<ジャズ回想 第21回>コルトレーンのことも少し・・・take the Coltrane!
さて・・・コルトレーンである。「さて」というのは・・・前回の<サウンド・オブ・ミュージック>記事の最後のところに、つい、コルトレーンの名を出してしまったからで、あれは、my fevorite things 繋(つな)がりからのコルトレーン記事を確信的に意図していたわけではないのだが、その方向を全く意識していなかったのかというと、やはりそうでもなく(笑)・・・まあ、そんなわけで「コルトレーン」のことを書いておこうと思うのだ。
このブログ<夢見るレコード>を始めたのが2005年6月だったから、もう4年半ほどになるが、そういえば、コルトレーンのことをあまり取り上げていない。だいぶ前に、prestigeの『コルトレーン』、riversideの『モンクス・ミュージック』、それからロリンズとの対比でちょっと触れたことくらいだと思う。
http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/06/post_8ec3.html
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コルトレーンという人の音を最初に耳にしたのは・・・マイルスの<ラウンド・アバウト・ミッドナイト>だったはずだ。FMラジオのジャズ番組でその演奏を聴いて(録音もして)何度も聴いた。中3の時だったと思う。だけど、それはマイルス・デイヴィス、あるいはセロニアス・モンクという人を意識しての<ラウンド・アバウト・ミッドナイト>聴きだったので、正確に言えば「コルトレーンの音を耳にしていた」というだけで、その時点では、僕はまだコルトレーンという人を強くは意識していなかった。
その名演からジャズという音楽に惹かれ始めた僕は、そのうちジャズ雑誌やジャズ本を読むようになった。今、思えばあの頃のジャズ活字の世界は「コルトレーンは素晴らしい!」というものばかりだったわけだが(例えば、コルトレーンに比べれば凡庸なハンク・モブレイとか・・・)ジャズに入れ込み始めた高校生としては、そんな「コルトレーン賛美」に影響されないわけにはいかなかった(笑)
当時、圧倒的に影響されたのは、立花実という人の「ジャズへの愛着」(ジャズ批評社)という本である。この本・・・街の図書館にあって高1の時(1972年)に読んだのだが、それはもう感動的なまでに著者の心情溢れるもので、<コルトレーンのバンドには真の音楽的交流があって、それこそが「共同体」と呼べるものだ>・・・みたいな内容だったと思う。まあ正直に言えばその辺のことはよく判らなかったが、ジャズに入れ込み始めた高校生には「共同体」というフレーズは・・・よく効いた(笑)
その立花実氏の本には、モンクス・ミュージックのことも書いてあって、「モンクの不思議な和音と格闘するコルトレーン」というような記述だったはずだ。そうして、立花氏はその音楽的格闘を激賞していた。
その本を読んでから・・・素直な僕は「これは、コルトレーンを聴かねばならない!」と決意し(笑)コルトレーンという名前を意識するようになった。そんな頃、ネムジャズインを見に行った翌日(徹夜明け:笑)、名古屋で見つけたのが『モンクス・ミュージック』(ABC riverside盤)である。立花氏が描写した「モンクの和音に、一瞬、飲み込まれそうになったコルトレーン・・・しかしそこから決然とモンクに戦いを挑むコルトレーン」という、正にその場面を実感できるwell,you needn'tを何度も聴きまくった(笑)そうして、コルトレーンを好きになった。次に買ったのが、マイルスの傑作~Kind Of Blue(CBSソニー盤)である。
この高1の夏にこの2枚を聴き込んだことで、たぶん・・・僕はコルトレーンのテナーの「音色」を覚えたはずだ。「覚えた」というのは・・・他の知らないレコードを聴いても「ああ、このテナー(の音色)はコルトレーンだ)!」と「判る」という意味合いで、まあコルトレーンという人の音色はとても特徴的なので、そういう意味ではとても「判りやすい」ミュージシャンなのかもしれない。
「判る」といってもそのレコードを特に分析的に聴いたということではなく・・・好きなレコード(音楽)を集中して聴き込む時、その音楽というものは、たぶん、耳で聴いて感知しているだけではない。その音楽の振動が体のあちこちの細胞に沁み込んでしまうものだ。比喩的ではなく、体が覚えているというか・・・(笑)
ちなみに、コルトレーンの音色というのは~音というものはいつでも言葉では表現しにくいものだが~肌合いで言えば、その音色はとても硬質な感じで、そうだな・・・コールマン・ホーキンスやソニー・ロリンズの音色を<木の質感>とすれば、コルトレーンのそれは遥かに金属的で、しかしそれほど冷たい質感ではなく<質のいいきめ細かい肌触りのメタリック>という感じか。
私見では、同時代のどのテナー奏者にも似ていない、ちょっと「新しい音」だと思う。余談だが、1960年頃のジミー・ヒースが、ちょっとコルトレーンに似た音色をしているように思う。同時期のベニー・ゴルソンは、音色は似てないがフレーズがちょっと似ているような気がする。
そして、ちょうどその秋にビクターが1100円盤シリーズを発売することになったのだ。街のレコード屋に出入りしていた僕は、そのチラシを入手して発売前からどれを買おううかと・・・あれやこれや思案していた。そうしてようやく決めたのが、『コルトレーン』『モンクとロリンズ』の2枚である。
《1972年秋にビクターから発売された1100円盤シリーズ~まさかこのシリーズのコレクターはいないと思うが(笑)ちょっとした特徴としては・・・解説書は一切なし。外見的には、ジャケ裏右下の<1100円という定価とPJ~12>というシリーズ番号が入っていること。そして、センターラベル外周部分に何のアドレス(住所)表記もないことくらいか。余談だが、当時、このシリーズを入手した方が、この<1100円~>箇所をナイフで削った・・・という涙ぐましいエピソードを読んだことがある(笑) その頃、僕は「オリジナル盤」というものの価値を知らなかったので、そのエピソードを不思議に感じたものだ》
今、思えば、立花実氏の絶賛した精神共同体のコルトレーンとは・・・もちろんimpulse期(それも後期)だったのだが、当時はそんなレーベル変遷の知識もなく、単純に「コルトレーンはコルトレーン」だと思っていた。そして、この1100円盤シリーズはprestige原盤~1950年代のバリバリのハードバップ~だったのだ。
『コルトレーン』は、初めて聴く<1957年のコルトレーンのリーダー作>だったわけだが・・・先にKind Of Blueの新しいサウンドを聴いていた僕としては、いきなりバリトンサックス(サヒブ・シハブ)の急速調のリフの繰り返しから始まる何やら忙(せわ)しない感じのA面1曲目(bakai)に、「あれ?ちょっと・・・暑苦しいなという印象を受けた。kind of blueのあの静謐(せいひつ)なサウンドと比べればそれも無理からぬことだったと思う。しかし、それも何回も聴いている内にすぐ慣れた。そうして、2曲目が・・・「コートにすみれを」なのである。
これが・・・本当にすう~っと清冽な気持ちになってしまう素晴らしい演奏だった。この曲のことは、だいぶ前の夢レコ(マット・デニス作の曲)の中で少し書いたことがある。とにかくいいメロディといいハーモニーの素晴らしい曲なので、実際、あの1957年時点で、この曲を、バラードとして自分のリーダー作にセレクトした・・・というそのことにこそ、コルトレーンの素晴らしいセンスがあったのだ・・・と僕には思えてくる。
そういえば、マイルスの述懐として「なぜあんな下手な新人を使うんだ?」とか仲間から言われた~とかいう記事を何かで読んだことがある。「マイルスバンドの新人」という位置づけなので、たぶん1956年以前のことかと思われるが、それはコルトレーン賛辞ばかりの中で、当時は唯一の、マイナスイメージの話しだったように思う。
もちろんジャズを聴き始めの高校生には、そんな技術的なことは判らない。
「そうかあ・・・あれでも(あんなに巧くても)下手というのかな?」いうくらいの感想だった。たぶん、その「下手~」というのは、コルトレーンのうんと初期の頃のことだったのだと思う。そういう意識でもって初期のコルトレーンをいろいろ聴いてみると・・・もちろん下手なはずはないのだが、ただ、わりと頻繁に「キィ~ッ」というリードミスの音が出たり、それからソロの途中でフレージング(アドリブのメロディ造り)が、ちょっとモタモタした感じになったり・・・という部分もあり、その辺が、ホウキンスやベン・ウエブスター流れのソフトでスムースな流れのアドリブから比べれば「ゴツゴツとして不器用」な感じは確かにある。しかし、その硬質な音色やフレーズの根本的な新しさ・・・これはもう圧倒的にそれまでと違うテナーである。マイルスにしてみたら、「みんな判っちゃいないぜ・・・あいつの凄さが・・・」てなもんだったんだろう。そんな風なマイルスの述懐もあったかと思う。
しかしそのマイルスも、prestige作品のいくつかのバラードではコルトレーンを登場させていない。この辺・・・マイルスはそのバラード全体の構成と、この時期(1955年~1956年)のコルトレーンの実力までもちゃんと考え併せて・・・スローバラードでは、曲のバランスを崩してしまいそうなコルトレーンを、あえて外したのだろう。
(実際~it never entered my mindでは、コルトレーンのテナーは、演奏の最後の最後にプア~ッと鳴るだけだ:笑)
僕の勝手な推測では・・・この時、コルトレーンは「なぜだ!なぜオレを使わないのだ!」と怒りに打ち震えた(笑)コルトレーンは早い時期からもう絶対にバラード好きのはずなのだ。「バラードも吹きたい・・・」とコルトレーンは悶えていたはずなのだ(笑)
そうしてコルトレーンは、その直後の自分のprestige期リーダーアルバムで、敢然とスローなバラードに挑戦しているのだ。1957年の最初のリーダー作『Coltrane』には2曲のバラードが収録されている。今ではとても有名になった<コートにすみれを>と、もうひとつ、とても地味な<while my lady sleeps>である。(私見では、実はこちらの<while~>もなかなか素晴らしい。バックに同じパターンを弾かせながらテナーだけがメロディを変化させていく~その感じがちょっとモード的でもあり、コルトレーン的な「唄い」にフィットした、何やら新しい感じがある演奏だと思う。
さて、<コート~>を聴くと、コルトレーンはたぶんシナトラを聴き込んでいたのだろうな・・・と思えてくる。シナトラはすでに1940年代にこのマット・デニス作の名曲を吹き込んでいる。ジャズのインスト版としては、1956年7月録音:ユタ・ヒップ(p)とズート・シムス(ts)のbluenote作品(Yuta Hipp with Zoot Sims)が最初だろうか。当時、録音から発売までは案外に早かったらしいので、ひょっとしたらコルトレーンは、発売仕立てのその『Yuta Hipp with Zoot』を聴いて、この曲を気に入ってしまったのかもしれない。そうして1957年3月録音の『コルトレーン』に、この<コートにすみれを>を吹き込んだ・・・。シナトラかシムスか、
あるいはその両方か・・・。いずれにしても、この曲はコルトレーンに合う。それまでのスローバラードというのは、テンポはスローでも、たいていベースは4拍を刻んで、ゆったりと弾むような(バウンス)全体に「ゆったりと」という雰囲気だったように思う。コルトレーンは(もちろん、そのやり方をマイルスの方が先にやっていたわけだが)テーマ部分ではベースには2拍を打たせ、つまり、リズムにうんと間を持たせて・・・その分、テナーがメロディをあまりフェイク(変えること)せずに、ゆったりと音を伸ばしたのだ。時には、伸ばした音の後に、弱めの音量でパラパラっと短めに入れるグリッサンド風なフレーズ・・・これも実に粋なのだ。音のことはなかなか表現しづらいが、ひと言で言えば「瑞々しい」という感じか。とにかく・・・コルトレーンのバラードはいい。何がいいのか・・・というのは、もう感覚の問題ではあるが、強いて言えば・・・それは、その音色の新しさが生んだ<ちょっとビターな情緒感>みたいな感じだと思う。柔らかい音色でラプソディックに吹かれるバラードも(例えばコールマン・ホーキンス)もちろんいいものだが、コルトレーン流のバラードから匂い立ってくる<凛(りん)とした佇(たたず)まい>・・・これにも強烈に「新しいジャズ」を感じる。
そうなのだ・・・コルトレーンは、ついに自分の硬質な音色に合う新しいバラード奏法を見つけたのだ。コルトレーンの<コートにすみれを>は、本当に素晴らしい!
この傑作バラード演奏で、僕が特に好きな場面がある。それは・・・ガーランドのピアノソロが終って、コルトレーンが入ってくる瞬間だ。
それはサビの(曲の途中でメロディの展開がちょっと変わる箇所のこと)出だし・・・1拍だけ待って・・・それはググッと堪えていた情緒をここで一気に吐き出すかのような、一点の迷いもなくキリッとした決意を持って吹き込まれる、低い方から高い方へ一気に上がる切れのある16分音符の(4つ目の音はタイで繋げて伸ばす)フレーズだ。
こんな瞬間があるから・・・僕はジャズを止められない(笑)
ああ・・・すっかり『コートにすみれを』の話しになってしまった。まあいいじゃないか・・・ジャズにアドリブは付きものだ(笑)コルトレーンのmy fevorite thingsについてはまた別の機会に。
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コメント
ああ、recooyajiさん。いまや大晦日恒例となってしまったレコード聴き・・・お疲れでした。メンバーが2人なので特に何かテーマを持って聴く~ということもないのですが、毎回、自然とその時のテーマらしきものがでてくるんですね。昨日は~
<Jubileeの1st青ラベルと2nd黒ラベル>となりましたね。12月中旬頃に杜BBSで小話題になったミンガスのThree(黒ラベル~ラベル下部にJay Gee表記あり)~これ、うんと昔から聴いていた日本コロムビア盤と比べると、音の鮮度感・力感があって気に入ったので、これを聴こうと持っていったところ、recooyajiさんはしっかりとJubilee青ラベルのThreeを持ってたんですね。この辺、すぐ出てくるところが怖ろしい(笑)
じゃあ・・・ってんで、さっそくA面1曲目yesterdaysで聴き比べをしたわけですが。
Jubileeラベルの変遷についての情報はあまりないのですが、古い判のゴールドマイン(recoさん所有)の巻頭に「ラベル変遷ミニ解説」が付いてて、それによると~
『Jubileeは1958年まで<青ラベル:溝あり。Jubilee筆記体文字がセンター上部に>
そして
1958年から1961年頃?まで<黒ラベル:溝なし(筋)でsunburst(ギザギザの光線模様の楕円マーク)>
その後は<カラーの楕円マーク>に
ということらしい。
要するに1958年途中から、Jay-Gee表記になり<黒ラベルギザギザ楕円>に変わった・・・ということなのかな。
まあ細かい表記のことは置いとていも、普通に考えて、1st(青)の方が2nd(黒)より音はいいだろうと予想したのですが・・・やっぱりその通りでした(笑)
スタンパー刻印は、まったく同じJLP-1054>でしたが、音の鮮度は明らかに違いましたね。
yesterdays~出だしのハンプトン・ホウズのピアノの打音からして違う・・・タッチがよりくっきりして打音の力感がより感じられたのだ。それからミンガスのベースがこれまたちょいと違う。ザラッとした感触(これ、鮮度感が高い・・・といういい意味です)がよりクリアになり、鋭さが増したようだ。
う~ん・・・やっぱりJubileeも1st(青)かあ・・・予想はしていても現実にこの違い(ちょっとした違いと言えば「ちょっと」なのだが・・・僕は唸るしかなかったです(笑)
Jubilleものが出てきた場合、たぶん・・・黒ラベル(2nd)の方が、だいぶ安めなんでしょうがJubileeレーベル(その作品)に拘りのある方は、これはやはり青ラベル(1st)狙いがベターでしょうかね。僕などはつい安い方に目がいってしまいますが(笑)
recooyajiさん、今年もぼちぼちやりましょう。よろしく!
投稿: bassclef | 2010年1月 1日 (金) 10:59
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
また昨日はお疲れさまでした。例年のこととはいえ、これ(年末のレコード聴き)がないと、どうも年を越せない気分になってきました。気が早いですが、今年も家族の迷惑顧みず、またやりましょうね。
今年一番の書き込みになりそうです。
これで少しはこのブログで目立った存在になったかなぁ?
相変わらずブログの内容とは関係なくてすいませんが・・・。
投稿: recooyaji | 2010年1月 1日 (金) 05:20
M54さん、年の瀬コメントと、bess~bassの訂正までご丁寧にありがとうです!
>プレステ時代で好きなのはこのレコードと『Lush Life』『Soul Trane』かな。 特にsoul~の『Theme For Ernie』~
いいですね、この辺・・・僕も~Ernieは最高に好きです。このErnieというのは、あのアーニー・ヘンリーのことなんでしょうね。
本記事でも書いたのですが、僕はprestige期のコルトレーンの音色が好きなんですが、prestige期にはコルトレーンの参加作品が多すぎてそのためもあってか、どうも出来・不出来のバラツキが大きいように思います。バラードでも「コート~」や「~アーニー」、それから「スロー・ダンス」(Training Inに収録)などは最高の出来かなと思うのですが、Stardustなどはイマイチというか、コルトレーンの資質と曲想に合ってないような感じがします。
M54さん、「杜BBS」によると・・・年越しジャズは、ローランド・カークですか?濃いですねえ(笑)そういえば本日の大晦日、午後はrecooyajiさんとレコード聴きです(笑)
こちらはミンガスでいこう・・・けっこう濃いですかね?
では、よいお年を!
投稿: bassclef | 2009年12月31日 (木) 11:24
ああ、Yoさん!ちょいとゴブサタしてました。マット・デニス作の violets for your furs、これ本当に洒落(しゃれ)た曲で、シナトラの唄(capitol~10インチだとSongs For Young Lovers、12インチだとSwing Easy東芝盤16曲入り)で聴いて国内盤に付いている歌詞を見ると~
デートしているカップルが、コートを着ている彼女(彼?)に(どちらが男か女かよく判らない)合いそうなviolets(スミレ)を買ってあげると、その花をコートに付けて、にっこり笑う彼女(彼?)を見て、これはどうやら恋に落ちたかな・・・てな内容のようなんですが、まあなんというか正に1950年代の豊かなアメリカというか・・・とにかく洒落のめしているのですよ。
僕の夢想的ロマンティシズムによると(笑)・・・薄いベージュ色の毛皮のコートに紫色のスミレがよく映えて魅惑的に微笑む女性が浮かんでくるわけです。
さっき、シナトラのこの曲をEP盤で聴いてみたら・・・やっぱりとてもいいので、LP盤(スイング・イージー)の両面とも聴き込んでしまいました。シナトラ特有の粋な雰囲気とこの曲のお洒落さが、これまたぴったりで!
この大晦日はどうもシナトラを聴きそうです(笑)
Yoさん、よいお年を!
投稿: bassclef | 2009年12月31日 (木) 10:53
bassclefさんでした。 思いっきり間違えました、申し訳ありません。
投稿: M54 | 2009年12月31日 (木) 10:42
dukeさん、レコードでも本でも「いいもの」が未入手というのも・・・なかなかオツなものです(笑)
dukeさんの東京時代に岩崎千明氏との交流があったとのこと・・・氏のクルマ暴走運転の話しなど面白く覚えております1970年頃の岩崎氏の記事で、氏がやはりコルトレーンに入れ込んでいた様子(=JBL!)は窺い知っておりますが、「オーディオ彷徨」は未読です。とりあえずはネットでその一部が読めるようですね。(以下、そのアドレス)http://www.audiosharing.com/people/iwasaki/houkou/hou_28_1.htm
D130(ウーハー)のセンター突起を、幼い息子さんが押して凹ましてしまった~との氏の述懐も微笑ましいです。
dukeさん、移住後の札幌でのジャズ彷徨が楽しみですね(笑)では、よいお年を!
投稿: bassclef | 2009年12月31日 (木) 09:54
bessclefさんこんにちは。 今年もこのブログで大いに楽しませていただきました。
ありがとうございました。 来年も期待していますのでよろしくお願いします(笑)
コルトレーンはよく聴きました、そうですねー過去形です。 最近あまり聴かなくなった。
何故だろう? 音色のせいかもしれません、ロリンズやグリフィンのほうがターンテイブルに乗っかることが多いです。レコードはかなりありますが、プレステ時代で好きなのはこのレコードと『Lush Life』『Soul Trane』かな。 特にsoul~の『Theme For Ernie』
は大好きな曲です。と言いながらこれも最近聴いてないなー。
今夜あたり聴いてみましょうか、年越しトレーン よいお年を。
投稿: M54 | 2009年12月31日 (木) 09:46
bassclefさん、とうとう2009年も押し詰まりました。来年もまたよろしくお願いします。
「コートにすみれを」に関しては昔このタイトルが「なんのこっちゃ??」と思っていたのですが、「Violets For Your Furs 」と元題を見てなるほどと納得したバカバカしい記憶があります。この曲の演奏でのtsでと言うとズート、JRモンテローズ、とこのコルトレーンが3定番かと思いますが、聴き比べるとやはりコルトレーンが好きですね。
dukeさん、「ジャズへの愛着」ですがAmazonで中古本1冊出てますよ。
投稿: Yo | 2009年12月31日 (木) 07:54
bassclef さん、今年1年ありがとうございました。
来春、札幌に引っ越しますのでじっくり古書店を巡り、「ジャズへの愛着」を探します。復刊リクエストにわが師の岩崎千明氏の「オーディオ彷徨」が挙がっておりますが、この本も是非復刊して欲しいですね。コルトレーンとともに生きたジャズ観は今の柱のないジャズ時代にこそ生きるものと思います。
良いお年を、そして楽しいジャズライフを!
投稿: duke | 2009年12月30日 (水) 22:36
dukeさん、「ジャズへの愛着」探索ストーリー・・・ありがとうございます(笑)
それにしてもこの本・・・なかなか出てこないようですね。
やっぱりマイナー出版社から発売された、しかもジャズの本ですから、刷り部数も2000とか3000冊くらいだったかもしれませんね。ジャズ批評社さん・・・再発してくれませんかね?
dukeさんの興味心を煽(あお)るわけではありませんが、ちょっとデータ的なことを。発行は昭和45年2月1日(ジャズ批評社)となってまして、巻末の「オルニス編集部」の後記には~立花実氏は仙台市で亡くなったこと。それから氏は「滝みのる」というペンネームでもジャズ記事を書いていた・・・と記されています。古いスイングジャーナル誌(1967~1968年頃かな?)をお持ちの方は、また探ってみて下さい。
投稿: bassclef | 2009年12月26日 (土) 09:15
bassclef さん、「ジャズへの愛着」入手ストーリーありがとうございます。もし、「グロッタ」に私が居合わせたら血を見る展開になっていたかもしれませんね。(笑)
随分古本屋やネットで探しましたが、未だに手にできません。調べたところ北海道では室蘭工大の図書館にあるようですので、地元の北見工大の知り合いの教授に聞いてみました。同じ工業系大学ですので知人はいるようですが、大学の図書館蔵書であっても、教授個人の所有(購入経費は勿論大学)が多いとのことで、払い下げは無理だという返事でした。工業系大学の学術書でもないのに購入経費は大学なのは納得できないと、いいだけ文句を言って帰ってきました。(笑)
投稿: duke | 2009年12月23日 (水) 22:56
ああ、dukeさん、コメントをありがとうございます。レコードだけでなく、ジャズ、いや音楽全般に造詣の深いであろう北のdukeさんらしい反応コメントで嬉しいです。
立花実氏・・・このジャズ書「ジャズへの愛着」は、高1の時(1972年)に図書館で3回くらい連続で借りて(次の予約者がいなければ、連続もできた)読み倒しました。
そうして・・・何年か後に書店で注文したら、すでに『絶版』になってました。
今、手元にあるこの本を入手できたのは・・・これにはまたちょっとしたストーリーがあるのですよ(笑)
~学生時代から行きつけの地元のジャズ喫茶「グロッタ」で、ある時、珈琲を飲みに行ったら・・・マスターが何やらダンボールを開けてその時居合わせた3~4人に見せるわけです。どうやら、知り合いから預かった本(音楽・演劇・映画もの)を、(このグロッタに集まるそういうジャンルに興味ありそうな奴に売りたいとのことだったのです。何か事情がありそうで、そんなもん・・・いくらでもいい!という感じで(笑)
それでパッと中を見たら・・・「あっ!あの本が!」てなもんです。その時、もう一人のジャズ好きが居て彼はドルフィー命青年だったらしく、ちょうど「ドルフィー~」という本もあって「ドルフィーの方、欲しい」と彼。それじゃあ・・・僕の方は立花実で!と、醜い争いに陥ることもなくゲット(笑)
僕は何年ぶりかで、またこの本と出会えた・・・というわけです。
立花実氏は・・・本当に真摯な誠実な人で、本当に深くジャズを愛していたのだと実感できる本だと思います。
ジャズレコードでも古い音源が発掘・再発されるように、こういう、内容の濃い本も文庫化されるといいのですが。
投稿: bassclef | 2009年12月23日 (水) 00:38
bassclef さん、こんばんは。ご無沙汰しております。
立花実の「ジャズへの愛着」の写真があるということはこの本をお持ちなのでしょうか。 寺山修司、湯川れい子共著の「ジャズをたのしむ本」とともに長らく探している本です。立花氏は北海道旭川市の出身ということもあり身近な人でした。悲しい最期でしたが、ジャズ批評で健筆を奮われていたころを懐かしく思い出します。
投稿: duke | 2009年12月22日 (火) 00:04
67camperさん、いつ更新するか分からない僕のブログに、いつも素早いコメントをthanksです!
>自分の場合にコンパスになってくれたのが植草甚一~
なるほど・・・camperさんの場合は「ファンキー爺さん」でしたか。そういえば僕が高1か高2の頃、植草甚一がある種のブームになって、彼が責任編集の「宝島」なる雑誌も創刊されましたね。分厚い新聞みたいなデザインで斬新でしたが・・・僕はヘソ曲がりなとこもあって、それが気になりながらも(笑)買いませんでした。ただ植草甚一のジャズ記事は好きだったので、ちょっと後に出始めた、晶文社の「植草甚一スクラップブック」のジャズ版は全部、買いました。
どのジャズ本でも当時は同じ感じだったと思いますが、「コルトレーン」ということで話題になるLPは、まったく判で押したように、まずimpulse盤~「至上の愛」であり「セルフレスネス」であり、「ヴィレッジ・ヴァンガード」であり・・・それからその頃、発掘発売された「コルトレーン・イン・ジャパン」(3LP:東芝)が主でしたね。後は、たまに「ジャイアントステップ」だったか。
何が言いたいのかというと・・・ハードバップ時代のprestige盤はあまり話題にならなかった・・・ということです。そんな頃・・・1972年秋にビクターが、1100円盤シリーズとして20タイトルのバリバリのハードバップ盤を発売した~ということになるわけです。
思えば、僕はその頃にジャズ聴き始め(レコード買い始め)が重なったわけで、それは実に幸運なことだったんですね・・・と今、思います。
まあ・・・ジャズを好きになる運命だったんでしょう(笑)
コルトレーンのimpulse時代については、また次回(いつだよ?:笑)チャレンジします!
それにしても「シアトル」や「コスミック~」が愛聴盤の方とか・・・いらっしゃるんでしょうか?
投稿: bassclef | 2009年12月20日 (日) 22:52
ああ、bsさん、さっそくのコメント、どうもうです!bsさんと同じく、当時(僕の場合は1971~1975年くらいかな)は、FMラジオのジャズ番組が本当にありがたかったですね。<コルトレーン四重奏団>~いやあ・・・そうでした!当時のバンド名は、たいてい<~四重奏団>とか<~五重奏団>、あるいは<~楽団>という感じの表記でしたね(笑)
bsさんも「いいね」と思った「コートにすみれを」・・・僕もコルトレーンのこの演奏を1972年9月に買ったレコードで聴いて大いに気に入ったのですが、僕の知る限り、当時、この曲のことを論評したジャズ記事はなかったと思います。拙ブログの何処かの記事で書きましたが、峰康介(ts)のライブコンサート録音のFM放送(1973~1974年だったか?)があって、その中でこの「コートにすみれを」を演奏したいた~そのことで「あっ、やっぱりあの曲・・・みんないいと思ってるんだ」と感じた記憶があります。
ようやく1975年になって、ジャズ研の友人sige君と、この曲(演奏)の素晴らしさを語り合ったりしたのですよ。一般的に「コートにすみれを」というスタンダード曲のことが評判になってきたのは、たぶん1978年頃からだったように記憶してます。
OJC盤が普及する以前だと・・・コルトレーンの初リーダーアルバム《Coltrane》は、本記事で触れたビクターの1100円盤(1972年発売)しか出てなかったと思います。だから僕にとっては、自分のジャズ聴き始め時期と1100円廉価盤の発売時期が重なったのは、とてもラッキーなことだったのだな・・・と思うわけです。
コルトレーンテナーの音色・・・今、僕らは、あの音色を聴けば「ああ、コルトレーンだな」という風に当たり前に認識しているわけですが、1956~1957年当時にジャズシーンにコルトレーンが現れてきた時・・・あの音色というのは、大げさに言えば「未知なる音」だったのかもしれませんね(笑)おそらく、テナーというのは、もっと柔らかくフクユカに吹くものだ~というのが一般的だっただろうし。
あのレコードのジャケット右上に<the NEW tenor saxphone STAR>と書かれているのも、さほど大げさなことではなかった・・・と思えてきます。
やっぱり・・・コルトレーンは凄いな(笑)
投稿: bassclef | 2009年12月20日 (日) 22:33
bassclefさん、こんばんわ。自分もコルトレーンを初めて意識したのはさだまさし(当時はグレープですね)の精霊流しのなかに出てくるレコードの話です。これがコルトレーンのレコードだったというのは比較的知られている逸話ですよね。当時はコルトレーンがどんな音を出すのか全く知りませんでした。そして、ジャズの大海に足を踏み入れたとき、bassclefさんとおなじようにやっぱりガイドブックが必要だった訳で、ここで自分の場合にコンパスになってくれたのが植草甚一さんでした。彼がコルトレーンを絶賛する訳です。それでジャイアントステップスとマイフェイバリットシングスを買って来た記憶があります。このコートが入ったアルバムは自分の奴は随分後、それもインパルスの後期盤よりも後で買ったOJC盤なのです。先に聴いてりゃ、もう少しコルトレーンアレルギーからは早く解放されていたかも知れませんね。ビギナー時代の聴く順番って大事ですよね。白紙のキャンバスに絵を描き始めるのと同じわけですから・・・。
投稿: 67camper | 2009年12月20日 (日) 21:43
こんばんは、bsです。
このレコード、ちょっと思い出深いですね。
ジャズを聴き始めて間もない頃、ラジオのジャズ番組で初めて「コートにすみれを」を聴き、こりゃ、イイね、と思っていると、コルトレーン四重奏団とのコメントがあり、ピアノはてっきりタイナーとばかり思っていました。今となっては、大汗ものですが、懐かしい思い出です。ハード・ボイルドなコルトレーンの音色がこれほどバラードにフィットするなんて、実に新鮮ですよね。大好きな演奏です。
投稿: bs | 2009年12月20日 (日) 20:08