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2007年1月 1日 (月)

<やったあレコ 第8回>Bill Potts/The Jazz Soul Of Porgy and Bess(united artists)

いつかは、このアルバムを<夢レコ>に載せたいと思っていた。リーダーはビル・ポッツというあまり聞き慣れない名前ではあるが、もちろんビル・エヴァンス絡みの1枚としてである。

古い「ジャズ誌」を2冊だけ持っている。1975年10月号と1976年1月号なのだが、特集は「ジャズ・べースの深遠にディグする」と「ビル・エヴァンス物語」であった。1975年・・・ちょうどこの年に、僕はウッドベースを始めたのだった。それまで少しはギターには触っていたとはいえ、フレットに目印もないような楽器に、そんなに簡単に入り込めるはずもない。あのバカでかい楽器にしがみつきながら「ジャズ~っ!」と叫んでいるような毎日だった。聴く方でも日本ビクターから出始めていた多くのリヴァーサイド盤を通して、ビル・エヴァンスを、もう充分に好きになっていた。そしてもちろん・・・ラファロのことも。つまり・・・僕はジャズという世界に身も心も捧げていたのだ(笑)
そこへ、この「ジャズ・ベース特集号」・・・これは買わないわけにはいかない(笑)Dscn1571
どの記事もよかったが、特に白石誠という人の<スコット・ラファロ物語>は読み応えがあった。白石氏は相当なラファロ信者のようで、「ラファロの2拍3連」がいかに素晴らしいのか~を説明する場面では「チェンバースの貧弱な2拍3連」という過激な表現もあったりするが、僕はラファロのベースプレイに心酔していたので、そんな白石氏のラファロへの思い入れ溢れる文章には、素直に感動してしまったのだ。Dscn1572 Dscn1573_1

そして白石氏作成のラファロのディスコグラフィーも大いに役立つものだった。3ヶ月後に出た1月号もいい内容だったのですぐに入手した。この号にも白石氏作成の「ビル・エヴァンス・ディスコグラフィ」が載っていた。特にエヴァンスの初期の参加レコードのデータが貴重だった。もっともそういう初期のものは、ほとんどが入手困難だったので、音源を聴けたのは、何年も後のことだったが。どうやら僕はこの頃からdiscography というものに弱かったようだ(笑)

《Victor音源はなんとか国内盤で入手できたが、carlton,seecoなどトニー・スコット絡みの音源は、もっと後になって freshsound からの復刻で、ようやく聴けたのだった。ちなみにこのトニー・スコットのセッション~ベースはヘンリー・グライムズだ。これらの復刻LPの音源をまとめた2CD(freshsound)がとても便利だ。

Dscn1574_1 そのビル・エヴァンスのディスコグラフィで、このレコード~The Jazz Soul Of Porgy & Bessの存在を知ってはいた。それは「スカート女性の足ジャケット」(左写真の36番)だった。だいぶ後になってジャズ批評の「最後の珍盤を求めて」でも、このPorgy~が紹介されたのだが、その盤はジャズ誌に載っていた「スカート」とは違うジャケットだったのだ。対談の中身から、それが1stのオリジナル盤であること、しかもナンバー入りのlimited edition(限定盤)を知って・・・ますます欲しくなってしまったのだ。レコード好きは、limitedにも弱いようである(笑) ちなみに「珍盤コーナー」というと、捉えようによっては「コレクション自慢」にも見えるが・・・コレクションというのは、結果ではなくて「コレクトしていく」過程に価値がある~もちろんその人にとって~のだと思う。そうして、そんな風にコレクトされたレコード達とは・・・よくも悪くもその人の歴史なのだと。
だから・・・そのコレクションを知ることは「その人」を知ることでもあるのだ。人は誰かと知り合う時に・・・多少は見栄を張るものだ。だとしたら、自分の経歴の一部を見せる時に・・・少しくらい自慢気になってもいいじゃないか(笑)
そんな訳で・・・<やったあレコ>である。このレコードは7~8年前に入手した。その頃、バナナレコードという中古レコード店が「アメリカ仕入れ直売~コンバットツアー」とかいう名前で地方都市を3~4日間づつ巡業していくセールをよくやっていたのだ。僕は浜松でのセールで入手したのだ。この時のセールは、仕入れスタッフがよほどいいディーラーに当たったと見えて、他にもアンドレ・プレヴィンのcolumbia盤など状態のいいものがいっぱいあった。Dscn1528_1
最初、この薄めの黄色のジャケットを引き抜いた時・・・大げさではなく身体に電流が走った(笑)
写真では何度も見ていた、あのジャケットが目の前にあるのだ!ついに出会ったのだ!

まずはチェックだ。ゲートフォールドの分厚いジャケット。僕は丁寧に外袋をはずし、丁寧に中を開いた。おおっ・・・開いたページ左側にやはり「限定NO.~」が印字されている。実に誇らしいではないか! そして何より素晴らしいのは、その4pほどのブックレットだった。
録音中と思しき場面のミュージシャンの写真が、それもいい場面の写真が満載されていたのだ。
そして盤の方は・・・これもほぼミント状態である。この貴重盤がこのコンディション、もちろん値段の方もなかなかのものだった。しばし考える僕。「スカート」の国内盤は持っているのだ(当時の僕はダブり盤は買わない主義だった)だがしかし、本当はもう僕の心は決まっていたのだ。だってそうだろう・・・この先、どう考えても、このレコードにそうそう出会えるわけはない。だから・・・買うしかないのだ(笑)だから、この「考える」は、自分の中で「もったいぶる」ポーズだったかもしれない(笑)

Dscn1578 このPorgy & Bess・・・実は音源だけは聴いていたのだ。ジャズ誌のビル・エヴァンス特集のディスコに載っていた方の「スカート」ジャケットの方を、キング国内盤を見つけていた。しかしその盤、とんでもない音だったのだ。というのは・・・音質もまあまあ悪くない普通のステレオ盤だったのだが、B面1曲目it ain't necessary so では、なんとテナーサックス(アル・コーン)の音が左右に動き回るのだ(笑)どういうことだあ、これはっ! 曲が変われば(セッションごとに)楽器の位置が変わることはたまにはある。しかし、同一曲のしかも今、まさにソロをとっている主役が左右にぶれまくる・・・こんなミキシングってあるだろうか? このレコードは大編成で、テナーにもズート、アル・コーンの2名がクレジットされてはいる。そうなると・・・その2人が左右で代わる代わる吹いているのかも・・・という可能性もあるが・・・いや、どう聴いてもそれはない。間違いなく独りのテナーが連続して吹いている語り口、トーンなのだ。それなのに途中でフラフラ~と右に左に這い回ってしまうのである。聴いていてとにかくもう気持ちが悪い。酔いそうだ(笑)だから・・・この国内盤「ポギーとベス」を聴くときは、いつもアンプをモノラルモードにして聴いていた。それでかなり救われたのだが、こういう大編成のジャズを聴くときのステレオ音場の楽しさもなくなってしまうので、それが残念であった。それにしても・・・あの「サックス左右の舞」、あれがマスターテープ不良による国内盤全部での現象だったのか、あるいは、僕の手持ち盤のみの固体的不良だったのか・・・今もって判らない。《補筆》この記事をアップ後、リンクをしていただいているmono-monoさんからコメントをいただいきました。いやあ・・・驚きました。mono-monoさんも、すでにご自身のブログMONOmonologueの中で、アメリカ盤「Porgy & Bess」のことを載せていたのです。このキング国内盤と同じジャケットの盤にも、やはり「サックス左右の舞」があるとのこと。とても興味深い情報です。special thanks to Mr.mono-monoさん!

そしてもう1件、67camperさんからもこの限定盤をお持ちとの情報が入った。さらにもう1枚の「Porgy & Bess]情報も。ともにモノラル盤とのこと。こちらもぜひご覧下さい。special thanks to Mr.67camperさん!

Dscn1580_1その後に入手した米capitolのCD(CDP-7-95132-2)では、もちろんその「舞」はなかった。そんなちょっとしたことにも一喜一憂するのが、レコード好きなのである(笑) ちなみに、オリジナル盤とCDには全13曲が収録されているのだが、このキングの国内盤には全10曲しか収録されていない。つまり3曲がカットされているのだが、その中の1曲:it takes a long pull to get thereには、短いがビル・エヴァンスのソロスペースもある。だから・・・エヴァンスのマニアの方は、なんとしても米united artists の1stか2nd を手に入れたくなるはずだ。
《補筆》この米CDは商品化する際、音源確保に苦労したらしく、裏パッケージにこんな言い訳がしてある~note:the master tapes to this exquisite session have been lost. to produce this CD, Bill have been lost. to produce this CD, Bill Potts and Jack Towers gathered as many mint copies of this collector's item as they could find and poinstakingly transferred the best pressing of each selection to tape~つまるところ・・・マスターテープがもうなくなってしまったので、いい状態のレコードを探してそれぞれ状態のいい曲から音源をtransferした・・・ということだろう。だからいずれにしても・・・この米CDの「音質」は、それほどいいとは言えない状態です。

まあそんなちょっとした因縁を経ての、このオリジナル盤との遭遇だったわけだ。この盤の限定ナンバーは、326番である。当時のlimitedというのは、何枚くらいプレスしたのだろうか? たぶん・・・2000枚くらいだろうか。Dscn1531 そう思って改めてジャケットを見ると・・・この絵もなかなか味わいがある。暗い雰囲気の漂う「家族の肖像」という感じの絵である。裏ジャケットの一番下に、cover painting~robert andrew parker とちゃんとクレジットされている。
造りのいいゲートフォールドのジャケット、格調高いカヴァー・アートと併せて、この限定盤の価値は、なんといってもブックレットの写真にあると思う。
そのブックレットの雰囲気を味わってもらえるように、いくつかのページを撮ってみた。 それから、参加しているミュージシャンが実に豪華なので、そのクレジットも記しておこう。Dscn1532
trumpet   ~art farmer, harry edison, ernie glow, markie markowitz, charlie shavers
trombones  ~bob brookmeyer, frank rehak, jimmy cleveland, earl swope, rod levitt
tenor sax  ~zoot sims, al cohn
alto sax   ~phil woods, gene quil
bariton sax~sol schlinger
guitar     ~herbie powellDscn1533_2
drums      ~charley persip
piano      ~bill evans
bass      ~george duvivier

Dscn1530conductor ~bill potts 録音:1959年1月







さて・・・このPORGY & BESS、ビル・エヴァンス絡みでついに手にいれた1枚ではあるが、それほどエヴァンスが活躍するわけではない。どちらかというと管楽器奏者たちのソロを楽しむレコードだろう。それでも1曲、エヴァンスのピアノが印象に残る曲があった。I love you, Porgy である。この曲は・・・そう、エヴァンスが1961年6月の village vanguard でのライブでも演った曲だ。たしかこの曲は、オリジナルの2枚(waltz for Debbyとsunday at the viallge vanguard)には収録されずに、うんと後になって発売されたmilestoneの2LPで、未発表曲として世に出てきたはずである。

エヴァンスは、うんとスロウなテンポで、シンプルなメロディをいつくしむように弾いている。しみじみとした情感みたいなものがよく出ていて、とても好きな演奏だった。
あの・・・I love you, Porgy である。しかしこの59年のテイクでは・・・ある意味、全くエヴァンスらしくない弾き方なのだ。ビル・ポッツがきっちりとアレンジした大編成のオーケストレイションものなので、このエヴァンスをフューチャーしたこの曲においても「足かせ」があったようだ。それというのも・・・この曲、エヴァンスが右手でしか弾かないのである。それでもってメロディをポツン・・・ポツン・・・と弾く。左手の和音はおろか、右手も全くのシングルトーンのみ!これではまるでジョンルイスではないか(笑) しかも、導入部と中間部は管部隊の出番なので、エヴァンスは、ただでさえシンプルなメロディのこの曲の出足のメロディと最後の方のメロディだけを弾くのだ。エヴァンスは右手で弾くそのメロディにも全くフェイクを入れずに「ベタ~っ」と弾く。なんというか唄用の楽譜のままの音符で・・・という感じなのだ。伸ばす箇所ではそのままシングルトーンを伸ばしている。ポツン~・・・ポツン~・・・間が空いてしょうがない(笑) 
ハーモニーをあれやこれや研究することでなんとも絶妙な左手と右手のコンビネイションを創りあげる、そしてそれが持ち味のエヴァンスから「左手」を奪い去る・・・なんて過酷な指示(アレンジ)だろう。いや、これはエヴァンスへのイジメだったのかもしれない(笑)

しかしながら・・・その指示がなんとも不思議な効果を生むのだ。エヴァンスの伸ばした単音が、所在なげに響く。録音にエコーがかけられているようでもあるし、エヴァンスがペダルを踏んで伸ばしたようにも聞こえる、その不思議な単音・・・まだ管楽器は入ってこない・・・スカスカの音空間・・・そんな間の空き具合が、Porgyのメロディと伴に、どうにも印象に残ってしまうのだ。ある種「寂しさ」みたいな感じを演出しようとしたポッツのアレンジだったのかもしれない。Dscn1529_1

いずれにしても・・・この時のエヴァンスには相当な音楽的ストレスがあったように思う。だから・・・今度は自分が納得のいく左手のハーモニーを付けて、そうして1961年にもう一度、この I love you, Porgyを演奏したのではないだろうか。そうして、その渾身の I love you,Porgy もなぜか・・・あの2枚のライブ盤には収録されなかったのだ。エヴァンスの気持ちはどんなだったろう。・・・この I love you, Porgy というガーシュインの名曲は、エヴァンスにとっては因縁の1曲だったのかもしれない。

僕はいつもこんな風にいろいろ想像してしまう(笑) ほとんど妄想かもしれないが、ほんの少しでもそんな感じがあったとしたなら・・・エヴァンスがいつもあんな風にニヒルな顔つきをしているのも無理のないことかもしれない(笑)

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コメント

ああ、bsさん、さっそくのお返事コメントをどうもです。あのemarcyは、1954年ですか。それならゴードンの初かもしれませんね。
さきほどタイトルを挙げたJoe Gordon & Scott Lafaro(freshsound)ですが、ひとつ補足がありました。ゴードンとラファロは共演しておりません(笑)ゴードン、リーチー・カムカ、モンティ・バドウイックらのセッションとカムカ、ラファロのセッションと2つに分かれております。タイトルだけだと「共演」と思ってしまいますね。ライブですが音はなかなかいいようです。

投稿: bassclef | 2007年1月 9日 (火) 00:01

本作と関係ないコメントで恐縮しますが、ゴードンの件、NOTさんの情報によると10インチ・エマーシー・MG26030(ブレイキーのリーダー作)でのゴードンのプレイがお奨めのようです。1954年の録音でひょっとしたらこれが初レコーディングかもしれませんが詳しいことは分かりません。お許しを(汗)・・・・・。
ラファロとのCD、ううーん、気にはしていますが未入手です。

投稿: bs | 2007年1月 8日 (月) 23:36

bs(bluespirits)さん、こんばんわ~。あけましておめでとうございます(笑)まだまだ遅くありません。当方もまだ返事出し遅れの年賀状、多数あります(笑)
戦略家なんて・・・そんなおおげさな(笑)まあでも・・・bsさんも同じかもしれませんが、アップする際、似たタイプのレコードが続かないように・・・くらいは無意識の内に(出た!bassclef得意のsubconsciouslyだあ!)考えてるかもしれませんね。
bsさのHP~Blue Spiritsの最新アップ分[ジョー・ゴードン]いいでsね。当方、いくつかのレコードはあるので(全て国内盤)また聴いてみたくなりました。そういえば、ゴードン、1枚だけ未発表CDもあったですね。freshsoundから1992年くらいに出たJoe Gordon & Scott LafaroというCDです。ベースのスコット・ラファロ目当てで入手ました。1958年ライトハウスでのライブ録音です。
ところでゴードンの録音というのは、ブレイキーとのemarcyが一番古いのですかね?

投稿: bassclef | 2007年1月 8日 (月) 20:55

おおっ!dukeさんもこの「Porgy & Bess」お持ちでしたか!限定No.が2560番という新情報もThanksです。そうですね・・・これで(限定だとして)少なくとも3000枚づつは、A~とB~で出してるでしょうね。それともdukeさんが示唆しているように・・・ひょっとしたら、ただ[limited]と唄っただけであって、実際は普通のeditionではあるが「ナンバーだけ入れてみた」という可能性も高いですね。だって考えて見たら、たぶんジャズのLPなんてマイナー会社だったら当時から初回3000枚くらいだったでしょうし(笑)
いずれにしても・・・レコード・ミーハーの僕などやはり「限定」に弱いようで、OJC-limited にでもありがたみを感じますよ。
追伸~オンリーから進駐軍の件は・・・意味が通じるぎりぎり世代かもしれません(笑)
ああ、それとdukeさん、貴ブログではわざわざジャズ批評拙稿のこと、紹介していただいてありがとうございました。

投稿: bassclef | 2007年1月 8日 (月) 20:42

超遅れで、「あけまして、おめでとうございます」。今年もどうぞ、驚かしてください(笑)
元旦の太平の眠りを叩き起こす一発、正月気分がぶっ飛びました。bassclefさんって、結構、戦略家ですね(笑)。でも、それ以上に驚いたのは、こうした変り?レア物をこのプログに集う複数の方々がお持ちという事実。このレコードにしては高確率ですよね。本盤は、僕も時々、見ていますが、正直な所、購入までは至りませんでした。あまりにもオール・スター揃い過ぎの点でしょうか。でも、bassclefさんのように視点を絞り込むと気が付かない点が見えてくる、そんな感じですね。

投稿: bs | 2007年1月 8日 (月) 14:05

bassclef さん、皆さん、今年も宜しくお願い申し上げます。

新年早々、マニアックなアルバムを出してきましたね。
67camper さん、初めまして。モノのナンバーが「A-」とは知りませんでした。私が所有しているのはbassclef さん同様ステレオでして、何故「B-」なのか思案したものです。これで数十年ぶりに悩みが解決しました。(笑)

bassclef さん、プレス枚数ですが、私のは「A-2560」です。ということはステレオだけで少なくとも3000枚はあることになります。ひょっとするとまだあるのかも知れません。更に「B-」のモノも同じ数出しているものと思われます。総プレス枚数を記していないのがどうにも怪しい。こうなると果たして限定の意味があるものかと疑問です。Swing House の The Elegant Mister Ellington は Limited Edition of 3000 Copies と記されております。限定盤は総プレス枚数を記す義務があると思いますね。

正月早々、演奏内容に関係ない話で恐縮です。内容は勿論最高。それにしてもbassclef さん同様、限定とか、オンリーには弱いですね。あっ、オンリーに弱いのは進駐軍の話でした。(笑)

投稿: duke | 2007年1月 7日 (日) 19:55

67camperさん、どうもです。いやあ・・・camperさんもこの「Porgy & Bess」を持ってらっしゃいましたか!(笑)そりゃあ・・・なにやらうれしいですね。やはりお仲間でしたね(笑)限定ナンバーのシールが「A-」というのも興味深いです。さっそくこちらの本記事の中に追加でリンクもさせていただきました。camperさんのlimited盤は「モノラル:プロモ」でした。僕のは「ステレオ」~ということは、あと普通の「モノラル盤」がありそうですね。united artists のモノラルは「赤色ラベル」でしたね。どなたかお持ちの方・・・よろしく~(笑)いやあ・・・ここまでくると、いろいろと確認したくなるのが人情ですよね。
camperさん、今年もよろしくお願いします!

投稿: bassclef | 2007年1月 5日 (金) 23:38

ワガママおやじさん、ちょいヒサでした。信州は、めちゃくちゃ寒いんでしょうね。
<夢レコ>へのコメント・・・いつでもどうぞ~。1年前の記事にコメントきたこともあります(笑)コメントが入ると自動的にメールでお知らせがきますので、必ず、お返事コメントを出しますから(笑)
「いつか王子様が」のステレオ盤~矢印の下の「CBS」有と無しがA面とB面・・・そりゃあおもしろい!ブルーノートのラベルで住所がA面、B面で違うというのと同じようなケースでしょうか。
「ラベルのストックが残っていて、片方の面だけはそれを使った」という説が有力ですかね?ストックということは・・・そのラベルは盤の製作年代より古いということなので・・・そのレコードの本性は、盤の方の年代ということになるのかな? よく判らんですね(笑)
ワガママおやじさん~今年もよろしくどうぞ!
貴ブログでの信州の風景写真・・・楽しみにしております。

投稿: bassclef | 2007年1月 5日 (金) 22:58

mono-monoさん、またまたどうもです!うーん・・・ますます興味深い情報ですね。ultra audioレーベルのあの盤は10曲収録でしたか・・・。そして「サックスの左右への舞」。そうなると・・・同じく10曲入りで「舞」のある、そしてジャケットの裏・表の写真も同じである1979年キングの国内盤は、どうやらそのultra audio盤のマスターを使って製作された、という感じになってきましたね。ultra audioというのは、united artistが考えたキャッチフレーズか何かかもしれませんね。「サックスの左右の舞」・・・やっぱり当時の流行というか「ステレオ音響」というものへのアピール的なミキシングだったんでしょうね(笑)アル・コーンもあれを聴いたら逆上しそうですね(笑)

投稿: bassclef | 2007年1月 5日 (金) 22:14

bassclefさん,新年早々きましたね。このアルバム,実を言うと自分も所有しています。同じくLimited Editionです。Ahmad Jamalにつづいて2つめですね。bassclefさんのログを見て予定変更で緊急UP,TBさせていただきました。よろしければどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/a9186ef73f70f4e938dbc78ca7b0bb0e

投稿: 67camper | 2007年1月 5日 (金) 06:37

bassclefさん・みなさん明けましておめでとうございます。

年末年始どの樣にお過ごしだったでしょうか?
私は31日まで仕事に追われて元旦・2日と家族サービス
やっと今晩JAZZ聞けました。

bassclefさんのブログ何時お邪魔しても内容濃すぎ
読み応え有りますね
私なんてその日の気分で適当に聞いてるだけなんで
そんなだからHPの更新のネタに窮するのだけど・・・

最近ブログはじめました。
前のブログはどうしたていう突っ込みは無しね (微笑)
JAZZ盤は未だ一枚しかUPしてませんけどね
ほとんど町で拾った画像だけ (T-T)
実はJAZZレコードもぼちぼち溜まってます。
例えばキャンディドのABC盤とかね
アート・ファーマーの所でコメント付け損なったんです。
ついでに云えば「いつか王子さまが」でもタイミング逃しました。
(A面6目CBS入りでB面6目CBS無しのステレオ盤しかもプロモね)
こんなトンマですが今年もひとつよろしくお願いします。

投稿: ワガママおやじ | 2007年1月 5日 (金) 00:10

NOtさん、おめでとうございます。昨年はNOTさんとrefugeeさんのところで再会でき、またその後、NOTさんご自身のブログも始まり、とても楽しいジャズ刺激になっております。NOTさんの載せるハードバップ本線の本当に「ジャズ」を感じさせるレコード達にはいつも参っております(笑)今年もよろしく、お手柔らかに、お願いします。

>どうだ。これでもう、もっと渋いのなんて言わせないぞ」と思って~
いや、そんなめっそうもない! でも・・・ちょっとだけ無意識的にsubconsciously にそんなのがあったかも(笑)
そんなわけでリーコニッツが聴きたくなってきました(笑)あのタイトルはsubconscious-leeとシャレてましたかね?

>75年5月特別増大号で「70年代を生きのびるためのジャズ入門」~
いやあ・・・ありましたね。そんな号が!拙ブログ<1975年の日比谷野音>で東京のジャズ喫茶めぐりをした時、たしかその「生きのびる~」でいろんなジャズ喫茶を調べたりもしたような記憶があります。いつもより厚い号でしたよね。永山則夫とは・・・時代を感じさせますね。75年というと・・・いわゆるフリージャズは、チックコリアの「かもめ」とともに終焉した(と油井正一氏がそういう流れを説いた)と言われてましたが、僕など75年にEEU(高木元輝、近藤等則、吉田盛夫ら)という先鋭的なグループが自分たちの大学で演奏したりして・・・かなりの衝撃を受けたりしました。そのEEUをフォローしていた間章(あいだ・あきら)という人の文章がよく「ジャズ誌」に載ってました。漫画は鈴木翁二とか。「ジャズ誌」は、そういう時代の最後の世代の雑誌~という感じもしますね。
僕など、やはりハード・バップが好みの本線なんですが、ちょっと2面性もあって(いわゆるヨーロッパ系のフリージャズはダメでしたけど)モンク的アプローチからくる情念派フリー的な演奏はけっこう嫌いじゃなかったですね(笑)
NOTさん、当時「ジャズランド」というジャズ雑誌も創刊されましたよね。あれ、創刊号(コルトレーンが青いシャツ着てソプラノ吹いてる写真)だけ買いましたよ。ジャズ名盤が100人/1000枚だったか載ってて、あれは相当、重宝しました。
そう思うと・・・1975年頃というのは~レコードでも1100円盤が始まったりして~「ジャズ」を盛り上げようという機運があったんですね・・・。

投稿: bassclef | 2007年1月 4日 (木) 22:16

4438milesさん、あけましておめでとうございます。!
拙ブログで「勉強」などととんでもないですよ。こちらの方こそ、milesさんのお話しから「勉強」いや・・・楽しませていただきますね。ジャズは、とにかく・・・楽しいですからね(笑)

>ラファロの2拍3連~ラファロはベースソロの中でしょっちゅう2拍3連(に近いリズム)フレーズを繰り出してきますよね。。ジャズでの「ソロ」というのは、4438milesさんもよく言われる「物語」~これはその人なりの唄心を「どう唄うか?」に全てを賭けている場だと思います。ラファロのソロは・・・もう本当に「思いつめた」ような気持ちが「つんのめったり」「ためらったり」もろもろの感情が溢れてきて・・・そんなものをそのまま「音に出してしまう」~僕にとってのラファロはそういう感じのミュージシャンですね。
僕の聴いてきたラファロ(だけでなくほとんどのミュージシャンは)は・・・もちろん(これは強調しておきたいのですが)ここで「2拍3連」でいこう~なんて意識はなかったはずですよね。まず「気持ち」があってそれで「音(演奏)」が先にあるわけです。
これは自分の中でもジレンマなんですが、「音」を文章で表現するなど、もともと不可能だし、むなしいことだとも考えてます。音楽は、ただひたあすら「聴けば」いいんですよね(笑)
でも自分が好きな音楽を・・・なんとか、その佇まい/表情のほんの一部でも伝えられたらいいな・・・という気持ちも強くて、そんな音の外見を説明しようとした場合に、どうしても音楽的な用語(例えばこの「2拍3連」も)を使ったりもします。そしてそれは誤解をされると困るのですが、決してジャズの中身を分析したりすることが目的なんかじゃないのですよ。milesさんも同じようなお気持ちがあるか、と推察しております。いずれにしても・・・milesさん、今年もよろしくお願いします。皆さんであれやこれやジャズ的なブロウイング~コメントやりとりなどやりましょう!ジャズは楽しいのだあ!
まあ・・・こんなブログやってるヒマがあったら、その分、ひたすらジャズのレコードを聴いていればいいんですけど(笑)

投稿: bassclef | 2007年1月 4日 (木) 20:43

そういえば私のスカートジャケの米盤は、bassclefさんの国内盤と同じく10曲入りでした。3曲少ないんだ!と聴きもしないのに少々残念に思ったりして(笑)
ひょっとして、3曲多いということでの限定盤ってことはアリでしょうか?

>>1stオリジナル(この記事の黄色のジャケット)~音移動:なし
>>2nd(ultra audioなるレーベル)       ~音移動:あり
>>キング国内盤(GXF3038)1979年 ~音移動:あり
>>米capitol CD 1991年           ~音移動:なし
レーベルが ultra audioってことでオーディオ的にがんばってしまった、とか?(爆笑)

投稿: mono-mono | 2007年1月 4日 (木) 19:50

こんばんわ。前回の反動か、こりゃ渋すぎで~す(笑)。「おい、NOT君にBSさん、どうだ。これでもう、もっと渋いのなんて言わせないぞ」と思って書いたでしょ(笑)。降参です。ジャケはLIMITEDも含め何度か見たことありますが多分聴いたことはないと思います。ということでこのレコードのコメントは出来ませんのでの他のことをチョット。
 物持ちの良いbassclefさんも2冊しか持っていない雑誌「JAZZ」。うちにも1冊だけあります。75年5月特別増大号で「70年代を生きのびるためのジャズ入門」という仰々しい(笑)タイトルがついています。1954~1974年の録音年代別DISK200とかレーベルの話、ジャズ喫茶のリクエスト100なんてのがあるため今も取ってありますが全然入門者向けじゃなくてインパルス後期コルトレーンあたりを意識したかなりアバンギャルドな編集でした。この号にも連続射殺犯として死刑判決を受けた「永山則夫」氏の寄稿文なんかが載っています。ちなみに当号のディスコ・グラフィーは「コルトレーン」です。ちょっと私には難しすぎる雑誌でしたね。難しいジャズもお断りです。

投稿: NOT | 2007年1月 4日 (木) 19:14

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします・・・・といいながら来てみたら、凄い!
元旦からお勉強熱心なと・・・おもいつつ、良いレコードを持っていて羨ましいと、正月早々、指をくわえている。
また今年も何回、BASSCLEFさんには指を咥えさせられるのだろうか?
それにしても、このパーソネルは凄い、音を聴いてみたい衝動に駆られる。
そうだ、果たしてラファロはベーシストだったのだろうか?
あの二拍三連は単純な二拍三連ではないですよね、後打ちの二拍三連のような響きを感じるのですが?

今年も、勉強させてください。
此処に来るとジャズは修行であり、勉強でありと、初心にかえることができそうです。
今年も宜しく。

投稿: 4438miles | 2007年1月 4日 (木) 11:58

mono-monoさん、貴ブログの「Porgy & Bess」記事、こちらの勝手なリンクにも関わらず寛大なお返事コメント、ありがとうございます。
>テキトーな性格ゆえ、きとんと事実関係を調べもしないで~
いやあ・・・それは正に当方のことですよ!(笑)けっこう思いつきで書くので、あとで補筆・訂正もあったりします。
問題の「サックス左右の移動」~mono-monoさん情報を併せると・・・
1stオリジナル(この記事の黄色のジャケット)~音移動:なし
2nd(ultra audioなるレーベル)       ~音移動:あり
キング国内盤(GXF3038)1979年 ~音移動:あり
米capitol CD 1991年           ~音移動:なし
ということになりますね。
米CDは入手しやすいとは思いますが、本記事「補筆」にあるように、音質が良くない一部の音源は「ディスク・ダビング」のようです。

投稿: bassclef | 2007年1月 4日 (木) 10:55

>>mono-monoさんのブログ、デザインがすっきりしてますので、よくある一般的なブログとは一味違う過去記事への検索が~
デザイン優先でテンプレートを選びましたので、普通に記事を読むとき以外では使いにくいですよね。申し訳ありません。実は過去の記事を探すのが自分でも大変なんですよね(笑)
しかし、私の記事見つかってしまいましたね。とんちんかんなこと書いてませんか? 大丈夫でしょうか。リンクまで張っていただいてしまい、嬉しい半分、冷や汗半分です。
夢見るレコードに集う方々はなにしろ凄耳な方が多いですから…。私などテキトーな性格ゆえ、きとんと事実関係を調べもしないで書いてしまいます(汗)
お読みになって不愉快に思う方などいらっしゃいましたらこの場を借りてお詫び申し上げます。

投稿: mono-mono | 2007年1月 4日 (木) 09:37

ああ、mono-monoさん、とても貴重な情報コメントをThanksです!さっそくmono-monoさんのブログ~categoryのrecord jazzから遡って・・・ああ、ありました!う~ん・・・これはジャケット(フロント・カヴァー)は同じで、ゲートフォールド(国内盤はシングルジャケ)中のブックレットはオリジナルと同じように見えます。
mono-monoさんのブログ~67camperさんを通して、2006年3月か4月の「ジェル」とか「マイルスのいつか王子様が」のあたりから知りましたので、それ以前の記事はどうも見た記憶がないのです。
mono-monoさんのブログ、デザインがすっきりしてますので、よくある一般的なブログとは一味違う過去記事への検索が
~categoryから入っていくやり方~僕には、難しかったのかもしれません(笑)さきほどようやくそのやり方で、遡りに成功して、この「ポギー&ベス」を見つけました(笑)
mono-monoさん、奥ゆかしく謙遜されるので、僕の方で勝手に(笑)こちらの本記事の中で「補筆」としてアドレスリンクさせていただきました。それにしても・・・「ウルトラ~」っていうレーベルは謎ですね・・・。mono-monoさん、ありがとうございました。

投稿: bassclef | 2007年1月 3日 (水) 20:34

bassclefさん、明けましておめでとうございます!

>>あの「サックス左右の舞」、あれがマスターテープ不良による国内盤全部での現象だったのか、あるいは、僕の手持ち盤のみの固体的不良だったのか・・・今もって判らない。

これは国内盤のみの現象でも、不良盤でもないと思います。
スカートジャケットのステレオ盤(ウルトラオーディオというナイスな名前のレーベルからでています)を私も所有しておりますが、記事の通りの変なミックスなので全く聴いておりません。I love you, Porgy も印象にない…。
確かにモノで聴くという方法がありましたね。
以前この盤を自分のブログにも書いたことがありましたが、限定盤のことを知らなかったため、恥ずかしいのでトラックバックはやめておきます(笑)ちなみにこれにも限定盤と同じとおぼしきアンドレ・プレヴィンの序文などついたブックレットが付属しております。
限定盤のジャケットイラストのタッチ、どこかで見たような気がするのですが…思い出せません。

では今年も宜しくお願いいたします。

投稿: mono-mono | 2007年1月 3日 (水) 11:14

refugeeさん、さっそくのコメントをありがとうございます。拙ブログ・・・ちっとも勉強にはならないと思いますが(笑)なんとか月に1回はジャズ妄想を書いていきたいと思います(笑)2007年もよろしくお願いします。
Bill Pottsという名前は、僕の方もこのレコードによって、かろうじて知っている、というレベルです(笑)
ズート・シムズやアル・コーン、アート・ファーマーと面子は豪華ですし、いいショットの写真ブックレット・・・united artisitsが、だいぶんお金をかけて製作した感じはしますね。
ただ・・・音の中身の方は、今ひとつ、各人の個性を生かしきってはいない・・・かもしれません。
refugeeさん、10インチのクリフォードブラウン・・・うらやましいです(笑)のちほどそちらの10インチ記事http://blogs.dion.ne.jp/refugee/archives/4808503.html#more におじゃましますね。ではでは・・・。

投稿: bassclef | 2007年1月 2日 (火) 21:18

bassclefさん

明けましておめでとうございます。
昨年は、いろいろお世話になり、ありがとうございました。
こちらのブログでは、本当に、いろいろ勉強させていただきました(^^)
今年も、どうかよろしくお願いしますね。

このアルバム、私は未聴なのですが(Bill Pottsって名前さえ知りませんでした(^^;)、このブックレットはいいですねぇ。
I love you, Porgyでの、Evansの印象的なピアノも、とても聴いてみたくなりました。

投稿: Refugee | 2007年1月 1日 (月) 14:20

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The Jazz Soul Of Porgy Bess(United Artists UAL 4032)  新年早々、リンクして戴いているbassclefさんから興味深いログがアップされました。mono-monoさんがらみでまたまた激論バトルの様相を呈してきました。決して結論が出るわけはないし,自分のスタンスでのログをアップしますね。(実際はネタ切れ気味だったので願ったり叶ったりだったりして・・・)   �... [続きを読む]

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