« <ジャズ回想 第13回>半年ぶりにYoさん宅に集まった。その2 | トップページ | <ジャズ回想 第14回>4回目の白馬は雨降りだった。 »

2008年5月19日 (月)

<思いレコ 第16回> レッド・ガーランドの唄心。

「ソニー・ボーイ」という曲のこと~

ジャズを好きになってしばらくの間、ピアノではモンクとエヴァンスばかり聴いていた。タイプは全く違うが、この2人は本当の意味での「スタイリスト」だったし、僕はある意味「判りやすい」この2人の個性をどうしようもなく好きだったのだ。その後、ランディ・ウエストンやダラー・ブランド、それからソニー・クラークを知り、今ではピーターソンやラムゼイ・ルイスまで楽しく聴いている(笑)

そこで・・・レッド・ガーランドである。こんな風にブログに取り上げる割りには、僕はガーランドのマニアというわけではない。ガーランドのピアノ自体は、マイルスの諸作でけっこう耳にはしていたはずだが、そのソロに特に惹かれるということもなく・・・だから、ガーランドのリーダーアルバムまではなかなか手が廻らなかった。
その頃、行きつけのジャズ喫茶「グロッタ」で、マスターがガーランドのレコードを何度か掛けてくれたことがある。Garland_of_red そしてその中の1曲が妙に印象に残ったのだ。

A Garland of Red(ビクター1978年)~A面2曲目がmy romanceだ。
その1曲とは・・・「マイ・ロマンス」だ。この名曲を、ガーランドは思いもかけないほど「ゆっくり」演奏した。

「マイ・ロマンス」は何と言っても、エヴァンスのレコードを聴き込んでいたので、僕のアタマの中には~エヴァンスの川の水が流れるようなピアノ・・・それからもちろんラファロの美しいベースソロ~そんなイメージがこびりついていた。「これしかない」と思えるくらいに、エヴァンスのあの曲に対しての解釈は素晴らしいものだったが、あれだけが「マイ・ロマンス」ではなかったのだ。
ガーランドの方が1956年と録音年がうんと古いわけで(エヴァンスが1961年)だからエヴァンス版とはだいぶん肌合いが違うのだが、この「ゆっくりマイ・ロマンス」にも、僕は徐々に惹かれていった。
実際、ガーランドは、本当にスローなテンポでこの曲を演奏している。もうちょっと何か仕掛ければいいのに・・・と思ってしまうほど、徹底して音数を少なくしたまま、最初から最後まで実に淡々と弾き進めるのだ。決して華麗な演奏ではない。しかしその・・・それが僕にはとても新鮮だった。こんな風に「淡々とした語り口」のガーランドのピアノの音が、じわ~っと体の中まで沁みてくるような感じなのだ。
演奏全体を通して「優しげな情感」みたいなものが漂ってくる「マイ・ロマンス」だと思う。

ジャズ本などをいろいろ読んでいると、ガーランドのリーダーアルバムでは、このGarland of Redとやはり At The Preludeが取り上げられることが多かった。そして・・・わりと見かけたのが、When There Are Grey Skies(prestige)というタイトルのレコードについての記事だった。やはり「ガーランド大好き」の方もかなりおられるようで、それらはみな例外なく、St.James Infirmary(セント・ジェームズ病院)を褒め上げていた。どれも「ガーランドの情念が溢れている」というような内容だったように思う。
僕は「どんな音だろう?」という興味は持ったが、どの記事も「セント・ジェームズ病院」への思い入れが、あまりに強かったためか・・・必要以上に「文学的」に聴かれてしまっているように見えないこともなく・・・僕など、逆にちょっと引いてしまう気持ちもあったかもしれない。
そんな訳で、長いこと、このレコード~When There Are Grey Skies(prestige)を耳にするチャンスがなかった。(というのは・・・全く僕の勘違いだったのだが、そのことは後述します) When_they_are

4月の初め頃だったか、僕は地元の中古レコード屋でこのレコードを見つけた。「おっ」と思ったが、ラベルは「fantasy黄緑」でジャケットも盤もペラペラである(笑)だから、あまり積極的に欲しいとは思わなかった。だけど「セントジェームズ病院」というのが、どんな音なのか、一度は聴いてはみたい・・・それになぜかこのレコードはあまり見かけないし、OJCでも出ていなかったのかもしれない・・・という訳で、ようやく僕はこの When There Are Grey Skies(ステレオ盤)を入手したのだった。
さっそく聴いてみると・・・録音自体は擬似ステレオではなく、ベースやドラムスも案外いい音である。だけど・・・ピアノの音が「コ~ン・キーン」とかなりと強めに鳴る音で、時には「強すぎる」タッチのピアノの音色だ。かなりの「オン・マイク録音」かもしれない。いずれにしても独特のピアノの音である。ジャケ裏を見ると・・・やはり、ヴァン・ゲルダーの録音だった(1962年)
そんなピアノの音色ではあったが・・・これがそれほど不快には感じなかったのだ。いや・・・普通ならこんなに「硬めで強め」のピアノ音は好みじゃないはずなんだが、なぜだか、何度も聴いてしまう・・・聴きたくなってしまう音だったのだ。When_they_are_4
何度も聴いたのには理由がある。それは、もちろんこのレコードでのガーランドの演奏を好きになったのだが、それはお目当ての「セント・ジェームズ病院」ではなかった。
A面1曲目の「Sonny Boy」に、やられたのである。
ガーランドは、この曲も、うんとスロウなテンポでじわりじわりと弾いている。「マイ・ロマンス」よりも遅いくらいだ。そしてパラパラとフレーズを弾くこともなく、うんと音数を減らして、その分、この曲に深い情感を込めようとしている・・・ように聴こえる。
ガーランドという人・・・改めて認識したのだが「タッチが強い」のである。手の全体で押し込むような強さではなくて、指先のばねを効かしたような強さ~のように感じる。
「マイ・ロマンス」と同じように・・・いや、あれ以上に淡々とした弾き方が続くのだが、ガーランドの「唄いあげ」として「ここぞ!」という場面に、そういう強いタッチが「ッカ~ン!」とくる。そのシングルトーンが、まさに「鐘」のように荘厳に響くのである。そして・・・これが効くのだ(笑)
この曲・・・Sonny Boyでガーランドが表現しようとした・・・なにか「祈り」のような「慈しみ」のような・・・そんな雰囲気と、このヴァン・ゲルダー録音のちょっと独特なピアノの音色とが、うまい具合にマッチしているように、僕には感じられるのだ。
「ソニー・ボーイ」・・・こんなに素晴らしいガーランドの演奏があったのか・・・僕はすっかり感動してしまった。そしてそのことを誰かに伝えたかった。

《When They Are Grey Skies(prestige:NJ黄色ラベル)~recooyajiさん提供》Grey_skies_mono
《モノラル・オリジナル盤では、ガーランドのピアノの重心が下がり、ちょっと太めの音になった。ステレオ盤の「強いタッチのキンキン音」より、うんと聴きやすい。その分、ドラムやベースがちょっとおとなしくなっているかもしれない》

さて、ここからが実に情けない僕の笑い話しである。
つい先日、recooyajiさん宅で音聴き会をした折に、その「ソニー・ボーイ」のことを話したのだが、recooyajiさん「いやあ・・・いいでしょう、あれ!」と、すぐにそのガーランド盤を取り出してきた。 recooyajiさん、しっかりオリジナルのモノラル盤(NJ黄色ラベル)を持っている(笑) モノクロにピンクが効いたジャケットが素敵だ。そのジャケットのピンク色を見た瞬間、僕は「あれ、これは前に聴かせてもらったような・・・」という気持ちになり、そういえば・・・昨年末だったか、やはりこのrecooyajiさん宅で、ガーランドのこのレコードのことが話題になっていたことを、ハタと思い出したのだ(笑)
recooyajiさんもこの「ソニー・ボーイ」をとても気に入ってるとのことで、あの時もたしか・・・「bassclefさん、このガーランド盤~どうしてこんなタイトルになったのか・・・判りますか?」という話しになり、そして教えてくれたのが・・・ペテュラ・クラークなのである。
クラークの英国EP盤(4曲入り)に、このsonny boyが入っていた。Ep《EP盤:You Are My Lucky Star~recooyajiさん提供》
recooyajiさん、意味ありげに、ニヤッと笑いながら、そのsonny boyの歌詞を見せてくれる。その歌詞・・・始まりの部分がこうなっていた。
when there are grey skies...
なるほどっ! この歌詞をそのままタイトルにもってきたのか! これは・・・ガーランドのWhen There Are Grey Skies という素晴らしいレコードについての、recooyajiさんならでは~ジャズだけでなく、ロックからガールポップまで幅広く音楽を楽しんでおられる~の素晴らしい発見だと思う。
そんなことを昨年12月に話したわけで・・・つまり、ガーランドの「ソニー・ボーイ」を、僕は昨年12月にすでに聴いていたのだ。そして、おそらくそれが無意識的にではあっても、音の記憶として僕の脳髄に残っており、そして4月にそのレコードを見つけ、そうして「感動」した。
ああ・・・なんてことだ・・・僕は「ソニー・ボーイ」を教えてくれた当のご本人に向かって「あれはいいよ」とのたまっていたのだ(笑)
だから「ソニー・ボーイ」の素晴らしさは、もちろん僕が「発見」したのではなく、すでにrecooyajiさんから僕に伝えられていたわけで、つまり・・・僕は「時限的催眠術」に掛けられていたのだ(笑)
《12インチ盤:You Are My Lucky Star~recooyajiさん提供》Nixa

そして、そのペテュラ・クラークのsonny boy・・・これまたしっとりしたいい味わいなのだ。
recooyajiさんはこのEP盤をとても気に入って、その後、オリジナルの12インチ盤(Nixa)も入手していた。EP盤のジャケットも素晴らしいと思うが、12インチの方もなかなか魅力的じゃないか。

《英Nixa盤~ディスコグラフィによると、1957年の発売らしい。下の写真はPYEの内袋。とても魅力的だ》

Pyeこの「ソニー・ボーイ」という曲、どうやらうんと古い曲で、もともとはアル・ジョルソンという「スワニー」を唄った人のヒット曲のようだ。残念ながら僕はそのヴァージョンを聴いたことがないのだが、おそらくは、明るく軽快な感じで唄っている・・・と推測している。というのは・・・歌詞の内容が「どんなに落ち込んでいても、いつもみんなを明るくしてくれるソニー・ボーイ」みたいな内容なので、普通に解釈すれば「明るく元気に」唄う歌だと思うからだ。そしていくつか聴いたインストでのsonny boyが、どれも「速いテンポ」だったことからも、そんな推測ができる。002
実際、ソニー・ロリンズのsonny boy(1956年:prestige)は、かなりの急速調で、全く明るい雰囲気なのである。あまりにあっけらかんとしているので、ちょっとがっかりしたくらいだ(笑) もっとも、ロリンズのこの1956年12月のセッション(sonny boy, Ee-Ah, B quick, B swift)では、マックス・ローチがドラムで、なぜか4曲とも、挑戦的にバカッ速いテンポの曲ばかり演っているので、一応はスタンダードソングのsonny boyであっても・・・その日のセッションの「ノリ」に飲み込まれてしまったとしても、仕方がないだろう(笑)001
もうひとつ・・・sonny boyを見つけた。ギターのオスカー・ムーアだ。Swing Guitars(norgran:1955年)に入っていた。こちらもやはり軽快なテンポで、からっとした演奏だった。

そんな「ソニー・ボーイ」ではあるが・・・ペテュラ・クラークは「しっとりしたソニー・ボーイ」を選んだ。ストリングスを控えめに絡ませるアレンジも趣味がいいし、間奏のトロンボーンも効いている。クラークはもともと声質が低めで落ち着いた唄い方の歌手で、初期の盤は、ジャズっぽい感じでどれも悪くない。もともと急速調であろうこの曲を、クラークはスロウーなバラード仕立てで唄うことで、明るいだけだったはずの曲の中に、なんとも言えない哀愁感を漂わせている。とてもいい味わいだ。

そしてこれは僕の勝手な思い込みかもしれないが・・・ガーランドはおそらくこのペテュラ・クラークの「ソニー・ボーイ」を愛聴していたに違いない。この「しっとり感」が、ガーランドの趣味にピタリときたはずなのだ(笑) 
そうしてガーランドは1962年に、もっとゆっくりなテンポで「ソニー・ボーイ」を演奏した。その演奏があまりに見事だったので・・・監修したオジー・カデナは、タイトルを when there are grey skies とした。というのが・・・僕の夢想したストーリーである(笑)

| |

« <ジャズ回想 第13回>半年ぶりにYoさん宅に集まった。その2 | トップページ | <ジャズ回想 第14回>4回目の白馬は雨降りだった。 »

コメント

シュミットさん、「ガーランド」にコメントをありがとうございます。
「ソニー・ボーイ」~僕もインストもの、探してみました。ちょっと驚いたのは、チェット・ベイカー/フィル・アーソ/リッチー・カムカのPlayboysセッションでもやってましたね。ウエストらしい洒落たアレンジでいい感じです。
(でも・・・ガーランドの出そうとした(であろう)「しみじみ感」とは無縁の演奏でした。
よかったのは・・・トゥーツ・シールマンズのハーモニカのやつ~Columbia盤~The Soundというやつです。これは・・・よかった!カラッとじゃなくて、適度な甘さと寂しさみたいな感じがありました。ガーランドをこのシールマンズのレコードも愛聴していたのかもしれません(笑)
あと未確認ですが、ラムゼイ・ルイスもやってるようです。ハワード・マギーは未聴です。聴いてみたいですね。

>フィリー・ジョーをなぜトリオでは使わなかったんでしょうかね~ガーランドとすれば、あまり「きめ」すぎてほしくなかったんでしょうか~

そうですね・・・たしかに自分のトリオでは、フィリージョーを使ってないようですね。これは・・・シュミットさんのおっしゃる通り(あまり「きめ」すぎてほしくなかった)だと思いますよ。ガーランドという人~わりと淡々と綿々と(笑)小唄を唄い込みたいタイプだと思います。だから・・・ハードバップ的な突っ込みとか切れよりも、自分の音楽を、じわ~っと支えてくれるようなドラムスが好みだtったんでしょう。とはいえ、ガーランドにも、スピードに乗った鋭いタッチ・切れのよさ~も充分にあるのですが。

ジャズはおもしろいですね(笑)

投稿: bassclef | 2008年6月 5日 (木) 13:50

こんばんは、シュミットです。

この「sonny boy」っていう曲はガーランドもペトゥラ・クラークのも聴いたことがないのですが、どっかで聴いたことがあると思い、レコード棚を引っくり返してみたら、ベスレヘムのハワード・マギーがやっておりました。こちらもA面1曲目です。

ところで、ガーランドのピアノ・トリオのことで少し....。
べつに大したことじゃないのですが、ガーランドはマイルスのレコーディングの中で、「箸休め」的なピアノ・トリオ(「アーマッドのブルース」や「ビリー・ボーイ」なんか)以外でフィリー・ジョーとトリオで共演したことがないんですよね(あったらごめんなさいですが)。
アート・テイラーが一番多くて、あとチャーリー・パーシッブあたりがよくつきあってますね。
フィリー・ジョーがピアノ・トリオのフォーマットでダメなのかというと、全然そんなことはなくって、ご存知のように、エヴァンス、ソニー・クラーク、ケニー・ドリューなんかとの共演で見事な活躍ぶりです。

マイルス・グループの同僚、チェンバースはトリオでもよく付き合ってるのに、フィリー・ジョーをなぜトリオでは使わなかったんでしょうかね。ときにフィリー・ジョーにビシッとトリオでもきめてほしいと思うことがありますが、ガーランドとすれば、あまり「きめ」すぎてほしくなかったんでしょうか。

投稿: シュミット | 2008年6月 4日 (水) 23:52

三式さん、コメントをありがとうございます。

>レッド・ガーランドで「When there are grey skies」
を取り上げるなんてホント渋いです~
いやいや・・・本記事で書いたように、僕などはこのレコードのよさに気づくのが全く遅かったくちで、この「When There~」は、すでにかなりの方が取り上げておられます。ひとつ下の67camperさんのも素晴らしいです。http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/bc15504c2d6369d47bb8213b937ae8b6
ペテュラ・クラークの古いEP,LPからの発見は、recooyajiさんならでは~で、僕もその結びつきを知り、この記事を書いたようなものですので、ここはrecooyajiさんに感謝です(笑)ペテュラ・クラークは、あの大ヒット以前は、スタンダードも唄ってる、渋い歌手という感じで、いいですよ。その辺りのマニアも多そうです。

古い国内盤のタイトルが「ソニーボーイ」~これは知らなかったですね。こちらこそ勉強になります。
三式さんもおっしゃるように、なかなか味わい深いジャケットだと僕も思います。その暗さ・・・こういう「暗い」演出というのは、アメリカ(のレコード)では珍しいような気もしますね。アメリカ人にも「ワビ・サビ」があるんですよ、やっぱり(笑)

投稿: bassclef | 2008年6月 1日 (日) 13:57

bassclefさま、またまたお邪魔いたします。
レッド・ガーランドで「When there are grey skies」
を取り上げるなんてホント渋いです!
しかも「セント・ジェームズ」でなく「ソニー・ボーイ」
というのがまた、何とも言えず味わいがありますね。

いつもそうなんですが、今回もまた勉強させていただきました。

この「ソニー・ボーイ」っていう楽曲、アル・ジョルスン~
ぺテュラ・クラークにいたる話や、LPの表題についての
お話、実に幅広い内容で参考になります。

ぺテュラ・クラークについては60年代に飛ばした
ミリオン・ヒット「恋のダウンタウン」歌ってた歌手!
くらいの知識しかありませんでした。

それにもうひとつ、これが一番驚いたことなんですが・・
昔、このガーランドのアルバムが国内盤で出たときの
邦題が「ソニー・ボーイ」だったんです。

僕は米盤が「When there・・  」なのにどうして国内盤
が「ソニー・ボーイ」なのかずっと謎のままだったんです。
でもこの邦題をつけた担当者はその辺を知っておられたって
いうことですね。

今、このジャケット写真を見ながら思うんですが
「When there are grey skies」、、名タイトルですね!

邦題をつけられた方には悪いんですけど

「低く垂れ込めたグレイの空の下で物思いにふける

ガーランド!!」、何かいいですね!


投稿: 三式 | 2008年6月 1日 (日) 12:26

67camperさん、コメントをどうも!いやいや「申し訳ない」なんてことはまったくございません(笑)いつでもどうぞ~です。
camperさんの「セント・ジェームズ病院」の記事~読みました。2007年2月にすでに載せてらしたんですね。不詳bassclefとしては、その頃は未聴とはいえ、まだ、このレコードに目覚めておりませんでした(笑)
一般的に言うと、やはりモノラル盤の人気が高いようですが、僕もこのレコードに関しては、ステレオ盤も捨てがたいと思ってます。camperさんも「ステレオ盤」が好みということで、たぶん・・・camperさんの言うところの「ビビッド」というのと、僕が「ステレオ盤」に感じている「切れのよさ」と同質の何かだと思います。もっとも僕の聴いているのは「黄緑ラベル」ですけど(笑)ただ「ピアノのタッチが強め」な音が苦手な方には、やはりモノラル盤の方が合うでしょうね。
個人的には1962年まできていると、ヴァン・ゲルダー氏の「ステレオ録音」も、充分にいい感じだと思ってます(笑)

投稿: bassclef | 2008年5月31日 (土) 23:59

bassclefさん、こんばんわ。投稿しようと思いながら遅くなってしまい申し訳ありません。
ちょっとジャズ以外が、ざわざわしてブログどころではなくなっていました(笑)。

モンク、エヴァンスからジャズピアノにはいるとは凄いですね。自分は、クラーク、ケリー、トミフラ、ガーランドから入ったのでモンク、エヴァンスは未だに苦手です。grey skiesのステレオモノクロリイシュー、自分も大好きです。音が硬いかも知れませんが、ピンクのオリジよりVIVIDで個人的には好きですね。

以前に取り上げたときも書いたような・・・
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/bc15504c2d6369d47bb8213b937ae8b6

投稿: 67camper | 2008年5月31日 (土) 21:49

recooyajiさん、どうもです!いやあ・・・今年も白馬、お疲れさまでした。
集合場所のrecoさん宅で散会間際に聴かせてもらった、あのディジー・リースのバラード[Ghost of a chance]がどうも耳に残っているようで、困ってます(笑)
そういえば・・・西田佐知子のけだるい声も聴きたいような気分ですが(笑)
またいろいろと聴きましょう!

投稿: bassclef | 2008年5月25日 (日) 22:48

bassclef さん、先ほどはどうも。そしてお疲れ様でした。

もうアップしているなんて、言われるまで知りませんでした。真に申し訳ない。

ところで、催眠術師としましては、次は森進一の「サマータイム」と西田佐知子の「菊正宗」の暗示をかけました。さあ、そろそろ聴きたくなってきたでしょう!

投稿: recooyaji | 2008年5月25日 (日) 17:07

北のdukeさん、いつもコメントをありがとうございます。
「セント・ジェームズ病院」・・・たしかにすぐ印象に残りそうなメロディですね。その短調のメロディが、ゆったりした4ビートでにのって、寛(くつろ)いだ感じで描かれてます。パーシップのブラシもホントに巧いと思います。
ただ、こういう感じの短調の曲(メロディ)というと・・・ちょっと「クレオパトラの夢」に似ているようでもあり・・・あまりにも「判りやすい」というか、ちょっとだけ歌謡曲ぽいというか・・・そんな気がして、今ひとつ、のめり込めないようです(笑)もちろん、グラント・グリーンの「アイドル・モーメント」ほど演歌風ではないですけど(笑)
貴ブログの「my blue heaven:私の青空」の回~何かコメントしようかなと思っている内に、4438milesさんから「ベニー・グリーンの黄色」が出まして「おおっ、こんな渋いところが!」と驚きましたよ(笑)

投稿: bassclef | 2008年5月21日 (水) 23:16

bassclef さん、こんばんは。

Grey Skies は拙ブログでも話題にしましたが、やはり私も St. James Infirmary を愛聴している一人です。

当日、どのような順序で演奏されたのかは分かりませんが、A面冒頭「Sonny Boy」に続いて「My Honey's Lovin' Arms」、そして「St. James」、曲の配列によりアルバムの印象が大きく変わりますが、もし「St. James」がトップならグルーヴィーを凌ぐ人気盤になっていたかもしれません。特にわが国に於いてですが。(笑)アルバムとしては地味ですが、「Sonny Boy」という伏線があったからこそこの曲が活き、アルバムを価値のあるものにしたのでしょう。チャーリー・パーシップのブラシが入ってくる瞬間は何度聴いても唸ってしまいます。種が分かっている手品に騙されるようなものでしょうか。

CDには当日録音の「My Blue Heaven」が収録されておりましたので、この1曲のために買いましたよ。先だってこの曲を話題にしましたが、古過ぎてコメント数が激減しました。(笑)

投稿: duke | 2008年5月21日 (水) 20:47

bbk3470upさん、コメントをThanksです!
京都でランディ・ウエストンのライブですか。賀茂神社・・・野外の能楽堂のようなところでやるんですかね。
何かの記事で読んだのですが、ランディ・ウエストンという人、ソロピアノのライブをやると・・・地震が起きてしまうジンクスがあるそうですね。たまたまその頃、京都に行く用事でもあればいいんですがね(笑)

ABDULLAH IBRAHIM~元:ダラー・ブランドですね(笑)
ダラー・ブランドの方は・・・1973年2月に名古屋でソロ・ピアノのコンサートを見ました。高校2年だったので、もう素直に感動しましたね。今、思うとあのソロピアノも・・・なにか「祈り」のような音楽だったかもしれません。

京都にはこういう特殊なピアノ弾きをプロモートする好きモノがおられるんですね。素晴らしい(笑)

bbk3470upさん~京都方面にお住まいですかね。それと、僕の「後輩」的な方なんですか!それはうれしいですね(笑)
またいつでもコメントでもどうぞ~。

投稿: bassclef | 2008年5月20日 (火) 22:52

はじめまして。いつも楽しく拝読させていただいてます。私はbassclefさんの後輩にあたる者です。RANDY WESTONがお好きとのことで、お知らせがあります。2008年10月4日、5日京都上賀茂神社でRANDY WESTON trio 奉納ライブが予定されています。soloでは過去2回演奏されてます。ちなみにABDULLAH IBRAHIMもsoloで2回演奏されてます。詳しくはhttp://lush life.jp にアクセスしてください。空前絶後の演奏になることは、必至です。皆様お誘いの上で、是非お越し下さい。失礼しました。

投稿: bbk3470up | 2008年5月19日 (月) 17:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« <ジャズ回想 第13回>半年ぶりにYoさん宅に集まった。その2 | トップページ | <ジャズ回想 第14回>4回目の白馬は雨降りだった。 »