<ジャズ雑感 第20回>フリップ・フィリップスのこと(その1)
この男がテナーを吹くと・・・さわやかな風が吹き抜ける。
このところジャズのお仲間に会うたびに、僕はフリップ・フィリップスの素晴らしさを吹聴してきた。だけどもフィリップスのテナーは、相当に地味なこともあってか・・・特にフィリップス好きが増えてきたということもないようだ。
僕が最初にフリップ・フィリップスに興味を持ったのは・・・実は音の方からではなく、ジャケット写真からだった。
Clef盤のモノクロジャケットの写真になんともいえない「いい雰囲気」を感じ取ったのだ。
夏の暑い午後・・・それでもビルの屋上の日陰に入ると風がなんとも心地よい・・・そんなリラックスした雰囲気である。ネットでこのジャケットを見た瞬間・・・この写真をもの凄く好きになった。そうし て「その写真の付いたレコード」が欲しくなった。しかしClefのオリジナルLP盤は・・・やはり高い(笑)だから・・・同じ写真のEP盤を入手した。それがこれだ。
《上の写真はClefのEP盤EP-210~singing in the rain, someone to watch over meなど4曲収録》
もちろんこれだけでなく、norgran,clef,verveのジャケットのモノクロ写真は、どれも素晴らしい。フォトグラファーはAlex de Paola という方らしいのだが、これらのレーベルはジャケ裏にクレジットが載ってないことが多いので、詳しいことはよく判らない。
なぜそんなに「素晴らしい」と感じるのか・・・自分でも判らない。ただひとつだけ言えるのは・・・もし、この写真がカラーだったとしたら、ここまで惹かれることはなかった、ということだ。じゃあ、モノクロならなんでもいいのか?というとそんなこともないだろう。だから・・・このPaola氏の写真には「何か」があるのだろう。(このAlex氏のこと、どなたかご存知の方、教えてください)
さて「音」の方で、フィリップスに参ってしまったのは・・・彼の吹くバラード曲からである。
I'll never be the same と I've got the world on a string
この2曲とall of me の3曲を収録したEP盤を、たまたま入手した。この時点では、フリップ・フィリップスという人を、よくJATPに出てくるブロウ派かな・・・くらいにしか認識していなかったので、さほどの期待もせずに、このEP盤をかけてみた。
《そのEP盤は左の写真、右下の水色のやつ~EP-262》
I'll never be the same~僕はこの曲をジミーロウルズの唄(ちょっとひしゃげたような声で歌うのだ)とピアノで聴いていて、いい曲だなあ・・・と感じていた。(The Peacocksというレコード) この曲のタイトルは、たぶん・・・昔の恋人と出合った男が「昔と一緒というわけにはいかないんだよ」というようなニュアンスかと思う。
そしてこの曲の出足は、タイトルそのままにI'll never be the same という歌詞なのだが、僕はフィリップスが最初の6音~I'll/ne/ver/be/the/same~をゆったりと吹き始めた場面で・・・もう痺れてしまった(笑)
フィリップスの「唄い」には・・・実に独特な味わいがある。全く力まない感じの自然な息の吹き込み、ストレスのない自然な音の出方、そして柔らかなフレージング。フィリップスが吹くと・・・まるで、さわやかな風がすう~っと吹いてきたような・・・そんな感じなのだ。この感じは・・・そうだ、あの「屋上写真の心地よさ」と、同じような雰囲気じゃないか(笑)
ロウルズの唄からも感じていた、この曲の持つ「ちょっと寂しげで、儚(はかな)いような・・・そして、ふっと自分を嘲笑するような」感じ・・・そんな情感みたいなものが、フィリップスのテナーから、ぼろぼろとこぼれ落ちてくるようだった。
I've got the world on a string も同じように素晴らしかった。ゆったりとしたこの曲のメロディを、フィリップスはやはりゆったりと吹く。そうして彼が吹くバラードには、なぜかしら優しげな感じがあって、僕はそんな独特な風情にどうにも惹かれてしまったようだ。
こんな風にフリップ・フィリップスにはまり込んでしまった僕は、彼のLPをいくつか入手した。
まずはこのEP盤の元ネタLPを紹介したい。
Flip Phillips Quintet(clef MGC637)米Clef盤
Flip Phillips Quintet(33cx 10074)UKcolumbia盤
Flip Phillips(ts)
Oscar Peterson(p)
Herb Ellis(g)
Ray Brown(b)
Buddy Rich(ds)
1954年秋
このレコード・・・実は2枚持っている。全くの同内容なのだが、先に入手したのはUK盤の方からだ。UK盤でもいいから聴いてみたかったのだ。一部の欧州盤には
異常とも思える高値が付いているが、一般に古いUKcolumbia盤にはそれほどの人気はないようで、米Clef,Norgranに比べれば、うんと割安で入手できるようだ。
最初、このUK盤の「白・トランペッター」ラベルを見たときは、かなりの違和感を覚えた。トランペッターのイラストはオリジナルデザインのようだが、ラベルの中央に大きな赤い字でCOLUMBIAとある。Clefなのにcolumbiaとは・・・なんか変な感じだ(笑)いろいろ調べてみると、どうやらイギリスでは、かなり早い時期から、Norgran,ClefなどをUKcolumbiaとして発売したようだ。イギリス人もこのトランペッターのデザインを気に入ったようで、同じ頃のEP盤にも共通デザインとして使っている。それにしても・・・このトランペッターの足元はどうなっているんだろう?(笑)
EP盤'(EP-262)での音質からも感じていたが、この1954年のセッションは、Clef,Norgranの中でもかなりの好録音だと思っている。もともと僕は、Clef、Norgranの音を大好きで、それは、たいていの盤で管楽器の生々しい音色を味わえるからだ。ただベースの音については、いまひとつ量感・音圧に欠けるかな・・・という場合が多い。これはどのレーベルにも共通していることかもしれないが、1955年くらいまでの古い録音の場合、たいていドラムスが歪みっぽくて、ベースは逆に遠い小さい音の場合が多いように思う。しかしこの盤では、レイ・ブラウンのベースは、張りのある充分に音圧感のある音色で、うれしくなってしまう。birth of the bluesでのフィリップスとのソロ交換は素晴らしい!
このUK盤、レコード番号は10074だが、ランオフ部分を見ると・・・MGC637の刻印がある。つまり・・・米Clefのスタンパーを使っているのだ。これは、ちょっとうれしかった(笑)
《左写真~UKcolumbia盤のセンター・ラベルとラン・オフ部分。MGC-637という数字が見えるだろうか》
8月におじゃましたYoさん宅では、この2枚の聴き比べをやってみた。5月の白馬「杜の会」で、僕はこのUK盤~Flip Phillips QuintetからI'll never be the same をかけてもらった。その時、Yoさんはフィリップスを気に入ったらしいのだが、同時にこの盤の音の良さにも注目したとのことで、その後、さっそく米Clef盤~Flip Phillips Quintetを入手していたのだ。そしてそのUS盤と白馬で聴いたUK盤とでは、音の感じがと違う・・・との感触を持ったらしい。そんなことをメールでやりとりするうちに、せっかくだから、ClefのUS盤とUK盤もぜひ聴き比べてみようじゃないか・・・ということになったのだ。実は同じ頃、僕の方も運良くこの米Clef盤を入手していたので、自分の装置でこの2枚を聴いてみると・・・たしかにちょっと音の感じが違うようだ。ただその辺りの違いを、微妙な音の違いがくっきりと現れるYoさんの装置でたしかめてみたかった。
まずUK盤~I'll never be the sameを聴いてみる。フィリップスのテナーが「ふわぁ~」と拡がった瞬間・・・「ハッ」とするような鮮度感があった。その鮮度感の秘密は・・・どうやらUK盤は、中高音をちょっとだけ強めにしてあるようで、その分、メリハリの効いた音になっているようだ。ただ全体にちょっと堅めの音になっているかもしれない。
US盤~UK盤に比べると鮮度感は落ちるが、もう少し湿り気のある丸みのある音のように感じる。僕の好みだと・・・やはり米Clef盤のやや丸みのある骨太の感じの音の方が好きかもしれない。
いずれにしても、US:Clef盤とUK:Clef盤では、たとえスタンパーが同じであっても、その音の質感にはかなり違うがあるようだ。
そんな違いも楽しめるこの2枚・・・それぞれに愛着があるので、両方とも手離せそうにない。
そういえば・・・Yoさんがこの米Clef盤をかける時、「この盤、やけに重いんだよ。どうも普通のClef盤より厚いぞ」とうれしそうに言った。手に持ってみると・・・たしかに重い。黒のセンターラベルにも艶がある。僕は、若干動揺した(笑)自分の同じ米Clef盤、こんなに重たかったかな・・・? だから、この日の深夜、自宅に戻った僕は、まっさきに自分の米Clef盤~Flip Phillips Quintetを手に取ってみた。ああ、同じ重さだ。センター・ラベルの艶もある・・・よかったあ(笑)
さて、このレコード・・・前述のバラード2曲が素晴らしいのはもちろんだが、もうひとつ気に入っていることがある。管の奏者がフィリップス独りだけであることだ。僕は特に「ワン・ホーン信者」ではないつもりだが、特に好きになったミュージシャンについては・・・やはりワン・ホーンで聴きたい。というのは・・・その奏者が独りで吹くとなった時・・・どんなスタンダード曲を選ぶのか? テンポは? リズムは? 僕はそんなことにすごく興味があるからなのだ。
さらに言えば・・・やはりバラードをひとつかふたつは入れてほしい。そしてそのバラードをどんな風に吹くのか?
そんな興味を持って、その人なりの「唄い口」みたいなものをじっくり味わうためには、やはりワン・ホーンがいいように思う。ちょっと前にチャーリー・ラウズという人を見直したのは、YEAH!(epic)というワン・ホーンのLPからだった。ミュージシャンのタイプによっては、独りでじっくり吹く方が、味わい深い個性を発揮できる場合も多いように思う。
それではフリップ・フィリップスの個性とはなんだろう・・・「優しげな風情」も大きな個性だが、いろいろと彼のレコードを聴いていると、やはり奏法にも独自の特徴があるようだ。フィリップスという人は、あまりフレーズを細かく刻まない。特にスロウなテンポの曲では、基本は「ロング・トーン」が多い。伸ばす音と伸ばす音の間に、短いフレーズをすっと差し込という感じだ。その短いフレーズと長い音のバランスや、ちょっとづつ変化させる組み合わせ方の具合が絶妙なのだ。そうして時に、その「ふぅ~ぅ」と長く伸ばした音の最後のところを「くぅっ」と音程をちょっとだけ下げながらその音を切るような・・・そんな結び方をする。これが効くのだ(笑) こういうベンド(音程を滑らかに上下させること)は、たぶんマウスピースを咥(くわ)えた唇の締め方を微妙に操作しているかと思うが、フィリップスのあっさりと切るくどくないベンドには「粋」を感じる。
そういえば、マイルス・デイビスもよく「ふわぁ~っ」と吹いている音程を下げるような音を吹くが、あれも唇を緩めてベンドさせているのだろう。ギターのジム・ホールも、チョーキング気味に上げた音程から(同じフレットの)正しい音程へ下げるベンドをよく使う。名人たちの決め技と言ってもいいかもしれない。
余談だが「flip」という単語の意味はいくつかあって・・・「(擬音語として)指先でピンと弾く」や「ひょいと(素早く)投げる」という意味らしいが、4番目か5番目に、「米俗として)人々を熱狂させる」という説明もある。JATPのライブ盤でのフリップに対する拍手の大きさを聞くと・・・やはり「熱狂させるフィリップス」という意味合いが本線だとは思うが、僕などフィリップスのあの「軽やかな音色と風のようなフレーズ」に参ってしまっているので・・・ひょいっと投げる(テナーの音色を吹きかける)というニュアンスも捨てがたいぞ・・・と思ったりもする(笑)
冒頭でフィリップス好きが増えてこない・・・などと書いたが、そういえば、2年ほど前だったか・・・「こだわりの杜」の僕の「フリップ・フィリップス書き込み」にすぐさま反応してくれたBOSEさん・・・BOSEさんは、たしかJumping Moodsの10インチ盤を持っていたはずだ。すでにFlip Phillips Quintetを入手したYoさん。それからフレッドアステアのThe Astaire Story(mercury)をいくつか入手したkonkenさん。それに、拙ブログの前回記事~Tenor Saxesのコメント欄に「印象に残ったのはフリップ・フィリップスの2曲」と書いてくれたNOTさん。ああ、やっぱりフリップ好き・・・けっこういるじゃないか。実際・・・フィリップスがひょいっと投げかけてくる、あの優しげなテナーの音色を、何度か耳にすれば・・・誰でも知らぬ間に「フリップ病」になるに違いない(笑)
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コメント
dukeさん、bassclefさん、おはようございます。
三十数年前にトニイ・レコードですか、私は1979年に現在のつくば市に引っ越したので、dukeさんと同じ時期ですね。
紅井さんに上目使いで見られると緊張したものでした。
bassclefさん、実はCommodoreはSPにハマる入り口なんです(笑)
安く手に入るし、音、内容はLPで知っているし、入門としては最適なレーベルです。
LPとの違いは音圧とスピード感でしょうか。あっ、フィリップスも安いですよ(笑)
投稿: 瀬谷 | 2007年10月11日 (木) 06:34
瀬谷さん、dukeさん、コメントをありがとうございます。この<夢レコ>にはBBSがないので、その代わりということで、こんな風にじゃんじゃんと興味話題でコメントやりとりしてください(笑) うれしいことです。
SP盤・・・僕には未知の世界ですが、一歩間違えると、いつそちらに転げ落ちていくか判りません(笑)
そういえば先ほど、の1940年~1944年のコモドア音源(ホウキンス、チュ・ベリー、ウエブスター、ドン・バイアス、ラッキー・トンプソン)を集めた「サックス・シーン」というLP(キング国内盤)を聴きました。多少は強調した音造りの部分はあろうかと思いますが、SP(起こし?)独特の、やけに野太いテナーの音色に痺れました。
特に1940年代のこういう素晴らしい演奏を聴くと・・・復刻LPでこれくらいなら・・・もしコンディションのいいオリジナルSP盤で聴いたら、どうなっちゃうの?・・・というような想像をしちゃいますね(笑)
投稿: bassclef | 2007年10月10日 (水) 23:25
瀬谷さん、早速にありがとうございます。
黄色です!
いやぁ、畏れ入りました。
Down Beat もあるのですね。
三十数年前、トニイ・レコードの紅井良人さんに、SP聴くなら蓄音機に限る、まだまだ早い、小僧はLPでも聴きなさい、と言われグッドマンのカーネギーホールを持たしてくれました。小僧は大人になってもSP聴けないようで・・・(笑)
投稿: duke | 2007年10月10日 (水) 22:55
Dukeさん、初めまして。
SPレーベルはデザイン的にも優れたものが多く、ジャケがなくても楽しめます。
「DUKE」レーベルは2種類あります。
私のHPで紹介していますが、どちらでしょうか?
飾りたいということは黄色の「DUKE」かな?
http://www.sakura.cc.tsukuba.ac.jp/~jazzsp/lab/Detc.htm
http://www.sakura.cc.tsukuba.ac.jp/~jazzsp/
投稿: 瀬谷 | 2007年10月10日 (水) 10:40
bassclef さん、こんばんは。
瀬谷さん、はじめまして。Signature の情報ありがとうございます。
SP盤のラベルは原色を豊富に使っておりシンプルな中にも深みがありますね。素晴らしい芸術品です。北海道新冠町の「レ・コード館」でSP盤「DUKE」というレーベルを見ました。SPを再生する装置は持っておりませんが、飾りたい1枚です。
投稿: duke | 2007年10月 9日 (火) 22:39
瀬谷さん、再びのコメントありがとうございます。
>20年代のレッド・ニコルス・・・映画でその名前を知りました。MCA-Decca系国内盤の「レッド・ニコルス・ストーリー」だったか・・・そんな盤、1枚きり持ってます。あれの元音源が、その辺りのSPかもしれませんね。
そういえば、先日、クラッシクですが、ヌーヴという女流ヴィオニストの「仏パテ盤」を聴きました。古いSPからの起こし(仏パテのSP復刻技術は最高!とのこと)とのことでしたが・・・独特の生々しさをもった、味わい深い音色でした。たぶん・・・Brunswickも「SP起こし」の技術が高かったんでしょうね。
投稿: bassclef | 2007年10月 3日 (水) 22:56
基本的にはSP盤からのディスクダビングだと思いますが、市販の盤を使っての復刻ではないと思います。
ブランズウィックは多くの10インチLPをリリースしていましたが、20年代のレッド・ニコルス等も良い音で入っていました。
投稿: 瀬谷 | 2007年10月 2日 (火) 06:55
瀬谷さん、貴重な情報コメントをありがとうございます。brunswickの10インチ盤~Tenor Stylingsの元ネタSPは・・・Signatureとのこと。今、このbrunswick盤を聴いていますが、1944年の録音だというのに、充分に芯のある、それでいて柔らかなフィリップスのテナーの音色が味わえます。けっこう鮮度のいい音かな、と思っております(1944年にしては)このTenor Stylingsのジャケ表紙には、copyright 1952と書いてあります。SP盤には「マスター・テープ」というものがないので(という認識をしてますが)1944~1955年くらいに発売されたSP盤からのディスクダビングということになりますでしょうか?
投稿: bassclef | 2007年10月 1日 (月) 21:45
SP盤のオリジナルはSignature だったと思います。
投稿: 瀬谷 | 2007年10月 1日 (月) 15:51
bassclef さん、解答ありがとうございます。
ご指摘のように「A Melody From the Sky」です。
元はSPなのでしょうが、LP収録が不明でした。 brunswick でしたか。 かなり以前にトニイレコードで Hawkins は見かけましたので、ジャケットは何となく覚えておりますよ。買おうとも思ったのですが、アメリカ特有の白いテープで底割れを大きく補修し、さらに背にも貼ってあるという酷いものでしたので尻込みしました。あれでは10インチ盤がEP盤のジャケみたいでしたね。(笑)
投稿: duke | 2007年9月27日 (木) 19:35
dukeさん、コメントどうもです!遅れ反応ですみません(笑)そのボブ・シール・ミュージックのフリップ・フィリップスはたぶん・・・A Melody From the Sky というやつじゃないですかね。なにかクネクネした大きな木の下に座ってるやつ。そのレコードは未入手なんですが、
dukeさんが挙げてくれた2曲~lover come back to meとsweet & lovely~が入ってる古い10インチ盤は持っております。Tenor Stylings vol.3 Flip Phillips(brunswick)というやつです。裏ジャケット解説によると・・・録音はうんと古くて、1944年、1945年らしいです。ちなみにこのシリーズ、同じジャケットのようで、vol.1がHawkins, vol.2がBen Websterとなってます。
投稿: bassclef | 2007年9月26日 (水) 23:01
bassclef さん、こんばんは。
以前、フリップ・フィリップスの古い音源を探していましたら Bob Thiele Music から出ている Flip Phillips Fliptet がありました。44、45年の録音ですが、手元にディスコもなくオリジナルの収録は不明ですが、ニール・ヘフティも参加しており、ラバカムやスウィート・アンド・ラブリーを派手にブローしております。こちらのジャケットはカラーですが、ClefのEP盤EP-210と同じようなスタイルで木に凭れております。テナー抱えてタバコ持って・・・藤岡琢也さんが言ってました。フリップ・フィリップスなんてアメリカ製のタバコみたいな人。(笑)
投稿: duke | 2007年9月24日 (月) 23:28
シュミットさん、「フリップ・フィリップス」わざわざ訂正コメントまでいただきありがとうございます。
JATPのバラードメドレー・・・50年大中期のJATPのコンサートでは、「パターン」が出来上がっていたようで、たいていピーターソンのピアノトリオ、エラのヴォーカル、、同楽器バトル・・・それから「バラード・メドレー」という基本路線があって、あとは管奏者を少しづつ替えていく~という構成が多いようです。早いテンポでブロウ合戦する曲もいいのですが、シュミットさん仰るように、ちょっと厭きますね(笑)その点、スロウでじっくり一人一人の「芸」が味わえるバラードメドレーは、意外にいいんです(笑)僕などスタンダードソングそのものが好きなので、そのバラードの曲が
変われば、いくらでも楽しめます。
シュミットさんが聴かれた、このI'll never be the same。54年のJATPコンサートということは・・・記事で紹介した54年録音のClef盤~Quintetと同じ年ですね。僕の方も、3枚組BoxのJATP vol.17(この1954年のコンサートを丸ごと収録したらしい)で、そのI'll never be the same を聴いてみました。テーマ部分の軽いアレンジも、吹き方もほとんど同じでした。でもやっぱりいい(笑)
投稿: bassclef | 2007年9月23日 (日) 11:10
シュミットです。訂正です。
フリップ・フィリップスでしたよね、ずっとフィリップ・フィリップスと思ってました。ええ加減です。
投稿: シュミット | 2007年9月22日 (土) 21:25
今晩は、シュミットです。
フィリップ・フィリップス。リーダーものは一枚も持ってないので、どこかに入ってるのか探してましたら、ありました、ありました。「Ⅰ'll never be the same」。こちらは54年9月のJATPのバラード・メドレー。ベンの「Tendely」に負けず劣らず、雰囲気ありますね。
JATPのジャムセッションの大半はちょっと今聴くには辛いものがありますが、バラード・メドレーは歴史の重みにたえているような感じもしますね。フィリップ・フィリップスもブローじゃなくバラードで名を残しそうですね。
それと、バラード・メドレーで出てくるビル・ハリスがいい味ですきです。
投稿: シュミット | 2007年9月22日 (土) 19:27
swanさん、いつもコメントをThanksです!
>H・ジョーンズ、R・ブラウン、B・リッチトリオがバックのワンホーンでDSMイラストカバー(Mercury10インチ?)
そのCDは・・・多分あれですね。「Flip Phillips」というタイトルのやつ。
「水色。どこかのホールで、テナー奏者が斜めに傾(かし)いで、なぜか裸足で吹いてるやつ。左側には緞帳(どんちょう)とランプ」
う~ん・・・このジャケットも実にいい!ステージからホールに向かって、正に音を投げ出そうとしているような感じ・・・出てますね。
モノクロ写真のアレックス・パオラ氏もいいが、やっぱりストーン・マーチンもいい!(笑)あたりまえか。
これにも1曲バラードが入ってました。Don't Take Your Love From Meというやつ。いいですね・・・これも。
次回のフリップ・フィリップス(その2)では、このFlip Phillips(mercury:10インチ盤)なども載せたいと思っております。
投稿: bassclef | 2007年9月20日 (木) 00:11
お邪魔いたします。
自分はフリップ・・1枚きり(しかもCD)しか持ってませんが、大好きです。H・ジョーンズ、R・ブラウン、B・リッチトリオがバックのワンホーンでDSMイラストカバー(Mercury10インチ?)のやつです。何か先入感(JATPのブローテナー)があって長らく聴かず嫌い(笑)だったのですが、このCDでの繊細でメロディックなテナーに予想を覆されました。(“JATPでレスターを打ち負かしたテナー”なんていう油井正一さんの文章読んだのも先入感に拍車を)
それにしてもbassclefさんご紹介の日陰寛ぎジャケも素晴らしいですね!フリップのテナーを文章で紹介するくだりも思わず唸らされます。フリップの語源・・自分も“ひょいと投げる”を信じたいですね(笑)
投稿: swan | 2007年9月19日 (水) 06:13
ああ、NOTさん、camperさん、またまた興味深いコメントのやりとり・・・眠いのに寝られません(笑)でも、根が好きだから、Clef盤の重さのことについて少し。
僕も「重い盤」自体が好きで(笑)軽いより重い方がうれしいクチです。Flip Phillips Quintetにまつわる、NOTさんの若干の動揺・・・よ~く理解できます。たしかにVerve(のClefシリーズ)再発盤で、盤が軽くなるのは、初回から4~5年は経過してるわけだし、仕方ないな・・・という納得気分ありますね(笑)
でも同じClefの600番台の再発で、盤の重さが違うとなると、ちょっと・・・きますね(笑)
こちらも手持ちのClef盤、調べてみました。といっても、秤(はかり)で重さを量るところまでは・・・とてもやりません。あくまで「手でもってみての感じ。その相対的な比較」としてご理解ください(笑)
MGC691~フリップ・フィリップス「大仏」Flip Wails~薄い・軽い。
MGC638~フリップ・フィリップス「Quintet」~厚い・やや重い。
MGC631~ジーン・クルーパ「Sextet#3」~厚い・明らかに重い。
MGC628~ライオネル・ハンプトン「Quintet」~厚い・明らかに重い(特に重いような気がする)
これらにNOTさんが揃えられているピーターソンの「背中」からいくつかチェックしたところ・・・MGC-603,MGC604は重い。
その他MGC690番台のピーターソン諸作(694,695,698,708)は、全て「軽い」ようでした。
こうしてみてくると、やはり単純に考えても、
MGC600番台の古い方は「重い」そして600番台の後半から「軽く」なってきた~ということのような気がします。となると・・・どの番号辺りがその切り替え時期か?が問題ですね。その辺りの番号の盤が、あまりないのですが・・・
MGC-649(Peterson Plays Harold Arlen)は、微妙だがやはり重いかな?フィリップスの691(大仏)よりは、明らかに重い。
MGC674(The Jazz Scene)も微妙。やや重いな。(691よりは重い)
だいたいこんな具合です。手持ちから順に見ていったので特に恣意的にセレクトしたわけではないです。(ので「古い番号の方が重い」と思うわけです)
ただ例外もあって(今のところこの1枚だけ)ピーターソンの「背中」(603、604は重たかったが)605:Plays Gershwin は明らかに「薄くて・軽い」のです。番号は同じでも再プレスということかもしれません。ちなみにその605番のランオフ見ましたが、MGC-605だけでRE表記はありませんでした。
投稿: bassclef | 2007年9月19日 (水) 01:07
67camperさん、フィリップスの関連コメントをどうもです。そういえばcamperさん、「大仏ジャケ」アップされてましたね。あのFlip Wails・・・Verveのディスコグラフィで調べると、ビル・ハリスとの共演セッション3種から13曲も入ってますね。1950年、1951年という古いセッションなので、わりと短い演奏が多いようです。このWails・・・ジャケットも大好きなのですが、スロウものがほとんどないのがちょっと残念!
唯一のスロウ曲~camperさん仰るように、B面ラストのStardustが、僕も一番、印象に残ってます。
ちなみにWrap Your Troubles In Dreamsというスタンダードでは、(たぶん)フィリップスのヴォーカルが聴かれます。フレッド・アステアみたいな、軽~い唄い方です。でもこの「力まない感じ」はやっぱりテナーと同じような雰囲気です(笑)
いや・・・このヴォーカル・・・ひょっとしたらビル・ハリスかもしれないなあ・・・。
camperさん、国内盤とのことですが「Flip」お持ちですか!全くの未聴・未見盤です。あれ・・・たしかソニー・クリス入りのセッション何曲か入ってるんですよね。
投稿: bassclef | 2007年9月19日 (水) 00:22
67camperです。NOTさんから命を受けBROOKMEYERのクレフ盤2枚をチェックしてみました。まず確認の意味で2枚のアルバムは以下の通りです。
Plays Bob Brookmeyer And Some Others/Bob Brookmeyer(Clef MGC-644)
The Modernity Of Bob Brookmeyer/Bob Brookmeyer(Clef MGC-732)
当方のブログではhttp//blog.goo.ne.jp/67camper/e/56d35ebcfceea8fb9947c6b54d09b4caになります。
さて,644は確かに底抜けカバーですが,重さは732と同じで特におもい感じはありません。センターラベルはともに艶のあるクレフのものです。スタンパーはA面がMGC-644A、MGC-732A、B面がMGC-644B、MGC-732Bの機械打ちです。
一方,NOTさん御指摘のOP背中シリーズは何枚かうちにも有りますが,1.2枚とても重い盤があったような記憶が有ります。盤の重さはあまり注目していなかったのでよく判りません。こんなんで勘弁してくれますか?
投稿: 67camper | 2007年9月18日 (火) 21:47
こんばんわ。じっくり読ませてもらうと、またいろいろと・・・・・。
>>Yoさんがこの米Clef盤をかける時、「この盤、やけに重いんだよ。どうも普通のClef盤より厚いぞ」とうれしそうに言った。手に持ってみると・・・たしかに重い。黒のセンターラベルにも艶がある。僕は、若干動揺した(笑)自分の同じ米Clef盤、こんなに重たかったかな・・・? だから、この日の深夜、自宅に戻った僕は、まっさきに自分の米Clef盤~Flip Phillips Quintetを手に取ってみた。ああ、同じ重さだ。センター・ラベルの艶もある・・・よかったあ(笑)
bassclefさんは若干の動揺で済んだようですが私は大いに動揺しましたよ(笑)。だって私のROCK WITH FLIPはbassclefさん、67camperさんお持ちのVERVE盤ではなくCLEF盤(MGC-740)なので、きっとジャケが違うだけで盤は全く同じと思っていたからです。このCLEF盤重くありません。ちょっと他のCLEF盤(ピーターソンの背中シリーズ)も見てみましたが特に重くありませんでした。ただCLEFではなくNORGRANの「MEMORIES OF ELLINGTON / JONNY HODGES/MGN-1004」はめちゃくちゃ重くジャケットに直接レコードをしまう気になりません・・・こんな重いレコードを入れたら底がすぐ抜けるので。
だからY0さんやbassclefさんのFlip Phillips Quintetはきっとこんな感じの重さなのかと、そうすると単にジャケとタイトル違いだけではないのか? それにもう1つ気になることが・・・それはこのスタンパーはA面がMGC-740A、B面がMGC-740B・REとなっています。このB面のREってなんですか?いかにも再発ですよと言っているみたいです(笑)
まぁ、その重い盤と聴きくらべてみないとホントのところはわからないでしょうね。たしかCLEFでこれと全く同じパターンがBOB BROOKMEYERでもありましたよね。私はこれも後から出た盤しか持ってなくて・・。たしか67camperさんが両方お持ちでした。盤の重さとスタンパーどうなんでしょう?
投稿: NOT | 2007年9月18日 (火) 20:09
おおっと!TBできないですね。
当方の大仏のログは以下の通りです。
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/975867aeab5b341f7e856dfe111376a3
ややこしいことしてすみません。
投稿: 67camper | 2007年9月17日 (月) 23:24
bassclefさん,こんばんわ。以前に自分がアップしたMGC691の「大仏カバー」にコメントをいただいておりましたね。この時の一致した意見でも,フリップのバラードが良いって感じでしたね。結局何枚有るんですかねえ?NOTさんが言うように,グランツお得意の手法に翻弄されています。
クレフベースで行くと「屋上」(MGC637), 「大仏」(691), 「Swinging With Flip」(692), 「Flip」(693), 一応この4枚がライブラリに有るんですが,637は皆さんと同じRock with Flip(verve), 692, 693は国内盤です。
「THE FLIPS-BUDDY RICH TRIO」は見たことがないですね。ややこしくって頭が腐りそうです(笑)。グランツさん,ええかげんにしてよ。
とりあえず自分の大仏からTBさせてくださいね。
投稿: 67camper | 2007年9月17日 (月) 23:21
おお、 bsさん!コメントをありがとうです!
この「屋上で涼みフィリップス」のジャケット・・・ほんとにいいでしょう(笑)「何かの雰囲気」を持ってるミュージシャンを、こういうシチュエイションで撮った、アレックス・パオラという写真家も、また只者ではない・・・と思えてきますね。Norgran,Clefの10インチ盤にも、ホッジスやカーター、ウエブスターやエルドリッジ・・・ヒトクセフタクセの役者たちの「存在感」が溢れでてくるようなモノクロのジャケットがいっぱいありますね。ああ・・・あの辺りならジャケットだけでも欲しい・・・いや、やっぱり音盤も欲しいな(笑)
bsさんの前回記事~セシル・ペインのsavoy盤~僕のは日本コロムビアの再発LPですが、この前、探し出して聴いてみました。R.ウエストンの
Saucer Eyesはよかったです!B面、A面聴いてみて・・・bsさんがおっしゃるように、バリサク一本で片面は・・・ちと胃がもたれたかもしれません(笑)B面は・・・ドーハムの丸みのあるペットの音色が、バリトンの炸裂音をうまいこと中和するかのような、いいコンビネイションだと感じました。
投稿: bassclef | 2007年9月17日 (月) 21:18
NOTさん、さっそくの「フリップ病」コメントをThanksです!
>FLIP PHILLIPSの本質はミィデアム~スローの曲にあると思います~
いやあ・・・これはまったくもってその通りですよ!そして(ごく一般的には)フリップ・フィリップスというと・・・JATPでのスターソロイスト~ライブ盤を聴くと「フリップ・フィリップス!」というアナウンスに、それはものすごい歓声が沸き起こるのですよ~というイメージですよね。僕もそう思ってました・・・記事中のバラード2曲を聴くまでは(笑)JATPの諸作品の中でも「バラード・メドレー」がいくつかありまして、その中のフィリップスは、やっぱり味わい深い唄い口を見せてくれてます。
Rock with Flip(verve MG-8116)~僕の方も内容ダブリは承知でしたが入手しました。僕のRock with Flipは、黄色のverveトランペットのラベルで、ジャケットは、赤い色で男女が楽しそうに踊ってる写真のやつです。同一タイトルのUS:ClefとUK:Clef、それからverve(clef series)の音を比べてみたかったのです(笑)Verve Clef Seriesの(トランペット・ラベルの)音も、凄くいいですよ。Clefオリジナルとほとんど変わらないように思います。Clefオリジナルと比べると、やや乾いた感じが出てきて、シンバルなどもパリッとした感じになってる分、若干・・・中高音を上げてるかな?という感じはします。US:ClefとUK:Clefの中間くらいの感じかもしれません。
いずれにしてもNOTさんもおっしゃるように、特にVerve系の古い録音のものは・・・70年代以降の国内盤だとどうしても鮮度感が薄れてるように思います。
NOTさんの心を捉えたTenor Saxesの2曲~元ネタはフリップ フィリップス/バディ リッチ・トリオ(clef)のようです。ジャケットは・・・セピア・ピンクの色調で左上にフィリップスがブロウしている図、右下にリッチがスネアを叩いてる図~そんな図柄のやつです。
投稿: bassclef | 2007年9月17日 (月) 20:47
bassclefさん、NOTさん、67camperさん、こんにちは。この所、さっぱりコメント入れもしないのに、NOTさんちで名を挙げて頂き恐縮しております。
世で「名盤」と言われる作品は、決して大半の方がそう思っているわけではなく、野球で言えば、3割打者が名選手と言われるように10人中3名程の方達がそう言っているのではないかな?残りの方々はちょっと違った聴き方、意見をお持ちではないかな、と僕は考えています(汗)。だから、ジャズは面白いのでは。
このPHILLIPS盤のカヴァ、いいですねー。思わず広田弘毅の「風の吹くまでの昼寝かな」を想い出しました。僕はPHILLIPSの名は気になっていますが、一度も認識して聴いた事がありません。果たしてPHILLIPSに風が吹いたか、よく知りませんが、ぐっと引き寄せられますね。ヤバイ!
投稿: bs | 2007年9月17日 (月) 14:33
おはようございます。おおっ!FRIP PHILLIPS、今一番興味のあるテナーです。FLIPと言えばJATPでの「PERDIDO」のブローの印象がやたら先行していて実際国内編集3枚組みBOXセットの「JATP40年代」「JATP50年代」など25年くらい前から持っていても全然ピンときませんでした。その後「BUDDY RICH IN MIAMI」・・・当然国内盤です・・をトリスターノ門下生(RONNIE BALL、PETER IND)が参加しているという理由で購入した時もワン・ホーンでほぼ全編にFLIPがフューチャーされているにも拘らず大して印象に残りませんでした。
そんな印象が一変したのは前回bassclefさんが取上げられた「TENOR SAXES」を久しぶりに聴いた時から。ベースレスのサックストリオは実に新鮮でなによりFLIPのテナーが録音も含め素晴らしい。イエロー・ノーグランの「TENOR SAXES」は実は入手して4~5年は経っているのにこんなに良い演奏が入っているのを分からなかったのはほんと情けないです。
そのベースレス・トリオの入った「THE FLIPS-BUDDY RICH TRIO」は未だジャケすら分からない状態ですが、いずれきっと・・・・。今手元にはbassclefさんのFlip Phillips Quintet(clef MGC637)と同内容・別タイトル・別ジャケのROCK WITH FLIP(CLEF MGC740)があります。グランツお得意の手ですが良く知らないとうっかり同じ内容のものを買わされてしまいます(笑)。
「TENOR SAXES」のコメントにも書きましたがFLIP PHILLIPSの本質はミィデアム~スローの曲にあると思います。「PERDIDO」のジャケーとのブロー合戦で一般的な人気は出たのでしょうが本質を誤って伝えられたのはFLIPにとっては不幸でした。
それにしても最近前出のJATP等の国内盤を聴きなおしてるんですが音悪いですね。それに比べCLEFやNORGRANのオリジナル盤の音が良いこと!VERVE系は無尽蔵だし最近人気で値段も急騰していて・・・う~ん、困った(笑)。
投稿: NOT | 2007年9月17日 (月) 07:13