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2015年1月 3日 (土)

<ジャズ雑感 第38回> サヴォイ盤(Savoy)は謎だらけ。

Savoy盤~MG12000番シリーズを巡ってあれやこれや・・・。

また1年が過ぎてしまった・・・もう2015年である。この<夢見るレコード>にすっかり横着になってしまった僕ではあるが、さすがにこの正月休みには何らかのジャズ話題を書いて、途切れ途切れであっても、このブログに夢を見続けてもらわないと・・・などと思ったわけである(笑)

昨年~2014年は1月と2月に、bethlehemレーベルについて記した。クリス・コナーの「大口」「小口」のジャケット違いが存在することと、それぞれのジャケット裏の会社アドレスの違い方の関連に注目しながら、「リーフラベル」と「長方形ロゴラベル」の切り替わり時期などを類推した内容だった。
その際、手持ちのbethlehem盤を引っ張り出してきて、盤のセンターラベルやジャケット裏を、かなりの時間を掛けてあれやこれやとチェックなどした。
レコード(オリジナル盤)のジャケットをひっくり返して、その会社のアドレス(住所)などをチェックして、いったい何が面白いのか・・・と自分でも思わないわけでもない(笑) 
Dscn2984_2 ≪上の写真~ミルト・ジャクソン/Meet Milt Jackson(MG12061)≫
2枚とも、番号・ジャケット図柄・センターラベル様式・ジャケット裏表記まで、まったく同じものである。だがしかし・・・写真では微妙な差だが、両方を見比べると、ともにコーティングされたジャケットではあるが、写真の質感がかなり違うのだ。左側の方がモノクロの濃淡が濃い。濃くてよりくっきりしている。そうして両方の盤を手に取ってみると・・・微妙に左側の方が微妙に重く感じる。いや、これは・・・ジャケットの重厚さからくる先入観から、そういう風に感じてしまうだけかもしれない。ジャケット写真の色合いの違いの他に、もうひとつ、ハッキリした差異は・・・うん、「濃い」方がプロモ盤だったことだ。裏ジャケットの写真の左側の方~シールが痛々しいが(笑)そのシール貼りの箇所に、よく見ると・・・SAMPLE COPY NOT FOR SALE とスタンプが押されている。そして、センターラベルにも同じ文言のスタンプが押されていたのだ。(このセンターラベルの写真でもよく見ると・・・判るかもしれない。Dscn2986_2

Dscn2987_2
≪上の2枚の写真~2枚の[Meet Milt~]のセンターラベルと裏ジャケットを並べてみた。センターラベルの色合い・溝ありは同一。裏ジャケットも同一・・・と思ったが一箇所だけ違いがあった~右側のジャケット一番下には「SAVOY RECORD CO INC 58Market~」の上に、3行ほど小さめの字で <このレコードは .001針と33.3回転で再生しないと、音溝が傷みます>みたいな注意書きが入っている。(左側プロモには、その3行は無し)≫

このミルト・ジャクソン事例のように、古いレコードを集めていると、そこに様々な事象が湧き上がってくる。同じタイトル・同じ番号のレコードなのに、ジャケットの一部が違っていたり、センターラベルの様式が違っていたり、ジャケット裏の住所やらが違っている。そうなると、それらがどのような事情から発生したのだろうか?・・・どうにも気になってくるのである。

Savoyというレーベルにもなかなか興味深いものがある。5~6年くらい前だったか、初期のミルト・ジャクソンをディグしていた時期がある。その頃、自然に集まったきたミルトのSavoy盤を並べて、ジャケットを撫でたりしながらそれらのレコードを聴いているうちに、Savoy盤全般への興味・・・というか疑問が沸々(ふつふつ)と湧いてきたのである。
(追記~自分でも忘れかけていたのだが(笑)、この<夢レコ>に、2010年2月≪Savoy赤ラベルのスタンパー≫という記事があった。ミルト・ジャクソンの参加作品 Opus De Jazz(MG12036)のモノクロジャケットとカラージャケットを揃えて、両方のセンターラベルのスタンパーの数字やX20記号のことを見比べた内容である。ぜひ、ご覧ください。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2010/02/31savoy-6a10.html

ごく大雑把に言うと、疑問は以下の2つ。

1.『センターラベルの色が何種類もあってよく判らない。「赤」「エビ茶」「アズキ色」などと表記されているようだが、その変遷もよく判らない』
2.『ジャケット裏(下部)の住所表記も何種類かあって、デザイン等も微妙に違い、こちらもその変遷がよく判らない』

そこで、これら疑問に立ち向かうべく、まずはSavoy MG12000番シリーズでの「赤ラベル・溝あり」を1stの型と規定して(~後述)、そこからいろいろと類推してみることにする。
さあ・・・手持ちSavoy盤の総動員だあ!(笑) 

「センターラベル」については、やはりなかなか判りにくい。一口に「赤」と言っても番号の進みに伴って、その色合いに微妙な違いが出てくるようで、ラベルをパッと見て、はっきりと認識できる違いは~「赤」「アズキ色」「茶」の3種くらいか。
これらに「溝の有無」を組み合わせて考察していきたい。Dscn2965_2
≪ちなみに、栄えあるシリーズ第1作~MG12000番は・・・ charlie parker memorial vol.1である(元音源は10インチ盤)
もちろん・・・10インチ盤も欲しいですなあ(笑)≫
*1/17≪追記≫~上の写真のこの盤・・・「センターラベルは赤・DG、住所も58Market」の、いわゆるオリジナル(12インチ盤としての)だと思っていたのだが、どうも手に持った時にずしりとこない感じとか、ジャケットの表・裏がやけにキレイで古みに欠ける感じとかに、実は・・・若干の違和感を覚えていた(笑) そんな折、どうやらこの疑惑を解消してくれる情報を得たようだ。
それは、今回の夢レコ記事にコメントを入れてくれた alfa-60さんからの情報~[”NOT LICENSED FOR RADIO BROADCAST - FOR HOME USE ON PHONOGRAPH”(10インチ盤のラベルには必ず載っている)なる文言が、初期プレスのラベル(LONG PLAYINGの下)には有るようだ]である。これは・・・気がつかなかった!ということは・・・「赤ラベル・溝有り」であっても、それが真性1st(NOT LICENSED FOR~有りを仮にこう呼ぶ) ものであるかどうかの判別には、その文言の有無が重要なポイントとなる・・・ということだ。そうして・・・自分で載せた12015(Eddie BertのMusician of the Year)の赤ラベルには、その”NOT LICENSED FOR RADIO BROADCAST - FOR HOME USE ON PHONOGRAPH”なる文言がはっきりと写っているじゃないか!
但し、この[NOT LICENSED FOR ~]・・・なかなか見つからない。僕自身のSavoy赤ラベル・DG(溝あり)30数枚の手持ちの中では・・・12006(Kenny Clarke)と 12015(Eddie Bert)の2点だけ。ちなみに、ネットに載ったSavoy赤ラベル・DG40~50点を調べたが [NOT LICENSED FOR~有り] を確認できたのは・・・たったの2点である。それが、12010(Jay & Kai)と・・・こうして追記するに至った「疑惑」の12000番~パーカーの Charlie Parker Memorial vol.1 だったのである。
この [NOT LICENSED FOR~の有無]については、今後も調査していきたい。果たしてMG12000番の何番くらいまで存在するのか?・・・興味は尽きない。


さて・・・Savoyの12インチ盤~MG 12000番シリーズは、12000~12220 まで、200以上のタイトルが連番で並んでいる(但し(後述の)リストによると、欠落しているナンバーが以下12件あり~12060, 12098, 12129, 12135, 12142, 12159, 12162, 12165~12168, 12176)
ついでに言うと、このシリーズ・・・一般には、12000~12305 となっているが、実は、12220の後、数字が一気に飛んで、12300番から 12300~12305 の6タイトルだけが加えられているのだ。
さらに言うと・・・12196~12220までは、どうやら Regentレーベル原盤の再発のようである。人気の高い jonn jenkins/Jazz Eyes(12201)、 curtis fuller/It's Magic(12209)、sonny redd と art pepper/2altos(12215)など、どれも Regent 原盤である。

Dscn2961_2 
≪この写真は~日本フォノグラム発売のサヴォイ盤 「シグナルⅡ」のライナーノート裏のMG12000番シリーズのリスト。今回、手持ちのオリジナル盤(30枚強)やキング国内盤との照合にとても役立った。この写真の後、書き込みだらけのメモ用紙になってしまった:笑≫

Savoy というレーベルについては、実は、ゴールドマイン本にもあまり詳しくは記されていない。センターラベルについては、≪1950年~1960年代のオリジナル発売のものは、maroon(ジニアス英和~くり色・エビ茶)ラベルで、1970年代に再発された頃には red(赤) or brown(茶) のセンターラベル≫ と書かれているだけである。。この表記が実にどうも判りにくい。というのは、1950年辺りから考えるならば・・・当然、10インチ盤のセンターラベルを視野に入れなければならず、そしてその10インチ盤のセンターラベルは・・・「真っ赤な赤」である。「赤」の字が重なるけど、ここは鮮烈な赤色というニュアンスを表したいがためです。お許しください(笑)
(手持ちのSavoy10インチ盤は数枚だけだが、ネットも含めて他の色のセンターラベルは見たことがなく、少なくとも「ジャズ」の10インチ盤(MG9000番シリーズ)のセンターラベルは「真っ赤な赤」だと考えられる)
1954年~1955年頃を境目に、10インチ盤から12インチ盤へと移行していったと思うが、その際、ほとんどの場合、どのレーベル会社も、まずは、10インチ盤のセンターラベルのデザイン・色をそのまま12インチ盤にも使っている場合が多いと考えるのが自然だと思う。(bethlehemレーベルの「リーフラベル」のように)
とすれば・・・Savoyの場合、やはり12インチの初めのセンターラベルは、やはり、10インチと同じ「真っ赤な赤」ということになる。

Savoy_jazz_001_2 

Savoy_jazz_002_4≪10インチ盤~フィル・アーソとボブ・ブルックマイヤー(MG15041)
~このセンターラベルこそが「赤ラベル・溝あり」の基本形だ≫

Savoyのオリジナル盤(モノラル)と言えば、やはり、red・・・つまり、あの「真っ赤な赤色」red を想起するのが普通のはずで、そしてその 『赤のセンターラベルの外周から1cmほど内側に、銀色の丸囲みラインがあり、その丸ラインに沿ってDG(溝)がある』 というのが、SavoyレーベルMG12000番シリーズのオリジナルモノラル盤に対する基本的な認識だからである。

これは僕の推測だが、そもそも、ゴールドマイン本に使われた maroon という言葉が、その後の混乱を招いているように思う。実際、ネットなどでSavoyオリジナル盤(1st)のセンターラベルへの説明表記でも~つまり、写真でははっきりした「赤ラベル・DGあり」であっても、maroon をという言葉が使われているケースも見られるのだ。普通の感覚として、maroon というより、red と呼んだ方が、やはりあの「赤」をイメージできるような気がするのだが・・・。
そして、もちろん red と表現される場合も多い。最近、見つけたケースでは、bloody red(鮮烈な血のような赤色) という言葉もあった。bloodyとは凄い表現だが、たぶん実際のセンターラベルの色合いを見て考えたのだろう。個人的にはオリジナル盤(モノラル)のセンターラベルには、この「bloody red」が的確だと思う。
というのは、再発ものにも「赤ラベル」があって、それがオリジナルモノラル盤の「赤」とは微妙に色合いの違う「赤」のようにも見えるからで、例えば、オリジナル1stを bloody red (DGあり)、2ndを red (DGなし)というように分けて使えば判りやすいのになあ・・・と思うわけである。なお、再発もの brown(茶色) は、赤とは完全に別の色であるから、混同することはないと思う。
もう1種類のセンターラベルがある。「赤」といえば赤なんだが、もう少し暗めのやや茶色がかった・・・つまり「アズキ色」みたいなセンターラベルも存在しているのだ。このやや暗めの「アズキ色」(blackish red あるいは dark red) は、どうやら、比較的初期の再発ものに使われたようで、もう少し後期の再発ものの「茶色」と、しっかり分けて認識する必要があるかと思う。
センターレーベルについては~今回は、手持ち盤の実物を見ながら、写真を撮って、いわゆる「赤ラベル」であっても、それらに色合いのニュアンス違いを発見した場合は、できるだけコメントを残しておきたい。
こうなりゃ、1タイトルごとの現物主義でいくしかない(笑)

このブログでは~MG12000番代のオリジナル盤のセンターラベルを
≪赤・溝あり≫と呼ぶことにする。Dscn2974_2
≪写真~*同一タイトルでの 1stと 2nd の例~エディ・バートの[Musician of the Year] 
下が 1st~「赤・溝あり」「B面に手書きRVG」「58Market」アドレス。コーティングあり。
上が 2nd~「アズキ色・溝なし」「56Ferry」アドレス。コーティングなし≫

Dscn2975の写真では、上・下とも同じような「赤色」に見えるが、現物を見比べれば明らかに違う色だ。上のセンターラベルは、かなり暗い赤・・・やはり「アズキ色」と呼びたい(blackish red あるいは dark red) 
そしてこの「アズキ色」は、いわゆる 「茶色」(brown)ともだいぶ違う。
「茶色」はもっと暗くて赤みの薄い「こげ茶色」に近い。
「原色大辞典」というホームページ(HTMLカラーコード)のアドレスを付けておきます。ご覧ください。
http://www.colordic.org/
*(追記)<アズキ色~blakish red あるいは dark red>と僕がちょいと拘って書いてきたが ・・・どうやら一般的にはこのラベルの色のことを maroon と呼んでいるらしい。僕が「アズキ色」と呼んでいる色合いは、添付した「原色大辞典」で見ると、正に maroon(かdark red)に近いので、今後は、maroonを使うこととしよう。ラベルの色の表現としては、「赤」→「maroon」→「こげ茶」と表現する。


Savoy_jazz_001_3≪茶色ラベル・溝なし≫の例~ソニー・レッド、サヒブ・シハブらのオムニバス[Jazz is Busting All Over] MG12123~この番号ならやはり「赤・溝あり」が在るはずで、この写真の盤は、2nd だろう。

住所の変遷についても、ゴールドマイン本ではまったく触れていない。それでこちらも手持ちオリジナル盤の裏ジャケットのアドレスをチェックしてみた。
手持ちのオリジナル盤だけだとサンプル数が少ないので、キング国内盤(最後の名盤シリーズ~裏ジャケットまで忠実に再現されていると思われる)も参考にしたが、50タイトルほどを比較することで、『住所の変遷』の大体の流れが把握できてきた。

1.SAVOY RECORD CO, INC, 58 Market St, Newark, N.J.
というのが基本形である。(以後~「58Market」と呼ぶことにする)
この「58Market」は、おそらく12070番辺り(あくまで推測です。例外もあり(後述)みなさんの手持ちでの実例をぜひお知らせください。
Savoy_jazz_006_2

(この後(12070番辺り)から「58 Market St」表記が無くなってくる)

2.SAVOY RECORD CO, INC Newark, N.J.   あるいは
  SAVOY RECORD Co.Inc. Newark, New Jersy  となる。
  (以後~「番地なしNewark」と呼ぶことにする)
 *1/12~呼び名を「CO INC」から「番地なしNewark」に変更しました。

*N.J. と New Jersy の違い~まだサンプル数が少ないが、シリーズ番号の早い方に N.J.表記が多く、番号後期の方にNew Jersy表記が多いようだが、特に法則もないようだ。サヴォイの場合、アドレス表記のコラム(囲み)などもレイアウトが一定しておらず、単にデザイン的な理由から様々な表記が変化しているだけかもしれない。この辺りもサヴォイというレーベルのアバウトな(いい意味!笑)ところかもしれない。
≪下の写真~Frank Wess/North, South, East...Wess(MG12072)。
アドレスの「CO INC」部分~厳密には、Co.Inc.と大文字・小文字になっての、N.J.表記である≫
Dscn2995

Dscn2989
≪上の写真2点~ミルト・ジャクソン~Jazz Skyline(12070) と Jackson's Ville(12080)の2枚。近い番号のタイトルが共に「番地なしNewark.」のNew Jersy表記≫

*手持ち盤の中では、「58Market」アドレスで最も大きい番号のタイトルは、12061番Meet Milt Jackson(このブログの一番上の写真)と認識していたのだが、ひとつ例外的なものが見つかった。それは・・・12074番~Vido Musso/Loaded である。これが、上記写真のJazz Skyline(12070)~(アドレスに「58」無し)よりも後の番号であるにも関わらず、「58Market」アドレスだったのである。

Dscn2993 Dscn2992
・・・これでよく判らなくなった(笑) まあ「変遷」というものは、それほど鋭角的に変るものではなく「徐々に」移り変わっていくものなので、こういうケースも特に「サヴォイ」というレーベルでは、別にどうってこともないだろう(笑)

3.SAVOY RECORD CO.,INC.,56 Ferry Street, Newark, N.J. 07105
(以後~「56Ferry」と呼ぶことにする)
Savoy_jazz_010
Savoy_jazz_011
≪マリアン・マクパートランド/at Storyville(MG 12004) この2枚は同じタイトルの 1stと 2nd (3rdかもしれない)の例。
下が1st~ジャケットはカラー&コーティングで重厚。この緑色は良い色合いだ。盤も分厚くてセンターラベルは「赤・溝」。
上が 2nd~ジャケットがモノクロに変って、盤はペラペラと薄く、センターラベルは「茶色ラベル」。そしてジャケット裏のアドレスは 56Ferry。
この「56Ferry」盤の発売時期は1964年~1965年頃か?≫
1st と 2nd でジャケットが変るパターンについて付け加えると・・・有名な Opus De Jazz(12036) やModern Jazz Quartet(12046)の場合は、1stがモノクロ、2ndがカラーである。なのに・・・このマクパートランド盤では逆パターンになっている。この辺も、実に Savoy らしいじゃないか(笑)

さて・・・上記のように、MG12000番シリーズでは、「住所」の表記は、おおよそ、1・2・3の順に変遷している。
1の「58Market」は初期のもので期間はわりと短い。
  ≪MG12000~MG12074前後≫

2の「番地なしNewark」の期間は、1と3の間と思われる。
  ≪MG12705前後~MG12163前後≫
  *「58Market」と「56Ferry」に対し、この2だけは「番地がない」ので、これを「番地なしNewark」と呼び、区別することとした。

3の「56Ferry」は、番号のかなり後期に現われる。
  ≪MG12164番前後~MG12200≫

≪移り変わりの番号≫は・・・あくまでも大雑把な推定です。この番号前後の実例がっほしいところです。

1/18≪追記≫~レコード仲間~チャランさんから以下のようなメールをいただきました。
≪ミルト・ジャクソン/OPUS DE JAZZ(MG12036)2ND(ラベルはこげ茶色)
「あれ? 」裏ジャケットの会社の住所が、P.O.Box 1000,Newark,N.J.07101 になっている・・・・?≫
P1010239

~special thanks to Mr.チャランさん!
この情報を元に自分の手持ち盤をチェックしてみたら、やはりP.O.BOX表記がいくつか見つかったので、アドレス表記の類型として、以下の2種を追加しておきます。


SAVOY RECORDS CO.,Inc., Newark,N.J.  P.O.BOX 1000 (僕の手持ちでは~12088(Red Norvo/Move)ラベルはアズキ色・筋(ほぼ銀円上に沿っているが、DG(溝)ではない)
12088という番号から当然「赤ラベル・DG」が1stなので、この僕の手持ち盤は再発。それから後述の「PO BOX1000」からも再発であることが判る。 
もうひとつ~

SAVOY RECORDS CO.,Inc.,56Ferry St.,Newark, N.J.07101 P.O.BOX 1000
(このすぐ下に写真あり)
12194(チャールス・モフェット/ギフト)キング国内盤~これは、Savoy最後期の発売:1969年だが、私書箱のPOBOX1000の前に NJ 07101という表記も見られる。おそらくは・・・New Jersey州での何らかの管理番号だと思われるがよく判らない。いずれにしても1969年辺りまでくると、いろいろと「管理」が細かくなってくるのだろう(笑)

上記2種、共に・・・P.O.BOX 1000「私書箱」を意味する「P.O.BOX 1000」という文言が追加されている。そもそも、ジャケット裏にその会社のアドレスを記してあるのは、そのレコード購入者がレコード会社に「カタログ請求」する際の便宜のためであろう。だから、たいていは58Marketアドレスと並んで「 Send Stamp for LP & EP Discography」(12015(Eddie Bert)などと書かれている。「番地なしNewark」の場合でも「Write for Complete Discography today」となっているケースが多いようだ
私書箱「PO BOX 1000」のサンプルとしてここに挙げた Moveでは、その「カタログ請求の文言が~「FOR COMPLETE FREE DISCOGRAPHY, WRITE(この後、アドレス)」という文言になっている。カタログ請求を勧める文言の種類は発売時期によって実に様々であり・・・こういう「定型なし」ということ自体が、実に・・・Savoyらしい(笑) 
「私書箱」アドレスの時期は、おそらくは、56Ferryより少し後だろう。
というのは~58から56と住所が変った時期に、市場の在庫としてのレコードには「58」「番地なし」「56」が混在していたはずで、そのことが郵便配達上、多少の混乱を招いた・・・だから今後は「私書箱」で統一しようじゃないか、ということでの「私書箱」アドレス導入だった~と考えられるからである。
*大雑把な掴みとしては~ジャケット裏のアドレスに「P.B.BOX 1000」表記があった場合、たとえそのレコードがMG12000番の若い番号のタイトルの58Marketであっても、それはだいぶ後の時期に再発された際のジャケットである可能性が高い~ということになる。そして、その中身の盤のラベルが「赤・DG」ではなくて、「アズキ色」や「茶色」だったら・・・まず再発ものであろう。
*もちろん、後述の56Ferryへの切り替え時期(12164番あたりか?)と「アズキ色ラベル」「茶色ラベル」への切り替え時期(これがよく判らない)
より以後の番号タイトルの場合は、そのラベルは「アズキ色」「茶色」がオリジナルなのだから、当然ではあるが、再発ものではない。

問題は・・・これら住所表記の変遷が、MG12000番シリーズのどの番号あたりで切り替わっていったのかである・・・それを僕は知りたい(笑) 
特に「56Ferry」~ここが重要だ。「56Ferry」については、12000番シリーズのかなり後期~12164番(カーティス・フラー/Images)辺りからではないか、と推測はしている。(日本コロムビアのCDで「56Ferryを確認)
この移行の時期(シリーズでのおよその番号)が確定できると、言うまでもないが、例えば、12050番くらいの若い番号のタイトルで「56Ferry」アドレスのレコードを見つけた場合 それは・・・2ndか3rd(再発)である可能性が高い~(その番号だと、1の「58Market」時期であるはずだから)~ ということが判るわけである。
そしてもうひとつ・・・これは僕の勝手な推理だが、この「56Ferry」への移行期と、もうひとつの謎~センターラベル変遷の「茶ラベル・溝なし」への移行期・・・この2つの流れがほぼリンクしているのではないか・・・ということだ。
しかしながら、決定的に拙(まず)いことに・・・僕はこのシリーズ最後期のSavoy作品をほとんど持ってないのだ。およそ1963~1968年くらいの新録音ものと思われる~例えば、ユゼフ・ラティーフ、ビル・ディクソン、ビル・バロンらの諸作品を所有していないのだ。これは・・・現物確認主義者としてはたいへんに拙い(笑) 
およそであっても「新録音もの」の発売時期が例えば1965年と判った場合、その作品のセンターラベルやジャケット裏アドレスがどういう様式か・・・ということがポイントになるのである。「現物」を持っていなくても、発売年については、ゴールドマイン本などからも、ある程度は把握できる。 
例えば、Savoyに相当数のタイトルを持っているユゼフ・ラティーフの「The Dreamer」(MG12139)~今、これをゴールドマインで見てみると・・・1958年となっている。ちなみにステレオ盤のSR13007は1959年となっている。
こんな具合に「たぶん、そうだろう」的に把握できないことはないが・・・じゃあ中身の盤の重さ・厚さは? センターラベルの色合い・溝は? ジャケット裏のアドレスは? ・・・となると、これはもうお手上げである(笑) BLUENOTEくらいの人気レーベルになると、各エディション違いでのアドレス、センターラベル写真まで網羅した研究本もあるようだが、Savoyでは・・・まず無理だろう(笑) となると・・・やはり一番いいのは、そこに「現物」が在ることだ(笑)
Savoy_jazz_001_4 Savoy_jazz_002_3
≪上写真2点~チャールス・モフェット/ギフト(キング国内盤)≫ 
解説書によれば、録音は1969年となっている。1969年録音のこの作品が、MG12194というシリーズの最後期の番号。Savoyのオリジナル録音としても、最後期のものだろう。
MG12195のDoug Carn Trio(1969年)がSavoyオリジナル録音の最後の作品のようだ。*(MG12196~12220はRegent原盤の再発なので)

「アドレス~住所表記」についてのみ、僕自身が参考にした国内盤は~
1.キングレコードの「最後のジャズLP」(赤い帯のやつ)
2.日本コロムビアの「THE SUPREME COLLECTION OF SAVOY」(紫の帯のやつ)です。
これらの国内盤は、表・裏ジャケットまで忠実に再現していたと思われるので、ジャケット裏下部の「アドレス」については資料として役立つ。
但し、復刻の際に「写真写し」に使った元盤が 2nd というケースもありうるので、あくまで「参考」です。ちなみに、国内盤のセンターラベルについては、原盤の発売時期に伴う変遷を反映せずに、そのレーベル(シリーズ)の初期オリジナル様式に準じることも多いので、発売時期の推測にはあまり参考にはならない場合が多いかと思う。

みなさんのお手持ちのSavoy盤(特にMG12000番シリーズ)の情報を、コメントにてぜひお知らせください。

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2009年2月15日 (日)

<ジャズ回想 第19回>溢れ出るレコード達をどうしようか・・・。

僕のレコード収納~苦闘の記録

前回・前々回とPacificやStoryvilleの10インチ盤話題が続いたからというわけでもないのですが、今回はレコード盤の話しではありません(笑) かなり以前の《夢レコ~<ジャズ雑感 第3回> セロニアス・モンク/モンク・オーケストラ・アット・タウンホール で、「レコードの並べ方」について少し書いたのだが、今回はその続編です。と言っても、並べ方以前の・・・みなさん、困ってるはずの、収納スペース(タナ)のこと~bassclefの場合はこんな感じ・・・という記録です。

022《2006年8月頃》~これが、恐怖の床立て置き3段積み。レコード専用に使っている本棚から溢れ出たレコード達が、床に積まれている。同じ状態がスピーカー側にも・・・これはもう限界である(笑)最下段のレコードはまず取り出せない。この時、最下段の奥にあったのは・・・アンドレ・プレヴィンのcolumbia:ポピュラー路線だったか。この状況を見て、友人のkonkenさんも決意したらしい:笑》

《2006年9月。下右写真~「作業前」のピアノ上部の様子。CDと音楽雑誌のタナが真ん中に踏ん張っている。下左写真~本棚とウッドベースの置き場》017_2 018_2

この「つり下げタナ」は、実は突然に始まった。ちょくちょく遊びにくるkonkenさんが、僕の部屋の床に溢れ出したレコードの絶望的な状況~床に立て置きしたレコード群が前に前に伸びてきて、しかもそれらを台にして上にも列が出来ている~を見るに見かねて・・・というより、そんな様子に我慢ならず(笑)「タナを作るなら・・・この壁面しかないね」ということで、ピアノの置いてある壁面の横幅とか、ピアノからの天井までの高さとかをサッサと図り始めてしまったのだ。「箱(吊り下げタナ)ができたらまた来る」と言って彼は帰っていった。
そんな具合に否応なしに始まってしまった「bassclefのレコード棚つくり」・・・こうなりゃもうやるしかない!
吊り下げタナを設置するためには、当然のことながら、今そこにあるモノを撤去しなくてはならない。まず「高さ」がジャマになる、CDや音楽関連の本・雑誌が詰まった本棚。僕の大切なウッドベースも別の収容場所を見つけないといけない。シングル盤を詰め込んだ収納ケースもあるが、これは高さからみてそのままでも大丈夫だ。それからピアノの上になんとなくつくなってきたモノも片付けないと。
問題は本棚だ。そのまま移すスペースは絶対にない。それを移すためには・・・入り口ドア横に置いてあった古い本棚(これはスチール製の本当に古いやつだ:笑)を撤去するしかないだろう。つまり、そのスチール棚にぎっしりと詰まっていた本・雑誌の類をどうにかしないといけないのだ。この前作業が一番大変なのだ。けっきょくのところ、そんな準備作業が相当に大変そうなことが予想できたので、僕はなかなか「タナ作り」に踏み切れなかったのだろう。
それでも今回ばかりは、やるしかない。konkenさんは「箱」が出来しだい、設置に来てしまうのだ。とにかく収納できなくなる本をダンボールに詰め込み、雑誌などは思い切って処分するしかないだろう。空になったスチール棚はあちこち錆びているのでもう捨ててしまおう。
《2006年9月》天井からの吊り下げタナ作り。製作by konkenさん
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konkenさんが「箱」を持ってきたのは次の日曜だった。まだCDと音楽雑誌の「本棚」がそのままだ。中身が入ったまま移動できないかな・・・と考えていたのだが、それは甘かった(笑)重くてとても2人でも持ち上げられない。もし持ち上がっても・・・その重さから言っても、たぶん棚が壊れてしまうだろう。仕方ないのでkonkenさんにも手伝ってもらって、CDや雑誌を居間や階段に積んだりしてなんとか空にした。さあ・・・作業開始だ! 027_3
《作業中のkonkenさんが、いつもよ凛々(りり)しく見える(笑)》

さあ・・・2つの「箱」はうまく入った。1つの箱が「上 下2段で横3つ」なので、合計では12boxになるのだ。このboxにレコードが全部入るのだから、相当な重量になるのは間違いない。僕は「吊り下げ」(この9月時点では、左側の床からのタナとピアノとの間のEP用ケースはまだなかった)というのが、その重量に耐え切れるのかどうか心配ではあった。その点は・・・レコードが全部詰まった後、(下のタナを追加する前の)一ヶ月経過しても何ともなかったので、もちろん大丈夫です:笑)

溢れていたレコード達をそのまま詰めるのでは芸がない。以前からのレコード棚に詰めていたやつらとの再編が必要なのだ。例えば・・・「ウエストコースト全般」の流れ~テナーやトランペット、それから中編成・ビッグバンドもの~ここらのものを既存タナ分と床立て置き分と、うまいことブレンドして収納しなくてはならない。
もう何年も前に一生懸命考えて並べた「フィエヴァリット・ミュージシャン」の並びは、あまりいじらないこととした。ここは・・・好きだからたいていのモノは揃えてあり、だから「フェイヴァリット」として特別に分けたわけだし、その後の入手分というのもそれほどないわけだから、ほとんど固定になっているのだ。もちろんこの「フェイヴァリット」こそ、国内盤からオリジナル盤に差し替えてはいきたいのだが、いかんせんこの辺りのハードバップものは高すぎる・・・(笑)031
さて・・・「溢れ出ていた床立て置き」分は、ここ2~3年の入手分であり、それらはどちらかというと、ウエストコースト系、ピアノトリオ、ヴォーカルものが多い。レコードというものは「持ってなかったもの」を買うわけだから(基本的には:笑)これらのカテゴリーのものは既存タナには、わりと少なかったわけなので、その既存分と新着分を再構成しながら・・・大雑把に、ヴォーカルものを右隅から、そしてギターやオルガンものを左隅から攻めることにした。あまり聴かない日本ジャズも左隅だ。そうすれば、ピアノトリオものとウエストコースト全般(中編成やビッグバンドものも含む)を中央辺りになるはずだ。細かいところは作業しながらまた考えよう。
てなわけで、それからしばらくは、新しく出来た器(スペース)に、少しづつレコード達を収めていくという楽しい作業が続いた。そうして・・・床にはみ出ていたレコード達も全て、新しく出来たスペースに収めることができた!
ああ・・・スッキリした!
しかし・・・これだけのスペースがあれば大丈夫・・・と思っていたのだが、はみ出ていた分を収めてしまうと・・・残りスペースはわずか1.5boxほどしかない(笑)これはもう、いっぱいになるのは時間の問題だな・・・と覚悟するbassclefである(笑)029030_2

さてこの12boxが出来てしまうと・・・左側に空いたタナ下のスペースが気になる。このスペースにはウッドベースも置けないわけだし、見た目も間延びしている。ピアノ上部の隙間ももったいない。てなわけで、どうせなら・・・ということで左側に床からのタナを造ってしまうことにした。見た目もいいし、吊り下げタナの支えにもなる。何よりも収納スペースが増えるじゃないか!出し入れを考えるとスピーカーとの距離がないので、奥行きを少し短くしてもらった。ピアノ上にケースが詰まるのは、たぶんピアノにとっては(音響上)良くないだろうが、それほどピアノを鳴らすわけじゃあない(笑)

<2006年10月>そんな訳で、第2弾の取り付け作業も完了した。
う~ん・・・こりゃいい!これでようやく「床立て置き」レコード達が救われる。ここからの作業は・・・大変だがやはり楽しい。どのbox辺りに「何」を詰めるか・・・いろいろと考えるのだが、レコード好き人間にはそれが楽しい(笑)
konkenさん、改めて・・・Thanksです!Dscn1718_4 Dscn1716_2

<2008年暮れの1日>
やるなら今日しかない・・・タナに入りきらずに床に置いてあるレコードをなんとかせねば・・・と思いながらズルズルと時が過ぎてしまった。2年ほど前だったか、konkenさんにレコード/CDタナを造ってもらって、一度はキレイに収まったはずの我がレコード達。その後の入手分が徐々にタナから溢れ出て、再び床に立て置き掛け置き状態になっていったのだ。
暮れの31日・・・僕は、朝から決死の作業に入った。溢れたLPを収納するためには。なんとかしてタナ1段分を空けることが必要だ。どの1段でもいいが、詰める(省く)のは、とにかくCDのタナしかない。CD2段分でLPの1段分だ。CDは1段に奥の列と前列に詰めてあるので、都合横4列分のCD群を他の場所に詰め込まなければならない。どうせなら、一番、手にとりやすいタナにしよう。僕は目の高さのCDタナを睨(にら)みつけた。よし、ここを空けよう!ここのCD君たちに無理を頼むしかない。
僕のアタマの中では、CDの序列はうんと低い(笑)まずCDをあまり聴かない。少なくともLPよりは聴かない。だから極端に言えば、CDはタナに並べなくてもいいのだが、そうは言っても「聴きたいから買った」わけで・・・だからなるべく見えるところに並べておきたい。CDでもLPでも同じだと思うが、ひとたびダンボールに仕舞ったら、もうそれで終わりである(笑)実際、ダンボール収納済みのレコードが、家のあちこちに置いてある。それらは、ロックものとかダブリもののダンボールなのだが・・・これから先、まず・・・聴かないであろう。
さて、CDの中にも何となく序列があって、僕の場合、ハードバップもののCDがちょっと微妙なのだ。ヴォーカルや西海岸ものだと、CDでもそれほどの違和感はないのだが、バップやハードバップものは、なぜかCDだともうひとつダメなのである。bluenoteものなど、どうしても音を聴きたいものをいくつか持ってはいるが、あまり聴かない。ハンク・モブレイとCDは・・・実に似合わない(笑)
それと「箱もの」・・・これも高いのを無理して手に入れたわりには、あまり聴かない。もっとも「箱もの」を聴かないのは、LP箱物でも同様だが(笑)

そんなところを考えながら・・・それでも作業は始めなくては進まない。僕は、まずCDタナ最下段に詰めてあった「箱物CD」を、まだ一区画分、空いている「シングル用スペース」の一番右へ押し込むことにした。これは点数が少ないので割と早く完了した。
あとは・・・これまでのスペースにとにかくたくさん詰めることである。CDは普通、背表紙が縦になるように置く。当たり前である。しかし・・・縦に置くと、タナの上段との間に4~5cmの隙間が発生する。もちろんその隙間は、取り出す時に必要なのだが、この際、それは無視する(笑)その限られたスペースを有効に使うためには・・・CD横置き・横積みしかないのだ! もちろんこれだとCDが取り出しにくくなるが、それも無視する(笑)そういえば・・・だいぶ以前の<夢レコ>で香港でのレコード探しを書いた。その時、驚いたのが、香港のCDショップ「横置き・横積み」である。あれ・・・結局のところ「スペース有効活用」のために必然的に編み出された収納方式だったのだろう(笑)
そうは言っても「横置き」は奥の列だけにしたい。まずはそんなあまり聴かない(であろう)タイトルの方から奥の列に横積みしていく。「奥」に行くのはほとんどコンピレーションものとか、非正規CDたちである。CDが定価3000円ほどした頃、よくスーパーなどで1000円CDが売られていた。それらは音源はオリジナルだがジャケットがうんと安っぽくて(たぶん)音も悪いのだ。でも安さに釣られて、blue note音源ものをけっこう買ったのだ(笑)この辺は全て奥の列だ。ピアノトリオ、ヴォーカル、西海岸ウエストコースト、東海岸ハードバップなどのカテゴリーもある程度はまとめたい。そうと決めたら、オレは案外やること早い(笑)
もともとCDへの愛情が薄いこともあってか・・・当初の目的であるCD2段分を空けて、その分をほぼ現状のCDスペースに詰めることができた。だがしかし、あと少しが収まりきらない。こうなりゃ仕方ない・・・「横積み」は奥の列だけに留(とど)めたかったが、それではスペースが足りない。ちょっとだけあるクラシックとヴォーカルの区画は前列も横積みにすることで、ともかく1枚のCDもダンボール行きにすることなく、なんとか収めることができた。
そんな訳で、大晦日の午前中があっという間に過ぎてしまう。午後は用事があるので、今日の「レコード棚:再編」はここまでだ。空けた「LP棚1段分」をどう使うか・・・楽しみは明日にとっておこう(笑)002

さてと・・・元旦、1月1日だ。わりと早起きしてしまう。苦労して「空けた1段」をどう使うか・・・そんなイメージがアタマの中に巡っていて、のんびりと寝ていられなくなったのだ(笑)
実はもう大枠のプランはできていた。その特等席は・・・「Clef,Norgranの専用タナ」にするつもりなのだ。僕はこれまでのレコード整理では「レーベル別」を作ることはしなかった。特定のミュージシャン興味から入手するレコードが決まってくることがほとんどなので、自ずと「ミュージシャン並べ」になってきたのだ。ところがこの2~3年、ClefやNorgranに対しての思い入れが募ってきたようで、これらのレーベルのものなら、なんでもかんでも欲しい・・・という気持ちになってきたのだ。そうなると・・・それらを特別扱いにしたくなるのも仕方ないじゃないか(笑)現実的にも、この先、少しづつでも増えていく可能性が高いわけで、その辺も加味して、この専用棚には、ある程度の余裕も持たせて調整したいところだ。
そんな訳で、元旦の本日も午前中からがんばって作業を始める。床の立て置き分を、ピアノトリオとかヴォーカル、それからClefものなどに大分けしておく。「ピアノトリオ」「ヴォーカル」は、現状、すでにギュウギュウ詰めになっているので、そこらにあとどのくらい収めなくてはいけないのかを見定める必要があるのだ。ついでに、まだ少ししかない10インチ盤もうまいことまとめたい。
そんな粗分けをした後、まず、Clef, Norgranの並びを専用区画に移す。そこにそうして空いた棚に、ピアノトリオやヴォーカル、それからクラリネットを移しながら、さきほど見定めた「ピアノトリオ/ヴォーカル」を、既存コーナーに組み込んでいく。
この時、自分の中での「序列」の再編が始まる。よく聴く(聴きたいと思う)ミュージシャンに「いい場所」を与えたいのだ(笑)その辺を見極めるために、例えばヴォーカルものの並びをパラパラと見ていると「ああ、こんなのもあったのか」ということもある。好きなミュージシャンやヴォーカリストは大方、決まってはいるが、そんな好みも少しづつ変わったりするので、うんと以前にたまたま入手していたレコードでも「はっ!」とする場面がけっこうある。そういうのがあると、そこでまたそのレコードを聴いたりして・・・作業はたいてい捗らない(笑)まあ・・・こんな風な取捨選択が・・・苦しくも楽しいのだ。

正月の朝からセルジオ・メンデス66など聴きながら、そんな作業を黙々と進めるオヤジ1名(笑)ちなみにこういう作業のバックに、コルトレーンは似合わないだろう(笑)
元旦ということで、ちょっと痛んできた気配のあった針も交換することにする。シュアのM7Dという古いMMカートリッジだが、交換針の方もいくつか確保している。ピンセットで出っ張り部分をつまんで抜いたり差したりするのだが、もう何回もやっているのですぐに完了。替えた針で聴くピーターソンの Now We Get Requestsは、やっぱりいい音だ(笑)
そんなことをお昼過ぎまで続けると、我がレコード棚もほぼ狙った線になってきた。レコード整理において経験的に判っていることがある。さらなる微調整のために、各区画に少しづつ余裕を持たせておくのがコツなのだ。しかしその「余裕」を持たせたことで、タナにはあと30枚ほどのスペースしか残ってない。しかるに「床・立て置き」は100枚ほど残っている。15まあでも、この「床・立て置き」は・・・最新入手ものをしばらく置いておくのには最適な場所でもあるので、だから・・・このスペースを常に最小限に維持できれば(前方にせり出してこないように)ベストなわけである。
現状、2列(各50枚ほど)が残っている。まあでも、昨日からの作業で確定したダブリ盤や不要盤もけっこう出てきたので、それらをダンボールに仕舞えば、なんとかなるだろう。CDでもLPでも、ダンボール行きは不憫(ふびん)だが仕方ないな・・・と大げさに眉間に皺(しわ)を寄せるbassclefであった。(笑) 
《写真右上~もともとのタナ。ゲッツの写真は古いカレンダーだ。下写真~ほぼ完了した第2次レコード再編後。横積みCDも一部だけ写っている。左から2列目・上から3段目がNogran、Clefの専用コーナー。10インチ盤も徐々に増えてきている》 001 

さて、収容スペースの問題とは別次元で、やはり悩む問題がある。それは・・・「並べ方」である。僕の並べ方は、基本的に「楽器別」なのだが、その際、リーダー名義に拘らない。入手時点での「興味ミュージシャン別」なのである。(前述~夢レコ記事参照)
その際、いつも悩んでしまうレコード達がある。それらはたいてい「Coリーダー」というか、メインのミュージシャンが2人連名になっているものだ。
具体的にいこう。
ドナルド・バードとジャッキー・マクリーンの2人が共演している諸作品・・・この辺、けっこう困りませんか?
例えばジョージ・ウオリントン名義での「ボヘミア」・・・これ、大雑把に楽器別・リーダー別に拘ると、例えば「ボヘミア」はピアノのタナに入れることになり、そうすると例えば「ライツ・アウト」は管楽器のタナなので、フロントの管楽器奏者は同じ2人なのに、分かれてしまうことになる。僕にはそれが我慢ならない(笑) 拘るようだが、「ボヘミア」と。例えば「ジャッキー・マクリーン・クインテット」、「ライツ・アウト」や「4,5&6」、それに「Two Guitars」。それから、同じウオリントン名義でも、アルトがフィル・ウッズの方のやつ~「ニューヨーク・シーン」や「ペアリング・オフ」。これらはやはり並べておきたい。そんな訳で、僕はやや強引だが、これらを、共通項である<ドナルド・バード>として並べているのだ。
ただ、正直に言うと・・・このところ、持っているはずのレコードが見つからないこともけっこうある(笑)・・・その理由がこういう「気分的あいまい的並べ方」にあるのは明白なので、そろそろリーダー名義で整理する方が探すのには便利かな・・・という気も充分にしているのだが、まだ踏み切れない。だちなみに、僕の場合、これらのハードバップ名盤は、もちろん全て・・・国内盤です(笑)

みなさん・・・レコードの並べ方はどんな様子でしょうか?拘りゆえに工夫しているような並び方があれば・・・ぜひお知らせください。

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2006年3月26日 (日)

<思いレコ 第9回> マッコイ・タイナー/today & tomorrow(impulse)

初めてのオリジナル盤はインパルスだった。

分厚いコーティングのジャケット。それから、なんだか変な匂い。これが「輸入盤」というものに対する、僕の最初の印象だ。当時はあくまで「輸入盤」と呼んでおり、「オリジナル盤」というような認識は全くなかった。
いずれにしても、このやけに重いインパルス盤が、僕にとっての最初の「オリジナル盤」だったわけだ。だいぶ後から判ってきたことだが、当時(1972年頃までか?) は、日本のレコード会社が代理店となっていくつかの海外レーベルを「直輸入盤」として販売していたようだ。guramophone
riverside(時期的にABC Riverside)~日本グラモフォン(ところで、日本グラモフォン=日本ポリドールなんでしょうか?ご存知の方、ご教示を。)
atlantic~日本グラモフォン?(アトランティックのオリジナル盤を入手したところ、裏ジャケに「逆文字の刻印スタンプ」~imported by Nippon Gramophone と読める~のある盤を持っている。右の写真がそのスタンプだ。)
それに、bluenote~東芝。あとは impulse~キング くらいだろうか。King_impulse

このキング扱いのimpulse盤は、扱いタイトルの小冊子を持っている。輸入盤なのに、全て「カタカナ」で表記してあるところがおもしろい。
AS1番(great Kai&JJ)からAS100番までとAS 9101番からAS9213番までの200以上のタイトルが載っている。その内、いくつかのものは SR~という型番で日本盤が出ていたようだ。  _002

AS-63番のマッコイ・タイナーのToday & Tomorrow はそんな「直輸入盤」の1枚だった。4つ上の兄貴が大学の生協のレコード売り場で買ってきたものだ。兄貴が言うには・・・その時、有名なコルトレーンの「至上の愛」を買おうとしたら、ジャズ好きの友人が「まだおまえにはコルトレーンは早い。この辺にしておけ」とマッコイを勧めてくれたそうだ。兄貴はちょっと「ジャズ」に興味を覚えた程度だったので、素直に友人の助言に従って、それで今、このマッコイ・タイナーの盤が、僕の手元にあるわけです(笑) それにしても、当時は大学の生協にこんな渋いジャズのレコードまで品揃えしてあったということにも驚かされる。時代的に、大学生が盛んにジャズを聴いていたのだろうか? 
《写真下~1972年に手にしたToday&Tomorrow (impulse AS-63) ステレオ盤 オレンジ黒~盤が異様に厚い》

 

Mccoy_tyner_today

 

   最初、このToday & Tomorrow を触った時・・・とにかく変なニオイがした。ジャケットはインパルス特有のゲイトフォールド、そして分厚いコーティング。ジャケットに使うダンボール自体も厚めなんだろう・・・ジャケットだけでも相当に重い。そして・・・vinyl(盤)がこれまた重い!特に、センターラベルが「オレンジ・黒」の比較的初期の盤は、vinyl 自体もこれまた厚いようで、横から見ても2mmくらいはありそうだ。そうしてその厚さが、けっこう不均等なのである(笑)

「変なニオイ」を嗅ぎながら、それでも何度もこのレコードを聴きました。
A面1曲目は・・・contemporary focus というモードの曲だ。たぶん1963年頃は、なんでもかんでもモードという時代だったのだろう。
モードというと・・・僕がちょっと苦手ないわゆる「新主流派」(bluenoteのハンコックやショーターの流れからのモード手法)のサウンドを想起する方が多いと思う。しかし・・・このマッコイのモードは、新主流派のサウンドとは、なんとなく肌合いが違うのだ。やっぱりエルヴィン、マッコイ、という「コルトレーン的熱いソウル一派」のモード曲は・・・まず「熱い!」それに「くどい!」(笑) 曲のテーマの展開もなんとなく強引というか混沌というか・・・あまりスマートではないのだが、そこら辺りが僕には心地よいのだ(笑)

この曲は、ジョン・ギルモア(ts)~そういえば、ジョン・ギルモアというテナー吹きの「ギザギザしたような・・・乾いた風が吹き始めたかのような」独特のサウンドにも魅かれるものがあった~やフランク・ストロジャー(as)、それにサド・ジョーンズ(tp)が加わった6人編成のセッションの中の1曲だ。そしてその6人セッションのドラムスがエルヴィン・ジョーンズなのだ!

中央やや右の方からエルヴィンの「でっかい鳴り」が響き渡る。シンコペを効かせた4音のイントロ~「ダッ・ダッ・ダッ・ダア~ン」という合わせのところなんかもう・・・エルヴィンの強烈なこと!シンバルの中央付近を叩く「カコ~ン」というような音も混ぜて、そして「グワ~ン」とシンバルを押し(文字通り、押しているのではないだろうか)バンド全体を煽るようにドラムセット全部を鳴らしてくる。この辺りの「合わせ」・・・エルヴィンはたぶん、譜面なんか見てない。出来あがった曲をマッコイがピアノで弾いて、それを即座に身体で吸収してしまったのだと思う。そうして理屈でなく野生の勘で、合間にロールを入れながら、その合わせるポイントよりもほんのわずかに遅らしたような感じで「ドッカ~ン」とくる。これが気持ちいいのだ(笑) きれいにピタっと合わせるだけの後年のフュージョンの「合わせ」なんかとは、もう全く次元が違う。重みが違う。キレが違う。そうしてライド感が違う。エルヴィンが叩けば、そこには必ず・・・ジャズ魂が炸裂しているのだ。_002
ちなみにラストのテーマに戻る前に、短いベース・ソロがある。ブッチー・ウオーレンだ。この人もいい。ベースの音が本当に重いのだ。ハードボイルドな感じで凄みのあるソロをとる。そしてそのウオーレンがダブルストップ(左手を2箇所押さえて、ベースでも和音を出すこと)でもって「ダッ・ダッ・ダッ・ダア~ン」のフレーズを出してくる。すると・・・即座にエルヴィンが応えるのだ。パッと手が動いてしまったかのような、短いロールから「ドッカ~ン」とシンバルを鳴らし・・・爆発するようなこれも短いソロをとる。そうしてイントロと同じあのリズムパターンを繰り返すと・・・もう管奏者たちはテーマに入るしかない(笑)

高1の時に聴いた時は「ああ・・・これがジャズかあ」という感じに、この曲~contemporary focusからは、それこそ現代的(comtemporary)な感触を得ただけだった。しかし今聴けば・・・エルヴィンの凄さを味わうと共に、いいテーマを持つそしてしっかりと構成されたマッコイの傑作オリジナル曲だと思う。

Today & Tomorrow~A面~B面何度か聴きなおしてみたが~3管6人編成での他の曲もどれもよかった。それにトリオセッションでは、ベースがジミー・ギャリスンなので、「チュニジアの夜」「枯葉」もハードボイルドで悪くない。それとバラードでは「when sunny gets blue」というチャーミングな曲も演っており、一気に聴き通してしまった。マッコイのピアノのプレイだけをとっても、僕はこの頃のマッコイが一番好きだ。マッコイのピアノは、特に高音部でのフレーズに独自の輝きがある。右手のタッチが小気味よいほど鮮やかで、しかも一音一音をしっかりと弾き込んでいるようだ。だから・・・高音での「鳴り」が鐘のように響く。インパルスの録音もそれをよく捉えているように思う。マッコイには同時期に、ピアノトリオ(inception、ballads & blues、 plays Elligton、reaching fourth など)も何枚かあるが、やはり管も入ったこの盤がトリオものとのバランスもよく、一番聴き応えがあるようだ。
ジャズ聴きの最初期に何度も何度も聴いたこの盤なので、思い入れがあるのかもしれないが、その分を差し引いても~マッコイの大傑作だと思う。
ちなみに、このオリジナル盤・・・ジャケットのコーティングは隅の方から剥れ始めているが・・・あの「変な二オイ」はまだ微かにジャケットに残っている。

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2006年2月 5日 (日)

<ジャズ雑感 第13回>これまで取り上げたレコードのリスト。

[紹介したレコードを、ちょっとまとめてみた]

ジャズのブログを始めて8ヶ月だ。僕のブログは、いつも長めになってしまうのだが、半分くらいは意識してそうしている。
ポリシーというほどのことでもないのだが~「1枚のレコード」をとりあげてそれについてのコメントを書く~というスタイルは避けているのだ。もちろん僕自身にも、気に入ったレコードをドンドン紹介してみたい、という気持ちは充分にあるのだが、そういうブログは、ジャズ入門指南的なものから7インチ盤収集マニアック志向なものまで、すでにあまた存在している。たまにレコード会社の宣伝みたいなのもあるが・・・素晴らしいものも多い(リンクさせていただいてます:笑) 

僕のブログは~もちろん1枚のレコードだけの内容の記事もあるが~たいていは、一人のミュージシャンから、あるいは1枚のレコードから想起された
思い出話しや関連レコードへと話しが飛んでしまう(笑) しいて言えばエッセイ的だが・・・ただ思いついたことをダラダラと書いているだけなのだ(笑)
だから・・・僕のブログはあまりいい「レコード資料」にはならない。ただ・・・話題に挙げたレコードは~いささか取り上げるミュージシャンが偏りがちだとは思うが~どれもジャズの中身がいいものをセレクトしているつもりだ。じゃあ、これまでどんなレコードを話題にしてきたのか?
これが・・・判りにくい(笑) ダラダラと長い記事の数が40ほどになってみると・・・どのレコードをどの記事で取り上げたのか、自分でもよく判らなくなってきているのだ(笑) 
取り上げたミュージシャンについては、カテゴリー欄から記事ごとに検索できるようにはなっているが、レコードのタイトルからは検索できない。
これでは・・・あるレコードの記事をもう1回読もうしても、そのレコードのことがどの記事に載っているかも、なかなか探せないだろう。
そんな訳で・・・自分のメモのためにも、取り上げたレコードのリストみたいなものを作ってみました。リストといっても記事の中で取り上げたレコードのタイトルを並べただけですが、その記事のアドレスを付けました。
詳しく書いてあるものもあれば、ちらっと一言だけのものもありますが・・・どれも僕が好きなレコードばかりです。
なお、記事の中では編集2LPなどで紹介している場合は、原タイトルも記しておきます。

Sonny Rollins/Newk’s Time(bluenote)~ロリンズはもちろん、ダグ・ワトキンスやらフィリージョーも素晴らしい。 
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/05/post_7904.html

秋吉敏子/トシコ・マリアーノ・カルテット(candid)~チャーリー・マリアーノの「ディープ・リヴァー」がいい。マリアーノはバラードの名手だと思う。
Art Farmer/Art Farmer Quintet(prestige)~アルトのジジ・グライス作の曲はいい。
John Coltrane/Coltrane(prestige)~やはり「コートにすみれを」が最高だあ!
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/06/post_8ec3.html

Thelonious Monk/Monk’s Music(Riverside)~こんなに「ジャズ」を感じさせるLPはめったにない。 
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/06/post_51a7.html

Ann Burton / Am I Blue (keytone)~初期バートンだけでなくこの頃のバートンもいい。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/06/post_1d42.html

Marty Paich/Mornin’ (Discovery DSCD-962)~warner音源の「踊り子」と「シャワー」のCD。
ペッパーの「コートにすみれを」も聴けるのがこのCD。ラファロのベースは・・・もう聴くしかない!
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/06/____a5a1.html

Shorty Rogers/Short Stops with his orchestra and the giants(RCA)2LP
Shorty Rogers/Shorty Rogers & his Ginats≫(RCA Victor)~ペッパーの切れ味ときたら・・・。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/06/post_f230.html

Chet Baker/Chet In Paris vol.1(仏 emarcy)~初期ベイカーは・・・暗くひっそりと輝いている。
オムニバス/Jazz Pianists Galore(pacific)~ベイカーとの共演以前のピアノのツワージクも聴ける。録音もいい。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/06/post_dd5d.html

Tony Scott & Bill Evans~A Day In New York(freshsound)2CD~エヴァンス初期、1957年のトニースコットとの
1957年のセッション[the modern art of jazz, free blowing jazz, my kind of jazz] などを集めたコンピレイション。元々の録音はあまり良くないようだ。
Miles Davis/The Formative Years(castle pulse)~日本編集の[enter the cool:the history of jazz vol.4] にしか収録されていなかった
1951年のキャピトル音源、マイルス入り2曲を含むコンピレイション。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/06/jazz_heros_date_1beb.html

Don Elliott/The Mellosound(decca)~初期エヴァンス愛好者の方にしか興味ないだろうなあ・・・。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/06/jazz_heros_date_1beb.html

オムニバス/Blues For Tommorrow(riverside)~「モンクスミュージック」の時のモンク抜きセッションがおもしろい。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/07/post_71a3.html

Elliott Lawrence/Big Band Sound (fantasy)~ああ!ファンタジーの赤盤・・・内容もいい。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/07/post_82df.html

Ahmad Jamal/portofolio of Ahmad Jamal(argo)~楽しませてくれるピアノ。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/07/1_1a07.html

Thelonious Monk/~Orchestra At Town Hall(riverside)~中編成のオーケストラで響くモンクの曲は・・・案外、悪くない。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/07/post.html

Joao Gilberto/O Amor,O Sorriso E A Flor~ジョアン・ジルベルトの初期のオデオン音源の3枚。素晴らしい。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/07/joao_gilberto_a62e.html

Miles Davis/Miles Ahead(columbia)~なぜかしらよく聴く。本当に好きな1枚だ。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/07/post_f712.html

ジョー・バートン/Subtle Sound(Joday)~ちょっとはかない感じのバートンのピアノ。悪くない。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/08/post_af21.html

オムニバス/After Hours Jazz(Epic)~エルヴィン参加2曲入り。
クリフォード・ジョーダン/ストーリー・テイル(jazzland)~エルヴィンとジョーダンのテナーの音色は合う。
Bennie Green/Soul Stiring (bluenote)~最高!テナーのアモンズもいい。エルヴィン万歳!
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/08/3_c246.html

Burt Bacharach/リーチ・アウト(A&M)~「ジャズ」ではないけど、粋な「音楽」です。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/08/post_06c3.html

Manny Albam/The Jazz Greats Of Our Time vol.1(coral)
The Birdland Stars On Tour vol.1 vol.2 (RCA victor)~中編成をバックにいいソロイストのいいソロを聴く。悪くない。 
Birdland Dream Band vol.1 vol.2(Vik) 
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/08/post_6333.html

Gerry Mulligan/Reunion with Chet Baker(pacific)~録音もいいパシフィック盤。ベースはヘンリー・グライムス。
Roy Haynes/Out Of The Afternoon(impulse)~グライムスやローランド・カークが黒い。好きな盤だ。
マッコイ・タイナー/リーチング・フォース(impulse)~これもグライムスの好演。マッコイの切れ味も鋭い。
ソニー・ロリンズ/ロリンズ・ミーツ・ホウキンス(RCA Victor)
Sonny Rollins Trio/St.Thomas in Stockholm(dragon)
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/08/post_7b76.html

セロニアス・モンク/ザ・モンク・ランズ・ディープ(vogue)
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/09/vogue_3915.html

Sonny Rollins/On Impulse(impulse)~ロリンズの滋味あふれるレコード。
Thelonious Monk/in Sanfrancisco(riverside)~モンクのペイソス溢れるソロピアノ。好きなレコードだ。
John Coltrane/Coltrane(prestige)~マット・デニス「コートにすみれを」の名演。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/09/post_d4cf.html

Cal Tjader/Tjader Plays Tjazz(fantasy)~ソニークラークのピアノ。初期も素晴らしい。
ソニー・クラーク/クール・ストラッティン(bluenote)~タメたノリ、ここに極まれリ!
ソニー・クラーク・メモリアル・アルバム(xanadu)~ソロピアノでのほとばしる静かな情熱・・・という感じ。
ジミー・レイニー・&ソニー・クラーク/トゥゲザー(xanadu)
ビリー・ホリデイ/ビリーズ・ブルース(United Aritsits)
ソニークラークトリオ(bluenote)~どの曲もいいが、ピアノソロの「4月の思い出」では、しっとりとしたクラークが聴ける。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/09/post_d5c1.html

ソニー・ロリンズ/カッティング・エッジ(milestone)~「野ばらによせて」のカデンツアの素晴らしさ!
マクリーン/マクリーンズ・シーン(prestige)~マイルス以前の「オールド・フォークス」がいい。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/09/post_38c2.html

ジェリー・マリガン/The Concert Jazz Band(verve)~軽やかなマリガン、軽やかなサウンド。
ノーマングランツジャムセッション#8(clef)~バラード・メドレーでは名人達の芸がたっぷり楽しめる。
Wes Montgomery/Wes Montgomery Trio(riverside)~あのウエスのギターの音色は凄い。
Ernie Henry/Presenting Erney Henry(riverside)~リヴァーサイドの「青・モノラル」は・・・厚くて丸みがありいい音だ。
オスカーピータースン/ライブインシカゴ(verve)~Verveのステレオフォニックラベルは音がちょっといいようだ。
ソニー・ロリンズ/ウエイ・アウト・ウエスト(contemporary)~「ステレオ・レーベル」はとんでもなくいい音だった。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/09/post_8a9f.html

ビル・エヴァンス/Peace Pieace & Other Pieaces(milestone)
~Everybody Digsを含む2LP。硬質な初期エヴァンスのタッチと長いフレーズを聴ける素晴らしい1枚。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/10/milestone_f706.html

アート・ペッパー/モダン・アート(intro)~ペッパーのバラードでの表現・・・聴くしかない!
ルー・ドナルドソン/4,5&6(bluenote)~トロッとしたドナルドソンのアルトの音色は・・・。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/10/post_3331.html

オーネット・コールマン/the art of improvisers(atlantic)~ラファロの1曲は、とんでもない演奏だ。
Victor Feldman/The Arrival of Victor Feldman(contemporary)~ラファロの「ビートの重さ」を実感できる1枚。
サヒブ・シハブ/サヒブズ・ジャズパーティー(black lion)~ペデルセンも・・・凄いなあ・・・。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/10/post_82ec.html

ヘンリー・マンシーニ/マンシーニ ’67(RCA Victor)
Henry Mancini/Uniquely Mancini(RCA Victor)
Henry Mancini/The Mancini Touch(RCA Victor)
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/10/3_ddee.html

The Tony Bennett Bill Evans Album(fantasy)
Tony Bennett & Bill Evans/Together again(improv)
Tony Bennett Sings a String of Harold Arlen(columbia)
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/11/post_3531.html

Lionel Hampton/The Original Star Dust(decca)
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/12/decca_b037.html

トニー・スコット/ザ・タッチ・オブ・トニー・スコット(RCA victor)
ジョージ・ラッセル/ジャズ・ワークショップ(RCA victor)
ハンク・モブレイ/マイ・コンセプション(キング)
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/12/__e820.html

ラムゼイ・ルイス/Wade In The Water(cadet)
Herb Ellis/Three Guitars in Bossa Nova(epic) 
Gerry Mulligan/Concert Jazz Band on Tour(verve)
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2006/01/post_be54.html

クインシー・ジョーンズ/ライブ・アット・ニューポート1961(mercury)
Quincy Jones/The Great Wide World of Quincy Jones LIVE!(mercury)
クラーク・テリー/クラーク・テリー(mercury)
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2006/01/post_804e.html

こんな具合にリストしてみると・・・ビルエヴァンス絡みの記事が多いことに気付かされる。ロリンズ、モンク、エヴァンス。もちろん僕の本当に大好きなミュージシャンなので当然と言えば当然ではある。それと、大好きなのになぜかまだ取り上げてないミュージシャンもかなりいるようだ。
まず・・・スタン・ゲッツである。ゲッツは大好きで日ごろからよく聴いている。50年頃のゲッツが一番好きなので、またそこらの絡みで書いてみたい。
ミンガスも好きで相当聴いたのだが、まだだった。ミンガス~ドルフィ~ブッカー・リトル・・・いいですね、あの辺りも。血湧き肉踊る、という感じになりますね(笑) 
楽器のくくりでも・・・「ドラムス編」(エルヴィン)「ベーシスト編」(ヘンリーグライムス、スコット・ラファロ)と「アルトのバラード編」というのを書いたが・・・続編もやれてない。
テナーやトロンボーン括りも全く書いてない。この4~5年、けっこうボントロ(トロンボーン)を聴くようになってきている。
「ボントロのバラード名演」「テナーのバラード名演」というのも、今度やろう。
「ピアノ・トリオのいい盤」てのもあるな・・・。まあ、こんなこと考えてる割には・・・ちっとも更新できないのですが(笑) 

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2006年1月 1日 (日)

<旅レコ 第11回>ロス(郊外)&ホノルル編 

やったあ!アラモアナの裏通りにて中古盤店を発見!ついにLP盤を・・・。

99年6月、「アメリカ」に初めて行った。ロス&ハワイでの流通業の研修だ。ロスについてから、すぐにバスであちこちの巨大ショッピングセンターを次々に回っていった。僕は、ロス=ハリウッドと思い込んでいたので・・・遠くに小高い山々も見えたりすると、あの景色が~山に彫られた人物像たち~今にも現れるのではないか、とバスの中できょろきょろしていた。ところがロスと言ってもやけに広いのだ。観光とは無縁の研修の一行は、うんと南の郊外の辺りをグルグル回っていたようだ。宿泊もコスタメサという街で・・・あとでよく地図を見たら・・・結局、ハリウッド周辺には近づいてもいなかったのだ(笑)

オレンジ郡のショッピングセンターで昼食をとった後、記念すべきアメリカ初の個人的買い物をした。Bordersという書店の中のCDコーナーでCDを1枚だけ買ったのだ。こんな郊外の巨大ショッピングセンターには、LPなんかとてもありそうにない。ここはCDで我慢だ(笑)選んだのは・・・スタン・ゲッツ「Plays Burt Bacharach」$12.99~ちなみにアメリカの値付けというのは[$~.99]というのが多いようだ。別に$0.01だけ安くしても同じなのに・・・(笑) パっと見た目の気分で衝動を誘発しようというセコイ値付けではある(笑)
このゲッツのアルバムは持ってなかったし、CDでも紙ジャケのゲイト・フォールドなのが、ちょっとうれしい。次に寄った巨大モールでは、また大きな書店でシナトラのCDを2枚入手。これは、バーゲンのワゴンに混ざっていたので、各$6.99と格安であった。

しかし・・・やはりCDでは、おもしろくもなんともない。研修とはいえ、ここはアメリカである。あわよくば・・・レコード盤を扱う中古盤店が見つかるかも・・・などと夢想していたのだが、最新型の巨大モール内に、渋い廃盤店などあるはずもない(笑) 月・火・水と「ロス郊外」にいたのだが、やはり研修なので、昼間も夜も一人で出歩く時間もなかった。ロスでは「レコード」はあきらめるしかない。ロス3泊目の夕食は、ニューポートビーチ(ジャズの映画で有名なニューポートは、東海岸だったはず)という港の街だった。この街は、ヨットハーバーがいっぱいあり、近くの通りもオシャレな街並みだった。ここなら、探せば中古盤店もありそうな雰囲気があった。(最近、米オークションにてコンタクトしたある業者の住所が、このニューポートビーチだった。やはり・・・あの街には中古盤店があったのだ・・・) 食事は、ヨットハーバーに面した店の外のテーブル席だった。寒くもな暑くもなく、潮風が心地よくて「初夏の西海岸」という、おだやかないい雰囲気を味うことができた。

ロスからハワイへ移動。このホノルルには木・金・土だ。また空港からすぐに郊外のショッピングセンターをいくつか回った。合間に、いくつかの店で、シナトラ、チェットベイカーなどのCDを何枚か買った。この時点では、もう LP盤入手をあきらめていたのだ。中古レコード屋さんはどこかにあっても見つける時間も行く時間もない、と思っていた。研修第2ラウンドのハワイでは、24hオープンの食品スーパーの夜間営業の実態調査などもあり、寝不足に苦しんだが、金曜日の夜までに研修の発表など、やっつけるべきことをなんとか終えた。その金曜の夜遅くに、研修の仲間達とホテル近くのタワーレコードまで出かけた。アラモアナショッピングセンターのすぐ北側の通りに「タワーレコード」があることは、地図で調べておいたのだ。宿泊したホテルが、このアラモアナ地区だったので、歩いても5分くらいのところだった。そして実は・・・前日の昼間、バスで移動中に、この「タワーレコード」のちょっと裏通り辺りに「中古盤店」らしき店を見つけていたのだ。ちらっと通っただけなので確かではなかったが、あれは確かに「レコード屋さん」だった。
タワーでは、これまたバーゲンのワゴンからブルーベックやらシナトラなどを選んだが、僕はすぐにそこをを抜け出て、辺りを探りに行った。そして・・・あの店は・・・ちょっと裏の通りのほぼ予想していた位置に、すぐ見つかった。ちょっとパンクっぽいような派手なイラストがペンキで塗りたくられたような店で、「Hungry Ear」という名前だった。やったあ!ついに見つけたぞ!レコード屋を。こうなりゃあ・・・もうCDじゃあ我慢ならん!さあっいくぞ!しかし・・・店の前がなんだか暗い。ドアの看板を見ると・・・21時だか22時ですでに閉店している。そういえば、もうとっくに夜の10時過ぎだったのだ・・・。
だが・・・いいのだ。僕は余裕だった。幸運にも、次の土曜日の午後が「完全自由時間」となったのだ。待望の自由時間だ。明日の午後、もう1回、ここにくればいいのだ!どんなレコードがあるか・・・楽しみだ。

土曜日の午前中、ホノルル東部郊外のショッピングセンターの視察が終わったので、仲間と別れて一人でバスに乗り、市街地まで戻った。さあ、今からは自由時間だぞ! アラモアナショッピングセンターを通り抜け、タワーレコードには見向きもせず通り過ぎ、昨夜の裏通りに向かう。「Hungry Ear」に到着だ。「飢えた耳」とは、またしゃれた名前じゃないか。よしっ、今日は開いている。ワクワクしてくる気分を抑えつつ店に入る。入ると左にカウンター。右側にエサ箱がコの字の壁面と中シマに2列だったか。それほど広い店じゃあない。さあ・・・少しでもジャズがあるのか? ジャズのコーナーはすぐ見つかった。エサ箱で7~8列はあった。中古盤店なので、問題は、価格だ。どんな値付けなんだろう? ジャズを見るその前にチェックしたプレスリーとかは、やはり$40~50$以上はしていたが、ジャズの方は・・・あるある・・・ そうして、たいていのものが$10~$15ほどだ。$7~$8のものもけっこうあるようだ。お店の主力がロック系らしくジャズは・・・かなり安めのようだ。こんな具合だと、あれもこれも欲しくなる(笑) わくわくしながら、とりあえず「これは!」という盤を抜いていく。盤質はあとでチェックすればいいだろう。
この店でちょっとおもしろいのは、ジャケットを包むビニール袋が、透明ではなくやや白みがかったものを使っていることだ。最初は、この「白い濁り」のせいで、レコード全体がなんだかほこりっぽいものに感じたのだが、それは錯覚だった。ビニールから出したジャケットを見てみると、案外どれもコンディションがいいのである。だから・・・この「白濁りビニール」には、たぶんジャケの色落ちを防ぐような効果もあるのだろう。

1時間ほどチェックしただろうか。ざあっと抜いた盤が、軽く30枚くらいになっている。$10平均としても$300ほどだ。VG+くらいの盤質とジャケのコンディションであれば、価格的にはもちろん充分に安いのだから・・・まとめて全部!でもいいのだが・・・それよりトランクにどれだけ入るかが問題だ。持ってきたのは小さめのトランクだったし、6泊分の着替えやらで出発時からからそれほど余裕がない状態になっている。座席に持ち込める手荷物もショルダーバッグと紙袋くらいなので、そちらにLP盤をつめこむ余裕はとてもない。トランクは成田から自宅まで宅急便で送ればいいが、手荷物は自分で持ち運ばなくてならないのだ。レコード盤で重くなった手提げ袋を持って帰る、というのは、いくらレコード好きの僕でも耐えられそうにない。してみると・・・とにかく「LP盤はトランク」だ。それを優先にして、どうしてもはみ出るCDやらおみやげなど軽めのものを、大きめの手提げ袋で手荷物にすればいいだろう。ただ、トランクに非常にうまく詰めたとしても、10枚くらいが限界だろうな・・・。そんな段取りを考え、目標を10枚に設定した。ここから・・・いよいよ盤質をチェックした上での絞込みが始まるのだ。

中身の検盤をする際・・・無断じゃまずいかな、と思い、カウンターの若い男に I want to check the surface.OK? と聞いたら、No Problem! とすぐにOKしてくれたので、僕は一枚一枚の盤質チェックを始めた。さて、ここからがなかなか大変なのだ。何かとセコイ僕は・・・あれこれと悩むのだ(笑)振り落とす優先順位は・・・まず、「盤質がイマイチ」なもの。それに「日本盤を持ってる」「案外よく見かける」「OJCでも出てるはず」「買っても聴きそうにない」・・・いろいろな屁理屈をつけて、絞っていくのだ。まあ・・・この絞込みが苦しくも楽しかったりする(笑)

そんな風で、また30分くらいはかかったかもしれない。最終的には・・・やはりまず「持ってないので聴きたい盤」と「今後も含めてその盤の手に入りにくさ」(ほとんど思い込みだが)をポイントにして絞り込んだ。
当時、集めだしていたCadet盤のラムゼイ・ルイスを以下の4枚。herb_ellis__rumsey_lewis4_007

Wade In The Water
Never On Sunday
Hang On Rumsey
The Piano Player

「Hang On Rumsey」~これはライブ盤で、ビートルズのA Hard Days Night や And I Love her を演ったりしているのだが、
これが案外、悪くない。ラムゼイルイスという人は・・・もう体質として8ビートフィーリングが自然に湧き出てくるタイプのようで、しかし・・・とにかく聴き手を楽しませてくれるピアニストだ。だから、このライブ盤では、聴衆がもうノリノリになっていく様子がよく判る。特に売ろうとしてビートルズの曲を取り上げたのではなく、単にこの場の聴衆を喜ばせよう、という芸人の精神の塊りのような人なのだと思う。ジャズロック風の曲の合間に混ぜるバラードも、ソウル節・泣き節がいっぱいのちょっと「クサイ」バラードではあるが(笑)・・それも僕は嫌いではないのだ。

<やったあ度>が高いのは・・・これだ。
Herb Ellis/Three Guitars in Bossa Nova(epic) 
herb_ellis__rumsey_lewis4_006

3ギターというタイトルにあるとおり、ハーブ・エリスとローリンド・アルメイダ、もう一人、ジョニー・レイというギター奏者。
これに、管が1本だけ~ボブ・エネヴォルセンがテナーのみ(この人、普通はどちらかというとヴァルブ・トロンボーン奏者として知られているように思う)で参加しており、このテナーが・・・これが実にいい味わいなのである。ギターやドラム以外の打楽器も加わり、ボサノヴァ好きの僕としては、これはもう予想外に素晴らしくリラックスしたいい演奏の盤である。この盤は、存在さえ知らなかったので、とてもうれいし1枚となった。エピックというレーベルは、案外、復刻がなされてないので、まだまだ未知の盤があまたありそうである。ちなみに写真の下の方に見える「黄色い内袋」は、エピックのオリジナルなのだろうか?広告・活字が一切ないので、全く別のものかもしれないが・・・見た目や紙質に「古み」があるし、センターラベルの色と合わせたオリジナルのinner sleeve のような気もする。(どなたかご存知の方・・・ぜひ、お教え下さい)

Gerry Mulligan/Concert Jazz Band on Tour(verve)T字/銀・黒~残念ながらMGM-Verveです~mulligan_on_tour

マリガンの「コンサートジャズバンドもの」は、いろいろなタイトルがある。At The Village Vanguard(こげ茶色のジャケのやつ)も悪くないが、僕はズート・シムスが好きなので、シムスが加わっている「白のマリガン」~[Concert Jazz Band](<夢レコ> 9月27日の記事「ジャズ10時間聴きまくり」で紹介しております)や、この[Concert Jazz Band on Tour] の方が、より気に入っている。そして、この「~on Tour」は、ゲストソロイストとしてズート・シムスの名をジャケットにわざわざ載せているだけあって、シムスの出番は、この盤が一番多い。シムスのソロも、全体の内容もすごくいいのに・・・なぜだか、この「~on Tour」は、意外と見かけないように思う。

他には・・・エロール・ガーナー(columbia)、ジャキー・パリス(wing)、ジョニー・ホリデイ(kapp)など13枚に落ち着いた。
この時、候補に残していたはずのブルーベックのcolumbia盤2枚は・・・なぜか忘れてしまったのだ。デスモンドも好きなので、最終選考にも残してもよかったのだが・・・はっきりした記憶がないのだが、盤質が悪かったのかもしれない。

アメリカ(ロス&ハワイ)での入手盤は・・・僕の手書きリスト(6月13日の記事<ジャズ雑感 第1回>レコード買いの記録~究極の時系列・・・いや、単に横着な僕のレコードリスト)の欄外に、こう書いてある。
CD  17枚($211)
LP  13枚($126)
今、この数字だけ見れば・・・LPを13枚しか、と思うのである。CDなどには目もくれずにおけば、その「厚み」のスペースであと10枚くらいはLPがトランクに収納できたかもしれないと(笑) もっとも・・・中古レコード盤を入手できたのは、帰る前日の午後である。それも予定にない半日の自由時間ができたことで可能になったことだった。アメリカについてからの月~金までは、「LPは無理かあ・・・じゃあせめてCDでも・・・」という止むに止まれぬ心情だったのだ。やれる範囲でやったのだ(笑) いずれにしても・・・僕はこの8日間を・・・研修よりもレコードゲット作戦に心を砕いていたようだ(笑)

ちなみに、トランクへの「詰め込み作戦」は、本当にピッタリ!13枚のLPを中心に考え、そこから全てを始め、タオル・シャツ・トレーナーなどをうまくパッキングに使い、ギュウギュウに押し込み、なんとかトランクのフタが閉めた、という状態であった。当然、もの凄い重さになった。空港では、仲間に「ちょっと提げてみて」とやり、みんながびっくりするのを楽しんだりした。傑作なのは・・・成田からの宅急便の扱いの時、「あまりにも重いので規定外です。破損があっても保証できませんがよろしいですか?」と書類にサインさせられたことだ。それくらい重かった(笑) 
そうして、成田でもトランクは開けなかった。冗談ではなく、一度フタを開けたら、もう締まらなくなるだろう・・・と思ったのだ。だから中身のチェックもしないまま、宅急便に預けてしまったのだ。
そうして月曜日の夜、自宅に帰り着いたが、「トランク」は翌日、自宅に戻ってきた。外見は大丈夫だ。さあ・・・果たして中身は無事なのか?
~飛行機の荷物室と空港での乱暴(であろう)取り扱い。それから成田からの長距離トラック~これらの難関をうまく乗り越えられたのか? 僕は・・・緊張してトランクの鍵を開け、フタを開けた。グルグルに囲ってあるタオルや衣類の詰まった袋などをとりのぞき・・・いよいよ、レコード13枚の袋を開けてみる・・・・・おおっ!大丈夫だ! どのレコード盤も無事だ。ジャケットのカドも全く曲がってない。盤も大丈夫だ。全て問題なしだあ~!

この時は、本当にうれしかったし・・・何よりほっとした。無理して詰めた「レコード達」に何かがあったら・・・重い荷物を嫌がったこのオレが・・・ちょっと横着をしたために、レコードが痛んだことになってしまう。たぶん、そんな気分もあったのだろう。そういえば、ひとつだけ軽い被害があった。1枚だけ、CDのプラケースがひび割れていた。トランク内で寄りかかった重量に押しつぶされたようだ。やっぱり「プラスティック」はだめだな。「紙」ならどんなに押されても、割れたりしないぞ(笑)  かなりの屁理屈ではあるが・・・やはり・・・アナログは素晴らしい!

それにしても・・・この出不精な僕が、またいつかホノルルに行くことなどあるのだろうか? 飛行機の10時間さえなければ・・・すぐにでも行きたい(笑)

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2005年11月13日 (日)

<ジャズ雑感 第11回> ジャズの廉価盤シリーズとその発売小史:A面

1972年秋、ジャズの廉価盤~宣伝用の小冊子・チラシの楽しみ。

1971年、中3の時からジャズを聴き始めた。LPレコードの当時の2000円というのは、今なら5000~6000円くらいの感覚だろう。だから、そうそうLPレコードなんて買えやしない。だから、最初の頃は、とにかくFMラジオのジャズ番組がたよりだ。カセットテープにどんどん録音して、何度も聴き返した。それでも72年春頃から、テープで聴いてすごく気に入ったモンクやマイルスのLPを、少しづつ買い始めたのだ。そんな72年の秋に、「ジャズ廉価盤」が発売された。僕はこの「廉価」を「レンカ」と読めずに、長い間、間違って「ケンカ」と呼んでいた(笑) そうして・・・1972年は・・ジャズの「ケンカ盤」ブームの年だった。このビクターがキッカケとなって、各社から続々とジャズの名盤が発売され始めたのだ。たいていは、1回の発売で10~20タイトルで、それを何回か続けていったように記憶している。2~3年の間に、1200円、1300円、1500円と、じわじわと値上げしつつ、それでも各社から相当なタイトルが発売されたように記憶している。
9月からの年内に発売されたシリーズは以下。たぶん、全てが限定盤だったはずだ。(  )内がシリーズ名で~以下が宣伝文句だ。

1.日本ビクター 1100円盤シリーズ(prestige jazz golden 50)
~50年代ハードバップの”幻の名盤”20枚~
72年9月5日発売。コルトレーン/コルトレーンなど20タイトル。コルトレーンやロリンズ、モンクの主要盤以外にも、ジジ・グライス/セイング・サムシング や ベニー・ゴルソン/グルーヴィング・ウイズ・ゴルソン など渋いタイトルも出ている。

僕は、自転車で「街」(豊橋の駅周辺のことを「街」と呼んでいた:笑)まで出かけ、レコード店から、こういう「廉価盤シリーズ」の小冊子やパンフをもらってきて、解説を読んでは、「次は何を買おうかな」とかの作戦を巡らしていた。ビクターのプレスティッジ/1100円廉価シリーズは、「オリジナル通りの復刻」というのが「売り」だったので、裏解説もオリジナルの写しで英語のままだった。それまでの国内盤はジャケ裏が「日本語の解説」という仕様が多かったのだが、そうじゃない場合には、中に「解説書」がつくのが普通だったのだが、この「ビクター1100円シリーズ」では、中の解説書も一切付いていなかった。「オリジナル通り」というより、コストを抑えるためだったかもしれない。その替わりに、発売タイトルを特集したような「小冊子」をサービス品として、レコード店に配布していたようなのだ。1枚買えば、この「小冊子」を付けてくれた。同じ小冊子がスイング・ジャーナルにも付録として付いていたはずだ。その小冊子がこれだ。

jazz_catalogue_001(左の写真の右下:コルトレーンの表紙のもの)

この小冊子には、20枚の発売タイトルの紹介だけでなく、プレスティッジレーベルに関する、ちょっとしたこぼれ話しや、幻の名盤的な情報などおもしろい記事も多くて、それから7000番台、8000番台のリストも付いていた。 jazz_catalogue_003

この prestige jazz golden 50シリーズは、50と銘打ってあるので2~3回に分けて発売する予定だったのだろうが、初回20タイトルが思ったより売れなかったためか、あるいは、途中で版権が東芝に移ってしまったためか、いずれにしても、この20タイトルで終わってしまった。しかしビクターはなかなか良心的だった。というのは・・・76年か77年頃に、版権が再びビクターに戻った際に、普通の価格ではあったが、相当数のタイトルの復刻を再開したのだ。その際の「小冊子」がこれだ。jazz_catalogue_002

(写真右:右下の横長のもの)65ページも
ある、なかなかの豪華版カタログである。
スティーブ・レイシーの「エヴィデンス」やら
ウオルト・ディッカーソンの「トゥー・マイ・クイーン」など、気になるタイトルが復刻された
ようだ。

2.日本コロムビア 1100円盤シリーズ(jazz historical recordings)~輝かしいジャズの歴史の1頁がここにある。クリスチャンが! ロリンズが!~ 
72年11月発売。ロリンズ/ソニー・ロリンズ・プレイズ など。これは、periodやeverest という当時は全く珍しいレーベル原盤の復刻シリーズだった。コロムビアも小冊子を作った。廉価シリーズだけでなく、ルーレットやルースト、MPSなどの所有レーベルの発売タイトルを紹介した総合カタログ(72ページ)のようなものだった。(一番上の写真:左のもの)
僕はロリンズやモンク入り?のチャーリー・クリスチャン、ジャンゴ・ラインハルトなどを入手したが、サド・ジョーンズ/マッド・サド ジョン・ラポータ/モスト・マイナーなど渋い盤も発売されている。この2枚は、一時期、国内盤の廃盤人気が高かった頃に、かなりの値段まで上がったように記憶している。
「ロリンズ・プレイズ」は、ヴィレッジヴァンガードのライブの翌日の録音ということで、A面3曲のみだが、どれも素晴らしい。<sonny moon for two>では、アイディアに満ちたアドリブで、余裕のロリンズが聴ける。 ちなみに、サド・ジョーンズ/マッド・サド~この中にエルヴィン参加セッション、3曲が入っている。

3.日本フォノグラム 72年12月5日発売。
1100円盤シリーズ(フォノグラム1100コレクション)~ジャズレコードのイメージを変えた全く良心的企画!~
 キャノンボール・アダレイ/イン・シカゴ や ジェリー・マリガン/ナイト・ライツ など10タイトル。

”全く良心的”という表現がおかしいが、要するに、中の解説書も付いてますよ、ということだったらしい(笑)

73年になると、CBSソニー/1100円盤、テイチク/メトロノーム1200円シリーズなども出たと思う。キングのコンテンポラリー復刻は、もう少し後だったように記憶している。

少し経った75年にビクターが「リバーサイド・オリジナル・シリーズ」を開始した。これは廉価の限定発売ではなく、2200円の通常シリーズだった。この2~3年前からモンクやエヴァンスを好きになっていた僕は、その頃、出回っていた abc Riversideの茶色の環っかラベル盤や日本ポリドールからの数少ないリヴァーサイド盤を何枚か入手していたので、リヴァーサイドというレーベルには、もう興味深々だったのだ。
ビクターは、このリヴァーサイド発売時にも、お得意の小冊子を配布した。これも入手している。(右上の写真:右上のもの)
この「リヴァーサイド小冊子」が、「Riverside best selection 100」 と題した32ページもある素晴らしいものだった。
jazz_catalogue_004モンクやエヴァンスの主要盤だけでなく、他にも地味だが内容のいい(あとになって、それがわかってきた)それまで日本盤未発売タイトルの写真と、詳しい解説が載っており、リヴァーサイドの資料としての実用性もあり、とてもありがたかった。オリン・キープニューズという名前を知ったのもこの小冊子からだ。

CBSソニーも、発売タイトルのカタログを兼ねたような小冊子を1年ごとに作っていたようだ。(一番上の写真:真ん中)

これらの小冊子は、コストがかかるので、どのシリーズでも作られた訳ではない。フォノグラムとかテイチクとかは「チラシ」だった(笑) スイングジャーナルとかをチェックすると、たいてい翌月に発売される「~シリーズ」とかの宣伝が載ってる。それそ覚えておいて、発売ちょっと前にレコード店に行くと、たいていは、こういうチラシがタナの上とかカウンターの下とかに置いてあるのだ。ジャズファンなんて、日本中集めても、ほんとに少ないのだろう。どのチラシも、なかなか減らないようで、発売後にもダラダラと残っていた(笑) 

こんなチラシの類も集めた。もちろんレーベルの資料としても欲しかったのだが、どちらかというと・・・とても全部のタイトルは買えないので、せめて「チラシ」のジャケット写真でも眺めていたかったのだ。(笑)

これら「チラシ」にも、眺めているだけで、なかなかおもしろいものが多い。チラシについては・・・ビクターやコロムビア、それから、CBSソニー/1100円盤、テイチク/メトロノーム1200円シリーズ、フォノグラム/マーキュリージャズ1300円シリーズなどを、この「ジャズ廉価盤シリーズとその発売小史:B面」として、いずれ紹介するつもりだ。
ジャズレコード・・・まだまだ未知の盤がいっぱいだ! 

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2005年8月 9日 (火)

<やったあレコ 第3回> After Hours Jazz(Epic) ああ、エルヴィン!

ハードバップ・エルヴィン~素晴らしいあのビート感!

何年か前に「ハードバップ・エルヴィン!」と題して、エルヴィンのレコード・リストを作っていたことがある。ハードバップ・エルヴィン!などと勝手にタイトルしたが、要は、コルトレーンとの共演以外ののエルヴィン参加アルバムのリストなのだ。コルトレーンとのエルヴィンは、もちろん凄いのだが、普通の4ビートでのエルヴィンも、これまた凄い(笑) 4ビートの場合、右手に持ったスティックで右側にセットしたトップシンバルを叩く~基本は「チーン・チーキ・チーン・チーキ」だが、それはあくまで基本であって、バリエーションは自由~のだが、この「シンバル・レガート」の鳴り方、いや、鳴らせ方が、エルヴィンだと、もう全然違うのだ。何が違うって・・・なかなかうまくは言えないが・・・手首を柔らかく使ってなめらかに、しかも豪快に鳴らしている。そうして、どんなテンポでも「速度」を感じさせる。といっても、テンポが軽はずみに走ったりするわけではない。「速度」というのは、「速度感」のことであり、テンポが速いとか、遅いとかいう問題ではない。この「速度感」というのは、おそらく・・・一定のテンポに対し、微妙に「突っ込み気味」だったりするシンバルワークや、ちょっと「もたれ気味」だったりするバスドラ、これに、時々繰り出す「爆風のようなロールと、そのロールの響きを巻き込むように、強烈なシンコペでドカーンとくるバスドラとシンバルの強打」・・・そんなもの全体から浮き出てくるfeelingなのかもしれない。一定のテンポを、とにかく律儀にキープするだけのドラマー~例えば、コニー・ケイ。(もちろんMJQの音楽には、あのスタイルが合っているのだろう)彼と比べてみれば、いかに全体のドラミングの表情が違うものか、お判りいただけるかと思う。
とにかく・・・エルヴィンの、あのシンバルレガートからは、凄いビート感が生まれてくるのだ。そうして、「ジャズ」という音楽の中で、どこに一番「ジャズらしさ」を感じるか、というと・・・それが、このこの「ビート感」なのだ。
同じように、凄いビートを感じさせるトニーのシンバルレガート。しかし・・・トニーとエルヴィンでは、ビートの質感が違う。トニーのレガートは、「爽快」だが、エルヴィンのレガートには、もう少し「重さ」がある。トニーのスピード感というのは、例えば・・・50kmの速度を、125ccのバイクでキビキビと走る感じか。
そうして、エルヴィンは・・・速度は同じだとしても、トルクに余裕を感じさせる400ccでゆったりと、しかもキレを保ったまま走る、というような感じか。もっともエルヴィンの場合、バイクというよりも、「野生の馬」で、自由自在に草原を駆け巡るようなイメージの方が似合ってる。何かに「乗る」というのを「ライド:ride」というが、「リズムに乗る」という状態も「ride」表現しているようだ。エルヴィンのシンバルレガートからは、文字通り、この「ライド感」がたっぷりと感じられる。そうだ、それにトップシンバルのことを「ライド・シンバル」ともいうじゃないか。エルヴィンのレガートは・・・聴いていてとにかく、気持ちがいいのだ!ひょっとしたら、ジャズを聴く上での「快感No.1」じゃないだろうか。
そして、そんなエルヴィンの「快感」を味わうには、コルトレーンとの諸作よりも、素直な「ハードバップ・エルヴィン」の方が最適なのだ。思いつくレコードを何枚か挙げてみる。

050801_001After Hours Jazz (Epic ) LNー3339
この盤は、いろんなセッションからのオムニバスだ。例の「Jazz Data Bank」(拙ブログ~月~日の記事)の「トミー・フラナガン」の項に、このレコードのジャケ写真が載っていた。その記憶を頼りに、トミ・フラ目当てで入手したのだ。だから、この盤を聴いた時、エルヴィンが入っていることを失念していた。そしてB面1曲目~サヒブ・シハブ(bs)のリーダーセッションだろうか~<Hum-Bug>を聴いて、僕は驚いてしまった。おおっ!このシンバル・レガートは!このキレ、このノリは・・・エルヴィンしかあり得ない! とすぐさまジャケ裏をチェックすると・・・やはり、エルヴィンだった。うれしい~(笑)
シハブとのセッションは、2曲のみで、もう1曲は<Southern Exposure>で、トミフラやケニーバレル、エディ・バート(tb)も参加している。 

ベニー・グリーン/ソウル・スターリン(bluenote)東芝盤
 ブルーノートにエルヴィンは珍しい。エルヴィンのライド・シンバルにのって吹きまくる太っい(ぶっとい)音色のトロンボーン。無骨いテナーのジーン・アモンズも負けてはいない。2人ともディープなソウルに溢れている。
そんな重量感のある管奏者たちにキリリと絡むソニー・クラークのピアノがチャーミングに映える。バラードの「That’s All」は、思い切ったスロウなテンポだ。情感あふれるソニー・クラークのソロも絶品。これは、本当に好きな1枚だ。

クリフォード・ジョーダン/ストーリー・テイル(jazzland)Wave盤
ジョーダン(ts)とソニー・レッド(as)の2管にロニー・マシューズ(p)かトミー・フラナガン(p)が入る。61年録音なので、(私的には)
僕の思っているハードバップより少し新しい感じかもしれない。新しい・・・というのは、要するに「モードっぽい曲」が多い、ということだ。
割と急速調の曲が多いが、2管でモード、ということで、なにか後のエルヴィンのコンボのサウンドの原型のような感じも受ける。
ソニーレッドも好きなアルトだ。マクリーンほどではないが、音色が、充分に「濃くてドロドロ」している(笑) うれしくなってしまう。050801_003 

ところで・・・エルヴィンのドラム音というのは、レコードでは、どうも「抑え目」に録音されていることが多いように思えてならない。
JJ ジョンソンと演ってるColumbiaの録音では、特にそう感じる。おそらく、録音ディレクターが、エルヴィンの「音のあまりの大きさ」に驚いて、思わず(録音技術上)入力レベルを下げてしまったのでは? と邪推したくなるほど、ドラム音が「遠い」。遠くて小さい。残念である。このジャズランド盤でも、若干、その傾向を感じる。その点、インパルスは偉い!エルヴィンのヴォリュームを基準として、他のレベルを合わせてる感じで、ドラムスが主役といってもよさそうだ。

最後に、オマケとして・・・僕がリストアップした「ハードバップ・エルヴィン!」の古い方から、1958年くらいまでの分を、ちょっと書き出してみる。もちろん完全じゃあない。録音年月もいい加減なものだ。追加情報も、ぜひコメントにて、お知らせ下さい。

1948年(と解説にあるが、そんな古いはずはないだろう)
?   variousu aritists/Swing,Not Spring (savoy) 4曲

1955年 
 7月  Miles Davis/Blue Moods (debut)  4曲

1956年
 5月  variousu aritists/After Hours (epic)    2曲
 7月  J.J.Johnson/Jis For Jazz (columbia) 4曲
11月  Bobby Jasper/~ Quartet (仏columbia)  8曲
12月  Art Farmer/Farmer’s Market (new jazz) 4曲

1957年
 1月  Sonny Rollins/~ Plays (period)      1曲のみ
 1月  Thad Jones/Mad Thad (period)       3曲
 1月  J.J.Johnson/Dial For J.J.(columbia)10曲
      Jay & Kai/ Jay & Kai (columbia)  1曲のみ(I should care)
 2月  Kenny Burrell/Blue Moods (prestige)   6曲
 2月  Thad Jones/The Magnificent vol.3 (bluenote) 4曲
 2月  Thad Jones/Olio (prestige)   6曲
 5月  Paul Chambers/~ Quintet (bluenote)  6曲
 5月  Bobby Jasper/with George Wallington(riverside)6曲
 8月  Tommy Flanagan/Overseas (   )  9曲+3曲
10月  various artists/Roots (prestige)  2曲
11月  Sonny Rollins/A Night At The Village Vanguard            vol.1~vol.3(bluenote)
11月  Sonny Red,Pepper Adams,Wynton Kelly etc./Two Altos(savoy) 2曲
11月  同じ/Jazz Is Busting Out All Over (savoy)                  1曲
11月  Red Rodney/Fiery (savoy)  3曲
11月  Pepper Adams/The Cool Sound Of ~(regent) 4曲

1958年
 1月  Mal Waldron/Mal 3 (new jazz) 5曲
 3月  Pepper Adams,Jimmy Knepper (metro) 7曲
 4月  Bennie Green/Soul Stiring (bluenote) 6曲
 4月  Jones Brothers/Keeping Up With The Jones          (metro) 7曲
 ?   Hank Jones/Porgy & Bess (capitol) 10曲 
 4月  Pepper Adams/10 to 4 At The Five Spot       (riverside) 5曲
10月  Lambert,Hendriks&Ross/The Swingers (pacific)      1曲のみ(jackie)
10月  Steve Lacy/Reflections (new jazz) 7曲

1959年

 6月  Herb Geller/Gypsy (atco) 8曲
10月  Thad Jones/Motor City Scene (united artists) 
(追加)1959年~
 2月  Gil Evans/Great Jazz Standards (world pacific)
  3月  Tommy Flanagan/Lonely Town (日キング)
 3月  Crutis Fuller/Sliding Easy (united artists)                       
 5月  Randy Weston/Destry Rides Again(united artists)
 5月  Art Farmer/Brass Shout (united artists)

・・・・ああ、キリがない。この辺りでやめとこう(笑)

いつまでも現役でドラムを叩いてくれるのでは、と思ってたエルヴィンが昨年(2004年)亡くなった。エルヴィンの本当の凄さはテクニックなんかじゃない。今、演ってるその演奏を「もっとビートを出すぞ。もっともっと熱くしようぜ!」という気合いを、どの時代にも持ち続けたことなんだと思う。昨年、エルヴィンが亡くなる直前、たまたま、米オークションでエルヴィンのブルーノート盤(Liberty)に友人の代理でビッドしていた。運良く落札できたのだが、その少し後、エルヴィンの永眠を知った。僕はそのfeedback欄(オークションの取引後に短いコメントをアップするコーナー)に、こう書いた・・・<We Love Elvin Jones!We Love Jazz!>

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2005年6月26日 (日)

<ジャズ雑感 第2回>JAZZ HERO'S DATA BANK~僕の強い味方

ジャズ・ヒーローズ・データ・バンク(JICC出版局) 使えるデータがいっぱいだ!

DSCN0741 この本は・・・すごい。ハードバップ期の主要なミュージシャンの参加したレコードが可能な限り集められて、年代順にリストされている。あとがきによれば、40名/5000タイトルとのことだ。これらの録音年月日はもちろん、演奏曲目、パーソネルまでもが、しっかりと表記されている。それから、白黒だが、とにかく全点にジャケット写真が付いているのだ。(ほんの一部タイトルだけ写真なし) マイルスやコルトレーン、ロリンズやモンクなどのディスコグラフィーなら、わりと見かける。しかし、ケニー・ドーハムやドナルド・バード、ハンク・モブレイやジョニー・グリフィン、またトミーフラナガン、ケニー・ドリュー、ホレス・シルヴァー、レイ・ブライアントなど、ちょっと渋めのミュージシャンに、これだけのページを割いた(さいた) ディスコグラフィーなんて、これまでにあっただろうか。さらに、この1991年の時点で、チェット・ベイカーやアート・ペッパーまでも載っている、というような本は、日本では間違いなくそれまで存在しなかった。                                   この頃、もう本格的にジャズの、特にハードバップ時代のLP盤を集め始めていた僕には、彼らの~あの時代の本当に、それぞれの個性が溢れる魅力的なミュージシャン達~のリーダーアルバムだけでなく、全ての参加レコード(判っている限りの))が、年代順に並べられ、しかも写真付きで見られるのは、とてもうれしかった。「これはすごい!」は大げさな感想ではないのだ。 1991年7月の発売、定価は3200円。当時としては、3200円というのは、けっこう高かった。(いや、今でもか)しかし、ジャズが好きで特にハードバップ大好きで、レコードを集めている人間にとっては、この本の価値は絶大であった・・・3200円はむしろ、安かったはずだ。僕も、即、購入した。DSCN0739

使い始めてすぐに、ある欠点に気づいた。僕の場合、アルファベットのG(stan getz)やらC(sonny clark)やらを頻繁に見る。それ以外にも、あるミュージシャンが気になったりすると、すぐにそのミュージシャンのレコードを確認するわけだ。そんな場合に、うまく目的のアルファベットの開始ページを探り当てられないのだ!人名というのは面白いもので、BとかGとかMなどは、
数が多いのだが、AとかHの人名は、うんと少ないのだ。だから、「H(hampton hawes)は大体、この辺りだろう・・・」と探っても、なかなかそのページを開けなかったりする。(笑) これにはイライラさせられました。そうして「これはイカン!」とも思いました。普段はずぼらな僕ですが、好きなジャズ研究(笑)のことで、たびたび発生する不便は我慢できません。僕は、すぐに手製インデックスを作り始めました。タテ1.5cmくらい、ヨコ4cmほどの紙片を切り抜いて、ヨコ長の紙片を二つに折り、ページをまたぐようにして、 A~F、G~Yまでの紙片を、それぞれの該当ページに貼り付けました。この貼り付け方にもひと工夫。まず「A」を一番上の方から貼り始め、1.5cmづつずらしていくと 「K」で、本の下4分の3あたりまできてしまう。あまり下の方だと、ページが括りにくい。そこで次の「M」からは、また本の上から始めることにした。さっき貼った「A」と、高さは同じ位置なのだが、本の厚さが6cm以上はあるので、全く重ならないのだ。これなら見やすい!折り返しの「M」から「Y」まで、また順番に貼り付けて、ようやく完了だ。不器用な僕は、この作業に苦労したが、その甲斐あって、ものすごく使いやすくなった!しばらくの間は、用もないのに、M!(mobleyやらmcleanなど)とかD!(donaldson、drewなど)とか、指定のページに素早く到達できる状態を、楽しんだりしてました(笑) そんな風だから・・・この本、もうボロボロである(笑)
DSCN0740本の中央辺りが、Gなんだが、Stan Getz、を頻繁にチェックしたせいか、p241からp272の部分が、背のボンド着けから脱落して外れてしまっている。これだけ使い込まれれば、こやつも本望だろう(笑)
  
僕の場合は・・・あるミュージシャンを気に入ると、しばらくは、そのミュージシャンのレコードを集めていくことになる。(もちろん、ほとんどは国内盤での話しです)そうすると、prestige とか riverside、bluenote など有名レーベル原盤のものなら、年月をかければ、ある程度はなんとかなる。その時、廃盤でも、過去20年くらいまでには、たいてい一度は、国内盤として発売されていることが多いのだ。(もちろん、その国内盤中古でも、一時はどれもこれもがレア扱いで、平気で4000円とかにもなったタイトルもあったようだが今は、それなりに落ち着いてきたようだ。)また、復刻で再発されることもあるからだ。 しかし、それはジャズの専門レーベルについてである。   例えば、Decca,Coral,ABC,Warner などのレーベルだと、契約の関係からか、過去にも数点しか発売されず、これからもなかなか国内発売されないようなタイトルが多い。もっとマイナーレーベルだと、さらに入手困難だ。例えば、Bill Evansの場合~Secco [The Modern Art of Jazz] や Carlton 「Free Blown Jazz] などだ。これらは、59年頃とされるトニー・スコット(cl)とのセッションで、なぜか他にも Perfect 「My Kind of Jazz] などに分散されて発売されたらしい。この辺りのレーベルになると、日本復刻はまず望めない。
この<トニー・スコットもの>については、何枚かフレッシュサウンドでLP復刻されていたが、完全ではなかった。そうこうしている内に、そのフレッシュサウンドから、決定的なCDが出たのだ。前述の3枚分の音源に加えて、これら3枚以外にも分散していた残り3~4曲も網羅した Tony Scott & Bill Evans~A Day In New York(freshsound)2CDだ。DSCN0746

このような復刻CD、復刻LPが出た時にも、この本は威力を発揮する。復刻の場合、タイトルそのものやジャケ写真が変わったりするケースが多い。そんな時は~収録曲名、録音年月、それからパーソネルなんかを、この本でチェックするのだ。国内復刻の場合なら、たいていジャズ雑誌の広告やら小パンフに載っているあるので、それを本のデータと照合する。最近の復刻は、ほとんど、セッション単位で完璧なので、ほとんど安心だ。(CDなら未発表テイクもつくこと多い)  難しいのは、大手のCDショップや廃盤店で、全く予備知識のない「復刻盤」を見つけた時だ。特定ミュージシャンの場合で、未入手音源の場合なら、(多少のダブリや、セッションでの欠損の曲があったとしても)ほとんど買ってしまえばいいが、好きさ加減が微妙なミュージシャンの場合は、ちと困る。入れ込み度が薄い分だけ、記憶があいまいなので、「持ってるかもしれないなあ・・・いや、やっぱりこのセッションの2曲は持ってないぞ・・・」とか迷うのである。ほんとは、<レコ買い>の時は、常にこの<ジャズ・ヒーロー>を持ち歩いていけばいいのだが。さすがにそこまでの根性は・・・僕には、ない(笑)
ただ、こんな時、最後に、ダブリかどうかを判断するのは、僕の場合は、「曲名」なのだ。最近のCD(特にヨーロッパ復刻もの)だと、単なるベスト選集の場合と、ベストの合間に、貴重なセッションや全くの別テイク、未発表曲が、ひっそりと収録されていたりする。LP単位では、もはや復刻されないであろうセッション~例えば、マイルスみたいなメジャーなミュージシャンでも、僕はなかなか入手できなかった音源がある。
1951年録音の Capitol音源~<Early Spring>と<Local 802 Blues>の2曲だ。この本によれば・・・この2曲を収録のLPは、
≪Enter The Cool~The History Of Jazz vol.4 (CR-8024)≫として日本発売されたことになっている。
capitolだから、やはり東芝発売だったのだろうか? こんな風にvol~というタイトルがつけられたアンソロジーみたいなレコードが、最も再発されにくいのだ。事実、僕は、この「Enter~」を一度も見かけた記憶がない。

つい先日、珍しくもタワーレコードへ寄ってみた。LP盤メインの僕としては、タワーやHMVというのは、年に2~3回寄るかどうかである。バーゲン品とか輸入盤低価格のもので、なおかつ興味ある音源を見つけた時だけ買う。そのタワーで、2CDで1040円というマイルスのコンピレーションを見つけた。 
DSCN0745 ≪Miles Davis/The Formative Years≫(Castle Pulse) というタイトルだ。

もちろんいくら安くても、単なるベストセレクションなら不要だ。こういう「安CD」は、ジャケットも冴えないし、たいていデータが明記されてない。CDの裏面を凝視するが、字が小さくて読みきれない(笑) 2004年製で ”Castle Pulse” というレーベルのようだ。全く初めての名だ。バーコードのところに、小さくMADE IN THE EU と表記してあるので、これも「欧州製」なんだろう。一応、曲名を見ていくと・・・まずは、Birth Of The Cool のスタジオとライブからのセレクトや、 ブルーノートからのセレクトらしい曲名が入っている。これならいらないなあ、と思ったその時、あの曲名~<Early Spring>と<~802~>という文字が、まさにパッと目に入ったのだ。クレジットには、「Metronome All Stars」としか表記されてない。
ううう・・・これは・・・確か・・・あの・・・ほれ、あれだ、あれだよ、と自分のアタマの中で、うっすらとした記憶をたどる・・・。こんな時、僕はよく、独り言を言ってしまうらしい。純正の怪しいオヤジである(笑) ええい!どう思われようと構うものか(笑) 今は・・・アタマの中を整理する方が大事なんだ!
Early とか Local とか 802 とかいう「文字」が、かろうじて、僕の記憶フィルターが引っかかったようだ。これは・・・この2曲は・・・マイルスが何かに客演した、あれだぞ・・・そうだ、あれだ!という感じで、ほぼ、そのアルバムが特定できた。もちろんジャケットまでは浮かんでこないのだが。 そうして・・・どうにもその2曲を聴いた記憶がないのだ。じゃあ・・・持ってないはずだ。~という訳で、久しぶりにCDというものを買ってしまいました(笑)
そんなわけで、この本/Jazz Hero’s Data Bankには、まだまだお世話になりそうです。

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2005年6月13日 (月)

<ジャズ雑感 第1回>レコード買いの記録~究極の時系列・・・いや、単に横着な僕のレコードリスト

整理したり、記録したり、まとめたり。何かを事務的に処理するということ苦手だ。それでもひとつだけ、1972年(高1)の頃から続けていることがある。
手に入れたレコードの記録である。
A4/26穴のレポート用紙だと、たいてい31行くらいの罫線がある。
<ミュージシャン・タイトル・レーベル・購入日付け・曜日・購入場所・価格>を、この罫線の横1列に書く。
何の工夫もない。ただ、手に入れた順に書き付けていくだけ。(笑)

ここには、全く意味などない(笑) 純粋に個人的な記録なのです。
でもとりあえず、このリストのおかげで、その個人的に多少の意味があること<何を・どこで・いくらで買ったのか>が判る。
「ああ、あの頃は、やっぱりロリンズばっかり買ってるなあ」とか
「ふ~む。このあたりから、ペッパー聴きだしたのか・・・」とか。
それと各用紙の左端に通算のナンバリング(もちろん手書き)をしてあるので、「あの頃で、ちょうど1000枚だな」~とか、
「おっ、次に買うのが、記念すべき2000枚目だな」とか余分なことまで判ったりする。(笑)DSCN0685

それから、このリストを見ると、いつもと違う地名を発見したりする。
「そうだったな。この頃は、浜松によく出かけたんだよ」とか。
「ああ、この頃は、東京でのまとめ買いが多いぞ。そういえば、最近、出張がないなあ」
「おっ。札幌? そうだ、社員旅行だ」
「そういえば金沢にも行ったなあ。これは・・・家族の旅行だったな」とか。

ラビットフット(地元にあった中古レコード店/2004年8月に惜しくも閉店)でのタイトルが大量にあると・・・「そうだ、バーゲンがあったんだ」(笑) など。

買った時のお店の名前だけでなく、店内の様子とか雰囲気みたいなものもわりとリアルに思い出すことができるのだ。

数少ない海外でのレコ買い記録は、タイトルのリスティングと別に、レコードを含む現地での出費(地下鉄・食事・チップなど)
をメモに残している。(たいていホテルの便箋みたいなのに書くのだが)
ソウルや香港で 「レコードを求めてふらふらと歩き回ったあの感じ」を、個人的な記録として残しておきたい、というのが、
僕がこのブログ<夢見るレコード>を始めた素朴な動機なのだ。だから、第1回は<旅レコ>だったんです(笑)

全くズボラな僕が、こんなことを始めたのは、多分、1978年のはずだ。
というのは・・・100枚以上あるこのリストの最初の3枚が・・・<タイプライター>印字になっているからなのだ。タイプライターを買ったのが1978年。せっかく高い機械を買ったので、その時までの記録(これも手書きメモ)を全てタイプライターで打とう! と思ったのだろう。同じようなことをワープロ時代・エクセル時代にトライしたが・・・
めんどくさい!の一言。すぐに断念しました(笑)仮に全てを入力したとしても、いちいちパソコン立ち上げなきゃ、見れない。
ペーパーで、すぐ見れなきゃダメだよ~ん!ゴロンと寝っころがってリストを見たい時だってあるんだ! てな強引な理由付けで「手書き」で書くのが一番だよ! という結論に至っておる次第であります(笑) 

その代わり、レコードを買ってきたら・・・すぐ書くんです。未記入分がたまってくると、非常にまずい。2~3日書かない場合は、必ずレシートをとっておく。特にまとめ買いをした時、ユニオンなんかのレシートは、コード処理のものが多くて、全てにタイトルが印字されてるわけじゃあない。時間が経つと「どのタイトルがいくらだったか」が判らなくなってしまう。それは非常にまずい(笑)
だから・・・記憶のあるうちに、帰りの電車の中で、レシートにタイトルを書き込んだりします。 あれっ? 僕も、けっこうマメなのかも(笑)

実は、7~8年くらい前に、友人のkonken氏の全面的なサポートにより、かなりの枚数の「手書きのリスト」をエクセルに入れてもらったことがあるのです。その後、しばらくは、リストの続きを自分でも入力していたのですが・・・。
その頃から急速にレコード枚数が増え始めたこともあり、入力作業がめんどくさいなあ・・・とか思ってるうちに・・・いつの間にか断念・・・。
それでも、ひとつ告白すると・・・とても便利だったのが「フィルター機能」~例えば、Chet Bakerでフィルターをかけると・・・そのChet Bakerのタイトルだけがアソートされる。レーベル別なんかでも、すぐに見られる。例えば、タテの行に「米」とか入れておけば、そのアメリカ盤だけ一覧にもできる。こんな風に、瞬時に並び方が変えられて、しかも、元のリストの順番も守られる、というのは「使える」と、今でも思います。
うん、確かにあれは便利だったなあ・・・と感心しつつも、じゃあ今から全部、入力するぞ~!
・・・などとは、とても思えない僕なんですが(笑)

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