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2008年2月 3日 (日)

<ジャケレコ 第1回> Deccaの動物ジャケ

この「夢見るレコード」・・・タイトル部分に<旅レコ>とか<思いレコ>、あるいは「発掘レコ」など、ごちゃごちゃと説明が多いかと思う(笑)
これらはブログを始めた頃、いろんな切り口からいろんなレコードを取り上げてみたい・・・と構想していた、その名残りである。当初、「旅レコ」では、旅先で買ったレコードの全てを記録しよう・・・また「発掘もの」としては、リサイクル屋での格闘ぶりを書きたい・・・などと思っていたのだが、そうそう「旅」や「発掘」のストーリーがあるわけもない。もしあったとしても、そうすると「旅レコ」は、全く僕個人の「購入レコードリスト」になってしまうし、「発掘レコ」に登場するレコードは、歌謡曲のシングル盤ばかりになってしまう(笑)
もちろん、タイトル部分に「ジャズから昭和歌謡まで」とも書いてあるように、当初は「ジャズ」だけに拘(こだわ)るつもりもなかったのだが、何回か話しを書き進めているうちに・・・やはり「ジャズ」を主軸でやっていきたい気持ちが強くなってきたようで・・・だから最近は、特に切り口を特定しない<ジャズ雑感>での更新回数が多くなっている。実際、僕が何を書いたとしても、それは「ジャズに関する何らかの感想」でもあるわけだし、もともと、どんなレコードやテーマを取り上げたにしても、僕の書く文章の中身(質感)にそれほどの違いがあるわけでもない。であれば、「思いレコ」やら「やったあレコ」などと、ヘタに切り口を分けずに、単に<夢見るレコード 第~回 ~>の方が、よほどすっきりするようにも思うのだが、このブログを始めた直接の動機にもなった<旅レコ>という名前そのものに若干の愛着もあったりするので・・・当分は、やはりこのままでやっていこう。瑣末なことで、いろいろ迷う自分である(笑)

そんなことを思いながら、タイトル部分を眺めていたら・・・これまでに全く登場していない切り口があることに気がついた。
<ジャケレコ>である。自分で書いた説明では『<ジャケレコ>とにかくジャケットがいいレコード』となっている。
う~ん・・・なぜ<ジャケレコ>が一度も登場してこなかったんだろう? たぶん・・・それは僕の妙な拘りのせいだ。つまり・・・何らかのレコードを、わざわざ<ジャケレコ>として取り上げるのも、なんだか大げさな感じだし、それよりも自分の好みのジャケットのレコードを見せることで「なんだ、あいつ、こんなセンスのないジャケットが好みなのか・・・」などとも思われそうでもあるし・・・というような気持ちである。それならそんなテーマを作らなければいいのに(笑)まあそれでもせっかく作った「切り口」だし、実際、音の中身を知らなくても「ジャケット」を気に入って入手したレコードもあるのだ。だから、これからはそんな変な自意識は捨てて(笑)自分が「ちょっと気に入ったジャケット」のレコードを、気楽に取り上げていこうと思うのである。そして・・・この<ジャケレコ>での記事は、あくまで「ジャケット」が主役なので、レコードの中身には、それほど踏み込めないかもしれない。だから・・・わりと短めになるかと思います(笑)

さて、記念すべき<ジャケレコ>の第1回は「デッカの動物ジャケ」でいこう。他のレーベルでも、動物を使ったジャケットは、けっこう見かけるのだが、僕には、この「デッカの動物シリーズ」が、なんとなく気になったのである。そうして、気になるデッカ盤をいくつか連ねてみると・・・どうやら「シリーズ」になっているようなのだ。こうなると・・・もちろん揃えたくなる(笑)本当を言うと・・・シリーズを全部揃えてから記事にしたいところだが、それだといつまで経っても記事にできない(笑)中途ハンパなコレクターの僕としては、不揃いであっても、こうして載せてしまうのである(笑)

最初にこの「動物」を意識したのは・・・「鳥」だった。首が細くて、やけに長いのだが、その割りに頭と胴体は大きめだ。その鳥が、羽を大きく羽ばたかせて空中を飛んでいる映像が、ジャケット一杯に広がっている。その不安定なバランスに見えるフラミンゴのような鳥が、見事にゆったりと宙に浮いているような感じがあって、不思議に印象に残るジャケット・・・あれはたしか、ギターのバリー・ガルブレイスのレコードだった。しかしながら、この「鳥ジャケ」・・・強く印象に残っているのだが、国内盤でさえ未入手なのである(笑)

このシリーズ・・・大体、以下の「動物」がジャケットを飾っていると思う。
「犬」
「猫」
「猿」
「ペンギン」
「ヤマネコ」
「フラミンゴ」

Evans_2 僕が最初に入手したのは・・・「犬」だった。ビル・エヴァンス入りのあの盤~Don ElliotのThe Mello Sound(decca:DL9208)である。このレコードについては、拙ブログ<やったあレコ 第1回> ドン・エリオット/メロウ・サウンド(Decca)を、ご覧下さい。
いずれにしても・・・この盤などは、ビル・エヴァンスのマニア以外には、面白くもなんともないレコードだろう(笑)

次に「猿」。こちらも・・・またある意味、マニアックなレコードかもしれない。ジョン・ピサーノという地味なギタリストと、ビリー・ビーンという、これまたあまり名前を聞かないギタリストの共演アルバム~Maikin' Itである。Photo_5
ピサーノについては・・・ビル・パーキンスの「ジョニー・マンデル集」とでも呼ぶべき Quietly There(abc riverside)
においての「生ギターのしっとりした感じ」をとても気に入っていた。Photo_8

ちなみに、このジョン・ピサーノ氏は、現在も西海岸で活躍中らしい。 

004 ビリー・ビーンの方は、バド・シャンクのパシフィック盤(slippery when wet)での「クールで切れのいい音色」がちょっと気になっていた。割と知られているであろうレコードでは、ピアノのWalter Norris のThe Trio(riverside)にも参加していたギタリストでもある。

私見だが、この2人・・・両者とも、ギターのピッチ(音程)が凄くいいように思う。とても趣味のいいギタリストだ。002
だから、全く未知だったこのレコード:Johnny Pisano, Billy Bean/Maikin' It (Guitar Duets)を発見した時は、そのマニアックさに電流が走った。「あの2人のデュオだって!」 しかもジャケットが・・・変な「猿」である(笑)
ところで、<ジャケレコ>ではあまり内容には触れない・・・とは言ったものの、このマニアックなギター・デュオ盤の中身はというと・・・A面1曲目~ill wind から、いきなり「弦楽」の音が聞こえてきて、少々がっくりする(笑)がっくりはするが、「弦入り」は3曲だけなので我慢して聴くと、他にも「管部隊」入りが2曲あり、全体に「アレンジされたジャズ」の感じがあって、あまりジャズ的に楽しめる内容ではないなあ・・・と思う。
しかし、もちろんいいテイクもある。when I fall in love では、スロウバラードでの2人のギターをじっくりと味わえる。音色が柔らかくて丸みのある方がピサーノだと思う。この人の生ギターは本当に温かい感じがする。
the song is you は2人のギターにベースだけのトリオ編成だ。わりと急速調を軽くスイングしていて、とてもいい感じだ。
このレコード・・・あまりアレンジに凝らずに、もっと小編成を中心にまとめていれば、もの凄くいいレコードになったのに・・・という気持ちになってしまう。でも・・・こんな渋いレコードを造ってしまったDeccaというレーベルもなかなか懐が深いと思う。

そして「動物シリーズ」の中では、最も知られているであろうと思うジャケットが、これだ。
Photo_2 エリス・ラーキンスの「猫」である。真っ赤をバックに気位の高そうな2匹の猫が、何やら上の方を見つめている。
このピアノトリオ盤は・・・なかなか聴かせる。実は、エラのレコードをあまり持ってないので、ラーキンスという人をほとんど聴いていないのだが、この人の力まないタッチは・・・やはり唄伴の名手でもあるジミー・ロウルズに、ちょっと似ているような印象を受けた。
そんなラーキンスの品のいいタッチが、そういえば・・・ジャケットを飾る品のいい猫とよくマッチしている・・・とも言えそうだ(笑)その証拠にタイトルもThe Soft Touchだ(笑)

Photo_4

もう1枚の「犬」~こちらはなかなか躍動的なジャケットである。小柄な犬が思い切りジャンプして、高跳びの棒を跳び越えようとした、その瞬間を捉えたショットのようだ。
タイトルは Piano A La Mode。
バーナード・ペイファー・・・このピアニストもあまり聴いてない。emarcyから出ている Bernie's TunesというLP国内盤を持っているが、あまり印象に残ってないのだ。005_4 高音での切れのいいタッチ、そしてその粘りのない8分音符を聴くと・・・やはりフランスのピアニストだなあと思う。マーシャル ・ソラールと同じように、むちゃくちゃ巧いのだが、何か「引っかかり」がない。ジャズという音楽には、時として灰汁(あく)も欲しいのだ(笑)

このレコードについては、内容よりも、ちょっと興味を惹くことがあった。「内袋」である。Deccapicture_sleeve_3僕の持っている他のデッカ盤のinner sleeve(内袋)は、たいてい紙製のカラー写真入り~いわゆるad sleeve(広告スリーブ:advertisement sleeve)だったのだが、この9203番だけは「ビニール製の内袋」だったのだ。もちろん僕の下(もと)に届いたこのPiano A La Modeに入っていたこの「ビニール内袋」が、純正オリジナルの内袋なのかどうかは判らない。しかし僕の直感では・・・このレコードから中の盤を取り出すときに感じた「盤と内袋の自然な合体感」から~Deccasleeve_2これは、もちろん僕の思い込みだが:笑~この「ビニール製ad 内袋」は、この9203番の純正オリジナルだと思うのだ。 そんな風に見直してみると・・・あまり見かけないこともあってか、このチープなビニール内袋が、なにやらチャーミングなものにも見えてくる(笑) ちなみに、「広告写真」のレコードは・・・デッカの場合、何が何でも「サッチモ」なのである(笑)  

並べてみて気がついたのだが、この4枚・・・どのジャケットにも左上に 《MOOD JAZZ IN HI FI》という表記がある。そしてレコード番号は、どれも9200番台だ。やはり・・・これは「動物シリーズ」だったのだ!
そう思って、裏ジャケットをしっかり見てみれば・・・introducing the J 9200 seriesとして、この9200番台の9200から9208までの全9タイトルのリストが載っているではないか。003_2そしてちょっと不思議なことが・・・というのは、普通、こういうシリーズものは番号順に発売されていくので、例えば9200番など始めの頃ものには、そのシリーズの全タイトルは表記されずに、逆に、例えば終わり頃の9208盤には、それより以前の全てのタイトルが表記されているのだろう~と思ったのだが、僕の持っている4枚、どの盤にも全9タイトルが表記されていたのだ。そしてよりよくチェックしてみると・・・正確には「全9タイトル」ではなくて、どの裏ジャケにも「その盤のナンバーを除く全8タイトル」がリストされているのだった。この辺り、丁寧な仕事だと思う。
ひょっとしたら・・・この全9タイトルは、同時に~あるいは短期間の内に~発売されたのかもしれない。

(青字が持っている盤)
DL 9200 Barry Garbraith/ Guitar And The Wind
DL 9201 Earl Grant/ MIdnight Earl
DL 9202 Fred Katz/Soul Cello
DL 9203 Bernard Peiffer/Piano A La Mode
DL 9204 Toots Thielmans/Time Out For Toots
DL 9205 Ellis Larkins/The Soft Touch
DL 9206 Johnny Pisano, Billy Bean/Maikin' It
DL 9207 Ralph Burns/Very Warm For Jazz
DL 9208 Don Elliot/The Mello Sound

そして・・・この動物シリーズは、どうやらこの9枚で完結しているようなのだ。というのも、この次の番号~DL 9209が、ハル・マクージックの「クロス・セクション」という、割と有名なレコードで、ジャケットはたくさんの「管楽器たち」のやつだ。ちなみにその「クロス・セクション」には、ビル・エヴァンスが参加している。

そういえば・・・この「動物シリーズ」には、痛恨の1枚がある。トゥーツ・シールマンズの一枚、あれは確か・・・「ヤマネコ」みたいなジャケットだったかな? この「ヤマネコ」には、大阪の日本橋(ニッポンバシ)にある中古レコード店で、一度だけ遭遇したことがある。シールマンズ絡みで前から探していた盤だったし、価格も3000円台だったので「やったあ!」と、ほとんど買いかけたのだが・・・「傷あり」の表示が気になり、カウンターでチェックさせてもらうと、片面の半分ほどにスリキズが走っており、しかもそれが割と深そうなスリキズで、どうにもノイズが出そうだったので・・・涙を呑んで見送ったのだ。そういう時、僕は「いい方」に考える。「すぐにまた見つかるだろう」・・・しかしあの「ヤマネコ」、あれ以来、ネットでさえ見かけないのだ。どこへ行ってしまったのだろうか・・・あの「ヤマネコ」君は(笑)
そして、これはうんと後から判ったことなのだが、この「ヤマネコ」に、なんとベースのウイルバー・ウエアが参加していたのである。う~ん・・・あの時、それさえ知っていれば、多少はコンディションが悪くても入手していたのに・・・。痛恨の1枚である。
そうして僕は、さっそく拙ブログの「ウイルバー・ウエアのディスコグラフィ」の項~<思いレコ 第12回> Ernie Henry/Presenting(riverside)に、いつ入手できるかも判らない、このレコードのタイトルを付け加えた(笑)*補筆1.~この後、DL 9204 Toots Thielmans/Time Out For Tootsを入手したところ、ベースはダグ・ワトキンスであることが判明しました。残念ながら、「ウエア参加」は全くの間違いでした。ウエアのディスコグラフィの方も訂正しました。残念である。
*補筆2.~このシールマンズのジャケットを、僕は「ヤマネコ」と書いたが、それは完璧に僕の思い違いでした。ブログ仲間の67camperさんが、コメントで知らせてくれたように、「犬」(ボクサー?)でした。その愛嬌あるジャケットは、67camperさんのブログでどうぞ。   
special thanks to Mr.67camperさん! 

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コメント

おおっ、dukeさん、コメントをThanksです!いやあ・・・「デュークのアドリブ帖」では、ハンク・モブレイからドド・マーマローサへと渋いところが続きますね。その渋さに負けずに集まる各氏のコメントやりとりが、変わらぬ面白さです。マーマローサ記事の[Be Bop]で思ったのは・・・「ガレスピーという人は曲造りがうまい」ということです。
[manteca]というのもたしかガレスピーの曲だし、パーカーのいくつかの曲を譜面に起こして、まとめたのもガレスピーだったか。
ややソフトな音色で、わりと曖昧(あいまい)なフレーズを吹く、ガレスピーの演奏とは対照的な、はっきりした曲のように思いますね。

「サン・ラ」のレコードは・・・このブログには載らないでしょうね(笑)15年ほど前だったか・・・ライブ・アンダー・ザ・スカイのTV放送で「サン・ラ」が出まして、あれは・・・映像で見ると「大笑い」できる、なんというか、黒人の大衆芸能みたいな「楽しませるショー」の要素が大ですね。その分、レコードでは面白さは判りにくいバンドかな。
そんなわけで「サン・ラ」は載りませんが、テナーのジョン・ギルモアには、大いに感じるところがありますねで、いつかジョン・ギルモア特集でも(笑)

投稿: bassclef | 2008年2月14日 (木) 09:33

bassclef さん、こんばんは。

路地裏で怪しげなジャケを売っている、怪しげな方が大蛇とおっしゃるものですから、思わずサン・ラーを取り出しましたよ。
ヴィーナス同様、サン・ラーもこちらでは載ることは絶対にありませんね。(笑)

ゲテモノがお好みの方は拙ブログか、4438miles さんの「Fのブルース」へどうぞ。魑魅魍魎、奇奇怪怪です。

投稿: duke | 2008年2月13日 (水) 23:30

4438milesさん、再コメントをありがとうございます。
「大蛇が首に」ジャケは・・・パティ・オースティンでしたか。僕もひとつ前のcamperさんコメントにある、ユゼフ・ラティーフを思い出しましたが・・・あれには美女は写ってなかったし(笑)
>繁華街の路地裏で、「旦那、いいジャケありますよ」~
そうですね・・・何でも「クリアすぎる」と、シラけますよね(笑)

投稿: bassclef | 2008年2月 8日 (金) 20:12

おおっ、67camperさん、わざわざ聴いていただいてのコメント・・・それから、貴ブログ~67camper's BlogでのDL 9204 Toots Thielmans/Time Out For Toots
のアップ、畏れ入ります。
僕も、シールマンズは、初期のcolumbia盤からcommand盤辺りを愛聴してまして、なのに・・・トゥーツ・シールマンズの「犬」ジャケットを持ってないんですよ(トホホのホ)

シールマンズのジャケットは、camperさんご指摘のとおりの「犬」でしたね。それも何かしら愛嬌のある困ったような表情・・・いいジャケットですなあ(笑)
メンツも選曲も良さそうですから、内容もなかなかいけそうですね。こりゃあ・・・なんとしてでも!(笑)
camperさん記事の方にも応答コメントを入れておきました。さっそく、拙ブログの本記事~シールマンズの「山猫」を、訂正しておきますね。camperさん、Thanksです!

投稿: bassclef | 2008年2月 8日 (金) 20:00

bassclefさん

たしか、パティー・オースティンのジャケットです。
彼女の歌好きだったのですが、このジャケで・・・ちょっともうダメです。

エロジャケは白昼堂々と出すものではありませんと思います。
深夜、繁華街の路地裏で、「旦那、いいジャケありますよ」という代物でしょう。(笑)

投稿: 4438miles(SHIN) | 2008年2月 8日 (金) 10:29

bassclefさん、おはようございます。
例のシールマンス盤アップしましたよ!
改めて聴いてみてビックリ、なかなかしまったいいジャズです。
所詮はMOOD/JAZZ in HiFiなんてコメントしてしまいすみません。訂正させてください(涙)。


あっ、それと自分もビーナスレコードはありましぇ〜ん。個人的には大蛇じゃけといえばサヴォイのユゼフ・ラティーフですね、
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/d6520f9e4859d832066baa31116df97a

投稿: 67camper | 2008年2月 8日 (金) 06:04

4438milesさん、コメントをThanksです!
いやあ・・・「ジャケ避け」ですか(笑)
その「大蛇を首にまいた」のは、どんなレコード(CD?)だったでしょうか?ヴィーナスというレーベルかな?

以前、ジャズ批評で「ジャケ買い」特集号が出た頃に、いわゆる「エロ・ジャケ」批判と、その擁護派の論争(まで大げさなものではなかったかもしれません)があったように記憶してます。
僕なども、厳格な「エロ・ジャケ」糾弾派ではありませんが、「エロ・ジャケ」と「品のいい色気ジャケ」の違いは、何となくあるような気がします。(どこがその分岐点かは判りませんが)
例えば・・・ヴィクター・フェルドマンの「聴診器」(contemporary)は、嫌いではありませが、日本のレーベル:ヴィーナスレコードの諸ジャケットは、何となくイヤですね。
まあ、この<夢レコ>にヴィーナスレコードが載ることは絶対にありませんのでご安心を。だって・・・一枚も持ってませんから(笑)

投稿: bassclef | 2008年2月 7日 (木) 18:09

動物ジャケ、犬でも猫でも結構です・・・しかし、大蛇を首にまいた・・・もうジャケ買いはしません、いや、内容が良くても、遠慮します。

ジャケ避けです。(笑)

投稿: 4438miles(SHIN) | 2008年2月 7日 (木) 15:30

おお、シュミットさん、さっそくの「4-5-6」(DL-9213)ジャケットのお知らせコメントをありがとうです!

>ベース、セロ、ギターを一ヶ所に集めて、それらの楽器を霧(煙?)みたいなのがとりまいている~

なるほど。その様子だと・・・9209の「クロス・セクション」と似通った「楽器」をメインに持ってくるデザインのようですね。デッカのやつ、《動物》の次は《楽器》シリーズにしようとしたのかもしれませんね。
ちなみに、僕の前コメント~フレッド・カッツの『砂浜チェロ』は、DL-9217番のようです。
カッツには「Zen(禅)」とかいうタイトルもpacificにあったようですし・・・なにかしらちょっと変な音楽~world musicと言えなくもないような(笑)カッツという人は、そんな路線になっていったようですね。

投稿: bassclef | 2008年2月 6日 (水) 00:25

デューク・アドリブ帖」のdukeさん、いつもコメントをどうもです!貴ブログの最新記事:ハンク・モブレイ~好きな方が多いようで、まだまだ盛り上がりそうですね。当方も先ほどおじゃましてコメントしてきました。僕の場合は・・・モブレイの「あの音色」が好きですね。
>硬派のbassclefさんが~
いやあ・・・実はド軟派なんですよ(笑)でも<なぜ僕がこれまで「ジャケレコ」をアップしてこなかったのか>・・・その深層心理的要因らしきものが、今回のdukeさんのこのコメントのおかげで判りました。たぶん・・・「ジャケレコ」を続けていくと、おそらくは、僕自身の軟派ぶりが露呈してしまうぞ・・・という無意識の怖れみたいなものが、ひょっとしたら、あったのかもしれませんね(笑)
そんなオバカな自意識はドブに捨て去りましょう!だって・・・「レコード盤」に拘ってるということは、半分くらいは「ジャケット魅力」に惹かれているのに違いないのだから。

投稿: bassclef | 2008年2月 6日 (水) 00:12

今晩は、シュミットです。
「4-5-6 Trio」(DL 9213)のジャケットですが、ベース、セロ、ギターを一ヶ所に集めて、それらの楽器を霧(煙?)みたいなのがとりまいている写真が使われています。

それと、マイナーな話つづきで恐縮ですが、この3人はチコ・ハミルトンのアルバム「south pacific in hi fi」(world pacific)でセット使いされてます(あまり聴いたことはないんですが)。

投稿: シュミット | 2008年2月 6日 (水) 00:07

bassclef さん、こんばんは。

硬派な bassclef さんが、動物シリーズとは驚きでした。ドン・エリスを愛聴する軟派な私には及ばぬ世界です。(笑)

ドンはドンでもエリオットは欲しい1枚です。聖歌隊入りでジャズ的要素は薄いとはいえ、マクシックやガルブレイスも参加しており見逃せないですね。一度エサ箱の片隅で見かけましたが、裏に同シリーズのペンギンが貼り付けられておりました。しかもアメリカ特有の白いテープでしっかりと・・・CDの2in1でもあるまいし。(笑)放送局で使っていたらしくラベルにシール貼りのキズ無数で見送った覚えがあります。BGMにでも使っていたのでしょうかね。

投稿: duke | 2008年2月 5日 (火) 23:40

ああ、シュミットさん、niceな情報コメント、どうもです!
>ジョニー・ピサノのことを少し。同じデッカで彼のギター、フレッド・カッツのセロ、ハル・ゲイラーのベースというこれまた非ジャズ的編成で「4-5-6 Trio」(DL 9213)というアルバムをつくってます。~

いやあ・・・全く知りませんでした(笑)
それと「動物ジャケ・シリーズ」・・・僕は勝手に9枚で完結と書きました。その根拠として9209番の「クロス・セクション」が、よくある普通の管楽器のジャケットであることを挙げたのですが、シュミットさん情報によると・・・この[4-5-6 Trio]には Mood/Jazz in Hi FI の表記があるとのこと!ということは・・・「動物ジャケ」=「Mood Jazz in Hi Fi」と思ってたのは、例によって、僕の思い込みだったようですね(笑)
ところで「4-5-6」は検索でも見つかりません。どんなジャケットなのか様子をお教え下さい。

ところで・・・フレッド・カッツとハル・ゲイラーは、記事紹介の「猿」にも参加してますね。どうやら、この辺の音楽仲間でデッカ絡みでいろいろレコードを作ったようですね。
そうえいば、フレッド・カッツのリーダーアルバムで「面白ジャケ」がありました(未入手ですが:笑)
<海辺の砂浜でカッツ(だと思う)がチェロを弾いてるやつ~その脇に水着の美女>という、しょうもないジャケットです(笑)あれも欲しいなあ・・・。

投稿: bassclef | 2008年2月 5日 (火) 21:52

今晩は、シュミットです。

デッカの動物シリーズってのは知りませんでした。個々には見たことがありますが、シリーズになってたんですね。
私はペンギンだけ持ってました。ただペンギンが写ってるだけのなんともいえないジャケです。
犬(でかいほう)と猿のも非ジャズ的なところがかえって強烈ですね。

ご存知かもしれませんが、ジョニー・ピサノのことを少し。
同じデッカで、彼のギター、フレッド・カッツのセロ、ハル・ゲイラーのベースというこれまた非ジャズ的編成で「4-5-6 Trio」(DL 9213)というアルバムをつくってます。
なにせこの編成なんで、全篇ノッてるというわけにはいきませんが、「like someone in love」なんかではなかなかいいソロを聴かせてくれたり、オリジナル曲なんかも提供していてそれなりに(ちょっと微妙な表現です)意欲的で、ライナーもナット・ヘントフが書いてます。

このアルバムにもMood/Jazz in Hi FIの表示がしてあるんですが、このあたりのデッカの狙いはどういうところにあったんでしょうかね。
まあ、 bassclefさんのおっしゃるデッカという会社の懐の深さというところでしょうか。

投稿: シュミット | 2008年2月 5日 (火) 00:54

mono-monoさん、「元祖動物ジャケ」のご本人からのコメントをありがとうございます。リンク先から「コンポラ動物シリーズ」の記事、久々に拝見しました。そのコメント欄には67camperさんとmono-monoさんのやりとりだけでしたね。いやあ・・・僕の記憶も全くいい加減でして(笑)自分のアタマの中では、あの記事を巡って、「デッカ動物」についてもcamperさんとやりとりしたようなストーリーになっているのですが(笑)
いずれにしても、あの時、mono-monoさんも仰るように、僕自身も「動物ジャケ」というものを意識し始めていたので、お2人のセンスに、うれしく共感したのですよ。
mono-monoさん、「コンポラ動物」~あのイラストのセンス・・・最高ですね。あのシリーズでは(多分、同じイラストレイターのジャケットだと思いますが)gerald wigginsのRelaxというのが気に入っております。人間(人間も動物ではありますが)の足だけが、右から少し見えてるジャケットです。
こちらも「デッカ動物」~ポチポチとやっていきます。僕などは、全く鬼のようなコレクターではないので、こんな時、僕のアタマの中には、いつもトニー・ベネットのthe best things is yet to come が流れてきます(笑)まあ、のんびりいきましょう!

投稿: bassclef | 2008年2月 4日 (月) 22:00

「デッカの動物ジャケ」のこと、私、すっかり忘れておりました。
67camperさん、すいません。

http://mono-mono.jugem.jp/?eid=27

残念ながらbassclefさんからのコメントはないのですが、
ご自身もコレクションしていらっしゃるので強く印象に残ったのでしょうね。
それともまた別の時だったのですかね?

しかしbassclefさん、恐るべき記憶力!
いつも記事を読んでいて驚くばかりですが、いやビックリです。
そしてこの情熱。
コレクターの鏡ですね!

私もコンテンポラリーの動物ジャケット、も少しがんばっちゃおうかなァ
なんて改めて思いました(笑)

投稿: mono-mono | 2008年2月 4日 (月) 20:49

67camperさん、「デッカ動物ジャケ」の情報コメントをthanksです!
camperさん、未入手が3枚だけとは・・・やっぱりこの辺りまでお持ちなんですね。素晴らしい(笑)そういえば・・・だいぶ前にmono-monoさんがcontemporaryのイラスト動物ジャケの記事をアップされた時に、そのコメント欄にて、camperさんも交えてdeccaの動物ジャケ話題になったような記憶が・・・。
バリー・ガルブレイス盤~やっぱりアンサンブル志向のようですね。仰るように、このシリーズ・・・どうしても「イージーリスニング的」な企画でもあったんでしょうね。
でも、その「鳥」・・・エディ・コスタ入りなら、やっぱり欲しいなあ(笑)
ギター好きのcamperさんであれば、ジョン・ピサーノの「猿」は、けっこう楽しめると思いますよ。

>シールマンスは犬だと思いますよ。山猫(虎?)はフレッド・カッツじゃないかなぁ?~
ああっ・・・そうだったんですか!そういえば「犬」だったかな・・・。なにせ未入手なもので・・・たしか、ヒゲがいっぱいあったようなイメージが残ってて。今回、「toots thielmans」で、少しばかりネットで検索などしてみたのですが、その盤が見つからなかったので、未確認なんです。いい加減ですんません(笑)
また機会がありましたら、camperさんの方でも載せてください。
それにしても、この「動物シリーズ」に限らず、1950年代のセンスって・・・なかなか素晴らしいですよね。

投稿: bassclef | 2008年2月 4日 (月) 00:27

bassclefさん、来ましたね!デッカの動物シリーズ、自分もそれなりにコレクトしてますがJohn Pisano, Earl Grant, Peifferがありません。ガルブレイスは白鳥にも見えますが、アルビノのフラミンゴかも?だってくちばしはフラミンゴみたいに下に曲がってますよね。エディ・コスタの芯のあるピアノがいいですが、他にはボビー・ジャスパーのフルートが聞けますが、全体としてはボントロのアンサンブルが入ったオケがバックでインパクトには欠けますね。

シールマンスは犬だと思いますよ。山猫(虎?)はフレッド・カッツじゃないかなぁ?

所詮はMOOD/JAZZ in HiFiという感じでしょうか?

投稿: 67camper | 2008年2月 4日 (月) 00:02

NOTさん、いつも素早いコメントをありがとうございます。>でも実はあちこち探し歩いている時が一番楽しいのです~
いやあ・・・そんなことかもしれませんね。
実際、僕などは記事中にも書きましたが、中途半端コレクターなので、特に目くじら立ててコレクトしようとしているわけでもありません(これは、全く卑下しているのでもなく、もちろん自慢しているわけでもありません)ただ「それとなく意識しているもの」が、「それとなく見つかる」場合もあったりして・・・そんな時が楽しいんですよね(笑)
the best things is yet to come という唄もあるくらいだし(笑)
バリー・ガルブレイス~そういえば・・・白鳥だったですかね?鳥には詳しくないので(笑)あの「鳥」・・・内容はどんなでしょう?もちろん悪くない内容だと思いますが、雰囲気をご存知の方・・・お教えください。

投稿: bassclef | 2008年2月 3日 (日) 22:27

こんばんわ。

かつてPACIFIC1200番台やMOOODSVILLEのコンプリート・コレクションを目指した者として応援したくなりますね。

私が上記を蒐集していた時代に比べネットが発達したおかげでずっと楽に(つまらなく?)なっていると思いますがこういう一般的に駄盤(失礼!)扱いされているものが実は一番大変でなかなか集められません。拙ブログでも何度も触れていますがPACIFIC1200番台には畑違いのものも沢山あってジャズレコード専門店には絶対置いてなかったし、MOODSVILLEもオムニバスものの蒐集には骨が折れました。見つければ2000円くらいで買えるものばかりでしたが・・・・。両レーベルとも10年以上探してましたね。でも実はあちこち探し歩いている時が一番楽しいのです。気長にお探し下さい。

ところでバリー・ガルブレイスはフラミンゴでしたっけ?たしか白鳥のようだったようにように記憶してますけど(笑)。

投稿: NOT | 2008年2月 3日 (日) 19:19

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