<ジャズ雑感 第32回>UA盤:ビル・エヴァンスとジム・ホールの「アンダーカレント」
UAレーベルのモノラル盤/ステレオ盤のこと、もう少し。
すっかり毎年の恒例になってしまった12月31日のレコード聴き・・・今年もrecooyajiさんと僕:bassclefで敢行しました。recooyajiさんとはもう4年の付き合いになるが、古いジャズをアナログで楽しむ同好の志が近くに居るということは実に重宝なもので、なにしろちょいと集まろうか・・・となれば10分で行き来ができるのである(笑)
さて、今年の「暮れ2人会」~特にテーマというほどのこともなかったのだが、昨年夏にこのブログ<夢レコ>で話題にした、ビル・エヴァンス/ジム・ホールの『アンダーカレント』を、もう一度、聴き比べてみましょう・・・ということだけは決めておいた。というのも・・・この『アンダーカレント』~どういう訳だか、ステレオ盤を好む僕がモノラル盤を、そしてモノラル盤を好むrecoさんがステレオ盤を入手していて・・・だから場合によってはトレードということも互いに考えてのことだったのだ(笑)
ステレオ盤とモノラル盤の音の質感の違いは・・・前回~
《UAモノの方は「優雅で繊細」とだけ思っていた二人のデュオに、相当な力強さを感じました。エヴァンスのピアノがかなり近い音で入っていて(音量レベルそのものも大きいような感じ)かなり強いタッチに聞こえます。ガッツあるデュオ・・・という感じにも聴けました。
(ステレオ盤を聴いてみての印象)
やっぱり、青のステレオ盤、ある種、柔らかさが気持ちよく、そしてギター、ピアノのタッチの強弱感もよく出ていて》
~と表わしたとおりで、しかしステレオの方も決して「線が細い」わけではなく、タッチの繊細さを表出しながらも適度な量感も出ていて・・・この2人のデュオとしては、やっぱりステレオ盤の方が(僕には)好ましい質感だった。
多少なりとも「交換」を考えていたであろうrecooyajiさんも、自分の装置での聴き比べの結果、《ステレオ盤もいいなあ》と感じたようである。チラッと《僕の方はいつでも交換しますよ》と言ってみたら・・・recoさん「いやあ・・・えっへっへッ」とだけ返してきた(笑)というわけで、僕はまたUAJSの方を探さねばなるまい(笑)
さて・・・この2枚の Under Current~「音」の方が済んだので、2人の興味は「モノ(物)」に移った(笑) この2枚を並べて・・・表ジャケ、見開きの両面、裏ジャケ・・・とあれやこれやチェックすると・・・見開きジャケのデザインに若干の違いがあった。
上写真~モノラル盤 UAJ 14003 見開き左側の下に表記
右側のエヴァンスとホールの写真の位置~上より(下に余白)
上写真~ステレオ盤 UAJS 15003 見開き左側の上に表記
右側のエヴァンスとホールの写真の位置も下よりになる。
もうひとつ、ちょっとした発見もあった。2枚を横に重ねて背表紙を見比べていたrecooyajiさんが「あれ?これは・・・面白いな」とつぶやく。
モノラル盤、ステレオ盤ともに、背表紙には同じように「両方」の番号が表記されているのだ!
《下写真は~モノラル盤。BILL EVANS JIM HALL・UNDERCURRENT・UNITED ARTISTS JAZZ・UAJ 14003 STEREO UAJS 15003と表記》
《う~ん・・・モノラル番号とステレオ盤号が並んで書いてあるじゃないか(笑)さらに番号だけならまだしも、UAJS(ステレオ盤の番号)の方にはSTEREOという文字も入っている(僕の手持ちはモノラル盤なのに)これならUAJ14003の方にもmonauralと入れるべきじゃないか》
内ジャケ、センターラベルはちゃんと、モノラル、ステレオに応じた番号になっているのに。これは・・・「背表紙」だけは同じ版下を使ったということになる。UA社もここだけは手抜きしたか(笑)
しかしこれでは、このUnedrcurrntのように表ジャケにも裏ジャケにも「ひと文字」も入ってないデザインのレコードの場合、外見だけでは、モノラルかステレオか判別できないわけだ(笑)
そういえば・・・僕がこのUndercurrent(モノラル盤)をネットで入手した際、説明では「ステレオ盤」となっていたのに到着したら実際は「モノラル盤」だったということもあったのだが・・・ひょっとしたらその売り手は、このレコードの背表紙だけ見て、ステレオ盤だと思ったのかもしれない。
まあ・・・どうでもいいような話しではある(笑)
<サックス吹きラベル>は同じデザインだった。但し、このステレオ盤は溝ありで、モノラル盤に溝はなし。それから僕の手持ちモノラル盤のラベルは・・・なぜかややクリーム色がかった灰色で、この「クリーム色」については・・・まだ未解決である。面白いのは写真でお判りのように背表紙の番号表記は全く同じだが、その印字の色がセンターラベルと同じく、僕のモノラル盤はクリーム色となっていることだ。(モノラル盤をお持ちの方~そのセンターラベル情報などお願いします) *拙ブログ7月4日記事も参照
追記 1.~UAの「サックス吹きラベル」は、UAJ 14000番台(ステレオ盤はUAJS 15000番台)で、普通のUA盤とは別シリーズとなっているのだが、その「サックス吹きのセンターラベル」・・・これがどうにも謎である。上記の「クリーム色」も謎ではあるが、また新たな「謎」が浮上してきた。それは・・・
ステレオ盤のラベルに「溝なし」と「溝あり」の2種類が存在する・・・ということである。前回、7月の記事に載せた、Yoさん所蔵のUndercurrent(ステレオ盤)のセンターラベル(左の写真)を見ると・・・これが通常の「溝なしサックス吹き」だと思うのですが、上の写真(モノラル盤とステレオ盤を並べたもの)の右側のrecooyajiさん所蔵のステレオ盤ラベルは、ハッキリと「溝あり」でした。加えて3時方向にSTEREOという文字が表記されています。『「サックス吹きラベル」には溝はない』というのが、一般的な認識だったと思います。う~ん・・・ますます判らなくなりました(笑)
(2011年1月15日(土)追記)
追記 2.~「サックス吹きラベル 14000番シリーズ」のまとまった情報が案外なかったと思います。いつもコメントをくれる三式さんがリストにしてくれましたので、ここに掲載させていただきます。「**穴埋め」の箇所も判ったものは追加していきます。ミュージシャン名/タイトル名という型にしました。special thanks to Mr.三式さん!
《サックス吹きラベル~UAJ 14000シリーズ》のリスト
14001: john coltrane/coltrane time
14002: art blakey/three blind mice
14003: bill evans, jim hall/undercurrent
14004: ** danny small/woman, she was born for sorrow
14005: **charles mingus/wonderland
14006: gerome richardson/going to the movies
14007: kenny dorham/matador
14008: **
14009: **herbie mann/brazil,bossa nova & blues
14010: billy strayhorn/the peaceful side of billy
14011: **
14012: **king pleasure/mr.jazz
14013: zoot sims/zoot sims in paris
14014: **billie holiday/lady love
14015: ken mcintyre/year of the iron sheep
14016: vi redd/bird call
14017: duke ellington/money jungle
14018: ** llod mayers with oliver nelson/a taste of honey
14019: ** oliver nelson/impressions of phaedra
14020: **
14021: **
14022: ** herbie mann/st.thomas
14023: ** alice maccarity & the faith temple choir/our most beloved spirituals
14024: charles mingus/mingus townhall
14025: ** rose murphy featuring slam stewart/jazz, joy and happiness
14026: **
14027: **
14028: howard mcghee/nobody knows you when you're down and out
14029: moe koffman/tales of koffman
14030: **
14031: king pleasure/mr.jazz
14032: **
14033: bud freeman/something tender
注1~king pleasure(男性ヴォーカル)のMr.Jazzが、12と31とダブっているが、14012は間違いなくキングプレジャーのMr.Jazzだ。私の手持ち盤 14012は2ndラベル(マルチカラー~ラベル上部に赤・黄・青の水玉)でした。NOTさんのブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/not254/archive/2007/06/10にも、同じMr.Jazz(2nd)が載っています。なお、14012の1stがサックス吹きラベルであることは写真で確認していますが、14031のMr.Jazzについては未確認。ゴールドマイン本には14031Mr.Jazzと記されており、たぶん同タイトルの再発だろう。
注2~新たに判明した14018と14019は、どうやらオリバー・ネルソン絡みらしい。14023はゴスペルのようだ。
注3~ちょっと注目すべきは・・・14004のDanny Smallの作品。ほとんど情報もないのだが、"a great unknown vocalist. reeds by Zane Paul"なる説明からヴォーカルものだと判った。 この管楽器奏者の名前も聞いたことがない。ジャケットは「目から涙」のイラストもので印象に残る。 写真はネットから拝借~
追記3.~「サックス吹き」だけでなく、UAレーベルのUAL4000番台/UALS5000番台についても、なかなかまとまった情報がなかったようです。今回、たまたま検索中に発見した<UAレーベルのタイトル番号順リスト>のHPのアドレスを付けておきます。Yoさんとのコメントやりとりでも細かい再発まで判る・・・ということで一見の価値ありかと思います。興味ある方はぜひ見てみてください。そのHPは、rateyourmusic.comという名前のようで、とにかく膨大なレーベル情報で一杯です。アドレスは以下~http://rym.fm/list/lochness/united_artists_lps__usa__f1
さて・・・United Artists(UA)というレーベルについては、夢レコ7月の記事で、「アンダーカレント」だけでなく、
Booker Little +4(ステレオ盤)
Motor City Scene(ステレオ盤)
にも触れたのだが、いかんせんまだまだサンプルが少ない。
そこでもうひつと・・・UAレーベルのステレオ/モノラルということで、たまたま揃ったのがミルト・ジャクソンだ。
Milt Jackson/Bags' Opus(UAL 4022) モノラル赤ラベル
Milt Jackson/Bags' Opus (UAS 5022) ステレオ青ラベル
モノラルがUALの4000番代、ステレオがUASの5000番代という例のパターンだ。こちらはセンターラベル以外は表ジャケ右上のレコード番号だけだ。
こちらはモノラル盤を先に入手した。そのUAレーベルはステレオ盤がいいよ、と言ってたわりに、このモノラル盤・・・これが実に良かったのだ(笑)あまり芳しくない方の例に挙げたMotor City Sceneやthe Band & I、それからModern Art で、僕が感じた「(ステレオ盤と比べて)楽器の音がちょっと引っ込んで詰まったような感じもまったくなく、テナーやトランペットの抜けもよく各楽器の音圧感も充分、主役のミルト・ジャクソンのヴィブラフォンも厚めに鳴って音色に艶もある。これを聴いた僕はまたスケベ心を出した。モノラル盤でこんなに良いのならステレオ盤ならもっといいんだろうな・・・(笑)そうしてわりと最近、首尾よくもう1枚のBags' Opusを入手できたのだ。待望のその青ラベルを、さっそく聴いたみた。
A面1曲目~ill wind
このトラックは管なしのピアノ入りカルテット。ミルトのヴィブラフォンがちょい左によって、そしてモノラル盤での鳴りに比べれば太さが減りちょっとスマートな感じになった。その分、バックで鳴るフラナガンのピアノはモノラル盤よりクリアに聞こえる。ドラムスのブラッシュの「ザワザワ音」・・・これが音量的にはモノラル盤でも大きく強く聞こえるのだが、僕にはそれがちょっと暑苦しい。ステレオ盤だと、その「ザワザワ」が被(かぶ)らずに聞こえて、さらにちょいと左側にいるドラムのその全体の鳴りとしての気配がよく判るような気がする(ごく一般論で言っても、同じ録音音源なら、ドラムのシンバルとその鳴りの余韻とかはステレオ盤の方がよりクリアに聞こえる・・・と認識している) チェンバースのベースはどちらの盤でも同じようによく聞こえる。
A面2曲目(blues for Diahann)~管入りだとどうなるのか?
こちらは判りやすい。モノラルではわりと締まって聞こえたベニー・ゴルソンのテナーが、やや右によって、いや、そんな位置のことよりも・・・テナーの音色が、音色の輪郭が拡がって柔らかくなった。テナーの音量も若干、大きくなったように聞こえる。具体的には・・・たぶんゴルソンの特徴であるサブトーン(少し息の抜ける音がススゥ~(ズズゥ~)と聞こえるような音)の感じが、より強調して聞こえるのと、スタジオの空間に響いた自然なエコーの(残響音)感じを、ステレオの方がたくさん拾っているという感じで、僕としてはこちらの方が(ステレオ盤)実際の聞こえ方としては、ベニー・ゴルソンのテナーの音色に、より近いのじゃないかな・・・とも思うわけである。アート・ファーマーのトランペットについても、ほぼ同様な感想で、ファーマーの出した後の音をフワ~ッと余韻を残すような鳴らし方・・・あの音色表現には、ステレオ盤の方がより似合っている・・・と感じている。
但し、モノラル盤の方が、定位も真ん中だし、テナー、トランペットの音も「より締まって(ステレオ盤に比べて)」聞こえるので、やはりその方が好みだという方も多いだろうと思う。
トータルとして、スタジオでの演奏のリアリティというか楽器としての自然な鳴りを欲する方はソフトな感じのステレオ盤。
とにかく主役のミルトを大きな音・音圧感で聴きたい方、管楽器の締まり感を重んじる方は・・・やはりちょいとビターなモノラル盤の方が好みに合うように思う。
というわけで、このBags' Opus(UA)については、どちらの盤でも優秀な音が聴けるというのが僕の感じ方です。
いずれにしても、元が良い録音であって、いいミキシング(特にステレオ録音で撮ってモノラルミックスにした場合)であれば、ステレオ盤でもモノラル盤でもどちらでもいい・・・ということですね(笑)
こんなわけで、僕のUAレーベルへの興味はまだ続いている(笑)
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コメント
yositakaくん、古い記事にわざわざのコメント、ありがとう!
大阪に行ったのですね。僕も何年か前に幾度か梅田周辺を歩き回りました。
smileレコード・・・まだ健在でしたか。そこでは1枚だけ(shorty rogersのRCA盤)購入したなあ。そのsmileのちょい手前にあったLPコーナーもだいぶ前に閉店してしまいましたね。
yositakaくんも寄ったという駅前地下の「塔」では、バーゲンのワゴンでいいCD Boxを入手しました。梅田界隈は、今でも地下にもいろいろレコード店があるし、歩いていて楽しいですね。う~ん・・・また行きたくなった(笑)
United Artistsのミルト・ジャクソンBags' Opus~まったく趣味のいい作品(opus)に仕上がってますね。Savoyのあの肉厚な親しみやすさも良いのですが、UAのちょっとハイブロウな感じも実に良いのです。
ぜひまたお聴かせしたいところです。
投稿: bassclef | 2011年10月 1日 (土) 13:17
baseclef君おひさしぶりです。
『Bags'Opus』、CDですが入手しました。先日大阪に行く機会があって、駅前の塔に立ち寄ったときです。
大阪は10年ぶりくらいかな。行くたびに立ち寄った盤店も、だいぶ少なくなった気もします。しかしクラシック専門の名曲堂阪急東横店とその近所のスマイルレコードは無事で、駅前地下の塔も昔どおりの大きな店舗を維持していたのは何よりでした。
聴いてみて、たしかに『オパス・デ・ジャズ』とは違う。
メンバーのわりにすっきりと磨かれた音楽で、選曲もとてもおしゃれ。
思わず何度も聴いてしまいました。
ただ、録音は、マスターが老朽化したのでしょうか。レベルオーパー気味で高音でびりつく感じもありました。まあ999円の廉価シリーズの一枚ですからね…
これはbassclef君のアナログ盤を聴いてみないと。
投稿: yositaka | 2011年9月30日 (金) 15:26
bobさん、いや、yuki7207さん。貴ブログ~Walking Slowの閉鎖の予定とのこと・・・残念です。ブログやってると・・・ホント、いろいろ想うところありますよね。
BobさんのWalking Slow・・・ロックだけでなくジャズにもコミットする内容はいつもとても読みやすくて、しかし本当に音楽好きだなあ・・・と思わせるブログでした。いいレコードを紹介してある、Jazz #1~Jazz #3は保存させてもらいました。
それと、Walking Slowのリンクは、しばらく残しておきますね。見られるうちは。(閉鎖しなくて、残しておいてもいいような・・・ただ更新しないだけでも:笑)
新ブログの方~アドレスはもうあるみたいで、またお知らせくださいね。
投稿: bassclef | 2011年3月 8日 (火) 19:53
ご無沙汰してます、bob改めyuki7207です。
このたび休止中ブログ「Walking Slow…」を閉鎖することとしました。
開設以来3年あまり「Walking Slow…」においては、いろいろとお世話になりありがとうございました。
身辺が少し落ち着いてきたので、新URLでのんびりとまた始めようかと思っています。
記事に関係のない投稿にて失礼いたしました。
投稿: yuki7207 | 2011年3月 7日 (月) 13:32
bsさん、ご丁寧な返事コメントをありがとうございます。
>なんかお手を煩わして~
いえいえ、まったくそんなことはなく、皆さんからのコメントから新たな興味やら新たな観点も得られ、自分で楽しんでやってますから(笑)
何か判らないタイトルがあって、その「レコード番号」のみ判っている時など、実はこの「レコード番号グーグルぶっこみ」・・・なかなか有用で、実はUAのサックス吹きラベルUAJ 14000シリーズの「穴埋め」の時も、このやり方でいくつか出てきました。
番号だけでなく、UALとかUAJとかも入れるのがコツです。番号だけだと、何やら工業製品ばかり出てきたりします(笑)
そうしてたまにうまくヒットすると・・・
たいてい内外問わずの「レコード屋さん」の販売リストのどこかに該当タイトルが出てきて、運がよければジャケット写真まで載っている・・・という感じでしょうか。
このやり方でも出てこない番号もやはりあるわけですが・・・考えてみたら「グーグル」では、(たぶん?)ネットに載っている「その番号」なら全部出てくるわけでとなると・・・世界中のマイナーなネット通販中古レコード店、オークションサイトなどを巡ってもヒットしない・・・ということは、それらは・・・ひょっとしたら「欠番」のままであった可能性もけっこう高いのかな?と思えるほどです。まあ・・・そんなネットのデータなどものともしない独自個性的ジャズレコード中古店のえさ箱に、誰も注目しないような幻の欠番?レコードがひっそり置かれているかも・・・と考えた方が楽しいですよね(笑)
投稿: bassclef | 2011年2月23日 (水) 20:53
こんばんは!
自分で4084と打ち込めば済む事を、なんかお手を煩わして、すいませんでした。先程、確認しましたが、ホント、ネットって便利ですね。初めて見る2ndカヴァで、ラベルもBLACKですね。
この作品、暫く聴いていませんが、通常のハード・バップと異なり、タイトルからして、土地柄とでも言うのでしょうか、アーシーさがプンプン、でも一筋縄ではいかない内容と、記憶しています。プロデューサー&UAレーベルの個性ではないでしょうか。いずれにしても、UAの作品、一本筋の通った好作品揃いですね!
投稿: bs | 2011年2月22日 (火) 23:38
bsさん、コメントありがとうございます。UAレーベル・・・渋いけどコクのあるジャズ作品が多いようで、僕も好きなレーベルです。ただ、大手のunited artisitsが造ったわりには、赤(モノラル)、青(ステレオ)に限らず、どのタイトルも、、案外、市場に出回らないような気もしますね。いや・・・大手だからこそ、ジャズに関しては(サントラほど売れないと踏んで)初回のプレス数をうんと抑えたのかもしれませんね。
Down Home Reunion~これ・・・なぜか長いこと見逃してきて、聴いたのは、わりと最近(1~2年前だったか)なんです。安価なキング国内盤を見つけて聴いたのですが・・・これがなかなかいい!ジャケットのイメージから「フリージャズ?」と思ってたんですが、全然そんなじゃなく、ガッツとコクのあるソウルフルなジャズでした。メンフィスにも独特なジャズ的なソウルがあるんでしょうか。F.ストロジャー、B.リトル、ジョージ・ジョイナー(b)などいいサウンドしてますよね。ちなみに僕はこのLP・・・アルトのフランク・ストロジャーの棚に並べてます。
bsさんは4029の1st盤の方をお持ちのようで・・・これも羨ましいなあ(笑)
4084の2ndとのジャケット違いはどんな風なのか?
これには僕も興味を持ちまして、グーグルでレコード番号を入れたら、うまいこと出てきました。以下、簡単説明。
まず~ジャケットの図柄は同じ絵画を使っているようです。裏ジャケの囲みを見ると、この絵画は・・・Walter Williamsという人の作品らしいです。何やら民族的な主張・・・みたいな雰囲気が漂う感じですね。そうして、produceがトム・ウイルソン氏というのも書かれてますね。そういえば・・・なんとなくtransition 的な雰囲気(サン・ラとか)がちょいありますかね(笑)
で・・・同じ絵画を使い同じデザインですが、再発(4084)の方は上下の白枠の幅が少し大きめかな(つまり~絵画の上下幅が少々、狭い)
大きな違いは・・・
下白枠内に8人のミュージシャン名が同じ位置にデザインされてますが~
1stでは黒の小さめのゴシック活字。
2ndでは黄色やら赤のカラーでもっと太めの字体になってます。
他の違いは・・・
上白枠の右上あたり~United Artistsのロゴが~
1stでは<黄色の長方形囲み>にUAの2文字のみ。
2ndでは<長方形の4カドがちょい丸みの囲み>にUnited Artistsという文字。
パッと見では・・・右上に四角の黄色囲み(モダンアートにもありましたね)があれば・・・1stということでいいのかなと思います。
なお、キングの国内盤は~1stジャケットの感じです(但し、右上のUAロゴはまた別の型)
この作品など本当に良質なジャズなんですが、Tom Willsonのプロデュースが、あえてリーダーレスとしたようでもあり、それがために人気盤にならなかったかな・・・と思えなくもないです。いい作品だと思います。
投稿: bassclef | 2011年2月21日 (月) 23:05
こんばんは、bsです。
タイミングを逸して、ご無沙汰しておりましたが、弊HPをご紹介頂きありがとうございます。イャー、このUAレーベルってホント、奥行きがありますね。次から次と、新事実が浮かび上がってきて、興味が尽きません。Benny Golson And The Philadelphians は好きな一枚ですが、国内盤で涙を飲んでいて、いつか、オリ・カヴァを手に入れたいと思います。
それと、Yoさんの情報によると、Down Home Reunionも二度でている、との事。慌てて手持ちの盤を見る4029で、ホッとしています。再発時のカヴァはどんな風なのかなぁ、と想像しちゃいます!
投稿: bs | 2011年2月19日 (土) 23:06
Yoさん、さっそくの反応コメント、thanksです!あのUAレーベル4000/5000番台リストを詳細にチェックされたようですね(笑)
>Benny Golson And The Philadelphians も4020と4076で2度出していますね~
なるほど・・・この2回の発売で例のジャケットが変更になったのでしょうね。このベニー・ゴルソンの「Philadelphians」については、昔、日本のキングが出したUAシリーズ(たしか1500円定価)で聴いてますが、きっちりといい内容です。その辺り、bsさんもNOTさんもすでにHP,ブログで紹介されており、そのアドレスをここに付けておきますね。bsさんのHPではジャケット違いの疑問点にも触れられており、そのレスポンスがNOTさんブログという感じです。
このジャケット違い話題~実に面白いので興味ある方、見てみてください。アドレスを以下。
bsさんHP~http://www.geocities.jp/bluespirits4196/kimamaniitimai1.html#phila
NOTさんブログ~http://blogs.yahoo.co.jp/not254/34678722.html
なお、Yoさんが興味を持ってチェックされたであろうUAレーベルの4000/5000シリーズのHPアドレスを、追記3として本記事でも紹介させてもらいました。こちらもちょっと見てみただけですが・・・「いいジャズ作品」はたいていのものは、日本でも発売(キングなど)されていたようですね。まあそれだけ、日本のレコード会社も、いいとこ抑えてるなあ・・という印象です。だから我々としては・・・聴いてみて内容のいいタイトル(と自分が思える・感じる)の・・・できればオリジナル盤を狙っていく・・・という線ですね。いや、みんな考えることは同じなわけで・・・だから人気のタイトルは、どのレーベルでも上がっちゃうわけですね(笑)
投稿: bassclef | 2011年2月19日 (土) 12:22
bassclefさん、私の疑問に満点のご回答有難うございます。まずbassclefさんの解説で間違いないだろうと思います。
それにしてもこんなサイトよく見つけましたね。4000/5000シリーズがこんなにあるなんて思いもしませんでした。そして14000/15000シリーズも1962年だけの緊急特別企画だったようでジャズの衰退と共に消えたようですね。それにしてもこのサイトは良く分かります。UAのBlueNote再発も全て書いていますから・・・。
私が別途疑問に思っていた「Booker Little-George ColemanのDown Home Reunionで4029というのと4084と言うのがある?」もこのサイトで再発の時に番号を変えて出していたと言う事で理解しました。よく見ると結構再発しているのですね。Benny Golson And The Philadelphians も4020と4076で2度出していますね。UAはオリジナルが良く分かって良心的と言えるかも知れません。そしてこの膨大なイシューのほとんどでモノ盤とステレオ盤を出していたなんて凄いレーベルですね。感心しました。
投稿: Yo | 2011年2月17日 (木) 13:20
Yoさん、ちょいヒサです。コメントありがとうございます。
「ズート・イン・パリ」~僕も東芝のCD(ステレオ録音)を聴いた時から、ある意味、本当にズートを好きになったとても好きな作品です。そしてその「ステレオ録音」の雰囲気が凄くいい。テナーの自然に拡がるふくゆかな音色が最高ですね!
Yoさん、モノラルだけに収まらずステレオ盤まで入手とは・・・羨ましいです。また聴かせてください(笑)
UAレーベル・・・「サックス吹きラベル」14000/15000シリーズに限らず、なんとなく全体像が掴みにくい感じがしますね。その理由のひとつに・・・united artistsという映画で儲けた大きい会社の余技のレーベルだから・・・ということがあるかもしれません。というのは~今回、カタログ的なことを調べたら・・・なかなか、United Artistsの番号を並べたリストを見つけられなくて、ようやく・・・UAL 4001(40001)から始まるリスティングのHPを発見しました。それがこれです。どうやら《rateyourmusic.com》というタイトルのHPなんですが、情報量が膨大すぎてなかなか目的ページに到達できません(笑)
たまたま検索で出たのが「UA4000番台~のリスティング」です。
アドレス以下。
http://rym.fm/list/lochness/united_artists_lps__usa__f1
このリスティングを見ると判るのですが、ものすごい量のタイトルでして、しかも、それらがジャズだったりサントラだったり、あるいはフォーク系?コーラス系だったりで・・・まとまりがないというか、判りにくいというか・・・とにかくひとつのシリーズとしての統一性に欠けるわけです。しかしその中に「いいジャズ」がいくつも入ってるのです。(以下、ほんの一部)
UAL-4004/UAS-5004 - Bob Brookmeyer And Bill Evans - The Ivory Hunters
UAL-4007/UAS-5007 - Art Farmer - Modern Art [1958]
UAL-4008/UAS-5008 - Bob Brookmeyer - Kansas City Revisited
UAL-4011/UAS-5011 - Randy Weston - Little Niles
UAL-4016/UAS-5016 - Irene Kral And Herb Pomeroy - The Band And I
UAL-4020/UAS-5020 - Benny Golson - Benny Golson And The Philadelphians
UAL-4022/UAS-5022 - Milt Jackson - Bags' Opus [1959]
United Artists UAL-4023/UAS-5023 - Zoot Sims And Bob Brookmeyer - Stretching Out
UAL-4025/UAS-5025 - Thad Jones - Motor City Scene
UAL-4040/UAS-5040 - Zoot Sims With Al Cohn And Phil Woods - Jazz Alive: A Night At The Half-Note
UAL-4041/UAS-5041 - Curtis Fuller - Sliding Easy
こんな感じで以下、4099番まで続くわけです。ざっとみて、100タイトルの内、純ジャズは30タイトルくらいでしょうか。
それで、Yoさんが疑問点に挙げた<『ズートシムズインパリ』のランオフに消してあるスタンパーの番号~モノ盤はUA4101、ステレオ盤はUAS5101>ですが・・・面白いですね。このUAレーベルの資料HPでみると・・・やっぱりその番号が「空き」になってますね。(以下)
United Artists UAL-4100/UAS-5100 - Franz Waxman - Taras Bulba [Soundtrack] [1962]
United Artists UAL-4102/UAS-5102 - Manos Hadjidakis - Phaedra [Soundtrack] [1961]
このリストでの4100番台を見ていくと・・・ぱっと見た印象でも「純ジャズ」のタイトルがほとんどなくなってきたようです。ということは・・・さすがにレーベルイメージに大雑把なUAさんとしても、このズートシムスのパリ録音の大傑作をこの番号(ポピュラー寄りとなった4100番台)で発売するには忍びない・・・ということで(笑)それで、その頃、新設したアラン・ダグラス氏produceの「サックス吹きラベルシリーズ」に変更した~ということではないでしょうか。
それと推測ですが~
4000番台の「純ジャズ」が意外に売れて(笑)UAとしても「ジャズ路線」で一押ししよう・・・という気配が出て、それがひょっとしたら「サックス吹きラベルシリーズ」創設につながったのかもしれませんね。
いずれにしても、UAレーベルというのは・・・実にまったく侮れませんね。
投稿: bassclef | 2011年2月16日 (水) 21:52
bassclefさん、ご無沙汰です。
UA盤に関しては私も興味を持っていたのですが、書き込み遅くなってすみません。
と言いますのも私が気に入っているUA盤の中でも上位に位置するレコードのステレオ盤を見つけて注文し、それを聴いてから書き込もうと思っていたからです。その盤とはUAJ14013(ステレオ:UAJS15013)Zoot Sims In Parisです。Zootのヨーロッパライブ録音としてはDucretet ThomsonやCookin'が有名だしもちろん素晴らしいのですが、現地のリズムセクションを従えてワンホーンで全曲歌心溢れるソロを展開するこの盤は私のお気に入りです。Jazzのスリリングな駆け引きを聴くなら他の盤が良いでしょうが、Zootの歌心を聴くならこの盤が一番かと思っています。B3のYou Go To My Headなどは心に沁みます。
音はもちろんモノ盤も悪くは無くZootも厚みが有って良いのですがバックのリズムセクションの音が引き気味でヌケが悪い印象です。ステレオ録音のモノミックスではないかと思いステレオ盤を探していました。・・・でステレオ盤は思ったとおりでした。全ての楽器が伸びやかに展開してライブ感満点でZootもモノ盤に劣らず厚みが有って迫ってきます。・・・満足!!(笑)
ところでこの盤2枚を買って気付いた事を2点、まず一つはBellSoundの刻印があるのです。他のUA盤では見かけません(私の手持ちをざっと見ただけですが・・・)。たぶんパリで録音したテープを持ち帰ってBellSoundにマスタリングとカッティングを依頼したものだと想像します。BellSoundはVeeJay盤で好印象を持っていますが只一つImpulseのコルトレーンのBalladsの1.5thプレスとも言えるオレンジラベル盤ではがっかりした記憶が有ります。このZootの盤の音の印象は鮮烈さは有りませんが厚みとゆったり感が演奏とマッチして心和む音に仕上がっていると思いました。もう一点は2枚とも一度書いた刻印を線で消してある事です。モノ盤はUA4101、ステレオ盤はUAS5101です。元々赤青ラベルのシリーズで出す予定だったのでしょうか?それにしても101と言う番号が解せませんが、オリジナルは他に有ったのでしょうか?どなたかご存知の方いらしたらお教え頂きたいものです。
投稿: Yo | 2011年2月15日 (火) 12:26
D35さん、コメントどうもです!返事コメントが遅れましてすみませんです。
ジム・ホールのギターというのは・・・ほんと、凄いですね。1976年か1977年ころに、豊橋の勤労会館という大ホールでのライブを見ました。ピアノがカナダのドン・トンプソン?(この人、ベースも巧いがピアノも巧い)だったか。ドラムは~テリーというギタートリオ。
ジム・ホールは、音色もフレーズも派手なところは皆無なのに、さりげなく凄いことをやってる・・・という感じですね(笑)その凄さとは、アドリブの時のフレーズのリズムパターンとか、バッキングの和音とか・・・とにかく、かっこいい!
ホールの1stアルバムとは・・・Pacificのギタートリオだったかな。こちらはキング国内盤でガマンしてます(笑)
投稿: bassclef | 2011年2月 1日 (火) 20:22
dukeさん、コメントありがとうございます。dukeさん、UAレーベルにも詳しいようですね。思わず頷(うなづ)いてしまうコメントです。
>上質な和紙のような手触りのジャケ~誇り高きレコード芸術~
いやあ・・・まったく同感です。レコードというものは・・・素晴らしい(笑)
分けても唯一のゲイトフォールド(見開きジャケ)と思しき『アンダーカレント』は、そのカバー写真も素晴らしいですよね。友人のブログに以下のように紹介されたことがあり「なるほど・・・」と思ったものです。
《このアルバムの象徴のようなジャケット写真。実はアルバムのためのオリジナルではなく、高名な広告写真家が1947年にバザールのために撮影したLady in the Waterという作品。http://www.shorpy.com/weeki-wachee-mermaid 》
レコードというものをひとつのプロダクツとして「いいもの」に仕上げよう・・・という情熱を感じる作品だと思います。
そのアラン・ダグラス氏プロデュースのシリーズも、さすがに全てを純ジャズというわけにはいかなかったようで、本記事の「**穴埋めリスト」も少しづつ判明してきましたが、不明だったタイトルには、どうやらゴスペルやムード系(ハービーマンも作品もかなりポピュラーっぽい)のものもあるようです。昔も今も「ジャズ」というのは儲からないのでしょうね。
<サックス吹きラベル>に溝あり・・・には、こちらも驚きました。VerveのMGMラベルにも、溝ありと溝なしがあり、それはどうやら、プレス工場(西海岸と東海岸)による差異らしい・・・のですが、UAの場合は果たしてどんなストーリーが?
謎は尽きませんね(笑)
投稿: bassclef | 2011年1月27日 (木) 22:18
三式さん、またまたのコメントどうもです。返事コメントが遅れましてsorryです。
>Matadorがどうやら唯一のカラー・モザイク・ジャケットのようですね~
・・・と僕も思ってるんですが、あくまで「・・・のよう」で、まったく信憑性ありません(笑)
あと、不明タイトルについていくつか判りました。本記事の「**穴埋め」箇所に追記しておきます。
どうやら・・・純ジャズばかりではないようですね。こちらも「・・・のよう」ですけど(笑)
投稿: bassclef | 2011年1月26日 (水) 22:49
こんばんわ、今年も宜しくお願いします。
親父の忌も明けて久しぶりにbassさんのブログを読みましたら、まあなんとコメントの多い事!
しかし皆さん相変わらず深いですね、ついていけません、と言うか解りません(笑)。
アンダーカレントは僕が初めて聴いたホールのレコードでエバンスとのインタープレイ(ライナーノートで知った)に凄い!と驚きながら聴いたものでした。
それ以来暫くホールのレコードを何枚か手に入れたのですが、新しいものは随分違っていました(笑)。
まあそれなりに楽しめましたが。
オリジを知って彼の1stアルバムを手に入れてやっと落ち着きました、でもアンダー~は持ってません(泣)。
ミルトもオパスデジャズをオリジで手に入れて彼の音に痺れてます、マレットにそんな秘密があったとは!
本当にこの皆さんの書き込みは勉強になります。
投稿: D35 | 2011年1月25日 (火) 20:15
bassclef さん、こんばんは。
今年初めから熱い内容ですね。アラン・ダグラスがプロデュースした一連の作品は上質な和紙のような手触りのジャケと、そのジャケをさらに美しくみせるモノクロ写真、そしてこれぞジャズラベルというサックスマン・センターラベル、どれをとっても一級品ですね。この誇り高きレコード芸術は、CDが如何に進化しようとも絶対に味わえないものです。そのラベルに「溝あり」とは驚きました。年代的にはあっても不思議はないのですが、過去に一度も見たことがありませんので、敢えてラベルデザインを活かすため「溝なし」のプレスかと思っておりました。また探す楽しみが増えました。今年もさらに深い溝にはまりそうです。(笑)
投稿: duke | 2011年1月23日 (日) 18:26
こんばんは、
このUAJ-14000シリーズ、gatefoldタイプがUndercurrent1作のみ、そしてbassclefさんが
指摘されたMatadorがどうやら唯一のカラー・モザイク・ジャケットのようですね。
このモザイク・タイプのジャケットは後のFMレーベルへ継承されるのですね。
となるとMatadorはひとつのテストケースみたいに思えてきたりして・・、
そう考えると中々興味深いシリーズです。
投稿: 三式 | 2011年1月21日 (金) 20:56
三式さん、コメントどうもです。
UAの14000番サックス吹きシリーズ・・・少しづつ埋まってきましたね(笑)
三式さんのおかげで、こうやって連番のリストとして、このシリーズを俯瞰できるようになりました。thanksです!
こうしてみると・・・ちょっと硬派のジャズ度の高い作品と、わりと娯楽的な作品が混在している・・・という感じ、受けますね。azuminoさんご提示のローズ・マーフィー(女性歌手)には僕もびっくりしました。Vi Reddという女性アルト吹きの作品もあることを思うと、もう1作品くらいは女流ものがあるかもしれませんね。
このシリーズの特徴・・・もうひとつ思いつきました。
どうやら・・・ジャケットの写真が「モノクロ」に統一しているような・・・おそらく、14007のドーハム/マタドール以外は、モノクロだと思います。もちろん、これは推測でして、穴埋めできてないタイトルについても未確認ですけど。
いずれにしても、アラン・ダグラス氏・・・なかなか凝ったシリーズを造ったものですね。
投稿: bassclef | 2011年1月20日 (木) 19:57
azuminoさん、貴重な情報コメントをありがとうございます。
ユナイティッドレコードというレーベル・・・このUAレーベル自体の情報もあまりないように思えますし、特に「サックス吹きラベル」シリーズも一部のタイトルだけが知られていて、シリーズとしてのイメージも掴みにくい感じがあります。
「穴埋め」の2タイトル~
ハービー・マンとローズ・マーフィーですか。ハービー・マンはそうすると2作品ですね。
ローズ・マーフィーというと・・・「チチ」(verve)の人でしたか。可愛い声を出す人ですよね(笑)
さっそく本記事のリストに追加しておきますね。
投稿: bassclef | 2011年1月20日 (木) 19:33
azuminoさん、はじめまして三式です。
情報ありがとうございます。
14022 Herbie Mann / St.Thomas
14025 Rose Murphy Featuring Slam Stewart
/ Jazz, Joy and Happiness
どちらも地味なアルバムそうですね。
14022 Herbie MannのLPは何となく見たこのがあるような気がするのですが。
14025 Rose Murphyですか?・全く、名前も知りません。
一覧を眺めてみるとホント、地味な作品が多いですね。
投稿: 三式 | 2011年1月19日 (水) 20:14
こんばんは
UAの14000番代の穴埋めですが、2枚わかるので、記します。
14022 Herbie Mann / St.Thomas
14025 Rose Murphy Featuring Slam Stewart
/ Jazz, Joy and Happiness
投稿: azumino | 2011年1月18日 (火) 22:13
三式さん、いつもいろいろジャズ話題を振ってもらってThanksです(笑)
UAの「サックス吹きラベル 14000シリーズ」とても興味深いところなので、三式さんの出してくれたリスト・・・とても判りやすいので、本記事に<追記>させてください。「穴埋め」の方も判ったものから入れておきますね。なお、タイトルの判るものは~ミュージシャン名/タイトル名とさせてもらいますね。
Billy Strayhorn/The Peaceful Side of Billy という具合です。ちなみに、このBilly Strayhorn、僕の・・・探求盤です(笑)
>PLASTYLITEマーク、所謂EARマーク~
この刻印マークまでは・・・まったく未確認でした。今度、勉強しときます(笑)
投稿: bassclef | 2011年1月16日 (日) 13:10
こんにちは、bassclefさん。
3つありましたか。
ハービー・マン/brazil,bossa nova & blues(UAJー14009)
14005~チャーリー・ミンガス/Wonderland(UAJ-14005)
14014~ビリー・ホリデイ/Lady Love(UAJ-14014)
たしかにありましたね。
今回気づいたのですがUAのLP盤のランオフの部分にBN盤などに見られるPLASTYLITEマーク、
所謂EARマークが有るものと無いものがありますね。
投稿: 三式 | 2011年1月16日 (日) 11:54
センターラベルが「サックス吹き」の<14000シリーズ>~
僕の手持ちにもう一枚、ありました。
ハービー・マン/brazil,bossa nova & blues(UAJS 15009)
*補足~便宜上、14000シリーズと書きましたが、同じタイトルのモノラル盤が UAJ 14000番台で、ステレオ盤がUAJS 15000番台となってます。
また些細なことですが・・・その「サックス吹き」センターラベルは、(たぶん)一般には「溝なし」と認識されていると思ってました・・・が、一部に「溝あり」があるようです。というより、ありました(笑)それは~
この本記事のrecooyajiさん所蔵のUndercurrentステレオ盤なんですが、明らかに「溝あり」でして、同じステレオ盤でも、昨年7月の拙ブログ記事掲載のUndercurrentの方はいわゆるUAの「溝なし」です。
そして「溝ありラベル」の3時方向には<STEREO>という表記もありまして・・・まったく、UAのサックス吹きラベル~14000/15000シリーズというのは・・・参りますね(笑)
投稿: bassclef | 2011年1月15日 (土) 15:04
三式さん、またまたコメントどうも!
>このサックス・ラベルUAJ-14000シリーズ、何作くらいあるのでしょうね~
そうなんですよ。アラン・ダグラスproduceの、この<14000シリーズ>(これ、いい呼び名がないように思いますので・・・三式さんご提示の<14000シリーズ>を暫定的呼称にしましょう(笑)
ナンバーと判っているタイトルまで載せていただいて、thanks a millionです!
こちらもほとんど判ってなくて・・・この「穴埋めクイズ」リストで大助かりです。埋められるのが、ふたつだけありました。
14005~チャーリー・ミンガス/Wonderland(UAJ-14005)です。
これ、後にJazz Portraitsというタイトルで再発されてて、アルトがジョン・ハンディで「言い出しかねて」をやってるやつ。
14014~ビリー・ホリデイ/Lady Love(UAJ-14014)です。
これ、ピアノのソニー・クラークが1曲だけ入ってる。ちなみにこちらのセンターラベル見たら・・・そういえば灰色基調ですがほんの僅かにクリーム色が掛かってるようでした(純然たる灰色という感じではない)ただ、本記事で挙げた僕の手持ちの Undercurrent の「クリーム色」の方がはっきりと濃いクリーム色でした。
<14000シリーズ>~推測ですが、アラン・ダグラス氏が自分の好みで造ったようで、ビリー・ストレイホーン、バド・フリーマンとか渋いところと、ミンガスが3作?と多かったり、ヴァイ・レドとかモー・コフマンという変り種までプロデュースしているところが・・・ちょっと面白いですね。
装丁の面では~
三式さんご指摘のように、Undercurrentだけがゲイトフォールド(見開きジャケ)のようですね。こちらの5~6タイトルの手持ちでも他のは全てシングルジャケットです(もちろん全部を確認できたわけではありませんよ:笑)
あとジャケットの紙質に特徴があって、どのタイトルもどうやら・・・「ザラザラ紙の質感」に拘って造られているようです。(この「ザラザラ」もエンボスというのかな・・・いわゆるエンボス地とはちょっと違うようです)
手持ちのどれもが、とにかく「ザラザラ」です(笑)
投稿: bassclef | 2011年1月15日 (土) 10:47
こんばんは、
ジャズレコードのネタ・・、尽きることがありませんね。
B.エヴァンスとJ.ホールのUndercurrent、僕も手持ち
の盤、Gatefoldジャケットの背文字のことまで見た事が
なかったので確かめてみたところやはり両方の番号が
プリントされてました。文字の色はほとんどウス茶色と
いってもいいぐらい濃くなってます。これは経年のせい
かも知れません。それとラベルの色は若干クリーム色がか
ってる気もしますが他のサックス・ラベルと大差はありませんでした。ところで前に触れられてたこのサックス・ラベル
UAJ-14000シリーズ、何作くらいあるのでしょうね。
手持ちの僅かなレコードを含めて調べられる範囲であたってみたところ以下のような結果がでました。
一応番号的には14033まで確認できましたが
実際のアルバムとしては恥ずかしいことに
15作品しか分かりませんでした。
それとUndercurrent以外は全てシングル・ジャッケット
のようですね。
何か穴埋めクイズみたいですけがご存知の方の
情報お願いします(笑)。
14001: coltrane time
14002: three blind mice
14003: undercurrent
14004: **
14005: **
14006: gerome richardson
14007: kenny dorham
14008: **
14009: **
14010: billy strayhorn
14011: **
14012: **
14013: zoot sims in paris
14014: **
14015: ken mcintyre
14016: vi redd
14017: money jungle
14018: **
14019: **
14020: **
14021: **
14022: **
14023: **
14024: mingus townhall
14025: **
14026: **
14027: **
14028: howard mcghee
14029: moe koffman
14030: **
14031: king pleasure
14032: **
14033: bud freeman
投稿: 三式 | 2011年1月14日 (金) 18:01
67camperさん、明けましておめでとうございます。こちらの方こそ、今年もよろしくお願いします。
Undercurrent~僕の方もず~っとキング国内盤(SR-番号のもの)で聴いてまして、その後、別テイク聴きたさに東芝CDも買い・・・しかしどうしても、オリジナルのUAのあのゲイトフォールドジャケットが欲しくて(笑)ようやく手にしたのが記事のモノラル盤(なぜかクリーム色っぽいラベル)というわけです。
>ホールのバッキングに回った時のコードワークに痺れてしまいます~
そうですね。あのデュオ演奏でのJ.ホールは・・・ホントに神懸(かみが)かってますね。その辺のこと、僕も感動して7月の記事で http://bassclef.air-nifty.com/monk/2010/07/post-2960.html 追記として書きました。
ステレオかモノラルでの音質感の違いは明らかにありますが、その辺はもう好みとしても・・・そうですね、私見では、J.ホールのカッティング(ギターの和音をジャラ~ンと鳴らす状態)の、その一音一音が、よりクリアに聞こえるように感じるのは・・・ステレオ盤だと思います。ギターの音、全体の抜けがいい・・・というか。その分、いい意味で「軽く」なる感じかもしれませんね。
Bags's Opus~camperさんはプロモ(白いラベル)をお持ちですか。プロモの音・・・興味ありますね。ジャズの世界ではプロモは(コレクト的な意味では)それほど重宝がられてないようですが、ロックでは・・・どうやら「プロモ」は凄いらしいですね。
というのも・・・やはり「音」への拘りからでしょう。だって、プロモというのは、正規ラベルのどのスタンパーより、早い段階のスタンパーからのプレスになるわけだから・・・その辺まで拘ると「プロモ」も欲しくなりますね(笑)
こちらも国内盤(あるいはOJCでも)持ってると・・・もちろんその同じタイトルにはブレーキ掛かりますよ。やっぱりまだ聴いてない作品もいっぱいあるわけだし。それでも、もの凄く『好きな』作品には、そのブレーキが利かなくなるようです(笑)
投稿: bassclef | 2011年1月10日 (月) 10:06
denpouさん、明けましておめでとうございます。こちらの方こそ今年もよろしくお願いします。昨年、欠席した「白馬の会」には今年こそ万難を排して出席しようと思ってます。春にはお会いできるでしょう。
UAレーベルの「サックス吹きラベル」シリーズ・・・そういえば、Yoさん宅での集まりの時に、denpouさんお持ちのUAサックス吹き・・・ありましたね。それが・・・VI REDD BIRD CALL UAJ 14016 mono でしたか。あのラベルと同じ色調の灰色っぽいジャケットで<黒人女性がアルトサックスを持ってるやつ>ですよね。
音の方は・・・ちょっと大人しい感じのアルトだったかな?わりと珍盤に類するかもしれませんね。でも・・・やはり欲しい1枚です(笑)ああしたものまでCD(999円)で出るんですね・・・そのことに驚きました(笑)
マリアーノのシマウマの10インチ盤・・・これもdenpouさん手持ちでこちらは7月の夢レコにジャケ写真も頂きましたね。それを見て気付いたのですが、あのHence~なる文言は・・・正確にはは「シマウマのお尻に」ではなく「2頭のシマウマのお尻の間のスペース」に書かれてましたね。
あのセリフをちょっと検索したら~Hence! home,you idle creatures, get you home: and lend an ear to MAX BENNETT~は
シェイクスピアの<ジュリアス・シーザー>の中のAct1,Scene1に出てくる護民官(tribune)のセリフらしいです。劇ではget you homeまでで、and lend an ear to MAX BENNETT「マックス・ベネットに耳を貸せ!」の部分は、どうやらこのマリアーノのジャケット用に考えたオチかもしれませんね。シマウマの耳が大きくてよく聞こえそうなので考えたオチなのかな(笑)
投稿: bassclef | 2011年1月 9日 (日) 10:36
遅くなりましたがあけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。アンダーカレントのオリジナルゲイトフォールド,ステレオ,モノどっちでも良いから欲しいですね。自分のは国内廉価盤1500円ですから・・・(涙)。ギター愛好家としてはこのホールのバッキングに回った時のコードワークに痺れてしまいます。ソフトなトーンでエバンスの後ろに回った時にこのアルバムの存在意義を感じてしまいます。オリジが欲しい!!!
バグスオパスは自分のは青でも赤でもない、モノなのですがpromotional copyの白ラベルなのです。アンダーカレントもそうですがこういった基本的コレクションをオリジで揃えられてるこのサイトに集う方々,皆さん凄いです。なかなか国内盤で所有していると新たにオリジを買い足せないのは自分だけみたいですね。いやー,皆さんのオリジ追求、凄いの一言です。
投稿: 67camper | 2011年1月 9日 (日) 07:53
bassclefさん 明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします!
ブログのコメントの中の BethlehemのMAX BENNETTのシマウマの後ろの Hence! home,you idle creatures, get you home: and lend an ear toの事初めて知りましたよ。
milt jacksonは impulse A-70 jazz'n'sambaしか持っていませんので コメントには参加できません、とても残念です!uniteed artists jazzではちょっと変わった所で VI REDD BIRD CALL UAJ 14016 mono グレーのサックスラベル何かも面白いですよ、最近¥999の CDでも出ましたよ。参考までに!
いつも奥深いブログに感心しておりますが みなさんの知識の凄さに感心しております、今年もいろいろ教えてください。
投稿: denpou | 2011年1月 7日 (金) 22:21
ああ、Pinkislandさん、ちょいと久しぶりです。そして明けましておめでとうございます!
>アンカレ
ん?あんかれ?ああ・・・Undercurrentですね(笑)このUAのサックス吹きラベルシリーズの大傑作!ジャケットも品格の漂う素晴らしい写真です。僕もずず~っと欲しい・・・と思い続けて何年目か・・・ついに入手!と思ったら・・・本記事にもちょっと書いたようにモノラル盤だったんですよ(笑)説明には「ステレオ」と明記してあったのに・・・。
まあでもモノラルもモノラルの良さがもちろんありましたので、それはそれでOK!です(笑)
>あれは絶対ヒプノシスは参考にしていると思います~
そうですね・・・あのマリアーノの「シマウマのお尻」は・・・なんとなく良いですね(笑)当時としては、相当に面白いセンスだったと思います。デザイナーは・・・やっぱりバート・ゴールドブラットでしょうね。あれ、たしかウマのお尻に何か文言が書いてあるんですよね?
Hence・・・何とか・・・誰かの記事で「シェイクスピア劇の中のセリフ」だとか・・・。
islandさん、それにしても欲しいレコードというのは・・・まったく無限ですなあ(笑)
投稿: bassclef | 2011年1月 7日 (金) 21:15
おお、M54さん、明けましておめでとうございます! 返事コメントちょいと遅くなりすんません。
いやあ・・・54さんの方、新年初聴きはMilt Jacksonでしたか。しかもちょいと渋い・・・7059とは!これ、僕の方も、数えるほどしか持ってないNYCラベルで持ってますよ。やっぱりB面ですか(笑)このトランペッター・・・Henry Boozierという名前ですが、他でも聴いたことないですが、けっこういい音色です。このクインテットの4曲・・・確かに悪くないですね。なので僕などその元音源を(たぶん・・・10インチ盤のPRLP-183だと思います)狙ってますよ。まあそう簡単には見つかりませんけど(笑)
UAのBags'Opus~このB面もいいですね。「クリフォードの思い出」では、主役はあくまでミルトのヴィブラフォンで、2本の管が本当にひっそりと主旋律に寄り添うように合いの手を入れてますね。こういう趣味のいいアレンジには、さすがゴルソンだなあ・・・と感心してしまいます。
ミルトのマレットのこと~大井貴司さんの「Milt's マレット」・・・興味深いですね。たぶん・・・マレットの布の巻き量(*訂正~マレットには「布」ではなく「糸」が巻いてある)
が多いというか厚いというか・・・それで金属板を叩いた時の直接音(カーンというかキーンという感じのその直接音)が布の厚さがクッションとなり、もっとソフトな音になる・・・という意味で、その<音量は小さい>・・・という表現になったのでは・・・と推測してます。もうちょっと古いヴィブラフォン奏者は(例えばライオネル・ハンプトン、レッド・ノーヴォなど)もう少し「キンキン、コンコン」と金属的に甲高い音色に聞こえますから・・・それはおそらく布が薄めでその分、金属を直(じか)に叩く・・・という感触になるのでは・・・と思うわけです。
どの楽器でも「自分だけの音」というのを発見・造リ上げるのは大変なことだと思います。
それにしても、ミルト・ジャクソンのあの「ッココ~ン~~~~~~~」というのは、実に魅力的な音色ですね(笑)
我々は・・・まだまだジャズを聴きましょう!
投稿: bassclef | 2011年1月 7日 (金) 21:07
bassclefさん、ご無沙汰しております。新年明けましておめでとうございます。
アンカレは前から狙っているですが、価格が高騰していて手が出せません。うらやましいです。それまではCDで我慢です。
話は変わりますが、以前取り上げておられた、マックスベネットの10インチ、シマウマジャケですが、あれを見てpink floydのatom heart motherのジャケを連想してしまいました。あれは絶対ヒプノシスは参考にしていると思います。今度取り上げられればなと、思っております。
今年もよろしくお願いします。
投稿: pinkisland | 2011年1月 5日 (水) 21:19
bassclefさん、あけましておめでとうございます。 最近は北のdukeさんのところには度々お邪魔しておりますがこちらにはご無沙汰しておりました。 しかしbassさんのおかげでジャズ好きの皆さんと親交ができて嬉しく思っております。 今年の一発目はミルト・ジャクソンでした。 プレステ7059のModern Jazz Quartet ―Milt Jackson Quintet でした。ご存知でしょうがA面はMJQでB面(A面5曲目オパス・デ・ファンクから)ピアノがH・シルバーに代わりペットが加わります、A面も聴きますが僕のお気に入りはこちらB面のほうです。 ピアノが変わっただけでウキウキするようなご機嫌なグルーブ感です。お題のバグス・オパス見たときにはあーこれは何かあるな、と・・(笑)
バグズ・オパス 僕のはステレオ(青)です。これもB面ばかり聴きます。
クリフォードの思い出 、ウイスパー・ノット が好きですから。 ゴルソンメロディーとヴァイブの音色は合っているように思います。
ミルトのマレットのことでチョット、 数年前ですが大井貴司さんのライブ後に少し話をする機会がありましてその時にミルトから貰ったマレットを見せてもらったことがあります。大事にされていました。 なんでも普通のヴァイブ奏者とは違うメーカーのものを使用しているそうで、何故他の奏者が使わないのかというと生音が非常に小さいとの事でした。 しかし音色は非常に素晴らしいとの事でした。 ミルトの音色の秘密はマレットが大いに関係しているようですね。bassclefさんの推察は正しいようです。
今年も色んなジャズ話で楽しませてください。 よろしくお願いします。
投稿: M54 | 2011年1月 5日 (水) 08:40
azuminoさん、UAレーベル興味記事へのコメントをありがとうございます。
>UAレーベルは、派手さはないですが、いい作品~
まったくその通りですね。いわゆるハードバップものでも、例えば・・・
カーティス・フラー/Slidin' Easy
べニー・ゴルソン/Philadelphians
サド・ジョーンズ/The Motor City Scene
アート・ファーマー/Modern Art
チャーリー・ミンガス/Jazz Portraits
など、内容のいいものばかりです。そして僕などはそれに加えて「録音の良さ」もUAレーベルのメリットとして挙げたいところです。
それから上記の作品は全て「普通の」UAラベル(赤モノラル:UAL4001~、青ラベル:ステレオUAS5001~)ですが、これらとは別に、アラン・ダグラスのproduceシリーズとして、いわゆる<サックス吹きラベル>のシリーズがあるわけで、こちらのレコード番号は、UAJ14001~(UAJS15001~)のはずですが、先日、recooyajiさんと「このシリーズ、どのくらい出てるのかね?」とプチ考察をしました。そういえば・・・よく「サックス吹きラベル」と言うわりには「アンダーカレント」や「コルトレーンタイム」などしか、アタマに浮かんでこない。2人の答えは・・・「とりあえず、17タイトルはあるぞ」 というのは、たまたまそこにあったのが、エリントン/ミンガスのマネー・ジャングル」(モノラル盤)が14017番だったので(笑)
もうひとつは・・・「サックス吹きラベル」シリーズは~造りが凝っていて(おそらく)全作品が《ジャケットがザラザラ紙仕様》という答えも出ました。但し確証はなし。
そんなこんなで・・・UAレーベルへの興味は尽きませんね。
投稿: bassclef | 2011年1月 4日 (火) 23:51
yositakaくん、いつもコメントをありがとう!
このミルト・ジャクソンのBags'Opus「バグス・オパス」(UA)は、仰るとおり「オパス」という同じ言葉だけが同じなので、サヴォイ盤の『オパス・デ・ジャズ』とイメージも混同されがちなんですが・・・中身はだいぶん違いますよ。こちらの方が大雑把に言うと、うんとスマートというか、ジャズのいい曲が満載でうんとカッコいいんです(笑)
もちろんSAVOYの「オパスデジャズ」も好きな作品ですが、あの辺のSAVOY製作は、明らかにその頃の人気であったジャズにおけるファンキーさを狙った感じで・・・まあ端的に言うと、ちょっと泥臭いというか、そういう線を狙っていたわけです。そしてなぜかその頃、ファンキー的作品には、Opus(音楽作品・芸術作品という意味らしい)というコトバを多用したようなので、僕らのアタマには<オパス=ファンキー的>みたいな固定観念が出来てしまったのかもしれません。
え~・・・私:bassclefの責任において・・・このUA作品の「Bags'Opus」は、いわゆるファンキー的雰囲気とは一線を画している作品であることを保証します(笑)
だから、ごく私的にはこのBags's Opusはタイトルで損をしている・・・くらいの認識です。
ベースのP.チェンバースもいい感じですし、終始、控えめなA.ファーマーとB.ゴルソン2人の音色もしっくりといいブレンド具合です。またお聴かせしましょう。
投稿: bassclef | 2011年1月 4日 (火) 22:43
こんばんは
今日は、天気がよかったので、善光寺に初詣に行ってきました。お賽銭を入れて、たくさん願ってきました(笑)。
このアルバムは、学生時代よく聴いていました。もちろん国内盤でしたが。この演奏は、ハードボイルドなので、僕は緊張感を覚えるのでそういつも聴きたいアルバムではありませんが、内容は素晴らしいですね。ステレオとモノラルの違いの考察が丁寧で、こうしてみるとステレオ、モノラル両方とも存在価値がありそうです。
UAレーベルは、派手さはないですが、いい作品を残していますね。MJQを離れたミルト・ジャクソンはどれもブルージーでよろしいかと。Bags' Opusももちろんです。UAのアルバムの考察、次は何かと楽しみにしています。
投稿: azumino | 2011年1月 3日 (月) 22:47
あけましておめでとうございます。
ミルト・ジャクソン、いいですね。
しかし、サヴォイ盤の『オパス・デ・ジャズ』は聴いているんだが、良く似たタイトルのこれはまだ未聴。俄然興味がわいてきましたね。
ステレオ・モノラル並行販売の時期は、日本では短かったものの、欧米では意外に長かったようです。デッカ・モノ盤専門のコレクターさんのサイトを拝見しても、60年代末期まで並行販売が続いていたようで驚かされます。
クラシックの場合、音質に定評のあったデッカなど、オリジナルもステレオは高価で、モノラルは比較的安価なことが多いらしい。
ジャケットに穴があいていて、そこから見える内袋の色でモノラル・ステレオの判別をした盤もあったと思います。確か家にもあったような…
投稿: yositaka | 2011年1月 3日 (月) 18:04
あばちゃんさん、正月の”リアルタイム”記事にコメントをありがとうございます。この何ヶ月か・・・あばちゃんさんには2005年からの過去記事にもいくつもコメントを頂き、ということは、そういう古い記事にも読んでいただいたということで・・・本当に感謝です!
B.エヴァンスとJ.ホールの「アンダーカレント」・・・音楽の中身については拙ブログ7月4日の記事で
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2010/07/04/index.html
触れました。
モノラル盤での音~ごく大雑把に言って(ステレオ盤と比べると)ピアノ・ギターとも太めに鳴って強く聞こえる・・・というのが僕の得た印象です。
あばちゃんさんの気になるジム・ホールのギターの音・・・これもやはり、ちょっと強め・ハードに聞こえます(僕が通常、思っているホールの柔らかなサウンドよりも)
ホールの場合、ちょっと聴き・・・繊細でソフトな感じありますが、あれも結局は、左手をしっかり押えた「芯」のある音色なので(僕はそう確信している)このモノラル盤での「ちょっと強め」な音も・・・案外、悪くないのです。自分の得た経験として・・・このモノラル盤の音は、あの2人がやっていた音楽は決して「繊細さ」だけでなく、相当に「ガッツ・気迫」を込めてやっていたのだな・・・という感じを味わえて、とても新鮮でした。
投稿: bassclef | 2011年1月 3日 (月) 10:12
ああ、マントさん、正月から素早いコメントをthanksです!
そういえば昨年は、僕が「白馬の杜」不参加/マントさんが「秋の杜」不参加でお会いできなかったですね。今年こそはまずは白馬でお会いしたいものです。
レコードの背表紙の表記のこと・・・
>クラシックでもステレオ、モノラル番号、並列表記でステレオのみ”ステレオ”の表記があるものが~
なるほど・・・そうなんですか。それは面白い情報です。
ちょっと考えると、印刷・製造段階で、ジャケットのデザインにステレオ/モノラルの違いがあるのなら、ついでに背表紙もそれぞれ用に用意すればいいのに・・・と思うわけですが・・・そういえば、このUndercurrentの場合、表ジャケ・裏ジャケに一切の文字がないデザインなので(見開きの2ページを後から貼り付けたとすれば)コスト・手間隙を考えて、先にまず「完全共通」のゲイトフォールドジャケットだけ造っておいて、そして(2種類用意した)見開きの2ページ分を後から貼り付けた・・・という流れだったかもしれませんね。
クラシックにもあるという「背表紙のステレオ・モノラル併記」のサンプル~ジャケの様子などまたお教えください。たぶん・・・Undercurrentと同じように表・裏ジャケに文字がない状態か、あるいは、表・裏ジャケのレコード番号表記もステレオ・モノラルの併記という状態か・・・ということかなと推測してますが。
投稿: bassclef | 2011年1月 3日 (月) 10:00
アンダーカレントは40年ほど前レコード買いましたが
25年ほど前My Funny Valentineの別テークとか
I'm Getting Sentimental Over You の入った
CDが発売され友達に録音してもらいましたが、
やっぱりオリジナルのレコードの方がよかった
印象があります。
尚モノラルは聴いたことないので、ホールの音が
気になります。
投稿: あばちゃん | 2011年1月 2日 (日) 23:06
bassclefさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
ステレオとモノの聞き比べですか、深いですね。
相変わらず表現がうまく、難しい音の表現が的確に伝わってくるように感じます。
クラシックでもステレオ、モノラル番号、並列表記でステレオのみ”ステレオ”の表記があるものが結構あります。後、イギリスのレコード番号、フランスのレコード番号並列表記(フランス盤)もありますよ。ご参考までに。
投稿: マント・ケヌーマー | 2011年1月 2日 (日) 16:12