<ジャズ回想 第10回> ああ・・・この音だ。Yoさん宅、再・再訪記(その1)
いくつかの聴き比べを交えて「音楽」に浸った9時間。
推測だが・・・ジャズ好きという人種は「偏屈」である。もちろん、僕も例外ではなく、どちらかといえば狭い人間関係の下で生きている(笑) ところが、この3年ほどか・・・九州の新納さんの田園の中のレコード店~Ninonyno(ニーノニーノ)さんのBBS「こだわりの杜」に顔を出すようになって、そこでのやりとりを通じて、ジャズのお仲間が増えてきた。その後、このブログ<夢見るレコード>も始めて、さらに多くのジャズ好きの方と知り合うことができた。このごろでは、「杜」のお仲間と「ミニ杜」と称してオフ会的に集まったりもする。持ち寄ったレコードを聴いたり、しゃべったりしていると、本当に楽しい・・・そうして、判ったことがひとつある。「ジャズ好きはジャズ好きと語りたい」のである(笑) そして「オン/オフ」に係わらず、「語り合えるお仲間」がいるということは、素晴らしいことだ。
そんなお仲間のYoさんとは、たびたびジャズ話しのメールやり取りをしている。たいていは、最近入手して気に入ったレコードとか、逆にそうでもなかったもの、あるいは再発ものなどでも、やけに録音がいいと感じたものとか・・・そんなレコード話題である。レコードやミュージシャンに対する好み、あるいは録音に対する好み・評価などは、合ったり合わなかったりなのだが、そんなやり取りをしていると、「聴き比べてみたくなる盤」が、次々に浮上してくる(笑)
例えばこんな具合である。ある時、ラウズ~モンクのことから話しがグリフィン(リヴァーサイドの「ミステリオーソ」(nutty)に及んだ。
Yoさん~「モンクとやっているグリフィンは、緊張しているせいか大人しい」
bassclef~「いや、そんなこともない。いい感じでノッてるのでは」
お互いに「そうかなあ?」そして再聴してみるのだが、やはり意見は変わらない。それも伝える。またまた「う~ん・・・変だなあ」
その「ミステリオーソ」・・・双方の手持ちの盤は何なのかな?
う~ん・・・それじゃあ、ひょっとしたら録音の感じが違うかもしれんぞ(特にリヴァーサイドだから:笑)じゃあ、ぜひ聴き比べてみよう!・・・てな感じなのである。
Yoさん~Misterioso(riverside)黒・ステレオ《下の写真2点はYoさん提供》
《左写真:bassclef~Misterioso(riverside)青・小・モノラル》
この「ミステリオーソ」の聴き比べについては、すでにニーノニーノさんのBBS「こだわりの杜」に書き込みレポートをしたので、その書き込みを以下に再掲させていただきます。
モンク/ミステリオーソ(riverside)~
これは「モンクとのグリフィンはおとなしい感じ」というYoさんの印象~[ミステリオーソでは頼りなげに聴こえるんです。録音の所為かもしれません。モンクのピアノが強く明確に録られているので余計に音の小さなグリフィンがそのように聞こえるのかもしれません。ステレオだと左隅で小さくなって吹いているように聴こえます。(モノとステレオの違いも有るのかも?)]というYoさんと「いつものグリフィンだと思う」というbassclefのメールやりとりから、Yoさん手持ちの<黒・小・ステレオ>とbassclefの<青・小・モノラル>を、ぜひ比べてみよう!という経緯があったわけです。
曲はlet's cool one にした。この曲、途中でモンクらがバッキングを止めてしまい、完全にグリフィンのテナーだけになる辺りがスリリングだ。メロディがチャーミングで、モンク曲の中でも特に好きなのだ。
先に[黒・小・ステレオ]から~
聴き馴染んだあのメロディが始まる・・・ところが、グリフィンが左の方、それもかなり遠い。確かにYoさんの印象どおりで・・・・他の楽器とのバランスからいっても、かなり小さめだ。これは・・・「おとなしいグリフィン」になってしまっている(笑)これを聴いたのなら・・・たしかに「モンクに遠慮でもしているのか?」と感じてしまうだろう(笑)Yoさんに「う~ん・・・(なぜグリフィンが大人しい・緊張?と感じたのか)これで判った」と言う僕。Yoさん、ちょっとホッとしたような表情。
続いて[青・小・モノラル]~いきなりのピアノのイントロから音が元気だ。カッティングレベル自体もモノラルが高めにしてあるようだ。
そして・・・グリフィン。中央から太く、そして大きな音量バランスでテナーが鳴り始める。Yoさん「全然、違う!」さきほどホッとしたYoさん、今度は、モノラル盤の「粋のよさ」に、少々、悔しそう(笑)
どちらかというとステレオ派(特にライブ録音では)の僕でも、こうして続けて聴くと・・・この「ミステリオーソ」に関しては、モノラル盤の方が「音楽」が
楽しめる。う~ん・・・モノラルも悪くないなあ(笑)
それにしても解せないのが、この黒・ステレオ盤は、裏ジャケにray fowlerもクレジットされており、例の「変なステレオ3D図面」もある。
そして僕が聴いてきたステレオ盤(昔のポリドールの2枚組monk's world)でも、こんなに「遠いグリフィン」ではなかった。戻ってから聴いたファイブスポット未発表テイクでのグリフフィンも、中央やや左から、もっと大きなバランスで元気に鳴っていたのに・・・。この「黒・小・ステレオ盤」では、フォウラーが、意図的に、テナーを抑えたバランスでのミキシングをしたのかなあ・・・?当時のriversideは、ちょっと変則で、あるセッションなりライブの際、モノラル用の録音とステレオ用の録音を「同時に」やってしまったらしい。ミキシングで各楽器の位置、音量を「変えて」しまったのかもしれないし、録音の際の「マイクの位置取り」において・・・モノラル用の方にアドヴァンテージがあったのかもしれない(笑)
いずれにしても・・・モンクのファイブスポットは、本当にいいライブです。僕はもう大好きなレコードで、これでベースがアブダリマリクでなく(もちろん悪くないのですが)ウイルバー・ウエアだったらなあ(笑)と隣のkonkenさんに洩らした僕でした。
レコードというのは、普通は~普通でない場合ももちろんあるでしょうね(笑)~なかなか同じタイトルのものを何種類も集めない。しかし、そのレコードに「ラベル違い」があることが判っていて、しかもお互いの手持ちの中でそれらが揃ったとなると・・・これはやはりその「ラベル違い」で、どんな具合に音質が違うのか、あるいは違わないのか? そんなことを知りたい気持ちになるのも、レコード好きとしては無理からぬことだろう(笑)
さきほどの「グリフィン」と同じ経緯で浮上してきたここ最近の「聴き比べ候補盤」あるいは「お勧めの好録音盤」(ほんの一部)を以下に挙げてみる。
Lorindo Almeida/~Quartet(pacific:PJLP-7) 10インチ盤~[ラベルの艶:有り/無し]
Stan Getz/~Plays(clef:10インチ盤)と ~Plays(norgran:12インチ盤)と 同音源のEP盤(EP-755)
Oscar Peterson/We Get Requests(verve)~このレコードは、MGM-VERVEのT字ラベルなのだが・・・「モノラル溝あり」と「ステレオ溝あり」と「ステレオ溝なし」の3種あることが判ったので、それもぜひ聴き比べてみよう!とあいなった(笑)
(以下は、bassclefの思う好録音盤として)
Frank Rosolino/Free For All~[米specialty盤とセンチュリー国内盤]
Thelonious Monk/Blues Five Spot(milestone/ビクター)
Bill Evans/Time Remembered(milestone/ビクター)この2タイトルは共に
1982年頃発売されたriversideの未発表音源だ。
こんな具合に「聴きたい盤」が増えてくると、どうしても集まりたくなる(笑) そんなわけで半年振りにYoさん宅におじゃますることになり、今回はkonkenさんと2人で藤井寺に向かった。早めに出たのだが、関~伊賀辺りが事故渋滞で、そこを抜けるのに1時間以上もかかってしまった。トンネルの途中で止まってる時など~まだこの先、何時間待たされるかも判らないので~せっかちな僕は「チャンスは今日だけじゃない・・・」と、あきらめかけたりしたのだが、konkenさん「ここまできたら絶対に行く!」と力強い一言。じゃあ、ってんで、覚悟決めて、あれこれとジャズ話しなどして渋滞の苦痛を耐え忍ぶ二人。いいかげんイヤになってきた頃・・・天は我々を見捨てなかった(笑) 伊賀の「加太(かぶと)トンネル」を出ると、とたんに渋滞が消えたのだ。二人とも「やったあ!」 後はもう、飛ばすに飛ばす(笑)
そうして 11:30頃にはYoさん宅に到着できたのである。よしっ、これでまた「あの音」が聴けるぞ!
左側に手すりのついた、ちょっと急なこの階段を上り始めると・・・そういえば昨年の秋、この部屋に14人も集まったのだなあ・・・と懐かしいような気持ちになる。あの時は先に到着していたパラゴンさんが「ヴォーカル特集」を展開しており、階段の途中で漏れ聞こえてきたのは・・・キャロル・スローンだった。スローンのOut Of The Blue(columbia)からの・・・deep purple~イントロ部分での、弦を使ったちょっと不協和音のようなアレンジが特徴的なあの曲~が流れていたように記憶している。もっともこういう記憶は、後から自分の中で勝手に脳髄インプットされたりもするので、アテにはなりません(笑)
*10月の「大阪・神戸・秋の陣」会の模様は、拙ブログ記事に長々と書いてあります。こちらからどうぞ。
さて・・・今回の3人会は、ラウズ3連発から始まった。ラウズから始まり、そのまま「テナー特集」と化し、次に「聴き比べ」をやり、インストばかりではちょっと厭きるので、「ヴォーカル」や「ピアノトリオ」を混ぜ、再び「聴き比べ」。その後、ちょっとだけクラシック。それからアルトで、またヴォーカル・・・そんな感じで、実にいい按配に、次々と「音楽」が流れていった。ひとつの曲が終わると、短くその感想を言い合い、そして次にかけるレコードを取り出す・・・時間がどんどん経っているようでもあったが、3人とも休む素振りを見せない。そして・・・全く疲れない。まるで名手の吹く自然なアドリブのようではないか(笑)
Yoさんが最初にかけたのは、チャーリー・ラウズの Yeah!(epic) からyou don't know what love is。普通はバラードで演奏されることの多いyou don't know だが、ラウズは、あえて最初からベースがゆったりテンポの4ビートを刻むリズムを選んだようだ。そして、ペック・モリソンの強くギザギザしたような音色が、目の前のスピーカーから弾んだ瞬間・・・「ううっ。これは凄い!」と僕:bassclefは、 唸ってしまった。右隣に座ったkonkenさんも、やはり「うう・・」とスピーカーの方を見つめたままだ。
《上下の写真2点ともYoさん提供》前回、レコードによっては響きが膨らみすぎる場合のあった、ウッドベースの音が見事に締まっているのだ。いや、充分に存在感を感じさせながら、わずかに引き締まった感じになっているようなのだ。ペック・モリソンという人の参加レコードはそれほど多くないと思うが、そのいくつかのレコードで、音の大きそうなガッツあるタイプのべーシストだとは感じていたが、正直に言うと、ここまでペックモリソンが「凄い」と感じたことはなかった。
「凄い」というのは・・・なんというか、ペック・モリソンというべーシストの「音が大きい」ことが判るだけでなく、その一音一音に込める気合やら、ベースで紡(つむ)ぐライン全体の迫力・・・そんなものまで「判って」しまったという意味なのだ。
いかにも音が大きそうで太くて重くて、ちょっとギザギザしたような独特なモリソンの音色。心持ち、弾むようなビート感が心地よい。彼の刻む4ビートが見事にゆったりと、しかし決して鈍重にはならずに「音楽」を支えている。それに乗っかって、ラウズのテナーが深く沈みこむような音色でもって、自分の唄を吹き進んでいく。それから、デイブ・ベイリーの重心の低いドラムス。
それらがしっくりと溶け合った実に感じのセッションではないか。たぶん「音色」の相性までもがよかったのだろう。Yeah!という作品は・・・本当に傑作と呼んでもいいだろう。
そういえば、ラウズのテナーも、このEpic盤:Yeah!では、実に魅力的な音で録られているように思う。前々回の<夢レコ>では、ラウズの音色を「深い」と表現したが、Yeah!でもやはり・・・深い。その深さにさらに落ち着きが増して、どっしりした重さも加わっているような感じなのだ。
そのラウズのテナーの音色が、面白いことに、同じ時期の2枚のEpic盤~[Yeah]と[We Paid Our Dues]とでは、微妙に違っていたのだ。レーベルが同じでも「同じ音」と決め付けてはいけないようだ(笑)
以下、その比較の印象を少しだけ。(jazzlandのTakin' Care~も参考として聴いてみた)
Yeahの方~深みと重み、それに渋みがブレンドされたような音色。豊かに響く。ラウズは元々、わりとサブトーンを使うので、音色の輪郭自体も丸みのある方だが、やや膨らみ気味かもしれない。だがしかし、僕はラウズに関しても、Yeahでの音色の方が好みのような気がする。
We Paidの方~(Yeahに比べると)音色自体もちょっと締まり気味で、サブトーンなどの響きの余韻を程よく抑えたような感じ。だから・・・ラウズが少しだけ知性的になったような感じがする(笑)
Takin' Care(jazzland) からpretty strange ~この盤では、再び「膨らみ気配」のテナーになった。サブトーンの余韻もやや強調気味か。もちろん悪い録音ではないのだが・・・2枚のEpic盤の~両者共にどうにも魅力的なテナーの音色だった~直後に聴いたこともあり、「あれ?」という感じがするくらい「普通」のテナーの音に聞こえてしまったことも事実だが、まあそれくらいYeah!の録音が素晴らしいということだろう(笑)
・・・・・ラウズ3連発を聴き終えると・・・このYeah!を初めて耳にしたらしいkonkenさんも「ラウズも、いいねえ」と嬉しそうだ。
ハロルド・ランドやテディ・エドワーズ、それからこのラウズ・・・独りでじっくりと吹かせると実にいい味を出すタイプだと思う。その手のテナーのちょっといいレコードも、この後でかかることになる。
さて・・・今回は、いきなりの「驚愕のベースサウンド」で始まったので、その後かけたいろんなレコードのそれぞれのべーシスト達の「音の印象」を少しまとめてみたい。
《We Paid Our Dues(epic)黄・モノラル。写真2点ともYoさん提供》
ラウズ2枚目のレコード~We Paid Our Dues(epic) からは、バラード:when sunny gets blueを聴いた。
~ラウズとセルダン・パウエルが3曲づつ分け合っての1枚。交互に1曲づつ配置されているとのこと。ラウズの3曲は以下。
When Sunny Gets Blues
Quarter Moon
I Should Care
2曲のスタンダードなど、とても趣味のいい選曲だと思う。気になるペック・モリソンの名が、なぜかパウエルの方のセッションに載っている(笑)》
この曲でのべーシストはレジー・ワークマンであった。(このレコードでの)ワークマンは・・・ベースの音色がもうちょっと下の方に伸びたような感じ。音色の説明はとても難しい(笑)そうだな・・・ビル・エヴァンスのExplorations(riverside)でのラファロのベース音に近い感じかな。ワークマンもラファロと同じく一音一音をグウ~ンと伸ばすビート感を持つ弾き手だ。このレコードでも「巧いべーシスト」の音色だったが・・・その音量はたぶんペックモリソンよりも小さい。そして、ラウズのテナーのもっさり感には・・・ペック・モリソンの方が「相性」がいいように感じた。
いずれにしても、さきほどのペック・モリソンとはおもしろいように「音」が違う。いや・・・「音が違うことが判る」のだ。そしてそれは、それぞれの奏者にそれぞれの「個性」がある~そんな当たり前のことを、もう理屈ではなく目の前の音から確認できるということなのだ。
2人のベース奏者を比べただけでも、こんな風に「個性の違い」が見えてくる・・・これは面白いですよ(笑)
もちろん演奏の良し悪しや録音の具合によって、その「表われ方」に微妙な差はあるかもしれないが、音量・音圧、そして音色、そんなその奏者の「真実」を、そこにあるスピーカー(の間の空間)から感じとることができるのだ。聴く方には面白いが、演奏者には「怖い」ことだろうなあ(笑)
ちなみに、サックスやピアノは違いが判るが、ベースやドラムだと判りにくい・・・とよく言われるかと思う。管楽器やピアノの場合だと、その主役の吹くテーマやアドリブを聴き込めば(そして身体で覚えてしまえば)音色やら(特徴的な)フレーズなどから、各奏者の違いを聴き分けやすいのかもしれない。その点、たしかにベースが主役のソロイストとして、メロディーを弾いたり、アドリブを弾きまくることは少ない。しかし・・・僕は、ベースやドラムスの場合でも全く同じだと思う。ベースならその(好きになった)べーシストの演奏(ライン)を意識して、ある程度まで聴き続ければ、終いには「その奏者」のクセを身体が覚えてしまいます。そうなれば何かのレコードをメンバーを知らずに聴いたとしても「あれ?この弾き方は・・・」てな感じで「その奏者」だと、判るようになったりします。(もちろん判りやすい奏者と、そうでない奏者がいますが)
そうして、そんな「耳」(意識)になってくると・・・オーディオの「素晴らしさ」そして「怖さ」は、よりいっそう増すのかもしれない。
ベースの音がいいねえ・・・という感想をkonkenさんと言い合っていると、Yoさんが次なるレコードを繰り出してきた。
ソニー・ロリンズ/A Night At The Village Vanguard(bluenote)~UAラベルだったかな?~から softly as in a morning sunrise をかける。
*訂正~このbluenote盤は<RVG刻印ありのリバティー・モノ盤>でした(Yoさんコメント参照)
強烈な引っ張り力でウッドベースという楽器を雄大に鳴らしているであろうウイルバー・ウエア。
そのベース音は、ガット弦の特徴でもある、音色のエッジが丸く膨らみながら低い方に伸びるような音色だと思う。そのウエアの大きな音像が、充分な膨らみを持ちつつ、切れ味ある鳴りっぷりだ。
この曲でのエルヴィンはブラシで通すが、時にアタックを効かせたエルヴィンのバスドラが、コンパクトにドシッ!ドシッ! とすっとんでくる。乾いたいいドラムスの音だ。この頃のエルヴィンは、まだまだ端正な感じだ(笑)
僕は、もちろんこの「ヴィレッジ・ヴァンガード」は大好きなレコードで、以前にも記事にしたのだが、実は、このライブ盤の音については、ちょっとひずみっぽい雑な録音だと思っていた。しかし、このリバティ・ラベル盤は、ドラムもべースも、そしてもちろんロリンズのテナーも、いい具合にすっきりした、そして実にいい音だった。
以前からYoさんの装置では、ベースがよく鳴る。充分すぎるほどの音量・音圧がベース好きの僕にはうれしくなるようなサウンドだった。ただそれがゆえにレコード(その録音バランス)によっては、どうしてもベースが出すぎ・膨らみすぎの感じもあって、Yoさんももちろんそれを自覚されており、今回は、その辺りも調整をしてきたらしい。どこをどうしたとかは、例によって尋ねもしなかったが・・・出てくる音~その低い方から中音・高音のバランスは~さらに「いい方」へ(少なくとも僕の耳には)変わっていたのだ。
「ベースの音色」で言うと・・・低い方での響きの輪郭の広がり具合が2割くらい締まってきて、そのことで、ベースのライン(弾いている音程)が、より鮮明になってきた。「ベースの抜け」がぐんとよくなったのだ。特にウイルバー・ウエアとかジョージ・デュビュビエらの「大きく太く鳴らす」タイプのベースラインが、見事に「抜けた」ように感じる。今、思うに・・・どうやらYoさんは、「ベース音像膨らみの絞り気味調整」~その仕上がり具合を、ベースにうるさい僕に聴いて(聴きとって)もらいたかったのかもしれない(笑)
そして、ベースの音色の輪郭がややスリムになったことで、さらによくなった(と僕が感じた)のは・・・ドラムスなのである。実はベースの低い方とドラムスのバスドラ(右足で踏む大きい太鼓。直径が一番大きいので「ドン!」と低く鳴る)は、実際の演奏においても、わりと「かぶり」やすいらしく、バスドラがドン、ドンと大きめな音量で鳴ると、その瞬間(バスドラの響きの余韻が残っている間)自分で弾いているベースの低音が聞き取りにくくなることがあるのだ。そのバスドラが、以前よりすっきりしてきたようだ。バスドラ、ベースの中低音~その辺りの景色が、霞(かすみ)が晴れたように、クリアに浮かび上がってきたのだ。
そしてなぜか、ハイハット(左足で踏む~シンバル横向きに上下2枚に合わさったやつ。「ッシャ!ッシャ!」と鳴る)の音も、前よりくっきりと感知できたのだ。いや、以前ももちろん聞こえてはいたが、今回聞いたハイハット・・・シンバルの厚みというか・・・重みのある「ッシャ!」になっているのだ。特に冒頭でかけた、Yeah!(ドラマー:デイブ・ベイリー)とこの辺りは僕の錯覚かもしれないが・・・低音域のややかぶり的な要素が取り払われたことで、もともと鳴っていた中高音辺りのハイハットも、より実在感のある「鳴り」として浮かび上がってきたのかもしれない。あるいは、この「ハイハット」については「弦の艶が出てきた」ことと~ちょっと前の「杜」に、そんなコメントがあった~関係があるのかもしれない。
いずれにしても・・・ベースが豊かな響きはそのままに、よりタイトに少しスリムに(このことで、僕などはベースの音色により色気みたいなものを感じた)、しかもドラムスの方もぐっと見晴らしがよくなり、バスドラ、ハイハットもくっきりと浮かび上がる! これは・・・リズムセクションの動き・具合までじっくりと聴きたいジャズ好きには・・・もうたまらなく魅力のある音だったのだ。
~「じゃあ次はちょっと新しいエルヴィンだあ!」とkonkenさんが取り出したのは・・・
Elvin Jones/ Polly Currents (bluenote)liberty から Mr. Jones。
《写真2点はkonkenさん提供》
これは1968年だったかの録音で、だいぶエルヴィンの音が荒々しくなっている。テナーが凄い。このレコードには2人のテナー奏者がクレジットされていた。ジョー・ファレルとジョージ・コールマンだ。僕はジョー・ファレルはけっこう好きなので、初期のメイナード・ファーガソン時代のルーレット盤なども聴いていているが、なかなかワイルドな凄いテナー吹きだと感じている。長いソロを取るテナーがジョー・ファレルだろう。どうやらこの曲ではファレルだけがソロをとっているようだ。
エルヴィンのドラムス・・・この頃の録音になると、先ほどの1957年録音のコンパクトに締まった音とは、だいぶん違う。まず全体にドラムス(正に複数形のドラムスでないと感じが出ない)の響き全体がバカでかい!(笑)
スネアやらバスドラが、いちいち「ドカン!」「ドカン!」と鳴り響いている。いいんだもう・・・何でも。エルヴィンなら・・・許す(笑)
3人で豪快な鳴りのエルヴィンを堪能しました。しかしこの時代のエルヴィン・バンドのべーシスト~ウイルバー・リトル~は大変だったろうな・・・。さすがにエルヴィンが大きく鳴らしている時には、その響きに隠れがちだったが、それでもあのうねり・あの響きの中で、きっちりと芯のある強い音色が強力にビートを刻んでいるウイルバー・リトルもいいべーシストだ。
ああ・・・今日はベースばかりに耳がいく(笑)いや、耳がいかなくても・・・勝手に身体にベースの音が入り込んでくるのだ(笑)もともとベース好きの僕には、このYoさんの装置は、もう実に極楽なのであった(笑)
さて・・・そろそろ「聴き比べ」をやらねばならんね(笑)とYoさんと僕はゲッツの盤を取り出した。
同じ音源で4種の盤が揃った。
Yoさん~ Stan Getz/Plays(clef:MGC-137) 10inch
Yoさん~ Stan Getz/The Artistry(clef:MGC-143) 10inch
bassclef~Stan Getz/Plays(norgran:MGN-1042) 12inch
bassclef~Stan Getz/~Quintet(clef:EP-155) 7inch
ちなみに「子供キス」のジャケットで有名なStan Getz Playsだが、もちろん10インチ盤の方が古い。
Plays(137)とartistry(143)~こちらの方が元々の「子供キス」ジャケなのだ~の2枚の10インチ盤が発売された何年か後になって、12インチ盤のStan Getz Plays(1042)が出たのだろう。10インチ盤には各8曲。12インチ盤には12曲(137の8曲+143のA面4曲) 収録してある。
このスタン・ゲッツの聴き比べは、少し前に、ニーノニーノさんのBBS「こだわりの杜」の書き込みから浮上してきた話題だった。以下にちょっとその模様を転載します。
No.15098
ハンドルネーム:Yo (2007.3.8,14:58:03)
皆さん、ご無沙汰です。
ひょいと見たら10インチと12インチの話ですね。大概は10インチが先かなと思うのですが、Dukeさん、ひとつ下記の3枚の順序を教えて欲しいのです。(乱入すみません。)
Stan Getz Plays (Clef MGC137):Dec.12'52
Artistry of Stan Getz (ClefMGC143):Dec.29'52&Apr.16'53
Stan Getz Plays (Norgran MGN1042):Dec12&29 '52
Norgran12インチ盤が10インチのClef盤2枚をカップリングしてある感じですが、52年12月のセッションだけでまとめてあるので、オリジナルがどうなのか知りたいのです。特にあの有名なジャケがNorgran盤とClef143と同じなのでどちらが先か知りたいです。よろしくお願いします。
No.15099
ハンドルネーム:Duke (2007.3.8,16:06:44)
Yoさん、お久しぶりです。Goldmine Jazz Album Price Guideとw. Bruynicckx著Modern Jazzz Discographyの両方で調べた結果、Clef MGC 137とMGC 143は1953年、Norgran MGN 1042は1955年となっています。NorgranのほうにはApr.16'53のセッションは入っていないようです。Yoさんのおっしゃるように「Norgran12インチ盤が10インチのClef盤2枚をカップリングしてある」ということになります。ご参考になれば。
No.15100
ハンドルネーム:Yo (2007.3.8,16:49:02)
Dukeさん、ありがとうございます。
あのゲッツがサックスを抱いて子供のキスを受けているジャケがどちらが先か気になったんです。そうですか Norgran1042は2年も後ですか?12月の早い2つのセッションをまとめてあるので、ひょっとしたらClef143が最後かなと思っていました。・・・良かった。Clef盤大事にします。(笑)・・・でもClef盤のゲッツの音が特別すごいとは思わないので、Norgran1042も聴いてみたいですね。
No.15101
ハンドルネーム:bassclef (2007.3.8,19:24:31)
Dukeさん、みなさん、こんばんわ。
10インチと12インチ・・・なにやら面白そうな気配が(笑)Yoさんが挙げられたゲッツの3種、やはり10インチ2枚が先ですか。「子供にキス」のジャケットは、10インチだと[plays]ではなくて、artistryの方なんですね。
>Norgran1042も聴いてみたいですね~
Yoさん、偶然にもそのNogran1042(12インチ)なら持ってました(笑)
以前「関西・杜の会」(Yoさん宅)でもちらっとかけてもらったゲッツのclef・EP盤(time on my handsやらbody & soulなど4曲入り)の音もかなりいいぞ、と思ってるのですが、Norgranの12インチ盤の方も、ゲッツのテナーの音は・・・かなりいいように感じました。もっとも僕の好みのゲッツが、52年頃なので、何を聴いても「よく」感じてしまうのかもしれませんが(笑)
またぜひ10インチと12インチとそれと7インチでbody & soulなど聞き比べてみたいですね。
~こんな具合で、この「ゲッツ・聴き比べ」は、僕自身もものすごく楽しみにしていたのである。1952年のゲッツ・・・僕はこの頃のゲッツがどうにも好きなのだ。どの曲においても、ゲッツがあのマイルドなテナーの音色で吹き始めると、フレーズがどうだとかなど考える間もなく・・・その曲は「ゲッツの唄」になってしまう。もう何をどう吹いても・・・ゲッツなのだ(笑)言わば・・・too marvelous for words(笑) とにかく素晴らしい。
さあ、その1952年のStan Getz Plays・・・かける順番をちょっと相談した。
やはり時代の新しい方からということで、僕の12インチ盤Playsからにした。どの曲も素晴らしいのだが、どうせならEP盤(4曲収録)にも入っている曲にしよう、ということで、time on my hands を選んだ。
1 Norgran盤~ミディアムテンポにノッたピアノのイントロが流れてくる・・・すぐにテーマを吹き始めるテナー。盤質がそれほどいいとは言えないので、多少チリパチが入るが、ゲッツのテナーの音色は・・・くっきりとして充分に鮮度感のある悪くない音だ。ただ、中高音をわずかに強めにしたような感じもあり・・・だから、この12インチ盤でのゲッツのテナーは、ちょっとだけ硬質な感じに聞こえなくもない。というのも、僕はこのtime on my handsを、12インチ盤よりも先にEP盤で聴き込んでいたので、そのEP盤に比べての話しである。
10inch Clef盤~これが「Plays」だよ、と言われると、一瞬、たじろぐが(笑)・・・このイラストのジャケットも、さすがにデビッド・ストーン・・・実にいい味わいだ。なかなかお目にかかれない一枚でもある。裏を見て嬉しくなる。というのは・・・この10インチの裏ジャケットの写真(黄色のゲッツ)が、僕のEP盤と同じ写真だったのだ!
《10インチ盤3点の写真はYoさん提供》
さあ・・・と同じ曲、time on my handsをかけてもらう。イントロでは、それほど大きな差は感じなかったが、 ゲッツのテナーが入ってくると・・・う~ん、やはりだいぶ違うぞ・・・先ほどの12インチの方がすっきり感のあるちょっと新しめの音とすると、10インチの方は落ち着いた感じで、ややこもった感じもあるが・・・その「こもり感」が心地いいのだ。 ゲッツのテナーが、よりソフトにマイルドに聞こえるのだ。 「ソフト」と言っても、音色がふやけたわけではない。テナーの音色の肌触りが「より木目細やか」になったと言えばいいのか。 そうしてその「マイルド」さは、僕が以前から知っているEP盤でのゲッツの音と同質なものだったのだ。音全体のイメージとしては「温かみと品がある」ということかもしれない。
7inch Clef盤~このEP-15 5は以前にも<夢レコ>に登場させたことがある。ここ、Yoさん宅の10月の集まりの時、第1部の最後にかけてもらった。その時、たしかDukeさんがこう言った・・・「いつものゲッツと違う!」僕の推測では、その「違う」は、よりソフトにキメ細やかに聞こえる、という意味だったのだと、今は思う。7インチ盤は一般に盤質が良くないことが多い。扱い方の問題なのか盤の材質の問題なのかは判らないが、僕のいくつかのEP盤にも盤質のいいものはほとんどない(笑)そして・・・ゲッツのこのEP-155は、うれしいことに、盤質が最高なのである。このEP盤からの time on my hands は・・・音色の質感はやはり10インチ盤と同じ感じである。そして、もう少しだけテナーの音色に潤(うるお)いが増したようで、そのテナーの音色が、軽く「フワ~ッ」と浮かび上がってくるような感じでもある。う~ん・・・
やっぱりこの45回転はいいなあ(笑)
《EP盤~EP-149とEP-155。10インチ盤:Playsの8曲が、この2枚のEPに、4曲づつ収録されている。同じセッションからの音源で型番も近いのに・・・なぜか155の方が音がいい。ゲッツのテナーが、滑らかでクリアなのだ。コンディションの差だけではないように思うのだが・・・不思議である》
もう1枚の10インチ盤~artistryの方からも何か聴こう、ということになり、かけた曲は、A面のthese foolish things。さきほどのPlaysの8曲は、52年12月12日の録音で、こちらのartistyのA面4曲は、12月29日である。録音日はとても近い・・・なのに録音の感じはちょっと違うようだ。Yoさんも僕も、この点については同じような印象を持ったようだ。つまり・・・artistryも、もちろん悪くないのだが、ゲッツのテナーの生々しさ~そんな「気配」のレベルでは、どうも12日の8曲の方が「いい録音」のようだね・・・というような話しをした。 《写真3点:Yoさん提供~この10インチ盤のartistryが、「子供キス」の初出自ジャケットである》
・・・と、まあ、こんな 具合で会は進んでいくのだった。まだほんの少ししかお伝えしていないが、このままではあまりに長くなりすぎる(笑) だから、とりあえずここまでを「その1」として、ひときりつけよう。いったい「その~いくつ」までいくのだろう(笑)
まだまだお伝えしたいレコードのことや、聴き比べの話しもある。
次回をお待ちください・・・。
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コメント
寺院さん、初めまして・・・bassclefです。
寺院さん・・・凄い探求心ですね。10インチ盤で留(とど)まらず、SP盤まで辿(たど)りついてしまうところが・・・なんとも素晴らしい(笑)そして・・・これは興味深い発見ですね!
>クレフ10インチ盤の「’TIS AUTUMS」の後半でテープが伸びたようにピッチがグニャッと下がった様な音~
なんと!そうしてそういえば・・・この 'tis autumun については私の方もそういう「あれ?」という疑惑な場面があったような・・・ということを思い出しました。
本記事に書いてあるように、いわゆるStan Getz Plays(12インチ盤で「子供キス」ジャケのもの)については、私の方は~独CD、Nogran 12インチ盤、Norgrana EP盤、それからその後に10インチ盤のThe Artistry (子供キスのジャケ)という手持ちで、肝心のその10インチ盤Stan Getz Plays(こちらのジャケは本記事中写真のテナーサックスのイラストのもの)は、未入手なんですよ。
それで・・・その10インチと発売が近い(と思われる)EP盤EP-149(本記事写真のEP盤の緑色の方)収録の 'tis autumun を聴いてみました・・・「うん、なるほど!確かにゲッツのテナーが一瞬、その音のピッチ(音程)が・・・クウッと下がりました!その箇所は~終わりに近くのテーマのメロディ~《サビ部分のアドリブが終った直後のメロディ提示の8小節部分の3小節目~「G:ソの音」を伸ばすところ》
うんうん・・・確かにこれは、明らかに物理的な要因で音がベンドされたように下がる感じですね。普通に聴いていても明らかに違和感を覚えます。
そうして、寺院さんが仰るように、CDと12インチ盤ではそれほどの違和感は感じませんでした(ホンの・・・ホンの若干・・・ベンド感があるかもしれない)
ということは・・・初版発売の10インチと(それに近い?EP盤では、マスターテープ段階でのほんの一瞬の回転ムラか何かの要因で「下がってしまった」・・・そうして2年後の12インチ盤プレス時には、うまく修正したマスターでプレスした・・・ということなのかもしれませんね。
この ゲッツの 'tis autumun という名演奏に新たなこぼれ話しが生まれましたかね(笑)
Clef 10インチ盤のStan Getz Plays(サックスのジャケ)、それからもしSP盤(通常、片面1曲づつ)でこの 'tis autumun をお持ちの方・・・ぜひ聴いてみて下さい。私の勝手な推測では・・・SP盤には「グニャッ」は無い(テープからのカッティングでなければ)・・・いや、判りませんね(笑)
乞う情報。
寺院さん、また何でもコメントどうぞ~。
投稿: bassclef | 2011年2月13日 (日) 16:45
はじめまして、かなり遅れてのコメントです。
私もゲッツ プレイズはかなり好きです。
CDから入って→紙ジャケCD→レコード日本盤→
ノーグラン12インチ→クレフ10インチ→
ノーグランSP盤と追い求めてきました。
ここに来て人気のクレフ10インチ盤の
「’TIS AUTUMS」の後半でテープが伸びた
ようにピッチがグニャッと下がった様な音に
一瞬なります。12インチ盤や
CDでは勿論このような現象はありませんでした。
それでも10インチ盤は魅力的ですね。
盤質のよいUK盤を探しましたが残念ながら
10インチは無く、EP盤のみでした。
投稿: 寺院 | 2011年2月12日 (土) 23:38
いやあ・・・konkenさん、recooyajiさん、それからS田さん、4日(金)の集まり、お疲れ様でした。こうしてコメントをいただくと、僕もちょっと参加したかったなあ・・・と思う次第であります(笑)実は4日の夜(PM7時ころ)ちょうど近くを通りかかったものですから、乱入しようかなと思いましたよ。いや、しかしPM7時では終了していたでしょうね(笑)
でも、お二人のコメントから、この集まりの大体の流れが判りました。
>S田さんの70年代末~80年代のAORも私の昭和歌謡(美空ひばり、テレサ・テン、吉永小百合)にも興味が無かったようですね。なんとなくその雰囲気を察知して、最後にJazzを少しかけたのですが~
いやあ・・・この展開では、s田さんとrecooyajiさんのしゃべりまくりだったんでしょうね(笑)そして、その辺りの音楽に興味の薄いkonkenさんが黙ってお二人の話しを聞いていたのでしょう(笑)recooyajiさん、S田さん、もうちょっと早くその「雰囲気」を察知してあげないと・・・(笑)
そしてかけたジャズがこの辺ですね。
>Candy""Lee-Way""Go/D.Gordon"がやっぱ印象的でした。その後"Kelly Blue"がやっぱ印象的でした。その後"Kelly Blue"を聴かせてもらいましたが、やっぱBNはかなり個性的なレーベルなですね~
ブルーノート連発ですね(笑)この間の6人会でも、やはりrecooyajiさん本線のbluenoteのオリジナル盤が、一番いい「鳴り」してたようですね。bluenoteジャズのあの「熱さ」、そしてbluenote録音のあの「ぶ厚さ」が、recooyajiさんのジャズ好みと、やはり装置との相性が合う、ということなんでしょうか。
あのcandyでのソニークラークの輝くような音色とタッチ~押し込むような力感~素晴らしかったですね!
僕の手持ちからのフィニアス・ニューボーンのHere is ~(atlantic)(国内盤で残念!)での独特なピアノの音色(高音がキツメでややエコーかかりかな。いや、それよりなによりフィニアスのタッチが強い!)を楽しませてもらいました。あのピアノ録音、ちょっとクセがあるなあ、と思ってクレジット見たら・・・Van Gelderだったんです。なぜか・・・あのピアノ音、嫌いじゃないんですよ(笑)みなさんは、ちょっと?という感じでしたかね。キツメに感じたのかな? 僕の場合、ドラムや管楽器があまり堅め・キツメだとちょっとダメなのですが、なぜか・・・ピアノの場合はわりとキツメ(それは演奏者が強いタッチで弾いている場合に限るのですが:あたりまえですね:笑)でも、大丈夫なようです。モンクも、時に岩のように強い弾き方しますし(笑)
次は・・・白馬で集まりましょう。その後にもまた考えてこう(笑)
投稿: bassclef | 2007年5月 6日 (日) 12:19
konkenさん,この前はお疲れ様でした。(一週間に2度も会っていますので、どちらのことでしょう?笑)
でもS田さんの70年代末~80年代のAORも私の昭和歌謡(美空ひばり、テレサ・テン、吉永小百合)にも興味が無かったようですね。なんとなくその雰囲気を察知して、最後にJazzを少しかけたのですが。
僕自身はZombiesのCDとオリジLP(ステレオ盤)の聴き比べが一番印象に残っています。CDプレーヤーやそのセッティングの悪さを差し引いても、その差は相当ありましたね。このレコード、白馬に持っていこうかな?
投稿: recooyaji | 2007年5月 6日 (日) 11:36
はい、基本的に誘いは断らない主義の私としましてS田くんの誘いを受けホイホイと今週2度目のrecoojajiさん宅訪問となりました。前回のジャス中心の聴き会と違って今回はジャズ以外中心の鑑賞会でした。音楽の守備範囲はS田くんはスゴイです。S田くんもB氏も長年付き合っていますが、ここ最近音楽好きのかなり濃い人たちと知り合うにつけ、改めてこの二人はかなりマニアックな人間だと再確認しました。でもジャズしか聴かない私としてはBNオリジの"Candy""Lee-Way""Go/D.Gordon"がやっぱ印象的でした。その後"Kelly Blue"を聴かせてもらいましたが、やっぱBNはかなり個性的なレーベルなですね。
投稿: konken | 2007年5月 5日 (土) 00:03
recooyajiさん、先日の「ミニ杜」お疲れさまでした。6人でわいわいと・・・楽しかったですね。
そしてまた本日(4日)には岡崎組(konkenさんS田さん)と集まるとのこと・・・すごい気力・体力ですね(笑)またS田さんの好きなヴェンチャーズ(dolton?)かけるんでしょうね。あれ・・・よかったなあ。でも、あれは白馬では受けないでしょう(笑)
投稿: bassclef | 2007年5月 4日 (金) 07:48
bassclefさん、こんにちは。
僕は今日から4連休です、なんて言うと、仕事のbassclefさんは気を悪くされますかね?
>植木等の「無責任男」・・・痺れましたね(笑)「こういう盤は、10インチとは呼ばずに25cm盤と呼びましょう」とか僕が言ったら・・・みなさん、シラけてましたね(笑)
いえいえ、僕も大好きです。珍盤・奇盤好きな悪趣味な男ですから。
>それと話は違いますが昔の日本のペラジャケ、何枚か持ってますがどれも音が良くて気に入ってます。
D35さんに同感です。この時代のもののほうが素直な音のような気がします。
この前、「東海ミニ杜の集まり」に来られなかった岡崎のS氏に声をかけています。GW中に集まれるか、どうか?
投稿: recooyaji | 2007年5月 3日 (木) 09:56
おお、D35さん、コメントどうもです!
昨日(4月30日)は、「東海ミニ杜の集まり」お疲れさまでした。夕方には拙宅にも寄っていただき、狭い部屋に6人も入って、レコードかけたり、いろんな話しになったりで、楽しかったですね。僕も自分の装置を「真空管」に換えてから、それまでより明らかに「人の声」が、生々しく温かみのある声になったように感じてます。だから・・・それまでより、ヴォーカルものを聴く機会も増えてきて、だいぶヴォーカルアルバムも増えてきました。アン・バートン、アイリーン・クラール、キャロル・スローン以外では、ジューン・クリスティ、それから初期のクリス・コナーあたりが好みです。
東芝のあれ・・・「エヴァー・クリーン」でしたか(笑)訂正情報、thanksです。
東芝というと・・・僕らの世代は「加山雄三」を思い出したりしますね。それとクレイジー・キャッツ! あっ、昨日、recooyajisさん宅で聴いたあれ、植木等の「無責任男」・・・痺れましたね(笑)「こういう盤は、10インチとは呼ばずに25cm盤と呼びましょう」とか僕が言ったら・・・みなさん、シラけてましたね(笑)
う~ん・・・残念だあ(笑)
投稿: bassclef | 2007年5月 1日 (火) 22:15
こんばんわ、今日(4/30)はお世話になりました。いつもの様に濃い一日でしたね(笑)。
東芝の赤盤はエバーグリーンではなくてエバークリーン Ever Clean(いつまでもキレイ)だと思います。
今日お話した様にこの前ペラジャケのピアフを手に入れたばかりなので、余計なお世話でしたスミマセン。
私の数少ないカラー盤のなかで気に入っているのはfantasyのJEAN HOFFMAN です。古いfantasyはカラー盤が多かったのかしらん?
それと話は違いますが昔の日本のペラジャケ、何枚か持ってますがどれも音が良くて気に入ってます。
昔の方が丁寧にレコード作っていたのかな?と思ってしまいます。
投稿: D35 | 2007年4月30日 (月) 23:42
mono-monoさん、コメントありがとうございます。そういえば、ちょっと前には<ワガママおやじさん>のブログにて出会いましたね(笑)オードリーのFunny Face・・・激賞されてました。いい曲といい踊り(アステア)のミュージカル風・・・オードリーにはちょっと合わない部分もあったかもしれませんが、ユニイクないい映画でした。僕はとにかくオードリーが出ていれば、それでいいのです(笑)
mono-monoさんが>ヒヨッコなどとはとんでもないですよ。さらりとチェット・ベイカーSingsの7インチを揃えていたりする方が何をおっしゃる・・・(笑)
「カラー盤」~いいですよね。何かこう・・・華やかで(笑)
東芝が昔、赤盤に拘っていたのは(初回プレス分のみ、という時代も合ったようです)あれ、「エヴァー・グリーン」(だったか?)とか呼んで、要は「ホコリがつきにくい」「音がきれい・かわらない?」そういう付加価値をアピールしていたらしいですが・・・結局は、大規模に広まる、ということにはならなかったみたいですね。まあだからこそ、いまだに「カラー盤」に、+人気が付くのでしょうね。
そういえば、僕の日本ポップスのシングル盤で、唯一のカラー盤は、山下達郎の「クリスマス・イヴ」(moon)です。たしか「白」なんですが、あれを見つけた時は、ちょっとうれしかったですね(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月30日 (月) 22:21
私のようなヒヨッコには皆さんの濃いィ雰囲気壊しちゃうんで混ざれないなァ、なんて思っておりましたがカラードvinylの話題にお邪魔させていただきます(笑)
赤盤といえば、ルーレットにもありますね。
アトミック・ベイシーなどあるようですが、私のところにも何故か1枚だけあります。
でもジャズではなく、ロニー・ホーキンスという、カナディアンロッカーです。
これはこれでイカシた1枚です。
>> 僕なども実はちょっと「色付き盤」好きかもしれません(笑)
よ〜く分かります。
シングル盤の箱漁ってて視界の端に入ろうものなら反応しちゃったりして(笑)
そういえばピクチャレコードなんてのも…脱線しすぎですね(爆笑)
投稿: mono-mono | 2007年4月30日 (月) 18:48
67camperさん、またまたコメントどうもです!NOTさんへのコメント返事に「世の中にはcoloured vinylマニアもいる」と書きましたが・・・僕なども実はちょっと「色付き盤」好きかもしれません(笑)というのも、リサイクル屋さんの「ガラクタレコード」(これは比喩ではなく文字通りのダメダメ盤)探ってて、東芝製の赤いのを見つけると・・・それがムード・ミュージックみたいなのでも欲しくなったりしますから(笑)「ロミオとジュリエット」のサントラ・赤盤などは、喜んで入手しました。
camperさん・・・Bel Canto盤のblue wax、お持ちですか!僕の数少ないblue waxが、実はそのBel Canto盤~Jazz On The Bounceなんです。ちょっと濃い雰囲気のジャケットですが(笑)内容はいいですよ。Curtis Counce(多分、ハロルド・ランドとジャック・シェルダンか)とBuddy Colletteのクインテットが片面づづ入ってます。
この盤は、ちょっとだけ「お宝」だと思ってます(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月29日 (日) 23:46
NOTさん、「カラードvinyl」情報のコメントをThanksです!NOTさんもご存じないというJAZZ CONTRASTS・RIVERSIDE12-239の「赤盤」・・・かなりのレアものみたいですね。僕もネットで見たのはただ一度ですから。あれは・・・夢だったのかな(笑)
James Moodyのあの「虹色盤」いいですね。あれをお持ちのcamperさんとNOTさんがうらやましいです。それにしても・・・2.25万というのは・・・ちょっと高すぎですよね。でも・・・世の中にはcoloured vinylのマニアという人もいるでしょうから(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月29日 (日) 23:29
bassclefさん、NOTさんこん○○わ。
最初にカラー盤を見たのは,自分の記憶ではビートルズのオールディーズかアビーロードだったと思います。こう言う方多いですよね。多分。
自分もカラー盤はfantasyがほとんどです。例の赤盤,青盤ですね。
NOTさんも所有されている,MOODYのアーゴ盤の25200円って本当ですか?2520円の間違いじゃないですよね!
他にはあまり思いつきませんがヴVOCALモノのFran LacyのBel Canto盤がblue waxだった気がします。
投稿: 67camper | 2007年4月29日 (日) 07:59
こんばんわ、遅くなりました。
>>そのJAZZ CONTRASTS・RIVERSIDE12-239~これの「赤盤」ご存じないですか? 確かに見たことがある(ネット)のですが。riversideで他に「カラー盤」はないように思いますし・・・。
見たことないですね~。RIVERSIDEというよりPRESTIGEやBLUENOTEもカラー盤は見たことはありません。ただPACIFICのEARL ANDERZAやCARMELL JONESにもカラー盤があるようですのでRIVERSIDEにあっても不思議ではないですね。いずれにせよFANTASYのようにやたらあるということはなく極めてレアと言えるでしょうね。
ちなみに以前67CAMPERさんが取上げられたJAMES MOODYのプロモ・オンリーのけばい虹色盤(私も持ってます:笑)今日、レコ屋の壁に飾ってありましたがナント25200円もしていました。JAMES MOODYですよ、シンジラレナーイ!(笑)。
投稿: NOT | 2007年4月28日 (土) 22:06
シュミットさん、コメントをThanksです。
いやあ・・・そちらでもジャズ集まり、やってるんですね。素晴らしい!(笑)
>モントローズ「the message」~おおっ!あのjaro盤ですか。めったにお目にかかれないjaro盤のステレオ/モノラル聴き比べとは・・・贅沢な会ですね(笑) そういえば、このYoさん宅集まりでも、そのjaro盤のモンテローズ、かかりました。曲はたしか・・・straight aheadだった。あれ、ステレオ盤だったかな? というのも、ピート・ラロカのドラムスが右側で響いたいたような記憶が。そしてそのドラムスのエコーがややきつくて・・・しかしそれは、人口的なエコーではなく、録音した時の部屋そのもが響いてしまってるのでは?という話しになったのです(笑)
あのjaro盤~ラベルの上30度くらいが三角で変な人間マークが付いてるんですが、その色分けが、「白」と「水色」でしたか。プロモ盤のラベルは、たしか・・・その「色分け」分布が逆になってるんです。
>マリガン「meets getz」のstereo~
それって・・・たぶんStereophonicラベルのやつでしょうね。僕のはMGV-8249の「黒・トランペット」ですが、そのStereophonicラベルも何度か見かけて、欲しいなあ・・・と思ってたんです(笑)
>左にリズム・セクション、右にゲッツとマリガン~
たしかに、どうせ「ステレオ」にするんだったら・・・ゲッツとマリガンを左右に振った方がいいのにねえ(笑)
でもまあ・・・クール・ストラッティンなんかもたしかリズムセクションが片寄ってたような記憶があるし。まあ・・・僕の場合は、わりと単純な「ステレオ録音好き」なんで、各楽器の配置は案外、気になりません。その楽器の「音」に鮮度感・音圧感・存在感があれば、いいんです(笑)
Verveの「ステレオフォニック」の場合・・・もともとが「ステレオ録音」なら、音自体の鮮度はいいような気がしますが、そのマリがン~ゲッツはどうだったんでしょう?
投稿: bassclef | 2007年4月25日 (水) 21:56
dukeさん、返事コメントが遅くなりましてsorryです。貴ブログ<デューク・アドリブ帖>の方、いつもどうにも参加したくなる「あなたのベスト~」ですね。今回の「パリの4月」・・・いい曲ですよね。dukeさんといえば・・・「杜」のニーノニーノさん~DUKEさんと同じハンドルネイムでしたね。ぱっと見の読者さんには区別がつかないかも。これから、こちらでは、dukeさんのことを「北のdukeさん」と呼びましょうか(笑)
チャーリー・ラウズの77年の「Moment's Notice」(Jazzcraft)~>ラウズが前面に出ています~
とのこと。この盤はたしか・・・bsさん(BLUE SPIRITS)にも登場していたような・・・。近年録音のものにも係わらず、こうしてジャズをよく知るお二人が挙げる、というのは・・・やはり「何か」がある盤なのでしょう。
ラウズという人をさらに知るためには・・・この盤も聴いてみないといかんですね。
投稿: bassclef | 2007年4月24日 (火) 23:43
今晩は、シュミットです。
たまたま、今月、知人宅にて「mono vs stereo」という企画で20数枚の聴き比べをやったもんで、今回のbassclefさんの文章はとくに興味深く読ませてもらいました。
私たちのをちょっと紹介しますね。おもしろかったのは、コニッツ「motion」。このハードボイルド・コニッツにはmonoが断然優勢だったみたいです。monoのドライ感が好評でした。
モントローズ「the message」。このmono vs stereoは贅沢でした。オリジで両方きけましたから。特にstereoでのタイトル曲後半、私のfresh sound盤では、モントローズとラ・ロッカのまあ「掛け合い」ちゅう感じですが、本家ではまさに「対決」ですね、オーディオ素人の私にもこのラ・ロッカの凄さは実感できて、これにはまいりました。
あと、ピーターソンの「we get requests」。貴ブログにも登場しますよね。やっぱりこのstereo(T字溝なし)はすごいです。sabaよりジャズ的に感じます。
あと、笑っちゃったのは、マリガン「meets getz」のstereo。なんと左にリズム・セクション、右にゲッツとマリガン。なんちゅうステレオ感覚。個性的といえば個性的ですが。
次回も期待しております。
投稿: シュミット | 2007年4月24日 (火) 22:45
おおっ、konkenさん、どうもです!
ホント、あの3人の音聴き会は、あっという間の9時間でしたね。それにしてもあれだけの枚数をかけると・・・レコード係りのYoさんは、さぞかしお疲れになったでしょう(笑)<Yoさんとパラゴンさんへの返事のコメント欄に、「テナー特集」と「ヴォーカル特集」のレコードのタイトルだけ載せました>
いいノリの会だったですね。またYoさんに無理を言って・・・1年に1回くらい、お願いしましょう(笑)
>同じ演奏なのに録音によってこんなにも印象が変わってしまうというのはレコードでしか聴くことが出来ない我々にとって録音技師の重要性を改めて実感~
いやあ・・・全くその通りですね。それにしても、「同じレコード」であれだけ「違う雰囲気」になってるものは珍しいでしょう(笑)
「ステレオ」と「モノラル」ということでなくても、いわゆるレコードに入ってる音というのは・・・「録音された音」なわけで、それは・・・あるエンジニアが「造りだした」音かもしれない・・・実際、僕らは、レーベルでの音造りの違いも、ある程度は認識した上で(というか自分なりの判断をもって)いろんな「ミュージシャンの音」を聴いていく~そういうスタンスもある程度は必要なのかもしれませんね。例えば・・・チェンバースのベース音ひとつとっても[prestige]と[columbia]では、だいぶんその「肌触り」が違いますものね。それに対する「好み」はあってもいいと思うし、どちらが(自分にとっての)「真実の音に近いのか?」など推測しながら聴くってのも・・・おもしろいじゃないですか(笑)
konkenさん手持ちのヴォーカル盤~あのマーレーンは・・・温かくて、実にいいヴォーカルだねえ・・・。あれは、いいレコードです。また後期のマーレーンも聴かせてください。
そういえば、さきほどのレーベル違いでの音の話しにもなるけど、RVG録音の中でも、savoy盤でのベース音やドラムス音などは、(僕には)ちょうどいいバランスに聴こえます。
savoy・・・侮れないレーベルです!(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月24日 (火) 21:58
NOTさん、またまたどうもです!
bsさん発信の「リヴァーサイド:ステレオ盤(金色シール付き」~これも興味深い話題ですね。「シール付き」というと・・・なんとなく「初回発売分」にだけ付きそうな感じしますよね。そのタイトルとしては、やはり初期ものであることには間違いないでしょう。
リヴァーサイドというレーベルは、前のコメントにも書きましたが・・・タイトルごとでの「音の違い」がけっこうありそうですよね。
一般的には「大人しい録音」というイメージだと思いますが、たまに、ブルーノートも真っ青の「ド迫力」のモノラル・強音圧の盤があったり(笑)(例:ジョニー・グリフィン[Big Soul Band])
それと、記事中の「モンク:ミステリオーソ」やNOTさんが挙げたケースのように、「ステレオ盤」と「モノラル盤」での(激しい違い)もあるようだし(笑) そんなバラツキみたいなものが多いのだけれど・・・riversideというレーベルは、なにか人間的な感じして・・・好きなんですよ(笑)
ところで、NOTさん、そのJAZZ CONTRASTS・RIVERSIDE12-239~これの「赤盤」ご存じないですか? 確かに見たことがある(ネット)のですが。riversideで他に「カラー盤」はないように思いますし・・・。
投稿: bassclef | 2007年4月23日 (月) 23:40
Yoさん、さっそくの「Epic盤の音・印象」Thanksです!
>YEAH!はEpicには珍しく「ゆるさ」「ルーズさ」が感じられ、ラウズのトーンに深みを与えて「ラウズらしさ」を上手に強調し、聴くものを引き込む素晴らしい音に仕上がっているように思います~
う~ん・・・巧い描写ですね。たしかに(僕の思うところの)「ラウズらしさ」を一番、感じるのは・・・YEAH!の音でした。もちろん、We Paidの「ちょっと知的な」ラウズもまたよかったですよ(笑)あのwhen sunny getz blueもそうでしたが、ラウズという人は、選曲の趣味がいいですね。バラードを好きそうだし、なにより「自分に合う」曲を、自分らしさが出るようなリズム、テンポで料理している・・・そんな感じがします。また「モンクとのラウズ」に拘るようですが(笑)
モンクとのラウズには、そういう意味での「自分らしさ」は、希薄だったようにも思えてきます。モンク曲でのラウズもマイ・ペースといえばマイ・ペースなんでしょうが(笑)やっぱり「人の好さ」が出て、もうひとつ「自分の持ち味」までは出てないようにも感じられます。まあ・・・それくらい、Yeah!やWe paid、それにTakin' Careなど自分のリーダーアルバムが素晴らしい!ということだと思います。
投稿: bassclef | 2007年4月23日 (月) 23:29
おおっ、パラゴンさん!いやあ・・・一緒に集まれなくてこちらも残念でしたよ、ほんとに(笑)この会ではkonkenさんが、いくつかの渋いヴォーカル盤も持ってきれくれたので、それらもインスト盤の間に巧いこと混ぜながら聴きました。それと会の終わり頃は「ミニ・ヴォーカル特集」になりました。どんなのを聴いたか・・・ちょっと以下に。
Annie Ross/Gypsy(world pacific)から
Overture
Everything's Coming Up Ross
Marlene/Marlene(savoy)から
Some Oter Time
If I Love Again
Darlene/The Nearness Of You(epic)
Greetje Kauffeld/Clifford : Sings To A Tribute To Clifford Browon(オランダomega)から
I remember Clifford
以上~konkenさん手持ち盤。
ジュリー・ロンドン~cry me a river(liberty)EP盤
カーメン・マクレーの「唇ジャケ」 10インチ盤
エラ(decca)の mellow mood12インチ盤の聴き比べ
~米decca(~ジャケがいつものグレイでなくエラの鮮明写真のやつ)
と英brunswick(カラー写真のエラ)
アン・バートン~ballads & burton と blue burton を以下の3種の盤で聴き比べ。
Artoneのオリジナル~ballads & burtonArtoneの2nd?(2枚組の1976年の)
オランダCBSの盤(blue burtonのみ)
サラ・ヴォーン~swingin' easy(emarcy) b:リチャード・デイビス/ds:ロイ・へインズ/p:ジミー・ジョーンズ)から
polka dots & moon beams
After Hours(roulettte)
伴奏はドラムレスで、b:デュビュビエ、g:マンデル・ロウから??
以上はYoさん手持ち盤。
。まだあったかもしれませんが(笑)だいたいこんなヴォーカルを聴きました。どちらかというと・・・「反・美女ジャケット」かもしれませんね(笑) この辺りについても、おもしろい話題がいくつか出ましたので、また「その2」「その3」として載せたいと思います。
パラゴンさん、まずは白馬で!(そしてそのうちには、konkenさん共々、そちらにもおじゃましたいです:笑)
投稿: bassclef | 2007年4月23日 (月) 23:12
bassclef さん、いつもより早いソロで、吹きだしたら止まらない長いフレーズ、圧倒されました。
ジャズ喫茶巡りをしていた頃、同じアルバムなのにこうも違うものかと思ったケースは幾つもあります。それは再生装置によるものと思っておりましたが、同じアルバムのモノとステ、オリジナルとセカンドを聴き比べて目から鱗が落ちる思いでした。オリジナルに優るものはなしの風潮ですが、時に再発が馴染む場合もあります。ジョー・スタッフォードの「Jo+Jazz」は好きでしてオリジナルとソニーの再発を持っておりますが、再発の方が全体に高域が伸び、ジョーも若返っております。まぁ、女性は幾つになっても肌と声は若い方がよろしいということでしょうか。(笑)
再びラウズを話題にされておりますが、77年の「Moment's Notice」(Jazzcraft)はラウズが前面に出ています。これはサイドの Hugh Lawson ,Bob Cranshaw ,Ben Riley や録音のせいではなく、ラウズの貫禄と余裕と思っております。モンクの影は全くありませんよ。
投稿: duke | 2007年4月23日 (月) 22:43
しかしこのブログの読者は反応が早いですねぇ。この重量級の長文は相当ジャズが好きでなければ読み切れないにもかかわらず今日初めて見たらすでに10以上のコメント、皆さんの濃さに圧倒されてコメントしずらい当日の参加者です。
昨年秋初めてyoさん宅の音を聴いた時の感動は忘れぱられませんでした。そして再びあの音を味わうこと本当に楽しみにしていました。今回はその音をほとんど独占状態で聴けたことだけで満足でした。最初のラウズ3連発はもうド迫力!目をつむっていたらすぐ前で弾いてるんじゃないかと思うほど。
前回はパラゴンさんも我々が到着する前は独占状態で好きなヴァーカル楽しんでたじゃないですか(笑)?パラゴンさんちの音も聴かせてくださいよ。
しかし「ミステリオーソ」の聞きくらべは同じ演奏なのに録音によってこんなにも印象が変わってしまうというのはレコードでしか聴くことが出来ない我々にとって録音技師の重要性を改めて実感ですね、まぁこの場合同じ技師によるものですが、当時まだステレオ再生が普及しきっていない時代背景からモノ録音を優先したんでしょうかね?
当日は「次は何を聴きましょうか?」などという余地なく次々に聴き続けましたが正直全く疲れることなく知らぬ間に時間が経ちました。これはホント癖になりますよ全く。
改めてyoさんありがとうございました。
投稿: konken | 2007年4月22日 (日) 23:39
こんばんわ。今日はbassclefさん、67camperさん、それと自分のところのブログと盛り上がって凄いですね(笑)。さて、bsの鋭いご質問ですがSTEREO版の「JAZZ CONTRATS」持っていませんのでいい加減な答えしかできません。
>>以前、ドーハムの‘JAZZ CONTRASTS'のstereo金シール盤を手に入れましたが、全くボヤケた音だったので後でモノラルに買い換えた記憶があり、それ以来、この金シール盤を敬遠していて、他の盤を買い逃していますがどうなんでしょうか?
「JAZZ CONTRASTS・RIVERSIDE12-239」、SONNY ROLLINSが入っているので喜んで買った盤です。白オリジナルと小青(3RD)の2枚ありますが残念なことに両方ともモノラルです。最後の「LA VILLA」が好きですね。ご指摘の金色シールの貼ってあるSTEREO盤は1105番でごく初期のもの(STEREOは1101番から)ですので良いはずなんですけど。たしかモノより1曲少なかったと思います。この後の1106番(MULLIGAN MEETS MONK)や1107番(THAT'S HIM /ABBEY LINCOLN)はMONO、STEREO共に所有していてとても良く特に1107番はSTEREOの方がずっと素晴らしいと思っています。この辺のことは以前MONO VS STEREOとして自分のブログで検証しました。
番号が進むと中抜けのようなものも目立ち、STEREO盤が良いのはごく初期ということで金色シールのあるものと自分の目安にしていたんですけどbsさんに検証されてはタジタジです、認識を改めます。
投稿: NOT | 2007年4月22日 (日) 22:15
bsさん、ちょいヒサです。bsさんのHP/BLUE SPIRITSの方、ブルー・ミッチェルやファッツ・ナヴァロと渋いトランペットが続きますね(笑)ナヴァロの「ノスタルジア」(savoy)は、日本コロムビア盤で持ってますが・・・あのセッションにラウズが入ってることは失念しておりました。ラウズって、すでに1947年のbluenoteのナヴァロのセッションに(アーニー・ヘンリーと共に)参加してますね。想像以上いキャリアの長いミュージシャンだったのですね(笑)
そのラウズが充分に円熟したかのようなYEAH!(epic)~僕の方もCBSソニーの1100円盤ですよ(笑)でもあのステレオ盤も・・・ホント、なかなかいい音と聴いてます。この記事中のYoさん宅から戻ってすぐに聴いたのが、このYEAH!でした。ステレオでもけっこう中央に集まった感じで、モリソンのベースとラウズが中央から太っい音で鳴るし、ちょっと左寄りのピアノも、ちょっと左寄りのデイブ・ベイリーのハイハットの音も重く鳴っているので(ように聴こえます:笑)、充分に「いい録音」を感じられました(ちょっと・・・強がりかな?:笑)
「Epicレーベルの録音の良さ」については、Yoさんから明快な説明(描写)コメントを頂きましたので、そちらをお読み下さい。
Jazz Contrast・・・ドーハムとロリンズのあれですね。リヴァーサイドは・・・どうやら「いい録音」と「良くない録音」が両極端に無作為に出てくるような感じ、ありますね(笑)「録音」に関してだけ言えば・・・まあ柔軟性があるというか・・・安定性がないというか(笑)
イマイチ、方向性というかポリシーみたいなのは希薄かもしれませんね。ひとつ特徴かな・・・と思えるのは、リヴァーサイドの音というのは、しっとりしてるように感じますね。
そういえば、このJazz Contrast(riverside)の「赤盤」をネットで見かけたことがあります。あれ・・・欲しいなあ(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月22日 (日) 22:02
Yoさん宅での9時間にも及ぶマイリマシタとしか言えないミニ杜のレポート、いつでるかと楽しみにしていました。あのゆったりとした部屋で3人での聞き放題を想像するだけで・・その場にいたかった・・と、思うばかりです。相変わらず(褒めてるんですよ)全部読むのも一苦労でしたが、せめて気持ちだけはその場にと読ませていただきました。ただ一言、ほんとに好きなんだなあ、そして真剣に聞いてるんだなあ・としかもう言えません。それに比べ、自分はボーっと聞いてるだけなんですよ。
投稿: パラゴン | 2007年4月22日 (日) 21:53
bassclefさん、早速長文のご返事有難うございます。あの日の長時間の音聴きは疲れたようで、全く時間の過ぎるのが惜しかったですね。音や音楽に対する感覚が少しづつ違う人たちが同じ音楽、音を聴き、いろんなことを言い合う・・・本当に楽しいです。
ミステリオーソ・・・いろいろな盤を聴けばこの不思議さが分るかもしれませんし、又いい盤も見つかるかもしれませんが、あのモノオリジ盤のすごさ、心地よさを思うと、モノオリジを買うべきでしょうね。私は探します(笑)
Epic・・・別に私の専門ではないですよ。(笑)私の勝手な私的感想だけ言わせて貰います。・・・エピックの音は乾いた音の中にしなやかさと実在感を合せもった素晴らしい音だと思っています。しかしその再発盤の中には乾いた触感だけが残りメリハリだけが先行したような音のものも有るように感じています。YEAH!とWe Paid~を比べると、We Paid~の方が典型的なEpicの良音で、YEAH!はEpicには珍しく「ゆるさ」「ルーズさ」が感じられ、ラウズのトーンに深みを与えて「ラウズらしさ」を上手に強調し、聴くものを引き込む素晴らしい音に仕上がっているように思います。再発盤や国内盤は聴いていませんが、この音なら、テープ劣化が少なければなかなかの再発盤が存在するのではと思います。今度Classic Record社の高音質盤と比較できる機会があるようで楽しみにしています。
投稿: Yo | 2007年4月22日 (日) 21:05
おお、Yoさん!この3人の音聴き会、ホントにお疲れさまでした!(笑)それにしてもあれだけいろんなレコードを聴いても、まだ「あっ、アレを聴かなかった」とか浮かんできたりしますね(笑)仮にあの倍くらい時間をとったとしても・・・同じでしょうね。連想ゲームのように次々と興味盤が浮かび上がってくるという、全くこの前の会は、いいノリでした(笑)
テナー特集(流れで結果的に特集っぽくなっただけなのだが)が軸になっての、その間に聴き比べ・・・という流れだったですかね。そのテナーだけでも・・・
ラウズ(epic)の2枚+jazzland(takin'care~)の3連発
ズート・シムス/ズート!(riverside)白ラベル fools rush in
ベニー・ゴルソン/the other side of~(riverside) jubilation
ジミー・ヒース/really bag から?
ジョニー・グリフィン/Big Soul Band(riverside)から
deep river, jubilation
ロリンズ/at the village vanguard からsoftly~
<ゲッツの Plays~聴き比べ>
JRモンテローズ/The Message(jaro)から straight ahead とviolets for your furs
コルトレーン/coltrane(prestige)NY から violets for your furs テディ・エドワーズ/It's About Time(pacific)~fools rush in
エディ・ロックジョー/Tranckin'(prestige)青・イカリ RVG録音からthere'll never be another you
フリップ・フィリプス/I'll never be the same(ClefのEP盤)
・・・だいたいこんなのを聴きましたね。
>アナログプロダクション盤ではモンクも薄く、それなりにグリフィンとバランスしていました(笑)~
モンクの「ミステリオーソ」そうですか・・・アナログプロダクション盤では、ピアノのエネルギー感が落ちるわけですか。それはやはり「ステレオマスター」の方のグリフィンに「合わせた」のかもしれませんね。
不思議なのは・・・日本盤(たぶんOJCも)のステレオだと、あれほどグリフィンが大人しくない印象だったことです。オリジナルのステレオ録音音源から、レイ・フォーラーがミキシングして「グリフィン抑え」したのか、日本盤などが、逆に「グリフィン上げ」でもしたんですかね? よく判りません(笑)
まあ当たり前のことですが、「録音」のミステリーに係わらず(それもすごく面白いのですが:笑)あのファイブ・スポットのライブは、もう絶対に「ノリにノッたいいライブ」に違いはないですね(笑)
それに、Yoさんが何度も「モンクのピアノにエネルギー感」と表現されているとおり・・・あの1058年のライブでは、モンク本人が、強烈なタッチといろんなフレーズのアイディアに溢れた、素晴らしい演奏をしている・・・ということだと思います。(これって逆に言えばCBS時代のモンクがイマイチ~ということの反証みたいなことですが:笑)
Yoさんのシステムからの(スピーカーはウーレイ)ベース音については、いろいろ好き勝手な印象を書いてしまいました(笑)「そりゃ、違うよ」というような部分もあろうか、と思います。また補足・訂正・反論などコメントもどうぞ。
それから、Yoさんの次に、bsさんからのコメント(EPIC盤/Yeah!の「音」についての興味)が届いております。
EPIC盤オリジナル(黄色ストロボ・モノラル)については、Yoさんが専門なので(笑)よろしかったら、その辺り、ぜひ、コメントをお願いします。よろしくどうぞ・・・と、説明責任を押し付ける僕:笑)
投稿: bassclef | 2007年4月22日 (日) 17:56
67camperさん、さっそくのコメント、どうもです。このところのcamperさんのブログに載るレコード・・・いいものばかりで唸りっぱなしです(笑)
今回の<夢レコ>~いわば「音聴きレポート」でもありますが、それは・・・フォームとしてそうなっただけで、やはり「いいレコード」のことを書いてみたい、載せたいというスタンスに変わりはないです(笑)
スタン・ゲッツのPlaysは、最初にCDで聴いた時から、妙に惹かれるものがありまして、あの「ゲッツ独特の音色」の質感みたいなものまで追求してみたい・・・それくらい好きなセッションです。
53年の発売(10インチとおそらくEPも)と55年発売(12インチ)で、なぜあれだけ「音造り」の傾向が違ったのか・・・その辺りもまだまだ興味あります。
capmerさん、いつも記事が、長くて・・・どうもすみません(笑)またゆっくり読んでください。それからいろんな箇所(レコード話題)からの突っ込みコメント、もう何度でもどうぞ。NOTさん、みなさんも、気楽にコメントなどどうぞ(笑それに今回の集まりには「当事者」は3人しかおりませんので(笑))「当事者」ということに拘りは無用ですよ。もうブログに載せちゃった以上は・・・どなたでも見られるし、コメントもできるわけですから(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月22日 (日) 16:54
こんにちは。凄い音聴き会レポートですね。読み終えるのに一晩かかりました(笑)。ラウズのYeah!は例の1,100円シリーズでしか持っていませんが、やはりオリちゃんはそんなに違いますか。ラウズは61年にDB誌のニュー・タレント部門で一位になったとき、「40才近くにもなって、ニュー・タレントで・・・・・とは」と自嘲気味に嘆いたそうです。notさんのムーディ同様、過小というより不当評価に近いかもしれません。残念ながらどの国でも同じような事が起きるのですね。
所で、notさん、以前、ドーハムの‘JAZZ CONTRASTS'のstereo金シール盤を手に入れましたが、全くボヤケた音だったので後でモノラルに買い換えた記憶があり、それ以来、この金シール盤を敬遠していて、他の盤を買い逃していますがどうなんでしょうか?
bassclefさん、話が飛んでしまい、すいません。
投稿: bs | 2007年4月22日 (日) 16:40
NOTさん、コメントをありがとうございます。
僕もこのファイブ・スポットのライブ盤には(モンク作品の中では)妙に・・・明るい感じの印象を持ってます。他のレコードにはないカラッとした感じ、とでもいうか。
>名手ROY HAYNESをドラムスに迎えたことも大いに関係している~なるほど、「ロイ・へインズのドラムス」にもその理由がありそうですね。ロイ・へインズのわりともたれないさっぱりした感じのノリと、グリフィンのこれまたあまり考え込まないような自然流フレーズと、その辺がうまくブレンドされて、あの「明るいライブ」(モンクとしては)になっているのかもしれませんね。
記事中にも書きましたが、これで、ベースがウイルバー・ウエアだったら・・・と思わずにはいられません(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月22日 (日) 16:34
遅ればせながら、当事者が出てまいりました。それにしてもこのすごいレポートは・・・恐れ入ります。
とりあえずミステリオーソの件ですが、モンクのピアノはモノ盤に負けないエネルギー感があったので、NOTさんが仰るような「当たり外れ」ではないような気がします。その後聴いたアナログプロダクション盤ではモンクも薄く、それなりにグリフィンとバランスしていました(笑)レイ・フォウラーのステレオ録音は、モンクス・ミュージックでそのすごさを実感したので、このミステリオーソもステレオ盤を買ったのですが、失敗でした。モノ録音とステレオ録音はおのずとセッティングもノウハウも違うと思いますので、こんなライブ録音(一発録音)で両方任されたら可愛そうか?と思いました。
ちなみに、ロリンズのバンガードはRVG刻印ありのリバティー・モノ盤です。
投稿: Yo | 2007年4月22日 (日) 13:09
bassclefさん,うちのブログにもコメントいただき恐縮です。
相変わらず凄いmeetingですね。
内容が濃いし,凄い長文で一気に読めません。
でも、まず当事者の意見もききたいですね。
あの子供キス盤がこういう経緯で発売させていたのも初めて知りました。
とても勉強になります。
この次に予告していただいたアルメイダ,OPも面白そうですね。
期待しています。
投稿: 67camper | 2007年4月22日 (日) 12:21
bassclefさん、こんにちわ。うー、当事者でないし当事者さんたちのコメントが未だなんで今回はコメントし辛いです(笑)。
「MISTERIOSO」のオリジナル盤はどういう訳か縁がなくレコ屋でもオークションでも何度も見つけトライしてますがいつも状態が悪かったり高価だったり相手が強力だったりして、すり抜けて行ってしまい未だにビクターの国内盤で聴いています。片割れの「IN ACTION」(MONO)は、なんとか入手していますが・・・。ジャケット、曲目、内容共に「MISTERIOSO」の方が魅力的ですね。なんとかそのうちに・・と思っています。
RIVERSIDEのステレオは当たり外れが激しくごく初期の金色シールの貼ってあるくらいのものはまず大丈夫でしょうが、あまりお薦めではありませんね。当初はSTEREOとMONAURALでエンジニアが異なっており、RAY FOWLERはSTEREO、MONAURALはJACK HIGGINSという体制だったんですがRAY FOWLERの方が評判が良く(というよりJACK HIGGINSが劣る)、またレーベルにお金がなくいつの間にか一人のエンジニアが両方担当するようになってしまったようです。
このFIVE・SPOTの2枚が良いのはテナーがグリフィンということもありますが名手ROY HAYNESをドラムスに迎えたことも大いに関係していると思います。いずれにせよグリフィンは2枚で止めといて正解ですね。これ以上付き合ってたらきっとROUSEのように新鮮味がなくなります。
投稿: NOT | 2007年4月22日 (日) 10:17