RCA victor

2008年8月 8日 (金)

<ジャズ回想 第16回>暑い日にYoさん宅に集まった(その2)

やっぱりロリンズはいい!

今回のYoさん集まりではいろんなジャズ、クラシックを聴いた。ペッパー、ゴードン、マリアーノ、フィル・ウッズの50年代ジャズの後、ちょっと「現代ジャズ」(チコ・フリーマンとアーサー・ブライス)。クラシック(プレヴィンとカラヤンの「惑星」、展覧会の絵、デュプレのチェロ、ラフマニノフの3番、チョン・キョンファのバッハ曲など)も聴いた。マイルスやフランクロソリーノ、MODEレーベルのミニ特集、「my one & only love」の聴き比べ、それから、ロック(ツェッペリンの何か)も少し。もちろん女性ヴォーカルもいくつか聴いた。エセル・エニスのChange of Scenery(capitol)、リタ・オビンク(オランダの歌手)、エリス・レジーナ。さらに、サラ・ヴォーンとクリフォード・ブラウンのemarcy盤~ブルーバック、ブラックバック、カナダ盤、日本盤BOXセット(デジタル・リマスター)~の聴き比べ。これはなかなか面白かった。
いつものことだが、こうした音聴き会を終えると、いろんな音楽の様相~そのイメージみたいなもの~がアタマの中を渦巻いて、たいていその日の夜はうまく寝付けない。翌日もなにやらぼお~ッとした感じなのだが、それは「心地よい疲れ」でもあり、なかなか悪くない。そうして、ちょっと落ち着いてから、会で聴いた曲を改めて自分の手持ち盤で聴いてみると、その曲を聴いた時の感触がリアルに甦ってくるのだ。そんな具合で、混沌としていた音たちのイメージが整理されてくると・・・その日の音盤たちを記録しておきたくなるのが僕の病気だ(笑) どのレコードもいいものばかりなので「全て」を書き残しておきたい気持ちもあるのだが、今回の(その2では)ジャズ盤で印象に残っているものをいくつか書いてみたい。

《以下の写真~「橋」以外は全てYoさん提供》
Prst_7677_j Yoさんが「じゃあ、エルヴィンを」と言って針を落とす。張りのあるテナーとバリトンの野太い音。この両者とエルヴィンのドラムスが絡みあうようなテーマの曲だ。たしかに聴いたことのあるサウンドだが、うう・・・これはエルヴィンのbluenote盤かな? いや、ちょっとbluenoteとは感じが違うようだ。それとこのバリトンは・・・bluenoteのエルヴィンにバリトン入りなんてあったかな? そうか、このバリトン・・・ペッパー・アダムスか。となると・・・あっ、そうだ・・・アダムスのプレスティッジ盤、ズート入りのあれだ!「これ、エンカウンター?」と聴くと、Yoさんが「うん」と、ジャケットを見せてくれた。このレコード・・・僕は何かの再発盤で持っているのだが、ズート目当てに聴いたわりには、そのズートがいつもの柔らかい感じとは違っているような印象を持っていた。たしかにこのズート・・・いつもよりバリバリと吹いているみたいで、ちょっと新しい世代のテナーみたいに聞こえなくもない。エルヴィンと演っているためか、1968年の演奏なので、ズートのスタイルもちょっと変わってきているのか。聴いた曲は in and out。ブルースっぽい曲だが、バリトン、テナー、それからピアノ(トミー・フラナガン)が1コーラス(12小節)づつソロを取るのだが、どのコーラスでもエルヴィンがブレイクを取る。その4小節の間、ソロ奏者は「バッキングのリズムなし」でアドリブしなくてはならない。このブレイクがあまりにも頻繁なので、最初は新鮮に感じたその「ストップ感」がちょっとくどい感じもしないではない(笑)Prst_7677
それにしても、エルヴィンのシンバルの・・・いや、スネアやらバスドラ、それら全体から湧き上がってくるような「鳴り」は・・・凄い。ただ、もともと「ドカ~ン!」と鳴るエルヴィンの「響きの全体」に、ちょっと「エコー」が掛かり過ぎていて、量感は凄いがややタイトさに欠けるようにも感じる。1968年12月の録音。そんな「エコー感」からも、engineerは・・・ヴァン・ゲルダーだと思い込んでいたのだが・・・今、手元にある米fantasy再発盤(日本ビクタートレーディング)の裏ジャケットには、Tommy Nolaと表記されていた。

もう1枚、エルヴィン絡みで聴いたのは~As9160_j
Heavy Sounds(impulse) このimpulse盤は1967年発売なので、センターラベルは「赤・黒」がオリジナルとのことだ。これは好きなレコードだ。テナーがフランク・フォスター・・・特にフォスターという人を聴き込んではいないのだが、このレコードを聴くたびに「いいテナ ーだなあ」と思ってしまう。そしてこのimpulse盤、何がいいかって・・・ベースのリチャード・デイビスがいいのである。まずギュッと締まったベースの音色が心地いい。それから、デイビスのグイグイッと引っ張るようなビート感も、そして、ソロを取るときのガッツ溢れる「唄おうとするマインド」も素晴らしい。
そういえば、リチャード・デイビスを一度だけ見た。新宿ピットインで森山威夫のライブが終わった後に、翌日行われる<リチャード・デイビスmeets 森山威夫、板橋文夫>の公開リハーサルなるものを1時間ほど見ることができたのだ。あれは・・・たしか翌日にソニー・ロリンズを渋谷公会堂で見た時なので・・・1981年だったように記憶している。As9160_2
椅子とかは片付けられてしまい、それでも残った熱心なファンが注目する中、そのリハーサルが始まる。ところが、リチャード・デイビスのベースの音は・・・細くてペンペンだった(笑) レコードで聴くあの強靭さがほとんど感じられないその貧弱な音色に、僕はもう本当にがっかりしてしまった。ところが、デイビスが10分、20分と弾き込むにつれ・・・ベースの音が徐々に「深く」なってきたようなのだ。弾き込むことでベース自体が鳴るようになってきたのか、あるいはアンプの調整をうまく合わせてきたのか、とにかく「いい音」になってきた。リハーサルなので、テーマとエンディングの合わせくらいで、ベースもソロなどほとんど取らないのだが・・・なんというか、マグマの地熱のように吹き出てきて、演奏が「徐々に熱くなってくる」ような感じだった。あの独特なグルーブ感は・・・デイビス自身の持つ底の知れないジャズマインド~そのマインドの深さが生み出す凄さだったのかもしれない。リハーサルであの具合なら・・・これは本番では、さぞや・・・と思わせてくれるリチャード・デイビスであった。
ちなみに、私見では、この日、いくつか聴いたチコ・フリーマンとの名コンビのべーシスト~セシル・マクビーとよく似たタイプだと思う。音色の質、ビート感、マインド・・・好きなタイプのべーシストである。
さて、このHeavy SoundsからYoさんが選んだのは~shiny stockings。これは文句なく、いい曲だあ!(笑)この有名曲・・・実はフランク・フォスター自身の作曲である。
Heavy Sounds(impulse)は、先ほどのEncounter(presitge)とほぼ同時代の録音なのだが、「録音」という観点で比べると、僕はこのHeavy Soundsの方が、うんと好きだ。フォスターの(たぶん)しっとりした音色も自然な味わいだし、デイビスのベースのタイト感もよく録れている。そして何よりもエルヴィンのドラムス・・・その全体の鳴りが~もちろん「でっかい鳴り」ではあるが、過剰な強調感がない(ように感じる) こちらもimpulseなので、録音はVan Gelderかと思いきや・・・今、僕の手持ち盤(再発のグリーンラベル)でチェックすると、Bob Simpsonだった。この人、オスカー・ピーターソンの「リクエスト」の名エンジニアである。

Lps_2 ロリンズの「橋」をかけてもらった。このレコード・・・僕は長い間、日本盤で聴いていたのだが、ようやくRCA VictorのLSP盤(ステレオ)を入手した。自分の荒っぽい装置で聴いても「かなりの鮮度感」と思ったので、ぜひYoさん宅のいい装置で聴いてみたかったのだ。
where are you?を聴く。ロリンズのテナーの音が、その音の輪郭がググ~ッと余韻を持って拡がる。「エコー」で拡がるのではなく、ロリンズ自身がおそらくテナーを揺らして音色の音場を拡げている・・・そんなソノリティ(「音の響き具合」というような意味合いか)を感じる。時に、ロリンズが音をベンド(音程を微妙に上げ下げするような感じ)させる辺りの表現力・・・これには参ってしまう。あの上げ下げは・・・おそらく、マウスピースに通す息をわざと詰まるようにしてベンドさせているのだろう。そんな「小技」だけでなく、とにかく全編がロリンズ独特の音色によるロリンズの「唄」になっている。う~ん・・・これは気持ちいい!このwhere are you? は、ロリンズのバラードでは最高かもしれない。(笑)ジム・ホールの控えめな音量だが、キュッと芯のあるギターもいい音で鳴っている。以前からRCAのステレオ録音は好きだったが、この「橋」は、自然な質感の、しかし充分に音圧感を持った本当にいい録音だと思う。
次に、Yoさん手持ちのモノラル盤も聴いてみる。モノラル盤もやはりいい音だ。つまったような感じもなく、テナーの音も伸びやかに拡がるし、ウッドベースの厚み・音圧感は、やはりモノラル盤の方に分がありそうだ。
私見では、RCA Victorは、モノラル盤でもステレオ盤でも、音質の感じに大きな違いはないように思う。音質の傾向としては、過剰な色づけが少なくて、どの楽器の音もしっかり録られている感じがして、実に聴きやすい音だと思う。録音エンジニアは、Ray Hallだ。RCA Victorステレオ盤のいいところは・・・モノラル盤に比べても各楽器の音圧感がほとんど落ちないまま、ピシッと各楽器が定位されることで、僕はロリンズのテナーが右寄りから振りかぶってくるようなステレオ盤が好みである。

もうひとつ、Yoさん手持ちのロリンズのVictor盤を聴いた。Lsp_3355_j
The Standard(LSP:ステレオ盤~こちらもengineerはRay Hall) である。my one & only loveをかける。実はこの前に、ちょっとした「my one & only love」特集があり、チコ・フリーマン(Beyond The Rain)、リッチー・カムーカ(mode盤)のmy one & only loveを聴いていたのだ。そしてロリンズのこの曲~意外な感じがするが、ピアノがハンコックなのである。
僕は「このmy one、いいんだけれど、ハンコックのピアノがなあ・・・」と隣にいたkonkenさんに言うと・・・「合わないだけじゃないですか?」とクールな反応であった。ロリンズとハンコック・・・確かに「合わない」(笑)たぶん、他ではない取り合わせである。久しぶりに聴いたこのmy one & only love~ ゆったりと音をいつくしむように吹くロリンズはやっぱり素晴らしいじゃないか。良くない印象だったハンコックのピアノも、左手のハーモニーがちょっと「新しい感じ」で僕の好みとはちょっと違うが・・・切れのいいタッチがいい音で録られており、案外に悪くなかった(笑)Lsp_3355
このStandard~これも実にいい音だった! これではRCAのロリンズは全てステレオ盤で揃えたくなってしまう。そういえば、ブログ仲間のbsさん<Blue Spirits>で、うんと以前から「RCA期のロリンズは凄い。ぜひステレオ盤で聴いてほしい」という内容の記事を書かれていた。今回、「橋」と「スタンダーズ」のステレオ盤を続けて聴いてみて、bsさんの得たであろう感触を実感できた。
そして、もっと実感したのは・・・僕はやっぱり、ソニー・ロリンズを大好きなんだ!ということかもしれない(笑) 

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2006年6月15日 (木)

<ジャズ回想 第5回> オフ会はいつも雨降り。

「ミニ杜の会 in 浜松&豊橋」持ち寄りレコード備忘録~

朝から雨降りの日曜日(6月11日)・・・ニーノニーノさんの「こだわりの杜」(BBS)でのお仲間である、マントさん宅と拙宅での「ミニ杜の会 in 浜松・豊橋」を敢行した。
そういえば・・・D35さん宅「ミニ杜」の時も、一日中、すごい大雨だったな。(5月7日/D35さん・リキさん・マントさん・bassclef の計4名。この時の様子はミニレポートとして「こだわりの杜」に書き込みをしたので、その一部をこの記事の最後に転載しておきます)

さて今回は、パラゴンさん・Yoさん・D35さん・それに私bassclef が、午前中からマントさん宅に集結した。三島方面から駆けつけたパラゴンさんは、気合も充分で、すでに9時半ころには着いていたそうだ。
全5名が揃い、やあやあとか言いながら・・・11:00頃にスタートした。みんなの持ち寄り盤から、1~2曲づつかけていこう、といういつもの作戦だ。以下、みなさんのセレクトを覚えている限り、まとめて紹介しようと思う。
僕の興味電波は、常にオーディオよりもレコードの方に向いているので、いつものごとく、どなたがどんな盤からどの曲を選んだのか・・・というレコード備忘録的な内容になってます。白馬の時もそうだったが・・・とにかく、凄い盤が続々と出てくるので、どの盤を見ても「欲しい・・・」という煩悩ばかりが渦巻いてしまって(笑)・・・とても精神の平静を保っていられなかったようです。そんな訳で、かけた曲目とその順番もはっきりとは覚えてません。曲目など訂正・補足などあれば、コメントなどでお知らせ下さい。なおデジカメも持っていかなかったので、皆さんの貴重盤は写真は撮れませんでした。この記事の写真は、bassclefの手持ち盤のみです。

まずは・・・<マントさん>のセレクトから~
*以下の「シェリーマンの一撃」の記事~その後、refugeeさんからのコメント欄にもあるように、MP3音源2種を入念にチェックしました。自分のレコード2種も先入観を捨てて再聴したところ・・・「歪み」という表現に自信がなくなりました(笑)要は「歪み」と「自分にとってのやかましさ」を混同していたのかもしれない・・・それなのに「断定的表現」は良くないなあ・・・と反省いたしましたので、一部を訂正・補筆します。<   >内が補筆分です。なお原文も見えるように訂正しておきます。

Andre Previn から始めることになった。
My Fair Lady(contemporary:モノラル黄色ラベル:大きい文字のジャケ)から get  me to the church on time~
そういえば、このA面1曲目の冒頭すぐの辺りで、いつも気にかかることがあった。プレヴィンのピアノが短くメロディを弾いた後、ドラムのシェリーマンがロールの後、「ガギ~ン!」とシンバルを叩くのだが・・・あの最初の強打音のシンバル音だけが「かなり歪んでいる」のだ。 <が、僕にはかなり「やかましく」聞こえるのだ。歪んる?の一歩手前くらいのうるさいシンバル音に聞こえてしまうのだ。>

<その感じは>これまで聴いた以下のどの盤でも~

King_my_fair_1 国内盤キング(ステレオ2種:薄ペラジャケのキング日本盤/キング1500円盤)。
米オリジナル・モノラル(My Fair Ladyの大きい文字なし)。
米オリジナル・モノラル(大きい文字でMy Fair Lady:今回の盤)。
~同じ箇所で同じように歪んで聞こえた。<僕には「やかましく」聞こえた。>(残念ながら「ステレオ・レーベル」は未聴)

《写真の上:「My Fair Ladyの大きい文字なし盤」。下:「薄ペラジャケのキング日本盤・1969年》

オーディオではなく、録音段階の問題だとは思うけど・・・と、その「歪み」<録音レベル過剰>のことを話すと・・・マントさんもやっぱり「やっぱり歪んでる?」と反応してきた。いずれにしても、このシンバル音を聞いて「あれ?」という感じを持っていた方は、案外いらっしゃるのではないだろうか。
まさかシェリーマンが叩いたシンバル自体が、あんな風に歪んでしまう<やかましい>ことはないだろう。あとの方ではそんな場面もなかったし、その歪みも<やかましさ>は、やはり録音時に入力オーバーした<のレベルが高すぎた>ような感じに聞こえる。プレヴィンがルヴァート気味に静かに弾くピアノの後・・・突如現れるあの1打目のシンバル強打・・・その入力過多に録音機械が耐えられなかったのかもしれない。<音楽の「静」から「動」へという場面にしても、あのシンバル音は、やや大きすぎるように聞こえてならない。>
パラゴンさんは「そういうことって、けっこうあるよ」~だからそう気にしないよ~という余裕の反応だったのだが、僕などまだまだ未熟者なので・・・あの名手シェリー・マンがそんなに「強く叩きすぎるはずはない」との思いもあり、その「録音レベル設定の失敗」を50年も経ってしまった今、「名手、ロイ・デュナンともあろう人が・・・」と、悔やんだりしているのだ(笑) 

GiGi から aunt alicia's march (だったかな?)のステレオレーベル盤(黒ラベル) 僕の持ってるGigiは普通の米contemporary盤(OJCより前に出てたやつ)なのだが、マントさん所有のこの盤には、「STEREO白抜き楕円」が誇らしげに輝いている。う~ん・・・ちょっとうらやましい。
こちらの盤は、録音が本当に素晴らしい。プレヴィンのピアノが左側、レッド・ミッチェルのベースの大きな鳴りが、中央やや右側の少し後ろの方から聞こえてくる。それからドラムの気配が生々しい。スネアを「コン!」と打ったような音などの響きの余韻がキレイに中空に残るような感じの音だ。
それから・・・2枚の 垂涎的10インチ盤。
Lester Young と Johnny Hodges の Collates(mercury) だ。この2枚は、以前(5月7日)にD35さん宅での「ミニ杜」の時に、見せていただいた。ジャケットはもちろんストーン・マーチンで、10インチの白地に「薄めの青っぽい色」を効かせた見事な出来映えのイラストだ。
まずは、レスターヤングから(Tenderly だったか?)
これはベースもサックスもしっかりと大きく聞こえる。10インチの盤というと、時代そのものが古くて「遠いような録音」という場合が多いが、このmercury 盤は、だいぶ録音がよさそうだ。特にテナーの音はよく響くしっかりとした音で入っているようだ。
ホッジスの10インチからはTenderly・・・これも何度聴いてもやはり・・・素晴らしい。ジャケットの「ウサギ」も本当にチャーミングなのだ。

<パラゴンさん>
Pat Moran/~Trio(audio fedility)から Making Whoopee
美人の女性が~いやあ・・・脚しか写ってないのだが(笑)~赤いヒールをピアノの鍵盤に乗っけているあのジャケット・・・これが見事なコーティング仕様で、しかもgatefoldジャケなのだ! センターラベルは銀色だった。AF(Audio Fedility)は、音がいいことを売りものにしていたレーベルなので、見開きジャケの内側には、何やらレコード溝やら周波数特性のような図が満Mant_2載されていた。こんなメカ的な図説よりも、ラファロの写真でも載せてくれよ!と言いたくなる(笑)
スコット・ラファロのベースはいつ何を聴いても・・・やはり凄い。ラファロの鋭いタッチ~弦に指を引っかけてから、その弦を引っ張る時のスピードの速さ~みたいなものが、充分に感じとれる音だった。それにしても・・・いいジャケットだ(笑)
《写真は、bassclef手持ちのCDです。プラスティック・ケースが哀しい》

Rita Rice のJazz Pictures(オランダ・フィリップス盤)から cherokee~
何、かけよう?パラゴンさんが「チェロキーを」。・・・するとすかさず「チェロキー?唄うの?」と、Yoさんが尋ねる。僕は一瞬、何のことやらわからず。チェロキーはチェロキーである・・・と思ったのだが、そういえば、ヴォーカルヴァージョンでの「チェロキー」は聴いた記憶があまりない・・・いやほとんどないぞ、そういえば。だから・・・ヴォーカルものもたくさん聴いているYoさんにしてみれば、あの曲に歌詞なんてあったのか? という疑問をすかさず持ったわけだ。どんな歌詞だろうね?と皆で言ってる内に・・・一箇所だけだが「チェロ~キ~!」という場面があった(笑)

<D35さん>
Ann Richards/Many Moods of Ann Richards(capitol)から by myself
このCapitolのステレオ盤(虹ラベル)は、キラキラするようなステレオ録音だ。D35さんの「ゴージャスという感じの音だね」という
表現に激しく同意した。ゴージャスといっても、派手でドンシャリするような録音じゃあない。各ブラスや管の楽器がよく分離して
端正にきれいに鳴ってくる、そうしてアン・リチャーズの、正統的な唄いっぷりにピタリと合う・・・そんな感じのいい録音なのだ。
僕はcapitolの音が嫌いじゃないなあ・・・といつもそう思う。なんというか音に「余裕がある」のだ。3000ccのクルマですかね。

Henry Mancini/Pink Panther(RCA Victor)~このVictorのDynagroove盤は、本当にいい音だ。
60年代中期の「アメリカ的代ステレオ録音の見本」という感じかもしれない。ビッグバンドがきれいに左右に広がる。
そして・・・あの「テナー」があの「テーマ」を吹く。このテナー奏者は・・・プラス・ジョンソンである。
あのちょっと「笑いを抑えたような風情」は、プラス・ジョンソンにしか出せない。以前、何かのコメントでも書いたが、
<もし、このピンクパンサーのテーマがコルトレーンだったら>どうです?あの生真面目なトーンでこのユーモラスなテーマを吹かれたら・・・
すごい違和感があるでしょう(笑) でも・・・そんなサウンドもちょっと聴いてみたい(笑) 
僕はマンシーニが大好きなので、RCA Victor盤はけっこう持っているのだが・・・このPink Panther はまだ未入手の垂涎盤だ。ジャケットの豹のイラストもとてもかわいい。

<Yoさん>
Nogranの The TENOR(オムニバス)から
Ben Webster のTenderly
Flip Phillipsの I didn't know what  time it was
このNorgran盤は、テナー奏者の音源を集めたオムニバスのはず・・・しかし、やけに音がいい。テナーだけでなく他の楽器も全てクリアで粒立ちのいい音色なのだ。その辺はマニアの方はよくご存知のようで、普通は比較的割安なオムニバスものだが、この「TENOR」は、音も価格も別格だそうである。ジャケットは、もちろんストーン・マーチンである。素晴らしい!
それから・・・出ました!Benny Green の bluenote 1599。
あの青い笑顔のSoul Stirin'だ。これは僕も大好きな盤なのだ。
テナーにジーン・アモンズも参加、ピアノのソニークラークも端正なタッチを聞かせてくれる誠にソウルフルな傑作である。
かけた曲は・・・That's All ~思い切ったスロウテンポのバラードだ。

<bassclef>~EP盤(clef)から2曲ほどかけてもらった。Dscn1336
Flip Phillips  but beatiful ~このところ、この人のテナーにまいっている。レスターヤングよりもう少し新らしめの感覚のフレーズで、特にバラードをゆったりと吹き進めるフィリプスには独自の美学を感じてしまう。ゆったりとそよ風にたなびくかのような優しい音色・・・。好きなテナーだ。
EP盤からもう1曲は~Stan Getz   time on my hands~真の名演である。
あと1枚は、ホッジスの10インチ盤に続けてかけてもらったのだが、
Johnny Hodges/plays the prettiest Gershwin(verve:stereophonicラベル) から someone to watch over me~たぶんmercuryの録音からは10年ほど後の録音のはず。ホッジスもだいぶアッサリ加減になっているようで、ストリングスをバックに軽く吹いているようで、これはこれで聴きやすい。

ここでちょっとこんなのを・・・ということで、パラゴンさんの手持ちから~弘田三枝子の 78cm45回転のオーディオマニア向け盤、タイトル失念(笑)オビには「マニアを追い越せ・・・78/45の音!」とかなんとかのコピー。演奏曲目は、ポピュラーチューンとジャズっぽい曲ばかりで、ちゃんとしたジャズオーケストラのちゃんとしたアレンジだ。一流スタジオミュージシャンがきっちりと決められた音」を弾いたような演奏にのって、しかし弘田三枝子も職人的巧さで唄っていた。かけた曲は・・・失念(笑)何か有名なポピュラー曲だったような・・・。「You're the sunshine of my life」だったかな?

マントさん:「お昼の前に、これじゃあ・・・(笑)」(弘田三枝子の唄はさすがに巧かったのですが、あまりに「狙った」内容の盤だったので)ということで
「重いジャズ」をいきましょう・・・と、私:bassclef 手持ちのCD(残念!)からFreddie Redd の Shades of Redd(bluenote)~米キャピトルが出したbluenote connoisseur sereisというボーナストラックが付いていたシリーズ)
この盤・・・少し前に refugeeさんのブログで、フレディ・レッド(p)の記事が出て(jazzカテゴリーの5月16日付)そのコメントでのshaolinさんのお勧め曲がこの1曲目~Thespian だったのだ。僕は、Time to Smile (the connectionのB面1曲目)という曲を挙げたのだが、このShades of ~もCDで持ってはいた。Dscn1338
そして、この曲:Thespianを何度か聴いてみて・・・改めてこの曲の魅力にはまってしまったのだ。
スロウなテンポでバラード風のテーマなのだが、ちょっと変わった曲なのだ。とにかく・・・8分音符が何小節も連続して続く。しかもその8分音符一個一個をたっぷりとテヌートを効かせて吹いているので・・・なかなか「途切れる」箇所がないのだ。・・・つまり息をするところがない(笑)
だから4小節ほど吹いたところで、2人の管奏者~マクリーンとティナ・ブルックス~が、ここぞ、とばかりに「っすはあ~っ!」という息継ぎをするのだ。
まるで水泳選手が水から浮き上がって慌てて息を吸うような感じで・・・。その「っすはあ~っ!」という音が、微笑ましくもあり気高くもある(笑) 
そんな思索的・哲学的・宗教的ですらあるこのバラードは、その恐怖的8分音符連続テーマが終わると、同じテーマのまま倍の速いテンポ~
いわゆるハードバップっぽいノリになる~そうして、今度はマクリーンも。ようやく何かから開放されたかのようにのびのびと、うれしそうにアルトを吹き始めるのだ。それにしても、こんな凄い曲~管奏者にとってはまさしく死に物狂いにさせられる曲だろう~を思いつくフレディ・レッドという人とは・・・。
ところでこのThespianという曲~テナーとアルトで奏でる重くて陰鬱な空気、それから途中で倍テンになったりする~そんな構成自体や全体に流れる雰囲気が、モンクの「ブリリアント・コーナーズ」にちょっと似ているようにも思う。ひょっとしたら・・・レッドはモンクのあの曲から、ヒントを得たのかもしれない。Shades of Redd・・・ぜひ聴いてみてほしいアルバムではある。

お昼の後は、クラシック本線のマントさんのリクエストもあり、まずクラシックから。

<Yoさん>
ジャクリーヌ・デュ・プリ(アルバム名失念)(EMI赤ラベル)Elgarの曲~
これは・・・鮮烈なチェロ!鮮烈な音楽!という感じだ。鋭い感性の人間の途方もなく一途な感じが・・・音の合間に漂う。後半の方で、デュプリが倍テン(いや、ジャズじゃないぞ:笑~3連だか16分音符の連続)で弾くような場面あたりから、音楽は異常に盛り上がってくる・・・。
グレン・グールド(columbia:マスター・ワークス)~録音はいい。digitally recordedと書いてあったので、比較的新しい録音だろう。クラシックはほとんど聴いてないのだが、この曲(曲名失念)でのルバート的な長い導入部を聴いていて・・・この人の何かこう・・・自分の内部に入っていくような思いつめたような感じのピアノには・・・「孤独」みたいなものを感じた。そしてそういう内省的なピアノには、すごく惹かれるものがあった。ちなみにグールドもよく唸るそうだ。モンク、パウエル・・・自己い内向していくピアノ弾きは・・・どうしても唸ってしまうのだろうか。そういえばビル・エヴァンスのレコードでも
よく聞くと・・・曲にあわせて「ム~・ウ~」と小さくハミングしてるような声が聞こえる演奏がいくつかあったように思う。(consecrationsで顕著)

<パラゴンさん>
Abbey Lincoln/That's Him (riverside ステレオ黒ラベル)からstrong man~
イントロからロリンズの個性的なトーンが・・・。ロリンズ好きな僕などは、あのロリンズの音色とフレーズ~唄伴であってもほとんど関係なくロリンズ節なのである~が出てきただけで、もうすぐに嬉しくなってしまう。
Peggy Lee/black coffee (10インチ盤:英Brunswick)
これがまた異様に生々しいペギーリーの声。やけにマイクに近く唄ったのか、まったく
すぐそこで唄っているような感じなのだ。これは凄い。ペギーリーを特に好んではいないが・・・
ペギー信者がこの「声」を聴いたら・・・この英10インチ盤を強奪したくなるかもしれない(笑)
このあまりに有名なBlack Coffee・・・ハズカシナガラ、僕は持っていないのでちゃんと聴いたことがなかった。
ピアノがJimmy Rowlesだと、本日初めて知った次第です(笑) 

Dscn1334そうしてそのJimmy Rowles・・・たまたま、彼のリーダーアルバムを持ってきていたのだ。bassclef手持ちから~
Jimmy Rowles/Weather In A Jazz Vane(andex/VSOP復刻)から some other time

andexのオリジナル盤など持っているはずもなく(笑) これはvsop復刻盤なのだが、けっこう音がいいのだ。ビル・ホルマンや、ハーブ・ゲラーらがリラックスした雰囲気のロウルズ色を演出している。地味だがとてもいい内容の盤だと思う。復刻盤でこれくらいなら、いい盤質のオリジナルで聴いたら音の方もさぞや・・・と思える1枚である。Burtoncoming

Gary Burton /something coming (RCA) からon green dolphin street
これはVictorのきれいなステレオ録音で、チャック・イスラエルのベースが鮮烈に入っている。ちょっとおとなしめのベーシストのはずだが、
かなり強めの音に聞こえて迫力があるのだ。ギターのジム・ホールも「柔らくも芯のある」あの独特なトーンで迫ってくる。このVictor盤の音質は・・・マントさんのシステムの、どちらかといえば細身で硬質な音に、とても合って いたように思う。

第1部(マントさん宅)では、14:45をタイムリミットと決めていた。もうそろそろ時間切れである。ここでパラゴンさんは、また一人、三島方面へ帰っていく・・・。お疲れさまでした。Yoさん・D35さん、bassclefの3人は、豊橋の拙宅まで向かう。


第2部(bassclef宅)~pm4~pm5:30
ここではだいたい以下のような曲をかけた。

<Yoさん>
ernie henry/presenting(riverside)  から  gone with the wind
sonny rollins/way out west”in STEREO" から  solitude
Johnny griffin/way out(riverside)  から cherokee
bill evans/I will say goodbye(warner) から the peacocks
(続けてbassclef手持ちのCDから)
Jimmy Rowles/the peacocks(columbia)  から the peacocks~これはスタン・ゲッツとのデュオ演奏だ。心に染み入ってくる素晴らしい演奏だ。

<D35さん>同じ曲で比べてみたい、とのことで~
henry mancini  pink panther 
Ann Richards  by myself

<bassclef>
Henry Mancini/Hatari! (RCA Victor) から the sounds of Hatari ~
打楽器とブラスの織りなすサウンド・スペクタクルだあ!(月並みな表現で
すが:笑) 僕の機械では、この録音に入っている「本当のダイナミズム」みたいなものは、おそらく出てないだろうなあ・・・と思わせられる凄い録音(だと思う) 
Mancini '67 からsatin doll
~エンディング部分で、明らかにレイ・ブラウンだ!と判るフレーズが飛び出てくる。というのは・・・以前、<夢レコ>に載せたビクター国内盤には、ミュージシャンのクレジットがなかったのだ。だから、聴くたびに、これはレイ・ブラウンだろうなあ・・・と思っていたのだ。ちょうど遊びにきていたkonkenさんも「ああ・・・レイ・ブラウンだねえ」とニンマリ。
Bill Perkins/Quietly There (abc Riverside)から Quitetly There ~3月の<夢レコ>にて紹介した盤です。

Anita O'day  Don’t Be That Way ~あまりヴォーカルを聴かない・・・はずだった僕もこの頃はなぜかヴォーカルも聴くようになった。なかでもアニタ・オディのこの盤はけっこう気に入っており、聴く度にアニタの鮮やかな唄い口にノックアウトされてしまうのだ(笑) センターラベルは、T字のVERVE INC.でモノラルのしっとりと分厚い音が悪くない。 自分の予感としては・・・この先、徐々に、徐々に、ヴォーカルの方へも踏み込んでいきそうではある。Dscn1339_1 いやあ・・・困ったものだなあ・・・(笑)

《5月7日のD35さん宅でのミニ杜の様子:bassclefのコメントから》

みなさんのかけた盤・・・D35さんの分が、さきほどのレポートでは断片的になってましたので、まとめて紹介しますね。

エラ/like someone in love(verve) ~エラのバラード集とも言える。よくやるスキャットなど全くなく、しっとりとしたいい曲ばかりのレコードだ。
途中、いいサックスだなああ・・・と思うと、スタン・ゲッツかあ!という仕掛けなのです(笑)
裏ジャケットをよく見たら、テナー(のソロ)はゲッツ、アルトのソロはテッド・ナッシュということを新発見した。

アン・リチャーズ/the many moods of Ann Richards(capitol) 1960
~ステレオ/モノラル盤から by myself~キャピトルの場合・・・僕は、ステレオ盤の方が好みだった。キャピトルの録音は、落ち着いて地力のある録音という感じがする。それでいて、細かい打楽器系やトライアングルみたいなかわいい音もキレイに聞こえるような気がする。

ポリー・バーゲン(columbia)~columbiaのキレイなステレオ録音をバックにポリーの外見に似合わない意外にも太い声(というか濃い響き)が、豊かに鳴ってました。
D35さん・・・ドラマティクに唄うポリーバーゲンを本当に好きなんですね。

リー・ワイリー/west of the moon (RCA Victor) 1956 から east of the sun(だったかなあ?
D35さん、違ってたらすみませんです:笑)
~その前にかけた10インチ night in Manhattan(1951)でのワイリーの歌声に比べると・・・やはり声が「年食ったなあ・・・」とリキさん。リー・ワイリーは、バーバラ・リーにも似ているねえ、という
話しも出たりした。ほとんど声を張り上げない、古きよき時代のノスタルジックな唄い方なのかもしれない。

ジェイムス・テイラー/mad slide slim(warner) ~テイラーの声だけでなく、アコースティックギターの優しい響きもよかったです・・・。

ヘンリー・マンシーニ/ピンクパンサー(RCA Victor)dynagroove
~これ、いい音でしたね。どの楽器もクリアに軽快に聞こえてくる、思わず楽しくなってしまう・・・ステレオ的ミュージックというか・・・そんな感じだった。マンシーニ、やっぱりいいですね(笑)みなさんの持ち寄り盤だけ少々・・・。
リキさん~エラのcrap hands:3種<Verve Stereophonicラベルの2種(ラベルの違いはちょっと説明しづらいです:笑)とクラシック復刻盤。音の傾向は、3種で見事に違いましたね。2番目にかけたstereophonicラベル盤が、1番目より、もうちょっとベースやドラムが前に出てきて、好みではありました。
>リキさん、2番目は、どちらのsterephonicでしたかね?(笑)
ジュリーロンドンのliberty盤:12インチ(ターコイズラベルの1st)と同じジャケの7インチ
クリス・コナーの12インチと7インチ。
同じジャケットが大・小で並ぶと・・・チャーミングなものですね(笑)揃えたくなる気持ちは充分に判ります(笑)
リー・ワイリーの10インチ盤(columbia)これに
有名なnight in Manhattanが入ってました。
クラシックの方でGAMBAという人の指揮/ロンドンsymphony?の英デッカ盤。この盤・・・もうやたらとダイナミックレンジが凄い録音で、フォルティシモでオーケストラが鳴る場面では~日曜日の昼間でも心配するくらいの~それは凄いヴォリュームが出ました。あの小~大の音量差というのは、なかなかジャズにはないかもしれない。

マントさん~見せていただきましたっ!10インチ盤2枚・・・あれはもう・・・正しく芸術品ですね。
デヴィッド・ストーン・マーチンのジャケット見てるだけで・・・幸せでした(笑)
ジョニーホッジスの collates#2 と
レスターヤングの collates#2
共にmercuryの10インチ~しかもジャケットもいわゆるミント(と呼べるだろう)ジャケットのイラストの青い色が・・・ちょっと淡い色調で、品があってキレイでした・・・(ため息)
クラシックでは、白馬で登場の「すごい録音盤」のカラス。エラートの仏10インチ盤~フォーレの曲:ピアノと男性バリトン? これも録音がナチュラルできれい。もう1枚のクラシックは・・・独グラモフォンの・・・?(>マントさん、すみません・・・つづりとか出てきません(笑)よろしくどうぞ)

bassclef~D35さんのヴォーカル、トラッドフォーク路線の好みから、合いそうかなあ・・・と思って持っていったのは・・・
バカラック(A&M)のmake it easy...とreaching out。RCA Victor盤のデスモンド/マリガン。
アニタオディのAnita(Verve)、あとジャケットがキレイなFunny Face(Verve:青ラベル)~ジャケットがオードリーの目・鼻・口だけのアップのやつ。唄は・・・かわいく唄ってました。リキさんは・・・オードリーも案外嫌いじゃないみたいでした(笑)
ペッパーは、僕が個人的にもリキさんに聴いてほしかった・・・最晩年のgoing home(galaxy)~ピアノのジョージ・ケイブルスとのデュオでペッパーがクラリネットを、独特の押さえたような音圧で吹く~ごく個人的にはこの曲(82年録音)でのピアノの音は・・・
凄く良かった!録音の新らしめのものが装置にあったのか・・・この直前に前述のクラシック大音量が鳴った後で、スピーカーがこなれてきた?ためなのか、とにかく、このケイブルスのピアノ、ペッパーのクラリネットの、淡々とした中にも温かさが感じられるいい音でした(盤は普通の国内盤だったのですが)
1957年ペッパーの「モダン・アート」(東芝盤LNJ)からbewitchedも聴いてもらいました。

装置のことは~38cmの同軸(アルティック)と300Bの真空管2本、マッキンのプリとのこと(すみません。マランツの#7復刻でした)~置いといても、D35さんが、日頃からとにかく「ヴォーカル」を気持ちのいいナチュラルな音で聴きたい、と言われているその通りに、ヴォーカルは・・・エラ、リー・ワイリー、アニタ・オディ、アン・リチャーズ、それからリンダ・ロンシュタットまで、どれも気持ちよく自然な肌合いの「声」で聴けました。もちろんアリアのカラスや男性バリトン(テノール?)もムリのない余裕のきれいな唄で、クラシック苦手な僕にも、抵抗なく聞こえてきました。
やはり、その人の装置のキャラクターというものは、「その人に合う」ようになっていくものなんでしょうね。前半でかけた、あれ、あの盤・・・。
ジェイムス・テイラーのMad Slide SlimからのYou've Got A Friend...あのテイラーの、頼りなげなような、でもしっかりと温かい唄の声・・・よかったですね。控えめに叩くパーカッションもきれいに鳴ってました。あのテイラーの「優しい雰囲気」は最高に出てましたね!

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2005年12月11日 (日)

<ジャズ回想 第3回>ああ、中古レコード店:   ラビットフットレコードと初期のビル・エヴァンス。

1980年春~ジャズ喫茶/グロッタとラビットフットレコードのこと。

地元のジャズ喫茶「グロッタ」には、学生時代の75年から78年頃、本当によく通った。重い防音ドアがひとつあるきりで、あとは一面コンクリートカベの店だった。店内も灯りが極端に暗めで・・・ソファにたどりつくまでに、つまづきそうなほどで、正に「洞穴」(グロッタというのは、どこかの言葉で「洞穴」というらしい)のような店だったのだ。だんだんと目が慣れてくると、この「暗さ」が心地よくなってくる。よくあんな暗がりの中で、みんなマンガや雑誌を読んでいたなあ。このグロッタは・・・とにかく大きな音でジャズを聴かせてくれたし、何よりいいレコードがいっぱいあった。ラファロが聴きたくて、ビル・エヴァンスのSunday At The Village Vanguard をいつもリクエストしてかけてもらった。JRモントローズやアンドリューヒルも何度もかかった。そのグロッタが改装のため、一時的に閉店していた80年の春・・・グロッタのすぐ斜め向かいに「ラビットフットレコード」がオープンした。これはうれしかった。それまでは、名古屋か浜松に行かなければ手に入らない「輸入盤」が、地元の街で手に入るようになったのだ。ラビットは、やはりロック系・トラッド系が中心ではあったが、うれしいことにジャズの輸入盤・中古盤もけっこうあった。ジャズが少ないのは・・・これはもうジャズファンなら馴れっこの仕方ないことだ。とにかくジャズのコーナーがあれば、それで充分だった。このラビット・・・開店直後には、liberty音符ラベルのブルーノート盤がたくさん出ていたので、それまでほとんど持っていなかったブルーノートの有名盤を、けっこう入手した。ロリンズの「A Night At The Village Vanguard」やら、ブレイキー&クリフォードブラウンの「A Night At The Birdland vol.1&vol.2」も、カットアウト盤だったが、格安(1400円前後だったか)で入手できたのだ。この頃は・・・リバティ音符ラベルがオリジナル盤と比べてどうか?なんてことは全く関係なかった。とにかくキングや東芝(80年だとまだキングの最終の頃か?)の国内盤定価より「安い」ところに価値があったのだ(笑)「ブルーノート」というレーベルは・・・東芝が「直輸入盤」として発売していた頃から「高い」イメージが強く、キング盤になってからも、どうも手が出しにくい感じだった。とにかく、ブルーノート盤には持ってない/聴いたことない、というタイトルが多かったのだ。
しばらくはラビットに通いつめた。そんなある晩・・・ラビットの斜め向かいの辺りが明るいし、何やらざわざわしているような感じだ。おおっ!改装なったグロッタがオープンしたのだ!ずず~っと近寄ると、とにかく「明るい」。あの洞穴のような暗いグロッタが・・・木のドアの両側の天井までの窓からは、店内からの灯りがもれて歩道までピッカピカじゃないか!中も丸見えだ。再オープンの夜ということで、店内はもうお客で一杯になっている。さっそく、木のドアを開けて入っていく。久しぶりに見る顔なじみばかりだ。なにやら照れくさいような感じだ。とにかく明るい。ガラス窓なので外からもスースーに見えちゃうし、座っていてもどうにも落ち着かないのだ(笑) この明るくなって一見、普通の喫茶店に変わったグロッタではあるが、「ジャズ喫茶」を感じさせるものがあった。大量のLPレコードたちだ。やはり彼らがお店の主役なのだ。下の床から天井まで5段はある造り付けの収納タナにぎっしりと収まっている。この風景は全く壮観だ!軽く5000枚はあっただろうか。レコード好きなら、このタナの前で紅茶など飲んでるだけで幸せだろう。僕はずうずうしく時々、気になるレコードを取り出して見せてもらったりしていた。改装オープンしばらくは、もちろんこのレコードをかけていたが・・・新しいグロッタは、「ジャズ喫茶」を前面に打ち出してはいなかったので、残念ながらこれらのレコードを大音量でドンドン聞かせる、というスタイルではなくなったようだ。カセットでかけるジャズのヴォリュームが少し下がった分、常連のお仲間が集まり、気楽にしゃべれる店になったのだ。そんなグロッタにもすぐに慣れてきた。それからしばらくは、ラビットを覗いたあとグロッタに寄る、というパターンが続いた。そうして、この頃からレコードを買うペースが急激に上がっていった。ラビットでいいレコードも見つかったし、社会人になっていたので「聴きたいレコードは自分で買う」というスタイルになっていったようだ。

evans_victor_001さて、この<ラビット>で入手したもので印象深いものを~中古盤がメインのお店なので、やはり国内盤が主になるが~何枚か、関連する盤も併せて紹介したい。

トニー・スコット/ザ・タッチ・オブ・トニー・スコット(ビクターRGP-1056)~ビル・エヴァンス目当てでマークしていた盤なので、これを発見した時は、とてもうれしかった。1972年にビクターがプレスティッジ1100円盤を発売した後の1973年のRCA系1100円盤の中の1枚らしい。ペラペラの折り返しジャケットが、当時はとても安っぽく感じたが・・・今では何故か魅力的である。「Aeolian Drinking Song」では、初期のエヴァンスの硬質なソロがふんだんに聴かれる。何かのTVジャズ番組でほんのちらっとだが、この頃かと思われるエヴァンスの映像を見た記憶がある。なんの曲だったかなあ・・・。この頃のエヴァンスのピアノは・・・わざと表情を隠したような冷徹なタッチと長いフレージングで・・・硬質というより・・・非情な感じさえ受けるハードボイルドなエヴァンスである。「オレは普通のピアノは弾かんぞ」と主張しているかのようなとても尖がった個性的なピアノだ。人によっては、この「冷徹な感じ」をレニー・トリスターノの影響が・・・と思われるかもしれない。僕はこの初期のエヴァンス、大好きである。58年のリヴァーサイド「Everybody Digs~」まではこの路線だったように思う。
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同じくトニー・スコットとの共演盤~「Tony Scott/The  Complete Tony Scott(LPM-1452)を、米ビクターのオリジナル盤を、ちょっと前にネットで入手した。フレッシュサウンドのLPやCDで聴いていたが、イマイチ音質が悪くて、この「犬ラベル」に期待したが~56年か57年のモノラル録音~ビッグバンドのサウンドがやかましくてこもったような音で・・・期待したほどではなかった。米ビクターのLPS(ステレオ)には、音のいいものが多いのだが。エヴァンスのソロは・・・「I Surrender Dear」や「Just One Of Those Things」でほんの少しと、B面最後の「Time To Go」で、ようやくエヴァンスのタッチの強弱を生かした、とてもいいソロが聴かれる。

ついでにジョージ・ラッセル絡みでのエヴァンス参加盤をひとつ。これもラビットで入手した。
ジョージ・ラッセル/ジャズ・ワークショップ(ビクター:RGP-1167)だ。ウラジャケ隅の表記によると1976年の発売らしく、同じビクターのRCAシリーズだが、価格も1300円盤になっており、もうペラペラ・ジャケではなくなっている。「コンチェルト・フォー・ビリー・ザ・キッド」という曲では、エヴァンスが大活躍だ。ちょっとラテンっぽいリズムでのテーマの後、4ビートになり、そこで・・・さきほど書いたような「ハードボイルド」なエヴァンスのソロがたっぷり聴かれる。今、久々に聴いていると・・・すごくいいソロです。それからちょっと新発見だ。エヴァンスのソロの始めころに「む~・・・・う~・・・」と、かすかな「唸り声」が聞こえるのだ。意外な感じだ。エヴァンスも唸るんだろうか・・・?

evans_victor_003 [右側がRGP-1167、左側がSHP]

左側のジャケ違い盤は・・・だいぶ後になって入手したのだが、これも日本ビクター盤が、ちょっと古い時代のSHP-5071(¥1800)だ。ジャケの色あいやトリミングの具合など、このSHP盤にも捨てがたい味がある。この盤は、テスト盤なのかセンターラベルは一切の文字なしであった。

さて・・・音の方は?  古い時代の盤の方がマスターテープの鮮度などの理由で音がいいのでは、と期待して聞いてみたのだが・・・この同一タイトルの日本ビクター盤を聞き比べた限りでは、残念ながら「古いSHP盤」の方が明らかに音質が悪かったのである。先ほどの「コンチェルト~」でのエヴァンスのハッとするような鋭いタッチが、1976年のRGP盤に比べると「こもったような感じでメリハリのない」感じに聞こえる。マスターテープの具合が悪かったのか、プレス具合が悪かったのか・・・。同じタイトルの時代(製作時期)よる音質の優劣・・・これは、オリジナル盤の1st、2ndの場合と同じく、そう単純には決められないようである。

ハンク・モブレイ/マイ・コンセプション(キング)~キングがブルーノートの版権期限切れの直前に「世界初登場シリーズ」として発売した頃は、まだ「未・ソニー・クラーク」だった(笑) だから・・・とっくに廃盤になった頃にこの盤の存在を知り、どうしても聴きたくて聴きたくて・・・そんなある日、この盤がラビットにあったのだ。この盤は・・・内容が本当にいい。ソニー・クラーク作のバラード「マイ・コンセプション」がモブレイのしっとりとした音色と相性が最高みたいで、入手以来、ず~っと愛聴盤となっている。
余談ではあるが・・・レコードの中古盤屋さんには、なんというか・・・「ある盤が出回る時期の法則」があるように思う。豊橋は地方都市なので東京のように、発売直後の新譜が(気にいらなくてなのか?)すぐに中古屋さんに出回る、というようなことはあまりなかったと思う。新譜で売れる量が少ないからだ。そういう地方都市ならではの「法則」とは・・・まあ法則なんて大げさなものではないが・・・例えば、あるタイトルの<CDが発売されて1~2ヶ月後>だ。中古盤の世界では、80年台後半に明らかに「レコードからCDへの移行」時期があり、この頃、たくさんの音楽ファンが、LPからCDにのりかえたようだった。だから・・・CDで発売されたタイトルのアナログ盤が、よく出回ったりしたのだ。だから僕は、狙っていたアナログものがCD化されると、それまでより短いスパンでラビットを覗くようにしていた。それから・・・CD化でなくても、例えば東芝がブルーノートのあるシリーズを出すと~新しいものに買い替えた人が手放すのだろうか~同じタイトルのキング盤が出てくる、というようなこともあったようだ。そんな具合だったから、僕は、「どうしても聴きたい復刻盤(あるいは完全未発表の盤~その旧譜はありえないわけだから)」は、新譜レコード店で買っていたが、それほどマークしてない盤の場合は・・・中古で出たら買おう、と待っていたりしたものだ。これはっ、と思うものは入手してきたが・・・今思えば・・・キングの初登場盤は、けっこう多くのタイトルが中古で出ていた。まだそんなに人気が上がる前で割安だったのに・・・

これは、どちらかというと珍盤の部類に入ると思うが・・・ evans_victor_004
ジュリアス・ワトキンス楽団/French Horns For MY Lady(フィリップスSFL-7048:日本ビクター発売)~サム・テイラーなどに代表してイメージされる60年代後半のムードミュージックの一種として発売されたようだ。「夜の誘惑ムード」というサブタイトルが可笑しくも哀しい。
ジュリアス・ワトキンスという人は・・・一聴、ヘタなトロンボーンに聞こえるあの楽器~
レンチ・ホルン~を吹くジャズメンだ。モンクのプレevans_victor_005スティッジ盤(ロリンズ入りの「13日の金曜日」セッション)でこの人の名前を覚えていた。この盤はたしか・・・3枚1000円のコーナーに混じっていた。確かに、ただの「古いムードミュージックのLP」なんで(笑) 僕はうれしく確保したのだった。内容はクインシー・ジョーンズのアレンジに、エディ・コスタのピアノやらジョージ・デュヴィヴィエのベースも入り、悪くないアレンジジャズだ。

ラビットフットレコードは、2003年8月31日に閉店した。ラビットのオーナーだった小川真一氏は、現在、レコードコレクターズなどに評論を書かれている。ラビットの閉店セールの模様はこのアドレスでどうぞ。

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2005年10月30日 (日)

<発掘レコ 第3回> ヘンリー・マンシーニ/マンシーニ ’67(日本ビクター)SHP-5594

ジャズのマインドで練り上げられた役どころに、しかるべき役者を配する。マンシーニは、見事な演出家なのだ。
   
マンシーニが好きだ。マンシーニがよく使うあのコーラスが「ほわわ~ん」と流れてくると・・・僕は、そこはとなくシアワセな気分になる。そうして、そのいい気分がしばらく心に残る。映画音楽としてマンシーニが作った曲は、どれもシンプルで覚えやすいメロディを持ち、知らぬ間にハミングしてしまいそうな、素敵な曲ばかりだ。本当にいい曲が多い。

しみじみとした情緒のあるタイプの曲・・・例えば<ムーン・リヴァー>~この曲はオードリー・ヘップバーンでも唄えるように、狭い音域の中で作ったメロディだそうだ~あんな風に・・・本当にシンプルで、唄いやすくて、しかも、しみじみとした情緒がある・・・こんなにいいメロディってめったにない。<ムーン・リヴァー>というと・・・1970年頃だったかに、NHKで放送していた「アンディ・ウイリアムス・ショウ」を想いだしてしまう。あの番組のテーマで、いつもこの曲が流れていたのだ。日曜日だったかなあ・・・毎週、この番組を楽しみにしていた。僕の家のTVはまだ白黒だったが、音楽好きの友人が「アンディウイリアムスの目は青いんだぞ!」とうれしそうに教えてくれたりした。

マンシーニのもうひとつの面、キャッチーなメロディを持つユーモラスなタイプな曲・・・例えば<ピンク・パンサー>~これは、あの「泥棒が抜き足差し足・・・」という感じのメロディが、すぐ印象に残ってしまう曲だ。ちなみにあの中のテナーサックスのソロは・・・プラス・ジョンソンという人だ。マンシーニという人は、「曲の演出」がとても巧い人だと思う。それぞれの曲に合ったアレンジ~どんな風にスポットを当てるか?どの場面でどんな楽器を使おうか?~そんなことを巧みに考えているのだと思う。<ピンクパンサー>のテナーは、やはり・・・あのプラス・ジョンソンの、ちょっとアクの強いちょっとお下品なな感じ(笑)の音色で吹かれるべき曲だったのだ。ピタッとはまった演出、という感じがする。仮に・・・この<ピンク・パンサー>のテナーがコルトレーンだったとしたら・・・ほらっ、どうにも違和感があるでしょう(笑)

僕は長い間、こんな風に映画音楽の作曲家としてのマンシーニしか知らなかった。映画音楽だけでも、もう充分に素晴らしいマンシーニなのだが、実は、彼には深いジャズ・マインドがあるようで、「ジャズのテイストあふれる」レコードをたくさん創っているのだ。有名なところでは、アート・ペッパーも参加している「Combo!」というのもあるが、今回は~もう少しポピュラー風だが「ジャズ」を感じさせる~そんな盤を何枚かを紹介したい。mancini_2cut_001

マンシーニ’67(日本ビクター) この盤は、95年3月、普通の中古盤屋さんで入手しているので、特に「発掘レコ」とも言えないのだが、価格が1100円という微妙な?値付けだったので、いわゆる「ラウンジ系のレア盤」みたいな扱いではなかったはずだ。ペラペラのジャケットと細身のオビに惹かれるものがあったし、「サテン・ドール」「いそしぎ」「ラウンド・ミッドナイト」などジャズの曲も多めに入っているので、ちょっと迷ったが入手したのだ。裏解説には・・・「ジェリー・マリガンを思わせるバリトンサックス」とか「有名なスタジミュージシャンが起用されている」とか書いてあるが、はっきりとしたミュージシャンのクレジットは一切なかった。さて、聴いてみると・・・どうにもジャズっぽい。「サテン・ドール」のエンディングの部分では、どう聴いても・・・レイ・ブラウンじゃあないか!というウッドベースも飛び出てくる。それから「いそしぎ」でテーマを吹くトロンボーンはディック・ナッシュだろう。後に、マンシーニのRCA盤がまとめて復刻された際、この「マンシーニ’67」も出たはずだが、その詳しいクレジットによると・・・ベースはやはりレイ・ブラウン。「ジェリー・マリガンを思わせるバリトンサックス」の正体は・・・バド・シャンクであったように記憶している。

もちろん、他にもいい盤がある。
Uniquely Mancini(RCA Victor:LSP-2692)1963年。この盤は、地元「ラビットフットレコード」のラウンジ系コーナーで入手した。Victor犬ラベルのステレオ盤で、キッチリしてとてもいい音質だ。サブタイトルが、The Big Band Sound of Henry Manciniとなっており、<Lullaby of  Birdland><C jam blues><Stairway to The Stars>などジャズっぽい曲も多い。ソロイストには、プラス・ジョンソン(ts)、テッド・ナッシュ(as)、ロニー・ラング(fl)、コンテ・カンドリ(tp)、ディック・ナッシュ(tb)、ヴィンセント・デ・ローズ(french horn)などが、うまいこと配置されている。 好きな1枚だ。mancini_2cut_002

The Mancini Touch(RCA Victor:LSP-2101)1959年録音。   この盤もなぜか地元の「こんぱく堂」で入手。こんな地味なオリジナル盤が、どうして地元トヨハシにあったのだろうか? 余談だが、あるレコードがたどる軌跡というものには・・・ほんとに興味深いものがある。

この盤は、ストリングス入りではあるが、ナッシュ兄弟、ロニー・ラング、ヴィクター・フェルドマン(vib)、ジョニー・ウイリアムス(p)、それからシェリーマンなどがクレジットされている。おもしろいのは、そのクレジットが「ソロイスト」ではなく、「Featured Performers」とされていることだ。純粋なジャズではありませんよ、という意味合いだろうか。まあ、呼び名はなんであっても、少しでも「その人」の演奏が聴ければいいのだ。バラードで演奏される<my one&only love>がいい。イントロや間奏にボブ・ベインのギターが少し入るが、主メロディは・・・これまたディック・ナッシュではないか(笑) 
思うに・・・マンシーニは、トロンボーンという楽器を、すごく好きなんだろう。スロウなしみじみ曲では、たいてい、トロンボーンがメロディを吹く。

Our Man In HollyWood(RCA Victor:LSP-2604)にも、いい曲が入っている。<two little time>だ。センチメンタルな感じに溢れたメロディを吹くのは、やはり・・・ディック・ナッシュ。とろけるようなボントロの音色が素晴らしい。しみじみとしたこの曲の味わいが、この音色でより一層、映えるようだ。

きりきりとしたジャズではないが、しゃれた演出(アレンジ)で、腕利きのジャズメンが気の効いた短いソロをとる~こんなゆったりとした味わいのヘンリー・マンシーニの音楽を、僕は大好きだ。 
それにしても・・・世の中には「いい音楽」がいっぱいだ。これだから、レコードは止められん。

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2005年8月21日 (日)

<ジャズ雑感 第4回> The Birdland Stars On Tour (RCA victor)

つい揃えたくなるvol.1とvol.2~アル・コーンというテナー奏者。

50年代のジャズレコードには、vol.1、vol.2 というシリーズものが、けっこうあるようだ。たいていジャケが同じで色違い、あるいは似たデザインのジャケで一対になっていることが多い。僕は・・・このシリーズものに弱い(笑) オスカー・ピータースンのEP盤(Clef)など、色違いで5タイトルは、あるらしい。運よく(いや、悪くか)1枚でも入手したら・・・絶対に残りが欲しくなるようにできている。ずるいレコード会社め。(笑) そんなシリーズ物~揃いのものも不揃いのものも~気に入っているやつを、何枚か紹介したい。

Manny Albam/The Jazz Greats Of Our Time vol.1(coral)  これは、けっこう音がいい。8月1日の「ジョー・バートン」で書いたMCA幻のLP選集からも洩れていたはずだ。(後に紙ジャケCD化はされた)
Many Albamは、TV・映画でも有名なアレンジャーだ。この手のビッグ・スモールコンボ(あるいは・・・スモール・ビッグバンドというべきか:笑)は、いいソロイストが入っているかどうかがポイントだ。そして、この「~Our Time」は、パーソネルがいい。以下、7人の管奏者とピアノ・ベース・ドラムスのテンテットだ。050801
Gerry Mulligan
Al Cohn
Zoot Sims
Phil Woods
Bob Brookmeyer
Nick Travis
Art Farmer
なかなか粒揃いのミュージシャンばかりではないか。Coralは相当の予算をかけたのだろう。その証拠に・・・ジャケには12コマの写真~個々のミュージシャンの演奏中アップ写真(tpのニック・トラヴィス以外)~を配し、「ご覧のとおりの豪華なミュージシャンですよ」とアピールをしているのだ。実際・・・どの人のソロもいい。シムスはもちろんのこと、アル・コーンも全然負けてないし、またこういう場面でのフィル・ウッズというのは、これまたいいソロをとるのだ。張り切り具合がいい加減(ちょうどいい、という意味です:笑)に出るようだ。マニーアルバムという人を知らなかったとしても、このての盤は、パーソネルで中り(あた)をつければ、大丈夫です。好みのミュージシャンが、何人かでも入っていればいいのです(笑) 僕自身、アル・コーンを好きになってきたのは、まだこの7~8年くらいで、きっかけは・・・スタン・ゲッツも何かの盤で取り上げている<オー・ムーア>という素晴らしい曲の作者が、このアル・コーンと知って、それで、もうぐ~んと興味が湧いたのだ。枯れたような味わいの音色を持つ、いいテナーです。こういう職人的な味わいのミュージシャンを好きになると、もうこれは、ある意味、大変です(笑) こういうタイプの人は、サブで参加しているような渋い盤が、あまた存在するので、欲しい盤が一挙に拡がってしまうようです。

そのアル・コーンが大活躍する盤がある。 050801

The Birdland Stars On Tour (RCA victor)vol.1 LPM-1327 と vol.2 1328 である。パーソネルは・・・Al Cohn、 Conte Candoli、 Phil Woods、Kenny Durham(ジャケには、DorhamではなくDurhamと表記されている) John Simmons、 Kenny Clark、 Hank Jones。 この盤もいいメンツである。ず~っと欲しかったのだが、なかなか日本盤が出なかったはずだ。1年ほど前だったか、ようやく揃いで入手した。2枚とも、ジャケの左上には、「変な鳥がサックスを吹いているイラストとBirdland Series」というロゴが入っている。ジャケ右下のRCA Printed in USAのRCAの前にはCマーク(〇印で囲まれた)が付いている。レコード番号も連番になっているので、端(はな)から2枚分を発売する意図だったのかもしれない。1956年のライブの録音~モノラルということで、音質はそれほどいいとは感じないが、そんなことより演奏がいいのだ。アレンジの仕事が多そうなアル・コーンも、ここではソロをふんだんにとっており、ふくゆかなコーンの音色をたっぷりと味わえる。コンテ・カンドリやフィル・ウッズの張りのあるソロも聞かれる。この2枚は・・・機会があったら、ぜひ聴いてみて下さい。

さて、もう一対。こちらもRCA系だが、Vikレーベルから出た2枚だ。
Birdland Dream Band vol.1 (Vik) LX-1070
Birdland Dream Band vol.2 (Vik) LX-1077

DSCN0814 何年か前に、BMGから復刻LPで出たはずだ。これは、メイナード・ファーガスンのリーダーアルバムと言えるのかもしれない。というのは・・・正確に言うと、僕の手持ち盤の LX-1070の方には、「vol.1」と表記されてないのだが、1077の方には、Maynard Fergusonという名前と volume2 が表記されているのだ。よくあるケースだが、1070を発売したら、案外に好評だったんで、残りテープを集めて「vol.2」として発売したのかもしれない。その際、ファーガスン名義とした方がより売れるだろう、ということだったのでは、と思う。この2枚は、もちろん同じVikレーベルだが、微妙にジャケやセンターラベルの形式が違うのだ。共に、ジャケ右下に小さくRCA printed in USA とあるのだが、1070の方には、RCAのすぐ前に、「Cマーク」が付いている。そうして、1077(vol.2)の方には、RCAの前に何もない。センターラベルについても・・・Vikという字体、ラベル色などは、全く同一だが、LX-1070の方は、ラベルに印刷された同じレコード番号のすぐ下にA面(G4JP-7605)、B面(G4JP-7606)と表記されており、vol.2には、LX-1077という番号の下には何もない。 一般的に言って、CマークとかRマーク(なんらかの商標)が付くほど、時代が「新しい」はずだ。だから、僕の手持ち2枚は、1077(vol.2)のCマークなしが、オリジナルVikで、1070が、後年の再発Vikかもしれない。
この2枚は、完全にビッグバンドの編成で、vol.1の方は以下~
トランペット~4人(ファーガスン、ニック・トラヴィス、他2人)
トロンボーン~2人(ジミー・クリーブランド、エディ・バートかソニー・ルッソ)
サックス~4人(アル・コーン、バド・ジョンソン、ハーブ・ゲラー、アーニー・ウイルキンス)
これに、ハンク・ジョーンズ(p),ミルト・ヒントン(b)、ジミー・キャンベル(ds) というリズムだ。さすがに、ドリームバンドというだけのことはある。アレンジャーにもビル・ホルマン、マーティー・ペイチ、マニー・アルバムなど起用したようだ。バンドのサウンド・・・これはもう「張り切ったビッグ・バンド」だ。ファーガスンの「キンキン」の高音トランペットには、本能的にバンドメンを煽る(あお)機能があるみたい(笑)で、全体にすごくハイ・テンションな感じだ。だから・・・ところどころに出てくるトロンボーンの、ちょっと「緩い音色」~多分、ジミー・クリーブランド~や、テナーのアル・コーンのソロに、「ほ~っ」とするのは、僕だけだろうか(笑) でも、ファーガスン・・・たまに聴くとスカッとしますね。56年のこの頃からかなり有名だったわけで、ちょっと後の60年代初期のルーレット時代にも、とてもいいバンドを組んでいる。ファーガスンて、けっこうバンドのバランスを考えてるようで、サックスセクションにいいソロイストを配置してるようだ。ルーレット盤では、ジョー・ファレルが大活躍している。ああ、話しが脱線してきたぞ・・・このルーレット盤については、また別の機会に書きます。

さて、この「バードランド・ドリームバンド」。このバンド名からも、つい「バードランド」でのライブ録音かと勘違いしていたのだが、今、よくジャケ裏を見ると・・・「メイナード・ファーガスン指揮で、1956年9月7日、11日に、ウエブスターホール&スタジオ2で録音」と書かれているのだ! そういえば、拍手などどこにも聞かれない。それにしても、ジャケットの写真がバードランドでの演奏中のものなので、(あの「ステージ後ろのカーテン飾り」で、それと判る)ライブ盤だと錯覚してしまうのも無理はないなあ。ここでも・・・「ずるいレコード会社め」だ(笑) なお、vol.2は、56年9月24日、25日録音となっており、パーソネルも若干だが、変更している。

ちょっと余談だが・・・この頃のジャズのひとつのカテゴリーとして「東海岸の白人ジャズ」がある。この言葉は、僕の知る限り・・・ジャズ批評などにもたびたび登場する「吉岡祐介」という評論家が、言い始めた言葉(概念)のはずだ。イースト=黒人、ウエスト=白人 という単純な図式で語られることの多いジャズのスタイル(便宜上、分けるとき)に~いや、それだけじゃ無理だ。
実際には、「東海岸の白人ジャズ」みたいなカテゴリーが存在しているぞ~というような主張だったはずだ。(記憶が定かではないが、多分・・・ジャズ批評の「ウエストコースト・ジャズ」の特集号に掲載されていると思う)*[その後、吉岡氏ご本人からコメントを頂き、この記事はジャズ批評「ジャズ・50年代」に収録されているとのことです。興味の湧いた方はぜひ!]     どういうわけか・・・この「吉岡説」は、あまり広まらないようだが、僕はこの主張を全面的に支持したい。というのは・・・僕自身、昔はあまり興味のなかったハル・マクージックやアル・コーンらの演奏を、主にCoral系のレコードで、愛聴するようになってから、いわゆるウエストコーストとはちょっと肌合いの違うクールさ~ウエストものほど「カラッ」としてない~そんなものを意識し、またその雰囲気を嫌いじゃないぞ、ということを自覚してきた頃に、ちょうどこの「吉岡説」を読んだので、ピタリと合点がいったからなのだ。

先に「あるカテゴリー」のスタイルやら特徴を意識して聴くのではなく、偶然に聴いたレコードで、あるミュージシャンを意識し始め、その周辺を聴き込んでいったら・・・どうやらそれが「~と呼ばれるカテゴリー」だった、という流れでジャズを聴けること。僕はそれをとてもシアワセなことだと思う。カテゴリーというのは、便宜上、説明するのに、後付で考えた言葉(概念)であり、それ自体にとらわれて、「これは、~というカテゴリーだからいいんだ」なんてことはやはり・・・むなしい。やっぱり・・・まずは、「人」だと思う。ある「人」に興味を覚え、だからいろいろ聴いてみて、そうして「その人の個性」を好きになる(あるいは・・・嫌いになる)というようなことが、それを聴く本人にとって、意味があるのだ、と思う。(もちろん、どんなミュージシャンを好きになるかは、全く自由なわけだし) それにしても・・・ジャズの世界には、いろんな個性がある。ありすぎる(笑)  そして・・・やっぱりジャズは、やめられない。

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2005年6月19日 (日)

<旅レコ 第6回>ショーティー・ロジャーズ/ショート・ストップス(RCA)香港でレコードを探す(D面)

<1992年7月> 香港3日目~トンロンワンからジョルダンへ~

「京都capitol」では、ペイチの他に、ゲッツとベイカーを買う。もう12時近い。もう一度、「united records」を見てこよう。もう開いているかもしれない・・・期待を込めて緩い坂道を上り、上の横道へ・・・「おお!オープンしてる!」 建物外の階段を上る時のうれしさよ。年配のオバちゃんが、威張った感じでレジに座っていた。どうやらここが本店らしい。さて、品揃えは・・・残念ながら、ランドマーク店と同じく、CDがほとんどのようだ。LP盤コーナーは、通路中央のレジまん前に、LPのエサ箱が少しある。ジャズは、あまりない。残念である・・・考えてみれば、本店といっても、ランドマーク店と仕入れが同じなら、在庫傾向も同じに決まってる。香港では、イギリス~フランスあたりからのインポートものが多いようで、総じて、アメリカ盤が少ないようだ。
EMI系~capitol~bluenoteのCDは、けっこう見かけたが、fantasy系は、OJCでさえ、LP/CD共に全く見かけなかった。多分、香港全体の輸入の流れみたいなものが関係しているのだろう。(*あくまでも1992年の話しです。現在のジャズCD/中古LPなどの市場はどんな感じなんでしょうか? ご存知の方、ぜひ教えてください~)

~そんな具合だったが、せっかくここまで来たのだし、やっぱりLP盤が欲しいよなあ・・・ということで、なんとかひとつを選び出した。
CIMG0002

≪Shorty Rogers/Short Stops with his orchestra and the giants(RCA bluebird:5917)2LP≫
裏に reissued by Ed Michel とクレジットされている。 1987年の再発らしい。音は、やけにスッキリしたきれいな感じだ。digitally remastered というのは、よくも悪くも「スッキリ」しすぎるようだ。この頃、米RCAが bluebird digitally remastered シリーズとして、未発表テイクなんかも入れて再発していたのだろう。同じ bluebirdシリーズで、ドラムのジョー・モレロ/It’s About The Time も持っている。この2LPを選んだのは、もちろんロジャーズではなく、ペッパーが目当てだった。ペッパー入りのRCA録音は、ちょっと判りにくい。もともとの10インチ盤が12インチ化される時に、いくつかのセッションが何枚かに分けられたようだ。一部しか聴いたことがなかったので、この2LPには、1953~1954年のペッパーやズート入りのセッションが、未発表(シングル発売のみ)なども交えて、32曲も収録されていた。2in1CDもそうですが、2x10インチ盤 in1LPというのも、なんか、お得な感じがしますね(笑)

1953年の8曲、これは10インチ盤が素のはずだ。演奏は・・・・これはもう素晴らしい。1曲が2~3分と短いが、時々出てくるペッパーのソロの見事なこと!この頃のペッパーは、鋭くも仄かに暖かみのあるサウンドと迷わないフレーズで、本当に切れ味の鋭いソロをとる。スパッと切れる日本刀のようだ。これで切られると・・・気持ちがいい(笑) ・・・ペッパーが好きだ。DSCN0703

≪Shorty Rogers & his Ginats≫(RCA Victor LP-3137)  

最近、ついに、この10インチ盤を手にいれた。RCA Victor にしては、センターラベルが「カラーの犬マーク」じゃなくて黒いラベルだし、盤そのものも薄くて軽い。1953年のオリジナル10インチかどうかは判らない。その後に、10インチ盤仕様で再発でもしたのだろうか?
それでも、この10インチ盤の音は・・・さすがによかった!<オリジナル盤は音がいい>と言ったって、どこがどういいの?と問われれば、僕などは、答えに窮する。ただ、オリジナル盤というのは多少、サーファスノイズ(プチ・パチ音など)があっても、とにかく・・・楽器の音色が生き生きしている! 肌合いが生々しいのだ。ちょっとの差じゃないか、と言われればそうかもしれないが、ジャズをある程度、聴き込んでから発見する、この「差」は・・・大きい。そうして・・・ずるずると・・・オリジナル盤の世界にはまっていくのだ(笑) 
とは言いつつも・・・オリジナルでも再発でも、結局はもともとの録音の良し悪しが一番大事だし、実際、「いい音」のオリジナル盤ばかりじゃあないからなあ・・・いや、それでもオリジナル盤というのは「音」だけじゃないんだ。ジャケット、紙の質感、古い匂いなど、それら全てから繰り出される、「どうにも魅力あるプロダクツ」だからなあ・・・やっぱりやめられんよなあ・・・などと、ぼやきが止まらない僕です。(笑)

CD、再発日本盤、再発外盤、オリジナル盤~同じ音源での音質や音色の違いを、表現するのはとても難しい。でも「映像」に例えると、違いの「雰囲気」」は、わかってもらえるような気がする。誰もが、知っている(気づいている)映像での違い~videoの映像が、全体にキレイにはっきり写っているのに対し、filmの映像は、いわゆる解像力では、劣っているのかもしれないが、「質感」が明らかに違う。しっとりと生々しく陰影などに味わいがある。「どちらが現実に近いか?」ということとは、また別の話しだと思う。
「音」に対する好みも、多分・・・この<映像における、video(デジタル感)と film(アナログ感)の違い>に、そのまま置き換えることができるような気がする。アナログが絶対に好き!というのは「質感」「肌合い」「味わい感」みたいな部分で、これはもう生理的なものだと思う。そうして「肌合い」「味わい」というものは、数値では測れない何かであろう。僕はそう信じたい。
それを、「時代遅れ」「偏屈」「意固地」と呼んでもらっても、一向に構わない。(笑)

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