デクスター・ゴードン

2013年12月31日 (火)

<ジャズ雑感 第34回> あるベツレヘム盤の謎

Bethlehem_nychollywood_002まったく・・・時の流れというものは速いもので、このブログ<夢見るレコード>も手付かずのまま、こうして1年が経ってしまったわけだが、毎年、暮れか明けの正月にはなんとか更新してきたので、ここはたとえ、年に1回であっても、何らかのレコード話題を残しておきたい気持ちは充分にある(笑)
少し前にちょっと面白いものが手に入ったので、そのレコー ドのことについて記してみたくなった。
ベツレヘム(bethlehem)というレーベルにも、もちろん継続的に興味を持っているのだが、なにせあまりモノが入らない。入らない~というのは、もちろん「わりといいものがうまいこと安価で」という意味だが(笑) たまたま Stan Levey/This Time the Drum's on Me(BCP-37)には縁があるようで、3年ほど前に1枚、そしてつい最近、もう1枚、入手できた。
≪このレコードのタイトル~よく見ないと、スタンダード曲の this time the dreams on me と間違える。アメリカ人の好きな単なる駄洒落(だじゃれ)のタイトル付けです(笑) ハロルド・アレン作の有名曲 this time the dreams on me は、このLPのどこにも入ってないので、スタンダード好きの方は要注意(笑)≫
このレコード・・・リーダーはドラムのスタン・リーヴィーだが、管楽器奏者が入っていて、それが、デクスター・ゴードン(ts)、フランク・ロソリーノ(tb)、コンテ・カンドリ(tp)の3人。リーヴィーとベースのルロイ・ヴィネガー、ピアノのルー・レヴィが造り出す快適な4ビートに乗って、この3人が吹きまくる。特にフランク・ロソリーノのソロ場面が多くて、ボントロ好きには楽しめるレコードだと思う。
そうして・・・好きなレコードは2枚あってもいい(笑) 僕はさっそくその2枚を並べてみた・・・どちらもまったく同じ~ドラムのケースが積み上げられた図柄(バート・ゴールドブラットのデザイン)である。やっぱり同じだなあ・・・と思ったけど、よく見ると・・・あれ? 何か違うぞ? そう・・・そのドラムケースのイラストの「背景の白地の色合い」が違うのだ。片方は・・・「はっきりとした白」、そしてもう片方は・・・「わずかにベージュがかった白」なのだ。その「背景白地の色合い」の他は、まったく違いはなかった・・・表ジャケットについては。
Bethlehem_nychollywood_005≪この写真だと判りにくいが、左側~「わずかにベージュがかった白」、右側~「はっきりとした白」という違いがある≫

僕はさっそく、ジャケットをひっくり返してみる・・・と、あっ、やっぱり違うじゃないか! 僕はこの小発見に心ときめいた(笑)
両者の違いは裏ジャケットの下5分の1辺りにあった。ベツレヘムというレーベルに詳しい方なら、もうお判りだと思うが、一番下の「アドレス(住所)」が違ったのだ。
まずは写真をご覧いただきたい。
Bethlehem_nychollywood_006 ≪左側~「表ジャケットがベージュ」、 右側~「表ジャケットが白」≫

「背景ベージュ」の方は~最下段の中央に<BETHLEHEM RECORDS, NEW YORK, N.Y.>だけで左右には何もなし。
⇒後述の≪追記≫では、便宜上、これを<センターNY>と呼びます。

「背景白」の方は~まず、最下段中央に太字ゴシックで
<BETHLEHEM RECORDS>とあり、加えてその左右の端(はし)に、
左端<NEW YORK, N.Y.>、そして右端が<HOLLYWOOD, CALIF.>となっている。⇒後述の≪追記≫では、便宜上、これを<左NY、右CALIF>と呼びます。

さらに・・・「自社レコード宣伝のタイトルとその番号」~これが大きく異なっていた。この違いは、他レーベルの場合でも、その版の新旧を判断する材料として有力なものだ。要は、新しい版の方が、宣伝に載せるタイトル番号も、宣伝であるが故に、より新しいものを載せる場合が多いのだから。
このStan Leveyの場合は以下。
「背景ベージュ」の方には~<OTHER GREAT JAZZ ARTISTS>として、BCP 1020(ミルト・ヒントン)と、BCP12 から BCP35までのタイトル(作品)が載っている。
「背景白地」の方には~<OTHER GREAT JAZZ ARTISTS ON BETHLEHEM>として、BCP 52 から BCP 64まで。そして BCP6001~6007 も併記してある。
これは・・・やはり明らかに「ベージュ」の方が、古いedition(版)のようだ。そして、この宣伝タイトルからだけでなく、会社としてのアドレス表記からも、「NEW YORK」だけのもの(ベージュ)が先で、HOLLYWOOD表記もあるもの(白地)が後・・・とみて間違いないかと思う。

≪追記 2014年1月5日≫~皆さんのコメントから類推すると~裏ジャケット下部の住所表記:2種類存在の意味するところは、
<センターNYのみ>=東海岸プレス と 
<左NY, (センターBETHLEHEM)、右CALIF>=西海岸プレス
であろうことが判ってきました。
ここまできたら調べてみるか・・・ということで、僕の手持ちのbethlehem盤、約50枚
(ちょっとだけ持っている10インチは除いて)をパタパタと捲(めく)ってみました(笑) 僕のレコード並べ順は基本的にミュージシャン別・楽器別なのだが、BETHLEHEMだけはわりと最近の興味対象ということもあり、ほとんどのものを並べてまとめてあったので、すぐに「パタパタ」ができたわけです。
思ったよりも枚数は集まってましたが、人気の高い大物タイトルはありません。ハービーマン、サム・モストやオーストラリアン・ジャズ・カルテットなど不人気タイトルばかりです(笑) それでも、番号順(=ほぼ発売順)に並べながら、ジャケットのアドレス表記違いなど見てみると・・・新たに判ってきたこと、さらに判らなくなってきたこと・・・いろいろ出てきました。
ひとつだけ先に結論めいたことを書くと~僕の手持ちにおいては<センターNY>盤が、少なかったということです。
手持ちの約50枚中、<センターNY>は14枚のみ。残り
はほとんどが<左NY、(センターBETHLEHEM)、右CALIF>盤でした。

以下、番号だけシリーズ別に並べてみます。

最も多い<左NY、(センターBETHLEHEM)、右CALIF>は、BETHLEHEMを省略して<左NY、右CALIF>と記入としました。
そして<センターNY>は、<センターNY>、あるいは<センターNY 19>(*後述)と記入しました。
そして8枚だけ<左NY、右NY>となっているものもありますが、それは僕のミスではありません(笑) この8枚は、いずれも各シリーズの後期番号に集中しているので・・・素朴に考えて、BCP 80番、BCP 6029番の少し前のタイトルの発売時期の辺りに『ハリウッドの西海岸事務所が閉鎖された』ということだと思う。ハリウッド事務所が存在しなくなったのに、HOLLYWOODと表記するわけにはいかないだろうから。
2点だけ<OHIO>記入ありますが、これはおそらくBETHLEHEM最後期時代の kingレーベル配給時期のものだと思われます。
(*番号の前は全て BCP~です)

Bethlehem Deluxe series (12 inch LP)
3  <左NY、右CALIF>
6  <左NY、右CALIF>
8  <左NY、右CALIF> 
9  <左NY、右CALIF>
13<左NY、右CALIF>
14<センターNY 19>
15<センターNY 19>
17<センターNY>
18<センターNY>
20<センターNY>
22<センターNY>
24<センターNY>
26<左NY、右CALIF>
27<センターNY>
29<センターNY>
30<センターNY>

31<左NY、右CALIF>
33<左NY、右CALIF>
34<センターNY>
37<センターNY> と <左NY、右CALIF>2種あり(Stan Levey)
38<左NY、右CALIF>
39<左NY、右CALIF>
40<左NY、右CALIF>
41<センターNY>
44<左NY、右CALIF>
46<左NY、右CALIF>
48<左NY、右CALIF>
50<左NY、右CALIF>
55<左NY、右CALIF>
56<左NY、右CALIF>
58<左NY、右CALIF>
61<左NY、右CALIF>
66<左NY、右CALIF>
71<左NY、右CALIF>
80<左NY、右NY>

Bethlehem 5000 series (12 inch LP)
5002 <左NY、右NY>
5006 <左NY、右NY>(Russ Garcia/Sounds in the night)

Bethlehem 6000 series (12 inch LP)
6001<左NY、右CALIF>
6004<左NY、右NY>Chris Connor/Sings Lullabys~)「半口」
6006<左NY、右CALIF>
6007<左NY、右CALIF>
6008<左NY、右CALIF>
6011<左NY、右CALIF>
6015<左NY、右CALIF>
6016<左NY、右CALIF>
6020<左NY、右NY>
6025<左NY、右NY>
6029<左NY、右NY>
6030<左NY、右NY>
6049<OHIO>

6069<OHIO>
bcp 1020<センターNY 19>(Milt Hinton) 
*このミルト・ヒントンは、片面5曲づつ収録の12インチ盤である。おそらく、10インチ盤 Milt Hinton(BCP1020)の再発かと思う。 10インチ盤の発売が先なのは間違いないと思いますが、その10インチ盤のジャケットがどんなデザインなのかは現物がないのでよく判りません。 僕の手持ちの12インチ盤(Milt Hinton)はジャケット右上の「長方形ロゴなし」で、その場所辺りに小文字で 「bethlehem bcp 1020」 と表記されている。そして、この12インチ盤(bcp1020)はセピア単色ジャケットですが、実は、12インチ盤がもう1種あって、それがBCP10のようです。同じ内容の12インチ盤がなぜ2種(bcp1020番とBCP10番)存在するのか・・・それも謎です。

僕の手持ちベツレヘム盤(12インチ)においては、こういう具合でした。この番号の並びとアドレス表記違いの状況・・・これらを見て、うんと素朴に考えればこうなる。
BCP 1~81のDeluxシリーズの初めの頃は、東海岸(NY)事務所だけなので<センターNY>表記ジャケのみ。そして・・・37番(スタン・リーヴィーthis time~)の辺り(時期)から、西海岸に事務所を設立~併せて西海岸プレス=<左NY、右CALIF>を始めた。だからその辺りのタイトルからは、従来からの<センターNY>と新規の<左NY、右CALIF>と2種類のジャケットが存在する・・・ということではないだろうか?
だがそこで・・・(少なくとも僕の手持ち盤において)少々、ややこしい問題がある。どのレーベルにおいても同様だが、『2ndプレス・再発もの』なのである。
この僕の手持ちの中であっても、もし、37番より以前のタイトルが全て<センターNY>であれば、ほぼ、『BCP1~(仮に)37番までは<センターNY>しか存在しない~と言えるのだが、現実にここに BCP の3、6、8、9、13 などの<左NY、右CALIF>があるじゃないか。ということは・・・これはやはり『2ndプレス・再発』と考えるしかない。仮にだが、「西海岸プレス」が37番(スタン・リーヴィー)頃からスタートしたとして、その後に、やはり、いくつかのタイトルについては(在庫が切れたもの~つまりよく売れたタイトル)「再発された」と考えていいだろう。
僕のリストの中で言えば、その「再発盤」が、3、6、8、9、13、26、31、33番などになるのかな・・・と考えられる。 その「再発」絡みの観点から、ちょっと面白いことに気付いた・・・それは表ジャケット「BETHLEHEM 長方形ロゴ」のことである。この長方形のBETHLEHEM ロゴは(ほとんどの場合、表ジャケットの右上に位置する)~僕の手持ちリストでは、BCP 50番から現われている。これまでの推察から、
≪より初期と考えられる<センターNY>盤には「BETHLEHEM長方形ロゴ」が無い≫ことから、やはり、初期の番号タイトルの初版には「長方形ロゴはなかった」と考えていいかと思う。

≪追記 1/6≫~今、メル・トーメの6016番、6020番などを追加記入した時に気付いたことがある。右上「BETHLEHEM 長方形ロゴ」は、(僕の手持ちの6000番台(現状14枚)には全て有ったのだ!  つまり・・・「長方形ロゴ」は、6000番台を開始した時に、外見上に変化を付けるために、新たにデザインされたのだろう・・・こんなことはベツレヘム好きには周知のことなんだろうな(笑) 
さてここで・・・6000番台には「長方形ロゴ」有り~としても、こうして並べてみると・・・
僕の手持ち盤<左NY、右CALIF>の内、BCPの 3、6、8、9、13、31、33番にはその「BETHLEHEM長方形ロゴ」が有るのだ。これは上述の見解とは矛盾するじゃないか・・・ただ、これも『再発』という観点から言えば・・・BCP 1~81番台のもので<左NY、右CALIF>表記で「長方形ロゴ」有りのものは・・・『西海岸事務所設立以降の再発プレス』と考えることはできそうだ。
もちろん、これだけのサンプル数では、どのタイトルが「再発」なのかは判らないし・・・もっと同一タイトルの表記違い・右上ロゴの有無などの実例が必要だと思う。 BETHLEHEM盤(レーベル)に興味ある方~ぜひお手持ちの盤のジャケットのウラ・オモテを凝視してみてください(笑) よろしければコメントにてお知らせを!
*<センターNY 19>~番号の若い方 14、15 と 別シリーズ番号の1020(ミルト・ヒントン) の3枚だけ・・・番地入りのアドレス表記だった。正確に記すと裏ジャケット下部に、こうある。
<BETHLEHEM RECORDS,1650 BROADWAY,NEW YORK 19,N.Y.> となっている。発売が古そうなこの3枚だけ、この<センターNY 19>ということは・・・これも素朴に考えて、初期の番号のものはこの表記だったということだろう。この<センターNY 19>がどの番号タイトルから、番地なしの<センターNY>に変ったのか・・・これも興味あるところである。
言い訳めいたことになるが、僕は「ベツレヘム・ブック」を持ってない。プレスティッジ・ブックとリヴァーサイド・ブックは、発売後、すぐに入手したが、ベツレヘム・ブックは・・・当時、東芝がCD復刻していて、その宣伝を兼ねて「ベツレヘムのホームページ」があったので、それを見たり保存したりしてれば間に合っていたので、買い渋っていたのだ(笑) それで、BCPの各シリーズの基本的な点数もうろ覚えのまま、この『ジャケットのアドレス表記違い』という難問に乗り出してしまって・・・これは厳しい状況だと認識はしている(笑) それで自分自身のためにも、ベツレヘムBCP各シリーズの点数をここに示しておきたい。
special thanks to Jazz Discography Projectさん!

Bethlehem Deluxe series (12 inch LP) BCP 1~92
Bethlehem 6000 series (12 inch LP)  BCP 6001~6073 
Bethlehem 5000 series (12 inch LP)  BCP 5001~5006
Bethlehem 1000 series (10 inch LP)  BCP 1001~1040
Bethlehem Extra series (12 inch LP)  EXLP 1~3

* 5000番台については、どのディスコグラフィも BCP 5001~5005と
なっているが、5006番として Russ Garcia/Sounds in the night が
手元にあるので、5006番として載せました。

≪追記 1/11≫
この記事の発端となった『スタン・リーヴィー』(BCP37)~これは『同一タイトルのジャケット・アドレス表記違い』というものだった。そのアドレス表記2種の内情を探るべく、皆さんから情報をいただいているのだが、denpouさんからのコメントやりとりの中から、またひとつ、興味深い「謎」が現われた。それは~『K+JJ』というベツレヘムレーベルを代表する有名盤についての「謎」であった。なんと・・・『K+JJ』 は
2種類~番号違い(BCP13とBCP6001)~が存在したのだ。
*そしてもうひとつ、このBCP13番について大きな謎がある(笑) この「BCP13番」という同じ番号に、もうひとつ、別のタイトルが存在しているのだ。それが・・・『Sue & Ralph Sharon/Mr.& Mrs.Jazz』である。こちらは僕の手持ちもdenpouさんの手持ちも<左NY、右CALIF>である。
*ちなみに、1/5追記で触れた『ミルト・ヒントン(12インチ盤の方)』の2種存在(bcp 1020 と BCP10。そして源(みなもと)であるはずの10インチ盤(BCP1020)も、同じような状況と言えそうだ。


まずは、『K+JJ』から~
(以下の写真~クリス・コナーまでの12点は、denpouさん提供)
special thanks to Mr.denpouさん!
Dsc_8032_5 Dsc_8033_6 Dsc_8034_3 
BCP13番~
<センターNY>
<長方形ロゴ・無し>
<リーフ・ラベル>
以上の点から、このBCP 13番の方が発売が先(1st)と思われる。

Dsc_8035_3 Dsc_8036_4 Dsc_8037_2   

そしてBCP 6001番~
<左NY、右CALIF>
<長方形ロゴ・有り>
<長方形ロゴ・ラベル>
後述の理由で、6001番の方が発売が後(2nd)と思われる。1st、2nd と言っても発売時期(1955年)にそれほどの差はないようだ。この6001番を発売したことで、「空き」が生じたBCP13番に『Mr.&Mrs.Jazz』を充てがった・・・というのが僕の妄想である(笑)
Bcp13_sue_ralph_sharon_3 Bcp13_sue_ralph_sharon_4  

ともあれ『K+JJ』については、実際に2種類が存在したのだ。録音は1955年1月。その発売もおそらく1955年だったはずだが、僕の手持ちリストでの<左NY、右CALIF>ジャケット存在の状況から類推すると・・・DeluxシリーズBCP1番~91番が先に発売されて、しばらくは<センターNY>のみ。そして30番辺りの時期に西海岸事務所が設立されて、それに合わせて<左NY、右CALIF>ジャケットに移行していった・・・その間、番号順とは多少、前後して、2種のジャケットが混在しているのではないか・・・と推測している。
「長方形ロゴ」の無し・有りについては~前提として、10インチ盤のセンターラベルが「リーフ」(木の葉の図案)であることから、リーフが先、長方形ロゴが後~で間違いないと思う。ただ、ジャケット右上の「長方形ロゴ」と、中身の盤のセンターラベル「長方形ロゴ」が完全に連動しているかどうか・・・はっきりしない。

≪追記 1/12≫~ここでもうひとつの2種ジャケット・・・クリス・コナーにも触れておこう。BCP6004番のクリス・コナー「Sings Lullabys~」には「大口開け」と「半口」という2種の異なるジャケットが存在していることは、わりと知られていて、僕も自分の手持ちが「半口」だったので、できれば「大口」も欲しいなあ・・・と思っていた。そうしたところへ、今回の記事のコメントやりとりにおいて、denpouさんが2種ともお持ちでその2種とも<左NY、右NY>であることが判った。さっそくその写真もここに載せておきたい。ジャケットの歌い手さんの口の開け方を見比べること(笑)以外の注目点は、裏ジャケットのレコード宣伝の番号分布である。denpouさんのメールから抜粋~≪「大口」ではBCP-64 BCP-6006までですが、「半口」ではBCP-79 BCP-6032の記載になっていますので、多分「大口」が先の発売で、後に「半口」に変更され様に思います≫とある。うん、なるほど!僕もまったく同感である。但し、なぜそのジャケット変更が断行されたか・・・それもまた謎である。
Bcp6004_6 Bcp6004_7 Bcp6004_8 Bcp6004_9   


(ここで話しは「スタン・リーヴィーに戻る:笑) そんな風なことを思って、改めて両者のジャケットカバーを見てみると・・・う~ん・・・やっぱり「ベージュ」の方が、より、しっくりくる、というか・・・美しさ・品格みたいなものが、より、滲み出ているように思えてくる。もっとも・・・後から入手した「ベージュ」の方が、ジャケットのコンディション自体もうんと良好なのだけど(笑)
いずれにしても、このジャケットの僅かな違いについては・・・両者を並べてみなければ、まったく気が付かなかったことだろう。
先に入手していたStan Leveyのジャケットのコンディションが良くなかった~という局面で、次に、盤はVG-だがジャケはVG+という Stan Levey を入手した~つまりジャケと盤の入れ替えを考えた・・・というせこい作戦だったわけだが(笑) ベツレヘムのジャケットに違いがある~なんてことは予期していなかったことだけに、今回のこの発見は自分でもちょっとした幸運のように思えるのだ(笑) 
ちなみに中身はどうなのか?というと・・・まず、センターラベル、及びディープグルーヴについての差異はまったくなかった。じゃあ「盤」も同じなのか?というと・・・これが違うようなのだ。
Bethlehem_nychollywood_008 この写真では判りにくいが~
「ベージュNew  York」の方が「フラットディスク」(外周のところが盛り上がっていない) のようで、
「白地Hollywood」の方は、これが微妙なのだがほんのわずかな「グルーヴガード」に見えるのだ。少なくともまったくのフラットではない・・・ように見える。
そしてもうひとつ・・・肝心の音質の違い~いや、別段このことを「肝心」と言わなくてもいいのだが(笑)~についてはどうなのか?
僕は何度も聴き比べてはみたのだが・・・ほとんど同じ音質のようで、両者の間に決定的な違いは僕には聴き取れなかった。でもしかし・・・まず「ベージュNew  York」のB面2曲目(stanley steamer)を聴いた後に、「白地Hollywood」で同じ曲を聴くと~全体の音量がわずかに上がり(たぶん、カッティングレベルの違い) そして・・・ベースの音量が若干だが大きくなっているように聴こえた。だから、一聴(イッチョウ)、「白地Hollywood」の方が迫力があっていい音質に聴こえるのだが、もう一度、「ベージュNew  York」を聴いてみると・・・同じ場面のテナーのバックに鳴るドラマー:スタン・リーヴィのシンバル音の鳴り方が、よりクリアに切れのあるようにも聴こえるのだ。もちろん決定的な差ではない・・・だがしかし、テナー・ベース・ドラムなどの鳴り方の切れ・鮮度感において、「ベージュNew  York」の方がやや優勢かな・・・そんな風に僕には聴こえた。
もっともこの辺についてはあまり信憑性はない。というのは、つまり・・・1st(初版)である~と推測した「ベージュNew  York」の方が、音質面でもより鮮度が高いはずだ、そうであってほしい・・・という僕の無意識的な、いや、充分に意識的な想いが僕の脳内に渦巻いており、冷静な判断などできなくなっているはずだから(笑) 
この分では、僕は<夢見るレコード>を<妄想するレコード>とでも改題せねばなるまい(笑)

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2009年1月 2日 (金)

<ジャズ回想 第18回>ジャズ好きのささやかな幸せ(笑)~Pacific10インチ盤を巡って

大晦日~recooyajiさんとああだこうだのレコード聴き。

毎年、暮れの31日のお昼過ぎになると、僕は何を置いても出かけていく。すぐ近所のレコードのお仲間~recooyajiさんと「暮れのレコード聴き」をやるのである。何も暮れも押し迫った31日に集まらなくても・・・とも思うのだが、二人とも前日まで仕事のことが多くて、それに大晦日に家の掃除などするのも面倒なので、こうやって集まればその3~4時間は掃除免除となるのもいい(笑) そんな訳で、この2人集まりは恒例行事になってしまったようである。001

「何からいきましょう?」と問われた僕は、いくつか持ってきた10インチ盤の中からintroducing Joe Gordon(emarcy:10インチ)を取り出す。

《上の写真~モノクロ写真に濃い目の緑色が効いている。左後方のベース弾きがソフトフォーカスになってるのもいい。好きなジャケットだ》

これ、長いことCDで我慢していたが、ようやくこのオリジナル盤を入手できたので、最近、よく聴いているのだ。
A面1曲目~toll bridge から始めた。これを聴くといつも「あれ?このテーマ・・・どこかで聴いたことあるぞ」と思うのだが、そういえば、これ・・・モンクの「ハッケンサック」という曲と同じようなテーマじゃないかな。
002このジョー・ゴードン盤~emarcyにはなんとなく似合わないようなゴリゴリのバップ、いや、ハードバップになりかけ・・・かな。そんな黒っぽいジャズになったのは、やはりテナーで登場するチャーリー・ラウズのおかげだろう。ラウズのソロが思いの他、良いのである。どの曲でもゴツゴツした音色(後年よりも)でガッツあるソロを取っている。ちょっと残念なのは、このemarcy盤・・・録音が1955年と古いこともあってか、音質はあまり良くないように思う。
ちなみにEP盤よりも10インチ盤の方が鮮度感があるようだ。
そういえば、ジョー・ゴードンってリーダーアルバムが少ないよね・・・なんていう話しになると、recooyajiさん、すかさず、Joe Gordon/Looking Good(contemporay)を取り出してきた。emarcyとは、明らかに音の質感が違う。さきほどのクリアではないがグンと重みのある東海岸の音と比べると、うんとカラッと、全体にとてもすっきりして、聞こえる。emarcy盤は1955年、こちらは1961年の録音なので、録音機材も良くなってはいるだろうが、そのためだけではなく、やはり東海岸と西海岸の音は~録音された音~その質感・肌合いにおいて、根本的に違うよなあ・・・と思う。おそらくそれは、録音マイク~ダイナミック型とコンデンサー型の違いによるものだろう。
16 そのLooking Goodを掛けると、二人とも、ゴードンよりも、アルトのジミー・ウッズの方が気になってしまった。このウッズという人、独特のちょっと暗い音色をしている。contemporaryには、たしかエルヴィンと共演している、conflictというレコードがあったはずだ。あれも気になるレコードだ。
《recooyajiさんのオリジナル・モノラル盤を聴いたのだが、上の写真は、僕の手持ち~哀しきOJC盤です》

フレディ・ハバードが亡くなった、ということもあり「ハバード・・・何か聴きましょう」と、recooyajiさんが出してきたのは、Maiden Voyage(bluenote)。
「実はこれ、午前中にも聴いたんですよ」と僕が言うと、recooyajiさんも「「いやあ・・・僕も聴きましたよ(笑)」
ジャズ好きは、同じようなことをするものである(笑)
Maiden Voyageのを途中まで聴いて、僕はB面2曲目のハンコックの傑作曲~dolphin dance をリクエストする。ハンコックのピアノをあまり好きではない僕だが、この曲は好きなのだ。ハバードのソロも新鮮だ。あともう1曲、ハバードを・・・ということで、Buhaina's Delight(blue note)からmoon river。テーマの途中でテンポを変えるようなショーターらしい捻ったアレンジだが、こういうムーンリヴァーも悪くない。

2_001 Dexter Gordon/Go(blue noet)モノラル~
recooyajiさんとは、ああだこうだとジャズ話しをしながら、いろんなレコードを聴いていくわけだが、話しが「シンバルの鳴り」になった時、recooyajiさんが「あのカーンが好きなんですよ」と取り出した1枚・・・それがDexter GordonのGoだった。
《上写真~オリジナル・モノラル盤:NYラベル》

A面1曲目~cheese cake・・・ベースが短いイントロを弾くと、すぐにドラムスのビリー・ヒギンズがシンバルを「カーン・カーン~」と鳴らす。このオリジナル・モノラル盤で聞くシンバルは、確かに強烈だった。シンバルの音量が入力オーバー気味と言ってもいいほど大きいのだ。recooyajiさんは、この「カーン」がいいのだ!と嬉しそうである。僕の好みでは・・・ちょっとキツイ感じがした。このGoは、ソニー・クラーク絡みで割と聴いたレコードなのだが、どうもその強烈な「カーン」の印象はないのだ。
《追記~1/4(日)に再度、recooyajiさん宅で、Go(オリジナル・モノ)を聴いてみました。結論~ベースのイントロの直後に入るシンバルは・・・「カーン」と表現するほどキツクはなかったです(笑) ステレオ盤(仏・再発)での同じ場面のシンバルは、右チャンネルからわりと大人めに「シャーン」と鳴るので、それに比べると「強め・厚め」であることは間違いないですが、「カーン」という表現では、なにかシンバルを叩き倒しているような・・・そんな雰囲気にもなってしまい・・・そこまで強くは鳴ってないように聞こえました。
ただ、テナーが入ってきた辺りから、ドラムスの音量が上がってきて、その際、シンバルも先ほどの冒頭場面よりもかなり大きめになってくるので、その箇所では、ややキツイという印象はありました。いずれにしても、ちょっと誤解を招く「カーン」でした。当事者のrecooyajiさん始め、皆さんに余分なご心配を掛けました。今後もいろんな音のニュアンスを、できるだけうまく表現できるように努力する所存であります(笑)》

「ステレオ盤だと、また違うんだろうね」と2人で話したのだが、さきほど「仏・再発のステレオ盤」を聴いてみると・・・これが全然「カーン」ではないのだ!やや右よりの方から「シャーン、シャーン」とごく普通のシンバル・レガートに聞こえてくる。僕自身の好みとして、やかましいシンバルは苦手なので、僕にはこのステレオ盤のバランスがちょうどいいようだ。
果たして・・・オリジナルのステレオ盤では、cheese cakeの出だしのシンバルはどんな具合に鳴るのだろうか?011
(右写真~僕の手持ちは、もちろん非オリジナルで、通称、DMM(Direct Metal Mastering)blue noteだ。このDMM・・・1984年頃のフランス再発盤だ。一頃、わりと安価で出回ったので、持ってないタイトルをいくつか入手した。中にオマケの円形ポスターが入っている。表がblue noteのラベル、裏がへたくそなイラストの、まあどうでもいいようなポスターである(笑)

003Gerry Mulligan/~Qurtet(pacific)
pjlp-5
~これ、ようやく手にいれた10インチ盤なのだが、残念ながら、ラベルが黒の「艶なし」だった。残念というのは、「艶ありラベル」の方が1stだという認識があるからだ。この5番・・・裏ジャケット下の住所も7614 Melrose Avenueとなっている。
僕が持っている他のpacific盤をチェックしてみると・・・PJ-10(マリガン/コニッツ)、PJ-13(ローリンド・アルメイダvol.2)、PJ-14(3トロンボーン)など番号の進んだ方の盤はどれも住所はSanta Monica Blvd となっていた。  Pj52_3
《追記》~このpj-5について NOTさんから貴重な追加情報をいただいた。ちょっと下、青い字の《追記》にあるように、Santa Monicaが1st→Melroseが2ndであることが判明したのだが、このpj-5・・・1stと2ndのジャケットにかなりの相違点があったのだ。詳しくはNOTさん下のコメント(1/4 22:52の方)をどうぞ。
《上写真~1stのジャケット》*ネットから借りました(笑)

004 PJ-2番(これもマリガン/コニッツ)とPJ-7番(ローリンド・アルメイダvol.1)の2枚には住所表記がなかった。ちなみに、以上の5枚は全て「艶ありラベル」である。
*追記~PJ-7、PJ-13、PJ-10の3枚の
写真は前記事<バド・シャンクのPacific盤>をご覧ください。

《上の写真ではよく判らないが、右側~7番:ローリンド・アルメイダが「艶あり」、左側~5番が「艶なし」です》

だから、僕の手持ちPacific 10インチ盤の中では、5番のマリガン・カルテットだけがMelrose住所なのだ。そしてちょっと気になるのが、この5番だけ「pjlp-5」という風に「小文字」表記(表ジャケットの右上)なのだ。
普通に考えれば、5番より後の番号は、どれも(僕の手持ちの中では)Santa Monicaなので、「Melroseが先でSanta Monicaが後」とも言えそうなのだが・・・ここで困ってしまうのである。実は、もう1枚の僕の手持ちのPJ-1番「ジェリー・マリガン・カルテット」~これが、Santa Monicaの住所なのである。005

《左の写真~重ねたジャケットの下のやつが問題のPJ-1番。他のSanta Monica表記盤と比べると、この1番だけは、Santa Monica文字のサイズが小さい》

そうしてその「マリガンPJ-1番」のラベルは「艶なしラベル」なのである。推理としては~(艶なしラベルが2ndという前提ならば)まず「PJ-1番の1stはMerlose住所で艶ありラベル」だったが、この1番は良く売れたので、何年か後のSanta Monica住所の時期に、再発した。それが僕の「マリガン(PJ-1番)/艶なしラベル」ということなら・・・一応の理屈は合う。
《追記》~アドレス表記に関する上記の僕の推理は間違っていたようです(笑) 瀬谷さんの貴重な情報からも明らかなように、アドレスについては《Santa Monicaが先で、Melroseが後》が正しいようです。詳しくはこの記事の一番下のコメント~瀬谷さん情報をお読みください。

006 さて、アドレス表記のことよりも強調したいことがあるのだった。この5番~<MerloseアドレスのGerry Mulligan Qurtet>・・・やけに音がいいのである。西海岸録音に特有な「カラッ」とした良さはそのままに、マリガンのバリトン、チェットベイカーのトランペットの音色に、もう少しの生々しさが加わった感じか。実際、これまで聴いたpacificの10インチ盤では、最も生気感・鮮度感のある音に思える。パッと聴いたら、とても1952年の録音とは思えないだろう。艶なしラベル(2ndと思われる)でこれなら・・・1stならどうなるの・・・などと想像してしまう僕である(笑)
《追記~レコードを再生する場合の「音質」に大きく関係してくるであろうRIAAとそれ以前のAESカーブの問題。これについては、以前からNOTさんが具体的に突っ込んだ考察をされており、特にPacific10インチ盤についての詳しい記事がありますので、ぜひこちらをご覧ください

《追記~NOTさんブログにて、コメント欄で話題になった、マリガン/コニッツのPJLP-2番「銀色ジャケット」の詳細が判ります。併せて、PJLP-5番の1stと2nd、裏ジャケットの写真も載ってます。ぜひご覧下さい》

追記~
このPacificの10インチ盤の<アドレス表記、ラベル艶の有無>は、実に興味深い事象なので、コメントを頂いたYoさん、67camperさん、三式さん、NOTさん、bassclefの手持ち盤から、実際に確認できたものをリストにしてみました。(NOTさんは全部揃いだと思いますが、他の方の情報とダブらない盤のみお知らせいただきました)
*今後も、何らかの情報ありましたら、ぜひコメントにてお寄せください。

PJLP 1 - Gerry Mulligan Quartet
        <Santa Monica  艶あり> Yoさん、
                <Santa Monica   艶なし>  bassclef *盤の入替か?

PJLP 2 - Gerry Mulligan Quartet With Lee Konitz   
      <表記なし 艶あり> bassclef

PJLP 3 - Chet Baker Quartet 
     <Santa Monica 艶あり> Yoさん、三式さん

PJLP 4 - Sweets at the Haig - Harry Edison Quartet  
      <表記なし   艶あり> 67camperさん

PJLP 5 - Gerry Mulligan Quartet
            <表記なし 艶あり>  NOTさん
            <Melrose   艶なし> bassclef

PJLP 6 - Chet Baker Featuring Russ Freeman
       <表記なし 艶あり> 三式さん
       <Melrose  艶なし> NOTさん

PJLP 7 - Laurindo Almeida Quartet                                                <表記なし 艶あり/艶なし> bassclef,  Yoさん

PJLP 8 - Russ Freeman Trio
          <Santa Monica   艶あり> Yoさん

PJLP 9 - Chet Baker Ensemble
     <Santa Monica  艶なし> NOTさん *盤の入替か?

PJLP 10 - Lee Konitz And The Gerry Mulligan Quintet                               <Santa Monica   艶あり> bassclef

PJLP 11 - Chet Baker Sings
              <Melrose      艶あり> Yoさん *盤の入替か?
     <Melrose          艶なし>mono-monoさん
     <Santa Monica 艶あり> 三式さん、NOTさん

PJLP 12 - Meet Mr. Gordon
             <Santa Monica  艶あり>Yoさん、67camperさん
             <Melrose  艶あり>        NOTさん

PJLP 13 -LaurindAlmeida Quintet vol. 2                                    
      <Santa Monica  艶あり> bassclef

PJLP 14 - Bud Shank And Three Trombones   
             <Santa Monica    艶あり> bassclef

PJLP 15 - Chet Baker Sextet
       <Santa Monica    艶あり> NOTさん

PJLP 16 - Bob Brookmeyer Quartet
       <Santa Monica    艶あり> NOTさん

PJLP 17 - Chico Hamilton Trio
       <Melrose  艶あり> NOTさん  *盤の入替か?

PJLP 18 - Al Haig Trio~発売されず 

PJLP 19 - Clifford Brown Ensemble
       <Melrose   艶あり> 三式さん 

PJLP 20 - Bud Shank And Bob Brookmeyer
               <Melrose     艶あり>  Yoさん

007 Ray Bryant/Live At Basin Street East(Sue) これ、ブライアントのライブ盤だが、録音がとてもいい感じだ。ピアノだけでなくベースやドラムスも音圧感豊かに捉えていて、加えて店内のザワザワした感じも窺(うかが)えるので、僕は好きな録音なのだ。もちろん演奏も最高だ。聴衆を楽しませるマインドたっぷりのブライアントらしくスタンダード曲に適度なアレンジを施し、でもやり過ぎずに、キッチリしたトリオのサウンドで楽しませてくれる。 A面とB面の1曲目~what is this things called loveとblowin' in the windを聴く。ブライアントはこの有名なデュラン曲を、ちょっとカリプソ風のリズムにして、実におおらかで、そしてモダンなサウンドに仕立て上げている。
008すると・・・recooyajiさん、『う~ん・・・この「風に吹かれて」、いいなあ。そうだ、あれも聴いてみよう!』と、Junior ManceのTuba盤を取り出してきた。2_002
《右写真~Junior ManceのTuba盤》
こちらの「風に吹かれて」は、わりとストレートな8ビート風。ラムゼイ・ルイスが得意そうな感じだ。このTuba盤もなかなかいい録音だった。マンスのジャズロックも悪くなかったが、A面のthe good life・・・これがしっとりしたバラードで最高!マンスは、案外、バラードがいい》

ここから俄かにマイナーレーベルのピアノトリオ盤に話しが移った。Tuba、Herald、Salemというあまり聞かないレーベル名が飛び交う。この辺になると、recooyajiさん、異常に詳しい(笑)相当なジャズ好きしか名前も知らない(だろうと推測している)Bill Will Davis(p)、Johnny Pate(ベース弾き)やAaron Bell(こちらもベース弾き)のピアノ・トリオ盤を引っ張り出してきた。

2_003Tubaというレーベルだけは、ヴィブラフォンのJohnny LittleのLPを持っているので、辛(かろ)うじて知ってはいたが、Aaron(b)のレコードは、Three Swinging Bells(Herald)なるタイトルで、見たことも聞いたこともないレコードだった。う~ん・・・参りました(笑)
《上写真~Sue繋がりで出てきたWill Davisの1枚》

 
2_004_62_005_2


《左~Johnny Pate At The Blue Note:この盤はStephanyなるレーベルだがオリジナルはSalemとのこと。右~アーロン・ベルHerald盤》
Johnny Pate(b)という人は、ピアノのロンネル・ブライト絡みで2枚ほど復刻盤を入手したが、recooyajiさんが見せてくれたレコードは知らなかった。
そんな類をいくつか聴いたのだが、どれもなかなかいい音だった。マイナーレーベルの録音を侮ってはいけないのだ(笑)

キャロル・キングのtapestry(ode)~このオリジナル盤は、70odeと呼ばれているとのこと。it's too late~いやあ・・・僕はこの名曲、何度も日本盤シングルで聴いていたので、それに比べるともう・・・10倍くらいは音がいい!
《recooyajiさんのオリジナル米盤》
2_006 乾いた感じのバスドラの抜けがよくて、ギターもカッティングも生々しい。そしてもちろんヴォーカルも瑞々しい。
やっぱりキャロル・キングはいいねえ・・・と2人で言いながら、will you love me tomorrow?,so far away も聴いてしまったのだった(笑)2_007
そういえば、このLPでは、it's too lateで、ちょっとヘナヘナとしたソプラノサックスが聞こえてくる。僕はそのソプラノサックス奏者が誰なのか・・・日本盤シングルの解説により知っていた。「そういえば、どうでもいいような話しですけど、「このサックス、誰か知ってます?」と僕が尋ねると、recooyajiさん、即座に「カーティス・アーミー」と答える。「いやあ・・・さすがですね(笑)」
カーティス・アーミーは、Pacificに2~3枚、リーダーアルバムがあったはずで、東芝が復刻した時にいくつか入手した記憶があるが、サックス奏者としてはあまり印象に残っていない(笑)

recooyajiさん宅をちょっと早めにお暇(いとま)した後、ちょっと時間があったので、地元の中古レコード屋さんを覗くことにする。たしか今日まで20%オフなのだ。あまり期待せずにチェックしていくと・・・「おっ?」という1枚があった。

17Jimmy Forrest/Most Much(prestige)である。フォレストは、エルヴィンと共演しているデルマーク盤(再発)を聴いていてけっこう好きなテナー吹きである。そのフォレストのprestigeものはOJC盤でいくつか持っていたが、このMost Muchはちょうど未入手だったのだ。1180円という値付けだったので、もちろんOJCだと思ったのだが、ジャケットの裏右上にOJCの文字はない。よく見るとジャケットの3辺に白いテープが貼り込んであったりする。う~ん・・・ジャケ不良だから安いのか・・・じゃあ「黄緑ラベルだろうな」と思いながら、中身を取り出してみると・・・鮮やかな銀色が目に飛び込んできた。銀・黒ラベルのステレオ盤(擬似ステレオではないもの)は嫌いではないので、もう嬉しくなってしまった僕である(笑)

午前中はレコード棚の収納再編成~そのためにあれやこれやとCDやレコードをいじり、午後はジャズ好きとたっぷりレコード聴き、その後、ちょっといいジャズのレコードを買ったり・・・これもなかなか優雅な大晦日じゃないですか(笑)
いやあ・・・それにしても、やっぱり音楽はいい! 好みはそれぞれ違えど・・・それだけは間違いない!

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2008年7月31日 (木)

<ジャズ回想 第15回>暑い日にYoさん宅に集まった(その1)

リュウゼツランを観る会という名の音聴き会~

A702 今回のYoさん宅集まりは、なんと言っても50年に一度の開花と言われる「リュウゼツラン」を観る会~といういこともあり、到着後、まず皆がその面妖なる植物の下に集まる。根っこの部分には、長くて先の尖った「葉っぱ」~サボテンのように肉厚でしかもその葉っぱの両側には棘(とげ)がある~が何本も放射状に拡がっている。Yoさんによると、どうやら、この尖った凶暴な感じを指して「龍舌蘭」と呼んでいるとのことだ。その根っこ部分のの中央から直径10cmほどの太い茎が天に向かって伸びている。高さは4mほどか。その茎の一番高いほうに、クルクルと蔓(つる)状の小さい茎がが7~8本くらい飛び出している。
その先端がどうやら「花」(小さい円筒系の感じ)の部分らしい。なんとも不思議な姿のリュウゼツランである。
午前中から軽く30度はあるかという熱さでもあり、戸外にそう長くは居られない。記念写真も撮ったので、「じゃあ・・・そろそろ」ということで、いつもの「音聴き会」に突入する我々である。
《上写真はYoさん提供~7月上旬のリュウゼツラン。訪問時にはもう少し高くなっていたかもしれない。どことなく中国大陸を感じさせる植物だ》

Yoさん、リキさん、recooyajiさん、konkenさん、それに僕:bassclefの5人がソファに落ち着く。Musashi no Papaさんはやや遅れるが、絶対に参加したいとのこと。みんな気合充分なのだ(笑)
Bcp6010_j_2  まず、Yoさんがお気に入りの歌い手~オードリー・モリスのbethlehem盤を選ぶ。僕は、モノラル・カートリッジを含む4種のカートリッジで、出てくる音にどんな具合 に違いがあるかな?・・・という興味があったので、ちょっとお願いして、同じ曲を4種で聴き比べさせててもらうことにした。
モリスは落ち着いた声質(こえしつ)で、決して声を張り上げない唄い方の、とても品のある歌い手である。いつも思うのだが、ヴォーカリストへの好みというのは・・・本当に人それぞれだが、その理由は、最後は「声質」しかないと思う。その人の声が、好きなのか嫌いなのか?それは・・・純粋に感覚的、生理的なものだろう。「声」に対する(それぞれの方の)許容範囲があって、次に「巧さ」に対する評価~評価と言ってもこれも「好みの唄い方」かどうか・・・という類(たぐい)のものだと思う~そんなものから、さまざまな歌手への好みが決まってくるように思う。
当たり前のことだが、カートリッジを変えると・・・その声質(こえしつ)が微妙に違って聞こえてくる。Bcp6010_2
どう違ってくるのか・・・表現するのが難しいが、大雑把に言えば~
「声質~声が細めなのか、あるいはやや太めか」や「声の大きさ~声の出方とバックの楽器の出方のバランス」という辺りにおいて、わずかな違いが現れる・・・という感じかな。
《モリスの写真2点はYoさん提供》

Yoさんが昨夏に導入したエミネントの2種は(モノラル、ステレオ)同じ肌触りの音質だったが、ソロ(モノラル)の方が、やや声が大きく聞こえて、少しだけ声が丸くて太いかな・・・という気がした。ジュビリーとSPUでも同様にSPUの方が、声が若干太くなったように聞こえたように思う。僕の場合は、どうやら人間の声の変化に対しては、大雑把にしか感じ取れないようだ。楽器の音だともう少し判りやすい。ジュビリー、SPUの次に、エミネントのモノラルで掛けた時・・・(僕の耳には)バックの楽器がすっきりして、明らかにいい音になったように聞こえた。こざっぱりした・・・というか。それがベツレヘムの品格みたいなものに合うようにも聞こえて、僕には新鮮だった。
カートリッジ別での聴き比べをする際・・・こんな風に変わってしまうこと自体を楽しむ~ということもできるが、それはたぶん、僕のようなヴォーカル初心者のノリだろう。ヴォーカルの「聴き比べ」としては・・・もっとモリスの声の質感の方に拘った聴き方もできるはずだ。その「拘り」とは・・・おそらくその歌い手への愛情が強い人ほど「微妙な質感の違い」が気になってしまう・・・という類(たぐい)のものだと思う。要は(この場合)オードリー・モリスという人をどういう声質の歌い手だと捉えているか・・・どんな声質で聴きたいのか・・・どの声が好きなのか」という(感じ方の)基準みたいなものをしっかり持つことだと思う。そうであれば「この歌手にはこのカートリッジが合う」という判断もできるだろう。
正直に言うと、僕はヴォーカルの声質(への感性)については・・・今ひとつ定見がない(笑)だから今回の4種カートリッジ聴き比べで、その声質が微妙に変わると・・・オロオロと迷うばかりだった(笑)やはりどこまでいっても僕は「ヴォーカル初心者」のようだ(笑)

Cimg3803_2そうこうしている内にPapaさんが到着した。事情で早く帰らねばならない Papaさんの手持ち盤から聴くことになった。
まず、デクスタ ー・ゴードンの「煙草の煙ジャケ」が出てきた。Dootone盤~ Hot&Cool だ。Cimg3804その黒い盤面を見て、recooyajiさんが
「red vinylが・・・」とつぶやく。「えっ?」とPapaさん。Yoさんも、そのデクスターには、たしか「赤盤」が出ていたはずだ~と付け加える。それを聞いて・・・Papaさんの顔がどんよりと曇った(笑)
「黒盤でも充分にオリジナルですよ」という僕の言葉にも「いや、もし黒と赤が同時だとしても、赤が限定で出ている以上は、それがオリジナルです!」と、早くも新たなファイトを燃やすPapaさんである(笑)Cimg3805
cry me a river を聴く。堅めの音色で吹き倒すデクスター。時々、与太ったようにもたれたノリになる辺りが、妙にかっこいい(笑)
1955年のデクスターは、このDootone盤とベツレヘム盤くらいしかないはずで、この後、しばらく(レコード上は)ブランクがある。


Cimg3816_2 《上写真~papaさん所蔵のModern Art(intro)》 
続いて、出ました! intro盤のペッパーが!見ると、ジャケットも盤もピカピカだ。う~ん・・・こりゃ凄い。茶色のセンターラベルに格調高いロゴのINTRO文字が誇らしげだ(笑)

この「モダン・アート」を僕はもう好きで好きで、東芝盤で聴き倒してきたが、オリジナルのintro盤・・・果たして音の方は・・・?
ペッパーの絶品バラード~ bewitchedを聴く・・・う~ん、参りました!Cimg3814_2
なんだ、このアルトの音色はっ! 一聴、大人しめのアルトなのだが・・・これは凄い。なんというか・・・ピシッとした「芯」を感じさせるアルトの音色なのだ! そしてそれは・・・ペッパーの心の奥底に秘めていた情熱が、抑えても抑えても、沸々(ふつふつ)と湧き出てくるようなあの吹き方・・・そして、そういう吹き方であることが伝わってくるような音であった。なんなんだ・・・この存在感は! いやあ・・・やっぱり「イントロのペッパー」は素晴らしいレコードだ。世のコレクター諸氏があれだけ「ペッパーのintro盤」に情熱を賭けるのも、これは無理からぬことだと実感させられた。

Cimg3806 もうひとつ、ペッパーで行こう! Marty Paich Quartet(Tampa)だ。こちらは当然のごとく「赤盤」が出てくる。
黒盤(ジャケットが黄色でラベルがピンク色)の方はリキさん宅で聴かせてもらったことがあるが、あの黒盤も実にいい音だった。
たまたまYoさんがこの「マーティー・ペイチ・カルテット」の日本バップ復刻盤を持っていたので、並べてみる。バップ盤も見事な出来映えである。盤の重さもあるし、センターラベルの赤色も、ほとんどオリジナルの色具合に近い。そのセンターラベルに1箇所だけ違いを発見した。下のラベルの写真2点を見比べてみてください。「溝」の有無だけでなく、オリジナル盤にはある「ハシゴ柵」の模様が復刻バップ盤にはないのである。この違いは・・・僕は製作者の良心からだと推測している。Cimg3811_3Vap_tp28_3   


《左側~Papaさん提供、右側~Yoさん提供》
over the rainbowを掛ける。この赤盤オリジナルも、品格のある素晴らしい音で鳴った。Papaさんも嬉しそうだ。
このover the rainbow・・・もちろんペッパーの名演なのだが、実はちょっと面白い場面があるのだ。
このover the rainbowには、ちょっと変わったアレンジが施されており、ペイチのピアノがイントロとして先導フレーズ~なにやらバロック風の下降するフレーズ~を1小節だけ弾く。すると、ペッパーがあの有名なテーマを吹き始めるのだ。しかし、このバロック風フレーズがちょっとクセモノで、イントロとして1小節だけで終わらずに、アルトが主メロディに入ってもまだ1小節ほどそのバロック風のバッキングを続けるアレンジなのだ。それが・・・「判りにくい」(もう1小節そのパターンが続いていくかのように思える)
そしてたぶんそのためだろう・・・主メロディの2回目の出だし・・・ここでもイントロと同じ「バロック」をピアノが弾くのだが、そのピアノのフレーズが1小節を終えても、ペッパーが入ってこないのだ。ピアノはそのバロック風フレーズを続けているので、パッと聴いても「間違い」には聞こえない。聞こえないが・・・僕はこれはペッパーの勘違いだと思う。その証拠に「アタマの位置」からは、ちゃんとベースも入ってくるのだ。そのベースを聴いて「アッ、まずい!」とペッパーは思ったはずだ。しかし・・・出遅れたからには今さらメロディなんか吹いてたまるか・・・てなもんで、なにやらフワフワとしたフレーズ~まるで木の葉が風に舞っているような~を吹きはじめると・・・さすがはペッパー! それがちゃんとしたアドリブになってしまうのだ(笑) そのままサビ(ピアノのメロディの間にオブリガートを入れるペッパー)そしてエンド・テーマに入り短いコーダが付いて・・・その1コーラスだけで、実にあっさりと終わってしまう。このover the rainbowは・・・短いがしかし気の利いたエッセイのような、そんな逸品(いっぴん)だと思う。 そういえば、ペッパーには「もうひとつのover the rainbow」がある。ショーティー・ロジャーズとのcapitolCimg3812盤なのだが、それについてはまた別の機会に(笑)

余談だが・・・このMarty Paich Quartet の裏ジャケットを眺めていたら、「おっ!」という小発見があった。engineerに、Val Valentineと表記してあるではないか! このValentineという人~僕などは60年代に入ってからのVerveの中心的エンジニア氏という認識しかなかった。そのValentine氏が、まさかこんな早い時期(1956年)の西海岸のレコードを録音していたとは・・・そして、このTampa盤のMarty Paich Quartet~僕は(1956年としては)なかなかの音だと感じたのだ。
Cimg3810_2  Valentineという人は、Verveであれだけ多くの作品を録音しているのだから、もちろん名エンジニアのはずだが、これまで僕は、Verveでの彼の録音を特に素晴らしいとは感じていなかった。だからこのtampa盤のペッパーの音を聴いて「意外」な感じを受けたのだ。う~ん・・・これは、若かった感性の鋭いValentineだからいい音なのか、あるいは西海岸だからいい音なのか・・・加えて、Valentine氏にも西海岸時代があったということと、そしてValentineとWally Heider(西海岸の名エンジニア)の関係は? この辺り・・・まったく興味は尽きない。
《デクスター・ゴードン(dootone)とペッパー(intro, tampa)の写真~すべてPapaさん提供》

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