赤ラベル

2021年12月31日 (金)

<ジャケレコ  第5回>7インチEP盤には逆らえない

バート・ゴールドブラット装丁のEP盤たち

なんだか知らぬ内に日々が過ぎて、この1年も早くも終わろうとしている。本当に早い。毎年、年末になるとこのような感慨に耽るわけだが、この「夢見るレコード」・・・年に1回だけでも更新せねば、というわりと律儀な気持ちもあり(笑)しかしなかなかいい題材も見つからず、あれこれレコード棚をパラパラと見ながら、埃(ほこり)を払ったりしていたら、棚の前に飾ってあるEP盤がぱたりと落ちてきた。あ、そうだ、これでいこう!・・・という訳で、今回はEP盤である(笑)

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この何年かの内にジャケットを気に入ったものを少しづつ入手してきて、EP盤もけっこう集まってきている。
‌EP盤の魅力はやはり、まずはジャケットにある。そのジャケットから醸し出される雰囲気の魅力である。
さて、EP盤を入手するキッカケにはたぶん誰もがこんな具合かな、と思えるパターンがあって、それはつまり、12インチ盤、10インチ盤でとても好きなレコードがあって(それを持っていても、あるいは持っていなくても)そのレコードと同じデザインのジャケットのEP盤というものが数多く存在している・・・そしてひとたびその姿を目にしてしまうと、その7インチという小振りな姿、形がなんとも「チャーミング」なモノに見えてきて・・・いいなあ、これ!という気分になってしまう(笑)~そんなパターンかと思う。
またデザインは同じで色合いだけ違う場合もあるが(*写真上の方に映っている bethlehem のクリス・コナーなど)それはそれでチャーミングである。このクリス・コナーのEP盤については「夢レコ」過去記事「クリス・コナーの声」で取り上げている)
それから10インチのジャケット写真の、それを撮った時の別カット写真をEP盤の方に使う~というパターンもあるようだ(emarcyのヘレン・メリルなど)それも悪くない。それから、10インチの元盤と関係なくても、そのEP盤のオリジナルなデザインが実に魅力的なものも、当然のことながら、数(あまた)存在する。なんだ・・・これではEP盤というものを好きになってしまうのも無理のないことじゃないか!(笑)

図柄的魅力とは別な話しとして、じゃあ7インチEP盤の音ってのはどうなんだ?という興味もある。
僕の場合、EP盤は45回転だから音もいいはずだ~という素朴的期待感もあり、いろいろ入手してきたわけだが、初期の頃には Clef のゲッツやフリップ・フィリップスの幾つかのタイトルに「かなりいい」と思えるものを見つけたが、それらは例外的なもので、その後は「まあ・・・普通の音だな」と感じる場合がほとんどだった。特定のレーベルなら全て音がいい~なんてことはまったくない。こういうのはやはりタイトルごとの問題だろう。そして「いい場合」の確率はそれほど高くない・・・そんなことから(僕の場合)ある時期からEP盤というものは、あくまでジャケットの魅力に拘るべきだ、と考えるようになった。

さて、さきほどEP盤の棚を少し整理してみたら、なにかしらジャケットが同じ雰囲気のものがけっこう見つかった。それらは主役であるミュージシャンを個性的なイラストで描いているジャケットのもので、たまたまかもしれないが Savoyレーベルのものが多かった・・・そう、バート・ゴールドブラットである。ゴールドブラットはベツレヘムの格調高い写真ジャケットで有名だが、イラストものも凄く個性的で素晴らしいのだ。それらを並べてみたら・・・う~ん、実にいいなあ・・・好きだなあ・・・というわけで(笑)
まずは、バート・ゴールドブラット装丁ジャケットのEP盤をあれこれと紹介してみたい。

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《上写真~黄色と赤色の2枚~Stan Getz/Swedish All Stars(roost) 》赤い方が EP 302(vol.2と右下に表記)と 黄色いのが EP 304(vol.3と表記)である。これこそ同じデザインの色違いパターン。この写真だとジャケットの表面の紙が剥がれているように見えるかもしれないが、これはサックスの部分だけ「白い色」にしてある・・・そういうデザインなのだ(笑)

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《マリアン・マクパートランドの savoy のEP盤~vol.1(xp 8032) と vol.2(xp 8033) と vol.4(xp 8106) 》
これら3枚を集めたが、vol.3 は残念ながら未入手である。そしてこの3枚~表ジャケットは素晴らしいイラストだが、vol.1 と vol.2 の裏ジャケットはまっ白・・・何の表記もない。但し、vol.4 には裏ジャケットに解説と自社レコード広告が載っていたが、エロール・ガーナー、ジョージ・シアリングなどのEP盤紹介のみで、マクパートランドのEP盤 vol.3 情報は得られなかった。
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このイラスト・・・女性がけっこう太めの右腕をアタマの上の方からぐぐ~っと曲げ込んで鍵盤をタッチしている・・・そういう図なのだが、こんな風に肘を90度にしたらピアノなんか弾けないぞ(笑)でもいいのだ・・・写実ではなくイメージ表現なのだから。ゴールドブラットは・・・「線」がいいと思う。線のタッチにすごく強弱感(太い、細い)があって、スピードを感じる。僕はこのイラストレーションをとても好きなので、同じ図柄(色違い)の Marian McPartland MOODS(MG 15022)という10インチ盤~上写真~も手元にある(笑)
  
ゲッツ~他のルーストEP盤にもゴールドブラット装丁のものが在ったので掲げておきたい。ゴールドブラットの描く、どことなくヘナヘナッとしたゲッツの姿が悪くない。しかしながら・・・Roost レーベルの音質はどう弁護的に言っても良いとは言えない。録音の段階から(おそらく)なんというか音が遠いというか、こもったような鮮度感のない音である。これはオリジナルの10インチ盤、12インチ盤でも同じ傾向。残念ではある。

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上写真~Stan Getz/Stan Getz Plays の vol.1(roost EP 301) と vol.4 (roost EP 306)
さて、この2枚・・・同じ図柄で vol.1とvol.4となっているので、当然これらの「色違い」vol.2 と vol.3 が存在しているはず~と考えて、未入手なのを残念に思ったわけだが、その vol.2とvol.3・・・なんとしたことか、先ほど紹介した3つ上の写真~Stan Getz/Swedish All Stars の2枚そのものだったのである! なぜそれが判ったのか? EP 306 の裏ジャケット~そこに答えがあったのである。つまり・・・裏ジャケット右下に EP 301から EP 307までのタイトルがしっかりと表記されていたのだ(笑)こうある。
EP 301 Stan Getz Plays ーvol.1
EP 302 Stan Getz and His Swedish All Stars ーvol.2
EP 304 Stan Getz and His Swedish All Stars ーvol.3
EP 306 Stan Getz Plays ーvol.4
う~ん・・・Plays の方は 1 と 4、Swedish の方は 2 と 3 が手持ちで、なかなか巻(vol.)が揃わないなあ~と少しガッカリ気分もあったのだが、なんのことはない。たまたま持っていたゲッツの roost  EP盤4枚が、ちゃんと vol.1~vol.4 までの揃いになってるじゃないか!これは・・・ちょいと嬉しい(笑)

まあこんな風にバート・ゴールドブラットのカバーアートが大いに魅力的なEP盤ではあるが、たまには音源的な(音質ではない)興味から大いに惹かれてしまう・・・そういうEP盤もある。例えばこいつ。

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ゲッツだけ紹介して他のテナー奏者も出さないのも面白くない(笑)上の2枚のEP盤は、モーリス・レーン(xp 8089) と テッド・ナッシュ(xp 8090) TENOR SAX なるシリーズで文字通りテナー奏者を紹介するための企画のようだ。同じデザインの色違い・・・僕はこういうのにけっこう弱い。おそらくゴールドブラットは2枚を並べた時の効果を考えて、その色彩を決めている。だから・・・こちらも2枚、並べたくなる(笑)
この2枚~例によってジャケット裏に何の印刷も無いので(データが無いので)テッド・ナッシュについては調べた自分のメモが付けてあったことを失念していた(笑)そのメモによると、over the rainbow を含むこの4曲は1946年のSP音源のようだ。dsにマックスローチの名前がある。

さて、この時期のテナーと言えば・・・ブリュー・ムーアを忘れてはいけない~下写真の2枚。

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Brew Moore vol.1 (savoy xp 8066) と vol.2 (xp 8067)  である。これは、vol.1とvol.2の連続番号なので、savoyレーベルには売り出したかった意図があったはずだ。実際、この時代ではすごくモダンなフレージングが素晴らしい。なぜ人気が出なかったのか・・・判らない。
このEP盤2枚~各4曲づつ(計8曲)収録されているのだが、前述のマリアン・マクパートランドEP盤と同様に、裏ジャケットに何も印刷されてない。だからどこにもパーソネルも記されてないわけで・・・同時期(1953年と思しき)の10インチ盤~Brew Moore/Modern Tenor Sax(MG 9028) にはおそらく裏ジャケット情報は載っているだろう。だが僕はその10インチ盤は未入手なので、discogsで savoyレーベルを調べてみると、その10インチ盤には6曲しか収録されていないことが判った。その6曲とは~
EP8066の4曲と8067からの2曲(lestorian mode と mud bug) である。
つまりこの段階で8067から残りの2曲が抜け落ちてしまっているのである。後述するチャック・ウエイン/ブリュー・ムーア音源との関連もあり、なんとなく知ってるつもりだったブリュー・ムーアの savoy音源のことが、ほとんど判ってないことが判った(笑)う~ん・・・なんだかとても気になってきた(笑)そうなると厳しいことに、savoyというレーベルは、コンピレイションものが雑なのである(笑)データ表記もアバウト過ぎて・・・とにかく判りにくい。
だがしかし天は我を見放さなかった(笑)EP 8067に収録されている「レストリアン・モード lestorian mode」という特徴ある曲名が大きなヒントになって、いろいろ判ってきたのだ。

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上写真のEP盤8067に収録の lestorian modeという曲名にははっきりと覚えがあって、それはスタン・ゲッツ絡みで、savoyレーベルにこの名前の12インチLPが在ることを知っていたからだ。そこでゲッツの棚をチェックしたら・・・在った在った。
Lestorian Mode(MG 12105)だ。

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この Lestorian Mode には~ゲッツ、サージ・チャロフ、そしてムーアの3種のセッションから4曲づつが収録されていた。そして、件(くだん)のムーアの8曲の内、8067の4曲がB面3~6曲目に収録されており、そのパーソネルもきちんと表記されていた。よかった(笑)

Brew Moore(ts)
Gerry Mulligan(bs)
Kai Winding(tb)
George Wallington(p)
Jerry Floyd(tp)
Curley Russell(b)
Roy Haines(ds)

lestorian mode
gold rush
kai's kid
mud bug 
録音年は12インチ盤 Lestorian Mode にも表記されていないので、不明です。
*1/4追記~上記4曲の録音年月日が 1949年5月20日と判明しました。Arista/Savoy時代のボブ・ポーター監修の再発盤~
Brothers and Other Mosthers vol.2(SJL 2236)の詳細なデータによって判りました。ちなみにこの2枚組(1979年)には上記4曲が各2テイクづづ収録されています。

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 さて、もうひとつのムーアのEP盤(8066)4曲はどこに行ってるのか? 
こちらも案外すんなり見つかった。
In the Beginning BeBop!(savoy MG 12119) という12インチLPに4曲とも収まっていた。こちらも前述の「レストリアン~」と同じように3種のセッションから4曲づつ(全12曲)収録で、ムーア4曲はA面5,6,B面1,2に配置されている。このセッションはカルテット(4人編成)でパーソネルは以下。
録音年月は12インチ盤にも表記されておらず不明。

Brew Moore(ts)
Gene Dinovi(p)
Jimmy Johnson(b)
Stan Levey(ds)

blue brew
more brew
brew blew
no more brew

*1/4追記~録音年月日が 1948年10月22日 と判明しました。こちらも Arista/Savoy時代のボブ・ポーターによる再発盤~
Brothers and Mothers vol.1(sjl 2210)という2枚組(1976年)のデータに明記されていました。


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さて、ブリュー・ムーアのリーダー作品はと言うと・・・あまり思い当たらない。この savoyEP盤の他にはたしか fantasyに在ったかな?
というくらいだ。調べてみたら(discogs)やはり fantasy に以下の2作品を残していた。
Brew Moore Quintet(1956年)紫色の風神様みたいなジャケットのもの。
Brew Moore(1957年)ムーアがテナー持って笑ってるジャケットのもの。
あとは Brew Moore in Europe(1962年)~ラース・ガリンやサヒブ・シハブとの共演盤~という作品があるくらいで、これでムーアのリーダー作はうんと少ないことがはっきりした。だから、ブリュー・ムーアを聴くためには、他のミュージシャン作品への参加作~後述するチャック・ウエインを含めて~をチェックするしかないのだ。

このように貴重な音源をセッション単位で聴きたい時に、あるセッションがそのまま1枚のEP盤にまとめられているとありがたい。SP音源はA面・B面で2曲単位だから、SP2枚分4曲をEP1枚に収めるケースも多いようだ。それから10インチ盤の時代には、ひとつのセッションを3~4曲でまとめる場合が多いようで、つまりセッション2回で6~8曲分を仕上げて、それらで10インチ盤両面を構成しているケースが多いように思う。また12インチ盤に再収録する場合、先ほどの savoy のコンピレイションLPのように、3つのセッションから4曲づつで、1枚の12インチ盤を構成する場合もある。その際、元セッションの3~4曲が、A面・B面にバラバラにされたり、あるいは別のLPに振り分けられたりするケースも多いようなので、特に興味深いセッションの場合には、その3~4曲が1枚のEP盤にまとめられていると、それだけで嬉しいものなのだ。

次にこのEP盤。

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Here's that Mann vol.2 (dee gee EP 4013)

pooch mc gooch
all of me
back in your own backyard
it don't mean a thing

シェリー・マン名義のEP盤である。セプテット(6人)編成だが、なんと言っても魅力なのが、アート・ペッパーが入っていることだ
(it don't~以外の3曲)  
*写真右スミのEP赤盤は~ミルト・ジャクソンのカルテット(dee gee)これ、round midnight の演奏も音質もいい。

pooch~では「おおっ!」と叫びたくなるような切れ味鋭いソロを聴かせてくれる。all~とback~は歌入りではあるが、間奏やオブリガート(歌の合間に入れる短い合いの手)で見事なソロが聴かれる。歌伴・・・という感覚からはすっ飛んでる!(笑)
これら3曲は1951年11月のペッパー入りセッション4曲からの3曲。そうして嬉しいことに、このDee GeeのEP盤4013~1951年シカゴ録音とのことだが、音質もなかなかに良いようだ。
ペッパー入りのもう1曲は、the count on rush street という曲で、その count~は Dee Gee EP4006なるEP盤に収録。4013がvol.2と表記されているから、4006 はたぶん Here's that Mann vol.1 なるタイトルだろう。
count on rush street は急速調のインスト曲で、この曲でのペッパーのソロも他メンバーのソロも、皆ハリのある素晴らしい演奏だ。
ちなみにこれらの音源はSavoyの12インチ盤 Deep People に収録されている。
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Deep People (savoy MG 12405)のA面4,5,6,7に back~以外の3曲とcount~の4曲収録されている。
*back~は女性歌手 shelby Davisの歌伴曲なので、Singin' and Swingin'(savoy MG 12060)という女性歌手を集めたオムニバスLPに収録されている。

もうひとつ、音源・・・いや、演奏が素晴らしいEP盤を。
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Chuck Wayne Quintet(savoy xp 8119)1954年6月録音

while my lady sleeps
tasty pudding
prospecting
sidewalks of Cuba

このEP盤・・・ジャケットの淡いブルーな色合い、構図、イラストの全てが素晴らしい!好きなジャケットだ。オマケにこのEP盤・・・音源的にもとても魅力的でそれは、やはりズート・シムズのテナーが素晴らしいからである。
《このEP盤の裏解説(オジー・カデナ)によると4曲中3曲が Zoot Sims、1曲(sidewalks~)のみ Brew Moore、とされている。カデナは~"sidewalks of Cuba" which were recorded a week after the sides with BREW MOORE~とハッキリ書いている》
*1/2夜・訂正1~上記のオジー・カデナ解説部分~恥ずかしながら意味を完全に取り違えていました。 最初に、この "sidewalks of Cuba"という曲名が目に入って、次に recorded を見て、それを with Brew Moore につなげて意味を解釈してしまって「そうか、この1曲だけはブリュー・ムーアと録音されたのか」と思い込んでしまいました。しかし改めて裏解説をよく見たら・・・この "sidewalks of Cuba" の前に大事な文章が在ったのです。それをつなげると、以下のようになります。
ZOOT SIMS blows with CHUCK on "Butter Fingers", "While My Lady Sleeps", "Tasty Pudding", "Prospecting" and "Sidewalks of Cuba" which were recorded a week after the sides with BREW MOORE   
そうなんです。ズート・シムズは、これらの5曲を("Sidewalks~" を含む)チャック(ウエイン)と演奏(blows)して、それらが録音されたのはブリュー・ムーアとのセッションの1週間後だった~というのが正しい意味かと思います。
早とちりしての先入観を持ったまま、ズート・シムズとブリュー・ムーアの音色のことなど書いてしまい(後述部分)恥ずかしい限りです。
ここに謹んで訂正させていただきます。

これらの音源4曲は、12インチ盤 the Jazz Guitarist(savoy MG 12077)に4曲とも収録されている。そしてここからが問題なのだが、このLP裏解説では上記の sidewalks~はズート・シムズとされているのだ。つまりズート入り5曲(上記4曲+butter fingers)、ムーア入り3曲、あと4曲(ウエイン、ジョン・ミーガン(p)のカルテット)加えての全12曲とされているのだ。う~ん・・・。
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さあ困った(笑)・・・どちらが正しいのだろうか? 
さっそくその sidewalks~を何度も聴いてみた。う~ん、判らない。ズート・シムズのようでもあり、ブリュー・ムーアのようでもある(笑)元々、この2人はまずソフトな音色がよく似ているし、ビートに軽やかに乗るスタイルとフレーズ展開も似ていると思う。しかし・・・気になる(笑)それで、ムーアのリーダーセッション(前述の1953年(推定)8曲)など、ムーア絡みをあれこれ聴いてみた。その上での自分なりの認識はこんな風だ。
<高音域フレーズの時~アルトっぽい艶々した音色になるのがズート・シムズ。やや掠(かす)れたような乾いた音色になるのがブリュー・ムーア>
<音色の全般として~ヴェールが掛かったようなソフトなマイルドな感じがズート・シムズ。
全体にサブトーンの度合いが強めで(シムズよりは)時に乾いた硬い感じ(シムズよりは)になるのがブリュー・ムーア>
そんな印象を持ちながら、改めてこの sidewalks~を聴いてみると・・・やっぱり判りません(笑)それでもちょいと無理やりに理屈を付けてみると・・・テナーのソロの時に高音域の繰り返しフレーズで僅かに引っ掛かるような場面があって・・・ズートはほとんどのフレーズに迷いが無いから・・・そうするとこの sidewalks~のテナーは、ブリュー・ムーアであるように僕は判断している。
*1/2夜・訂正2~すみません、完全に間違えました。sidewalks of Cuba のテナーは、12インチ盤解説の通り、ズート・シムズです(パーソネル表記の詳細については写真の上の青字「訂正1」をご覧ください)

いずれにしても、この2人がそれぞれの曲でチャック・ウエインのギターに絡んでテーマをユニゾンで吹く場面が多いのだが、ウエインのギターにフィットしたソフトなテナー音色が素晴らしい。どのトラックも味わい深いが、僕が特に好きなのが while my lady sleeps だ。この曲、なんとも慎み深いような雰囲気のあるメロディの曲で、僕が最初にこの曲を知ったのは、プレスティッジの「コルトレーン」というLPからである。1972年秋にビクターが、prestigeゴールデン50なるシリーズで1100円(当時、LP盤は大体1800円~2100円だったのこの1100円という価格は画期的に安価で、しかし良質なジャズLPだった)で発売した時の目玉がこの「コルトレーン」だった。このレコードは、だいぶ後になって、傑作バラード~<コートにすみれを>収録LPということで有名になったように記憶しているが、もうひとつのバラード曲がこの<while my lady sleeps>だったのである。コルトレーンはスローバラードで仕上げているが、こちらのウエイン/シムズは意外にも速めスイングだ。しかしそれも素晴らしい。

さて、このEP盤(XP 8119)にも vol.1という表記があり、裏解説をよく見ると続き番号の XP 8120 がvol.2 のようで、これは前述のシェリー・マン(dee gee EP 4013)と同じケースである。これは単にsavoy レーベルのやり方というだけかもしれないが、つまりこういうことではないだろうか・・・要はあるセッションが完了して、その音源がまず10インチ盤で発売されて、そのすぐ後に(あるいは同時に)2枚のEP盤に分けて発売された~というパターンだと考えられる。価格面でも10インチ、12インチよりは7インチEPの方が安かったので、好みの曲を収録している方のEP盤だけ購入する~という需要があったから、同じ音源でもいろんなフォーマットを用意したのだろう。
そうだ、考えてみれば日本でも、33回転コンパクト盤なるフォーマットがあったじゃないか。たいてい4曲入りで、要はアルバム(LP)を買うまではいかないけど、ヒットした曲を聴きたいな、という場合に、このコンパクト盤が重宝したのだ。そういえば・・・僕もサイモン&ガーファンクルの<明日に架ける橋>はコンパクト盤で我慢していたな(笑)
アメリカでEP盤というフォーマット(45回転)が盛んに発売された頃は、大体のところ、10インチ盤の同内容がEP盤2枚、12インチ盤同内容がEP盤3枚になるパターンが多いようだ。Clef や Victorレーベルの場合だと10インチ盤や12インチ1枚分をEP2枚組み、3枚組みとしたタイトルがけっこうある。あの「見開き組みセット」にしたEP盤もこれまたチャーミングではある。それらについてはまたの機会に。
う~ん、それにしても・・・レコードというものは、どうしたって楽しいものですね(笑)

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2015年2月13日 (金)

<ジャズ雑感 第39回>Savoy盤センターラベルの変遷

Savoyの12インチ・オリジナル盤~ごく初期の「赤ラベル」には≪NOT LICENSED表記≫が存在した!

 

前回、Savoy盤の主に「ジャケット裏アドレス表記」の変遷についてまとめてみた。その際、 センターラベルについては、色の表現について少し触れただけだった。その後、コメントやりとりにおいて「センターラベル」についていろいろと情報をいただき、それが大変に興味深いものだったので、ここで「センターラベル変遷」のことも記しておきたい。
(これも「アドレスの変遷」と同様にそれぞれの移行期については、確かな資料もないので、現物やネットで確認できたことからの僕個人の大雑把な認識です)

 

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≪上写真~Don Elliot/Verstile(MG9033)≫
Savoy10インチ盤の赤ラベルの例として挙げてみた。この写真からお判りいただけると思うが、MG9000番シリーズの10インチ盤には、センターラベルの下部に<NOT LICENSED FOR RADIO BROADCAST - FOR HOME USE ON PHONOGRAGH> なる文言が表記されている。意味合いは・・・<ラジオ放送には使ってはいけません。一般家庭のステレオ装置で聴くためのものです>という感じだろうか。
前回の夢レコ記事に「赤ラベルの原型」という意味合いで、10インチ盤(ボブ・ブルックマイヤー)の写真を掲げておきながら・・・僕はこの文言の存在に気付いていなかった。そのことは、alfa60さんの以下のコメント≪  ≫により判明したのである。
≪bassclefさんの掲載したEddie Bertの12015、画像の1stのレーベルを見てみるとお分かりの通り下部のLONG PLAYING MICROGROOVEのさらに下に"NOT LICENSED FOR RADIO BROADCAST - FOR HOME USE ON PHONOGRAPH" の一文がありますね。これは、SavoyのSPや10inchには記載がありますので、MG12000番シリーズでも、初期のものと考えられます≫
そして alfa-60さんからの続報コメントによると、このNOT LICENSED~表記について≪都内の某店の買取りリストでは、"For Home Use"表示と記載がありましたが~≫とある。なるほど・・・すでに業者の間ではSavoy盤認識の事例として意識されていたのか。やはり多くのサンプルが集まる機会があるといろんなことが判ってくるのだな・・・それについては少々羨ましい(笑) しかしそれを知った上で、僕は、NOT LICENSED~表記のことを、これ以後「NL表記」と呼びたい。NOT LICENSED~と始まる文言を”For Home Use”と表現するよりも、最初の2つの単語を<NL>と表記した方がイメージがしやすいし・・・いや、なにより僕は・・・都内某店と同じ表現を使いたくないのだ(笑)

 

10インチ盤から12インチ盤に移行していった時期、センターラベルのデザインは、10インチ盤のデザインがそのまま流用された場合も多いかと思う(ベツレヘムレーベルの「リーフ」ラベルなど)
alfa-60さんの推察のとおり、Savoyレーベルの場合も、10インチ(MG9000番シリーズ)から12インチのMG12000番シリーズへ移行した際、センターラベルの仕様は10インチ盤と同じ「赤ラベル」のデザインを踏襲したので、ラベル下部のNOT LICENSED~なる文言もそのまま残ったということで、間違いないかと思う。
この新しい観点を得て、僕はさっそく自分の手持ちの「Savoy盤・赤ラベルDG」(約30枚)をチェックしてみた。しかし・・・このNOT LICENSED表記の個体、これがなかなか見つからないのである。
在ったのは・・・わずかに2枚。

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≪ケニー・クラークのMG12006盤≫~このレコード・・・MG12000番のリストでは、タイトルは「テレフンケン・ブルース」となっているが、写真のオリジナル盤には何のタイトルもなく、ただ、Kenny Clarkeとされている。
だいぶ以前に、CBSソニーが復刻した際の「テレフンケンのマイクの上に美女が座っているジャケット」とまったく同内容である。

 

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bassclef の現物確認としては以下の2点だけ。
12006  Kenny Clarke/Telefunken Blues(上の写真)
12015 Eddie Bert/Musician of the Year (前回の夢レコに写真掲載)

それから、alfa-60さん所蔵盤確認分として、
≪12017 Kenny Clarke/Bohemia after Dark≫
下の写真~special thanks to Mr. alfa-60さん!
Alfa_12017
*2月15日・追記~これは、alfa-60さんが送ってくれたセンターラベル写真です。この写真ではDG溝がやや見えにくいですが、それはDG溝の円と銀色ラインの円が、ピタリと一致しているためです。これだけキレイに両者の円周が一致しているラベルも珍しいかもしれません。たいていは、ラベルの貼り方に中心からのズレがあったりするので、そうすると、DGと銀円の円周がズレるので、却ってDG溝が確認しやすいわけです(笑) New Jazzレーベル(紫ラベルに銀色ラインの円)でも同じような現象があります。

ラベルの右側に縦に[SAMPLE COPY NOT FOR SALE] というスタンプが押されている。 このスタンプ・・・そういえば、僕の手持ちの「NL表記」盤の
Photo12015 Eddie Bert/Musician of the Year のセンターラベルにも、同じ文言のものが押してあったぞ(写真~左) たぶん・・・Savoyという会社は、いわゆるプロモ盤(プロモ盤の専用ラベル)を造らずに、販売用の初回プレスの内の何十枚かに [SAMPLRE COPY NOT FOR SALEスタンプ] を押したのだろう。

 

僕自身もネットでいろいろ探してみましたが見つかったのは・・・わずかに、1点だけ(12010のJay & Kai) この<赤ラベル・NL表記>・・・オークションの掲載写真の「赤ラベル」を50~60点はチェックしたはずだが・・・「赤ラベル・NL表記」はなかなか少ないようです。
しかし僕には「夢レコ読者の方」という頼もしいお仲間がいます(笑)
~denpouさんや、alfa-60さんがいろいろと調べてくれたようです。
以下、皆さんの情報も併せて、『(所蔵盤)・ネット写真からNOT LICENSED表記を確認できた番号タイトル』を並べてみます。

 

12000 Charlie Parker Memorial vol.1
12001 The immortal Charlie Parker
12003 Garner Erroll "Serenade To "Laura"
12005 Marian McPartland “Lullaby of Birdland”(denpouさん)
12006 Kenny Clarke “Telefunken Blues”(bassclef)
12007 Ernie Wilkins - Kenny Clarke
12008 Billy Taylor – Erroll Garner “Back To Back”
12009 Charlie Parker Memorial vol.2
12010 Jay and Kai
12015 Eddie Bert “Musician of the Year”(bassclef)
12017 Bohemia after Dark (alfa-60さん)

 

そんなわけで、Savoyの12インチ盤「赤ラベル・DG」の中にも真性1stとも呼ぶべき「赤ラベル・DG・NL表記」ラベルというものが存在しており、それはどうやらMG 12017番辺りまでの番号の、それぞれのタイトルの初回プレス分だけに、この<NL表記>(NOT LICENSED FOR RADIO BROACAST- FOR HOME USE ON PHONOGRAPH)ラベルがが在るらしい・・・というところまで判ってきた。
僕の妄想だが、その「初回プレス分」とは放送局へのプロモ用だったのかも・・・まあそうなると、その「プロモ用」に NOT LICENSED FOR RADIO BROADCAST~と表記してあるのも・・・これまた大いに矛盾ではあります(笑) いや、それも、Savoyというレーベルならそれほどおかしくはないかもしれないぞ(笑)
今後も「赤ラベル・NL表記」については意識してチェックしていく所存だが、しかしだからと言って・・・僕個人のSavoy盤認識としては、その「真性1st」に拘りすぎるつもりはありません。だってそう考えないと・・・これまで「1st」と思っていたSavoyの「赤ラベル・DG」の有り難味(ありがたみ)が減っちゃいそうじゃないか(笑)


さて、MG12000番シリーズにおける、「赤ラベル」の後のセンターラベル変遷についても少しだけ触れておく。こちらも判らないことだらけである(笑)
根本的な疑問点は以下~

 

1.「赤ラベル・DG」はMGの何番まで在るのか?何番から「アズキ色」に変ったのか?

 

2.「アズキ色」はMGの何番まで在るのか?何番から「こげ茶」に変ったのか?

 

3.「アズキ色」にも「こげ茶」にも、それぞれ微妙な色合いの違い、さらに盤の厚さにも違いがあるようだが、その在り様が判らない。

 

4.「アズキ色」と「こげ茶」のラベルには、どうやらDG(通常、1mm~1.5mmほどの幅がある)は無いようである。しかしDGと同じ銀色の円周上に「筋」(まったく幅がない)は有るようだ。「筋」にはDGと同じくらいの直径のもの(「  大スジ」と呼びたい)と、センタースピンドルから3cmほどの直径のもの(「小スジ」と呼びたい)がある。

 

例によって、現物で確認できたこと・ネット写真から(ほぼ)確認できたことを基に、ごく大雑把な推測をしてみる。
僕の手持ちSavoy盤~MG12000番「赤ラベル・DG」の中で、最も番号の後のものは、MG12119(In The Beginning Bebop)であった。

そして、alfa-60さんの所蔵盤からの確認では、どうやら、
≪12143(Curtis Fuller/Jazztet)Red,RVGs,DG,X20e,GG/NJ,non-lam,paste≫が最も後の番号らしい。
そしてそのalfaさん情報には続けて、
≪12170(Bill Hardman) Maroon,PCe,non-DG,X20e,GG/NewJer,non-lam,paste≫とある。
つまり・・・12143番は「赤ラベル・DG」で、12170番では「maroon~アズキ色」で[non-DG~DG無し」ということのようだ。
alfaさんのこの12170番が初回発売ものだとすれば(おそらくそうであろう)・・・この辺りの番号がポイントになりそうである。

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2/28追記
≪上写真2点~recooyajiさん所蔵のMG12141Crtis Fuller/ Blues -Ette。2月21日(土)に、レコード仲間 recooyaji さん宅におじゃまして、氏所蔵のいくつかのSavoy盤の写真を撮ってきました。まずは、「赤・DB」ラベルの最後の辺りと推測される 12141番~人気盤 『Blues-Ette』 である。この12141番・・・センターラベルは間違いなく「赤・DG」であった。色合いも、いわゆるbloody red(血のような赤)で、それまでの「赤」とまったく違いはなかった。DG~溝もしっかりと確認できた≫

そして、もう1点~下に写真を載せたのが、Booker Ervin/Cookin'(MG12154)である。アーヴィン流の灰汁(あく)の強い「枯葉」で有名なレコードである。 そしてどうやら、『この12154番が「赤ラベル・DG有り」の最後のタイトルである』~という説があるらしい。しかしながら・・・僕はネットも含めて、その「赤・DG」ラベルを見たことがない。そこで、わりと最近、この12154番『Cookin'』~いわゆるオリジナル盤を入手したrecooyaji さんの現物を見せてもらったのだ。
Recosavoy_001
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≪センターラベルの色合いは・・・いわゆるbloody redの「赤」であった。ただ、12141番(Blues-Ette)と並べて見比べてみると・・・12154番の「赤」の方がほんの微(かす)かにだが、暗い赤に見えないこともなかった。いや、ほとんど違わないのだが。
そして、重要な点は・・・「溝ではなく筋」であることだ。上の写真からもお判りいただけると思うが、これこそ上記の「小スジ」である。
番号の近い『12156番 John Rae/Opus De Jazz』も、やはり「小スジ」であることからみても、Savoy盤ラベルの変遷として、「溝」→「小スジ」→「大スジ」という流れだと認識しているので、この12154番辺りから、「DGなしの小スジ」に替わっていった・・・と言えると思う。
この記事の「三式さんコメント」からも判ったことは、「ラベルのデザインの変遷」というものは、どのレーベルであっても、ある番号からある番号で、キリッと切り替わるものでもなく、切り替え時期の番号の前後で混在しているもの~ということで、なるほど・・・録音されたレコードが企画された番号順の通りに発売されたとも限らないのだから、2種(3種)のラベルがある時期の番号前後にまだらに混在するのは当然のことかもしれない。


そこで、僕の手持ちでこの辺りの番号タイトルを探したら・・・在った。MG12156番(John Rae)である。
≪John Rae/Opus De Jazz vol.2≫ (maroon(アズキ色)・DG無し)
Savoy_jazz_008
John_rae

上の写真のセンターラベルは「赤」にも見えるが(クドクド書いてきたが写真では色合いが実際とは違って見えることも多い) このレコード(MG12156)のラベルは「アズキ色(maroon)」である。そして、「非DG」のいわば、前述4.の「筋」(小スジ)である。
この12156番・・・盤はわりと厚めで、少なくとも、もっと後年の再発と思われる「こげ茶」の盤よりは厚い。そんなことから、この「アズキ色」ラベル盤がこの番号タイトルとしては初回発売だと考えたい。(alfaさんの12170番についても同じ) そうだとすれば・・・少し話しが見えてくるのだ(笑) 
つまり・・・12143(Curtis Fuller)では「赤ラベル・DG」。 そして
12156(Johnny Rae)が「アズキ色・DGなし」。12170(Bill Hardman)も「アズキ色・DGなし」
12143 から 12156・・・この辺りの番号タイトルが「赤ラベル・DG」から「アズキ色」への変換期だろうか?
ちなみにネットからもいろいろチェックしてみると(色合い確認に不安はあるが)・・・ほぼ「赤ラベル・DG」と認識できたものは、今のところ、MG12144(Curtis Fuller/Imagination)が最後期番号である。

*この辺りのこと~みなさんの情報をぜひお寄せください。

最後に~「こげ茶・大スジ」ラベルの写真もひとつ付けておきます。
Photo
≪「こげ茶・大スジ」ラベルの盤は、かなり後期の再発と思われる。盤は薄くてペラペラ、ジャケットの紙質も薄くて安っぽい。ジャケット裏のアドレスは56Ferry、PB BOX表記のある場合も多いようだ≫

前回の夢レコ記事に載せた、マリアン・マクパートランド2点の写真~これをもう一度、こちらの載せておきます。オリジナルの「赤ラベル」と「こげ茶ラベル」の見え方のサンプルになるかと思います。
Savoy_jazz_010


さらに混乱を招くようなことを追記すると・・・この「アズキ色」にも「こげ茶色」にも、タイトルによってそのラべルの色合いが微妙に違ったりしているようなのだ。かなり「赤」に近い感じのアズキ色、アズキ色に近いこげ茶・・・挙げればキリがない(笑)
そんな混沌としたSavoyレーベル・・・だからこそ、純度の高い「赤」だけで統一されてきた「赤ラベル・DG」に、僕は魅力を感じるのだ(笑)

さて、この夢レコ記事内では、ラベルの色を「赤」「アズキ色」「こげ茶」と表記するが・・・とにかく「色」のことは難しい。自分の手持ち盤のラベルをカメラで撮っても、撮られた写真のラベルの色合いが実際に見えたままの色合いになるとは限らないし、ネットで見ている各人がそれぞれのモニターによっても、その色合いは微妙に変ってくるものだろう。
そこで、とりあえず・・・「原色大辞典」というホームページ(HTMLカラーコード)のアドレスを付けておきます。ご覧ください。
http://www.colordic.org/

僕が記事内で使っている色の表記「  」は、このHPでは『   』の色のイメージです。
「赤」         →『red』
「アズキ色」→『maroon』あるいは『dark red』
「こげ茶」  →『brown』

2020年1月24日追記~
さきほど、Savoyレーベルについてあれこれ検索していたら、Savoy / London Jazz Collector なる英国のブログを見つけた。これが素晴らしい内容だったので、そのブログのアドレスのリンクを貼っておきます。
ラベル色の具合とかアドレス表記の変遷について明確な写真を載せてあって、もちろん Not Licsensed Home Use Only にも触れております。なお各国でのSavoy再発についても触れていて、日本ではCBSソニーやキングから出ているようだが、細かいことは判らない、今後の調査待ち・・・なっております(笑)
https://londonjazzcollector.wordpress.com/record-labels-guide/savoy/

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2015年1月 3日 (土)

<ジャズ雑感 第38回> サヴォイ盤(Savoy)は謎だらけ。

Savoy盤~MG12000番シリーズを巡ってあれやこれや・・・。

また1年が過ぎてしまった・・・もう2015年である。この<夢見るレコード>にすっかり横着になってしまった僕ではあるが、さすがにこの正月休みには何らかのジャズ話題を書いて、途切れ途切れであっても、このブログに夢を見続けてもらわないと・・・などと思ったわけである(笑)

昨年~2014年は1月と2月に、bethlehemレーベルについて記した。クリス・コナーの「大口」「小口」のジャケット違いが存在することと、それぞれのジャケット裏の会社アドレスの違い方の関連に注目しながら、「リーフラベル」と「長方形ロゴラベル」の切り替わり時期などを類推した内容だった。
その際、手持ちのbethlehem盤を引っ張り出してきて、盤のセンターラベルやジャケット裏を、かなりの時間を掛けてあれやこれやとチェックなどした。
レコード(オリジナル盤)のジャケットをひっくり返して、その会社のアドレス(住所)などをチェックして、いったい何が面白いのか・・・と自分でも思わないわけでもない(笑) 
Dscn2984_2 ≪上の写真~ミルト・ジャクソン/Meet Milt Jackson(MG12061)≫
2枚とも、番号・ジャケット図柄・センターラベル様式・ジャケット裏表記まで、まったく同じものである。だがしかし・・・写真では微妙な差だが、両方を見比べると、ともにコーティングされたジャケットではあるが、写真の質感がかなり違うのだ。左側の方がモノクロの濃淡が濃い。濃くてよりくっきりしている。そうして両方の盤を手に取ってみると・・・微妙に左側の方が微妙に重く感じる。いや、これは・・・ジャケットの重厚さからくる先入観から、そういう風に感じてしまうだけかもしれない。ジャケット写真の色合いの違いの他に、もうひとつ、ハッキリした差異は・・・うん、「濃い」方がプロモ盤だったことだ。裏ジャケットの写真の左側の方~シールが痛々しいが(笑)そのシール貼りの箇所に、よく見ると・・・SAMPLE COPY NOT FOR SALE とスタンプが押されている。そして、センターラベルにも同じ文言のスタンプが押されていたのだ。(このセンターラベルの写真でもよく見ると・・・判るかもしれない。Dscn2986_2

Dscn2987_2
≪上の2枚の写真~2枚の[Meet Milt~]のセンターラベルと裏ジャケットを並べてみた。センターラベルの色合い・溝ありは同一。裏ジャケットも同一・・・と思ったが一箇所だけ違いがあった~右側のジャケット一番下には「SAVOY RECORD CO INC 58Market~」の上に、3行ほど小さめの字で <このレコードは .001針と33.3回転で再生しないと、音溝が傷みます>みたいな注意書きが入っている。(左側プロモには、その3行は無し)≫

このミルト・ジャクソン事例のように、古いレコードを集めていると、そこに様々な事象が湧き上がってくる。同じタイトル・同じ番号のレコードなのに、ジャケットの一部が違っていたり、センターラベルの様式が違っていたり、ジャケット裏の住所やらが違っている。そうなると、それらがどのような事情から発生したのだろうか?・・・どうにも気になってくるのである。

Savoyというレーベルにもなかなか興味深いものがある。5~6年くらい前だったか、初期のミルト・ジャクソンをディグしていた時期がある。その頃、自然に集まったきたミルトのSavoy盤を並べて、ジャケットを撫でたりしながらそれらのレコードを聴いているうちに、Savoy盤全般への興味・・・というか疑問が沸々(ふつふつ)と湧いてきたのである。
(追記~自分でも忘れかけていたのだが(笑)、この<夢レコ>に、2010年2月≪Savoy赤ラベルのスタンパー≫という記事があった。ミルト・ジャクソンの参加作品 Opus De Jazz(MG12036)のモノクロジャケットとカラージャケットを揃えて、両方のセンターラベルのスタンパーの数字やX20記号のことを見比べた内容である。ぜひ、ご覧ください。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2010/02/31savoy-6a10.html

ごく大雑把に言うと、疑問は以下の2つ。

1.『センターラベルの色が何種類もあってよく判らない。「赤」「エビ茶」「アズキ色」などと表記されているようだが、その変遷もよく判らない』
2.『ジャケット裏(下部)の住所表記も何種類かあって、デザイン等も微妙に違い、こちらもその変遷がよく判らない』

そこで、これら疑問に立ち向かうべく、まずはSavoy MG12000番シリーズでの「赤ラベル・溝あり」を1stの型と規定して(~後述)、そこからいろいろと類推してみることにする。
さあ・・・手持ちSavoy盤の総動員だあ!(笑) 

「センターラベル」については、やはりなかなか判りにくい。一口に「赤」と言っても番号の進みに伴って、その色合いに微妙な違いが出てくるようで、ラベルをパッと見て、はっきりと認識できる違いは~「赤」「アズキ色」「茶」の3種くらいか。
これらに「溝の有無」を組み合わせて考察していきたい。Dscn2965_2
≪ちなみに、栄えあるシリーズ第1作~MG12000番は・・・ charlie parker memorial vol.1である(元音源は10インチ盤)
もちろん・・・10インチ盤も欲しいですなあ(笑)≫
*1/17≪追記≫~上の写真のこの盤・・・「センターラベルは赤・DG、住所も58Market」の、いわゆるオリジナル(12インチ盤としての)だと思っていたのだが、どうも手に持った時にずしりとこない感じとか、ジャケットの表・裏がやけにキレイで古みに欠ける感じとかに、実は・・・若干の違和感を覚えていた(笑) そんな折、どうやらこの疑惑を解消してくれる情報を得たようだ。
それは、今回の夢レコ記事にコメントを入れてくれた alfa-60さんからの情報~[”NOT LICENSED FOR RADIO BROADCAST - FOR HOME USE ON PHONOGRAPH”(10インチ盤のラベルには必ず載っている)なる文言が、初期プレスのラベル(LONG PLAYINGの下)には有るようだ]である。これは・・・気がつかなかった!ということは・・・「赤ラベル・溝有り」であっても、それが真性1st(NOT LICENSED FOR~有りを仮にこう呼ぶ) ものであるかどうかの判別には、その文言の有無が重要なポイントとなる・・・ということだ。そうして・・・自分で載せた12015(Eddie BertのMusician of the Year)の赤ラベルには、その”NOT LICENSED FOR RADIO BROADCAST - FOR HOME USE ON PHONOGRAPH”なる文言がはっきりと写っているじゃないか!
但し、この[NOT LICENSED FOR ~]・・・なかなか見つからない。僕自身のSavoy赤ラベル・DG(溝あり)30数枚の手持ちの中では・・・12006(Kenny Clarke)と 12015(Eddie Bert)の2点だけ。ちなみに、ネットに載ったSavoy赤ラベル・DG40~50点を調べたが [NOT LICENSED FOR~有り] を確認できたのは・・・たったの2点である。それが、12010(Jay & Kai)と・・・こうして追記するに至った「疑惑」の12000番~パーカーの Charlie Parker Memorial vol.1 だったのである。
この [NOT LICENSED FOR~の有無]については、今後も調査していきたい。果たしてMG12000番の何番くらいまで存在するのか?・・・興味は尽きない。


さて・・・Savoyの12インチ盤~MG 12000番シリーズは、12000~12220 まで、200以上のタイトルが連番で並んでいる(但し(後述の)リストによると、欠落しているナンバーが以下12件あり~12060, 12098, 12129, 12135, 12142, 12159, 12162, 12165~12168, 12176)
ついでに言うと、このシリーズ・・・一般には、12000~12305 となっているが、実は、12220の後、数字が一気に飛んで、12300番から 12300~12305 の6タイトルだけが加えられているのだ。
さらに言うと・・・12196~12220までは、どうやら Regentレーベル原盤の再発のようである。人気の高い jonn jenkins/Jazz Eyes(12201)、 curtis fuller/It's Magic(12209)、sonny redd と art pepper/2altos(12215)など、どれも Regent 原盤である。

Dscn2961_2 
≪この写真は~日本フォノグラム発売のサヴォイ盤 「シグナルⅡ」のライナーノート裏のMG12000番シリーズのリスト。今回、手持ちのオリジナル盤(30枚強)やキング国内盤との照合にとても役立った。この写真の後、書き込みだらけのメモ用紙になってしまった:笑≫

Savoy というレーベルについては、実は、ゴールドマイン本にもあまり詳しくは記されていない。センターラベルについては、≪1950年~1960年代のオリジナル発売のものは、maroon(ジニアス英和~くり色・エビ茶)ラベルで、1970年代に再発された頃には red(赤) or brown(茶) のセンターラベル≫ と書かれているだけである。。この表記が実にどうも判りにくい。というのは、1950年辺りから考えるならば・・・当然、10インチ盤のセンターラベルを視野に入れなければならず、そしてその10インチ盤のセンターラベルは・・・「真っ赤な赤」である。「赤」の字が重なるけど、ここは鮮烈な赤色というニュアンスを表したいがためです。お許しください(笑)
(手持ちのSavoy10インチ盤は数枚だけだが、ネットも含めて他の色のセンターラベルは見たことがなく、少なくとも「ジャズ」の10インチ盤(MG9000番シリーズ)のセンターラベルは「真っ赤な赤」だと考えられる)
1954年~1955年頃を境目に、10インチ盤から12インチ盤へと移行していったと思うが、その際、ほとんどの場合、どのレーベル会社も、まずは、10インチ盤のセンターラベルのデザイン・色をそのまま12インチ盤にも使っている場合が多いと考えるのが自然だと思う。(bethlehemレーベルの「リーフラベル」のように)
とすれば・・・Savoyの場合、やはり12インチの初めのセンターラベルは、やはり、10インチと同じ「真っ赤な赤」ということになる。

Savoy_jazz_001_2 

Savoy_jazz_002_4≪10インチ盤~フィル・アーソとボブ・ブルックマイヤー(MG15041)
~このセンターラベルこそが「赤ラベル・溝あり」の基本形だ≫

Savoyのオリジナル盤(モノラル)と言えば、やはり、red・・・つまり、あの「真っ赤な赤色」red を想起するのが普通のはずで、そしてその 『赤のセンターラベルの外周から1cmほど内側に、銀色の丸囲みラインがあり、その丸ラインに沿ってDG(溝)がある』 というのが、SavoyレーベルMG12000番シリーズのオリジナルモノラル盤に対する基本的な認識だからである。

これは僕の推測だが、そもそも、ゴールドマイン本に使われた maroon という言葉が、その後の混乱を招いているように思う。実際、ネットなどでSavoyオリジナル盤(1st)のセンターラベルへの説明表記でも~つまり、写真でははっきりした「赤ラベル・DGあり」であっても、maroon をという言葉が使われているケースも見られるのだ。普通の感覚として、maroon というより、red と呼んだ方が、やはりあの「赤」をイメージできるような気がするのだが・・・。
そして、もちろん red と表現される場合も多い。最近、見つけたケースでは、bloody red(鮮烈な血のような赤色) という言葉もあった。bloodyとは凄い表現だが、たぶん実際のセンターラベルの色合いを見て考えたのだろう。個人的にはオリジナル盤(モノラル)のセンターラベルには、この「bloody red」が的確だと思う。
というのは、再発ものにも「赤ラベル」があって、それがオリジナルモノラル盤の「赤」とは微妙に色合いの違う「赤」のようにも見えるからで、例えば、オリジナル1stを bloody red (DGあり)、2ndを red (DGなし)というように分けて使えば判りやすいのになあ・・・と思うわけである。なお、再発もの brown(茶色) は、赤とは完全に別の色であるから、混同することはないと思う。
もう1種類のセンターラベルがある。「赤」といえば赤なんだが、もう少し暗めのやや茶色がかった・・・つまり「アズキ色」みたいなセンターラベルも存在しているのだ。このやや暗めの「アズキ色」(blackish red あるいは dark red) は、どうやら、比較的初期の再発ものに使われたようで、もう少し後期の再発ものの「茶色」と、しっかり分けて認識する必要があるかと思う。
センターレーベルについては~今回は、手持ち盤の実物を見ながら、写真を撮って、いわゆる「赤ラベル」であっても、それらに色合いのニュアンス違いを発見した場合は、できるだけコメントを残しておきたい。
こうなりゃ、1タイトルごとの現物主義でいくしかない(笑)

このブログでは~MG12000番代のオリジナル盤のセンターラベルを
≪赤・溝あり≫と呼ぶことにする。Dscn2974_2
≪写真~*同一タイトルでの 1stと 2nd の例~エディ・バートの[Musician of the Year] 
下が 1st~「赤・溝あり」「B面に手書きRVG」「58Market」アドレス。コーティングあり。
上が 2nd~「アズキ色・溝なし」「56Ferry」アドレス。コーティングなし≫

Dscn2975の写真では、上・下とも同じような「赤色」に見えるが、現物を見比べれば明らかに違う色だ。上のセンターラベルは、かなり暗い赤・・・やはり「アズキ色」と呼びたい(blackish red あるいは dark red) 
そしてこの「アズキ色」は、いわゆる 「茶色」(brown)ともだいぶ違う。
「茶色」はもっと暗くて赤みの薄い「こげ茶色」に近い。
「原色大辞典」というホームページ(HTMLカラーコード)のアドレスを付けておきます。ご覧ください。
http://www.colordic.org/
*(追記)<アズキ色~blakish red あるいは dark red>と僕がちょいと拘って書いてきたが ・・・どうやら一般的にはこのラベルの色のことを maroon と呼んでいるらしい。僕が「アズキ色」と呼んでいる色合いは、添付した「原色大辞典」で見ると、正に maroon(かdark red)に近いので、今後は、maroonを使うこととしよう。ラベルの色の表現としては、「赤」→「maroon」→「こげ茶」と表現する。


Savoy_jazz_001_3≪茶色ラベル・溝なし≫の例~ソニー・レッド、サヒブ・シハブらのオムニバス[Jazz is Busting All Over] MG12123~この番号ならやはり「赤・溝あり」が在るはずで、この写真の盤は、2nd だろう。

住所の変遷についても、ゴールドマイン本ではまったく触れていない。それでこちらも手持ちオリジナル盤の裏ジャケットのアドレスをチェックしてみた。
手持ちのオリジナル盤だけだとサンプル数が少ないので、キング国内盤(最後の名盤シリーズ~裏ジャケットまで忠実に再現されていると思われる)も参考にしたが、50タイトルほどを比較することで、『住所の変遷』の大体の流れが把握できてきた。

1.SAVOY RECORD CO, INC, 58 Market St, Newark, N.J.
というのが基本形である。(以後~「58Market」と呼ぶことにする)
この「58Market」は、おそらく12070番辺り(あくまで推測です。例外もあり(後述)みなさんの手持ちでの実例をぜひお知らせください。
Savoy_jazz_006_2

(この後(12070番辺り)から「58 Market St」表記が無くなってくる)

2.SAVOY RECORD CO, INC Newark, N.J.   あるいは
  SAVOY RECORD Co.Inc. Newark, New Jersy  となる。
  (以後~「番地なしNewark」と呼ぶことにする)
 *1/12~呼び名を「CO INC」から「番地なしNewark」に変更しました。

*N.J. と New Jersy の違い~まだサンプル数が少ないが、シリーズ番号の早い方に N.J.表記が多く、番号後期の方にNew Jersy表記が多いようだが、特に法則もないようだ。サヴォイの場合、アドレス表記のコラム(囲み)などもレイアウトが一定しておらず、単にデザイン的な理由から様々な表記が変化しているだけかもしれない。この辺りもサヴォイというレーベルのアバウトな(いい意味!笑)ところかもしれない。
≪下の写真~Frank Wess/North, South, East...Wess(MG12072)。
アドレスの「CO INC」部分~厳密には、Co.Inc.と大文字・小文字になっての、N.J.表記である≫
Dscn2995

Dscn2989
≪上の写真2点~ミルト・ジャクソン~Jazz Skyline(12070) と Jackson's Ville(12080)の2枚。近い番号のタイトルが共に「番地なしNewark.」のNew Jersy表記≫

*手持ち盤の中では、「58Market」アドレスで最も大きい番号のタイトルは、12061番Meet Milt Jackson(このブログの一番上の写真)と認識していたのだが、ひとつ例外的なものが見つかった。それは・・・12074番~Vido Musso/Loaded である。これが、上記写真のJazz Skyline(12070)~(アドレスに「58」無し)よりも後の番号であるにも関わらず、「58Market」アドレスだったのである。

Dscn2993 Dscn2992
・・・これでよく判らなくなった(笑) まあ「変遷」というものは、それほど鋭角的に変るものではなく「徐々に」移り変わっていくものなので、こういうケースも特に「サヴォイ」というレーベルでは、別にどうってこともないだろう(笑)

3.SAVOY RECORD CO.,INC.,56 Ferry Street, Newark, N.J. 07105
(以後~「56Ferry」と呼ぶことにする)
Savoy_jazz_010
Savoy_jazz_011
≪マリアン・マクパートランド/at Storyville(MG 12004) この2枚は同じタイトルの 1stと 2nd (3rdかもしれない)の例。
下が1st~ジャケットはカラー&コーティングで重厚。この緑色は良い色合いだ。盤も分厚くてセンターラベルは「赤・溝」。
上が 2nd~ジャケットがモノクロに変って、盤はペラペラと薄く、センターラベルは「茶色ラベル」。そしてジャケット裏のアドレスは 56Ferry。
この「56Ferry」盤の発売時期は1964年~1965年頃か?≫
1st と 2nd でジャケットが変るパターンについて付け加えると・・・有名な Opus De Jazz(12036) やModern Jazz Quartet(12046)の場合は、1stがモノクロ、2ndがカラーである。なのに・・・このマクパートランド盤では逆パターンになっている。この辺も、実に Savoy らしいじゃないか(笑)

さて・・・上記のように、MG12000番シリーズでは、「住所」の表記は、おおよそ、1・2・3の順に変遷している。
1の「58Market」は初期のもので期間はわりと短い。
  ≪MG12000~MG12074前後≫

2の「番地なしNewark」の期間は、1と3の間と思われる。
  ≪MG12705前後~MG12163前後≫
  *「58Market」と「56Ferry」に対し、この2だけは「番地がない」ので、これを「番地なしNewark」と呼び、区別することとした。

3の「56Ferry」は、番号のかなり後期に現われる。
  ≪MG12164番前後~MG12200≫

≪移り変わりの番号≫は・・・あくまでも大雑把な推定です。この番号前後の実例がっほしいところです。

1/18≪追記≫~レコード仲間~チャランさんから以下のようなメールをいただきました。
≪ミルト・ジャクソン/OPUS DE JAZZ(MG12036)2ND(ラベルはこげ茶色)
「あれ? 」裏ジャケットの会社の住所が、P.O.Box 1000,Newark,N.J.07101 になっている・・・・?≫
P1010239

~special thanks to Mr.チャランさん!
この情報を元に自分の手持ち盤をチェックしてみたら、やはりP.O.BOX表記がいくつか見つかったので、アドレス表記の類型として、以下の2種を追加しておきます。


SAVOY RECORDS CO.,Inc., Newark,N.J.  P.O.BOX 1000 (僕の手持ちでは~12088(Red Norvo/Move)ラベルはアズキ色・筋(ほぼ銀円上に沿っているが、DG(溝)ではない)
12088という番号から当然「赤ラベル・DG」が1stなので、この僕の手持ち盤は再発。それから後述の「PO BOX1000」からも再発であることが判る。 
もうひとつ~

SAVOY RECORDS CO.,Inc.,56Ferry St.,Newark, N.J.07101 P.O.BOX 1000
(このすぐ下に写真あり)
12194(チャールス・モフェット/ギフト)キング国内盤~これは、Savoy最後期の発売:1969年だが、私書箱のPOBOX1000の前に NJ 07101という表記も見られる。おそらくは・・・New Jersey州での何らかの管理番号だと思われるがよく判らない。いずれにしても1969年辺りまでくると、いろいろと「管理」が細かくなってくるのだろう(笑)

上記2種、共に・・・P.O.BOX 1000「私書箱」を意味する「P.O.BOX 1000」という文言が追加されている。そもそも、ジャケット裏にその会社のアドレスを記してあるのは、そのレコード購入者がレコード会社に「カタログ請求」する際の便宜のためであろう。だから、たいていは58Marketアドレスと並んで「 Send Stamp for LP & EP Discography」(12015(Eddie Bert)などと書かれている。「番地なしNewark」の場合でも「Write for Complete Discography today」となっているケースが多いようだ
私書箱「PO BOX 1000」のサンプルとしてここに挙げた Moveでは、その「カタログ請求の文言が~「FOR COMPLETE FREE DISCOGRAPHY, WRITE(この後、アドレス)」という文言になっている。カタログ請求を勧める文言の種類は発売時期によって実に様々であり・・・こういう「定型なし」ということ自体が、実に・・・Savoyらしい(笑) 
「私書箱」アドレスの時期は、おそらくは、56Ferryより少し後だろう。
というのは~58から56と住所が変った時期に、市場の在庫としてのレコードには「58」「番地なし」「56」が混在していたはずで、そのことが郵便配達上、多少の混乱を招いた・・・だから今後は「私書箱」で統一しようじゃないか、ということでの「私書箱」アドレス導入だった~と考えられるからである。
*大雑把な掴みとしては~ジャケット裏のアドレスに「P.B.BOX 1000」表記があった場合、たとえそのレコードがMG12000番の若い番号のタイトルの58Marketであっても、それはだいぶ後の時期に再発された際のジャケットである可能性が高い~ということになる。そして、その中身の盤のラベルが「赤・DG」ではなくて、「アズキ色」や「茶色」だったら・・・まず再発ものであろう。
*もちろん、後述の56Ferryへの切り替え時期(12164番あたりか?)と「アズキ色ラベル」「茶色ラベル」への切り替え時期(これがよく判らない)
より以後の番号タイトルの場合は、そのラベルは「アズキ色」「茶色」がオリジナルなのだから、当然ではあるが、再発ものではない。

問題は・・・これら住所表記の変遷が、MG12000番シリーズのどの番号あたりで切り替わっていったのかである・・・それを僕は知りたい(笑) 
特に「56Ferry」~ここが重要だ。「56Ferry」については、12000番シリーズのかなり後期~12164番(カーティス・フラー/Images)辺りからではないか、と推測はしている。(日本コロムビアのCDで「56Ferryを確認)
この移行の時期(シリーズでのおよその番号)が確定できると、言うまでもないが、例えば、12050番くらいの若い番号のタイトルで「56Ferry」アドレスのレコードを見つけた場合 それは・・・2ndか3rd(再発)である可能性が高い~(その番号だと、1の「58Market」時期であるはずだから)~ ということが判るわけである。
そしてもうひとつ・・・これは僕の勝手な推理だが、この「56Ferry」への移行期と、もうひとつの謎~センターラベル変遷の「茶ラベル・溝なし」への移行期・・・この2つの流れがほぼリンクしているのではないか・・・ということだ。
しかしながら、決定的に拙(まず)いことに・・・僕はこのシリーズ最後期のSavoy作品をほとんど持ってないのだ。およそ1963~1968年くらいの新録音ものと思われる~例えば、ユゼフ・ラティーフ、ビル・ディクソン、ビル・バロンらの諸作品を所有していないのだ。これは・・・現物確認主義者としてはたいへんに拙い(笑) 
およそであっても「新録音もの」の発売時期が例えば1965年と判った場合、その作品のセンターラベルやジャケット裏アドレスがどういう様式か・・・ということがポイントになるのである。「現物」を持っていなくても、発売年については、ゴールドマイン本などからも、ある程度は把握できる。 
例えば、Savoyに相当数のタイトルを持っているユゼフ・ラティーフの「The Dreamer」(MG12139)~今、これをゴールドマインで見てみると・・・1958年となっている。ちなみにステレオ盤のSR13007は1959年となっている。
こんな具合に「たぶん、そうだろう」的に把握できないことはないが・・・じゃあ中身の盤の重さ・厚さは? センターラベルの色合い・溝は? ジャケット裏のアドレスは? ・・・となると、これはもうお手上げである(笑) BLUENOTEくらいの人気レーベルになると、各エディション違いでのアドレス、センターラベル写真まで網羅した研究本もあるようだが、Savoyでは・・・まず無理だろう(笑) となると・・・やはり一番いいのは、そこに「現物」が在ることだ(笑)
Savoy_jazz_001_4 Savoy_jazz_002_3
≪上写真2点~チャールス・モフェット/ギフト(キング国内盤)≫ 
解説書によれば、録音は1969年となっている。1969年録音のこの作品が、MG12194というシリーズの最後期の番号。Savoyのオリジナル録音としても、最後期のものだろう。
MG12195のDoug Carn Trio(1969年)がSavoyオリジナル録音の最後の作品のようだ。*(MG12196~12220はRegent原盤の再発なので)

「アドレス~住所表記」についてのみ、僕自身が参考にした国内盤は~
1.キングレコードの「最後のジャズLP」(赤い帯のやつ)
2.日本コロムビアの「THE SUPREME COLLECTION OF SAVOY」(紫の帯のやつ)です。
これらの国内盤は、表・裏ジャケットまで忠実に再現していたと思われるので、ジャケット裏下部の「アドレス」については資料として役立つ。
但し、復刻の際に「写真写し」に使った元盤が 2nd というケースもありうるので、あくまで「参考」です。ちなみに、国内盤のセンターラベルについては、原盤の発売時期に伴う変遷を反映せずに、そのレーベル(シリーズ)の初期オリジナル様式に準じることも多いので、発売時期の推測にはあまり参考にはならない場合が多いかと思う。

みなさんのお手持ちのSavoy盤(特にMG12000番シリーズ)の情報を、コメントにてぜひお知らせください。

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2010年2月28日 (日)

<ジャズ雑感 第31回> Savoy赤ラベルのスタンパー

Savoyというレーベルにも、なかなか興味深いものがある。僕にとってのSavoyは、やはり・・・ミルト・ジャクソンということになる。ミルト・ジャクソンという人を最初に聴いたのは、1972年頃に、モンク絡みで入手した「クリスマス・セッション」だったはずだ。この人を「好きだな・・・」と自覚したのは、presitgeのMilt Jackson Quartetだった。そうしていろんなジャズを聴いてきた後、たまたまSavoyのOpus De Jazz(キングのCD)を入手したのだが、それまでに耳にしたことのない、リラックスしてブルージーな味わいのある「渋いジャズ」も悪くないなあ・・・と感じた記憶がある。今になって思えば、それこそがSavoyジャズのイメージそのものだったわけなのだが(笑)
僕の好みなのだが、ミルト・ジャクソンについては、「非MJQ」というフォーマットに魅力を感じている。そうして、Savoy盤での彼のヴィブラフォンの音には独特の重み・深みがあるようにも感じられ、Roll Em Bagsなど彼のSavoy作品を聴けば聴くほど・・・Savoyというレーベルのイメージがますますミルト・ジャクソンという人に集約されてくるようなのだ。その辺りのレコードについては、またの機会にまとめるとして、今回は、Savoy盤のちょっと瑣末な点に拘ってみたい。

Savoy_003
《写真左~モノクロ・ジャケット。右~カラー・ジャケット》
昨年の10月頃だったか・・・近所のレコード仲間:recooyajiさん宅で音聴き会をやった。この2人集まりは不定期なのだが、たいてい2ヶ月に一遍くらい、そろそろ・・・てな感じで、急遽、催されることが多い(笑)
さて、その音聴き会~ある日曜の午後、僕は「渋いジャズ」開眼盤である、Opus De Jazz(MG12036)を持っていった。だいぶ前にCDで聴いた時に感じていた「サウンドのコク」みたいなもの・・・それをオリジナル盤で味わってみたいという気持ちがあって、ちょっと前に「モノクロ・ジャケット」を入手していたのだ。
さて、僕がこの「モノクロジャケ~Opus De Jazz」を取り出すと・・・recooyajiさん「おっ、モノクロだ!」と反応する。この作品に「モノクロジャケ」と「カラージャケ」があることを知ってはいたが、なんと、recooyajiさん・・・たまたまその「カラージャケ」の方をお持ちだったのだ!
recooyajiさんの手持ち盤は~ジャケはカラーだが、盤(vinyl)は赤のセンターラベルだった。僕の「モノクロジャケ」も、もちろん同じ赤ラベルだ・・・これで「赤ラベル」が2枚揃ったわけだ。それじゃあ、ぜひ比べてみましょう!となるのもムベナルカナでしょう(笑)

さて・・・まず素朴な興味として「ジャケット」に、1st(モノクロ)と2nd(カラー)という違いがあって、それでは「盤」の方はどうなのか?・・・という疑問が湧いてきた。2人はいそいそとそれぞれの盤を取り出して並べてみる・・・さあ、どうだ!どうなのだ?(笑)
やはり・・・スタンパーが違うようなのである。MG~というレコード番号とX20という刻印(*bsさんからのコメントで判明)は全く同じだったのだが、その他に、アルファベットと数字の表記があって、それらが同一ではないのである。
Savoy

《写真上~モノクロジャケの盤:内周右上に「1」の数字刻印、
写真下~カラージャケの盤:内周右上に「6」の数字刻印がある》
Savoy_6_3

僕はそれまで、Savoyのセンターラベルやスタンパー刻印については、ほとんど無知であった。知っているのはRVG刻印のこと、あとは、大まかのラベル変遷としての《赤:red→エビ茶:maloon》くらいで、だからこの偶然的2枚揃いの場面を迎えるまでは、まったく予備知識もなかったわけなのだ。Savoyのスタンパーについてはおそらくrecooyajiさんも同様だったようだ。2人は、その2枚を食い入るように観察する(笑)
・・・・・ややあって「うう、違いますねえ」とrecooyajiさん。

                                                      Savoy_b《写真上~モノクロジャケの盤:「B」の刻印。アルファベット刻印は、数字刻印のほぼ反対側に位置している。
写真下~カラージャケの盤」には「E」の刻印があった。(ジャケットと盤の入れ替えがなかったという前提で)普通に考えれば、モノクロジャケットの中身(盤)の方が早いプレスなので、この「B」と「E」の場合なら・・・「B」の方が、より初期プレスに近いということになるのかな》Savoye_3 

《このOpus De Jazzの2種を整理すると~モノクロジャケの盤が「Bの1」で、カラージャケの盤が「Eの6」ということになる。
但し「ジャケと盤の入れ替え」もよくあることだし、BとEなる表記の場合、必ずしもBの方が先とも断定できない・・・全ては推測である。いや、思い込みかな(笑)

さて、音の方はいかに?
これがなかなか微妙ではあったが・・・やはり「モノクロ」(Bの1スタンパー)の方に、若干ではあるが、鮮度感の高さが感じ取れたようだ。うまく説明しづらいのだが、ベース音の膨らみ具合に若干の違いがあったような・・・このOpus De Jazzのべーシストは、エディ・ジョーンズ。もともとベース音自体が太くてでかそうなベース弾きである。だから・・・その音の大きさ(感)自体を「膨らんでいる」と捉えているのではなくて、その「大きさの輪郭/音色の芯」の感じに、ほんの少しの違いがあったようだ。つまり「ベース音の切れ」において、モノクロ・ジャケの方に、より圧縮感があり芯が締まった感じがあったように聞こえた。
推測レベルになるが、この同タイトルの「エビ茶」ラベル盤があれば、それぞれのプレス時期から考えれば、もう少し明らかな鮮度落ち感が認められるかもしれない。
今回は、このタイトルだけの聴き比べなので、「Bの1」や「Eの6」の比較に普遍性はない・・・と思う。同じ「赤ラベル」での同タイトル~もう少しサンプルがあれば、ぜひ聴き比べてみたいものだ。
(*ぜひ情報をお寄せください)

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