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2014年1月26日 (日)

<ジャズ雑感 第36回> クリス・コナーの声

ジャズを長いこと聴いてきたが、実は・・・僕はヴォーカルものをあまり聴いてない。限られた何人かの女性歌手~アン・バートン、キャロル・スローン、アイリーン・クラール、アニタ・オディ、ジューン・クリスティ、それから、クリス・コナー、この辺りをたまに聴く・・・そんなヴォーカル初心者である。もちろん、美人歌手のゴージャスなジャケットを目にすると・・・そのオリジナル盤を欲しくなるが、人気の盤はどうしても「いい値段」になるので、僕の場合はその現実を見ると、すぐに諦める(笑) インストものに対しては、もう少しだけだが粘る(笑) そんな僕が、オリジナル盤に若干の拘りを持って、知らぬ間に初期の何枚かを集めさせられていた(笑)・・・それが、クリス・コナーなのである。

クリス・コナーと言えば・・・誰もが、バート・ゴールドブラットの傑作ジャケット~「うな垂れるコナー」と「マイク挟みコナー」・・・あれを思い出してしまうだろう。コナーのベツレヘム10インチ盤は、内容の良さと共にあのジャケットの素晴らしさもあって、やはり人気が高い。そして値段も高い(笑) ベツレヘムのコナー音源を僕は安物CDで聴いていて、「悪くないなあ・・・」」と感じていた。そしてその頃、あの10インチ盤1001番のジャケットと同じ写真のEP盤(7インチ)を見つけたのだ。

101ab_2 ≪BEP 101Aと101B~10インチ盤1001番と同内容。全8曲どれも素晴らしいが、僕は・・・what is there to say が特に好きだ≫

102ab ≪BEP 102Aと102B~10インチ盤1002番と同内容。cottage for sale がいい。アコーディオンの音色が印象的≫

首尾よく入手した、そのEP盤から流れてきた「クリス・コナーの声」・・・・これが僕には、なんとも凄かったのである。
ハスキーがかった太くて低めの声・・・張り上げている感じではないのに、凄い音圧感があって、とにかくよく「鳴って」いる(笑) 人の声を「鳴っている」というのも変な表現だが、実際、コナーのそれは・・・ググッと聴き手の心に迫ってくる・・・そんな存在感のある「声」だったのだ。

101のジャケット写真~コナーがマイクのスタンドを両手で挟み込むようにしながら、体をグッと後方に反らして(つまり、マイクから離れるようにして)、「大きな声」を出している。そういえば、クラシックの歌い手さんがマイクを使って大きな声で唄い込む時に、意図してマイクから後方に離れるような動作をしているじゃないか。あれは、もちろん「巧く見せるため」などではなく(笑)、やはり、歌い手さんがフォルテで発声した場面で、マイクを入力過多にさせないための(音を歪ませないための) 動作なのだろう。
それにしても、本当に口を大きく縦に開いている。そういえば、クリス・コナーの写真はたいてい「大きく口を開けている」場面が多い。後述する12インチ盤 6004番 の「大口」はもちろん、BCP20 も BCP56 も、かなりの「大口」である。やっぱり、大きな音声を発したい場合には、大きく口を開ける方が、より自然だろう。

1002_2  10インチ盤の2枚・・・1001番(マイク挟み)と1002番(うな垂れ)。僕は先にEP盤4枚を揃えたので、まあ音源(全16曲)は聴ける・・・ということで、10インチ盤は後回しとなっていた。それで今回「写真でも」と思ったのだが、両方持っている、と思い込んでいた10インチ盤は・・・実は、1002番しか持っていなかった(笑)
≪右写真~10インチの1002盤。「うな垂れ」もダークな色調に独特な雰囲気がある≫   

Bethlehem でのクリス・コナー作品~まず2枚の10インチ盤が1954年に発売され、その後、3枚の12インチ盤~BCP20、6004が1955年、BCP56が1957年の発売らしい。(オムニバスの6006番 も加えれば4枚だが、コナーの4曲は既発音源)
10インチ盤の1001番は、伴奏がピアノのエリス・ラーキンスのトリオで8曲、1002番の伴奏は、ヴィニー・バークのクインテットで8曲、この全16曲が、12インチ盤化の際に分散されてしまったので、12インチ盤にアルバムとしての統一感があるとは言い難い。

6004番「lullabys」には~1001番から5曲、1002番から6曲、そして別セッション(サイ・オリヴァー楽団)から3曲の全14曲収録。

ChrisBCP56番「Chris」には~1001番から残りの3曲、1002番から残りの2曲、そしてサイ・オリヴァー楽団から3曲、そして後の4曲がラルフ・シャロンのグループ(K&JJを含む)の全12曲収録。



BCP20番~全てラルフ・シャロンのグループで、全10曲収録。
A面1曲目の blame it on my youth が素晴らしい!This_is_2

さて、クリス・コナーを話題としたからには、ここでもう一度、整理しておきたいことがある。もちろん、6004盤~sings lullabys of birdland のジャケットのこと・・・「大口」と「半口」である(笑)前々回の「スタン・リーヴィー」記事のリストやコメントにおいて、すでに「大口」ジャケットが先の発売で、「半口」が後の発売らしい・・・というところまでは述べた。
その根拠は、「大口」ジャケットと「半口」ジャケットにおける表記の違い方にある。以下~下写真6点はdenpouさん提供。

Bcp6004_4 Bcp6004_5

≪左写真~「大口」の裏、右写真~「半口」の裏≫

1.裏ジャケット「レコード宣伝」番号の表記~
  「大口」では、BCP 6001番~6007番まで
          BCP ~64番まで。
   「半口」では BCP 6001番~6032番まで
          BCP ~79番まで

2.裏ジャケット アドレス表記の違い~
「大口」は*2種存在。
<左NY、右CALIF><左NY、右NY>
「小口」は <左NY、右NY>

上記の状況を常識的に考えれば、あるレコードに宣伝として載せるレコードのタイトルは、すでに発売されているタイトルのはずだから(もちろん、近日中に発売される予定のレコードが載る場合もあるようだが)、裏ジャケットに掲載された宣伝レコードの番号が「若い」方が、やはり発売が「先」と言えるだろう。
この6004番2種の場合は~denpouさんが指摘してくれたように、6032番まで載せている「小口」に対し、6007番までしか載ってない「大口」の方が「先」であることは、まず間違いないであろう。Bcp6004_6 Bcp6004_7
≪「大口」~<左NY、右NY>のジャケットと、「長方形ロゴ」のセンターラベル≫
Bcp6004_8 Bcp6004_9
≪「半口」~<左NY、右NY>のジャケットと、「長方形ロゴ」のセンターラベル。denpouさんが発見した「長方形ロゴ」左端の「十字マーク」。この「十字マーク」が「大口」センターラベルには無い。そして「ロゴ」自体のデザインも両者で微妙に異なる。
「半口」ラベルの方は、BETHLEHEM の下の「HIGH FIDELITY」文字が銀色ラインに囲まれているが、「大口」ラベルの方は「HIGH FIDELITY」の下に銀色ラインがない。
そして、中心穴(チュウシンケツ・・・という呼び名はないかと思うが:笑)の左右の「BCP-6004」と「Side A」文字が、両者で左右逆になっている。

そしてもうひとつ・・・先ほど、*印を付けて「大口」ジャケットにも2種が存在と書いた。実は最近、denpouさんがYoさん宅におじゃました際、Yoさん手持ちの6004番:クリス・コナーが、「大口」であること、そして・・・<左NY、右CALIF><センターラベルがリーフ>であることを「発見」してくれたのだ。それまでは、denpouさん手持ち「大口」「小口」が、ともに<左NY、右NY>だったので、アドレス表記違いによる発売時期の先・後の判断にもうひとつ、疑問が残っていたのである。
P1110448 P1110449 P1110450 Yoさんの「大口」は、アドレス<左NY、右CALIF>に加え、盤のセンターラベルも<リーフ>であった・・・これでもう間違いない!というわけで・・・クリス・コナー『sings lullabys of birdland』には、ジャケットだけでも、「大口」に2種、「小口」に1種~計3種の存在が確認できたわけである。

≪追記≫(2/3) Yoさんコメント(1/27付)で、<左NY、右CALIF>ジャケットで中身の盤が「十字マーク・長方形ロゴ」のものがあったとのこと。denpouさん「大口」のセンターラベル(長方形ロゴ)には無かった「十字マーク」が付いている。チャランさん「大口」の「十字マーク・長方ゴ」とも異なる。

Cad5vqop_2 Caaicfis_2 Cau6rs6g_2

上写真6点はYoさん提供~special thanks to Mr.Yoさん!

≪追記≫(1/27) チャランさんからの情報によると~
チャランさん手持ちの「大口」センターラベル(下写真2点)は、「十字マーク・長方形ロゴ」「フラットかなあ?」とのこと(denpouさんの「大口」は「長方型ロゴ」) チャランさんの仔細なチェックにより、もう1点の差異が見つかった~それはこのLPの目玉曲(lullaby of birdland)の表記下カッコ内の作曲者名クレジットだ。チャランさん手持ちのセンターラベルのものだけ、(Forster - Shearing)となっているのだ。他3点は全て(Shearing)である。これは・・・?

 Img_0852 Cha
ついでに自分の手持ち「半口」を見たら、なんと、僕:bassclefの「半口」センターラベルは十字マークなしの「長方形ロゴ」だったのだ。(denpouさんの「半口」は、「十字マーク・長方形ロゴ」)
う~ん・・・これはどうしたことか?(笑) これでは、ジャケットは、「大口」2種と「半口」1種~の3種。そして「盤」(センターラベルの仕様)は、「大口」2種、「半口」2種の計4種が存在することになる。いや・・・下記のYoさん<センターラベルがリーフ>も入れれば、5種となる。これは・・・まだまだ追跡調査が必要だぞ(笑)

≪追記≫2/2
このクリス・コナーの6004番『sings lullabys of Birdland』~何種類もの版が見つかったのだが、それでは発売された型としては、いったい幾つの種類があるのか? ちょっと整理してみたい。
≪夢レコ≫前々回の「スタン・リーヴィー」からのジャケット裏の≪アドレス表記の違い≫考察により、発売の順番の大筋としては~
<センターNY>⇒<左NY,右CALIF>⇒<左NY、右NY>で間違いないかと思う。
その「ジャケットありき」を基本に考えてみると、発売順は以下のようになる。

1.「大口」<左NY,右CALIF>リーフ
2.「大口」<左NY,右CALIF>長方形ロゴ・十字マーク
3.「大口」<左NY,右NY>長方形ロゴ・十字マーク/Forster表記
4.「大口」<左NY,右NY>長方形ロゴ
5.「半口」<左NY,右NY>長方形ロゴ・十字マーク
6.「半口」<左NY,右NY>長方形ロゴ

*「長方形ロゴ」の十字マーク有りと無し・・・これについての新旧は、判りません。(また「長方形ロゴ」ラベルだけでの「十字マークの有無」の分布状況を調べる必要がある:笑) ただ・・・アドレス<左NY,右CALIF>ジャケットの盤に「十字マーク」が在ったことから見ると・・・「十字マーク有り」が先なのかな?と考えられます。

チャランさんのコメントに≪YoさんのはCALIFで制作、私とdenpouさんのはNYで制作されたのだと思います≫~とありました。
僕も『スタン・リーヴィー(BCP37)の同一タイトル2種発見の時点では、そのように「アドレス表記」と「製作(プレス)」を直結して考えていたのですが、どうやらそう簡単にはいかないのかな・・・と見方が変化してきました。
その「ジャケットのアドレス」と「センターラベル仕様」について、以下・・・僕の妄想です(笑)

まず、<センターNY>アドレスの時代には、まだ西海岸事務所がなかった~ということから、全て東海岸製作(プレス)ということかなと思います。問題は、西海岸事務所設立以降の「ジャケット製作の状況」と「プレス工場の状況」の関連です。つまり・・・ジャケットは、<センターNY>の次に、<左NY,右CALIF>ジャケットを、次に<左NY、右NY>を、それぞれ、1種類だけを製作していった(仮にそのジャケットが東海岸の製作だろうと西海岸製作だろうと、種類は1種類)ではないかなと・・・考えるのが自然かと思います。つまり・・・ジャケット表記とプレスは連動していない場合もある~という考えです。

「スタン・リーヴィー」記事で示したように、BCP37(Stan Levey)という一つのタイトルにおいて、<センターNY>と<左NY、右CALIF>の異なる2種が存在していたことから、それぞれのレコード(ジャケットと盤)が、東海岸と西海岸の2箇所で「製作されたのでは」と推測したわけですが、このBCP37以外には、その種のサンプルがあまり見つからない。そしてここに絶好のサンプルとして、クリス・コナーの6004番(sings lullbys of Birdland)が出現したわけです(笑) それについては上記のように、「発売された型」として、今のところ6種の版があったわけですが、それでは、どうして、あのクリス・コナー6004番は、6種(6回)も発売されたのか?・・・以下、また妄想です(笑)会社の運営という観点からみても、よほど「いっぱい売れた/まだまだ売れそう」というタイトルしか、追加プレス(発売)はされないはずである。あの頃、一般的なジャズのレコードというものが、全米中でどれくらい売れたものなのか・・・・判りませんが、仮に3000枚(初回)プレスとしたら、追加プレスは、せいぜい500~1000枚くらいではないでしょうか?  そうした「追加プレス」を決定した場合でも、市場での販売状況を見ながら、こまめに少しづつ、少しづつ(笑)という感じだったのでは・・・。逆に言えば・・・ほとんどのタイトルは、「初回プレス」だけだと考えられるわけです。
そうして初回プレスだけの場合で、わざわざ「東海岸プレス」と「西海岸プレス」と分けて製作するのかな・・・?(却ってコストが高く付く) というのが僕の疑問点なのです。
だから・・・西海岸事務所設立直後の一時期、BCP37やBCP6004など、一部のタイトルについては、両海岸で製作(プレス)したが、それ以降は、ほとんどのタイトルは「一箇所のプレス」だったのではないか。(それが東か西かは判らない) だから・・・(一箇所で一括製作してきたであろう)ジャケットのアドレスが<左NY、右CALIF>であっても、それはベツレヘム社としての規模をアピールする意味合いとしてのCALIF表記であって、だからそれがそのまま「西海岸製作(プレス)」とは限らない~と思う。
そして、その西海岸事務所を閉鎖した後の時期になると・・・誠実なるベツレヘム社は(笑)、ジャケット裏右下隅の[Hollywood, CALIF]表記を消して、そうすると・・・空いてしまったスペースがデザイン上、かっこ悪いというので(笑)・・・そこに[New York, NY] なる表記を入れた。それが・・・<左NY,右NY>になった・・・というストーリーです


*ベツレヘム・レーベルの変遷を判りにくくしている大きな要素として、2つのシリーズが複合・並行して発売されたことがあるかと思う。 そこで、自分の手持ちリストの番号並びとアドレス表記、に加えて「センターラベルがリーフ」情報も加えてみた。改めて、その番号並びとリーフの分布を俯瞰してみると、改めて確認できたことがある。

10インチ番時代が全て<センターNY>(1650 BROADWAY, NEW YORK 19表記を含む)そして<リーフラベル>だったことから、アドレスの変遷としては~
<センターNY>⇒<左NY、右CALIF>⇒<左NY、右NY>⇒<左NY、右OHIO>⇒<OHIO>の順。
そして盤センターラベルの変遷は~
<リーフ>⇒<長方形ロゴ>(長方形ロゴにも2種類あり~クリス・コナーの「大口」「小口」のラベル写真を参照のこと)の順で、間違いないと思う。
そして大筋として、以下のことが言えるかと思う。

ジャケット<センターNY>のものは、盤も<リーフラベル>である。
そして、BCP26番辺りから、ジャケットは<左NY、右CALIF>も現われるが、センターラベルは<リーフラベル>のものも多い。同様に6000番代の初期:6010番辺りまでのものにも、ジャケ<左NY、右CALIF>の<リーフラベル>が散見される。
おそらく・・・ジャケットは新規に制作された<左NY、右CALIF>を使っていったのだが、センターラベルは<リーフ>デザインの在庫が残っていてしばらくはそれを使っていた~そんな感じではないだろうか。
難しいのは、カタログの番号順と、<アドレス表記>や<センターラベル>の分布状況に「ズレ」があることだ DeluxeシリーズBCP1番~92番代と6000番代が並行して発売されていった状況で、まずは<センターNY>から<左NY、右CALF>へのアドレス表記移行(あるいは2種ジャケットの並行発売)が、いつ頃だったのか?・・・これがポイントだと思う。
以下、私見だが~
10インチ盤に続いて発売されてきた、Deluxeシリーズ:BCP1~92番の初期タイトルが、ほぼ<センターNY>であること。
BCP37番辺りから<左NY、右CALF>が現われていること。
その<左NY、右CALF>が6001番からは連続していること。
以上の点から、移行期は「BCP37番辺り」と推測している。
(実際に・・・BCP37番の『スタン・リーヴィー』には、<センターNY>と<左NY、CALIF>の2種が存在しているわけだから)

<スタン・リーヴィー>にも載せた「ベツレヘム12インチ盤手持ちリスト」をここに再掲するが、サンプル例を追加するとともに、より「版」の新・旧を探るために、<アドレス情報>の他にも以下の情報も追加した。

≪センターラベルについて~「リーフ」である場合は「リーフ」と表記した。この「リーフ」・・・同じ赤色のセンターラベルをlaurel(月桂樹)と呼ぶ場合もある。なお、表記ない場合のセンターラベルは、全て「長方形ロゴ」となる。
(長方形ロゴには「十字マーク」の有り/無しの2種類が存在するが、このリストではその有・無は表記しない)≫

≪盤が「フラット」である場合は、「フラット」と表記した。表記ない場合は、全てGG(グルーヴ・ガード)となる≫

◎印はYoさん、*印はdenpouさん、チャ印はチャランさん、無印がbassclefの手持ちから確認したもの。(このリストは、情報あれば、随時、追加記入していきます)

Bethlehem Deluxe series (12 inch LP)
 3  <左NY、右CALIF>リーフ フラット
 6  <左NY、右CALIF>
*7 <左NY、右NY>
  8  <左NY、右CALIF>
 9  <左NY、右CALIF>
  13 <左NY、右CALIF> (Ralph Sharon)
*13<センターNY>  リーフ フラット(K+JJ)
 14<センターNY 19> リーフ フラット
 15<センターNY 19> リーフ フラット
 17<センターNY>   リーフ フラット
 18<センターNY>   リーフ フラット
*19<センターNY>   リーフ フラット
20<センターNY>     リーフ フラット
*21<センターNY>  リーフ
  22<センターNY>   リーフ フラット
 24<センターNY>   リーフ フラット
◎25<センターNY>     リーフ  フラット 
 26<左NY、右CALIF>リーフ フラット
 27<センターNY>   リーフ フラット
 29<センターNY>   リーフ フラット
 30<センターNY>     リーフ フラット
 31<左NY、右CALIF>リーフ
 33<左NY、右CALIF>リーフ フラット
 34<センターNY>
*35<左NY、右CALIF> フラット
37<センターNY>リーフ フラット と 
   <左NY、右CALIF>リーフ の2種あり(Stan Levey)
  38<左NY、右CALIF>
 39<左NY、右CALIF>
 40<左NY、右CALIF> リーフ
 41<センターNY>   リーフ フラット
*42<左NY、右CALIF>リーフ フラット
*43<左NY、右CALIF>リーフ フラット
44<左NY、右CALIF>  リーフ フラット
 46<左NY、右CALIF>リーフ フラット
*47<左NY、右CALIF>リーフ フラット
  48<左NY、右CALIF>リーフ フラット
 50<左NY、右CALIF>リーフ
*52<左NY、右CALIF>リーフ
*53<左NY、右CALIF>リーフ フラット
*54<左NY、右CALIF>リーフ フラット
  55<左NY、右CALIF>リーフ フラット
 56<左NY、右CALIF>リーフ フラット
 58<左NY、右CALIF>リーフ フラット
*60<左NY、右CALIF>リーフ フラット
 61<左NY、右CALIF>リーフ フラット
*64<左NY、右CALIF>リーフ フラット
66<左NY、右CALIF>
*68<左NY、右CALIF>
◎69<左NY、右CALIF>
 71<左NY、右CALIF>
◎77<左NY、右NY>
 80<左NY、右NY>
*82<左NY、右NY>
*83<左NY、右NY>リーフ
*84<左NY、右NY>リーフ
*85<左NY、右NY>
*87<左NY、右NY>

Bethlehem 5000 series (12 inch LP)
5002 <左NY、右NY>
5006 <左NY、右NY>(Russ Garcia/Sounds in the night)

Bethlehem 6000 series (12 inch LP)
 6001<左NY、右CALIF>
◎6004<左NY、右CALIF> 「大口」リーフ(Yoさん) *写真
◎6004<左NY、右CALIF> 「大口」 十字ロゴ   
チャ6004<左NY、右NY> 「大口」(チャランさん) *写真 十字ロゴ 
[lullaby of birdland]作曲者が[Forster-Shearing]表記
*6004<左NY、右NY> 「大口」(denpouさん) *写真
*6004<左NY、右NY>  「半口」(denpouさん) 十字ロゴ*写真
  6004<左NY、右NY>   「半口」
◎6005<左NY、右CALIF>リーフ
 6006<左NY、右CALIF>
 6007<左NY、右CALIF>リーフ フラット 
 6008<左NY、右CALIF>リーフ
◎6010<左NY 、右CALIF>リーフ 
 6011<左NY、右CALIF>
*6014<左NY、右CALIF>
 6015<左NY、右CALIF>
 6016<左NY、右CALIF>
*6017<左NY、右CALIF>
*6018<左NY、右CALIF>
 6020<左NY、右NY>
◎6021<左NY、右NY>
 6025<左NY、右NY>
 6029<左NY、右NY>
 6030<左NY、右NY>
*6038<左NY、右NY>
◎6045<左NY、右NY>
 6049<左NY、右CALIF>
*6051<左NY、右CALIF>
*6055<左NY、右Ohio>
◎6061<左NY、右Ohio>
◎6064<OHIO>
*6063<OHIO>
 6069<OHIO>

EXLP-1(3LP 箱入り:アドレス表記なし)
EXLP-2<左NY、右CALIF>

そして・・・まだ大きな「謎」が残っている。それは、なぜ6000番代より発売の古いはずの、BCP1~92番Deluxeシリーズの中の若い番号~僕の手持ち盤では、3・6・8・9・13番が、なぜ<左NY、右CALIF>なのか? アドレス表記の変遷は、<センターNY>⇒<左NY、右CALIF>⇒<左NY、右NY>⇒<左NY、右OHIO>⇒<OHIO>のはずである。
ここがよく判らない。いや、もちろんこれらが、再発としての<左NY、右CALIF>であれば問題ない。つまり・・・これらの番号タイトルの<センターNY>1stの存在が確認できれば、<左NY、右CALIF>は後年発売された2ndである~と、誠にすっきりとした説明が付くのだから。
ところが、これが見つからない。ネットでいろいろチェックしてみても、今のところは見つかっていないのだ。どなたかお持ちであれば、ぜひ情報提供を(笑)
この謎については・・・例えば、こういうのはどうだろうか?
Deluxeシリーズが発売され始めた時、何らかの理由で、1~9番辺りが「欠番」として使われなかった。そして、Deluxeシリーズの30番辺りから、6000番代が並行して発売され始めた頃に~つまり<左NY、右CALIF>ジャケットに移行し始めた頃~発売されたいくつかのタイトルが、その「空き番号」であるBCP1~9番に充てがわれていった~というのが、今の僕の妄想なのだが(笑) 

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コメント

せんりくん、またまたコメントをどうもです!
クリス・コナーの「大口」が「半口」に替えられたのは事実なわけで、そうなるとやはり「大口」ジャケットに何らかのマイナス要素~クレーム・評判悪すぎなどが在ったのでは?と考えるのも自然なことかと思います。そんな経緯でのひとつの<ストーリー>として、せんりくんが書いてくれた~
≪ベツレヘムのオフィスには山のような投書が、その一通にニューヨーク近郊に住む80歳の女性からのものでそれには、聖地の名を借りたレーベルにふさわしくない呆れたジャケットとあった≫
~いやあ・・・これには、思わず声を出して笑ってしまいましたよ(笑) せんりくんのウイットに脱帽です!

そして、間違いなく、ゴールドブラットのデザインである、10インチ盤『カーメン・マクレエ』(通称~「お口のマクレエ」)から、「ひょっとして・・・ゴールドブラットさん、「大口」好きなのでは?」という示唆をいただきました。そうですねえ・・・あの「お口のマクレエ」・・・けっこう好き嫌いが分かれそうな(笑)
この「口ばかりのジャケット」も、ある意味、いわゆるゴールドブラット世界~<絶妙な色で見せる品の良い写真ジャケット>、<味のある強い線で描くミュージシャンのイラスト>~とは、やや異なる感じもありますかね。でも・・・こんな風に「人間の口」だけを、なにかの部品のように扱い、それを集合させてしまう・・・こういう卓抜なアイディアは、やはりゴールドブラットならでは・・・でしょうね。
そして僕の方にも「おや?」と思った「ジャケット」があったんです。それは、BCP51番/Joe Derise wiht Australian Jazz Quartet です。このジャケット、暗めの色調の中、左斜め上を向いたデリーズの顔が、かなりのアップで歌ってる場面(口こそあまり開いてませんが)の写真です。これ、雰囲気がBCP56番の『Chris』によく似ています。そしてその『Chris』もかなりの大口です(笑)もちろん、51番、56番ともに、しっかりと、ゴールドブラット表記が入ってます。
こうなってくると・・・作風の幅の大変に広いゴールドブラット氏は、こういうデザイン(ミュージシャンの顔を、どアップにして、歌手なら「グワ~ッ」と口を開けて歌っている写真を使う)もけっこう使う・・・ようですね。ついでにちょい調べたら~
BCP43番(ジョニー・ハートマン)64番(ベティー・ローシェ)も、やはり「歌手の顔が左向きのアップ」というアングルでした。ついでに言うと(笑)41番(ラルフ・シャロン・トリオ)と42番(ハワード・マギーのreturn of ~)も、「顔が・超アップ!」ジャケでした。
こうしてみてくると・・・マクレエ10インチは、「口というパーツ」だけの大口ですから、ちょいと雰囲気は違うかもしれませんが、「歌手の顔をアップにして大きく口を開いて歌っている場面」という手法は、どうやらゴールドブラットのデザインとして共通した「感じ」は確かにあるようですね。う~ん・・・ますます判らなくなってきました(笑)
僕の中でのは~
コナーの6004番「バードランドの子守歌」が、なぜあれだけ、モノクロ・単色の「暗い色調」のものでなかったのか? そして「歌手が右向きなのか?」という辺りが、素朴な疑問として残ってますね。

投稿: bassclef | 2014年2月10日 (月) 23:35

bassclefさんこんにちは。
ぼくも興味を持ってこの時代の女性ヴォーカルにおける大口ジャケット調べてみました。大口意外と少ない。
impulseのフリーダ・ペインはめずらしく大口ですが完全なる横向き。(笑)そして時代は後年で’63年です。
決定的なのはあのヘレン・メリルの大名盤。大口ですがあの巨大なマイクがお口を半分隠している。(笑)
この時代やっぱり女性が大口開けてというのはいかがなものかとそうした風潮が残る時代だったのかなと感じた次第です。
ところが、大口ジャケット発見しました。意外なところで、そしてそれがバート・ゴールドブラットの手によるものだとしたら驚きです。
実はあのベツレヘムのカーメンのお口ジャケットです。あの中央の唇はどうやっても大口ですよね。
そうなると、むしろゴールドブラットさん大口ジャケット推進派で首謀者ですよね。
ここからぼくの妄想ですが、まずゴールドブラットが
クリス・コナーの大口ジャケット原案をベツレヘムの社長に提案したところ、こんな下品ななモノはダメだと言われた。あのシマウマもどうかと思うが今回はダメだと。
しかし、ゴールドブラット簡単には引き下がらなかった。
クリス・コナーには事前にアポを通していたから。
その最後に彼女はこう言い残したという。
私が口を小さくしかあけられないで一体何を唄えというの?
それを聞いていったんは社長承諾した。しかしながら、この大口ジャケットに彼は芸術性を見いだせなかった。
とことん経費を削りに削って。
出来上がったジャケットはいつものバート・ゴールドブラットの世界感とはまったく異質のものだった。
やがて、ベツレヘムのオフィスには山のような投書が、その一通にニューヨーク近郊に住む80歳の女性からのものでそれには、聖地の名を借りたレーベルにふさわしくない呆れたジャケットとあった。
こうして、ベツレヘム社はこの盤のお口を半分閉じたジャケットを作り直さねばならなかった。
しかし、当然そのジャケットにはゴールドブラットの名前はなかった。

今日は会社の雪除去に駆り出されまして頭のなかはこんな馬鹿なことを考えていました。長くてすいません!


投稿: せんりくん | 2014年2月 9日 (日) 17:05

シュミットさん、応答コメントをありがとうございます! 4回も読んでいただいた・・・恐縮至極です(笑)クリス・コナーの12インチ盤『sings lullbys of Birdland』~僕も「半口」のみ所有だったので、シュミットさんご指摘の<バート・ゴールドブラットのサインが無い>こと・・・自分の手持ち盤を見て「あ、ホントだ」と、驚きました。そして、先発売と思われる「大口」には<バート・ゴールドブラットのサインが在った>ことも、みなさんからの情報で確認できたわけです。僕が「妄想した」~「大口」ジャケのデザインはゴールドブラットは無関係~これはもちろん妄想ではありますが、他の数々のゴールドブラット氏のデザインの品格を想うと、この「大口」からはあのオーラは感じられないので・・・妄想のとおりであってほしい、という心情になりますよね(笑)
サブ妄想として~やはり表記どおり、最初の「大口」のデザインはゴールドブラット氏だったけど、これが、例えばとんでもなく体調不良の時でしかも締め切り間近だった・・・状況下でのやっつけ仕事だったのかも。そして、発売後の「大口」評判の悪さに、ベルレへム社は、すぐに2ndジャケット(とにかく大口を開けてない似たような写真を使って)「半口」を作成した(だからもちろんゴールドブラット表記はなし)自己嫌悪に陥ったゴールドブラット氏は、やはり・・・ベツレヘムから距離を置くこととなった~いうような(笑)
シュミットさんお持ちの<トリオ国内盤>~その「大口」ジャケットには、「Burt Goldblatt表記がない」とのこと・・・それも興味深いことですね。復刻盤というものはあの頃からすでに、ジャケットについては「オリジナル通り」に再現しようとしていたであろうに・・・しかるに、その「ゴールドブラット表記がない」ということは・・・ここにも「何か」がありそうですね。

ちなみに<トリオ>と言うと・・・ひと頃、オーディオメーカーのトリオがジャズレコードに積極的に参入してたこと、ありましたね!僕は高2の時だったか、トリオ発売のfreedomレーベルのダラー・ブランドを買いまして、日々、感動しておりました(笑)
「ベツレヘム」レーベルの復刻は~
トリオ
CBSソニー
日本コロムビア
東芝
という流れだったでしょうか。トリオとCBSソニーのどちらが先だったか・・・さすがに記憶が薄れてます(笑)

バート・ゴールドブラット関わりについては「追記としてまた後日まとめる」と書きましたが、その後のコメントとして、あらかた書いてしまいました(笑)
発売レコードの番号並びにおいて~ゴールドブラット表記が減っていった分布状況と、逆にその頃から、使われだしたデザイナーの分布状況~その辺の過程をもう少し詳しくチェックしていけば何やら面白そうではあります。そんなベツレヘムの「カバーアート」・・・という観点でまた何か括(くく)ってみたいです。(言うだけかも:笑)

投稿: bassclef | 2014年2月 9日 (日) 09:53

こんばんは、シュミットです。
bassclefさんのコメントを興味深く4回ほど読ませてもらいました(笑)。「大口」のオリジナル盤にはGOLDBLATTの表記が表ジャケットにあったんですね。これは知りませんでした。お察しのとうり私のは「半口」でして、これには彼の表記がありません。これとは別に私は「大口」の国内盤(トリオ盤)も持ってまして、これにも彼の表記がありません。ですから前回のコメントでも言ったようにジャケットのフィーリングそのものもゴールドブラットと違うようなので、いろいろなところでこれを彼の作としていることが不思議だったんです。
でも、これでよくわかりました。なにせ、オリジナル盤にちゃんと彼の名が表記されているんですからね。これを彼の作品と考えても無理からぬところです。
その後の経緯はbassclefさんのコメントでスッキリ理解できました。ご本人は妄想ストーリーなどと謙遜してらっしゃいますが、とても説得力のある推理に感心しました。「歴史探偵」という言葉をきいたことがあるのですが私はbassclefさんに「ジャズ探偵」という称号を捧げたいと思います(笑...半分マジです)。
いやー、いろいろ楽しませてもらって、とても勉強になりました。追記があるそうなのでこれも大いに期待しております。


投稿: シュミット | 2014年2月 7日 (金) 18:03

シュミットさん、久々のコメントをありがとうございます! まあ「久々~」は当たり前の話しで、僕の方が<夢レコ>を1年に1回の更新では、コメントの出しようもありませんよね(笑)
クリス・コナーの10インチ盤2枚~あれらはバート・ゴールドブラットのジャケットの魔力と相まって、「コナーの声」の深さも絶好調で、真の名盤だと思います。シュミットさんが「よく聴くのは10インチのほう」というのも充分に納得です(笑) 本記事に載せたコナーの12インチ盤にもコメントしましたが、6004番の『sings lullabys of Birdland』は3つのセッションの合成ですから、やはりまとまりに欠けますね。あの2枚の10インチ盤の醸し出す「ひとつの濃厚な雰囲気」は・・・あれはもう絶品です。

シュミットさんご興味の、EP盤2枚の収録曲については~BEP 101A は、I hear music から始まりwhat is there to say, come back to Sorento, why shouldn't I の4曲。
BEP 101B は、lullaby of Birdland, try a little tenderness, all about Ronnie, try a little tenderness, all about Ronnie, spring is here の4曲。
つまり、10インチ盤1001 の8曲そのままを2枚のEP盤に振り分けたのかな。ちなみに、10インチ盤の冒頭に入る「ナレーション」は、EP盤には(2枚とも)入ってません。
実は・・・僕はあのナレーションだけは・・・ちょい苦手なんです:笑。1001番は傑作10インチ盤は間違いないのですが、あの「ナレーション」がなければ、もっとよかったのに・・・というのが僕の個人的な見解です。いや、あれがあるから「いいんだよ」というご意見も、もちろんあろうかと思います。

6004盤の「大口」「半口」・・・確かにシュミットさん仰るように、他のバート・ゴールドブラットのなんとも品格漂うデザインとは、雰囲気が違うようですね。クリス・コナーの口が大きくても小さくても(笑)なんとなく「普通の感じ」というか、若干、安っぽい感じは否めません。その点については僕も激しく同意します(笑)
それで僕の6004盤手持ちは「半口」でして、シュミットさんのコメントを見て、すぐさまジャケットの表・裏をチェックしました・・・やはりBurt Goldblatt 表記はありませんでした! う~ん、これはどうしたことか・・・?と眠れぬ一夜を過ごしました(笑)
そこへ、探究心旺盛なチャランさんからメールが入りまして、
≪6004盤「大口」ジャケットの方には、右下スミに≪Burt Goldblatt表記がある≫
とのこと。本記事中の2点の「大口」写真(denpouさん、Yoさん)クリックして拡大してみると・・・確かに、右下に Burt Goldblatt とあるようです。
たぶん・・・シュミットさん手持ち盤も、僕のと同じ「半口」だったのかと思われます。
シュミットさんが提示してくれた、この<Burt Goldblatt>問題・・・これは面白い観点ですね。
なぜ「大口」ジャケにはバート・ゴールドブラット表記があって、なぜ「半口」には、その表記がないのか!
むくむくと妄想が湧いてきます(笑) 詳しくはまた後日に<夢レコ>記事(あるいは≪追記≫にてまとめたい~と思いますが、僕は、この<大口Goldblatt有り/半口無表記>こそが、「大口」を「半口」に変えた理由の核心じゃないのかな・・・と思うようになりました。
それは~6004「大口」にBurt Goldblatt表記はあっても・・・シュミットさんと同様に、どうもそれが Goldblatt のデザインとは思えない~ことを前提として~(以下、ホントに妄想です)
コナーの「lullaby of Birdland」が大ヒットして、10インチ盤の在庫も切れてしまっていた~ラジオでもガンガン、掛かってレコード店からの要望が殺到~ベツレヘム社はこの商機を逃してなるものかと~コナーの古い音源を含む3つのセッションをごちゃ混ぜにして、とにかく「バードランドの子守歌」を目玉にした12インチ盤を「やっつけ」で造った。そしてそのジャケットに(実はBurt Goldblatt氏が関わってないのに)氏の表記を入れてしまった~ゴールドブラット氏は「こんな品のない(大口の)デザインにオレの名前を載せるな!」と激怒・・・その後、ベツレヘム社はすぐ「半口」に変えたが、氏の怒りは収まらず、ゴールドブラット氏はベツレヘム社と縁を切った・・・という妄想ストーリイなんですが(笑)

妄想しつつも、以下、手持ち現物から、調べたこと。

1.僕の手持ちリストでは、BCP66番から(オシー・ジョンソン)以降のジャケットには、Burt Goldblattが無い。それまではBCP14番(アービー・グリーン)から、BCP61番の『ハワード・マギー/cherry~』まで、ほとんどのタイトルが、Burt Goldblatt表記。

2.DeluxeシリーズBCP1~9の(リストの3、6、7、8、9の)表ジャケットにはデザイナーとして、 HANNAN なる表記がある。これらBCP1~9は、番号順としては若いのだが、ジャケットも<左NY、右CALIF>で、さらにジャケット裏の宣伝レコードの番号がBCP64・65辺りまで載っていることから、BCPでも60番前後の、つまりかなり後になってからの発売と思われる)

3.そして6000番代シリーズ~6001番「k+JJ」はゴールドブラット表記有り(この6001番の裏ジャケット宣伝はBCP 60番まで)
6004番はこの問題の「有り~無し」に変った。これ以降の6000番代には、ゴールドブラット表記はないようだ(僕の手持ち盤では)

上記1~3の事象から・・・事実として、ある時期から~BCP 60番辺りが境目か~それまで多くのレコードにも誇らしく載っていた Burt Goldblatt なるサイン(表記)が無くなった~ことは言えるかと思う。
ゴールドブラット氏以降のデザイナーについては、無表記のものが増えたので、よく判らないが、表記があるものとしては~
HANNAN(BCP~3、6、7、8、9)Hyde,HANNAN(BCP13)、それから Leichman & Seide(BCP6007番パットモラン)、Scott Hyde(6008番サム・モスト) などが見られます。

シュミットさんの提示により・・・いろんなことを考えてしまいました。Thanksです!
象徴的に言えるのは(というより、僕自身の想いとしても)ある意味・・・
≪ベツレヘム」というレーベルのイメージは、全てバート・ゴールドブラットのジャケットのイメージに収斂(しゅうれん)される≫・・・そんな気さえしますね。
そのゴールドブラットが関わらなくなったベツレヘムレーベルは、徐々に独特の雰囲気を失い、オーナーのガス・ウイルディ氏は、1962年に、ベツレヘムをKINGレコードに売却した~ということかもしれませんね。

投稿: bassclef | 2014年2月 5日 (水) 21:15

こんばんは、シュミットです。コメントするのはずいぶんと久しぶりです。
ベツレヘムのクリス・コナーのことについてすこし.....

私がよく聴くのは10インチのほうですね、とくに1001はあきずによく聴きます。A面1曲目が「I HEAR MUSIC」でこの曲の直前に、ピアノ奏でる「バードランドの子守歌」をバックにBOB GARRITYなる人がメンバー紹介なんかをしてるナレーションが入ってまして、このなんてことのないナレーションからはじまってこのエリス・ラーキンス・トリオでこの8曲を聴かないとピタっと来ません。
たまに12インチを聴くと各々の曲はどれもいいのですが、とくに10インチの2枚がバラバラに入ってる56と6004は変てこな気分になってしまうので困ったものです(笑)。
それとbassclefさんの写真をみてはじめて知ったのですが、7インチのBEP102AとBはジャケットの色合いが違うんですね。私は102Aのほうしか持ってませんが、このブルー(でしょうか?)のBもいいですね。
最後にもひとつ。「大口」、「半口」ともにジャケット・デザインはだれの制作なんでしょうかね?
このレーベルのクリス・コナーは12インチのこの「sings lullabys of Birdland」以外、12インチ、10インチ、7インチを問わずはっきりとゴールドブラットのクレジットがあるんですが、この12インチにはそれが見あたらないようです。ジャズ批評の「決定版ベツレヘム・ブック」ではゴールドブラットのジャケット・デザインとなってますが、どうかなと思ってます。
ジャケットをならべてみるとよく分かりますが他は全部単一カラーで12インチの「sings lullabys of Birdland」だけがフル・カラーです。それとどうも雰囲気というかアプローチがだいぶ違うように思います。

久しぶりなので少し長くなってしまいました。しかしこういうことでワイワイガヤガヤできるのは楽しいですね。

あっ、そうそう7インチのBEP 101AのA面1曲目はやはり「I HEAR MUSIC」なんでしょうか、そしてその前のナレーションはどうなってるのか教えていただけるとありがたいです。

投稿: シュミット | 2014年2月 4日 (火) 23:45

チャランさん、コメントどうも~。訂正依頼の箇所もできるところ訂正しておきました。
コナーの6004番~チャランさん手持ち盤のセンターラベル、あの(Forster-Shearing)・・・なんとも不思議ですね。しかし・・・現に、そこに在る(笑)
ジャケットは大口で<左NY,右NY>。Yoさんの旧所有6004番が、大口<左NY、右CALIF>だったので、それよりは後発売だとは思います。本記事の≪追記≫では、便宜上、[3番目の発売]と想定しましたが、いずれにしても、なぜチャランさん所有の版(発売の型)だけが、Forster-Shearing なのか?
ひとつの推論としては~3度目の追加プレスの直前に、作曲者・作詞者協会(のような機関)から<Forster なる名前を入れろ!というような>クレームが入り、その「センターラベル」を急遽、作成した。4番目の発売時には、その版権問題は解決していた~ので、以前の(Shearing)に戻した・・・という流れの話し(笑)
ちなみに lullaby of Birdland なる楽曲でいくつか検索したら、Forster について若干の情報が得られました。チャランさん、コメントで≪Forster(作詞家ジョージ・デヴィッド・ワイスのペンネーム≫と書かれているので、おそらく調べは付いてるようですけど(笑)以下~

Forsterとは? で調べたらちょいと判りました。米Wikipediaによれば~*(ウイキペディアも盲信するのは危険ですが:笑)

"Lullaby of Birdland" is a 1952 popular song with music by George Shearing and lyrics by George David Weiss under the pseudonym "B. Y. Forster"

作曲はもちろん、ジョージ・シアリングで、作詞はジョージ・デヴィッド・ワイスという人だが、どうやら、Forsterという変名でクレジットされたようですね。
ワイス氏は what a wonderful world の作詞で有名のようです。

≪分からんでも愉しい≫~レコード関わりのこと・・・まったくその通りです!(笑)

投稿: bassclef | 2014年2月 3日 (月) 21:42

bassclef さん早とちりすいません。
Hazukiで検査したらちゃんとフチからリード溝ありました。
初心者で機械屋の私、フチからノギスを当てましたらやっぱりフラット。(レコード溝にノギスの刃先を当てるなんて愛好家にあるまじき)とんでもないことをしました。
右CALIF=右NYでないとするとよくある綺麗なジャケットに入替え。それか右NYの追加プレス。いずれにしても Forster(作詞家ジョージ・デヴィッド・ワイスのペンネーム)がきめてでしょうね。分からんでも愉しい。(笑)

投稿: チャラン | 2014年2月 2日 (日) 22:39

チャランさん、コメントどうもです!
クリス・コナーの6004番(sings lullabys of Birdland)~チャランさんの所有盤は「大口」「左NY、右NY」はdenpouさんのと同じでしたが、そのセンターラベルが「十字マーク」「作曲者クレジットがForster-Shearing」という違いがありましたね。
この記事のやりとり過程で確認された6004番だけでも、ジャケットと中身の盤の入れ替えが(元々の所有者のうっかりミスとして)なかった~として・・・ジャケットは3種の使い廻し、そして、4~5種類の「中身の盤」が発売されたことになりそうです。
私見ですが、つまり・・・コナーの「バードランドの子守唄」は10インチ盤でもヒットし、12インチ化したら、さらにまたヒット・・・だから、12インチの初版(「大口」リーフ)の後、おそらくはこまめに(例えば1000枚とか2000枚とか)何度も追加発売したのではないでしょうか。そしてその過程で「センターラベル」の仕様が少しづつ変更された~という筋書きです。

チャランさんの仰る~≪Yoさんのは、CALIFで制作私とdenpouさんのは、NYで制作されたのだと思います≫
~これについては、話しはそう簡単にはいかないのかな・・・という考えです。この辺りのことと、複数存在の 6004番の発売順なども推理して「クリス・コナーの声」本記事に≪追記≫(青い文字)として、まとめてみたいと思います。またご覧ください。

投稿: bassclef | 2014年2月 2日 (日) 10:44

bassclefさんメールで問合せたフラットとGGの違いの回答有難うございます。
プレス時、フラットディスクのフチをカッタで切取る方法は、制作効率が悪く、プレスと同時に除去する方法に変った頃が私の版だと思います。
(チャランさん追加のコメント)~
<私見ですが:センターNY時代は、フチをカッタで切取る方法のプレス機を使用していたので「フラット」。
西海岸事務所のころにフチをプレスと同時に除去する方法(カドが丸くなり、GG状になる)のプレス機を使用しはじめたので、「フラットでは無い場合」があるのではとないかな、思います>
Yoさんの裏ジャケのカタログ番号私とdenpouさんの右NY>と同じでないですか?
同じとすれば、Yoさんのは、CALIFで制作私とdenpouさんのは、NYで制作されたのだと思います。
1枚のレコードでも聴いて、視て、触って3倍たのしめますね。後、調べてで4倍(笑)

投稿: チャラン | 2014年2月 2日 (日) 00:53

Yoさん、さっそくの反応コメント、ありがとうです!
YoさんのBCP25番(Charlie Mariano)・・・リーフ/フラットでしたか。さっそく「リスト」の方にも「フラット」表記にしておきました。
そして6004番はGGだった(グルーヴ・ガード~つまり非フラット)チャランさん情報(記事写真あり)の「大口」「十字マーク・長方型ロゴ<Forster-Shearingクレジット」~これもチャランご自身が「フラットですかね?」との疑問詞付きで写真を送ってくれたものです。ベツレヘムのプレス状態としては、はっきりとフラットとは判別できないくらいの「フラット」盤というものが在るのかもしれません。チャランさんの写真を見る限り、「フラット」に見えました(僕には)
6000番代の分布状況を見ても「リーフだから全てフラット」・・・ということではないようですね。

「リスト上」6000番代で「フラット」と記した僕の手持ち~6007番(Pat Moran Quartet)~ちょっと不安になってもう一度、チェックしてみました。・・・やっぱり「リーフでフラット」ですね。表ジャケット右上には長方形ロゴで、裏ジャケット(左NY,右CALIF)下部のレコード宣伝は「BCP43番からBCP64番まで」と「BCP6001番からBCP6007番まで」ですから、この6007番(Pat Moran)が発売されたのは、やはりBCP64番が発売された辺りということになるでしょう。そして「リスト上」でも、BCPの41番から64番までは、ほぼ連続して「リーフ/フラット」となってますから(40、50、52など例外はありますが)・・・6000番代でも、この6007番くらいまでは、他タイトルでも「リーフ/フラット」が見つかっても、おかしくはありませんね(笑)

BCP1~9番の謎(番号が若いのに、裏ジャケットの<アドレス>と<盤センターラベル>が、それぞれ「後の型になっている状況)については・・・やはり1~9を「空き番号」にしておいた状態のところに、後から発売したものを、そこに宛てた・・・ということなのか?
あるいは・・・やはりその1~9にも、真の1st版が存在しているのか? まだまだ探求しましょう(笑)

投稿: bassclef | 2014年1月30日 (木) 22:14

bassclefさん、皆さん
こんばんわ!Bethlehemで盛り上がっていますね。

ところでbassclefさんのご質問のフラットかどうかですが
BCP25番 フラット
6004番   GG
6005番   GG
6010番   GG
でした。
という事は6000番台初期でリーフ=フラットという初期盤が未だ存在するという事なのでしょうか?
探してみたくなるのが人情で・・・レコード好きは困ったものです(笑)。

それと過去に持っていた6004の長方形ロゴラベルを確認したら十字マークが入っていました。そしてチャランさんのラベルとも違ってfosterの表記はありません。(写真はbassclefさんに送りました。)

一体何種類の盤があるのでしょうか?

投稿: Yo | 2014年1月30日 (木) 18:59

denpouさん、さっそくの情報メール、ありがとうございました。
denpouさん手持ちの~BCP-7.19.21.35.42.43.47.52.53.54.60.64.68.番についての「センターラベルのリーフ/長方型ロゴ」と「盤のフラット/GG」情報、判りました。さっそく、この記事中の≪ベツレヘム番号順~状況リスト≫に*印にて追加させてもらいました。どの番号の盤も、前後のタイトルの状況との連続性が見られ、類推していく上でのリストの意味力が強まってきました(笑)ありがとうございました!

投稿: bassclef | 2014年1月28日 (火) 23:42

Yoさん、夢レコではお久しぶりです。まあもっとも、こちらが1年に1回の更新では当たり前ですが(笑)
元記事から追記、追記、そして関連話題の別記事・・・と話しが拡散気味で、ご迷惑掛けてます(笑)
Yoさん手持ちのクリス・コナー「lullabys~大口」の中身(盤)が<リーフ>そして、裏ジャケットのアドレスが<左NY,右CALIF>~これには新鮮な驚きを覚えました!そして・・・同じ「大口ジャケット」<左NY,右CALIF>で、盤が「長方形ロゴ」のものもお持ちだった~とのこと。となると・・・話しが複雑で混乱しますが(笑)単純に整理すると~パッケージとしてのジャケットの種類でいうと「大口;左NY,右CALIF」「大口:左NY,右NY」「半口:左NY,右NY」の3種があった。
そこに中身の盤ラベルを含めた発売された型としては~「「大口;左NY,右CALIFでリーフ」(Yoさん)、「「大口;左NY,右CALIFでGG」(Yoさん)、「大口;左NY,右NYで長方形ロゴ」(denpouさん)、「大口;左NY,右NYで十字マーク長方形ロゴ」(チャランさん追記青文字の箇所)の4種と、「小口;左NY,右NYで長方型ロゴ」1種~の計5種、ということになりましょうか。
チャランさんからさらに詳細なセンターラベル情報も来ておりまして、その辺り含めて「クリス・コナー6004番」~まだ話しが拡がりそうです(笑)

別の観点として、「盤がフラットかGGか」も浮上してきました。それで、前回、Yoさんから情報いただいた以下のレコードについて(リストには◎印として載せましたが)~<フラット>か<GG>か、また教えてください。(僕の手持ちBCP-37(Stan Levey)2種も、ひとつははっきりと「フラット」でしたが、もうひとつが、「微妙にGGかな?」という感じのもので、やや判りにくい感じもありましたので、お手数掛けるかと思いますが)
◎印のYoさん手持ち盤で<リーフ>のもの~以下
BCP 25番
6004番
6005番
6010番
この番号辺りの<リーフ>であれば、おそらく<フラット>かと思われますが、僕の手持ちの中でも、リーフであってもGGのものがいくつかありますので、この辺り、できれば知りたいのです。またオヒマな時にチェックしてみてください。よろしくお願いします。

投稿: bassclef | 2014年1月28日 (火) 23:04

bassclefさん 大変ご無沙汰しております。
私・・・元気にしております(笑)。

正月に「新しい夢レコの投稿を立てたのでよろしく」とご連絡頂いたのですがどんどん皆さんの書き込みで進展していったので書き込むタイミングを失いました。その後denpouさんが拙宅に遊びに来られてその話になりクリスコナーのSings Lullabys~の話になり私が持っているのが珍しいのでは?との話になりました。

実は以前、私はもう一枚持っていまして6004<左NY、右CALIF>長方形ロゴラベル、大口と言うもので、その後リーフラベルを見つけて買い増して聴き比べました。結果は私の耳にはリーフラベルの方が鮮度が高いと思われたので長方形ロゴラベルは売りました。(売った盤の写真がPCに残っていましたのでアドレスがわかりました。)

人によっては両方のラベルともオリジナルと言う人もいますが、やはり10インチ盤から続くリーフラベルの方が古くてオリジナルだろうと思います。そうするとジャケの種類も入れると4種類存在するという事になりますね。

またDeluxe series の初期盤でセンターNY=リーフが無いという話・・・私は持ていませんがネットで探してみます。

また続けてアップして頑張ってください。

投稿: Yo | 2014年1月27日 (月) 22:50

denpouさん、<クリス・コナー記事>にもさっそくのコメント、ありがとうです。
≪リストもれのBCP-7 HANK D'AMICO <左NY 右NY>≫~なるほど・・・これも僕が「大きな謎」と書いた、「BCP1~9番 辺りまでのものが若い番号であるにも関わらず<左NY 右NY>しか見つからない」というパターンのようですね。しかもこのBCP-7番・・・<左NY、右CALIF>よりも後と思われる<左NY、右NY>とのこと・・・これも貴重なサンプルです。
≪リーフで無い物≫とも書かれているので、「長方形ロゴ」ラベル~ということですよね?

リストに載せる「サンプル~実例」は、できるだけ多いほうがいいので、「リスト」に載ってないものをお持ちであれば、それらのタイトル番号と、まずは<アドレス情報>、それから<センターラベルがリーフであれば「リーフ」とだけ><盤がフラットであれば「フラット」とだけ>~この3点についてぜひ教えてください。あと、「リスト」に載っている番号のものでも、「版が違う状況」であれば、もちろん教えてください。
コメント欄にてもメールにてもどちらでもOKです。
なお、写真はなくても大丈夫ですから・・・リストの全点の写真まではとても載せきれませんから(笑)

投稿: bassclef | 2014年1月26日 (日) 23:18

bassclefさん今年はハイぺーすですね、とても興味深く検索しております、今回もBETHLEHEMですね、前回のブログから BETHLEHEMばかり聴いていますよ、今回のクリス コナー BCP-1001 BCP-1002はどちらも有りまして久しぶりに聴いてみました、それとリストもれのBCP-7 HANK D'AMICO <左NY 右NY> でリーフで無い物が有ります、その他BCP6013.19.21.35.42.43.47.52.53.54.60.64.68.がありますが、資料として必要ならばメールでお送りできます。

投稿: denpou | 2014年1月26日 (日) 21:30

せんりくん、コメントをどうもです!内容がミルト・ヒントン絡みでしたので『ミルト・ヒントンというベース弾き』のコメント欄に転載させていただきました。応答もそちらで(笑)

投稿: bassclef | 2014年1月26日 (日) 10:00

bassclefさん前回私の妄想にお付き合い下さりありがとうございました。
はい、あのトムダウド氏も深夜のシール貼り参加されたことでしょう。そして、ゴールドブラッド氏も刷り上がったばかりのわが子のような作品にみずからシール貼らなければならない状況のなかで、その憮然とした表情を思い浮かべると何とも言えず・・・。(笑)

ミルト・ヒントン私の手持ち盤をチェックしてみたところ、ハル・マキュージックがらみでありました。
RCA盤 hal makusick octetです。執事たる四重奏をバックに床に座ってアルトを吹くマキュージック、傍らにシャンパングラスというお洒落の域を極めたようなジャケットのあれです。
ここでも、優雅でメランコリックどこか貴族趣味的なサウンドを底で支えているのがミルト・ヒントンとオーシー・ジョンソンなんですね。また、ここにもバリー・ガルブレイス、不動ですね。
この時期、レーベルはいくつかに異なるが彼らつるんでいた。(笑)クール派に通じるものありながらとは異なる人恋しいウォームな感触を持ちそれでいて媚びる感じはまったくないという音世界のもとに。
そう思って聴くとヒントンのベースが格調高く重厚に感じました。(笑)

投稿: せんりくん | 2014年1月26日 (日) 09:26

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