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2019年12月31日 (火)

<ジャズ雑感 第41回> ヴィクター・フェルドマンという人

何十年もレコードを聴いていると『う~ん、何を聴こうかなあ・・・いいのが無いなあ』と、こんな風に積極的に聴きたいと思えるレコードが一向に浮かんでこない・・・無理やり何かを選んで聴いてみても・・・やはりイマイチ良くない。そんな経験が誰にもあるかと思う。そんな時、僕の場合は「困った時のマイルス」である(笑) 
つい先日も、そんな状況から選んだ「マイルスもの」は Seven Steps to Heaven(columbia)だった。そしてこのレコードを掛けてその音楽が流れてくると・・・目論見どおり、すぐに僕は幸せな気分になれたのである(笑) そしてこのレコードを聴くといつも・・・こう思う。
『ヴィクター・フェルドマンのピアノはいいなあ』と。
Miles-seven-3092

この作品はハリウッドとニューヨークでの2つの録音セッションから3曲づつ収録されていて、一般的には、ニューヨーク録音~ピアノにハービー・ハンコック、ドラムがトニー・ウイリアムスということもあって、その凄くかっこいい(ジャズのサウンドとしてスタイルが新しい)収録曲~seven steps to heaven, so near so far, joshua の方により人気があるかと思いう。まあ人気というより、この作品のシャープで現代的なイメージがこの3曲に象徴される感じか。そしてそのことに対して僕にもまったく異論はない。実際、この3曲は素晴らしいのである。何がどう素晴らしいか・・・ひとことで言うと、とにもかくにもトニーウイリアムスのドラミング(ドラムの叩き方)が凄いのだ。それまでとは明らかに違う、新しくてかっこいい叩き方なのだ! 
seven steps~での管が吹く『パっ!パっ!パっ!パッ!パ~パ~パッ!』というテーマ(メロディーというより、ぶち切るスタッカートだけの合わせ)の後の3小節のドラム・フィル(短いソロとも言える)を聴けば、なにかしらそれまでのドラムの乗り方と違う感じを受けるはずだ。
『スタタタッ・スタッ・スタッ・ッタ・ッ・ッ・タタッ!~』う~ん、凄い!かっこいい!こんな音、とても文字では表せません(笑)そして音楽の音というものは聴いて感じるものだと思うが、敢(あ)えて説明的に言えば・・・このかっこよさとは・・・4ビートの内に8ビートの感覚を混ぜてきた乗り、という感じかな。僕が思うに、これはなにも「新しい」から賞賛されているわけではなく、なんと言うか・・・このサウンドを耳にすると・・・とにかく気持ちいいからなのです(笑)
あ、いや、しかし今、僕が語りたいのはトニーのドラミングのことではなく、ヴィクター・フェルドマンのことであった。実は今、その斬新さを褒め上げてきた、この seven steps to heaven なる曲を創ったのが・・・ヴィクター・フェルドマン、その人なのです!2管が短く切る音だけで『パっ!パっ!パっ!パッ!パ~パ~パッ!』そしてその後の3小節を埋めるドラムソロ!その後、もう一度、パ~パ~パッ!+1小節ドラムがあって、今度はすうっと流れるようにビートを効かす8小節~これが「ぶち切ったような」提示テーマの後だけに、この流れるような感じが気持ちいい。そして再び「ぶち切りテーマ」に戻り1コーラスを終える。
う~ん・・・こんな曲の構成を思い付くとは・・・もうそれだけで、ヴィクター・フェルドマンという人は凄いじゃないか!

しかし、そのフェルドマン氏にとってアンラッキーと思えることがある。この秀逸な自作曲(seven steps~)を引っ提げてマイルスとの1963年4月のハリウッド・セッションに臨んだわけで、当然、この自作曲も録音されたはずなのだが、そのseven steps~は発表されなかったのである。
<追記~ところがその1963年4月録音フェルドマン入り seven steps to heaven の音源・・・
録音から41年後の2004年に発表されていたのである。下の青文字・追記2ご参照下さい>
Dscn3093_20200102003801

発売されたLPに採用されたのは、1か月後の1963年5月に録音された前述のニューヨーク録音の seven steps to heaven だったのである。ちなみにその3曲の中の so near so far については4月のハリウッド録音の同じ曲が Directionsという2枚組で発表されている。この so near so far の2つのテイクの違い・・・これは実に興味深いです。12/8リズム(1拍3連を4回続けるようなリズム)に乗せて圧倒的にモダンなNYC録音の so near so far。これに対し、後年に発表された Directions 収録の so near so far は、ちょっと速め
テンポのわりと普通の4ビートなのである。しかし・・・これも悪くない(笑)

*追記1~ニューヨーク録音3曲の残りの1曲、Joshua もヴィクター・フェルドマン作曲でした。こちらも、もしもハリウッド録音が残っているのならば、ぜひ聴いてみたい(笑)
*追記1’~この Joshua にもハリウッド録音が在りました! フェルドマン絡みでメールやりとりをしていたsige君が知らせてくれました。
下記のマイルス7CDに収録されているようです。you tube音源のアドレスはこちら~
https://www.youtube.com/watch?v=CHWetvUQU1Q&feature=youtu.be
 

*追記2~ところが!そのフェルドマン入り(4月ハリウッド録音)の seven steps to heaven が残っていたのである! ひょっとしたら・・・という気持ちで色々と検索していたら見つかりました。
Miles Davis/Seven Steps:The Complete Columbia Recordings of Miles Davis 1963-1964(2004年・CD7枚組) というタイトルで発売されていて、1963年4月17日・ハリウッド録音として、seven steps to heavenの2つのテイクが収録されているようです。念のためyou tubeでも検索してみたら、その問題の2テイクの音源が載ってました。
p~フェルドマン、ds~フランク・バトラーです。興味のある方、ぜひ聴いてみてください。上がtake5、下がtake3です。
https://www.youtube.com/watch?v=UZKArpIsbBk&list=RDUZKArpIsbBk&start_radio=1 
https://www.youtube.com/watch?v=UH-jOzeeRg0

僕は・・・さっそく(笑)その seven steps to heaven、2テイクとも聴いてみました(クレジットではtake5、take3となっている)以下、私的な感想~
NYC録音(トニー、ハンコック入り)と比べると、テンポがやや遅めになっているが、テーマ部分のベース、ピアノ、2管の合わせはほとんど同じ。ただソロ順が違って、テーマの後、先にジョージ・コールマンのソロ、それからマイルスのソロとなっている。そしてフェルドマンのソロ・・・これ、作曲者だけあって・・・まったく素晴らしいです!その後、ピアノソロか合わせなのか、やや曖昧なままドラムと若干の絡みがあって、ラストのテーマに戻る。ソロの間の合わせの部分に若干の綻び(ほころび)があるかもしれないが、もちろん充分にかっこいい演奏である。フェルドマンのピアノのテーマ合わせ・ソロに拙い点は全くない。フランク・バトラーだってまったく悪くない。「乗り」の基本が4ビートというだけで、それはその時点では当たり前のことだったわけで、全体的にブラシを多用したセンスのいい、充分にかっこいいドラミングなのである。しかも!僕が seven steps to heavenの演奏で最も印象に残っている1か所~それは演奏の最後の最後・・・トニーが短いロールを入れてそれをクレシェンド、デクレシェンドさせて、すうっ!と終わるあの場面・・・あの秀逸なドラムの演出・・・あの部分をバトラーがこのNYCよりも1か月前の演奏で、すでにやっているのである!アレは・・・果たしてマイルスのアイディアなのか、あるいはバトラーがハッと思い付いてやったのか・・・? いずれにしても、NYCセッションでのトニーのあのエンディング部分での「ロール」は自己のアイディアではなかった・・・ということになる。そんなわけで・・・フェルドマン作曲の seven stepsにはハリウッド録音も存在したが、なぜか発売
されたのはNYC録音テイクになってしまった。そうなった理由は、決してフェルドマンやバトラーの演奏の出来が悪かった~ということではなく、トニーのドラミングがあまりにも革新的で凄すぎたからなのだ!そして常に新しいかっこいいスタイルを目指すマイルスが、この「新しいノリ/新しいサウンド」を獲得してしまったのだ・・・マイルス(CBS側)にしてみたら、この新作レコードはマイルスの新バンド~トニー、ハンコックの入った)のいいプロモーションにもなるし、フェルドマンには申し訳ないが(作曲のクレジットは入っているので著作権料がフェルドマンに入るからいいだろう・・・)ここはNYCセッションのテイクでいこう!・・・そんなところだったのではないだろうか?

そして・・・Joshua のハリウッド録音テイクも、テーマ部分、2管のハーモニー、ピアノのコンピング(和音での伴奏)など 正式発売されたNYCテイク と同じ。やはりフェルドマン自作曲においてはきっちりとその型が完成されていたのだ。ただ、seven~同様に、NYCテイクよりもやや遅めのテンポでゆったりした感じにはなっている。だがその分、マイルス、ジョージ・コールマンのソロは、余裕をもってじっくりフレーズを展開させていて・・・なんだかこちらのテイクの方が味わい深い。

*追記3~未発表音源を集めた2枚組 Directions は1981年に発売された(日本盤はサークル・イン・ザ・ラウンドというタイトルで発売されている)

傑作自作曲が自分の演奏したテイクで発表されなかったこと・・・このことがフェルドマン氏にとって不幸なことだったかどうかは微妙な問題なので置いといて~マイルスからのバンド参加の要請を、フェルドマンが丁重に断った、ということらしい~まずは「フェルドマンのピアノ」について語りたい。ここで、僕が聴くたびに『いいなあ・・・』と感じるロスアンゼルス(ハリウッド)録音について触れておかねばなるまい。
basin street blues,
I fall in love too easily,
baby won't you please come home 
~これら3曲である。
先に言ってしまうと・・・この3曲がバラード(ゆっくりしたテンポの静かめな演奏)ばかりでどれも絶品なのだ。マイルスのバラードの巧さは、これはもう誰が聴いても素晴らしい!と感じるだろう・・・いや、ものごとにはすべて好みの違いという側面があるから、オレはマイルスのバラードは嫌いだ!という方もいるでしょう。だからもちろん僕の好みでの話し~ということでご理解してもらって(笑)、僕はそういえばジャズ聴きの初期からマイルスのラウンドミッドナイトやマクリーンのレフトアローンを聴いて好きになったので、まあ抒情的なバラードが元々、自分の好みだったということかと思う。
そんな風だから、マイルスのこの<Seven Steps to Heaven>を聴いて バラードで演奏された I fall in love too easily  をすぐに好きになった。後にシナトラの歌を聴いてこの曲をもっと好きになった(笑)そして他の2曲も聴けば聴くほどに心に染み入ってくるわけである。
A面1曲目は basin street blues は、うんと古い曲のはずだが、ものすごくゆっくりしたテンポの、なんとういうか・・・マイルス・マジックによって、かっこいいブルージーでモダンなバラードに仕上げられている。
テーマのメロディーはタイトルどおりブルースっぽい感じか。そのメロディーをマイルスは、止まりそうなゆっくりテンポの下、ミュート・トランペットから生み出す厚みと深みのある音色、そして息の長いフレーズでこの曲の物語を綴る。その妙をじっくりと味わうと、次は
フェルドマンのピアノだ。
フェルドマンのソロ(アドリブ)終始「歌って」いると思う。その時の音楽がごく自然に流れるように歌おうとしているように感じる。右手のシングルトーンは、慌てることのない溜め気味の乗りで、決して弾きすぎることなく、気の利いたいいフレーズ(メロディー)を繰り出してくる・・・そこに左手でスタカート気味のコード(和音)を差し込んでくるのだが~この辺、ちょっとウイントン・ケリーに似ている(笑)~それを右手のフレーズのリズムと合わせるような弾き方に変化させつつ、徐々に盛り上げてくる・・・そんな感じだ。そうしてそれらは基本的に、静かな中での盛り上げ方であって、なんというか・・・誠に品がよくて情緒がある。だから僕はフェルドマンの、バッキングやソロを聴いていると、いつも『う~ん・・・いいピアノだなあ・・・』と感じてしまうわけだ(笑)
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そしてもうひとつ、とても大事なことがあって、それは録音の質感である。CBSの録音は丸みがあってそれも僕の好みなのだが、特にこのハリウッド録音3曲には、どの楽器の音にも、しっとりした仄(ほの)かに温かみのあるような質感があって、なんというかそれがマイルスのミュート付けたトランペットや、それからこのフェルドマンのピアノの優し気なタッチ、品の良さと似合っている。
さて、
フェルドマンのリーダー作は幾つかあるのだが、イギリス時代のヴィブラフォン中心のものとか、映画にリンクした企画ものなどが多くて、フェルドマンの情緒感のあるピアノをじっくり味わえる作品が案外に見つからない。いや、ひとつ、いいのが在った。

riverside の Merry Olde Soulというレコードである。これ、最初はOJC盤で聴いてその録音・収録曲、そしてもちろん演奏の良さ・・・つまり全面的に素晴らしい内容に驚いた。
(2009年7月「リヴァーサイドの不思議」2人のエンジニア~Jack HigginsとRay Fowler という記事を書きました。ここからどうぞ)
その Merry Olde Soul~2年ほど前にようやく黒ラベルのステレオ盤を入手した。このレコードは1961年1月の録音でエンジニアはレイ・フォーラー。録音が良い、というのはピアノの音にしっとり感があって、それから特にサム・ジョーンズのベースの音が素晴らしいからだ。サム・ジョーンズは僕も好きなベース弾きだけど、録音(作品)によって、やけにペンペンと薄い音に聞こえたりすることがあって(レッド・ガーランドとの盤など)それが残念なのだが、この Merry Olde Soul のベース音は、全体に音圧感が高めで、切れの良さに加えて適度に厚みもあって、とってもいい! そう、ブルー・ミッチェルの『ブルー・ムーズ』でのサム・ジョーンズの音色とほぼ同質と言えそうだ(ブルー・ムーズのエンジニアもやはりレイ・フォーラー)
この中に特に好きな1曲がある。
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A面3曲目の serenity という曲である。ちょっとクラシックっぽい格調高い感じの甘い曲調かもしれないが、僕はこの曲(とその演奏)がどうにも好きなのである。ちなみにserenityという単語を辞書で引いてみると・・・うららかさ、静穏、平静というような意味とのこと。
この曲・・・正にそのタイトルどおり、清らかさを感じるような静かなバラードであるが、曲の最後の方では、この静かなる男が控えめに、しかし、じわ~っと盛り上げてくる。両手をフルに使ってトリルというのか、たくさんの音を途切れないように連続してくる感じで、それをクレシェンド(だんだん強くする)させてくるのだ。しかしそのクレシェンドは案外に短めで、決してくどくはない。このserenity・・・フェルドマンという人の核心が表れたような曲、演奏だと思う。きっとフェルドマン自身も充分に満足したはずだ。そう確信できるほどに、このレコード・ジャケットのフェルドマンは素晴らしい笑顔を見せてくれている(笑)
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コメント

>真空管が温まってなかったせいだった~
わっはっは。ありますよね・・・真空管。2~3枚聴いてるとだんだん真空管が暖まってきて、音もいい感じに・・・なんというか各楽器の音に厚みが出てくるというか・・・全体に音圧感が増してくる感じかな。
そして真空管の場合は、ある程度、ヴォリュームを上げ気味にして聴いてやると、さらにいい感じの質量感が出てくるみたいです。楽器の音色にザラっとした厚み・・・みたいな感じが現われる・・・それが真空管の良さかなと思ってます。まあ勝手な思い込みかもしれませんが(笑)

投稿: bassclef | 2020年1月24日 (金) 10:20

しかしよく覚えていますよね。2eyeステレオ、2eyeモノ、日本盤(77年)持ってます。今日聴き比べてみました。基本モノ盤が好きですが、このLPはステレオの方が広がりがあっていいかな?と思います。モノ→ステレオ→日本盤と聴きましたが日本盤が一番いいと思いましたが、そのあとモノ盤聴いたら最初聴いた時より良かった。つまり真空管が温まってなかったせいだったようです。また一緒に聴きましょう!

投稿: konken | 2020年1月23日 (木) 23:05

あ、konkenさん、コメントどうも~!
そういえば・・・konkenさんはSeven Steps to Heavenという作品を大好きだったですね(もちろんフェルドマンのピアノも好きでしょう・(笑))
マイルスの2LP(Directions)に収録されたso near so farを一緒に聴いて「う~ん・・・西海岸録音は、4ビートかあ!」とか話したような記憶もあります。あの時点ではトニー入りの3曲の内、同じ曲ではこのso near so far
だけが発表されていたわけですね。
それにしても、konkenさんの
『このbox CD が出る前からこのレコーディングには別テイクがあると思っていたし、マイルスが死んだら発表されると信じてました。発売直後に入手~』
このコメントは凄いですね(笑)いかにkonkenさんが、このSeven Steps to Heavenという作品を好きであったか・・・よく判ります。
そういえば、konkenさんは確か・・・Sevne Steps~の
2eye・モノラル盤を持っていたような。1963年の時期だとおそらくステレオ盤の方が多いだろうから、このLPのモノラル盤はかなりレア・・・なような気がします。また聴かせてくださいね。

投稿: bassclef | 2020年1月22日 (水) 20:44

18日にsigeさんと会う機会がありまして話していて、このブログの話が出ました。そう言われてチェックするの忘れてました。sigeさんの報告で今回のテーマはVictor Feldman しかも私の大好きなSeven Steps の話から別テイクの話題じゃないですか!私、基本レコードしか聴きませんが、ほとんど唯一聴くCDがこの別テイク。このbox CD が出る前からこのレコーディングには別テイクがあると思っていたし、マイルスが死んだら発表されると信じてました。発売直後に入手、案の定、期待を超える演奏に感動を覚えていますし、今でも聴く時はすべてのテイクを通して聴きます。Merry Olde Soul も20年以上前に偶然CDを買って愛聴盤になり、その後青モノ盤を入手。そんな話やジャズの話等sigeさんとの話は楽しかったです。

投稿: konken | 2020年1月22日 (水) 00:26

シュミットさん!こちらこそ今年もよろしくお願いします。いやあ・・・ベース大好きコメント、とても嬉しいです。ライブ・ハウスでの、そのベース弾きさん・・・シュミットさんのベース音・注目気配を感じて、うう、これはジャズの玄人さんが居るな・・・とプレシャーを感じながらも、うんと張り切って弾いていたのでしょう(笑)
bags meets wes は僕も好きなレコードで、このシュミットさんコメントを見て、手持ちはOJC盤ですが、おっしゃるようにベースもギターもヴィブラフォンも艶のあるいい音(録音)ですね。で、今、両面聴いてしまいましたよ。いいですね・・・SKJというブルース。2曲目のステイプルメイツもよかったです。テーマの短いブレイク(全員が音をパッと止める箇所)で、誰かが~「ゥウ~ン」と小さい声で唸るのですよ・・・すごいジャズっぽいフィーリングで最高です!(笑)あの唸り・・・たぶんフィリー・ジョーかな・・・。
サム・ジョーンズの存在感というのは、とにかく音楽をグイグイと引っ張っていく(いこうとする)その気合というかエナジー感ですよね。だから・・・録音が良くない場合(レコード)だと(ベースの一音一音の音圧感がある程度、大きく出てこないと)なにか軽くペンペンと空回りした感じ・・・に聞こえてしまうこともあるようです(僕・個人の感想)
その観点から見ると~シュミットさんの挙げられた作品は、サム・ジョーンズの重厚・グイグイのベース音が聴かれて、うんとジャズっぽい作品ですね。ブルー・ミッチェルの「ブルー・ムーズ」でのサム・ジョーンズもいいですよ。

投稿: bassclef | 2020年1月17日 (金) 11:50

こんばんは、シュミットです。すこし遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。今年になって、なんか忘れてるなあって思っていたら、このbassclefさんのブログをまだ拝見してなかったんですよね。やっと思い出して今年分を読ませてもらいました。

去年の夏、なんにんかの人に連れられて、小さなジャズクラブでのライブに行きました。女性シンガーにビアノとベースというこじんまりとした編成でしたが、3人ともとてもフィーリングがあって、リクエストにも次々と対応してくれたりして、とても楽しかったんです。
私の座ってるところはベース(もちろんウッド)がとてもよく聴こえるポジションで、ベースがグーングーンと迫ってくるんです。久しぶりに聴く迫力ある生のウォーキングベースに「このベース、いいですね」って私がまわりの連中にいうと、「シュミットさん、さすがに目(耳?)のつけ所が違うね、ぼくなんか美形シンガーの顔しか見てないもんね」とか言われたりして、えらいみんな感心してくれるんです。ただベースが好きなだけなんですけどね(笑)。

私の好きな「bags meets wes」というriverside盤があります。録音も良くってレイ・フォーラーです。このアルバムにはブルース曲がいくつか収められていて、どれもいい出来なのですが、ミルト作の『s.k.j.』が出色だと思います。リズム隊がさりげなく、しかもディープな雰囲気で入ってきて、ミルトとウエスがユニゾンでシンプルなテーマを奏で、このあたりでもうやられてしまいますが、ウエス、ケリー、ミルトと続くソロもさすがです。
ホントによく聴いたアルバムなんですが、ある時、なぜかベースに耳がはりついてしまい、楽しみが倍増してしまいました。そう、サム・ジョーンズなんです、これが。
「something else」もこの人がいてこその「something else」じゃないでしょうか。
bassclefさんがベースのことをまたじっくり語ってくれるのを楽しみにしています。

投稿: シュミット | 2020年1月16日 (木) 19:17

やあ、sigeさん、明けましておめでとう!コメントもどうもです。今回、1年ぶりの<夢見るレコード>は、ヴィクター・フェルドマン絡みで何か・・・と思って大晦日の午前中からウンウン唸りながら始めて、午後には気分転換を兼ねて街に出て、百貨店催しの中古レコードフェアを覗いたりして、また夕方~夜でなんとか大晦日中にアップしました。フェルドマン主体でいくつもりが、いつのまにか・・・やっぱりマイルス話題になってしまって苦労しました(笑)
さてsigeさんも相当に好きなマイルス・・・バンドの変遷として、やっぱり、トニーやハンコックが加わって・・バンドのサウンドが劇的に変化してくる辺り・・・興味深いですよね。ロン・カーターはすでにハリウッド録音でも参加しているので、ハリウッド/ニューヨーク2つのseven steps~のテーマの合わせ部分ではロンカーターのベースの弾き方は同じなんです。だからフェルドマンがピアノ弾いた自作曲では、あのseven の形はすでに出来ていた・・・わけです。フェルドマンのピアノのハーモニーも充分に斬新で素晴らしい(実は僕はハンコックより好きなくらい(笑))
そこで・・・やっぱりドラムのノリの違い、感覚の違い・・・ということになるのかな、いや、バトラーのブラシも全然、悪くないんですが(笑)そんな具合のこと、追記2では、僕のまったくの私見を書いてしまいました。
sigeさん・・・もちろんどんな私見でも構わないので、またぜひコメントしてくださいね。

投稿: bassclef | 2020年1月 5日 (日) 11:35

baseclefさん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。私も実はフェルドマンの隠れファンです。タッチの美しさ、うっとりするアドリブ世界、申し分ないです。今回紹介されているトリオ盤持っていなく、さっそくyoutubeで確認しました。いいですね。この歳にして初めて聞きました。また、貴殿のブログで紹介された音源でジャズライフを広げていきたいと思います。

投稿: sige | 2020年1月 5日 (日) 00:52

あ、パラゴンさん! ご無沙汰しております、明けましておめでとうございます!
パラゴンさんの『困ったときの~』には、思わず微笑んでしまいました。エラ&ルイ、カーペンターズ・・・聴いてて理屈抜きにホンワカと安らぐ感じ・・・そしてもちろん音楽そのものがホントにいいですもんね(笑)リタ・ライス・・・はちょっと意外な感じではあります。リタライスは~ブレイキー一派との共演盤くらいしか持ってません。そして、たしか・・・リタの夫のピアノ~ピム・ヤコムスの1枚(philipsだったか)きり持ってるのみ(笑)パラゴンさん・・・ほんとにヴォーカル好きなんですね。
ことしもまたよろしくです!

投稿: bassclef | 2020年1月 4日 (土) 10:30

audio_romantic80 さん、明けましておめでとうございます。romantic80さんのブログ≪オーディオ・ロマンチック街道≫拝見しております。レコード話題として、ジャズではエヴァンスのピアノ、クラシックではディーリアスが、よく登場してくるので、その辺りは共感が大です。
オーディオ話しは僕にはちょいと難しいですが(笑)
~ステレオカートリッジで(しっかり調整できているという前提で)再生するモノラル盤も決して悪くない。
~レコードの版(カッティングの際のヘッドアンプ?)による情報量は大きく違う。
この辺り、興味深く読みました。もっとも僕など「情報量」とまでは考えずに、要はそのレコードの 音がいいか、そうでもないか・・・くらいの理解・認識ですが(笑)
興味の湧いた方~ぜひリンクしてあるhttp://blog.livedoor.jp/audio_romantic80/
をご覧ください。
ヴィクター・フェルドマンについては、そうですね、
≪マーティー・ペイチの「踊り子」とかコンテンポラリーの「The Arrival of ・・」とかで ヴィブラフォンの印象が強い≫
80さんがこう仰る通り、一般的にはやはり「ヴィブラフォンの名手」として知られてますね。実際、イギリス時代(彼はイギリス人)も、1955年にアメリカに渡ってからも、まずはヴィブラフォン(それからパーカッションも)での仕事(レコーディング)が圧倒的に多いようです。そして徐々にミュージシャン仲間から『ピアノが凄い』と評判になって、キャノンボールの専属になった(1960~1961頃)ようです。本記事にも書きましたが、ピアノの名手としてのレコーディングは案外少ないので、なかなか目立ちませんが、まずはマイルスとのSeven Steps to Heavenのハリウッド録音3曲で、彼の味わい深いピアノをどうぞ!

投稿: bassclef | 2020年1月 4日 (土) 10:17

Bassさん、お久しぶりです。

困ったときのマイルスですか・・・解りますよ。
自分は、困ったときのリタ ライス、ルイとエラ、カーペンターズかな。

フェルドマンと言ったらコンポラのバイブにとどめです。
ステレオとモノと両方有りますが広がりが有るという事でステレオに個人的には軍配を上げます。

今年は、また集まりたいですね。

投稿: パラゴン | 2020年1月 4日 (土) 08:58

bassclefさん
明けましておめでとうございます。ご無沙汰しております。
今年はVictor Feldmanですね。僕にとっては彼はマーティー・ペイチの「踊り子」とかコンテンポラリーの「The Arrival of ・・」とかで ヴィブラフォンの印象が強いのですが、bassclefさんのお話で、認識不足だったみたいです。で、ピアノもじっくり聴いてみたくなりましたね。
もう僕はレコード収集は止めたつもりだったのですが、なんかbassclefさんに消えかかった火をもう一度焚きつけられちゃった感じです(笑)
そうそう、昨年は僕はエヴァンスの「Intermodulation」で「モノラル盤の美しさ」に、ようやく開眼しました。
では、今年もよろしくお願いします。

投稿: audio_romantic80 | 2020年1月 3日 (金) 20:46

D35さん、明けましておめでとうございます! すっかりご無沙汰しちゃってますが、変わらず拙ブログを見てくれてありがとうです!
≪本命で落札したおまけでした。けれど聞いてみたらこっちのほうが気に入って(笑、よくある話)≫
~わはは!このパターンってホントよくありますよね!(笑)
ネット通販でもリアル店舗でも同じで、本命(と自分では感じて)とは別に、「まあこっちのも(安いから)買っておくか」~みたいな「ついで買い」のレコードが、すごくお気に入りのレコードになってしまう~あるある(笑)
僕の場合、その実例は・・・アート・ペッパー/ジョージ・ケイブルスのデュオ~Going Home(国内版)です。その頃は後期ペッパーをまったく聴いてなかったので、まあ・・・ついでに・・・くらいの気持ちで入手したのですが、これが「いい!いい!」となって(笑)
そんな幸せな偶然は・・・だんだん減ってきましたが。
またいいレコード(いい音楽)を聴きましょう!

投稿: bassclef | 2020年1月 2日 (木) 10:27

あけましておめでとうございます。
マイルスのセブンステップ・・・は2~3年前に手に入れてその時はアランフェスを本命で落札したおまけでした。けれど聞いてみたらこっちのほうが気に入って(笑、よくある話)おまけに次々とマイルスをひっぱりだして聴いたもんです。
けれどその時はピアノのフェルドマンは全く意識にありませんでした(おはずかしい)。
またさっそく聴いてみます。
今年もどうぞよろしく!

投稿: Ⅾ35 | 2020年1月 1日 (水) 23:41

senriyanさん、明けましておめでとうございます。元旦朝からの拙ブログ閲覧~コメントまでありがとうです。
ヴィクター・フェルドマンという人・・・やっぱりむちゃくちゃに才人なんだな、と思います。それはヴィブラフォンとピアノの二刀流というだけのことでなく、senriyanさんも書かれて、作曲・アレンジ(映画音楽とかソヴィエト民謡?題材のジャズ作品のレコードがいくつかある)の能力も含めて、さらに、キャノンボール・アダレイのバンドでのピアニストの役割~これ、実はあまり聴き込んでない・(笑)普通にファンキーっぽく明るい感じで弾いている・・・ような印象なんですが、まあ少なくとも、僕がこの記事で強調したような「情緒感たっぷりの」みたいな面は表さずに、キャノンボールのバンドを音楽的にまとめていた・・・ような印象です。で・・・riversideのリーダー作~Merry Olde Soulで、自分の本音を爆発させた! のかなあ・・・というのが僕の妄想です。
本記事では触れませんでしたが、ヴィブラフォンでの演奏にも凄いのがありまして、それは・・・ベース/スコット・ラファロの唸りを上げる高速4ビートを、ハッシと受けて止めて切れ切れのビート感でヴィブラフォンを叩きまくるあれ・・・アレです、「アライヴァル・オブ・ヴィクターフェルドマン」(contemporary)です。う、アレも聴きたくなってきました(笑)

投稿: bassclef | 2020年1月 1日 (水) 19:40

明けましておめでとうございます!

このマイルスのレコードが大好きだという方を数名知っております。そのどなたも筋金入りのマニアです。あるジャズ・バーではマスターが私はこのレコードがいちばん好きといってかけてくれたこともありました。
そして、皆、口々にヴィクター・フエルドマンの作曲能力、ピアノのセンスを高く評価するのです。
私は恥ずかしながら、ここ何年かでその存在を意識するようになりました。
で、今回の記事を拝見させて頂き、あらためて、いや、実にこの人いいと。
そして、この盤の録音、なるほど、ロスアンゼルス録音の質感。これは、ぜひ、当時の盤を入手したくなりました。

ヴィクター・フエルドマンさんの笑顔の演出がまた良いです。

投稿: senriyan | 2020年1月 1日 (水) 09:53

denpouさん、明けましておめでとうございます。大晦日か正月にしか更新しない、この<夢見るレコード>に、さっそくのコメントいただき、ありがとうございます。
denpouさん、すっかりご無沙汰してますが、denpouさん、変わらず野鳥の撮影の方、がんばっておられるようで何よりです。それから・・・たまにフェイスブックで「ジャズ部」というグループを覗いているのですが、denpouさん・・・ひょっとして投稿されてますよね・・・渋い10インチ盤とかの内容で、あれ、これは?と判りましたよ(笑)
またいろいろ教えてください。

投稿: bassclef | 2020年1月 1日 (水) 09:48

bassclefさん
 明けましておめでとうございます。 
 お元気で過ごされて増すでしょうか
 恒例の大晦日の投稿楽しみにしておりました、何か私にとって予想外のヴィクター・フェルドマン ブログを拝見し改めてこのアルバムを聴こうと思っています。
 昨年も活躍されていると思いますが 今年も益々のご活躍を期待しております。
 私的なことですが 昨年後半から野鳥画像でのブログを始まましたので 報告まで。

投稿: denpou | 2020年1月 1日 (水) 08:08

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