サウンド・オブ・ミュージック

2020年12月31日 (木)

<ジャズ雑感 第42回> ハワードマギーの哀愁

聴きたいレコードが決まらないまま、あれこれとレコード棚を探っていると、さりげなくそこに在って、聴いてみるとこれが実によかったりする・・・そういうレコードがある。
ジャズ聴きも相当に長いが、まだ厭きない(笑)40数年、ブランクなしに聴いてきたので、レコードの枚数もかなりある。
僕の場合、ジャズ聴きの初期の頃から好みがはっきりしていたので、まずは好きになったミュージシャンを何十人か集中的に聴いていた(集めていた)時期があって、その後に興味の輪が広がるにつれ、他のいろんなミュージシャンのレコードも増えてきて・・・知らぬ間に数千枚ほどになってしまった。ほとんどが1950年~1960年代録音のハードバップ系ではあるが(笑)
こういう状態になると、あまり聴いてないレコードも数多(あまた)出てくる。僕はそれらを入手した折には一度は聴いたはずなのだが、特に好印象を得られずに、その後はあまり聴いてないという状態なわけで・・・これは実に不憫なことである(笑)
どのレコード達も、僕自身がその時点で何らかの理由をもって選んできたわけだから、レコード棚に並んでいるどのレコードとも初対面というわけではない(笑)そして何らかの理由とは・・・もちろんそのリーダー・ミュージシャンへの興味だけでなく、その頃に気になっていたミュージシャンがサイドメンに加わっていたり、またはその頃「いいな」と感じていたスタンダード曲が収録されていたり、あるいは気になるレーベルやエンジニアだったり(録音の音質への期待)・・・まあいろいろな要素が入手の理由になったはずなのだ。
だから、自分が選んできた「モノ」が、一部分とは言え、忘れ去られた状態になっているのは、やはり自分にとっても残念なことじゃないか。

そんなわけで、たまにはこの辺りを・・・と、普段、あまり手を伸ばさないコーナーをパタパタと探っていると、なんとなく手が止まったレコードがある。そこはベツレヘム・レーベルを並べたコーナーで・・・僕の「探り方」は~棚の適当な箇所からザクッと7~8枚を10cmほど左手で引き抜いて、それをジャケット側からパタパタと見ていく~というやり方なのだが、そこで何かが「引っ掛かる」と、手が止まる。なかなかの自動選別システムじゃないか(笑)
その時、引っ掛かったレコードが・・・これである。

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<Howard McGhee / Life is just a bowl of cherries「人生はサクランボの載ったお皿のようなもの」

(このタイトル~邦題では「チェリー味の人生」となっているようだ)
このジャケットは、もちろんバート・ゴールドブラットによるものだが・・・およそ「ジャズ的」とは言えまい(笑)>

このレコードが、僕にとってはまさに「あれ? このレコード・・・こんなによかったのか!」になったのである。
そして、この「あれ?」というのは、つまり・・・そのレコードの中の在ったはずの何らかの美点が(入手した頃には気づかなかった)今になって判った・・・ということだと思う。
そして、僕はそのことがなんというか、とても嬉しいのだ。

この「サクランボ」は・・・何年か前にあるレコードフェアで見つけて入手したのだが、その時はハワード・マギーのリーダーアルバムが欲しい~というよりも、その頃、僕のアタマを占めていた Bethlehem レーベルそのものへの興味から入手したはずだ。それと、Bethlehem のリーフラベルにしては安めの価格だったことも大きな理由ではある(笑)

ハワード・マギーは、トランペットを、強い音で鋭く突き刺さるような吹き方はあまりしない。(そういうのも実に快感なんですが・笑)どちらかというと甘いしっとりした音色で、わりと淡々と吹く・・・そういうスタイルだと思う。

強弱を付けたりデコボコしたフレーズ(それがモダンジャズにおけるトランペットの快感でもあるのだが)で、攻めまくる~という感じではなくて、その曲のメロディをあまり崩さずに丁寧に吹き進める感じだ。だけど・・・その淡泊な吹き方になんとも言えない品格のようなものが感じられて、聴いていて実に気持ちがいいのである。その曲のメロディ自体の美しさを引き立てるタイプと言えそうだ。私見では~いや、まあこの夢レコはすべて私見ではあるが(笑)~そうだな、クラーク・テリーとケニー・ドーハムを足して2で割ったような感じかな?

この作品・・・ベツレヘムの意図としても、リラックスしたムードミュージック的、BGM的な・・・つまりゴリゴリのジャズ好きではない人にも楽しめるような作品にしたかったのだと思う。というのもマギーの伴奏として5人のウッドウインド(管楽器群)を配してあって、この5人が品のいい出しゃばらないハーモニーの生地を造り出して(フランク・ハンターのアレンジ)そこにマギーがゆったり伸ばしたしっとり音色で、美しいメロディを乗せていく・・・という感じ。たまに少々のアドリブソロを差し入れてはいるが、どの曲も3分ほどであっさりと終わってしまう・・・全編がそんな感じなのだ。いわゆるジャズ的、ハードバップ的な音楽ではない。だがしかし・・・そこにはハワード・マギーという人の、品性が溢れている。そしてそこにゆったりした音楽が流れてくると、なんとなく幸せな気分になれるのだ。そういえば僕はマント・ヴァーニー楽団も嫌いじゃない(笑)

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<このレコード、録音が案外にいい。1956年の録音だが、どの楽器もパリッとした乾いた質感のクリアな音で録られている。録音エンジニアには、Johnny Cue と Frank Abbey の二人がクレジットされている>

タイトルにもなっている life is just a bowl of cherries という曲は、古く1931年の楽曲のようだが、ビング・クロスビー、J.Pモーガン、ジュディ・ガーランド、ドリス・デイ、それからキャロル・スローンらに歌われているようだ。ちょっと調べてみたら、a bowl of cherries という言葉は比喩的に<とてもたのしいこと>を意味していて、通常~life is [isn't] just a bowl of cherries の形で使う~ということらしい。歌詞のおよその意味は以下。
"Life is Just a Bowl of Cherries"
Life is just a bowl of cherries / Don't take it serious, it's too mysterious / You work, you save, you worry so / But you can't take it with you when you / go, go, go. / Oh, life is just a bowl of cherries / so live and laugh at it all
<人生はサクランボの乗ったお皿みたいなもの。あまりクヨクヨするなよ。何が起こるか判らないのだし。働いてお金を貯めてあれこれ心配したって、どうせ死んだらお金は持っていけないんだぜ。だから・・・人生、笑い倒して生きていけばいいのさ!> みたいなとっても楽天的な歌詞らしい(笑)
ちょっと興味を持ったので you tube で聴いてみると、まあ歌詞の内容からから言っても当然かもしれないが、どの歌手も、明るく楽しくポジティブな感じで歌っている。幾つかの歌を聴いた中では、ドリス・デイだけがスローテンポので歌っていて、しみじみした味わいがとても素敵だ。
楽曲の解釈というものは(歌詞のあるものは)その歌詞の内容に影響されやすいだろうが、人間の感情表現というのはそう単純ではなく、あれやこれやと混ぜこぜになるものだと思うし、ある事例についての反応が必ずしも10人が10人、同じでなければならない~というものでもないだろう。
楽しい内容だから「速めテンポで明るく楽しそうに」歌うとは限らない・・・逆にそれを「ゆっくりテンポでしみじみ暗く」歌ってもいいじゃないか! ドリス・デイの場合は、たぶんそういう発想だったかと思う。
そうして・・・ハワード・マギーもこの Life is just a bowl of cherries をやはりゆったりしたテンポの情緒感でもって演奏しているのだ。そしてそれがマギーという人の誠実な人間性みたいなものにうまく調和している・・・そんな風に僕は感じる。

さて・・・この「サクランボ」は、片面6曲の全12曲収録なのだが、その内の11曲が、DySylva-Brown-Henderson なる作詞・作曲家チームによるものなのだ。実は僕はこの DySylva-Brown-Henderson なるチームのことをよく知らなかったのだが、どうやら Ray Henderson という作曲と Lew Brownという作詞家のチームらしい。収録11曲のタイトルを見てみると・・・幾つかの曲に「お、あの曲か」という発見があった。
the thrill is gone
the best things in life are free
I'm a dreamer aren't we all?
なるほど・・・地味だけど、なんとなく「いいな」と感じる渋い曲調の作曲家とも言えそうだ。まあ「いい/よくない」はもちろん個人の好みによるものだから・・・あまりピンと来ない場合もあるかもしれないので、これらの曲が割と知られている(と思える)ミュージシャンの名前も挙げておこう。

the thrill is gone は、寂しげなスローな曲調でチェット・ベイカーの素晴らしい演奏(Chet Baker Sings 1953年)が印象に残る。

the best things in life are free は、これはもうハンク・モブレイ(work out 1961年)で決まりだろう。

I'm a dreamer aren't we all?  これは・・・おおっ、コルトレーンの Bahia 1958年 に入っているアレじゃないか!

そしてちょいと面白いな、と思ったのは、この「サクランボ」~同じ作曲家チームで纏(まと)めるという企画作品にも関わらず、実は1曲だけ別作家のものが加えられていることだ。その1曲が・・・あの「ソニー・ボーイ」である。「あの」というのは「ソニー・ボーイ」という曲については、だいぶ以前にレッド・ガーランドの記事で、この曲を取り上げたことがあったからなのだが、その時もガーランドの情緒感溢れる演奏に感動して、夢レコ記事にしたのだった。
そういえばこの「サクランボ」の裏ジャケットを見た時「あっ、ソニー・ボーイ演ってるじゃないか」と嬉しく驚いたものだ。DySylva-Brown-Henderson 作品集とも言うべきアルバムの中に、あえて別の作曲家の「ソニー・ボーイ」を混ぜ入れたこと・・・それもA面1曲目に持ってきたこと・・・そんなマギーの何かしら粋なセンスにも、大いに共感を覚える僕である。
A面1曲目の「ソニー・ボーイ」の曲調と他の11曲の持つ雰囲気とは、何ら違和感もなく繋がっていて、アルバム全体としても実に品のいい哀愁感を醸し出しているのだから。

そうして「サクランボ」はやはり・・・マギーの哀愁トランペットを、しみじみと味わうべきレコードなのだ。
ちなみにこの「チェリー」は1956年録音で、ガーランドの1962年よりもうんと前の演奏なので、あるいはガーランドは、英国歌手のペテュラ・クラークだけでなく、このハワード・マギーのレコードも聴いたのかもしれない。

さてついでに、ハワード・マギーの他のレコードも幾つか紹介しよう。
僕の中でのマギーは、長いことバップ時代のちょいと古いトランぺッターというイメージだった。それは、パーカーのダイヤル・セッション(ラヴァー・マン)やファッツ・ナヴァロとの「ファビュラス」でのバップ期の印象が強かったためだ。
しかしマギーはこの後の幾つかのレコードでは、なんというかもう少しモダンなハードバップ的なペット吹きになっているようだ。
その「バップ」より後の作品で僕の手持ち盤は少ないが以下~残念ながら全て国内盤である。「ダスティ」に至っては痛恨のCDだ!(笑)

「リターン」ベツレヘム1955 サヒブ・シハブ、デューク・ジョーダン
「コネクション」フェルスッテド1960 ティナ・ブルックス、フレディ・レッド
「ダスティ・ブルー」ベツレヘム 1960 3管、トミー・フラナガン
「シャープ・エッジ」1961 ジョージ・コールマン、ジュニア・マンス 
<下写真は The Sharp Edge~トリオ発売のヒストリカル1800というシリーズからの1枚。ベースのジョージ・タッカーの音が凄い。
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マギーは、上記のように自分の作品には必ずテナー吹きを入れて、そこにソウルフルなピアノ弾きを加えている。そういう落ち着いた感じのサウンドが好みなんだろう。どの作品も悪くない。

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<上写真~Connection(felsted/ノーマ・1996年>
この作品は実質、フレディ・レッドのリーダーアルバム。ジャケットのコーティングが嬉しい。音質も悪くない。
「コネクション」は、フレディ・レッド作の各曲のほの暗い感じと、テナーのティナ・ブルックスのくすんだような音色が相俟(あいま)って、とても味わい深い作品となっている。


「リターン」はベツレヘムの第1作で(「サクランボ」が2作目)正統派ハードバップ的の快作。サイドメンが皆、いい演奏していて楽しめる。サヒブ・シハブという人は、バリトンやアルト、なんでも吹くが、どれも「あれ?」と思うほど巧い。僕はこの人・・・モンクの1947年のブルーノート録音で名前を覚えた。
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<上写真~The Return of Haward McGhee(bethlehem/日本コロムビア・1984年)
この「リターン」で、ひとつ、印象に残ることがあった。それはドラムスにフィリー・ジョー・ジョーンズが居ることだ。1955年のフィリー・ジョーというと・・・もちろんマイルスバンドより以前になるし、フィリー・ジョーにとっても、トニー・スコットのDecca録音と並んで相当に初期の録音になるかと思う。そしてそのフィリーのドラム音・・・これがやけにいい感じなのである。演奏そのものも溌剌としててもちろん良いのだが、ドラム全体の録音の音が、これが「あれれ?」とびっくりするくらいいい音なのだ。もう少し後の時代のコンテンポラリーの録音のように、タイトですっきりした響きのいい音に聞こえるのだ。このレコードを久しぶりに聴いた時、僕にはこのドラムがとてもフィリージョーには聞こえなかった(笑)だれか西海岸の巧いドラマーかな?と思ったくらいに、いい感じに端正なドラムの音であり演奏だったのだ。
このフィリーの音を録ったエンジニアは「サクランボ」と同じくFrank Abbey氏。どうやらまた気になるエンジニアを見つけてしまったようだ(笑)

「ダスティ・ブルー」~3管編成でちょっと新しい感じのサウンドになっている。マギー独特の選曲は健在で(笑)sound of music とか新鮮な驚きである。そしてこの「ダスティ・ブルー」で僕が最も印象に残っているのは、たぶんマギーがすごく好きなんだろうな、と思える作曲家~Tom Macintosh の with malice towards none である。暗くてウネウネしたような曲調で、しかしなんとなく心に残るメロディ(とハーモニー)である。マギーという人は、たぶんこういう内省的な雰囲気をその根底に持っている人なんだろうな、と思えてくる。
ちなみにマギーは「シャープ・エッジ」でも Tom Macintosh 作品を1曲(the day after)を録音している。

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2009年10月27日 (火)

<ジャズ回想 第20回>サウンド・オブ・ミュージック

ジャズという音楽を本当に好きだが、映画も嫌いではない。映画もジャズと同様にちょっと昔のものが好みなのだが、ひとつ・・・僕にとって特別なやつがある。ちょっと大げさに言えば、恩義を感じているくらいなのだ。それというのも、僕が音楽というもの自体に惹かれるようになったのは・・・間違いなくその映画「サウンド・オブ・ミュージック」を見たからなのだ。002_2
あれは僕が小学4年の時~1967年2月だった。あの時代、地方都市の小学4年生がそんなにしょっちゅう映画館で洋画を見るはずもなく、映画と言えば、たまに「ガメラ」や「大魔神」を見るくらいだった。だからあの映画(洋画)鑑賞は、けっこう特別なことだったのだ。たぶん、母親が子供の情操教育に良いと考えたのだろう・・・中1の兄と小4の僕を街の映画館まで連れてきてくれたのだ。

そして・・・母親の思惑通りに、僕はその映画にすっかり感動した(笑) ストーリーの筋書きについては所々で母親に尋ねたりしながら、それでもあんなに長時間の映画でもまったく飽きなかっのは・・・それはやっぱり「歌」の力だったはずだ。マリアが子供たちと山へピクニックに出かけて行って、きれいな緑色の丘でみんなで歌う場面には、それはもうワクワクして本当に楽しい気分になってしまうのだった。

そんな「楽しい感じ」が、たぶん小4の僕の体のどこかに沁み込んでいたのだろう・・・というのも、それからしばらく経ったある日、家にあったポータブルプレーヤーから、なにやら楽しげな唄が聞こえてくる・・・うう、あれは?そうだ!あの時の「音楽」だ! アッという間にあの時の楽しい気分が甦ってきたのだ。005
それは・・・兄貴が友達から借りてきたレコード~「サウンド・オブ・ミュージック」のサントラLP盤だったのだ。兄貴はレコードを聴きながら、熱心にそのジャケットを見ている。あの頃のLP盤というのは、本当に豪華で、見開きページには映画の中の写真も一杯載っていて、それはもう見てるだけでもうれしくなってしまう・・・そういうものだった。003
そのサントラ盤を2~3週間は借りていただろうか・・・その間、兄貴と僕は本当に聴きまくった(笑) ポータブルプレーヤーのターンテーブルは小さくて、だから30cmLP盤は、丸い台からはみ出してしまうのだが・・・それでもちゃんと音はなっていた(笑)そこから「音楽」を聴いていたのだ、ちゃんと。

考えてみたら・・・レコードから「音楽」を聴く~という体験(その音楽を聴くのが楽しいということを意識した上での)を、僕は映画のサントラ盤から始めたことになる。思うに、あの頃には相当に貴重に思えたレコードを、それもLP盤をよく貸してくれたものだ。さすがにそろそろ・・・ということで、そのLP盤は、もちろん兄貴の友達に返したわけだが、その時、もうその音楽が聴けなくなってしまう・・・そんな寂しい気持ちになったのを覚えている。006

それから2~3年後、我が家にステレオセットが来てすぐの頃~当時の子供にとっては、カラーテレビやステレオは・・・「家にやって来る」ものだったのだ(笑)~兄貴が1枚のコンパクト盤を買ってきた。
それは17cmサイズだが33回転のもので、「サウンド・オブ・ミュージック 第2集」というものだった。第2集なので、誰もが知っている「ドレミの歌」とかは入ってなくて、ちょっと地味めな5曲が入っていた。その中の1曲に僕は痺れた。その唄~「わたしのお気に入り」(my fevorite things) が流れてきた時・・・僕は、なにか懐かしい何かに再会したような、温かい何かに触れたような・・・そんな感触を味わったのだ。映画の中で見て聴いた「音」と、借りたLPで聴いていた「音」が体のどこかに残っていたのだろう。「ああ・・・これ、この音、このメロディ・・・聴いたことあるぞ・・・」てな感じで、なによりもその音を再び聴けることで、とてもうれしい気持ちになれたのだ!001

そうして、そのまた 1年くらい後だったか、僕自身が自分の小遣いで買った初めてのLP盤が、もちろん「サウンド・オブ・ミュージック」サントラ盤ということになる(笑)

その頃、僕は中学1年で、ジョン・コルトレーンという名前など、もちろん知るはずもなかった(笑)

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