フィリップスのいろんなセッションを聴いてみた。
さて、フリップ・フィリップスの2回目だが・・・これが困った(笑)フィリップスのテナーの独特な味わいについては<ジャズ雑感 第20回>フリップ・フィリップスのこと(その1)で、あらかた書いてしまった。そうそう同じようなことばかりは書けない(笑)
それでも彼の古い音源をいろいろ聴いていると、やはりキラリと光る演奏がいくつか見つかるし、まだまだ紹介したいレコードも出てきてしまう。
そんなわけで、今回はフリップ・フィリップスの10インチ盤とEP盤をを中心に話しをすすめてみたい。
僕はフィリップス好きではあるが、もちろん彼のレコード全てを持っているわけではない。まずClef期の12インチ盤~Swinging With Flip Phillips And His Orchestra(ダンスしている女性のスカートがフワ~ッとなったイラストのジャケット)を持ってない。それから、”Flip”と ”The Flip Phillips-Buddy Rich Trio”(オムニバス盤Tenor Saxesに2曲が収録されていたセッションの元LP)も未入手だ。10インチ盤の残り1枚~Collates #1(ストーン・マーチンとしては、珍しく「写真」のクルマにフィリップスが乗っているジャケット)・・・これもなかなか手に入らない。
なんだ・・・これじゃあ、ほとんど持ってないじゃないか(笑)
僕が持っているのは・・・いくつかの10インチ盤とEP盤、それから<フリップ・フィリップスのこと(その1)>で紹介した12インチ盤~Flip Phillips Quintet(MGC-637)と、もう1枚、「大仏ジャケ」のFlip Wails(MGC-691)。
あとは、JATPの諸作くらいである。
まあでも、いろいろと調べてみると・・・Flip Phillips Quintet以外の12インチ盤は、いろんなセッションからのテイクからのコンピレイションのようでもあり、僕の手持ちの10インチ盤・EP盤の収録曲ともけっこう重なっているのだ。だから、全部ではないにしても、だいたいのセッションの音源を耳にはしていることになる。
こんな風に、あるセッションの曲が複数の12インチ盤に散らばってしまった場合、「元セッションの4曲」を1枚にまとめたEP盤というのは、なかなか重宝なもので、そんなEP盤音源(この記事の最後の方で紹介)のことも含めていくと、今回は、かなりディスコグラフィ的な内容になってしまうかもしれない。もともと僕は、データ・資料の整理は苦手なので、ゴチャゴチャと判りにくい展開になりそうではある(笑)
<なお、データについてはshaolinさんも関わっておられるJazz Discography Projectを参考にさせていただきました。
special thanks to "shaolin"さん&"Jazz Discography Project"さん>
さて、彼の初期のレコードを聴いてみると・・・(時代的には当然のことなのだが)けっこう「スイングっぽい」演奏が多いように思う。
例えば、「大仏ジャケ」(67camperさん命名)12インチ盤:Flip WailsのA面1~4曲目。
cheek to cheek
Funky Blues
I've Got My Love To Keep Me Warm
Indiana
この4曲は、Bill Harris (tb) Flip Phillips (ts) Dick Hyman (p) Gene Ramey (b) Jo Jones (d) による1951年3月の演奏なのだが、サイドメンの演奏も、ややセカセカした感じのノリに聴こえる。これらの曲でもフィリップスはアドリブの端々(はしばし)に、いいアイディアのフレーズを出してくるが、それは(僕にとっては)わりと普通のスイング~バップの演奏なのだ。こんな風に「スイング調」の曲が多いのは・・・「JATPで大人気のフリップ・フィリップス」というイメージからくる販売戦略上の要請があったのかもしれないし、やはり、レコード創りの上でも「スローもの」ばかりでは、うんと地味になってしまうためだろう。それからフィリップスが大活躍するJATPでの諸作~イリノイ・ジャケーとのブロウ合戦:perdid 1947年~なども悪いわけではないが、聴衆ウケを狙ったような(ブロウ合戦自体がそういうものなんだろうが)感じもあり、長丁場の演奏だとちょっと厭きる。それにフィリップスという人はブロウ合戦の相手にペースに合わせてしまうのか、音色まで「グロウル」するような、いつもと違った感じになったりすることもあるようだ。
(グロウル:growlというのはテナーやアルトなどの管楽器で「歪んだような濁ったような音色」(テキサス派のテナーがよくやりますね:笑)で吹くこと。元々は(動物が)うなったりする声」とか「(雷などが)ゴロゴロと鳴る」というような意味らしい)
《写真はJATP-vol.8(EP2枚組)4面の内、3面をperdid part1~part3が占める。残りの1面は、bell boy blues》
そんな具合に、わりとお人よしの感じがするフィリップスではあるが、「スローもの」においては、これが一変・・・全く独自の個性を発揮するのだ。そうして僕がフィリップスを聴いていて「いいなあ・・・」と思うのは、やはり「スローもの」なのだ。スローテンポの曲というと、スタンダード曲のバラードが主になるのだが、これが・・・案外に少ない。そして、曲数は少くても、彼のレコードには必ず1曲か2曲はそんな「スローバラード」が入っていて、だから、それらが余計に「いい味わい」になってしまうのだ(笑)
スロー・バラードでのフィリップスは、ゆったりとした太い音色を長く伸ばし・・・あるいは音程を大きく上下するような独特のフレーズを駆使して~「パ・パ~、パ・パ~」という風に高い音から低い音へ飛ぶ。「パ」が高い方の音(半拍)で、「パパ~」が低い方の音(1拍半)にするフレーズである~その曲のメロディを悠々と、そして魅力的に歌い上げていくのだ。
そうしてたぶん・・・フィリップス自身も、そんな自分の持ち味を、うんと早くから自覚していたのだと思う。 彼のごく初期の10インチ盤には、すでに持ち味を発揮したと思われる曲がある。
《写真は、Tenor Stylings of Joe Flip Phillips(brunswick) 全8曲収録。1944年10月、12月、1945年の録音》
a melody from the sky・・・これなど実にメロディックないい曲だと思う。ゆったりしたテンポで彼が淡々と吹くメロディからは・・・なんとはなしにアンニュイな雰囲気~けだるいような感じ~が漂ってくる。あの「屋上の日陰」のイメージにつながる感覚と言ってもいいだろう。
10インチ盤:Tenor Sax Stylings(brunswick:BL-58032)の裏解説はボブ・シールだが、この1曲については以下のように絶賛している。「A Melody From The Sky という曲は、広く賞賛に値するメロディだ。ここには素晴らしい解釈があり、忘れられなくなるような演奏だ」
そして、sweet and lovely がまさにスロー・バラードである。メロディを少しづつ崩しながら吹くのだが、その崩し方に、もうフィリップスの個性が溢れている。そしてこのバラード解釈も1944年としては、なにかしら新しい感じを受ける。いや・・・「新しい」というより、フィリップスという人の独特の唄い口がそれだけ個性的・・・ということだろう。
このbrunswickの10インチ盤・・・音源的には、たぶんフリップ・フィリップスの初リーダー・アルバムだと思うが、聴くたびに彼の「個性」を改めて感じさせてくれる、なかなか素晴らしいレコードだと思う。
《これも好きな1枚だ。Collates#2(MGC-133)》
この10インチ盤に収録のB面の3曲は1949年のセッションだが、どれも素晴らしい。そして、このジャケットもなかなかユニークだ。ヒラメキのストーン・マーチンとしては、この「お化け」(NOTさん命名)・・・楽器を吹く”精”のようなイメージだったかもしれない。
Flip Phillips (ts) Mickey Crane (p) Ray Brown (b) Jo Jones (d) というカルテット。
Drowsy
Vortex
But Beautiful
(このセッションでは、もう1曲~Milanoという曲も吹き込んでいるが、なぜかこのMilanoは、Collates#2には入っておらず、12インチ盤:Flipに収録されている。う~ん・・・それじゃあ、やっぱりそのFlip(MGV 8077)も入手するしかないようだ(笑))
but beatiful~フィリップスという人は、メロディをす~っと吹くだけで、なんとも言えない「情感」を感じさせてくれる。たぶん彼は、こんな風にメロディがキレイで「儚さ」(はかなさ)みたいなものを感じさせる曲を、心底、好きなんだろう。このバラードなどは、とても1949年ものとは思えないほど、モダンな感覚の演奏だと思う。
drowsy~これはバラードというよりブルージーな雰囲気の曲なのだが、テンポはうんとスローでもって、テナーの音色がゆったりと溢れ出て・・・実に素晴らしい出来だ。バラードもいいが、こういう風に「もたれる感じ」の曲調は、フィリップスにぴったりだと思う。この「音色」を聴いているだけで気分がいい(笑)
さて、もう1枚。前回のフリップ・フィリップス(その1)では、「気持ちのいい屋上の日陰」としてEP盤のジャケットを紹介したが、その後、やっとのことで、10インチ盤を入手した。
《Jumping Moods by Flip Phillips(MGC-158)》
どちらかというと、A面の4曲が気に入っている。
If I Had You
Cottontail
Blues For The Midgets
What Is This Thing Called Love?
<Charlie Shavers (tp) Flip Phillips (ts) Oscar Peterson (p) Barney Kessel (g) Ray Brown (b) Alvin Stoller(d)
この4曲は、録音が1952年3月:ロス録音とのことなので、それまでの音源よりだいぶいい音になっているようだ。
if I had you~これは・・・すごくモダンな感覚である。まずギターのソロ演奏・・・このケッセルが巧い。柔らかくていい感じのギターだ。あれ?・・・フィリップスがなかなか吹き始めないぞ。テーマに入ってもギターのみだ・・・ようやくサビから、フィリップスが吹き始める。それもマイナー調のサビのメロディを崩しながら・・・この崩し方は、まるでゲッツのようである。そういえば、この if I had you は、ゲッツとジミー・レイニーのサンドと(特にStan Getz Plays:1952年12月録音)よく似ているようにも感じる。
実を言うと・・・だいぶ前から「フィリップスという人は、レスター・ヤングとスタン・ゲッツの中間くらいの存在(個性の持ち主)」と考えていた。だからこのif I had youを聴いた時も「やはり、ゲッツはフィリップスに影響されているぞ」と思ったものだ。このフィリップスの4曲は1952年3月録音なので、12月までに「レコード」になって発売されている可能性は充分にある。
このif I had you・・・何が「新しい」のか?まず、ギターだけのイントロからメロディ、それがサビまで続く。サビからようやくサックスが入ってくるのだが、そんな構成自体も新鮮で、しかもわざとメロディをはっきりと出さずに、崩しながら吹いていく・・・この感じ・・・僕は、どうもゲッツが「この感じ」を、レイニー入りのバンドのサウンドの参考にしたような・・・そんなことを夢想してしまうのだ(笑)
ただ、ゲッツも早くから独自の個性を発揮し始めており、例えば、同じレイニー入りのAt Storyville(roost)は、1951年10月に録音されており、このフィリップスのセッション(1952年)より早いのだ。ただ、あのStoryvilleには、急速調の曲が多く、バラードはほとんどなかったように記憶している(少なくともレコード収録上は)だから・・・テナー奏者のキャリアとしては、おそらく先輩のフィリップスのセンスのいい軽やかなフレーズ廻しに、ゲッツが影響されたとしても、不思議ではないだろう。あるいは・・・もともと似通った資質のある2人が(僕にはそう思える)この時期においては、相互に影響しあっていたのかもしれない。なお、singing in the rainなどB面の4曲は、9重奏団(5管編成+p,g,b,ds)で、僕の思うフィリップスの良さは、あまり出てないように思う。《その4曲は、上写真の右側のEP盤:EP-210にも収録》
もう1枚の10インチ盤にも触れておこう。
Flip Phillips(MGC-105)だ。ジャケットにはどこにもQuartetと表記されてないが、後の12インチ盤:Flip Phillips Quintet(MGC-637)との比較上、Flip Phillips Quartetと呼ばれているようだ。
Flip Phillips (ts) Hank Jones (p) Ray Brown (b) Buddy Rich (d) 1950年の録音。
Lover
Don't Take Your Love From Me
Flip's Boogie
Feelin' The Blues
Lover Come Back To Me
Blue Room
このレコード、ジャケットは素晴らしい(笑)カーネギー・ホールみたいな会場でテナーを吹く男・・・なぜだか裸足だ(笑)左側に緞帳とランプ。左側に反った上半身と傾いだ(かしいだ)テナーが平行になって・・・実際の寸法よりうんと長く見える。
この10インチ、僕の手持ちは珍しくも mercury盤である。ジャケットは素晴らしい。メンバーもいい。しかし内容については・・・いまひとつ好印象がなかった。手持ちのmercury10インチ盤の盤質があまりよくなかったことに加えて、肝心の音質の方があまりよくなかったからかもしれない。このタイトルの場合だけかもしれないが、mercury盤のカッティングレベルは、(僕が感じているclef盤のレベルより)かなり低めで、ちょっと痩せた感じのする音だったのだ。
《同じ図柄の10インチと7インチを並べるのも、なかなか楽しいじゃないか(笑)》
ここでちょっと告白すると・・・僕は、常々「それがいい演奏なら、録音の良し悪しなどと関係なく、ちゃんと聴ける(味わえる)」という信条を持ってきたのが、どうやら・・・それも怪しくなってきたようだ(笑) その証拠に・・・同じジャケットの4曲入りEP盤から、Don't Take Your Love From Meとblue roomを聴いてみると~EP盤の方が10インチ盤よりはるかにいい音質だったこともあり~今度は、うんと「良く」感じたのだ。フィリップスの「ゆったり感」や「唄い廻し」に、より説得力を感じてしまったわけである。
レコードの音というものは・・・やっぱり、ある程度は「いい音質」であるに越したことはない(笑) なお、このスタンダード:Don't Take Your Love From Meは、あまりよく聞くタイトルではないが、バラードの名人:フィリップスの唄を充分に味わえる。Norman Granz氏も裏解説で [showing his love of the ballad~このバラードへの愛着を示している] とコメントしている。
《左の写真~一番左側がEP-173 Jumping Moods by Flip Phillips(MGC-158)のA面4曲を収録。この7インチ盤は盤質もよく、僕の手持ち10インチ盤Jumping~(盤質が悪いので)よりも音がいい。
一番右側:EP-171~この7インチ盤には、be be, dream a little dream of me, bright blues, but beatiful の4曲を収録》
フィリップスのイメージとは、ちょっと合わないようなセッションもある。
ハワード・マギーとのバンド~Flip Phillips-Howard McGhee Boptetでの4曲である。《上写真の中央、薄い水色の7インチ盤:EP-112》
この4曲は1947年だから、フィリップスのmercury~clef期としては、最初期のセッションだ。
cake
cool
znarg blues
my old flame
この4曲は、未入手のCollates#1に入っているのだが、たまたま僕の持っているEP盤の内のひとつがこの4曲入りだった。
ハワード・マギーというと・・・ブルーノートのNavaro=Magheeとかでのイメージもあり、僕などは「バップの代名詞」みたいに思っている。スイングよりちょっと新しい感覚でギザギザしたフレーズを吹く感じだ。いかにもバップという感じの「抽象的」なテーマが3曲続くが、唯一のスタンダードは、my old flameである。バラードという感じのスロウものではなく、ミディアム・スロウのテンポをレイ・ブラウンが4つ打ちしているので、ブルージーな雰囲気に仕上がっている。
こんな具合に、僕はフリップ・フィリップスという人をいろいろ聴いてはきたが・・・実を言うとベテランになってからの彼のレコード(1960年以降のもの)をほとんど聴いていない。フィリプスは2001年8月に86歳で亡くなったようだが、かなりの年齢まで現役で吹いていたとのことなので、「新しい」録音のレコードが choice, concord, progressive,そしてchiaroscuro などからたくさん出ている。今はまだそこまで手が廻らないが、もう少し「古い」フィリップスを味わい尽くしたら・・・徐々に、近年のフィリップスの音色も耳にしてみようか・・・と思ってはいる。
《追記》10インチ盤と12インチ盤の収録曲を整理してみた。
記事中に触れたように、フィリップスのレコードは、SP音源からの編集ものが多いようです。特に12インチ盤では、複数のセッションからのテイクが入り乱れており、その結果、10インチ盤やEP盤の収録曲との重複具合が、まことに判りにくくなっている。この点、67camperさんからもご指摘がありました。僕自身もよく判ってなかったので、ここで「LP単位」と「セッション単位」のデータを少し挙げて整理してみようと思う。
発売の順からいけば・・・おそらく、SP盤(片面1曲づつ)~EP盤(4曲入り)と10インチ盤(collatesの#1と#2)~12インチ盤という流れでしょうか。2枚の10インチ盤:Collatesも、その時点での「拾遺集」(しゅういしゅう)みたいな性格のだったようです。そして1949年頃のセッション単位のデータを見ると、「ひとつのセッションが4曲」のことが多く、その4曲が10インチ盤では2曲か3曲収録、そしてEP盤にはその4曲がちょうど収まっている~ということが判ります。
そして押さえとしては・・・ひとつのセッション(録音日の近いものも含み)だけで一枚のLP単位でまとまったものは、案外少なくて、どうやら以下の3枚だけが「まとまったセッションのLP」のようです。
10インチ盤~
Flip Phillips Quartet(MGC-105) 1950年3月 6曲
Jumping Moods With Flip Phillips(MGC158) 1952年3月 8曲(2つのセッションで4曲づつ)
12インチ盤~
Flip Phillips Quintet(MGC-637) 1954年9月 8曲
それでは以下に、フィリップスのClef期の10インチ盤(4枚)の収録曲(青色で表示)と、それらの<行き先>を書いておきます。
<なお、データについてはshaolinさんも関わっておられるJazz Discography Projectを参考にさせていただきました。
special thanks to "shaolin"さん&"Jazz Discography Project"さん>
MGC 109 Flip Phillips - Collates
Howard McGhee (tp) Flip Phillips (ts) Hank Jones (p) Ray Brown (b) J.C. Heard (d)
NYC, circa September-October, 1947
Cake
Znarg Blues
My Old Flame
Cool
<以上4曲~12インチ盤[Flip]に収録> <EP盤[EP-112]に収録>
John D'Agostino, Buddy Morrow, Tommy Turk, Kai Winding (tb) Sonny Criss (as) Flip Phillips (ts) Mickey Crane(p) Ray Brown (b) Shelly Manne (d)
NYC or Los Angeles, CA, February 11 or September 26, 1949
By The Lazy River
<以上1曲と(同セッションのもう1曲)Swingin' For Julie And Brownie~12インチ盤[Flip]に収録>
Billy Butterfield (tp) Bennie Green (tb) Pete Mondello (as) Flip Phillips (ts) Mickey Crane (p) Sam Bruno (b)
Max Roach (d)
NYC, August 29, 1949
This Can't Be Love
Cookie
<以上2曲~12インチ盤[Flip]に収録>
Bill Harris (tb) Flip Phillips (ts) Dick Hyman (p) Gene Ramey (b) Jo Jones (d)
NYC, March 8, 1951
Cheek To Cheek
<12インチ盤[Flip Wails]に収録>
MGC 133 Flip Phillips - Collates, #2
Flip Phillips (ts) Mickey Crane (p) Ray Brown (b) Jo Jones (d)
NYC, December 5, 1949
Drowsy
Vortex
But Beautiful
<以上3曲+Milano~12インチ盤[Flip]に収録>
Harry "Sweets" Edison (tp) Bill Harris (tb) Flip Phillips (ts) Hank Jones (p) Billy Bauer (g) Ray Brown (b)
Buddy Rich (d)
NYC, July 1, 1950
Be Be
Dream A Little Dream Of Me
<以上2曲+Bright Blues~12インチ盤[Flip Wails]に収録>
<上記3曲+but beautiful~EP盤[EP-171]に収録>
Bill Harris (tb) Flip Phillips (ts) Dick Hyman (p) Gene Ramey (b) Jo Jones (d)
NYC, March 8, 1951
I've Got My Love To Keep Me Warm
<12インチ盤[Flip Wails]に収録>
Bill Harris (tb) Flip Phillips (ts) Lou Levy (p) Jimmy Woode (b, vo) Joe McDonald (d)
Los Angeles, CA, August 9, 1951
Broadway
Apple Honey
<以上2曲+Sojoro, Wrap Your Troubles In Dreams, Long Island Boogie, Stardust~
12インチ盤[Flip Wails]に収録>
MGC 158 Jumping Moods With Flip Phillips
Al Porcino (tp) Bill Harris (tb) Charlie Kennedy (as) Flip Phillips (ts) Cecil Payne (bars) Mickey Crane (p)
Freddie Green (g) Clyde Lombardi (b) Max Roach (d)
NYC, March 21, 1952
Someone To Watch Over Me
I'm Puttin' All My Eggs In One Basket
Singin' In The Rain
Gina
<以上4曲~12インチ盤[Swinging With Flip Phillips And His Orchestra]に収録> <以上4曲~EP盤[EP-210]に収録>
Charlie Shavers (tp) Flip Phillips (ts) Oscar Peterson (p) Barney Kessel (g) Ray Brown (b) Alvin Stoller (d)
Los Angeles, CA, March, 1952
If I Had You
Cottontail
Blues For The Midgets
What Is This Thing Called Love?
<以上4曲~12インチ盤[Swinging With Flip Phillips And His Orchestra]に収録>
<以上4曲~EP盤[EP-173]に収録>
MGC 105 The Flip Phillips Quartet
Flip Phillips (ts) Hank Jones (p) Ray Brown (b) Buddy Rich (d)
NYC, March, 1950
Lover
Don't Take Your Love From Me
Flip's Boogie
Feelin' The Blues
Lover Come Back To Me
Blue Room
<以上6曲~12インチには未収録>
<Lover, Don't Take Your Love From Me, Lover Come Back To Me, Blue Roomの4曲~EP盤[EP-120]に収録>
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