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2008年2月21日 (木)

<思いレコ 第15回>The Magnificent Trombone of Curtis Fuller(epic)

フラーが見た5分間の夢~優しくてブルージーな”dream”

Dream_005《一見、オリジナル盤に見えるかもしれないが・・・これはCBSソニー発売の国内盤ECPU-6です。CBSソニー・ジャズ1500・シリーズで全20タイトル出た中の1枚。その20タイトルの中には、あのWe Paid Our Dues!も含まれていた!そのECPU-9番は、痛恨の未入手盤である(笑)》

このレコードは、もう長いこと、僕の愛聴盤である。A面1曲目のI'll be aroundは、スインギーなギターのイントロ~見事なコード弾きで始まる。トニー・ベネットも唄ったこの曲、メロディが自然に展開していく感じで、それをフラーがまたウキウキするような気分で吹いているので(そうに違いない:笑)聴いているこちらも、実に気分がよくなってくる。そして次の曲が、dreamだ。
dream・・・この有名なスタンダードを、フラー達はものすごくゆっくりのテンポで演奏する。おそらく1分=60くらいのテンポだろうか。
メトロノームのカウントをベースが刻む4分音符とすると、その4分音符ひとつが、ちょうど1秒(くらい)ということになる。そして「1秒」というタイムは・・・案外に長い。
試みに、1(イチ)、2(ニイ)、3(サン)、4(シイ)と、ゆっくり4秒かけて、声に出してもらえれば、1分=60というテンポが、かなり遅いということを実感していただけるかもしれない。
ちなみに、ベースのウオーキングラインというのは(普通の場合)1小節に4分音符を4回刻むので、このテンポ(1分=60)だとすると、1小節を進めるに4秒かかることになる。そして、フラーはこの曲を2コーラス+カデンツァで終えている。
余談ではあるが、このdreamという曲は32小節なので、この曲を一周(1コーラス)するのに、4X32=128秒。2コーラスでは256秒(4分16秒)かかることになる。カデンツァの部分に、たっぷり30秒以上はかけているので、約5分という計算になる。
このレコードの解説書を見ると・・・dream 5:11秒と書いてあった。
「1分=60くらい」という、大ざっぱなカウント解釈だったが・・・それでもだいたい合っているじゃないか(笑)

さて、バラードを演奏する場合、べーシストは1小節に2分音符を2つ弾くのが普通だ。しかし、このdream は相当に遅いテンポ設定である。このテンポでの2分音符では・・・いかにスロー・バラードでも、さすがに間が空きすぎてしまう。だから・・・このべーシスト~バディ・カトレット(Buddy Cattlett) は、バラードではあっても、あえて「4つ打ち」を選んだのだと思う。テンポ設定と、このベースのウオーキングの感じは、一見すると「スロー・ブルース」と似ているかもしれない。しかし・・・ちょっと違う。これはやはり「バラードでの4つ打ち」なのだ。その証拠に、カトレットは、一音一音を、本当にきっちりした4分音符で(付点をほとんど使わずに~付点を使うとブルース的なフィーリングが出てくる)ウオーキングを進めてくるのだ。
そして、この「バラードでの4つ打ち」が、独特の「溜めたようなビート感」を生み出しているように思う。この「溜めた」ような感じを、どう説明したらいいのだろう。そうだなあ・・・例えて言えば・・・自転車をゆっくり漕いでいる感じに近いかもしれない。
中学校の時だったか・・・校庭にわりと小さめな円を描いて、その円周上を自転車で廻って走る~という遊びをしたことがあった。
ゆっくりと走らないと円周を飛び出してしまう。だから・・・ギアを重くして、ゆっくりとペダルを漕ぐのだが、ゆっくりすぎると自転車が倒れてしまう。その辺りの漕ぎ具合が難しい。
安定的かつ持続的な動力を与え続けないとうまく廻れないのだ。たぶん・・・持続的なトルク力がポイントなのだろう。

僕が思うウッドべースのウオーキングに必要な「トルク感のある粘り具合」みたいな感じ・・・カトレットが、まさにそんな具合にベースを弾くことで生まれた「スロウ・バラードでの持続的なビート感」(トルク的な力感と言ってもいい)」は、なかなか味わい深い。バラードであっても、なんとなくブルージーな味わい~微(かす)かにブルース的な感じ~が漂うのだ。そんな独特の効果を聴いてしまうと・・・ひょっとしたらこの「4つ打ち」は、その辺りまで計算したフラーの指示だったのかもしれないぞ・・・とも思えてくる。

そんな質感を持つべーシストのウオーキングに乗っかって、このdream は、繰り返すが「遅いテンポ」で演奏される。
うっかりすると今にも止まりそうなテンポだ(笑)
そして・・・フラーはこのテンポでも全く動じない。
というより・・・この「遅さ」を選んだのは間違いなくフラーであろうし、だからフラーは、この「遅さ」を充分にコントロールしている。そして・・・充分に「唄って」いる。

最初のコーラスで、フラーはこの曲のゆったりしたメロディを~ほとんど崩さずに~本当にゆったりと吹き、2回目のコーラスの前半をピアノに任せる。そして2コーラス目の後半から再びテーマを吹き~今度はほんの少し崩して~そしてエンディングでは、リット(それまでのリズムを止めてしまう状態)した後、フラーが短いカデンツァ(伴奏陣なしで独りだけで吹く)を入れて、そして、終わる・・・そんな2コーラスだけの演奏だ。
つまり・・・フラーのアドリブは全くないのだ。

フラーは、いろんなニュアンスのトーン(音色)や、フレーズの終わりの箇所でボントロ特有の(音程を下降させるような感じの)ベンドさせるような吹き方でもって、この曲のテーマを吹き進めていく。夢見るような「優しい感じ」が溢れ出る。
スロウなバラードをこんな風に深く吹く(吹こうとする)フラーには、たぶんアドリブなんて必要ないのかもしれない。テーマを吹けば・・・それが彼の「唄い」なのだ!
フラーという人は、本当にバラードが好きなんだなあ・・・と思えてくる。

そういえば、もうひとつ付け加えておきたいことがあった。このレコードで初めて聴いたレス・スパンという人のギターを、すごく好きになったのだ。このギター弾き・・・とにかく音が太いのである。太くて温かい感じのする甘い音色。そして時々繰り出すオクターブ奏法も~だからレス・スパンは、奏法的に言えばおそらくウエスに近い感じだとは思う~いい切れ味だ。
それから最も印象に残ったのは、特にスロー・バラードでのバッキングで、素晴らしく味わいのある弾き方をしていることなのだ。
先に書いたように、この dream は「テンポが遅い」ので、テーマを吹くフラーのメロディの合間合間に、どうしても「隙間」ができる。
そんな隙間に、スパンは見事なオブリガート的フレーズを、すす~っと差し入れてくれるのだ。そのタイミング、そのフレーズの素晴らしさ・・・この辺り、実に巧いギター弾きだと思う。
さらに、やはりバラードのバッキングで時に見せる独特な「アルペジオ的な音」にも、本当に驚かされてしまう(dreamのエンディング部分~リットする辺りで、その「音」が聴ける)
あれは、たぶん・・・ギターのうんと高い方のフレットでコードを押さえておいて、ピッキングしているような音なのだが~あるいは、各弦をかき鳴らすタイミングを微妙にずらしての指弾きかもしれない~なんというか・・・「ペキ・ペキ・キラリン・キラリン!」という感じのする、まさに輝くようなハーモニクス風アルペジオ的な音なのだ。そんな個性派ギタリスト~レス・スパンについては、また別の機会にまとめてみたい。

Dream_006 Curtis Fuller(tb)
Walter Bishop Jr.(p)
Buddy Cattlett(b)5曲
Jimmy Garrison(b)3曲
Les Spann(g)
Stu Martin(ds)

今回は、フラーと、ベースとギターにしか触れなかったが、ピアノのウオルター・ビショップもいいピアノを弾いている。
こんな具合に、なかなかの個性派が揃って造り上げた、このレコード~The Magnificent Trombone of Curtis Fuller(epic)は、フラーというボントロ吹きの「優し気な風情」が、見事に表われた地味ではあるが本当に味わい深いレコードだ。思い切って、フラー独りのワンホーンにしたところと、バラードをメインに持ってきたところが、ポイントだと思う。
ちょっと前にこの夢レコでも取り上げた、チャーリー・ラウズの傑作「Yeah!」にも、同じようなクオリティの高さを感じるのだが、どうやら・・・EPICというレーベルには、凄く趣味のいいプロデューサーと、優秀な録音エンジニアがいたようだ。
そしてさらに、ジャズ魂溢れる解説者も・・・というのも、このepic盤のジャケットの裏解説に、ちょっといい一節を発見したからなのだ。

<dream の最初のコーラスでは~彼がほとんど泣いているかのような~そんな瞬間がある>
(on Dream...there are times in the first chorus, when he almost seems to cry)
”almost seems to cry”とは、フラーの独特の「唄い廻し」・・・あの「感じ」を描こうとしたであろう、実に素晴らしい表現ではないか!
ちなみにこの解説者・・・あまり聞いたことがない名だが、Mike Bernikerという人である。

それにしても・・・世の中には素晴らしいレコードが一杯だあ!(笑)

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コメント

北のdukeさん(このフレーズも久しぶりです・笑) dukeさんのブログ『デューク・アドリブ帖』にて、スタンダード曲;dream を採り上げたこと・・・そのことをご丁寧に連絡までいただきありがとうございます。
それにしても、9年も間を置いていただいたのですね(笑)恐縮至極でございます。
ジャズのブログやっていて、わりとよく起こることなんですが、「何か」を題材に書こうかな・・・と画策しているその時に、なぜだか他のブログ仲間の方も同じ題材の記事がアップされていてびっくり!・・・ってこと、ホント、ありますよね(笑)だから・・・dukeさん、思いついた話題・題材があって、それが、たまたま他ブログさんで登場していても、お互い気にせず、題材に使いましょう! と言っても私の方は年に1回ブログですから、気にするチャンスも少ないですけど(笑)

投稿: bassclef | 2017年2月 5日 (日) 10:19

bassclef さん、おはようございます。

拙稿で「フラーが見た5分間の夢」を紹介しました。何度も拝見しておりますが、素晴らしい解説に脱帽です。

投稿: duke | 2017年2月 5日 (日) 09:33

しんじさん、”dream”好きのコメントありがとうございます。しんじさんとは、4438milesさんの「Fのブルース」とdukeさんの「デューク・アドリブ帖」のコメント欄にてお会いするのですが、どうやらジャズの好みも似ているようですね。以前にdukeさんブログの、あれは・・・「round about midnightの好きな演奏」というテーマの折だったか~「ドルフィが泣くのだ」と書いた時に、大いなる共感コメントを頂いたことをよく覚えております。

トロンボーンに造詣が深い、そして何よりもジャズマンの「唄いゴコロ」「心情」みたいなものを大切に思っているであろう、しんじさんも、このフラーの、いわば「バラード集」には、必ずや心奪われるであろう・・・と確信しております(笑)ぜひまた、その後のコメントをどうぞ。

投稿: bassclef | 2008年3月23日 (日) 10:43

こんにちは、ご無沙汰してました。今日はmiles4438さんとこから飛んできたのですが、フラーの記事でしかも「Dream」が取り上げられていて感激です、拙者も大好きです。4年ほど前にDTMを始めたころこのDreamとLoveLettersのメロディを勘違いしてアップしてたのを思い出しました。フラーのこれは、昔テープレコーダにダビングした音源しかなく記事のレコードやCDは持っていないもので、しかもテープは見つからない、ということでムショウにあのフラーのDreamが聞きたくなり即Amazonしました。聴き直したあとにまたコメントしようと思っています。なんか「夢見るレコード」に来るたびに音盤が増えるようで・・・、ぐすん。

投稿: 管理人@しんじワールド | 2008年3月23日 (日) 09:50

ああ、D35さん、コメントどうもです!
>レコードを聴かなくても思い浮かんできます(あってるかどうか?)~
いえいえ・・・やっぱり「音」は「言葉」からはそう簡単に浮かんできませんよ(笑)なので・・・またチャンスがあったら、ぜひフラーのこの「マグニフィシェント」~そういえばサド・ジョーンズにも同じようなタイトルのがありましたね(笑)~聴いてみてください。そしたら「な~んだ。全然、文章と違うじゃないか」とかなるかもしれませんし(笑)
EPICというレーベル~そいうえばロックの方が有名かもしれませんね。あのオレンジ色のラベル・・・そういえばロック苦手な僕でも1枚だけありますよ。ジェフ・ベックの「ワイアード」だけ(もちろんCBSソニー盤で:笑)

投稿: bassclef | 2008年3月21日 (金) 23:48

追伸
肝心な事を忘れました。
EPICはジャズは持ってませんがロックのオリジは気に入ったのがあります。
やはり音が良くて演奏も気に入ってます。
今度はぜひジャズで一枚欲しいですね!

投稿: D35 | 2008年3月21日 (金) 19:39

ご無沙汰してます。この記事はずいぶん前から気がついていましたが、持ってない事としばらく余裕がない生活(いつもですが)が続いたので、先程やっと読みました。
相変わらず良く分析していて、ベース弾きのbassclefさんならではの文章、レコードを聴かなくても思い浮かんできます(あってるかどうか?)。
つくずく知りあいにやってしまったウッドベースの事が悔やまれます、どうせ弾かないけど(笑)。
今日はあまり飲まずに真面目にレコードを聴こうと思います。

投稿: D35 | 2008年3月21日 (金) 19:35

おおっ、Yoさん。コメントどうもです!
フラーのMagnificent~ちょっと盤質が残念とのことですが、やはりお持ちでしたか・・・う~ん(笑)そしてそのMagnificentのモノラル盤も狙ったとのこと。これにもう~ん・・・です(笑)

>久々に出品を見つけた日にこの夢レコがアップされたんです。「やばい!」と思ったら~
ええっ、そうだったんですか!それは、知らぬこととは言え、失礼しました(笑)まあこの<夢レコ>でオークションの値が上がるほど、世のコレクターは初心(うぶ)ではないですよ(笑)
やはり皆さん「いいモノ」をよく知っている・・・からこそ、このレコードも端から人気が高かったということでしょうね。
僕はヤフオクには無関心なんですが、米オークションなどをちょっと覗いたりすると・・・やはりEpic盤は(ラウズやベイリーなどに限らず)相当に上がるようです。
そのラウズのYeah!~Yoさんのは確かモノラル盤でしたね。
あれも実にいい音(演奏はもちろん)だった・・・。
よしっ、今度、僕のCBSソニー盤(ステレオ)と勝負しましょう(笑)いや・・・勝負だなんて(笑)

投稿: bassclef | 2008年3月19日 (水) 21:52

newksさん、コメントをありがとうございます。風邪で苦しい状態なのに・・・フラーのEPIC盤への煩悩が渦巻いて余計に苦しくさせてしまったかもしれませんね(笑)
でもご安心を・・・僕の紹介記事の盤は、正真正銘「CBSソニー盤」です(笑)
本当になぜかEPIC盤は高いのです。やはり・・・いい演奏といい音質(録音)、適度な地味さ加減・・・そんなものがジャズ好きの心を捉えるのでしょうね。
とりあえず・・・M54さんの「ボス・オブ・ザ・ソウル・ストリーム」収録のBut Beatifulを、M54さんからお借りして、聴いてみてもらえば・・・フラーの「ゆったり感」が心地よくnewksさんを包んでくれることでしょう。そうして風邪が治る・・・と(笑)ではお大事に。


投稿: bassclef | 2008年3月19日 (水) 21:36

書き込み遅くなってごめんなさい。Dream良いですね。
実はEpicのステレオ盤を持っているのですがノイズが有って、プチパチならある程度我慢できるのですが、フラーのトロンボーンにまとわり付くようなノイズなんです。そこでモノ盤が欲しくてヤフオクで狙ったんですが、久々に出品を見つけた日にこの夢レコがアップされたんです。「やばい!」と思ったら案の定高騰しました(笑)きっと夢レコの所為だと勝手ながら恨んでいます(笑)EPICはこのレコードのLA(モノ)BA(ステレオ)シリーズが好きです。フラー2枚、ベイリー3枚、ラウズ2枚、他はデイブ・パイク、ホレスシルバー(これはLNシリーズの再発ですが・・・)イリノイ・ジャケー、ジョニー・コレスなどもありますね。内容も良いし、音が良いので揃えたいですが、何故かとても高いですね(特に最初の3人のレコードは)!

投稿: Yo | 2008年3月19日 (水) 16:32

M54先般に誘われ、引き込まれる様に拝見させていただきましたところ、私も夢を見るように感動。
カーティス・フラーも大好きなアーティストの一人ですが、こう言う、ご案内を見て聞くのはジャズファンとして本当に恵まれて幸せな堪能になりますね。今、風邪で寝込んでまして、数時間おきに事務所に確認にしていたのですが、こんな記事を見てしまうと、寝ている間に、本当に夢を見てしまいそうです。夢で夢を見て、早くゲットして(残念ながら持ってませんでした)堪能できるよう頑張ります。・・・風邪を直すこと(数年ぶりに大きな風邪を引いてしまいました)
こうなったら欲しくなるものですね。
ありがとうございました。

投稿: newks | 2008年3月19日 (水) 00:17

おおっ、いわさん!こちらこそゴブサタしておりました。
いわさんのブログ Bonehead 
http://iwa.cocolog-shizuoka.com/bonehead/2008/03/joy_spring.html
いつも見ておりますが、僕の方、サッカー話題についていけずに・・・すみませんです(笑)
よくよく思い出してみると・・・僕のこのブログ<夢レコ>への第1号コメントが、いわさんからでしたね。あれはうれしかったなあ(笑)

>ちなみに、私はバラードでもベースには4つ弾いてもらうのが好みですね~
ボントロ吹きのいわさんらしいコメントに「なるほど」と頷(うなづ)いてしまいました。

Two Different Worldsが好きとは・・・うれしいですね。この曲・・・たしかヴォーカルのジョニー・ハートマンも唄ってましたか。たぶん・・・<住む世界が違いすぎる二人>の悲しい唄なんでしょうね。いや・・・まったく確証なしのイメージですけど(笑)
フラーは、このTwo Different Worldsを、やはりゆったりとしたバラードで演奏しているのですが、この曲でのフラーの音色には、なにやら「ちょっとピリッとした厳しさ」それと「寂しさ」みたいなものを感じますね・・・ホントにいい曲だと思います。

投稿: bassclef | 2008年3月18日 (火) 22:17

こんにちは。ものすごーくご無沙汰しています。magnificentとSouth American Cookingの2LPを1枚のCDに押し込んだ(?)ものを持っています。でも、演奏聴くと、LPの暖かい音で聴きたいなぁなんて思ったりして。「Two Different Worlds」が結構好きです。
ちなみに、私はバラードでもベースには4つ弾いてもらうのが好みですねー。
またお邪魔します。
m(_ _)m

投稿: いわ | 2008年3月18日 (火) 12:02

4438milesさん、再コメントをthanksです!
60年代の初期から東京でのジャズコンサートをたくさん見て聴いてこられたmilesさんならではの「フラー」賛辞ですね。フラーという人・・・「朴訥」と「洗練」という相反する二つの面を持っているようにも見えます。
僕の好みでは「バラード吹きとしてのフラー」の面を強く感じるのですが、もうひとつ・・・milesさんが表現するところの「モードを理解し~」という部分もあって、確かにいろんなレコードでも(ショーターがアレンジしたモードっぽい曲においても)コード進行に捉われてない感じの、かっこいいフレーズを吹いてたりしますね。1961年~1963当時としては「新しいトロンボーン」のイメージだったのだと思います。
そういえば、フラー・・・写真で見るとボントロを握る左手がちょっと変わった型に見えますね(笑)

投稿: bassclef | 2008年3月14日 (金) 23:17

なんと言ってもフラーの生音、そう1963年に産経ホールでJ&Mの三管編成で聴いて以来、いいですね。

ある意味、ボントロがJJやKAYやブルックマイヤー、グリーンなどが占めていた時代、ボントロの近代化に貢献したのがフラーではないかと・・・。
モードを理解し、近代化したボントロはフラーとマンゲルスドルフと思っています。

投稿: 4438miles(SHIN) | 2008年3月14日 (金) 16:54

4438milesさん、コメントありがとうございます!いやあ・・・milesさんもカーティス・フラーがお好きとは、うれしいことです。フラーのボントロの音色って、ちょっとばかり、くすんだような霞(かすみ)のかかったような・・・どちらかといえばハッキリしないトーンだと思います。しかしフラーはその音色でもってバラードを朴訥に吹き進めるわけです。
dream~シンプルだけどいい曲ですよね。milesさんはバンドでチェンジの時、このdreamがテーマ曲だったとのこと・・・僕の方、milesさんとは逆に「3拍子のdream」というのがイメージしにくいです。バンドで演る曲っていうのも、けっこう時代ごとで流行り廃り(はやりすたり)がありそうですからね(笑)

投稿: bassclef | 2008年3月12日 (水) 21:23

おお、大好きなフラーですね。
でも残念ながらこの盤は持っておりません。

そして「Dream」も聴いていません。

ここではフラーは「Dream」4拍子でやっているのですか!
ボサなどでやったのは聴いたことがありますが、4拍子は・・・。
オリジナルは3拍子ですよね。

学生時代のダンスパティーのバンドで仕事をしていたとき、2バンドで交替のときは3拍子と決まっていて、毎回この「Dream」でした。

投稿: 4438miles(SHIN) | 2008年3月11日 (火) 18:05

シュミットさん、こんばんわ。"dream"関わりのコメントをありがとうございます。
インスト版が少ないようですね。
>この曲~ジャズの人がやるには優しすぎる(too tender)んじゃないでしょうか~
う~ん・・・なるほど!そんな感じありますね。
そういうことを感じ取るシュュミットさんは・・・「スタンダード曲」というものに造詣が深いですね。
確かに"dream"という曲・・・「有名なスタンダード」と僕は書きましたが、どちらかというとポピュラー寄りの歌手が好みそうな唄で、たぶん、あのゆったりと伸ばす音(note)の多いほんわりとしたメロディが、ジャズのインストで演るには不向きなのかもしれませんね。
小野リサのdream・・・あの声質とゆったり感がいいですね。

そんな"dream"を、フラーは選び、ことさらにスロウなテンポで演ったのです。
>きっと勇気をもってスローで吹いてるんでしょうね~
うんうん、そうに違いないです(笑)
「これがオレの唄だ~!」てなフラーの気概が溢れてます。
ぜひ聴いてみてください。
(epicやcolumbia音源については~ジャケットは写真コピーっぽいですが(笑)~たぶんアメリカの再発LPがけっこう出回ってると思います)


投稿: bassclef | 2008年3月 4日 (火) 23:09

今晩は、シュミットです。

dream.....ジャズのインストでいろいろさがしてたんですが、ちょっと見あたりませんでした。でてきたのはスサーナさんと小野リサさんでした。ひさしぶりに聴いてみるとやっぱりいい曲ですね。

いい曲ですが、この曲ってジャズの人がやるには優しすぎる(too tender)んじゃないでしょうか、ちょっと勇気がいりそうですね。フラーのは聴いたことがないのですが、きっと勇気をもってスローで吹いてるんでしょうね。

投稿: シュミット | 2008年3月 4日 (火) 21:44

おおっ、M54さん!ちょいヒサですね。うれしいコメントをどうもっです!
>フラーの「ボス・オブ・ソウル・ストリーム・トロンボーン」>B-1 のバット・ビューティフル この曲が一番スローでこのドリームに近いかも知れません~

ああ、そうです、そうです。
いやあ・・・M54さん、さすがですね(笑)
というのも、記事中にくどくどと書きました「うんとスロウに演奏されたdream」は、正にこのbut beautifulと同じ質感を持ったバラード演奏です。テンポもほぼ同じ、そしてメンツもリズムセクション(ベースのカトレット、ドラムのステュ・マーチン)は同じです。

今、久しぶりに聴いてみましたら・・・イントロ部分では3管(フラー+ハバードとラティーフ)が鳴りますが、後はフラー独りが悠々とテーマを吹き、そして軽くアドリブ・・・いい感じです。
このbut beautifulも僕の好きな曲なので「フラーのバラード」好きに、ますます共感してしまいました。それにしても、フラーという人は「バラード」を、ゆっくりテンポで演るのが、本当に好きだったんでしょうね。

記事中でも書いたベースの弾き方についてですが、こちらのbut beautifulでは、最初のテーマ部分で普通の「2拍2回」、そして2コーラス目に入った時「粘りのある4つ打ち」で弾いてるようです。
dreamでは、最初のテーマ部分からこの「粘り4つ打ち」で弾いてるわけなんです。それが独特の感じを醸し出しているように思ったので、「バラードでの4つ打ち」などと書いたわけです。

ガーランドのレス・スパンとは・・・Solarのようですね。
ううう・・・持ってないので未聴なんです。ピアノトリオに絡むスパンのギターかあ・・・聴いてみたいですね。たぶん・・・ウエスっぽい感じなんだろうなあ(笑)

投稿: bassclef | 2008年2月29日 (金) 20:53

こんにちは。  ご無沙汰です。  
このレコードは未聴です。  
この文章はいけません、聴きたい!  今すぐ聴きたい!  このレコードが欲しいと、  
いてもたっても居られない!カウカウ病が再発しそうです (笑)
とは言っても、そう簡単には手に入りそうにありませんね。  僕として心かきむしられるのが、バディー・カトレットのベースだなー。  ボントロのレコードはほとんど持ってないのですが、ありました、『ボス・オブ・ザ・ソウル・ストリーム』フラーのレコードがありました。  そしてベースはなんとカトレットでないですか~! ラッキーじゃありませんか、これで今夜は悶々としなくて済むかもしれません。
B-1 のバット・ビューティフル この曲が一番スローでこのドリームに近いかも知れません。  カトレットのベースは地味ですが粘りと艶があって好みの音色かなー。 他にはどんなレコードで聴けるのでしょう?
スパンはガーランドのレコードで我慢しときます。(笑)

投稿: M54 | 2008年2月29日 (金) 16:54

dukeさん、コメントをありがとうございます。

<フラーが見た5分間の夢>・・・このタイトルを気に入っていただけたようでうれしいです。でもまあ・・・今回は、「4x32~」とか訳の判らないことを書いてしまいまして、タイトル倒れになってしまったようです(笑)
もっと素直に「フラーのバラードが好き」と書けばいいのにねえ・・・(笑)
フラーのちょっと素敵なバラードは他にもいっぱいありまして、例えばbluenoteのVol.3収録のIt's too late nowも
同じくらいに好きです。ボントロ吹きが(おそらく)自分の好きな曲をジワジワと吹く様(さま)には、なんとも言えない魅力がありますね。そうだ!また「トロンボーンのちょっといいバラード」vol.2をやらなくては(笑)

投稿: bassclef | 2008年2月27日 (水) 20:35

bassclef さん、こんばんは。

計算機を持ち出しての夢の分析、興味深く拝見しました。昭和時代のレコードプレイヤーに16回転というのがありました。目で追えるような円盤の回転は、微風にフラフラ揺れる旗を感じさせます。そんな微風がフラーのボントロから聴こえてきますね。ちなみにこの曲を45回転で聴いてもかなりスローに聴こえます。(笑)

レス・スパンは、スパン、スパンと切れのあるギター弾きでして、ガレスピー・バンドでも聴けますよ。リバーサイドかジャズランドにリーダーアルバムがありました。

「フラーが見た5分間の夢」とはいいタイトルです。夢ネタは拝借したいですね。

投稿: duke | 2008年2月26日 (火) 23:49

NOTさん、いつもコメントをありがとうございます。
今回は、またDreamという曲についても調べていただき感謝です。NOTさんとは逆に・・・僕の方、その「ライ・クーダーのDream」を全く知らないのですよ(笑)そんな古い歌曲をライ・クーダーはどこかから仕入れてきて歌ったんですね。
フラーの演ったDream~なぜ今回、あれこれ書いたかというと・・・「好きだ」という以外には、たいした意味はないです。
テンポのことで(1分=60とか)あれこれと書きましたが、要は・・・「あれくらいスローなテンポ」で演る~と決めたことが素晴らしい!と、まあそういうことを言いたかっただけなのです(笑)
どんな曲でもそうですが「速いテンポ」で演奏するのも、もちろん簡単ではありませんが、「ゆっくり」と演奏するのも、また別の意味で簡単ではないように思うわけです。

フラーといいラウズといい・・・「自分の持ち味」を判っている人は・・・強いですね。

投稿: bassclef | 2008年2月23日 (土) 22:14

おはようございます。楽器のできない者にとって今回もコメント難しいなぁ~(笑)。で「DREAM」についてちょっと・・・。

私が最初に聴いた「DREAM」はRY COODERの「JAZZ」ででした。ROCK界の鬼才が真面目に旧き良き時代のJAZZに取り組んだこの傑作には随分と影響を受けました。優雅なラグタイム時代のジェリー・ロール・モートン等を取上げていたのですから。フリーやハード・バップしか聴いたことのなかった(当時)者にとってまさに「癒しの音」に聴こえました。その「JAZZ」のなかで一番好きな曲が「DREAM」で、実にゆったりとしたハバネラ調の、丁度当時お馴染みだった「サントリー・トリス」のCMソングに似ていて何度も繰返し聴いたものです。

で・・・このFULLERの「DREAM」も、長い間、ずっと同じ曲だと思っていたのです。ゆったりとしたリズムも5分という演奏時間も雰囲気もなんとなく似ているのですが、どうもメロディが違うなぁ~とは思っていましたがジャズ・メンが主旋律を崩して演奏することはよくあることなので。

bassclefさんの記事を拝見していて「DREAM」について「有名なスタンダード」と記述してある。???有名な曲かい?「DREAM」は1880年頃にニューオーリンズの遊郭から生まれた曲だけどスタンダードというほどでは?早速「曲名辞典」で調べたら、これが全く違う曲でした。あ~、恥ずかしい(笑)。冷静に聴けば確かに全く違いますね。

FULLERの曲はジョニー・マーサーの作詞・作曲でずっと時代が下った太平洋戦争末期に作られ戦地の兵士や留守家族のノスタルジックな感情にアピールしてヒットしたそうです。シナトラやジョニー・ソマーズらが代表的なものらしいのですがなにせ最初に聴いたRY COODERの「DREAM」の印象が強すぎて・・・・。

THE MAGNIFICENT~は1年くらい前にオリジナル盤を入手しました。裏にかなり目立つ落書きがあるおかげ?で諭吉様の登場は必要ありませんでした。

投稿: NOT | 2008年2月23日 (土) 08:03

ああ、遼さん!こちらこそゴブサタしております。遼さんのブログ~DAYS OF MUSIC & MOVIES~いつも見ております。ロックの世界でもやはり60年代・70年代の復刻ものが多いようですね。あの頃の「サウンド」っていうのは、僕らの世代には、もう理屈ぬきで・・・気持ちいいんですよね(笑)僕の方、フォーク的なロックまでしか聴いてないので、なかなかコメントはできませんが、またおじゃましますね。ジェームズ・テイラーだけ(MUD SLIDE SLIM)は、けっこう聴いてます(笑)

このカーティス・フラーの「マグニフィシャント」は、情緒的なボントロ吹き~フラーの本音丸出し・・・といった趣のレコードです。たぶん、遼さんの気に入ると思いますよ。CBSソニーからは、一頃、CDでも出てました。そのCDもなかなかいい音でした。

投稿: bassclef | 2008年2月22日 (金) 21:52

67camperさん、さっそくのコメントをどうもです!
CBSソニーが1973年の秋だったかに始めた1100円から1300円、1500円と続いたシリーズ・・・当時はそれほど感じなかったのですが、今になって解説裏の広告写真を見ると、ホントに好タイトルばかりなんですよ。特にcolumbiaを一通り終えた後のepicのタイトルにそういうのが目立ちますね。僕の方もやはり逃したやつが多くて、デイブ・ベイリーのone foot, two feetは、近年の米再発(たぶん、camperさんが<カバー印刷の悪さ>とおっしゃる米再発もので聴いてます。あの米再発(columbiaやepic中心のようだ)、ジャケット写真がボケ気味です。あれ、明らかに「写真コピー」ですね(笑)ラベルも「EPIC文字の流れ星」みたいなやつで(笑)
でも確かにEPICのオリジナルは、かなりのpriceのようですね(笑)まあそれだけの価値~「内容の良さと音の良さ」~をみなさんが見出しているのでしょう。

投稿: bassclef | 2008年2月22日 (金) 21:40

ご無沙汰してます。
このフラー盤、ジャケットはたしかに見たことがありますが、まったくノーチェックでした。
でもbassclefさんの記事を読むとよさそうですね~。

今回はとくにbassclefさんの文章のうまさで、あたかもほんとうにその曲を耳にしているようでした。

今度探してみよう!!といっても簡単に見つかりそうにもないけど…^^;

投稿: 遼(Parlophone) | 2008年2月22日 (金) 00:10

bassclefさん、こんばんは。
このECPUシリーズには自分もお世話になりました。フラーのもう一枚の今や悪名高き(といっても自分はかなり好きなのですが)サウス・アメリカンクッキンをはじめ垂涎盤が目白押しですよね。フィル・ウッズ、ジョニー・コールズ、デイブ・ベイリーなどどれをとってもオリジナルはひどく高価です。その点このECPUはカバーもきれいで(どこかの再発とは違う!)安価で素晴らしいですよね。と言いながら自分にとってはこのアップされたフラー盤は悪名高き再発盤しかありません。再発盤のカバー印刷の悪さは、色ににじみがあって閉口です。ECPUは1500円でしたっけ・・・。このシールド状態の廉価盤を見つけておきながら買いのがした痛恨のアルバムがこのフラーです。先日」、お茶の水のディスクユニオンでこれのオリジナルを買っている人を見ました。確か諭吉を3枚使っていたように思います。たいへんじゃ〜

投稿: 67camper | 2008年2月21日 (木) 23:00

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