<ジャズ雑感 第25回>熱いべース奏者たち(C面)レッド・ミッチェル
レッド・ミッチェル~しなやかなビート感。
先日、sigeさんとyositakaさんという音楽好きの友人と音聴き会(この3人では30年振り)をやったのだが、その折、yositakaさんが、再三「レッド・ミッチェル」という名を口にするのである。そういえば、10年ほど前だったか・・・彼からの年賀状に「~最近はレッド・ミッチェルを~」という一節があったことを僕は思い出した。ジャズ好きが集まっても、なかなかレッド・ミッチェルというベース弾きの話しにはならない。彼はハンプトン・ホーズとのレコードでミッチェルを好きになったというのである。
そのことからも、yositakaさんが(クラシック中心かと思っていた)僕の想像以上にジャズに深く入り込んでいることが判った。そんなyosiさんからも大いに刺激を受け、またちょうど前回の《夢レコ》で、Mode盤~Warne Marsh Quartetで、少々、レッド・ミッチェルに触れたこともあり・・・そんな流れから、今回は、レッド・ミッチェルを<夢レコ>~熱いべース奏者たち(C面)として取り上げてみたい。
僕は、レッド・ミッチェルこそ本当の意味でベースの名手であると思う。1950年代後半からのアンドレ・プレヴィンやハンプトン・ホーズとの諸作に始まり、その後の50年以上も現役で活躍したので、彼の参加したレコードの数はとても多いはずだ。つまり彼には常に仕事のオファーがあったわけで、それはなぜかといえば・・・やはり「巧い」からだろう。そしてそれは単に「巧い」のではなく、その「巧さ」にイヤミがないというか・・・どんなタイプのジャズにも巧くフィットできるベースを弾くことができたからだと思う。
そういえば、レッド・ミッチェルを「嫌い」だという人に出会ったことがない。
ミッチェルという人は、ミンガスやラファロのように強く自分を主張するタイプではなく、しかし与えられた持ち場では、きっちりといい仕事をする・・・そんな名脇役的なタイプとも言えそうだ。そうだな・・・映画「7人の侍」での宮口 精二というか(笑)
僕がレッド・ミッチェルというベース弾きを意識するようになったのは、ジャズ聴きのだいぶ後になってからである。ジャズのベースでは、最初にミンガス、次にラファロ、そしてウイルバー・ウエア・・・そんな突出した、ある意味「判りやすい」個性にまず惹かれた。そしてその頃は、まだプレヴィンやホーズのピアノトリオものまでは手を拡げていなかったので、ミッチェルのベースを耳にするチャンスも少なかったはずだ。だから僕の場合は、レッド・ミッチェルというベース弾きの凄さにいきなり開眼したわけではなく、いくつかのレコードを聴いていると「あれ・・・このベース、ちょっといいな」と思う場面があって、クレジットを見ると、それがレッド・ミッチェルで、そんな繰り返しの内に知らぬ間に彼を好きになっていた・・・そんな風に自覚している。そんな「我、レッド・ミッチェルに開眼せり」レコードをいくつか紹介しようと思う。
Buddy Collette/Jazz Loves Paris(specialty)
《「僕のレコードリスト」によると、豊橋の隣の街~豊川市のプリオというビルでのレコードフェアで、1993年9月に入手している。この1987年の再発盤、音はかなりいい。もともとミッチェルのベース音は大きいとは認識しているが、それにしてもベース音がだいぶ大きめになっているように聞こえる。そういうマスタリングだったのかもしれない》
ジャズ聴きもある程度長くなると・・・ちょっと渋いレコードにも興味が湧いてくる。このレコードフェアへは、たしか歯医者で親知らずを治療した後に直行したものだから、その麻酔が切れ始めて痛くてしょうがない(笑) フェアにはいくつかの業者が出品していたが、ジャズのコーナーはわずかで、僕は根性でエサ箱を探ったが、ハードバップものに目ぼしいものが見つからなかった。それでも、ひどい歯痛をガマンして来たのだから、という気持ちもあり、ちょっと気になった2枚を買ったのだった。当時、まだ西海岸ものはあまり聴いていなかったので、こんな地味なものを買うということに、自分でも意外な感じもあった。それが、Jazz Roles Royce(fresh sound盤)と、もう1枚がこのJazz Love Parisだ。もちろんオリジナル盤ではなくて、復刻ものである。このレコードを聴いた時・・・僕はレッド・ミッチェルという人の巧さを、初めて意識したような・・・そんな記憶がある。クレジットを見ると、おおっ、その後に好きになったフランク・ロソリーノの名前もあるじゃないか。久しぶりにこのJazz Loves Parisを聴いてみた。
「バラ色の人生」la vie en rose~有名なシャンソンの名曲である。シャンソンというと・・・全くの余談だが、実は僕は「シャンソン」という音楽がちょっと苦手である。シャンソン曲のメロディは好きなのだ。「枯葉」「セシボン」「パリの空の下」・・・どれも素晴らしいメロディで、もちろん嫌いではない。僕が苦手なのは・・・いわゆるシャンソンでのあの唄い口~メロディをそのまま唄うのではなく、途中から「語り」のようになっていく~あの感じが苦手なのである。もちろん全てのシャンソン歌手が決まったように「語り」的な唄い口で唄うわけではないとも思うのだが、シャンソンというと・・・どうにも「ドラマティックに語る」あの演劇的なイメージが振りかぶってきてしまい・・・素直に音楽として楽しめなくなってしまうのだ。
それはそうと、このJazz Loves Parisなるレコード・・・シャンソンの名曲をジャズ風に演奏しているのだが、どうやらこの1曲「バラ色の人生」が、ミッチェルのフューチャー曲らしく、誰もが知っているあのメロディをベースが弾く仕掛けなのだ。ミッチェルは、ゆったりとした間合いであのメロディを、ゆったりと弾く。そして、この「ゆったりさ加減」が・・・実にいい(笑)
なぜ僕がこういう「ゆったりさ加減」に拘るのか・・・ちょっとした説明が必要かもしれない。
ベースという楽器では(弓弾きではなく、指で弾(はじ)くピチカットの場合)同じ音を、管楽器のようには長くは伸ばせない。
いや、正確に言うと・・・その音が伸びていたとしても、弾かれた直後から徐々に減衰していく運命にあるわけだ(笑)
声や管楽器の場合なら、その音を(その音の音圧を)ひと息で(もちろん、息の続く間は)維持しながら、しかもその音量を強くしたり、弱くしたりできる。しかし、ピアノ(打楽器)やベース、ギター(弦楽器のピチカットやピック弾き)では、これができないのである。自転車に乗っていて、ある時点からペダルを漕がなければ、徐々にスピードが落ち最後には止まってしまう。ペダルを漕ぐことなく自転車を少しでも先に進めようとした場合、自転車が止まりそうになったその時、身体を前の方に乗り出して、その勢いで少しでも進もうとするだろう。ジャズのウッドベースでも「伸ばすべき音」が必要な場合、その最後の方では、少しでもそのノート(音程)の音量・音圧を維持しようとして、その音程を押えている左手で、懸命にヴィブラートを掛けたりする。(ジャズの世界では、ヴィブラートの掛け具合、あるいは、掛ける・掛けないは、個々の奏者の好みで、特に法則性はないとは思う。
*以下追補~その観点でミッチェルのベースをよく聴いてみると、ミッチェルは音を伸ばした際に、ヴィブラートはほとんど掛けてないように聞こえた)
そんな事情もあり、ある曲のメロディをベースで弾く場合、なかなか「間」が持てないこともある(特にスローテンポの場合)ある音(音程)を充分に伸ばしてクレシェンド(だんだん強く)したいような気持ちでいたとしても、ひとたび、ベースから出たその音(音程)は、どんどん減衰していくのだ。それは、まるで意図しないデ・クレシェンドじゃないか(笑)
そんな時・・・たいていのベース奏者は気持ちが焦る(笑)だからそこで「倍テン」(テンポを倍にとって)にして、アドリブ風のフレーズを入れてしまうことも多い。それがセカセカしたように聴こえてしまうこともあるかと思う。
ミッチェルというベース弾きの良いところは、まず「音が大きそう」なことだ。強いピチカットから生まれるその豊かなベースの鳴り具合と、しっかりした左手の押さえにより充分に伸びるそのベース音。それでもやはり上記のように、スローテンポのバラードにおいては、メロディのある箇所では、音が消えていく場面もある。しかしミッチェルはその伸ばしたいはずの音が消えかかっても・・・全く焦らないのである。見事に堂々としているのである。
僕がレッド・ミッチェルを凄い・・・と思うのは、実はここなのである。音が消えかかっても、そんなことは全く気にしてない・・・ように聴こえる。それよりも、その時の「メロディの唄い」だけを意識して「唄の自然な流れ」を持続させようとしている・・・そんな風に聴こえるのだ。だから「間」が充分に感じられるし、時には、倍テン風なフレーズも入れるが、それはごく自然にその前後のフレーズと繋がり、なんというか・・・「唄の呼吸みたいなもの」が乱れない。そういう「唄い口」こそが素晴らしいのだ。これって・・・「楽器で唄う」ということにおいて、簡単そうで実は一番難しいことかもしれない。
ミッチェルのベースがテーマのメロディを弾く場面は、このla vie en rose「バラ色の人生」だけでなく、もうちょっと古い録音~Hampton Hawew vol.1(contemporary)でB面4曲目~these foolish thingsにも出てくる。こちらでも、先ほどの「唄の自然な流れ」というツボを押えたミッチェルの見事なテーマ弾きが聴かれる。
このようにベースがメロディを弾く場合だけでなく、ミッチェルは、もちろん他のスロー・バラードやスタンダードでのベース・ソロも巧い。彼はどんなテンポの曲でも、たっぷりと鳴る音量を生かして強く弾いてゆったりと伸ばすフレーズと、倍テンにして細かく軽やかに唄うフレーズとを、いい具合に織り交ぜてくる。そのバランス感覚が見事なのだ。だからよくあるように「ベースソロだけ別の世界」という感じにはならずに、それまでの演奏のビート感を保ったまま、ソロ場面ではベースもグルーヴする・・・という感じで・・・とにかくその演奏が自然に流れていく。この辺りの「しなやかさ」が、実に独特な味わいで、技巧的な意味でなく「ベースが唄っている」・・・そんな感じがするべーシストだと思う。
そしてyositakaさんがご自身のブログでも強調しているように、バッキングでのミッチェルも、これまた素晴らしい! 要はレッド・ミッチェルという人は、全て素晴らしいということだ(笑) そんな演奏も少しだけ紹介しよう。
Hampton Hawes/All Night Sessions vol.1(contemporary:1956年)
《1956年としては充分にいい録音だと思うが、僕の手持ち盤、僕の機械では、他のcontemporary盤に比べて、ベース音はややブーミーに膨らませた感じもある。録音はロイ・デュナンだと思うが、クレジットには、sound by Roy Duannという微妙な表現なので、ひょっとしたら録音は別のエンジニアかもしれない。この盤は1970年頃の米再発。盤はペラペラだが、A面にはLKS刻印がある。B面はなぜか手書きLKS》
このレコード、ライブ録音だが、右チャンネルから太っいミッチェルのベース音が聴ける。
vol.1のB面1曲目~broadwayは、かなりの急速調だが、ミッチェルはベースを充分な音量と余裕のノリで鳴らし切っており、素晴らしいビート感を生み出している。それからベース・ソロの場面でも、8分音符のフレーズを繰り出しつつ、バッキングと同じ4ビート的フィーリングを残そうとしているのか~つまり、4分音符4つ弾きも混ぜながら~その急速調でのビート感を維持しながら、見事なべースソロを演じている。素晴らしい!
さて、レッド・ミッチェルということで、僕が印象に残っているレコードをいくつか挙げてきたが、例によって初期の何枚かに集中してしまったようだ(笑)あと少しだけ簡単にコメントすれば・・・50年代のリーダー作~Presenting Red Mitchell(contemporary)とHere Ye(atlantic)の2枚は、ベースの名手というだけでない「ハードバップ的な覇気」を感じさせてくれる好盤だと思う。60年代のI'm All Smiles、The Seanceというライブ録音も好きだし、それから、うんと後期のリーダーアルバム(「ワン・ロング・ストリング」や「ベースクラブ」など)もいい。それからcontemporaryのアンドレ・プレヴィンとの諸作も、もちろん悪くはない。いずれにしても「音楽の自然な流れ」を造り出すミッチェルの持ち味は、どの時期のレコードにあっても、変わりはないと思う。
それにしても・・・僕がレッド・ミッチェルの良さに開眼したあの地味なレコード~Jazz Loves Parisを買うキッカケにもなったあの「歯痛」には、充分に感謝せねばなるまい(笑)
*2012年6月2日追記~コメント欄にて話題に上った、ミッチェルの日本のライブハウスでのライブ盤~ 《ケニー・ドリュー・ミーツ・レッド・ミッチェル・アット・歪珠亭(ひずみだまてい)タイトルは「とういん」》を紹介しているブログを見つけました。レッド・ミッチェルの熱烈マニアらしいmooreさんなる方のブログ~HOME SUITEのこのページをご覧ください。http://home-suite.blog.ocn.ne.jp/home_suite/2008/03/post_8da4.html
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コメント
bassclefさん、道端の小石のような投稿に早速お答えいただいて恐縮しています。
あのクラブに私が何回か訪れたのはやはり’82~4年頃で、谷川俊太郎さんの息子さんがピアノの前に座ってましたっけ。あの頃はチェリビダッケの海賊版探しに夢中で、ジャズは友人とのつきあいで・・の程度でしたので、今思うともったいないことでした。2000年に入って暫くしてからか、たまらなく懐かしくなって南浦和に行ってみましたが、赤いビルの中に例の名前はありませんでした。昨日ネットサーフィンしていましたら想い出の名前を見かけましたので、ついコメントを打ち込んでしまった次第です。
こんな高度なジャズファンのHPにはふさわしくない65歳ですが、デスクのBGMはキースジャレット・・・チェリとは叫び声つながり・・ですかね。
このHPは時間をかけて読ませていただきます。
ありがとうございました。
追 歪珠亭でしたね、たしか:今夜はバロック:とかサブタイトルがありましたっけ・・
投稿: 筑波山 | 2012年6月 2日 (土) 15:50
筑波山さん、こんな古い記事へコメントをくださり、ありがとうございます。
レッド・ミッチェルという渋いベーシスト関わりの内容で書いたこの記事には、皆さんから実に様々なコメントをいただき、<ミッチェルが日本でレコーディングしたLP><埼玉・南浦和のヒズミダマテイ>というキーワードが出てきまして、埼玉在住?のnaruさんから、正にそのLP~《ケニー・ドリュー・ミーツ・レッド・ミッチェル・アット・歪珠亭(ひずみだまてい)タイトルは「とういん」》~の情報をいただきました。
そして今、私が試みに<南浦和の歪珠亭>で検索したら・・・正にそのLPを紹介しているブログ「HOME SUITE」にたどり着きました。そのアドレスをここに。
http://home-suite.blog.ocn.ne.jp/home_suite/2008/03/post_8da4.html
とても参考になるので、本文にもリンクさせてもらいます。このブログの管理者:mooreさんなる方・・・naruさんと共に、ひょっとして筑波山さんのお知り合いの方かもしれませんね。ジャズの世界はけっこう狭いですから(笑)
投稿: bassclef | 2012年6月 2日 (土) 09:25
野次馬参入、ごめんなさい。
南浦和の歪殊亭、懐かしいです。
異様な壁・・ベーゼンドルファー・・サックスとフルート吹きのオーナー?
大昔の貴重な想い出・・・・・。
投稿: 筑波山 | 2012年5月31日 (木) 23:56
D35さん、いつもコメントをどうもです!D35さんの挙げられた「ジムホール&レッドミッチェル」~持ってないのですよ。1978年をヒントに検索したら・・・どうやらArtisit HouseのLPのようですね。
>ジャケットの写真には指板の一番下の所にピックアップが写っていて~
ああ・・・ジャケ写真の表がホールで裏がミッチェルのようですね。その写真を見たら・・・どうやらそのピックアップは、エレベ(電気ベース)用のピックアップを、特別仕様で(ウッドベースのボディからの高い台を造って、それを弦のすぐ下まで届くようにセットしたもの?)使ったものみたいですね。このエレベ用のピックアップ(マイク)で拾う音は・・・感度がいいのでたっぷりとした音量になることと、けっこうマイルドな質感のように推測してます。ちょっとブーミーな感じかもしれません。というのは、実は・・・これと同じことを学生時代のkonkenさんがやってたのですよ(笑)1978年当時、ちょっとしたブームだったのかな?
今回、本記事の中で「シャンソン苦手」の一節を書きましたが、その時、D35さんの顔が浮かんできて・・・シャンソンも愛好しているD35さん、怒るかなあ・・・とも思いました(笑)ドラマティックな唄い~というものの良さ・巧さという要素は充分に判っているつもりなんですが・・・まだまだ僕は「唄」全体を楽しむ境地には至ってないようですね。
投稿: bassclef | 2008年10月 2日 (木) 22:34
こんばんわ。
本当は皆さんの様に話題のレコードを聴いた上でコメントしたいのですが、持ってないのと分からないのでとりあえず手持ちのジムホールとのデュオ(78年1月の録音)聴きました。
ギターとのインタープレイなのでよけいに良く歌うベースでした。
スコットラファロを思い出させるとても伸びやかで良くなる楽器、ジャケットの写真には指板の一番下の所にピックアップが写っていて「なるほどこれがあの音のわけか、だけど生音にしか聞けないけどな」とわけの分からない事を思っています。
5度のチューニング、想像しただけでもパニックです。
私も今さらながら手元に置いとけば良かったなーと後悔仕切りですが、今の部屋の状況ではとても無理!
デュオくらいならナントカ聴けますが、早くオケも聴けるようにしたいです。
投稿: D35 | 2008年10月 1日 (水) 19:27
ああ、せんりくん!いつもコメントをthanksです!
>ここ数週間、手持ちのレッド・ミッチェルが入った盤ばかりを聴いております~
いやあ・・・実はこちらもほぼ同じです(笑)みなさんが挙げてくれるタイトルを見て「あっ、あれもそうだったのか」という連続でして(笑)
プレヴィン/ドリス・デイのcolumbia盤も好きな1枚で、あの左チャンネルから聞こえてくるミッチェルのウッドベース~ちょっと遠めの録音だが、それがかえって自然な響き~あのいかにも大きな音の「胴鳴り」にも、ミッチェルの凄さを感じた1枚でもありました。ラース・がリンにも入ってましたか。それも確か持ってます。チェックせねば・・・こりゃ、本気でミッチェルのディスコグラフィを造らないといけませんね(笑)
せんりくんのコメントからは、ミッチェルという人への深い共感が伝わってきました。それと、僕が何気なく連想して出した「宮口精二」・・・その質感・その背景までを読み取ったせんりくんのおかげで、とても格調のある「例え」になったようです。それにもthanksです(笑)
>ぼくのレコードリストも十年前から大学ノートに手書き~
どうやら、せんりくんと僕は、やってることに近いものがありますね(笑)手書き・行動記録・買い物記録・・・たぶんそんなことを記録することで、その時・時代のことが(自分の中では)リアルに甦ってくる・・・そんな意味が(やはり自分にだけは)あったりするんですよね。
せんりくん・・・ブログでも始めて、いつかその「リスト」も公開してくださいよ。僕も含めて一部の人には受けるかもしれません。《会社早退の午後に「なぜか」レコード店のバーゲン》なんて、最高ですよ!(笑)
実は僕も<夢レコ>のネタにどうにも困ったら、その時は、自分のレコードリストを見て入手したレコードを順に書き写そうかな・・・などと考えてます(笑)
せんりくん、またいつでもコメント、どうぞ~。
投稿: bassclef | 2008年9月29日 (月) 00:14
bassclefさん、せんりくんです、こんにちは。
今回の記事と皆さんのコメントに触発されてここ数週間、手持ちのレッド・ミッチェルが入った盤ばかりを聴いております。
スイングするワニ君ほか、屈んだ美女の両脇でビル・パーキンスとカムカがサックス吹きあうあのジャケットのとか、ジャック・モントローズ、ドリス・デイとプレヴィンのトリオで、ラース・ガリンのsweden盤にもその名前はありまして、確かにレッド・ミッチェル仕事が多い。
それで、彼のベースに耳を済ませると、何やら、マイルスやコルトレーンとは違ったジャズ・マンの我々に近いところの専門職人的な心情のようなものが見えてきたわけです。
bassclefさんのおっしゃるように、ミッチェルはどのアルバムにおいても出しゃばらずに自己主張が少ない。だが、演奏にしっかりと馴らしたした下地をつくっていく。又その音は、ぶれずに混濁していないという感があります。そして、叩く弾く楽器が背負うところの刹那的運命にあるその一音を放った後の迷いがない。どことなく、そう潔い。
う〜む、これらは日本人の底辺にあるところの思想に通じるものあるような。なるほど、それで、宮口精二なのかなと。
そして、これだけ安定した音を淀みなくくり出すには、又それなりの鍛練も必要であるように思います。恐らくは人知れず居合いの稽古に励んでいた久蔵のように。
bassclefさん、ぼくのレコードリストも十年前から大学ノートに手書きです。
リストというより日記に近いですが、でも、さすがに誰にも見せられない。なぜなら、
熱を出して会社を午前中で早退したある日。なぜか、レコード屋で割り引きセールやってまして、そこでチェット・ベイカー含め5枚もレコード買っている。しかもその後、中華料理屋入って、餃子食べながらビール2本飲んでいる。(笑)
投稿: せんりくん | 2008年9月28日 (日) 15:37
>それと・・・「~さま」だけは、止めてくださいね。そんな風に呼ばれると、たぶん返事コメントが妙にシャチホコバッてしまいそうですから(笑)
はい、bassclefさん、これから気をつけます(笑x2)!
投稿: 三式 | 2008年9月27日 (土) 23:05
三式さん、ご丁寧なコメントをありがとうございます。
>これからも色々お教えください~
いえ、とんでもないですよ・・・こんな風にベースのことについて書いていると、自分でもあれこれ気づくこともあって、それはとても新鮮なことなんです。こういう問いかけがなければ、それも味わえないわけで、こちらこそありがたいことです。
三式さん、こちらこそよろしくお願いします。それと・・・「~さま」だけは、止めてくださいね。そんな風に呼ばれると、たぶん返事コメントが妙にシャチホコバッてしまいそうですから(笑)
投稿: bassclef | 2008年9月27日 (土) 20:11
bassclefさま、
コントラバスにしろチェロにしろ
本当に楽器って奥が深いのですね!今回僕のコメント
にコレほど貴重なご返答を頂けるとは正直、考えていませんでしたし、
bassclefさまのベースへのご造詣の深さが伝わってまいりました。
これからも色々お教えください。
投稿: 三式 | 2008年9月27日 (土) 19:50
三式さん、再コメント、どうもです!
>チューニングの違いはレコードを聴いたぐらいでは判断は困難で、、映像で指使いを見れば分かるほどの微妙なもの~
そうですね。でもそれはあくまでも僕の駄耳での場合ですよ(笑)
三式さんご指摘のように「映像」ならあるいは・・・という感じです。例えば「枯葉」とかの大スタンダード曲を通常のキー(枯葉ならGmが多い)で演ってる場合なら、その指使い(左手の指板でのポジション)を見れば・・・通常の4度チューニングかそうでないかは判りそうです。
そういえば、サム・ジョーンズも名ベーシストですが、主にチェロを弾いたレコードをriversideに残していますね(未聴ですが)何かで読んだ記事では~そのレコードでのサム・ジョーンズは(本来は5度チューニングの)チェロを(コントラバスと同じ)4度チューニングに直して弾いたそうです。その伝でいけば・・・おそらくオスカー・ぺティフォードもレイ・ブラウンも、チェロを弾くときは4度に直したと推測しております。そりゃあそうでしょう(笑)よほど以前からチェロはチェロとして練習していなければ、いきなり4度から5度チューンに替わって(あるいはその逆も)すぐそれを弾きこなせるはずはないはずですから。
いずれにしても、ジャズ界にべーシストはたくさんいても、(4度チューンの)コントラバスをわざわざ5度チューンにした人は、ミッチェルくらいのものでしょう。
そういえば、前コメントで「一度だけチェロに触らせてもらった」時、そのチェロ奏者は名古屋のオーケストラの方だったんですが(いろんなフレーズを弾くには)「5度の方が有利だよ」と仰ってましたね。ミッチェルは長いことかけて「チェロに馴染んだ」のでしょうね。そうしてコントラバスも5度にしてしまった・・・とそういうミッチェル物語です(笑)
投稿: bassclef | 2008年9月27日 (土) 18:39
bassclefさん、僕のような素人にご丁寧な説明、恐縮です。でもclefさんの解説を読ませてもらって、ベースを触ったこともない自分の目の前にまるで楽器があるように錯覚してしまいまうのが不思議ですね!・・・
ご解説によるとチューニングの違いはレコードを聴いたぐらいでは判断は困難で、、映像で指使いを見れば分かるほどの微妙なものである・・ということでしょうか。
実はズート・シムスのおそらく絶作(録音年月日がはっきりしているものとして)とされているSonetの”In A Sentimental Mood”というLPがあるのですが、このLPの演奏内容をそのまま映像に収めたレーザー・ディスクを以前に見せてもらったことがあります。ぼくはその中の#Autumn Leaves 1曲分だけVHSテープに録ったものを持ってるのですがそこでベースを弾く髭モジャのレッド・ミッチェルを見ることができるのです。でももう10年以上も見てないので、また情けないことにそのテープ何処に置いてあるのか?・・・・これから探しまくってもう1度見てみることにします。・・その前に見つけなければ(笑)
因みにその時のレコーディングのデータは
Zoot Sims Trio
Zoot Sims (ts) Rune Gustafsson (g) Red Mitchell (b)
Lidingo, Sweden, November 21, 1984
Gone With The Wind Sonet [Swd] SNTF 932
'Tis Autumn -
Sweet Lorraine -
Castle Blues -
In A Sentimental Mood -
Autumn Leaves
投稿: 三式 | 2008年9月27日 (土) 12:16
三式さん、「象のお尻」レコードのコメントをthanksです! あれ・・・67camperさんへの返事コメントにも書いたのでsが、まったくもって僕の痛恨盤です(笑)三式さん手持ちのMGM期のVerve盤~いくつか出てるようですね。そのプレヴィンの編集盤のようにMGM音源のものもあるんですね。僕の持ってるスタンゲッツの「with Laurindo Almeida」はVerveオリジナルですが、なぜか青緑のMGMラベルの盤です。音はあまりよくない(笑)
ベースのwhiteyの方はレッド・ミッチェルのお兄さんでしたかね?いや、弟さんかな?
僕はウッドベースに惹かれてもう30年以上になりますが、もちろんアマチュアのベース弾きです。とりあえず今でも触ってます(笑)
ミッチェルの5度チューニング~ベースクラブのライナーにある鈴木勲氏・談によると1970年頃からその5度チューニングに変えたとのことです。
その5度チューニングというのは、チェロと同じチューニングのわけです。判りやすくギターで言うと~ギターの低い方からの4本がコントラバス(ウッドベース)と同じ4度チューニングです。5度チューニングだと~ギターで言うところの4弦のD線(レの線)だけ同じとして、3弦の「ソ」の線が「ラ」に、5弦の「ラ」の線が「ソ」に、そして一番低い6弦の「ミ」の線が「ド」になってしまうのですよ。とりあえず長いことベースに触ってきた自分が、一度だけチェロを触らせてもらった時の経験で言うと・・・そのチューニングの変化というのは、それはもう・・・とんでもないことで自分が(自分の左手というか身体全体が)「こういうもの」と思ってきたはずの根底が違ってしまうわけなので・・・ドレミ~のスケールを弾くのにもひと苦労、アドリブなんて音を出すのが怖くなりますよ(笑)
ただ純粋に音列の並びから言えば(大きく上下するような、同一のフレーズを弾く場合)5度チューニングの方が(4度より)楽器の指板を上下する距離(というか長さ)が短くて済むのかなと思います。しかしその分、(4度に慣れた人には)難しくなる運指もあると思います。
レコードで聴かれるミッチェルのベースを聴いて、それが4度時代か5度時代か?
う~ん・・・それは僕の耳ではとても判りません(笑)それとあるフレーズ(例えばドミソシ~)を弾いた時、チューニング方法がなんであれ、出てくる(聞こえてくる)音程は同じなわけですから、特に違いというのは・・・ないのかな?
ただ・・・Yoさんもコメント内で指摘されてたように第4弦最低音の「ミ」が「ド」まで下がるわけですから、その分、「ブヨ~ン」という感じになりそうですね。フレーズの音程が同じだとしても、そういうテンションの張り具合からくる微妙な音色の違い・・・もあるかもしれませんね。
あえて、判りやすい状態を推測すれば~5度チューニングでその4弦の開放音(押えない状態)の最も低い音「ド」を続けて出しているような場面があれば、「あれ?この音は?」くらいは感じられるかもしれませんね。たぶんそういう「最低音のド」はあまり使わないような気もしますが。
それと、ミッチェルのベースを聴いていて「ミ」より低い低音が聞こえてくれば、その時は5度チューニングということになりそうです。通常コントラバスでは低い方は「ミ」までしか出せませんので。この辺のことは、クラシックを学んでいる絶対音感の持ち主におまかせしましょう(笑)
そんな観点から、ミッチェルの1970年前後のレコードを聴きまくれば、あるいは・・・その辺りの変化を聞き取れるかもしれませんが、僕はちょっとそこまでは聴き込んでませんので判らんのですよ(笑)
それと実は・・・1970年前後(と以降)のミッチェル参加作品は、ほんの2~3枚しか持ってないのですよ(笑)
後で「ワン・ロング・ストリング」(1969年)と、ジョー・サンプルの「Fancy Dance(1969年)を聴いてみますね。
投稿: bassclef | 2008年9月27日 (土) 09:54
おじゃまいたします。三式です。
みなさんレッド・ミッチェルへの思い入れ様々ですね。
67camperさんが紹介された「Get Those Elephants Out'a Here/The Mitchells(Metrojazz E1012) 」
実に渋いですね!僕はこの盤持っていませんがアンドレ・プレヴィンのヴァーヴ盤[ Essential Previn ]というLPを持ってまして、その中で一部を聴くことは出来ます。
3人のミッチェル(Blue,Red, Whitey)にペッパー・アダムス、A,プレヴィン、他の豪華版でミディアム・テンポの#Blues For Brian さっき聴いてたんですがイントロのベース・ソロ、、てっきりレッド・ミッチェルと思ったんですが、これがWhiteyでした(笑)。このプレヴィン盤、ヴァーヴがMGMに吸収されたおかげで出せたんでしょうね。
ソニー・ロリンズの2枚のMGM盤も同様でヴァーヴ盤で聴くことができるわけですね。
全くレッド・ミッチェルのコメントになってませんが・・・すみません!
ところで僕は楽器のことは殆ど無知に近いのですが
べース演奏を目指す人はレッド・ミッチェルに憧れる人が多いそうです。ベースという楽器、通常は4度チューニングで演奏されると聞いてますがレッド・ミッチェルのはある時から5度チューニングにしたといいます。
bassclefさんはベースを演奏されるんでしょうか?
ある時からチューニングが変わったというのはレコードで聴いて分かるものなんですか?
投稿: 三式 | 2008年9月26日 (金) 01:04
Vic Fontaineさん、コメントありがとうです!
ミッチェルというベース弾きへのスタンスというか接し方~《「さぁ、これからレッド・ミッチェル聴くぞ~!!!」ではなく、レコードを聴いててリーダーよりもベースに耳が吸い付き、「誰やったっけ...あっ、レッド・ミッチェルや》
この感じ・・・よく判ります。そうしてそういう巧さこそが、ミッチェルという人の得がたい個性なんだろうな・・・ということを、今回の記事と皆さんからのコメントから確信できました。
クロード・ウイリアムソンの「ラウンド・ミッドナイト」~ああっ、このレコードも(ミッチェル参加ということを)失念していました。僕の手持ちのCBSソニー盤で聴いていたはずなんですが(笑)
それにしても、みなさん、いいとこを出してくるなあ(笑)
>Lyle Ritz のヴァーヴ盤"How About Uke?"
いやあ・・・これは全く知りませんでした。Lyle Ritzという人は、どうやらウクレレでジャズをやるミュージシャンのようですね。
まだまだいろんな演奏家がいますね。ジャズは厭きませんね!(笑)
投稿: bassclef | 2008年9月25日 (木) 23:33
bassclefさん、こんばんは。
レッド・ミッチェルいいですね~♪ 私の場合「さぁ、これからレッド・ミッチェル聴くぞ~!!!」ではなく、レコードを聴いててリーダーよりもベースに耳が吸い付き、「誰やったっけ...あっ、レッド・ミッチェルや...やっぱり凄いわぁ」って感じが多いです。そんな私のミッチェル開眼盤は Claude Williamson のベツレ盤"Round Midnight"で、メロディアスにスイングし、しかもズン!ズン!とボディブローのように腹にくる彼のプレイに圧倒されました。コレって結構凄いことだと思うんですが、それ以来彼の「重いのに軽やかによく唄う」ベースにすっかり魅せられてしまいました。彼の名演はコンポラ、モード、パシフィックにゴロゴロしてると思いますが、私的愛聴盤はLyle Ritz のヴァーヴ盤"How About Uke?"で、特に"Have You Met Miss Jones"でのツボを押さえた自由闊達なプレイは何度聴いても最高です。ベースが良いと演奏が活き活きする...その典型がレッド・ミッチェルやと思います。
投稿: Vic Fontaine | 2008年9月24日 (水) 23:10
ああ、遼(Parlophone)さん、ちょいヒサでした。コメントをどうもです!
いやあ・・・レッド・ミッチェルのこと~遼さんも《コンテンポラリー・レーベルでまず好きになったベーシスト》なんですね。9月20日のyositakaさんへの返事コメントにも書きましたが、ジャズ聴きの初めの頃に、こんなに渋い巧さのベース弾きのことが意識に停まる・・・というそのことに、僕は軽い嫉妬心を覚えますよ(笑)
でもとにかく・・・いいものはいい!それは間違いないことです(笑)
レッド・ミッチェル~みなさんからのコメント情報にあるように、けっこう来日してたみたいで、遼さんも何かのユニットの時にライブを見たわけですね。羨ましい限りです。
いいベース弾きやいいドラマーって・・・とにかく「ブ~ン」「ポン」と出す音がもう・・・「違う」んですよね。音楽の気持ちよさというのは、基本的にはいいメロディやリズム(感)からくるものだと思いますが、それ以前に、楽器の音~「器楽の快感」みたいなことも絶対にありますね。ただ、そっち方面に行き過ぎると「音の快感」に嵌(はま)ってしまうかもしれませんね(笑)ああ、話しがずれてしまったようです。
遼さん、またいつでもどうぞ~。
投稿: bassclef | 2008年9月24日 (水) 21:28
こんばんはー。
レッド・ミッチェルはやはりジャズを聴き始めたころにコンテンポラリー・レーベルでまず好きになったベーシストですね。
ヴィネガーさんはあまりぴんと来なかったんですが、ミッチェルさんにはやられてしまいました(笑。
うろ覚えで情けない話なんですが、ライヴにも行きましたよ~。
みなさんおっしゃってますけど、テクニックと音色で圧倒的な存在感!でした。
投稿: 遼(Parlophone) | 2008年9月24日 (水) 01:21
北のdukeさん、コメントありがとうです!
ミッチェルのソロとチェンバースのソロ・・・その集計時間は? どなたか計ってくれませんかね(笑)確かに、1956年くらいからのチェンバースは、どのレコードでも長いソロをとる曲がありますね。やはりそれだけ各リーダー達から、大きい音でメロディックなバッキングラインをと、気合の入ったいいソロを取るベース弾きだ~と認識されていたのでしょうね。
ミッチェルの方は、1955年のハンプトンホーズ辺りからのレコードで、この時代としてはかなり新しい試みだったと思うのですが、スローバラードで、ベースが1コーラス全部の主メロディを弾く・・・というのが特徴的だと思います。
(1955年のハンプトン・ホーズvol.1~these foolish things) 、ベースが主メロディを弾く」に至った経緯は、もちろん推測ですが・・・ミッチェルは、日頃からベースでメロディを弾くのが好きで仕方ない~そうして例えばリハーサルでもこの曲:theses foolish thingsのメロディを、思い入れたっぷりに弾いている~それを聴いたホーズが「う~ん・・・いいねえ。本番もそれでいこう!」てな感じじゃないでしょうか(笑)
>Howard Rumsey Lighthouse at Laguna ~
ああ、これにもミッチェルが入ってたんですね。これも1955年のホーズ、シェリーマンとのトリオで2曲ですが、the champの急速調ですでに安定したベースラインを送り出しているようです。僕の手持ちはCDだったので、ジャケットの水着美女の良さが今ひとつ伝わらなかったようです(笑)
投稿: bassclef | 2008年9月23日 (火) 23:13
naruさん、素晴らしい情報コメントをありがとうございます。naruさんのお名前は・・・dukeさんのブログ「デューク・アドリブ帖」でお見かけしております。バド・パウエル記事でのnaruさんコメント~「ソー・ソーリー・プリーズ」好き~は印象に残っております。
それはそうと・・・4438milesさんの投げかけた疑問~「埼玉~レッド・ミッチェル~ライブ録音」いくつか検索してみましたが、トンと判らず・・・諦めかけたその時、naruさんからの回答コメントが投げ返されました(笑)
《ケニー・ドリュー・ミーツ・レッド・ミッチェル・アット・歪珠亭(ひずみだまてい)タイトルは「とういん」》
う~ん・・・まったくその存在さえ知らないレコードでした。ケニー・ドリューの線から調べても見つけられませんでした。ひょっとして、私家盤の類でしょうか?
いずれにしても、このレコードが録音されたという地元:埼玉市のnaruさんが寄せてくれたこの情報・・・間違いないでしょう!
4438milesさん、どうでっしゃろか?(笑)
投稿: bassclef | 2008年9月22日 (月) 21:07
yositakaさん、さっそくレッド・ミッチェルの「ベース・クラブ」入手とは!そのオーディオフェアに出かけて、またちゃんとそこにそれが在ることが凄いですね(笑)
200年前に造られたコントラバス~そうですね・・・そう思って聴くと、もともと品格のあるミッチェルの音が、より一層、深みのある音色に聞こえてきます(笑)
真に腕のある人が、真にいい道具を使う・・・素晴らしいですね。
「ベースクラブ」~おそらくウッドベース好きには堪らないサウンドだと思います。ミッチェルの落ち着いたメロディの唄い方はもちろん素晴らしいのですが、鈴木勲の独特の「唄い節」にもグッとくるものがありました(笑)
投稿: bassclef | 2008年9月22日 (月) 20:36
bassclef さん、こんばんは。
さすがベースをベースから研究されているだけにレッド・ミッチェルの魅力を最大限に引き出しておりますね。安定したラインはどのタイプの音楽にも合うように、仕事が絶えることはなかったようです。おそらくチェンバースよりはソロは短いですが、録音数は上回っているでしょう。コンテンポラリー盤でいいベースだなぁと思ってクレジットを見るとミッチェルだったりします。
Presenting Red Mitchell は、レコードコレクターズ増刊の猫ジャケット特集に大きく載っておりニヤリとしました。
少しばかり熱い音が聴けるのが、Howard Rumsey Lighthouse at Laguna です。Jazz Erotica 同様、ジャケ買いです。(笑)
投稿: duke | 2008年9月22日 (月) 19:55
さいたま市に住んでおります。naru と申します。4438milesさんがお捜しのレッドミッチエルのレコードは、もしかしてこれでしょうか?ケニー・ドリュー・ミーツ・レッド・ミッチェル・アット・歪珠亭(ひずみだまてい)タイトルは「とういん」 すいません、漢字がパソコンで変換出来ませんでした。1982年4月の録音です。オングリーンドルフィンストリート等、スタンダードばかり6曲やっています。南浦和の駅前に有ったジャズクラブ「歪珠亭」は、1度も行った事がなかったのですが、なぜかレコードは持っております。レコード番号はICR-1269 久しぶりにこれから聴いてみます。(笑)
ご報告まで!
投稿: naru | 2008年9月21日 (日) 22:48
『ベースクラブ』入手しました!!
昨日名古屋吹上ホールで開催されている『オーディオフェア』に出かけ、同時開催のLP即売会に出ていたのです。
ジャケットがミッチェルのアップで、実に風格のある、いい面構えです。肝心の中身はまだ未聴。
例の批判記述のあるライナーノーツは見ました。これは茶飲み話のノリの類で、気にするに及ばず。それよりミッチェルのベースが200年前、チロルで作られた銘器という事実を知ったことが収穫。モーツァルトやベートーヴェンの時代の楽器ではないですか!!どうりで私の好みの音なわけだ。
価格は1380円でした。
投稿: yositaka | 2008年9月21日 (日) 11:38
おお、yositakaさん、コメントをどうも!追加・訂正までthanksです。
今回のレッド・ミッチェル記事は・・・yositakaさんから大いなる刺激を受けて書きました(笑)僕の場合、本記事にもちらっと書きましたが、この人の凄さをジャズ聴き20年もしてから、ようやくにして判ってきた・・・ということもあって、すぐにこの人のベースを好きになったというみなさん~yositakaさん、konkenさん、そしてYoさんも~に、実はちょっとしたヒガミを感じてます(笑)
おそらくミッチェルのようなタイプを良いと感じた方には・・・たぶんウッドベースのトーン(音色)の質感というものへの拘りが(無意識的にでも)があって、「音色が美しい」ということが心に響いたんでしょうね。クラシックも聴く方は(多分)楽器の自然な質感に敏感ですから、ミッチェルの良さをすぐに感じ取れるのかもしれません。
Yoさんコメントにあった「しいて言うとアタック音に乏しい」というのも、確かにありますね。ミンガスやラファロには、後先考えない強烈なタッチ・・・みたいなものがありますから(笑)僕はそういう強引さ・主張の強さみたいなものには、すぐ惹かれてしまう(笑)ジョージ・タッカーやジミー・ギャリソンもそんなタイプかな。もちろん、そういうベース弾きが大好きなんですが、このところ、レイ・ブラウンやレッド・ミッチェルの・・・なんというか「その場の音楽を生かす」巧さ~そんなタイプにも良さを感じるようになってきました。
そういえば先ほど、「ベイシーとズート(シムズ)」というパブロ盤を聴きましたが・・・ベース奏者が(僕には)ダメでした。音色・ビート感・・・全てが軽くて・・・とんと心に響きませんでした。1975年録音ということで、あの時代は、ほとんどのベース奏者の音が、あんな感じになってしまっていたので、仕方ないといえば仕方ないですが。
しかし!その頃の同じパブロ盤で素晴らしいべース音を聞かせるレイ・ブラウンとは、やはり大きく違いいましたね。
例えばその頃のパブロ盤でも「デュークス・ビッグ4」、それからもちろん「エリントンに捧ぐ」~*訂正:「ジミー・ブラントンに捧ぐ」でした~のレイ・ブラウンなど、その音色が重くて強くてそれからあのがっちりとしたビート感・・・あまりに凄くてぶっ飛びます。
まったく「ベース」という楽器は面白いですね。もちろんどの楽器も同じように面白いに決まってますが(笑)
>ベツレヘム盤でハンプトン・ホーズのトリオだがミッチェルがリーダーになっているSOME HOT,SOME SWEET,SOME WILD
さすがにいいところのレコードを挙げてきましたね。う~ん、これ、失念してました。やられた!(笑)これも素晴らしいです。昨晩、そのCDを引っ張りだしてきて聴いてみました。やっぱり豊かに響くベース音が聴かれます。
このベツレヘム、ぜひオリジナル盤が欲しいですよ(笑)
たぶん、僕のアタマにこのタイトルが浮かんでこなかったのは・・・CDしか持ってなかったからですね(笑)
投稿: bassclef | 2008年9月20日 (土) 11:45
Yoさん、再びのコメントをどうもです!それにしてもYoさんも相当なベース好きですね(笑)
このレッド・ミッチェル記事を書くにあたり、いくつかのレコードでのミッチェルのベースを聴いたのですが、彼のソロがなぜ「唄うように」軽やかで自然になのか・・・それはやはり彼が「自然な唄い口」」というものを意識していたからだと思います。(アドリブでソロを取るとき)伸ばす音や細かく割る音で造っている、そのつなぎの「間」(ま)が、かなり多いのに改めて気づきました。かなり「間」が空き、普通ならその音の空白は・・・べーシストにとっては「怖い」はずなんですが(これは単に僕がヘタなアマチュアベース弾きだからかもしれない:笑)本記事でも書いたように、ミッチェルは「堂々としている」のですよ。これはスローバラードだけでなくミディアム、早いテンポの曲でもそうでした。
それから、ミッチェルはフレーズの歌いだしに、たびたび「グイ~ン」と音をスライドさせる(同じ1本の弦のあるポイントで右手を弾いた直後に、その左手を軽く押さえたまま、低い方から高い方(あるいはその逆に)スライドさせる状態。つまりポジションが変わる) こともけっこうあって、しかし、その「グイーン」はとても素早く軽やかに上下させる(音をいったん上げてからすぐ下げる)ので、聴いていて、全く技巧的なイヤミを感じさせないし、あくまで「フレーズを唄わせるための導入口」という感じで、いわばミッチェル節」ですよね(笑)おそらく僕がそう感じている「グイ~ン」(スライドという表現をしましたが)が、Yoさんおっしゃるところの「チョーキング」のことかと思います。チョーキングはたぶんギターで言うところの「同じポジション」で、押えた指を横に(弦と直角方向)引っ張る技だったかな・・・もちろんベースでもチョーキングぽく音をベンドさせている場面もあるとは思います。(ミンガスなんかはスライドとチョーキングを同時にやってるような「グワン」というような音を出します:笑)
その「チョーキング」・・・Yoさんが言わんとするところの「~を得意とする」件は、よ~く判りますよ(笑)あのベーシストのスライドは・・・やはりその上下の際のスピードを(もちろん意図的にだと思うが)遅くしてますので「グウ~ン」ではなく「ビョヨ~ン、ボヨヨ~ン」と緩んだ感じがします。面白いと言えば面白いかもしれませんが・・・ちょっとくどいとイヤミな感じになりますね(笑)
投稿: bassclef | 2008年9月20日 (土) 08:57
おっと!ジョイフルじゃなくてRejoiceでした。これもどこかでジャケットを見た気がするのです。
投稿: yositaka | 2008年9月19日 (金) 18:58
失礼!!名前を忘れました。yositakaでした。
投稿: | 2008年9月19日 (金) 18:54
bassclef君、こんばんわ。
いやあ、さすがにすばらしいレビューです。ミッチェルの魅力を、このように表現されるとは!ジャズ雑誌なども時々目にするけれども、ここまで具体的に演奏の特筆を論ずる文章にはめったにお目にかからないし、まったくの素人にもしっかりと意味が伝わる言葉を選んでいることにも、感服です。
パリの空の下、聴いてみたいなあ!!
Presenting Red Mitchellとベツレヘム盤でハンプトン・ホーズのトリオだがミッチェルがリーダーになっているSOME HOT,SOME SWEET,SOME WILDの二枚が私の持っているリーダー作ですが、最近とりわけよく耳にするのがジョー・パスとの
FINALLY、
リー・コニッツとの
I CONCENTRATE ON YOUの二枚のデュオ作品。
デュオは他にハンク・ジョーンズや、ギド・マヌサルディというピアニストとのデュオ盤も持っていますが、やはり先の二枚が魅力的です。近いうちに記事にしてみたいと思っています。
ジョイフル、というのはもしやミッチェルがチェロを弾いている盤では?とっても聴いてみたいものなのです。
惜しいのは、ビル・エヴァンスとのデュオがない(ひょっとして知らないだけ?)こと。
先日聞かせていただいた63年のリヴァーサイド盤『シェリーズ・マン・ホール』が収録された一連のライヴでは、期間中の前半にミッチェルとのデュオが続けて演奏されていたそうです。
これもぜひ録音してほしかった!!
投稿: | 2008年9月19日 (金) 18:51
bassclefさん、ご丁寧な「理系へ理屈ベース論」へのお付き合い有難うございました(笑)。
ともかく「レッド・ミッチェルのベースは音が良くて伸びる」と言う事にご賛同頂いた事、そしてベーシストとしての「左手の押さえ」と「ヴィブラートの少なさ」のご意見にはなるほどと納得いたしました。
ミッチェルのリズムと音程の確かさには本当に驚くばかりで、チョーキングも本当にきれいに決まって、まるで楽譜に書いてあったごとくのフレーズになってますね。どこかのチョーキングを得意とする有名な方に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいです。・・・またまた余計な事を!!(笑)
ベースクラブのライナーの対談にそんな事書いてましたか?確かにミッチェルのベースはビート感をリードするリズムセクションとしてよりは,King Sizeなどのようにリード楽器とのダイアログ的なベースの方が本領を発揮するように思いますが、リズム感と言いベースランのかっこ良さと言い貶されるところなど無いですからね。しいて言うとアタック音に乏しいから(しつこくなりますが基音がきれい過ぎるから)リズムセクションとしてのアクセントが付き難いのかもしれません。しかし仰るようにその書き方には憤慨しますね(笑)
投稿: Yo | 2008年9月19日 (金) 12:52
Yoさん、ウッドベースに鋭く食い込んだコメントをどうもです(笑)
そういえば・・・ミッチェルの「ベース・クラブ」(パドルホイール)については、うんと前に「あれ、持ってるの?」というような会話をした記憶があります。その時、僕がそういう新しめの録音盤を僕が持っている~ということにYoさんが意外そうな顔をしたような(笑)ミッチェルと鈴木勲のベース2台(鈴木勲はピッコロベース)と山本剛のピアノだけの・・・実に渋い、しかしいい味わいのレコードですよね。
僕はこの「ベース・クラブ」~リアルタイムではなく、発売後だいぶ後に中古で買いました。ジャズでは全く価値のないオビ付きです(笑)たしかこの頃のキングレコード(パドルホイール)は、高和(タカワ)元彦というエンジニア氏の高品質録音・・・みたいなイメージが売りだったような記憶もあり、確かにいい録音だと思います(また後日、じっくり聴いてみますね)
ミッチェルのベース音~Yoさんもおっしゃるように、ホントにきれいによく伸びる音だと思います。本記事にちらっと書いた「ヴィブラート」~これについては・・・50年代のミッチェルをいくつか聴いてみましたが、ミッチェルは伸ばした音にそれほどヴィブラートは掛けてないように・・・聴きました(自信なし)そしてそれはミッチェルの好みで掛けなかったのだし、また「掛けなくても充分に伸びている」ということだったかもしれません。その素直な伸びはやはり素晴らしいですね。
Yoさんご指摘の「中点」「基音」「付帯音」「倍音」~判るようでもあり判らないようでもあります(笑)ただ、ミッチェルのウッドベースの音色について、僕の感覚として言えることは(おそらくYoさんが言わんとするところと近いと思う)《「左手の抑え」がしっかりしている》ということです。それは抑えるポイント(ピッチ=音程が素晴らしい)、それから音が鳴った後(つまり右手指で弦を弾いた後)の、その左手の抑え方が、超安定している・・・そんな印象を受けます。そんな「左手」だからこそ《きれいでそして伸びのある基音を聴かせてくれます》(Yoさんコメント)という音色が生まれてくる・・・そんな風に思います。
ちなみに余談ですが「ベースクラブ」のライナーに、鈴木勲氏と本多俊夫氏の対談が載ってまして「50年代のミッチェルは、ソロはうまいがベースランニングは今ひとつ~という評価だった」という件があります。対談では、昔はそうだったが今はランニング(バッキング)も凄い・・・と結んでいるのですが、僕はこの「50年代の評価」は全くおかしいとい思います。レコードで聴かれる50年代後期のミッチェルは、ランニングの音程、上下のライン、音色、そしてもちろん「リズム感」(あの「しなやかな推進力」のあるビート感)・・・これは絶対に50年代から素晴らしい!としか言いようがありません。まあ・・・その対談では「現在のミッチェルの素晴らしさを強調したいがために、こういう表現になったのかもしれませんし、そりゃあ、今(このベースクラブ録音時は1979年ですが)は、昔より巧くなってる部分はあるでしょうが・・・あの表現では「昔のミッチェルは、ランニングやリズム感に弱点があった」と思われてしまいそうで・・・だいぶ遅まきながら「レッド・ミッチェルに開眼」した僕としては、あの対談の「ミッチェルの50年代評価」にはちょっと憤慨しております(笑)
投稿: bassclef | 2008年9月18日 (木) 22:52
4438milesさん、ちょいヒサです。コメントをありがとうございます!
milesさんの書かれた「レッド・ミッチェルの日本録音」~僕も気になってちょっと調べましたが・・・判りませんでした。どうもミッチェルのコアなマニアではないことがバレてしまいました(笑)
Yoさんが挙げてくれた「ベースクラブ」も、日本キング(パドルホイール)製作ですが、録音にはだいぶ凝ったらしく、高和元彦氏の録音談話も載ってます。聴いた感じの音もいい感じですね。
埼玉のジャズクラブというヒントもありますので、また調べてみますね。
投稿: bassclef | 2008年9月18日 (木) 22:21
bassclef さん、レッド・ミッチェルが出てきましたか?(笑)
私が、レッド・ミッチェルを好きになったのは、同時進行のジャズ中心に聴いていた頃の日本盤Bass Club(鈴木勲;piccolo bass, 山本剛:P Paddle Wheel 1979)なんです。深く沈みこむようなベースランと軽やかに唄うリードソロが当時ペデルセンにはまっていた私にとっても、こんなジャズベーシストがいたのかと思ったものでした。ライナーを読むと普通と違ってAで始まる5度チューニングらしく、最低音は2度低いとか・・・。ベースの事は良く分かりませんが、2度も下げると弦のテンションが下がってベロンという音になるような気がするのですが、本当に深く弾む音色で驚いたものでした。その後時代をさかのぼって好きだったのがアンドレ・プレビン King Sizeです。この頃は普通のチューニングらしいです。プレビンのガッツあるピアノに対するベースのバッキングと唄うソロ・・・大好きです。
ところで、又思い込みを言わせて頂くと、レッド・ミッチェルの素晴らしい所はリズムやピッチや演奏の凄さだけではなく、音が素晴らしいと思うのです。きっちりと弦の中点を弾く所為か弦が分割振動せず倍音や付帯音が少なく、きれいでそして伸びのある基音を聴かせてくれます。だからbassclefさんが仰る「間を大事にした」唄うベースが弾けるんじゃないかと・・・。逆に言うとベキッ、とかゴンとかいうアクセント音や倍音が少ないから本当に良い録音で無いと良さ分かりにくいかも知れないと思います。
もうひとつ、ミッチェルのベースを聴いていて思い出すのは、クラシックのピアニスト、クラウディオ・アラウの言葉です。「ピアノのフォルテシモの音は指や腕の力で強く鍵盤を叩くのではなく、鍵盤に指を乗せて全体重をかけて鍵盤を押し込む事で良い音が出る」と言うものです。アラウのピアノも付帯音の少ない深ぃ~音が聴けます。
ベーシストのbassclefさん・・・この思い込みはマルですか?(笑)
4438milesさんの仰る日本盤はこのBass Clubなのでしょうか?
投稿: Yo | 2008年9月17日 (水) 12:14
67camperさん、quickコメントをどうもです!レッド・ミッチェル絡み・・・いいところをちゃんと押えてますね。僕の方「ミッチェル記事」書いたわりには、彼のリーダー作をきっちりと揃えているというわけでもなく(笑)camperさんが挙げてくれた2枚~持ってませんです。
Get Those Elephants Out'a Here/The Mitchells(Metrojazz E1012)
これは・・・実は僕の痛恨盤です(笑)うんと前にトニー(ひと頃あったがすぐになくなった支店:駿河台店と呼んでたかな)で、あの「象のおしり」見かけました。しかしその頃はまだ、そういう「渋さ」や「面白ジャケ」の魅力を解せず・・・その時は、たしかペッパー参加のショーティー・ロジャーズか何かを選んだのです。あの「象のおしり」コンディションはVGクラスだったので、今思えばかなり安かったのですが・・・ううっ。
「リジョイス」も、未聴です。東芝だったか・・・パシフィック復刻盤を10枚買うとオマケの非売品でしたが、そこまで集める根性はありませんでした(笑)
この辺、けっこうレアだと思いますよ。camperさん、やっぱり、いい選球眼ですよ。素晴らしい!
投稿: bassclef | 2008年9月16日 (火) 20:56
やあ、konkenさん、いち早くコメントをthanksです!いやあ・・・今回のレッド・ミッチェル記事はあの時点では準備も何もなくて・・・日曜の夜にちょっと他のレコードを探していて偶々(たまたま)この「凱旋門」を見つけたのですよ。で、久々に聴いたらやっぱりいい!てなことで、ちょっと前のyositakaさんとの会話も思い出し・・・よしっ、レッド・ミッチェルでいこう!てな感じだったんですよ(笑)
ミッチェルのベースについては、これまでの夢レコのコメントの中でも触れてきたので・・・「巧い」という以外に書きようがないので、今回の記事はちょっと短めになりました(笑)
konkenさんとはジャズ全般、それからベーシスト関わりでいろんな会話をしてきたような気がしますが、高校生の頃から、レッド・ミッチェルやルロイ・ヴィネガー、それからレイ・ブラウンという、いわば「4ビートどっしり型」のどちらかというと渋い名手に感じるところがあった・・・ということが、僕には驚きです。こちらが真っ先に惹かれたのは、荒々しいミンガス、ちょっと普通っぽくないウイルバー・ウエアという、まあ「自我主張型」ですから(笑)
ヴォーカルの「声」への好みは、どなたの場合でも、わりとはっきりと現れてきますが、同じ楽器であっても、その音色・弾き方などは、ミュージシャンごとにホントに違うわけで、この辺り・・・好みというものは、実におもしろいものですね。
投稿: bassclef | 2008年9月16日 (火) 20:17
たしか、ミッチェルには日本で録音したリーダーアルバムがありましたよね、そう、埼玉県のジャズクラブで溶岩石で壁を作って、残響音が抜群の・・・。
日本のミッチェル狂の方が録音したLPだと思います。
どなたかご存知ですか?
投稿: 4438miles(SHIN) | 2008年9月16日 (火) 16:40
bassclefさん、おはようございます。
ミッチェルのベースは自分も例に漏れず大好きです。ウエストコーストジャズではビネガーと並ぶ名手ですね。
自分のライブラリにも彼のリーダー盤が4枚ありました。
presenting(contemporary), Here Ye(atlantic)もありましたが、これ以外の下にあげた2枚もいいですよ。
Get Those Elephants Out'a Here/The Mitchells(Metrojazz E1012)
Rejoice!/Red Mitchell(World Pacific Jazz PJ-22)
ご指摘の太いゆったりグルーブもすばらしいですが、celloでの細かいフレーズをフィーチャーしたRejoice!もいいですよ。パシフィック、あのジャケットとなるとコレクターが見逃せないのでは?と思います。
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/66676dcf51fc6209cb746e32bffc24c0
投稿: 67camper | 2008年9月16日 (火) 06:26
ついこの前の土曜に会ったばっかりなのにこのブログの更新のこと等何も言ってなかったけど用意してあったんですね(笑)。いつもは読者の深いコメントで書き込みそびれている私ですが誰もコメントなかったんで白紙のコメント欄に書いてみました。
私が高校生の頃コンテンポラリーの1500円廉価版が出て少ない小遣いの中から結構買ってました。ジャズもオーディオも初心者だったその頃の私にとってイイ音でお洒落な西海岸サウンドはすっかり気に入って次から次へと欲しいLPが目白押しってカンジでした。その後大学に入って楽器をいじる前からベースって楽器には何か惹かれるところがありました。そんな私にとって真っ先に覚えたベーシストはこのレッド・ミッチェルとルロイ・ヴィネガー、他のどのレーベルよりベースの音をはっきりとふくよかに録音されたコンテンポラリーの音はますます私をベースを好きにさせました。でもレッド・ミッチェルは素人目にも上手すぎて真似出来るとは思わずルロイ・ヴィネガーの堅実な4ビートの方をよく聴いたように思います。今でこそ高音域で早いパーっセージを弾きまくる馬鹿テクベースも珍しくありませんが、ピックアップもない頃上手くてもゴツゴツしたソロばかりのベースという楽器であんなに唄えるレッド・ミッチェルはお洒落だと思いましたよ。
投稿: konken | 2008年9月16日 (火) 01:09