<ジャズ雑感 第18回>ランディ・ウエストン。
心情派ピアニストの真骨頂。
前回の<夢レコ>では、ランディ・ウエストンの「独特な何か」についてを書くべく、pretty strangeなる曲を聴いているうちに・・・いつのまにかラウズ話しになってしまった。ああいうタイプの曲が僕の好みだったこともあるだろうが、何よりもあの曲でのラウズの深い音色が、ググッと僕の心に沁みこんできたのだ。そのことに敬意を表しての「ラウズ特集」なのだから、あれも悪くなかったかもしれない。
さて前回、記事中で「ランディ・ウエストンを」と書いてしまったのだが、あんな風に予告してしまうと、却って、聴くレコードを意識してしまったりして・・・精神衛生上、あまりいい具合ではないので、これからは「予告」は止めた方がよさそうだ(笑)
ランディ・ウエストン。だいぶ前から気になるミュージシャンであった。特に彼のレコードを全部集めようというほどではなかったのだが、それでも目についたものを入手していると、いくつか集まってきた。僕としては珍しくも新しい録音のCDも含めて、いろいろ聴いてみると、どのレコードにも一つ二つは、味わい深い曲が入っており、それが何となく心に残ってしまう。僕にとって、ランディ・ウエストンは、そういうタイプのミュージシャンである。そして、ウエストンという人は、やはりとてつもなく個性的なピアニストなんだなあ・・・という想いが強くなっている。
セロニアス・モンク~ランディ・ウエストン~ダラー・ブランド・・・僕の中にはこういうピアニストの系譜みたいなのがあって、なんというかそれは・・・「垂直打ち込み的強打派」とでも言うべきタイプなのである。具体的に言うと・・・このタイプのピアニストは、どちらかというとピアノのキーを左右フルに使ってフレーズを華麗に展開しよう(水平的)というのではなく、全体にタッチの強弱を意識しながら時にはシングルトーンをうんと強く弾き込んだり、また時には和音をうんと重く押し込んだり、またその時のハーモニー(響き)の余韻を聴かせよう(垂直的)というタイプだと、僕は勝手に解釈している。一聴、不器用そうで武骨な感じを受けるピアノだ。黒っぽい心情が色濃く表われるタイプだと言ってもいいかもしれない。
そうして、僕はもう理屈ぬきで、このタイプが嫌いではないのである(笑)
この「黒い心情派」の系譜は、モンクからの流れであり、もちろんその前のエリントンにまで遡(さかのぼ)る。しかしながら、僕はそのエリントンのビッグバンドものを実はあまり聴き込んでない。べーシストのジミー・ブラントンへの興味もあり、1941年録音のAt Fargo などいくつかのレコードを聴いたことはあるが、それ以前のRCAは未聴だし、それ以降のCBSでのエリントン楽団のレコードは mood indigoなどほんの数えるほどしか持ってない。まだまだベン・ウエブスターなりホッジスの名人芸をふむふむと楽しむ~という大人の境地には達していないようだ(笑)
それでも・・・エリントンのピアノ自体には、やはり感じるものがある。
僕が最初に「エリントンのピアノ」を意識したのは、capitolのDuke Plays Ellington(capitol)である。このレコードは、だいぶ前の<夢レコ>杜の会in白馬~でちらっと紹介したが、再度登場してもらう。緑っぽい色(turquoise:ターコイズと呼んだ方が感じが出る:笑)が、実に品のいいキャピトル盤である。この中にreflection in D なるエリントン曲がある。エリントンというといわゆるジャングルもの?みたいな「濃い」感じのイメージがあるが、このreflection in D という曲など、もう実にモダンなハーモニーと曲調で、内省的・耽美的で深い味わいがあるのだ。
さて、ウエストンのレコード。僕はジャズ聴きの初期にモンクやエヴァンスを好きになったので、ビクターがriversideレーベルの復刻発売を始めた時は、とてもうれしかった。最初の1~2年は、センターラベルが緑色のM字(マイルストーンと同じ)だったが、途中からオリジナルデザインの黒ラベルや白ラベルになっていったように記憶している。同じ頃、米ファンタジー社が発売したriverside や presitge 音源の復刻もの[twofar]と呼ばれるmilestone2枚組シリーズが出回り始めた。そして当時、新録でも再発でも「新譜の輸入盤」の方が国内盤より2~3割は価格が安かったのだ。だから、同じ音源を聴けるのなら・・・安い[milestone2枚組シリーズ]を入手することも多かった。2枚組で2400~2500円ほどだったか。オリジナルの内容そのままの2枚をカップリングしたものが主だったが、一部のものには未発表音源が入っていたりもした。とにかく国内盤1枚分にちょっと足すくらいで、LPが2枚分聴けるので、何かと重宝したのだ。
15年ほど前だったか・・・ランディ・ウエストンというピアノ弾きに興味が湧いてきて、まずそのmilestone2LPシリーズのRandy Weston/ZULU というのを入手した。
この2枚組は、riverside音源のTrio & SoloとWith These Hands の2枚の12インチ盤をまとめてあるのだが、オマケの2曲が付いていた。
10インチ盤[Cole Porter in a Modern Mood](全編、Sam Gillなるべーシストとのデュオ)からで、この2曲(1954年4月録音)が長いこと貴重だった。というのは、この10インチ盤は、どういうわけかビクターからも復刻されぬままだったので(1990年にWAVEから復刻された)
この2曲と同じべーシストのサム・ギルとアート・ブレイキーとのトリオセッション~(1955年1月録音)つまり「Trio & Solo」の方に、ウエストン自作のチャーミングな曲が収録されている。
Pam's waltz という3拍子の曲である。
3拍子を「倍」で捉えたようなリズムを、ブレイキーは実に繊細なブラシのタッチでもって、巧く表現している。全編ブラシだけ・・・トップシンバルの音は一度として聞こえない。曲の最後に微かに鳴らしたかな?というくらいなのだ。実は、僕はこのPam's Waltzを聴いた時「ブレイキーってこんなに繊細にも叩けるのか!」と驚いてしまったのである。ブレイキーというのは、いつでもガンガンとシンバルを鳴らしまくる人だと思い込んでいたのだ(笑)とんでもない間違いだった。
このブレイキーの「繊細なバッキング」を聴くと、いつも連想してしまうのが先ほど挙げたDuke Plays Ellington(1953年録音)なのだ。そういえばあれもピアノトリオなのだが、あの中の1曲~passion flowerだったか・・・シンとした静けさを感じさせる趣のある1曲だが、そのピアノトリオでのドラム奏者のバッキングが実に印象的であった。スネアを、おそらく素手だけで軽く叩いている。やはりシンバルは全く使わないバッキングだった。そのドラマーはブッチ・バラードという人である。
Trio & Solo にはトリオ、ソロが5曲づつ入っており、その「ソロ」の方では、意外にもウエストンのオリジナルは1曲だけで、あとは little girl blue、we'll be together again、loverなどスタンダード曲ばかりなのである。自作曲が少なかったためか、あるいはまだモンクほど実績がなかったためかもしれない。ソロピアノでのウエストンは、ちょっと聴くとモンクのスタイルにかなり似てはいるが、スタンダードを武骨に弾くウエストンは、やはり悪くない。「ソロ」の方は1956年の録音なので、録音の感じもだいぶんいい音になっており、ウエストンの「強くて重いタッチ」がよく判る。softnessという曲だけが、ウエストンの自作で情緒的な味わいの悪くない曲だが、まだ「圧倒的な個性」までは感じとれない。
それよりも「トリオ」の方でのスタンダード曲~again。これが実にいい味わいなのだ。うんとスロウなテンポで、この有名なスタンダードをゴツゴツと弾き進んでいく。朴訥な言い回し・・・とでも言おうか。
このagain・・・僕はもう大好きなメロディである。そういえば・・・カーティス・フラーの演奏にも、いい感じの again があったな。
*補筆~このフラーのagain・・・全くの僕の勘違いだったことが判明!フラー名義のBone & Bari(bluenote)なるレコードがあり、その中にagainは入ってはいる。ところが・・・その1曲は、Tate Houston(バリトン・サックス)をフューチャーしたもので、フラーは全く登場しないのである。フラー=バラードの名手という思い込みの強い僕は、あのagainを、フラーの吹くサウンドで幻聴していたようだ(笑)こんな地味な話題に鋭く反応し、またご指摘いただいたブログ仲間のnotさんのジャズ好き度にも驚嘆する僕であった・・・。この件については、このコメント欄でのやりとりもぜひご覧ください。special thanks to Mr.notさん!
「モンクに似ている」とよく言われていると思う。正直なところ僕自身も、ウエストンのサウンドがあまりにモンクっぽいので、「なんだ、モンクの真似じゃないか」ということで、ウエストンのことを「よくない」と考えていた時期もあった。しかし、こうして、1955年1月時点でのこの1曲~againでのウエストンの「自然な唄い方」をじっくりと聴いてみると・・・とても誰かの真似をしてのスタイルだけの演奏には聞こえない。
Peter Keppnews氏の解説によれば「モンクを聴く前から、かなりの部分、モンクと同じような弾きかたをしていた」~Randy Says that he was playing in a style similar in many ways to Monk's even before he had heard Monk~という本人の述懐もある。多分・・・本人がそう言ったとおりだったんだろうと思う。要は、そんな誰それからの影響とかに囚(とら)われずに・・・つまり・・・ウエストンの個性を好きになったのであれば・・・あとはその個性を味わうだけのことだ。僕の場合は こんな具合にウエストンを聴けるように(楽しめるように)なってきた。
もっとも、この「モンクに似ている」というのも、1955~1956年くらいのウエストンのレコード初期においてのみのことなのである。もう少し後の時代になると、個性的な管楽器奏者を起用して独特なメロディを吹かせたり、編成の多い管部隊をアレンジでもって雄大に音楽を鳴らすようなやり方が増えてきて・・・そんな中からウエストン独自の個性みたいなもの~前回のラウズ主役のpretty strantgeみたいな感じの~そんな感じが、どんどん湧き出てくるのだ。実は、前回のラウズの時も、そんな「個性的な味わいのランディ・ウエストンの曲」を軸に、いろんなホーン奏者のことを書いての「ランディ・ウエストン」にしようと思っていたのだが、うまくいかなかった(笑)
ウエストンのレコードは、決して多くない。しかもその多くない作品が、UAやjubileeなど地味なレーベルだったりするので、ほとんどいつも廃盤なのである。どうみても、モンクやエヴァンス、あるいはガーランドやトミー・フラナガンほど親しまれた存在とも言えないように思う。
やっぱり、あの「武骨サウンド」は・・・本国アメリカでも日本と同じように、あまり売れなかったんだろうなあ(笑)・・・というのは、ウエストンには「廃盤」だけでなく「未発表もの」がけっこう多いのだ(笑)録音はしてみたものの、諸般の事情により発売されなかったんだろう。そんな「未発表もの」にも捨てがたいものがあるので、それらも紹介してみたい。
ランディ・ウエストン自身の個性が充分に発揮され始めた(と僕は思う)1959年のUnited Artistsの作品がこのLPだ。
Little Niles(united artists:UAS-5011)
このレコードは、国内盤を買い逃したまま、長い間、聴くことができなかった。だから、2~3年前にうまいこと、ステレオ盤(青ラベル)を入手した時はうれしかった。この作品は、変則4管編成である。
ジョニー・グリフィンのテナー、レイ・コープランドとアイドリース・シュリーマンがトランペット、それからメリバ・リストンのトロンボーンだ。
グリフィン入りなので、テナー好きの僕としては、テナーをフューチャーしてのバラードものを期待したのだが、残念ながらこの作品にバラードものは入ってなかった。管奏者が4人もいるってんで、アレンジのメルバ・リストンが、律儀に全員に吹かせようとしたのかもしれない(笑)曲によっては一人だけをフューチャーして他の奏者を休ませる~というのもアレンジのうちなのになあ・・・(笑)そういえば、クインシー・ジョーンズは、そういうアレンジが実に巧かった。
little Niles という3拍子の曲がいい。僕がこの曲を最初に聴いたのは、ダラー・ブランドのソロピアノ集(freedom)からだ。いい曲だと思った。ふとした時に、よくこの曲のメロディが浮かんできたりして、だから、その頃からランディ・ウエストンの名前だけは意識していたわけだ。このlittle Nilesという曲は、たぶん、ウエストンの曲の中では最も有名だと思う。このライブヴァージョンでは、わりあい速いテンポの3拍子で演奏されており、途中、テナーとトランペットの掛け合いのような場面もあり楽しめる。
それから前述のPam's Waltz をこのLPでもにも再演している。出足で、管部隊が[ゥパッパパッ/ゥパッパパッ]てな感じで吹く。これをだんだんと弱くしていく・・・なかなか洒落たイントロだ。テーマを弾くピアノの感じは1956年ヴァージョンと同じだが、ドラムのリズムが違う。
この時の演奏では、ドラムが普通の3拍子のノリだ(ドラマーはレニー・マクブラウン) やはり・・・あの「トリオ&ソロ」のPam's Waltz の<ドラムスだけ倍ノリ3拍子>は、ブレイキー独自の工夫だったのだろう。
それとあまり話題になったことはないようだが、united artistsのステレオ録音はすごくいい(と僕は睨んでいる) この作品の録音技師はRay Hallとクレジットされているが、実に気持ちのいい音なのだ。管の音に温かみがあって、なおかつ瑞々しい。ドラムのスネアやシンバルなんかもナチュラルでいい感じだ。ピアノも、きつすぎず甘すぎず、ちょうどいい具合に聞こえる。そしてベースがよく鳴る!特にこの作品では、ベース奏者がジョージ・ジョイナーなので、なんというか・・・凄みのある轟音(ごうおん)が響き渡っている。その迫力あるベース音でもって、ジョイナーが大活躍するのが、B面2曲目の babe's bluesだ(これも3拍子だ) クセのあるベースソロも飛び出てくる。ジョイナー好きの方は、必聴です(笑)
ウエストンは、初期にバリトンのセシル・ペインと共演していたが、その後は、どうやらテナーを好んだらしく、ジョニー・グリフィン、コールマン・ホウキンス、チャーリー・ラウズ、フランク・へインズ、それからブッカー・アーヴィンらを起用している。たぶんウエストンは、どちらかというと「濃い目」のテナー吹きが好みだったのだろう(笑)
というわけで・・・ようやくブッカー・アーヴィンの登場である。
ブッカー・アーヴィンと聞いて「にやっ」とした方は、相当なジャズ好きだろうなあ。あの「ワイルドさ」、あの「濃さ」、そしてあの「くどさ」(笑)一癖も二癖もある役者という感じだ。アーヴィンの吹き方は、ひたすら押しまくってくる暑苦しいものだ。粗野な感じさえする。しかしながら僕は、アーヴィンのテナーの音色自体には、意外にも「知的な新しさ」みたいなものを感じている。彼のテナーの音色はどちらかというと、伝統的なホウキンス~ロリンズ系よりも、もう少し新しめのコルトレーン系に近い、わりとメカニカルな音色だと思う。そのちょっと新しいクールな音色で、長いフレーズをうねるように、粗野に吹き倒す。
そんなブッカー・アーヴィンの個性が、ランディウエストンの世界に見事に「はまった!」と思わせてくれる曲があるのだ。
Portrait Of Vivian(weston作)というのがその曲である。
この1曲は、Rnady Weston/Live At Monterey'66(polygram)というCDに収録されている。1966年のモンタレー・ジャズ祭での未発表ライブ音源で、1993年発売されたものだ。
このライブでは、Ray Copeland(tp),Cecil Payne(bs),Booker Ervin(Ts)という3管編成の分厚いサウンドを聴かせてくれる。約70分の長いライブだったようだが、little niles や african cookbook(組曲風で25分)も演奏されており、1曲ごとにフューチャーされるミュージシャンが変わるので厭きずに楽しめる。録音も、とてもいいように思う。
このPortrait Of Vivian。ブッカー・アーヴィンがフューチャーされるのだが、この曲、出足はピアノからだ。ウエストンがちょっと変わった弾きかたで~同じ音程を、ちょっとぶち切るように、しかし、鐘のように鳴らすような感じ~スロウなテンポを設定する。トランペットのコープランドが、そのピアノに応えるような吹き方でムードを造ると・・・いよいよアーヴィンが、テナーのうんと高い方の音から吹き始める。
この場面・・・僕はいつもコルトレーンの「ネイマ」を想いだしてしまう。荘厳な雰囲気が似ているともいえる。そういえば、ランディ・ウエストンの創るバラードは、メロディーを伸ばしたままハーモニーを変化させていくような手法が多い。そのゆったりしたメロディを管楽器のロングトーンでもって唄い込ませる~そんな感じだ。そして、ウエストンのバラードには、いつも何というか・・・瞑想しているかのような、荘厳な、そしてメランコリックな感じがする独特の雰囲気が漂っているのだ。
ラウズに吹かせたpretty strangeも、正にそういう雰囲気の曲だった。
ウエストンのバラード曲では、ロングトーンが多い~メロディに長く伸ばすようなノート(音)が多い~と書いたが、アーヴィンはその伸ばした音を、微妙にベンド~ある音程を吹きながら、唇の締め具合で(キーを使わずに)その音程を低く(高く)したりすること~させながら、意図的にその音程を不安定な感じにしているように聞こえる。そしてそれは・・・何かを堪(た)えている人が、咽(むせ)び、叫んでいるかのようだ。アーヴィンはそんな具合にロング・トーンを自在に操りながら、うんとスロウなテンポのまま、このテーマを吹き進む。それから倍のテンポにしてのアーヴィンのソロ。ここでアーヴィンは、独特の「うねりサウンド」を繰り出してくるが、バラードなので、そうムチャクチャにブロウするわけではなく、伸ばす音をうまく使いながら大きな流れにゆったりとノルようないいソロを取る。そして再び、あの荘厳なテーマに戻る。
解説によると・・・この曲を吹いている時、アーヴィンは感極まって涙を流しながら吹いたそうだ。実際、この曲を聴いていると・・・たぶん音をベンドさせている場面が、その「涙」の場面なんだろうなあ・・・と思えてくる。もちろん、こんな解説を読まなかったとしても、このPortrait of Vivian がランディ・ウエストンらしい重みと深さを感じさせてくれる、素晴らしい曲であることに変わりはない。
余談ではあるが、あるミュージシャンの「音色」が好き、あるいは嫌いというのは・・・全く理屈ではなく、やはり「肌合い」が合うとか合わないか、そういう純粋に感覚的なものだと思う。
例えば、ヴォーカルの場合でいえばよく判ると思うのだが、高めの声/低めの声、歌い上げるタイプ/語るように唄うタイプ、皆さんそれぞれに、好みがあるはずだ。「好きな声、嫌いな声」に理屈は要らないだろう。
誰にも、どうにも苦手なミュージシャンがいるだろうし、いろいろ聴いてみて、それでも自分の感性と「合わない」ということなら、無理して聴くこともないだろう。
いや・・・もちろん、ランディ・ウエストンやブッカー・アーヴィンが、そういうミュージシャンだと言うわけではないのですが(笑)
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コメント
mazuさん、はじめまして。2007年という古い記事を読んでいただいたようで、コメントまでしていただき、ありがとうございます。
mazu3さんのブログにあったように、Hi Fly の「ゴツゴツした感じのメロディ」・・・ランディ・ウエストンの曲って、同じ繰り返しメロディなんだけどコード(和音)が変化していって、その呪術的とも言える、暗くドロドロした感じが独特で・・・一度、好きになるともう抜けられない(笑)そんな真に個性的なジャズの音ですね。
投稿: bassclef | 2015年6月10日 (水) 19:05
はじめまして、mazuと申します。アメブロで音楽紹介のブログを書いてます。
実は本日付(20115.6.9)の拙ブログ記事にてランディ・ウェストンの「ハイ・フライ」を多くのアーチストで聴き比べるという記事を書かせていただきました。
そこで、過去にランディ・ウェストンについて書かれたブログ記事の紹介として貴ブログの本記事へ(事後承諾ですみませんが)リンクを貼らせて頂いています。
すばらしい記事に多くを学ばせて頂きました。ありがとうございます!
投稿: mazu | 2015年6月 9日 (火) 21:05
LUSH LIFEさん、ランディ・ウエストン招聘の貴重情報をthanksです。うまく都合が付いたら京都にも伺いたいものです。
投稿: bassclef | 2012年6月20日 (水) 09:21
今年2012年の10月13,14日に京都上賀茂神社でランディとビィー・ハーパーのデュオコンサートを企画しています。是非是非来て下さい!
http://www.lushlife.jp/randy12/randy12.html
投稿: LUSH LIFE | 2012年6月16日 (土) 10:56
あばちゃんさん、コメントどうも。
ロイ・へインズのCracklin'はWAVE盤で発売された時に入手、すごく気に入りました。どのトラックもいいのですが、特に好きなのが~
sketch of Melbaというランディ・ウエストン作のバラードです。ありゃあ・・・いい!
ウエストンのチャーミングなメロディをブッカー・アーヴィンが深くて重いテナーの音色で切々と唄います。こういうのを聴くと、ホントにしびれますね。
余談ですが、昔のジャズマニアが、どうやら、ロイ・へインズのことを「ロイ兵」と呼んでいたらしく・・・他にも、ジョー・ヘンダーソンを「ジョーヘン」、ヴィブラフォンのボビー・ハチャーソンを「ボビハチ」とか・・・こういうのって、なかなかいい味、出てますよね(笑)
投稿: bassclef | 2011年4月21日 (木) 19:09
ロイヘインズのパリの空の下が入った
Cracklin' は いいレコードですね?
Refugeeさんがブッカーはデックスに似ていると
コメントされてますが、Booker & Dexter 共演の
Setting the Pace (Prestige)での二人の吹き倒し
には圧倒されます。
投稿: あばちゃん | 2011年4月15日 (金) 22:44
4438milesさん、どうもです。
>勘違いはお互いさま~
そうですね。当方も、そろそろ”forgetable”の年齢になってきました(笑)
milesさん、ジャズ批評5月号、見ましたよ。H.シルヴァー、R.ハナと正統派ジャズの盤を挙げられて、僕などそれだけでもう嬉しいのですよ(笑)それと、長いこと4438milesさんの「4438」をヨン・ヨン・サン・ハチと読んでました(笑)そしたら、以前、貴ブログ<Fのブルース」にて、milesさんへの色紙サインを見た時の「お名前」でそのまま読ませる仕組みだったのですね。気が付きませんでした(笑)
ついでに「ジャズ批評5月号」~僕の方もずうずうしく読者投稿しておいたところ・・・milesさんの10pほど後ろの「オードリー・ヘップバーン」で載せていただきました。camperさんの「United Aritistsレーベル」も載ってましたし、僕もmilesさん、camperさんとご一緒できてなにやらうれしいのですよ(笑)
ではでは。
投稿: bassclef | 2007年4月27日 (金) 21:36
BASSCLEFFさん
DUKEさん
勘違いはお互いさま・・あげ足の取りっこで楽しみましょう!(笑)
還暦を過ぎると物忘れが激しくて、「UNFOGETABLE」なんていってられません。
ところでまたまた、ジャズ批評5月号の77ページに乗りました。
立ち読みで宜しく!
投稿: 4438miles | 2007年4月27日 (金) 16:42
いやあ・・・mono-monoさん、エリントン関わりへのコメント、ありがとうございます!ウエストン~モンク~遡ってエリントンという流れを意識しての記事ですから、エリントンへのこと、全然ずれてませんよ。
エリントンは、いつも気になりつつ、なかなか「聴き込む」レベルまで踏み込めない芸術家だと思っております。mono-monoさんに「エリントン記事をぜひ」とおっしゃってもらうと、とてもうれしいのですが・・・「エリントン」について何かを語る~ってのは多分・・・相当に難しいことだろうと思います。実際、エリントンへの論評というのはそう見かけないし、みなさん(もちろん僕もですよ:笑)案外、「エリントン」を聴いてないのだろうとも推測してます。
この前、聴いたcolumbiaのMood Indigoは、solitudeやprelude to a kiss、それにスタンダードのwhere or whenやwillow weep for meなどいい曲をやっていて、ホッジスやショーティ・ベイカーらの芸達者のソロが楽しめました。少しづつビッグバンドでのエリントンも聴いていきたい段階です。
投稿: bassclef | 2007年4月15日 (日) 14:02
bassclef さん、どうもです。
ランディ・ウエストンほか、今回登場の話題にほとんどついていけない私です(泣)
そんな訳で更新初日にはチェックしておきながらこんな時期のコメントとなりました(笑)
かろうじて、デューク・エリントンなら。
私はエリントンを「新しい響き」を追求した音楽家と捉えています。
コルトレーンとのインパルス盤でのプレイなど聴いてしまうともう驚きますよね。
あと、ミンガス、ローチとのUA盤とか。
ジャズよりもっと大きな枠での「音楽家」といってもいいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
bassclefさんのエリントンに関する記事も読んでみたいですね。
すいません、本文とかなりずれてたコメントになってしますね…。
ではまたの更新を楽しみにしております。
投稿: mono-mono | 2007年4月14日 (土) 07:44
dukeさん、温かいコメントをどうもです(笑)いやあ・・・勘違いもはなはだしい、とはこのことですね。でも大丈夫です。ちょっと肩を落としただけです(笑)
それよりも「フラーにもいいagainがあったな」というこんな僕の一言から、ちゃんとその元ネタLP~Bone & Bari(bluenote)を想起し、なおかつagainがフラー抜きでのTate Houston(バリトン奏者)の独り舞台ということを確認して、なおかつちゃんと指摘までしてくれる・・・そんな「ジャズ好き」~Mr.notさん~ってなかなか他にいませんよね(笑)
notさんへのコメント返事でも書いたAutumn In NewYorkの件と併せてみると・・・よくも悪くも、やはり僕は相当に「思い込みが強い」のだなあと再確認しました。だって・・・時には(レコードにも入ってない)自分の好きなミュージシャンが自分の好きな曲をということ演奏している~こんな感じで鳴るのであろう、鳴ってほしいという~までサウンド幻聴してしまうんですから(笑)
dukeさんも、拙ブログの記事で、事実関係で間違いにお気づきの点あれば、どしどしツッコンで下さいね。
投稿: bassclef | 2007年4月12日 (木) 18:42
bassclef さん、こんばんは。
長年ジャズを聴いていますと、知らず知らずのうちに思い込みの勘違いは珍しくありませんので気を落とさずように・・・肩を落としてください。(笑)
私も先だって 4438miles さんの「Fのブルース」で、アイリーン・クラールを話題にされたとき、「Wtat's New」を唄っていたと思い聴き直したら、アラン・ブロードベントのピアノ・ソロでした。よくある勘違いです。「クラールの Wtat's New いいですよねぇ」なんてコメント書いたら、「ソウー、What ?」と返されそうでした。(笑)
投稿: duke | 2007年4月11日 (水) 23:29
notさん、鋭いコメントをThanksです(笑)
ああっ・・・あのagain、フラー抜きだったんですか!うう・・・それは・・・うう・・・(笑)もともと僕はかなり思い込みの激しいタイプのようなので、あのレコード~Born & Bariでのピアノのソニークラークが好きで、それでフラー(の吹くバラード)も大好きなので、僕のアタマの中では、もう勝手に「フラーの音色で流れるagain」が流れたりするんです(笑)
実は、以前にも同じようなミスがあったんです。それは、ああ・・・今日、たまたまおじゃましたD35さん宅での出来事だったのですが・・・bluenote音源で、ケニー・バレルのあのウオーホールのジャケットのol.1とvol.2、どちらかにAutumun In NewYorkというバラードが入ってるんです(それは間違いではない)で、僕はあのレコード、サム・ジョーンズが凄くいい音で、いいソロをとったりしているので、いつの間にやら・・・あの僕の好きなバラード曲、Autumn In NewYorkは、サム・ジョーンズがベースでメロディを弾いている、と思い込んでいたのですよ。それで「このAutumn~、サム・ジョーンズがメロディだよね」とか言いながら、かけてもらったら・・・いつまでたってもベースのメロディは出ずじまいでした(笑)その時も同席していたkonkenさん、静かに一言「出なかったね」・・・・どうもすんません(笑)
いずれにしても、今回の勘違いド・ミスにも、そうでしたか・・・と力なくうなだれるbassclefです。いやあ・・でもnotさん、こうしてどんどんツッコンで下さいね。よく考えたら「again~フラー~」と書いただけで、ここまで、その音源らしきレコードまで探索していただけける、なんてことは・・・なかなかないことだと、正直、思います。
あとで、フラー抜きのagain、聴いてみますね(笑)
ではでは。
投稿: bassclef | 2007年4月 8日 (日) 21:01
bassclefさん、こんばんわ。ウェストンについてのコメントはあまり出来ないので重箱のスミを突いて意地悪な質問をちょっと(笑)。
>>このagain・・・僕はもう大好きなメロディである。そういえば・・・カーティス・フラーの演奏にも、いい感じの again があったな。
ご指摘の「AGAIN」は「BONE & BARI」(BLUE NOTE1572)の中のですか?たしかアレに入っていたよなぁと思って引っ張りだして聴いていて思い出しました。これフラー抜きの演奏ですね。このアルバムはINTRODUCING TATE HOUSTON的な感じがしますし裏ジャケライナーにも「AGAIN」はTETEの昔からの十八番だと書いてありました。でもbassclefさん、安心してください、私もすっかり忘れてましたから(笑)。
投稿: NOT | 2007年4月 8日 (日) 20:17
いやあ・・・dukeさん、鋭くてしかも滋味あふれるコメントをありがとうございます。
>モンクという先入観を取り払い、「くささ」を嗅いだ時、心地良い快感に変りました~
なるほど!そうなんですよ、いや、僕の方もたぶん全く同じような心情過程だったんです!もちろんその「くささ」自体が肌に合わない方もおられることだとも思いますが(笑)
そうしてdukeさんのこのコメントから気づいたことがもうひとつあります・・・それは<モンクの音楽には不思議とそういう「くささ」がない>ということです。モンクの場合は、ああしたサウンドに、なぜだか(4438milesさんが表現したウエストンやダラー・ブランドに感じられる)「民族音楽的な情念くささ」は感じられないのです。モンクの音楽には徹底的に理詰めにああしたハーモニーやフレーズを造り上げた~そんな気配を感じます。だからモンクの音楽は冷たいのか、というとそんなことはまったくなく・・・モンクのタッチは岩のように重く、ある意味、情念の塊でもあり、だからモンクは黒っぽいのです。まったくモンクという人は、実にミステリオーソな存在ですね(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月 4日 (水) 22:39
4438milesさん、わざわざのご配慮、どうもです。こんな具合に、ブログ同士でのジャム・セッション・・・実にたのしいですね。4438milesさん(Fのブルース)、dukeさん(デューク・アドリブ帖)、67camperさん(67camper's Blog)、mono-monoさん(MONOmonologue)、NOTさん(these music suit me well)、bsさん(BLUE SPIRITS)、refugeeさん(レコードにまつわる日常)ワガママおやじさん(ビニール・ジャンキー)遼さん(DAYS OF MUSIC & MOVIES)、路傍の石さん(帝都熱烈音盤解放戦線)・・・皆さんのブログとこうして交流できることは、実にまったく僕の喜びです。
そして、もちろんいつもお読みいただいている方も・・・遠慮なしにコメントなどしてくださいね(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月 4日 (水) 21:52
shaolinさん、ランディ・ウエストンの「ブルース」についての情報、さっそくありがとうございます!ご紹介の[Randy Weston]のホーム・ページ、素晴らしいものですね。ウエストンへの愛情が伝わってきます。Scheduleのコーナーを見ると、2007年の10月くらいまでの、これからの活動予定やらまで載ってて、African Rhythms Trio とかAfrican Rhythms soloとか銘打ってのコンサートのようで、ランディ・ウエストンの現役バリバリぶりがよく判ります。
それから、shaolinさん~Mercury Records CollectionなるHPをやられている方~先日の貴ブログmicrogroove.jpの方で、フレッド・アステアのAstaire Story を紹介されていましたね。あのブックレットのいろんな写真・・・特に「宙に舞うフレッド・アステア」の芸術的な姿・気配に感動しました。mercuryのこの限定LP4枚BOXセットは、グランツ最高の仕事(のひとつ)だと思います。
みなさんも、ぜひご覧ください。このアドレスで見られます。http://microgroove.jp/archives/2007/03/the_astaire_story_fred_astaire.html
凄すぎてコメントしづらいのですが(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月 4日 (水) 21:36
bassclef さん、こんばんは。
哀しいかな人間、初めて聴くミュージシャンの音を誰かの音と比べます。ウエストンを最初に耳にしたとき、それはモンクでした。記事にあります「モンクを聴く前から、かなりの部分、モンクと同じような弾きかたをしていた」を知ったのは随分後のことです。たとえこの事を知っていても恐らく受ける印象は変らないと思いますが、先入観を持って聴くことはマイナスイメージの要素が強くなりますね。反省しきりです。 Little Niles はウエストンの個性、即ち独特の「くささ」を感じました。その「くささ」は bassclef さんの言葉をお借りすると「濃い目」です。ブッカー・アーヴィンにもあの「くささ」があります。アーヴィンが起用したホレス・パーラン、ジャキー・バイアードしかりです。モンクという先入観を取り払い、「くささ」を嗅いだ時、心地良い快感に変りました。 私にとってウエストンはそんなピアニストです。じっくり聴くと「すべての道はエリントンに通ず」でしょうか。
「ハイフライ」が多くのプレイヤーに取り上げられても、ついぞ作者のウエストンが多く語られることはありません。「フリーダム・ジャズ・ダンス」のエディ・ハリス同様、曲以上に評価されるべきプレイヤーでしょう。
投稿: duke | 2007年4月 4日 (水) 18:32
bassclefさん
見当違いはお互い様で、私だって見当違いがはなはだしい。
まあ、ジャムセッション気分で書きあいましょう!(笑)
投稿: 4438miles | 2007年4月 3日 (火) 11:59
> 「ランディ・ウエストン/ブルース」なる未発表音源
私はこれは未聴ですが、
http://www.randyweston.info/randy-weston-discography-pages/1965blues.html
によると 1964-1965年録音となってますね。
投稿: Shaolin | 2007年4月 3日 (火) 00:20
おおっM54さん、こちらへのコメント、Thanksです!54さん、ランディ・ウエストンのwith these hands(riverside)お持ちですか。しかも白ラベル。いいなあ(笑)
記事中のmilestone2LPの片割れがM54さんお好きなthese handsなんですよ。そういえば「言い出しかねて」が入ってましたね。また聴いてみよう!
当時のウエストンは、いつもセシル・ペイン(bs)が相棒だったようで、あとAt Cafe Bohemiaというriverside盤にもたしかペイン入ってますね。
実は僕の方、ペインってちょっとだけ苦手なんですよ(笑)苦手というより、バリトンサックス自体をあまり聴きこんでないというか・・・マリガンのライト(軽い)な感じだと聴きやすいのですが、あまり「バリバリ」っとくると凄すぎてその迫力が凄すぎて(笑)でもバリトンの人、みんな個性的ですね。
ペッパー・アダムス
サージ・チャロフ
レオ・パーカー
ハリー・カーネイ・・・
西海岸に
ボブ・ゴードン
ヴァージル・ゴンザルヴェス・・・
う~ん・・・あとはもう名前が出てこない・・・。
バリトン奏者って少ないんですね(笑)
いやあ・・・M54さん、ジャズってのは楽しいですね!(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月 2日 (月) 23:31
4438milesさん、コメントをいつもありがとうございます。
そうですね・・・ウエストン、それにダラー・ブランド(こちらは、1974年だったかに、ソロピアノのコンサートを見ましたが)は、全く独自な「彼らの音楽」であり、民族色といってもいいような肌合いの音楽ですね。
>土の匂いが漂うスケールの大きい知性派~
う~ん・・・これは素晴らしい表現だあ!
まさにそうなんですよ、ああいうタイプの「知性」というのもあるんです。
一般的にピアノにおける知性というと・・・R.バイラークとかああいう感じだけを指す場合が、どうも多いようなので(笑)
milesさんのブログ[Fのブルース」の方には、先日、なにやら見当はずれなこと(マイルスデイビスのこと)を長々と書いてしまったようで、すみませんでした(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月 2日 (月) 23:17
>ちょうどこれと High Life (Colpix) あたりの記事を仕込み中でした~もう少し内容を吟味して変更してみることにします (笑)~
ああっ、そうだったんですか!いろいろお手数かけます。
でも・・・shaolinさんのランディ・ウエストン記事・・・僕も早く読みたいです(笑)僕の方、今回は初期からUA盤までで区切ってしまいました。後から発売された未発表音源については、記事中の「At Monterey 1966」しか取り上げられませんでした。中期~後期(というより現役バリバリの)ウエストンについては、僕の方、まだまだ聴きこみが足りません。
>1989年あたりからの作品はどれもヴァーサタイルな魅力に溢れており、わたしの大愛聴盤となったアルバムもそんな中にあります~
いやあ・・・shaolinさんならではの緻密な考察が楽しみです。
ところで、shaolinさん、1975年頃、日本フォノグラムから「ジャズエッセンス1500シリーズ」という名前で「マーキュリー」レーベルとして発売された中の1枚~
「ランディ・ウエストン/ブルース」なる未発表音源~テナーがフランク・へインズでペットがレイ・コープランド、べースがビル・ウッズでドラムがレニー・マクブラウンです。この音源が謎なんです。出てくる音とバンド編成の感じでいくと、1961~1963年くらいかな?と思うのですが、ライナーにもはっきりしたデータが書かれておりません。
収録曲は~blues for Straighhorn, sad beaty blues,
afro blues の3曲です。もしご存知でしたらよろしくお願いします。
投稿: bassclef | 2007年4月 2日 (月) 23:06
こんばんは。ご無沙汰してます。 ランディ・ウエストンは一枚だけ持ってました(笑)
リバーサイドの『RANDY WESTON TRIO PLUS CECL PAYNE』
ジャケ下にwith these hands と書いてある、ランディーが両の掌を前に出してるやつです。 ホワイトラベルです。
1956年の録音だからですか? オリジナルは2曲、Little Niles とLifetime。 ワルツのLittle~は彼の息子?
いい曲ですね。 僕はこのレコードではA-2の『I can't get started with you』が好きですね~セシル・ペインのバリトンが泣かせます! ランディーは確かにモンクっぽいかな~? と思うところもありますが、シングルトーンの粘っこいタッチのほの暗さはマルっぽい?(笑)僕的には 好みですが。 たまたま、隣に置いてあったMULLIGAN MEETS MONNK を続けて聴きました。 バリトンつながりで(笑)
ラウンド・ミッドナイト・・う~ん、名演だなー! こちらは57年ですから後ですね。 やっぱりかなり味わいが違うなーと思います。
ご紹介のその他のレコードはすべて未聴です。 ウエストンのレコードもなかなか、見つからないですから、大変です。 しかし、bassさんのおかげで楽しくレコードが聴けます、ほんと!(笑)
投稿: M54 | 2007年4月 2日 (月) 20:56
bassclefさん
今度はランディ・ウエストンですか。
いずれは登場と思っていましたが・・・。
ウエストンはそんなに聴きこんでいないので、語る資格はないのですが、でもやはりモンクやエリントン、ブランドなどと比較しながら聴いてきました。
最初は私の中でジャズの部類にいれていたのですが・・最近では民族音楽の部類にはいります。
数年前には日本にも来ましたが・・やはり民族色が強い感じがしました。
日本でいうと、板橋文夫でしょうか・・・。
でも嫌いではないですね、アノ土の匂いが。
ピアノは打楽器だと・・・言っているではないですか。
土の匂いが漂うスケールの大きい知性派だと評価しています。
今回はこんなところで。
投稿: 4438miles | 2007年4月 2日 (月) 17:29
あれまー、Little Niles (UA) きちゃいましたか (笑)
ちょうどこれと High Life (Colpix) あたりの記事を仕込み中でした。
というわけで、もう少し内容を吟味して変更してみることにします (笑)
確かに Little Niles が、Weston さんの魅力が初めていいかたちで結実した最初のアルバムですね。その後ヨーロッパに活動拠点を移されるまでの諸作にもモダンジャズの範疇を越えかけ寸前の好盤が少なくありません。
そしてヨーロッパ、アフリカでの活動で一段と自分のルーツややりたい音楽をたっぷりと吸収したあとの、1989年あたりからの作品はどれもヴァーサタイルな魅力に溢れており、わたしの大愛聴盤となったアルバムもそんな中にあります。その辺はまた改めて...
投稿: Shaolin | 2007年4月 2日 (月) 16:15
67camperさん、コメントどうもです!
UA盤のLittle Niles、本当にメンツもいいし、録音もいいし、もちろん演奏も悪くない・・・ということは、Jack Lewisというプロデューサーの腕がよかったんでしょうか。
UA3枚のうちのもう1枚~Live At The Five Spot は、味のあるいいレコードですね。ペットがcamperさんお好きなケニー・ドーハム、そしてテナーがコールマン・ホウキンスです。渋い2管だあ!(笑)
このライブ盤・・・hi fly や where をやってまして・・・とにかくいい雰囲気のいいライブ盤ですね。このレコード、長いこと見つからずにいて、ちょっと前にようやく東芝盤を入手しました。
もう1枚のUA盤~Destry Rise Again、これ「う~ん盤」です。checkはしてましたが、そういうタイトルのがある、というチェックだけなんです(笑)まだ見たこともないです。リストンのアレンジで4管編成ですか・・・UAの2点とも気に入っているので、たぶん、いいコンセプトでいい録音なんでしょう。それは探さねばなりませんね(笑)
投稿: bassclef | 2007年4月 1日 (日) 23:54
refugeeさん、ちょいヒサです!ローチ/ブラウンのGNPの10インチ赤盤、聴いてますか?(笑)
アーヴィンのcandid、僕はCBSソニー盤で聴いてますが・・・キャンディドのオリジナル盤は、そんなに上がってるのですか。
>アーヴィンは暗く知的に沈みこんでいく趣がありますね~
そうですね。アーヴィンってワイルドに吹いているだけのようなイメージですが、その「ワイルドさ」をけっこう知的にコントロールしているのかもしれませんね。記事にも書きましたが、音色自体は、かなり新しめだと思います。ミンガスとやってるアーヴィンも相当いいです(笑)
prestigeに、ロイ・ヘインズ(ds)と「パリの空の下」とかをやってるのがあるんですが、あれもいいですよ。
投稿: bassclef | 2007年4月 1日 (日) 23:42
NOTさん、さっそくのコメントをありがとうございます。
ランディ・ウエストンのriversideものにもRVG録音があったのですね。今回、Get Happy(こちらは、サム・ギル(b),ウイルバー・ホーガン(ds)とのピアノトリオもの)も聴いてみたのですが(ビクター国内盤)・・・スタンダード中心で(ウエストン作は、10曲中2曲のみ)もうひとつ・・・という感じでした。やはりブレイキーだから、ウエストン(の曲)を巧くサポートできた部分は大きいと思います。
Dawn盤~僕は1980年頃の米再発:Biograph盤で聴いたのですが、これは、56年の録音(tp,bsの2管)8曲中、自作曲が3曲で、モンクのwell you needn'tも演ってるので、期待したのですが、たしかにこれもイマイチ印象が薄いですね。
roulette盤は、たぶんHigh Lifeというタイトルで出たLPを聴きました。1963年録音でアレンジはまたまたメルバ・リストンなので、UAのLittel Nilesと同じ路線ですが、こちらは大編成(アーヴィンも含む管が6人)でなかなかの迫力です。
>Matthew Gee~どうなりました?~
う~ん・・・そんなこと書いたっけ?(笑)
いやあ・・・この突っ込み、ボディブロウのように効きましたよ。
まるで、マシュー・ジーの、あの歪みながら炸裂するような「ぶあっ!」という強烈ボントロ音のようです(笑)そうですね・・・「個性派ボントロ第2弾」みたいな括りで、またの機会に必ずや・・・。
投稿: bassclef | 2007年4月 1日 (日) 23:19
セリーグ開幕に合わせたかのようなウェストンの予告先発,来ましたね。
自分もリトル・ナイルス好きですね。ステレオ,UA盤うらやましい!!!
このアルバムでは叩き付けるようなランディのピアノも聴けますが,コープランド,シュリーマン、グリフィン、リストン,ジョイナー,パーシップと一癖あるプレイヤーの共演が凄いですね。最も重要なのがリストンだと思います。他のUA盤が2枚あることが知られててDestry Rides Againでもリストンがアレンジで4tromboneとの共演がきかれます。勿論このアルバムはドラムにエルヴィンがクレジットされてますのでbassclefさんはcheckズミでしょうね。もう一枚は国内盤ででた5spot。これは自分の好きなドーハム入りです。
そしてウェストンと言えば,JAKI BYARDで有名なハイフライですよね。この5スポットとレムウィンチェスターとのカップリング盤(NJFのライブ,メトロ)でコンポーザー自身の演奏が聴けますよね。このメトロのトリオ(ジョイナー,GTホーガン)のライブが気に入っています。
ウェストン、一流のスタイリストですね。
投稿: 67camper | 2007年4月 1日 (日) 14:42
bassclefさん、お久しぶりです。
ランディ・ウエストンのことはよく知らないので、ブッカー・アーヴィンのことを少しだけ。
というのも、最近、ターンテーブルに載ることの多いレコードの一枚に、ブッカー・アーヴィンのCANDID盤があるので。
BNに名盤アス・スリーを残したホレス・パーラン・トリオにアーヴィンが加わった編成のこのCANDID盤は、私的には、まさに「そこに聴きたいジャズがある」一枚なのです。
手持ちのビクター日本盤は、マスター劣化が歴然とわかるので、オリジナルが欲しくて、手に入れたらブログの記事にしようと思ってたぐらいなのですが、最近では、イーベイでも150ドル超で、送料も合わせると2万。ちょっと躊躇してます(笑)
アーヴィンのテナーは、私、音色的にも奏法的にも、なんとなくデクスター・ゴードンに似てるなあと思ってたのですが、豪放磊落で明るいゴードンに対して、アーヴィンは暗く知的に沈みこんでいく趣がありますね(って、CANDID盤しか知らないんですが 笑)。それがまたツボにはまりました。
このウエストンと共演のCDも、ちょっと聴いてみたくなりました。
投稿: Refugee | 2007年4月 1日 (日) 14:31
こんにちわ。RANDY WESTONの「LITTLE NILES」はモダンジャズの名曲の1つでFMのジャズ番組などでよく取上げられていましたから「LITTLE NILES」自体はジャズを聴き始めた頃から知っていました。RIVERSIDE時代のRANDYにはご指摘のとおり多分にMONKの影響がありMONK自身が同レーベルに同時期に「PLAYS ELLINGTON」や「THE UNIQUE」を録音しているため余計に「モンクの亜流」「刺激のないモンク」と言ったイメージが付きまとってしまいます。もっともRIVERSIDE側もわざとそういったイメージで売り出そうとした節もあります。というのはBLAKEYやAHMED-ABDUL-MALIKといったMONK所縁の連中と共演させていますし前記MONKの2枚と同じく録音をRVGに任せたりしているからです。UA盤の「LITTLE NILES」の路線を早く取っていれば意外にブレイクしたかもしれませんね。DAWN盤はRIVERSIDE時代の踏襲で面白くなくUAにあと2枚、ROULETTEやCOLPIXにもリーダー盤があるようですが未聴です。
>>さて前回、記事中で「ランディ・ウエストンを」と書いてしまったのだが、あんな風に予告してしまうと、却って、聴くレコードを意識してしまったりして・・・。
以前そのうちMATTHEW GEEを取上げると仰られてずっと楽しみに待っているんですけど、どうなりました?(←意地悪ですね:笑)
投稿: NOT | 2007年4月 1日 (日) 09:29