« <ジャズ雑感 第16回> オスカー・ピータースンとVerveレーベルのこと。 | トップページ | <思いレコ 第10回> ビル・エヴァンス/ポートレイト・イン・ジャズ »

2006年4月27日 (木)

<ジャズ回想 第4回> ニーノニーノさんのオフ会のこと。

こんな具合に・・・白馬の夜は更けていった~

第2回 白馬/杜の会が、今年もつい先日、行われた。場所は昨年と同じ、信州・白馬のオーディオ・ペンション「洗濯船」である。
「杜の会」とは・・・オリジナル盤通販専門店ニーノニーノさんのBBS「こだわりの杜」のオフ会のことだ。
詳しくは・・・そのHPのBBSとコラムをお読み下さい。こだわりのオヤジたちがいつも集っております(笑)http://www.ninonyno.ne.jp/ninonyno/topmenu.htm

今年の「杜の会」は、だいたい以下のような流れで行われた。
第1部~「Duke氏のレコード語り」(地下JBLルーム)
第2部~「みなさんの一押しレコードpart1 」(1Fマッキンルーム)
第3部~「家庭的かつ良心的なオークション」 そして・・・
第4部~「みなさんの一押しレコードpart2 」(地下JBLルーム) だ。

食堂(1Fマッキン)での第2部「みなさんの一押しレコードpart1 」は、ちょっとお酒の入った夕食の後、誰かれとなく「じゃあそろそろ・・・」「そうですねえ・・・ゲヘヘヘッ(笑い声)」てな感じで・・・もちろん和気アイアイと、しかし若干の緊張を伴って始まる。みなさんが持ち寄った「一押し盤」の中から1枚を選び、簡単なコメントをつけて1曲づつ披露するわけだ。みなさん、もちろん「自分が好きな盤」をかけることとは思うが、そこはやはり相当な音楽好き達を前にしてのお披露目である。若干のミエもないわけではない(笑) 
「あんまり音が良くないレコードだなあ」とか「これのどこがいいんだ?」「よく見る盤だな」などと思われないだろうか?・・・などと余分なことも考えてしまう。(いや、そんなのは僕だけか?)
だから・・・ちょっと「かっこつけた盤」になってしまうこともあるかもしれない。「絶対に大丈夫な盤」。つまり・・・明らかに演奏のいい名盤、明らかに音のいい盤、明らかに希少盤・・・そんな感じか。

とにもかくにも、今年が初参加のお2人から、1Fマッキンルームでの音だし(第2部)は始まった。僕は JATP new volume 5 (clef)12インチ(古い録音だけどサックスの音色などが素晴らしい)と Lee Morgan/Here's Lee Morgan (vee jay) (僕の中ではちょっと新らしめの「いい録音」1960年のステレオ録音。)Duke Plays Ellington (capitol)(12インチ:ターコイズ)などを用意していた。
_003_1僕の順番は3人目。1人目が女性ヴォーカル(ポリー・バーゲン)、2人目がオペラ(マリア・カラス)ときたので・・・「ここはカラッとしたハードバップだな」というわけで・・・Here's Lee Morgan (veejay) を選んだのだ。VeeJayのステレオ盤は、音もまあまあだと思ったので選んだのだが・・・ちょっと中途半端ではあったようだ(笑) それほどの希少盤ではないし、リー・モーガンには他にも名盤があまたある。選んだ曲も、地味なジャズメン・オリジナルだ(milt jackson作のoff spring という曲) 昨年もそうだったが、クレフやノーグランのゲッツやらホッジスの超希少盤が次々に登場してくるので、普通のハードバップ盤じゃあ、とても対抗できないようだ(笑) しかし・・・食堂のマッキンルームの「壮大な鳴り」で聴く「ハードバップ」も悪くはなかった。ブレイキーの、かなりでかそうなライドシンバルのグワ~ングワ~ンという鳴り具合や、ベースのチェンバースの大きな音(ちょっと出すぎくらいにベースが大きな音像で鳴っていた) ケリーの転がるピアノタッチなど、どれもマイルドないい音で鳴っていた。まあでも・・・ノッて聴いたのは、僕だけかもしれない(笑)

第1部でかかった曲を列挙しておこう。(だいぶ記憶が飛んでますので・・・不完全です:笑)

D35さん~ポリー・バーゲンTHE PARTY'S OVER(columbia) から smoke gets in your eyes
マントさん~MARIA CALLAS sings ROSSINI and DONZETTI・arias(UKコロンビア) から LA CENERENTOLA(F・Rossini) Nacqui all'affanno(Act2)
bassclef~リー・モーガン here's Lee Morgan(vee jay:stereo) から off spring *前述
ワガママおやじさん~ドロシー・ドネガン(レーベル名を失念。珍しいレーベルの盤)から on green dolphin street 
*<補足>~下記コメントにあるようにワガママおやじさんからデータを頂ました。この珍しい盤は・・・Dorthy Donegan/Swingin Jazz In Hi-Fi (Regina 285) なる盤でした。
パラゴンさん~Eve Boswell(女性シンガー)の 「you go to my head」
SPUさん~ジーン・アモンズ、the Boss Tenor(presige:銀・黒ラベル) から my romance
YOさん~リッチー・カミューカ~ Richie Kamuca Quartet (mode) から what's new? ともう1曲、ペッパー・アダムス(mode)から my one & only love
リキさん~プレヴィンの指揮したアルビノーニのアダージョとモーツァルトの宗教曲
Dukeさん~ジュリーロンドン the end of the world
       カーペンターズ   the end of the world

さて・・・そんな第2部「みなさんの一押しレコードpart1 」が終わって、オークションで盛り上がった後・・・いよいよ第4部~「みなさんの一押しレコードpart2 」(地下JBLルーム)が始まった。ここでは、もうちょっと個人的好みの強いマニアックな盤が登場することが多い。いわばみなさんの「本音盤」である。そんなみなさんの「本音盤」と、かかった曲を以下に記しておこう。

YOさん(YoさんとBoseさんのネタ)~ジョニー・グリフィン2題!
     Johnny Griffin /Way Out [riversideオリジナル・ステレオ盤/日本ビクター盤/WAVE盤]と the Kelly Dancers  [オリジナル・モノラル盤/WAVE盤/fantasy custom盤] での聞き比べ。

ワガママおやじさん~Modern Music From SanFrancisco(fantasy) なる3つのセッションを集めた盤:Jerry Dodgion のセッションからmiss jackie's delight ピアノがソニー・クラークです。*後述_001_2

bassclef~フリップ・フィリプス/EP盤(Clef)から I'll never be the same

・・・このEP盤には愛着がある。とにかくジャケットが好きなのである。EP盤の左側~Flip Phillips Quintet というタイトル。ワンホーンでしみじみとしたフィリプスのテナーが味わえる。10インチオリジナルが欲しい・・・(笑)

パラゴンさん~ヘレン・メリル/mercuryのオリジナル盤(大ドラム)から you'd be so nice to come home to

SPUさん~ルイ・アームストロング/Satchmo At Symphony Hall/Decca より (What Did I Do to Be So)Black And Blue・・・哀感が漂う名曲でした。(トランペットつながりで~題して「魂の叫び」by オーナーMさんとSPUさん)
マイルス・デイヴィス/Live Around The World (ライブ盤)より
Time After Time・・・つぶやくような、しかし時に押し殺した声で泣いているような、そんなマイルスの表現力には圧倒された。後半、マイルスとギターやベースとの絡みは、ギター奏者が必死に音量を抑えたような弾き方で、マイルスと対峙し、とてもスリリングな一瞬だった。そしてぐぐ~っと音量を上げるシンセ・・・「ドラマティックな演出」というのはすごく判るのだが・・・シンセの音自体に・・・どうしても馴染めない自分でした。

マントさん~マリア・カラス/L'ELISIR D'AMORE(R・Donizetti) Prendi;per me sei libero(Act2) 

YOさん~Ben Webster /meets Oscar Peterson (Verve)
     [Verve Inc.(Celf sereis)]モノラルと [Stereophonic]~同タイトルの2種。曲は「bye bye blackbird」での聴き比べ。*後述

_002_1bassclef~パーカーのEP盤(clef:写真左)から just friend 
   ・・・最初33回転でかかり「あれ?このテナー誰?」という感じ(笑)、すぐさま45回転でかけ直すと・・・めでたくパーカーが出現しました(笑)

このパーカーのEP盤もわりあいと音がいい(ように思う) 状態のいい10インチ盤もぜひ聴いてみたいものだ・・・。
(パーカーつながりで)
SPUさん~ Bird And Diz/clef 10inch より Bloomdido(clef:10インチ)・・・オリジナル10インチはやはり凄い。モンクのピアノがタッチが強力だということが、改めてよく判った。

リキさん~ (?)演奏者失念/モーツアルトの最晩年の「?」・・・静かに淡々と流れる曲でした。これもそこはことなく哀しみが滲むような・・・。

巨匠Y氏~beatles (UKだったかのシングル盤から come together と something リンゴのドラムがよかった! *後述

YOさん~ギターもの2題~マイケル・ヘッジス/「?」(ミュージシャン名、違ったかも?)(曲名 失念)
・・・開放弦がキラキラと鳴り、弦の響きがキレイに録音されているレコードだった。個人的には「ソロ・ギター」があまりに大きい音像だと、ちょっと違和感を覚える。
カルロス・モンターヤ/「?」 ・・・フラメンコの名手とのこと。右手のアポヤンドが、凄い強いタッチだ。フラメンコは濃くて凄すぎる。

Dukeさん~Miles Davis:Cookin' から「my funny valentine 」~純正オリジナル 446W盤は・・・やはり凄かった。*後述

オーナーM氏~ジョニー・ホッジス MGN 1059 Johnny Hodges - In a Tender Mood (norgran)から tenderly
・・・ホッジスにしてはあっさり風味に聞えた。やはりエリントン絡みの曲では、特別に濃厚になるのだろうか。

D35さん~ダイナ・ショア: Somebody Loves Me(capitol) IT'S EASY TO REMEMBER
・・・しっとりとしていい唄い手だと思う。ダイナ・ショア、好きな声です。

マントさん~コルトレーン:Live At The Village Vanguardから spiritual (第1部Dukeさん「レコード語り」の時、時間の都合で10分ほどでカットしたので全曲通して)

bassclef~デューク・エリントン Duke Plays Elligton (capitol) (12インチ:ターコイズ)から (この時、Dukeさんが再登場! 「ちょっといいですか?」と言いつつ・・・2人の女性にまつわる話しから、エリントンとこの曲へのオマージュを語る(笑) _004_8

   

                                             

in a sentimental mood と passion flower~しんとした響き。ラテン風エキゾチックな曲調だが、バックでほんの小さく鳴るドラムスの「手叩き」(だと思う)が絶妙だった。
オーナーM氏~アート・ブレイキー:バードランドの夜 vol.3(bluenote)~10インチオリジナルから confirmation *後述

こんな流れだったのだが・・・盤の音質も含めて、特に印象に残った場面をもう少し紹介しようと思う。

Modern Music From SanFrancisco(fantasy)
ピカピカの赤盤だった。こういうcoloured vinyl はよく見ると・・・半透明なので向こう側がうっすらと向こう側が見えたりする。それはもう・・・唸るほどの垂涎盤だった(ちなみにヨダレは出てません:笑)
この盤には3つのセッションが入っている。ワガママおやじさんがセレクトした1曲は・・・アルトのJerry Dodgionのリーダーセッションから miss jackie's delight なぜこの曲か?もちろん・・・ピアノのソニー・クラークが入っているからなのだ。
1955年の録音なので、ソニー・クラークとしては、バディ・デフランコとのVerve録音と同時期ということになる。
miss jackie's delight は速めのテンポのブルースで、ドジオンのやや軽めの音色のアルトが快調なロングソロを取った後に、いよいよクラークのピアノソロが始まった。初期のクラークらしいやや「軽め」(後期に比べれば)だが、キレのいいタッチがたっぷりと聴けた。デフランコとのVerver諸作では、クラークのロングソロというのはほとんどなかったので、この1曲での16コーラス(とベースソロの前の+4小節。長いので数え違えたかも:笑)にも及ぶロングソロだが、アイデアのあるフレーズが次々に飛び出してきて、まだまだいくらでも弾き続けられそうだ(笑)初期のクラーク好きは、これはもう必聴だと思う。
ちなみに・・・この盤、僕の手持ちは・・・トホホのOJC盤(笑)それでも「赤盤仕様」になっているところが意地らしい(笑)

Ben Webster /meets Oscar Peterson (Verve)
[Verve Inc.(Celf sereis)]モノラルと [Stereophonic]~同タイトルの2種。曲は「bye bye blackbird」での聴き比べ。
これがおもしろかった。
モノラルカートリッジで聴いた「モノラル盤]~テナー、ピアノ、ドラム、ベースなど個々の楽器は、大きな音で、はっきりくっきり出てくるので、大迫力だ。
ただ逆に(好みによっては)ベースの音像が大きすぎだったり、ドラムのシンバルやピアノの音がちょっときつすぎたかもしれない。
ステレオカートリッジで聴いた[stereophonic盤]~テナーとベースがやや左側、ピアノが中央、ドラムがやや右側へと音場が拡がった。しかしそんなことよりベースの音像も締まり、ピアノの高音もさきほどのモノラルの「全てがフォルティシモ」的なサウンドから比べてうんと、聞きやすくなった。タッチの質感が出てきた。そしてテナーも適度なフクラミ具合の優しい音色になった。もちろんこれも好みによっては、モノラルの力強さがなくなって「ヤワ」になったと感じるかもしれないが、僕はやはりこの[stereophonic盤]はいい録音で、聞きやすい音質だと思う。
そして・・・(このBen Webster盤の場合)さきほどの[モノラル盤]があまりにも「強い」音だったので「このモノラルカートリッジの性質が音成分を拾いすぎ(強調しすぎる)かも?」という仮説の下に「ステレオカートリッジでモノラル盤をかけてみて」というリクエストが巨匠Y氏から飛び出した。
もともと「厚く」楽器の音が入っているであろうモノラル盤にモノラルカートリッジでは「強くなりすぎ」であれば・・・(モノカートに比べれば)「薄めの」ステレオカートリッジで「厚い音のモノラル盤」をかければ、あるいは・・・?という期待が、皆に広がる。オーナーのM氏が針を落とす。しばしの沈黙・・・微かなチリチリ音・・・。そして出てきた音は・・・・・。
「おおっ!」予想した通り、いやそれ以上の「効果」だった。まさに「ちょうどいいバランス」でテナー、ピアノ、ベース、ドラムスの音色が、「うれしそうに」スピーカーから飛び出てきたのだ!本当に「ちょうど!」のバランスになってしまったのだ。モノラルの厚みある楽器の音色、ステレオの場合の各楽器の分離のよさ・スッキリ感、その両方が「気持ちのいいモノラル」として目の前で鳴っていた。「してやったり」と納得のうなずきを見せる巨匠Y氏。
そして・・・この時のDukeさん、そしてYOさんのうれしそうな顔(笑) というのは・・・両氏は「モノラル盤を聴くからといって、必ずしもモノラルカートリッジに拘る必要はない」という主義であるからして。
カートリッジの「音の拾い方」というのは、こんな風に、その特性をうまく生かしてやれば、アンプやスピーカーを換える以上に、入り口のところで基本的な「バランス」を決定してしまうのだなあ・・・という実感を持った。もちろん、「盤」によって元々バランスのクセに差があるわけだから。だから・・・今回のこのケースは、あくまでこの Ben Webster meets Oscar Peterson というレコード<もともと各楽器の音をぎゅっと詰め込んであった音造りをしてあった「モノラル盤」>だったから、ステレオカートリッジによる中和がうまい具合に作用した、ということかもしれない。

the beatles /come together  と something (多分、UKのシングル盤)
全くの私見では(この<夢レコは全てが私見ですが:笑)・・・地下JBLの音は・・・ド単純に言って「ロック」に最も合うように思う。特にベースとドラムがテーマを演じるこの come together で、そう感じたのだ。
エレベ(電気ベース)の音が強力だったのだが、ロックの場合だと、かなり大きめの音量・音像でも違和感がない(ように思う)
それから、come together のテーマの部分をベースが弾いた後の部分・・・リンゴがちょっと「緩めのチューニング」(だと思う)で、スネアやらタムタムを3連で叩く場面の見事な「音圧感」・・・これは凄かった。その「音圧」が「ン・ド・ド/ド・ド・ド/ド・ド・ド/ド・ド・ド」てな感じで、右チャンネルから何度も飛び出てくる。この「音圧感」は、ロック苦手な僕にも、ある種の快感ではあった。(自宅に帰って聴いたベストCDでの come together のショボイこと(笑))

Miles Davis/Cookin'  から「my  funny valentine 」
prestige, NY.W.446のオリジナル盤だ。ジャケットのコーティングもぐう~んと分厚い。これは凄かった。チェンバースのベースの音がやけにリアルなのだ。もともと prestige のベースの録音は、columbiaと比べると、ベースの音が「ペンペン」なのだ。低音の響きの部分がprestigeでは極端に薄い。しかしその分、左手が弦をこする音とか右手で強く弦を引っ張ったような、そんな気配をよりリアルに感じ取れる録音なのだ(と思う) だから、ベースの音程を聴き取るのには、prestigeが最適なのだ。そうして、チェンバースのあまりよくないピッチ(音程)も、やけにリアルに聴き取れてしまうのである(笑)
この446Wアドレスの純正オリジナル盤においては・・・その「リアルなベース音」が、より一層、鮮明に聴かれたのである。もちろんcontemporaryやcolumbiaのベースの音が好きな方(一般的にはこの方が多いかな?)には、このベース音は「硬すぎる」かもしれない。でも・・・これがprestigeの録るウッドベースの音なのだから、仕方がないだろう(笑) 

最後に「1枚、お聴かせします」とオーナーM氏。残っていたのは・・・D35さん、マントさんと私、bassclefの3人だけ。そして・・・あの盤が登場したのだ! 
オーナーM氏~アート・ブレイキー:バードランドの夜 vol.3(bluenote)~10インチオリジナルから「Confirmation」
青い色調がやけにキレイな10インチ盤(vol.3)だ。このクリフォード・ブラウンが凄かった。夕方のM氏の挨拶代わりの「モーニン」(bluenote)でのリー・モーガンも「いい響き」をしていたが、この10インチ盤のクリフォードブラウンは・・・これはもう・・・とにかく素晴らしかった。余分なエコーなど全くない「素」の録音という感じで、ブラウンの「乾いたような、しかし音色のエッジを若干ふわッとさせたような」独特な響きが、むちゃくちゃに生々しく感じられたのだ。続くルー・ドナルドソンもアルトも、より分厚い音色で図太い感じだ。もう少し後期のドナルドソンには、ある種の軽さ・甘さが出てくるように思うが、この1954年のドナルドソンのアルトの音色にはもう少し「重さ」があった・・・ということを実感できた。そしてブレイキーの右手のライドシンル・・・このシンバルの高音は、モノラルの古い録音でさすがにちょっと「詰まった」ような音ではあったが、その臨場感から、ブレイキーが終始かなりのヴォルームで叩いていたのであろう・・・ことがよく判った。実際、ライブハウスでのドラムスのシンバル音というのは、相当にでかい(笑)ハウスの形状(そしてもちろん奏者の叩き方具合)によっては、響きすぎてやかましいこともよくあるのだ。この10インチオリジナル盤においても、ブレイキーのシンバルが相当に大きく響いてはいたが・・・それはその場の「音楽を必死に生かそうとしている響き」に聞えたので、僕には全く気にならなかった。
このライブ盤は、本当に凄いと思う。クリフォード・ブラウンの漲る(ミナぎる)ような生気感が、バンド全てを「ノセて」しまったのだろう。「1954年2月のバードランドの夜」は、大げさではなく奇跡の夜だったのだ。
そして「その夜の空気感」を再現した「2006年4月の白馬の夜」も・・・これまた素晴らしかった・・・。

| |

« <ジャズ雑感 第16回> オスカー・ピータースンとVerveレーベルのこと。 | トップページ | <思いレコ 第10回> ビル・エヴァンス/ポートレイト・イン・ジャズ »

コメント

Swanさん・・・50年代~60年代(もちろん40年代にも)には、もうホントにいろんな個性をもったミュージシャン達が、あまたのレコードを残してくれてます。僕もSwanさんと同じく、それらを少しでも聴きたい一心なので、なかなか新しい録音ものまで手が回らないんですよ(笑)(この「白馬オフ会」記事で書いたように、マイルスでさえ70年以降ものはほとんど聴いてない始末です)
CDについては・・・自分の機械が安物のせいもあるんでしょうが・・・全く同感です。なぜだか疲れますね。それとshaolinさんへのコメント返しにも書いたのですが、グッと音量を上げた時に、レコードだと「心地よい音圧~楽器の実在感」が味わえるのですが・・・CDだとダメなんです(笑)要は・・・おそらくですがCDというのは、一般に「入力レベルが高すぎ」なのでは?だからちょっと聞くとクリアなメリハリのついた音だけども、ちょっと大きなスピーカーでグワ~ンと聞いてみると・・・楽器の音に厚みを感じない、みたいな感じを受けます(これも、もちろん、うんと高いCDプレーヤーならまた話しが違うとは思いますが)
アンプを真空管にしたとき、ちょっとうれしかったのは・・・CDの音が「相当厚みのある」感じになって、うんと聞きやすくなったことです。いろいろ文句を言っても、やはりCDでしか聴けない音源もいっぱいあるわけですから、このCDの音が「厚み・温かみのある感じ」になったのは、思わぬ副産物でした。CDをもっと楽しむために100万のCDプレーヤーを買うのなら・・・20万の真空管(キットものでも)アンプでもいいのかもしれませんよ(笑)

投稿: bassclef | 2006年5月 2日 (火) 09:54

おお,shaolinさん、コメントをどうもです。そしてBOSEさんのコメントでのエリントンのplays~についての疑問点~
>エリントン盤ですが、同じデザインの赤いジャケもあるようですが、同じ内容なのでしょうか~についても明快な回答をありがとうございました。僕も愛聴していた東芝の1800円盤は、その「赤みジャケ」の方を採用していたのですね。
EP盤(たいてい4曲入りで45回転)の魅力・・・おっしゃるとおりですね。チャームポイントのジャケ占有率は・・・50%、80%、いや95%かな?(笑)
「カッティングレベル低め」ジャズの古いEPでは多いようですね。10インチでも低いものありますね。あの「カッティングレベル」~僕の数少ない経験では・・・古い盤は「やや低め」が多いように思います。それをぐっとヴォリューム上げても「音がくずれない」いい録音盤だとうれしいものです。あの「レベル」具合は、必ずしもレーベルによって一定ということでもなさそうだし(インパルスやブルーノートだとレーベル統一して「高そう」ですが)EP盤でも10インチでも、やけに高めのものもあったりしますね。その時の作業スタッフの気分で、適当に変わったりしてそうですね(笑)よく判りませんね(笑)

投稿: bassclef | 2006年5月 2日 (火) 09:39

bassclefさんもお持ちでしたかLONG NIGHT。
私も偶然最近聴き直しましたが確かにB1のバラードのストロージャー良いですよね。
私別にマニアとか渋好みというわけではないんですが(笑)こうした歴史の波にのまれてしまったというか
ハードバップに命を捧げて燃え尽きた(ちと大げさ?)人たちが好きなんですよね。
また50~60年代ジャズの何ともいえない暖かさみたいなものも好きで(LPで聴くせいでしょうが)
最近のシャープな録音のジャズ(CD)も良いんでしょうが長く聴くと疲れます(笑)

投稿: swan | 2006年5月 2日 (火) 07:18

EP はもうそのジャケットの魅力が80%を占めてるって感じですね (笑) 残念ながら最初期の EP 盤は SP 音源からのトランスファーであることもあり、またカッティングレベルが若干低い盤も多く、SP や LP より最高! とはいえない盤も結構あったりしますが、もうあのジャケの独特の魅力だけで所有欲をかきたてられますね。

ジャケの魅力はなくなってしまいますが、いわゆるシングル盤もけっこうキます。安いし、音も独特の味があるし、こっそり別テイクが収録されていることもあるし、かなり楽しめます。

投稿: Shaolin | 2006年5月 2日 (火) 05:49

> エリントン盤ですが、同じデザインの赤いジャケもあるようですが、同じ内容なのでしょうか。

内容は全く同じですが、黄土色のジャケ (10インチもこの色です) に比べると、やや後期プレスとなる様です。

Harry James In Hi-Fi なんかも、初期プレスが黄色っぽいジャケットで、その後よく知られている赤いジャケになったんだと思います。

投稿: Shaolin | 2006年5月 2日 (火) 05:42

ああ、swanさん、またまたマニアックなコメントをどうもです(笑)swanさんが挙げたjazzland系復刻の8枚~僕もWAVE盤、けっこう興味持ちましたが、この8枚はまた渋いですね(笑)半分くらいしか持ってませんよ。中では・・・LONG NIGHT/F.Strozier~これが好きなんです。今、B面1曲目のバラードを聴いてますが・・・実にいいんです。ハートを感じさせるソウルフルな唄い口・・・とでもいうか。ストロジャーは、vee jay盤にもいいリーダー作があるし、前に<夢レコ>で取り上げたマッコイのtoday & tomorrow にも入ってます。一度、このLong Nightを米ネットでマークしていたら・・・とても手の出せないうんと高い値になってしまいましたよ(笑)
それにしてもswanさん、本当にいつも渋い、そしていいところを聴いてますね。ジャズは素晴らしい!と皆で言いましょう(笑)

投稿: bassclef | 2006年5月 1日 (月) 22:05

BOSEさん、コメントをありがとうございます。大手(ビクター・トレーディング)がWAVE盤のマネをしたようなfantasy customシリーズの方には、remastered by Phil De Lancieなる表記がしてありました。このフィル氏・・・後期OJCシリーズに名前が載っており、OJC盤もその頃から「案外、音がいいぞ」と言われたりしました。WAVE盤のremasterは一体、いかなる人物が?けっこう日本のキング盤に関わった方だったりして(笑)僕はWAVE盤の、特に・・・prestige系の復刻が気に入ってます。ブッカー・アーヴィンやジジ・グライスなどでは、ドラムスやベースの「力感」がよく出てるように思います。BOSEさん、こちらこそ、またいろいろと教えて下さいね。では。

投稿: bassclef | 2006年5月 1日 (月) 21:51

またお邪魔します。
皆さん仰ってるWAVE盤ですが、私も一時集めました。実にマニアックな盤が多かったですよね。
studio jazz party/J.Griffin
nice and easy/J.Lyttle
GLIDIN ALONG/B.Green
spiritsville/J.Priester
inverted image/C.Anderson
The Mode/S.Red
LONG NIGHT/F.Strozier
All Members/D.Sleet
・・等これらはjazzland原盤でしょうか。その他にもprestige,new jazz,riverside盤もありました。
92~93年頃でしたか?ガンガンでてましたよね。“渋い!”なんて唸って買った記憶あります。(笑)
音は確かに骨太というか重い感じがしました。(ビクター盤に比べて)
これらの激渋ハードバップ盤、今は1500円廉価CDで買えるんじゃなかったですかね。

投稿: swan | 2006年5月 1日 (月) 06:21

bassclefさん、ワガママおやじさん、D35さん、WAVE盤・ヴィクターカスタム盤、楽しんでいただき、私もレコードも喜んでおります。くわしい説明までいただき、勉強になります。
それもこれも、再認識したのはYoさん宅で聴かせていただいてからです。WAVE盤は確かに良くできています。マスタリングエンジニアの腕もありますね。作りも、「小川のマイルス」の緑色オリジジャケなど最高です(もちろん音も)。当時、つまみ食い程度しか買っていなかったので、かき集めようかとも思いますが、手が回りません。
swanさん、初めまして。flip phillips、確かに過小評価ですよね。でも、そういうミュージシャンは、結構スルメ的に長く付き合えそうです。

投稿: BOSE | 2006年4月30日 (日) 23:31

ワガママおやじさん!WAVE盤への詳しいコメント、ありがとうございます。YOさんとも話したことですが、WAVE盤の美点の第一は・・・瀧口氏の「セレクト」にありますね。どの盤にも、いわゆるモダンジャズの本当に「おいしいところ」が詰まってます。しかも、いいマスターの確保、自然なリマスター、いいプレス・・・と文句なしです。
そういえば「六本木WAVE」には一度だけ行きました。スタッフに黒人の方もいたりして、何かスノッブな感じを受けました。オリジナル廃盤コーナーが少しだけあって、どれも非常に高価で・・・その1~2年後には閉店したように記憶してます。

投稿: bassclef | 2006年4月30日 (日) 21:37

こんにちは!

WAVE盤ですがレコード販売店のWAVEがJAZZ担当者の瀧口秀之氏が中心になって企画して発売された一連のシリーズです。当時は新星堂でも同様の企画が有り名盤以外の発売をしたものです。
初期はOJCと同様なジャケが薄手でジャケ裏にファンタジーの記載が有ります。但しレコード番号はオリジナル番号を忠実に復刻しています。日本語ご解説が付属しています。正式なレコード番号はWWLJ-7×××です。
後期は厚紙ジャケの物は盤のマスタリング&プレスはファンタジーに依頼して制作しジャケは国内制作だったと思います。ジャケにはファンタジー記載は有りません!というか厚紙ジャケは今では日本でしか作れないらしいです。当時幸い国内ではLDのジャケが生産されていたので厚紙ジャケの技術が継承された考えられます。

さて当日聞いたもう一つのファンタジー盤についても解説しますね
1995年頃ビクタートレーディングが輸入発売したシリーズです。
OJCのカタログから落ちていたアナログタイトルをチョイスしたものです。一部CDでは発売中の物も含まれていたかと思います。当時すでにOJCのアナログは廃盤になりつつ有りビクターからのリクエストで何回かに分けて発売されてシリーズです。
WAVEの初期盤と同じ薄手ジャケ ファンタジー記載有りジャケで解説は無し 原盤レコード盤号を採用
これも良い音でしたね これ家に一杯有ります。

この辺のレコードは探せば安く手に入る筈です。

スピーカーの件ですが、
私は口径の大きいSPが好きです。
理想は38ですがそれにともない箱も大きくなるので
現実的には現在の住環境には厳しいかもしれません
やっぱり音圧を感じたいです。

投稿: ワガママおやじ | 2006年4月30日 (日) 13:54

D35さん、こちらにもコメントをどうもです。BOSE/YOさんネタのグリフィン2題「聞き比べ」は、おもしろかったですね。
あくまで僕の感想レベルということで、BOSEさんへのコメント返しの中でちょっと触れておきました。あの場で「WAVE盤」と呼んでいたのは・・・1985年以降くらい?に「WAVE presents」というシリーズ名で100タイトル以上?は発売された、言ってみれば「日本式OJC」です。米OJCで洩れたタイトルで「内容のいいもの」を集めたようです。人気タイトルは、すぐ売り切れたりして、一時はちょっとプレミアが付いたらしいです。僕の記憶では・・・「ケリーダンサーズ」が「本当に演奏がいい盤だ。しかも音もいい」という噂がジワジワと広まり、WAVE盤への評価が高まったという感じでしたね。地味なタイトルも多く発売されたので、中古盤屋で丹念に探せば、いくつかは見つかるでしょう。ジャケットはOJCより厚くしっかりしてます。背表紙の型番にOJCの表記がなくて、riverside,prestigeの音源なら・・・WAVE盤の可能性が高いです(笑)

投稿: bassclef | 2006年4月30日 (日) 11:40

ワガママおやじさん、コメントをどうもです。それから、白馬の会~お疲れさまでした。マッコト楽しかったですね。おやじさんは、スピーカーなど自作もされるということで「ハコ」の設計にも詳しいみたいですね。「低音」の出方・・・ユニットそのものが大きい方が、やはりごく普通に言って・・・「音圧」が出るのでしょうか? いや「低音」は口径じゃない、という意見もあるし・・・。僕などは(心理的に)ウーハーは30cmくらいはないと不安なんです(笑)ウッドベースの図体が大きいので「振動」するウーハーも大きくないと、微妙な違和感があるようです(笑)ホントは38cmくらいで聴きたいのですがなかなか・・・。またいろいろ教えて下さい。

投稿: bassclef | 2006年4月30日 (日) 10:40

ごぶさたです、白馬とレポート共にお世話になりました。
私はよほど偏屈なのか、皆さんのレコードを聴いている時、時々「家のシステムで聴くとこんな感じかなー?」と思ってしまう時がよくありました。
モノカート、私はGEのバリレラの切り替えが出来るやつで聴いてます。
音色はやはりSPUが好きであまり聴きませんが、レコードによってはこっちの方が好く聴こえます。
知合いはフェアチャイルドを使って好い感じです。
ワガママさん一度お試しください。
BOSEさん、レポートにグリフィンの聴き比べ書き損ねて失礼しました。とても参考になりました。
私はせいぜいオリジと日本盤しか比べた事がないので、WAVE盤の実力に感心してました。まだWAVEが何なのかよく解ってませんが、また教えてください。
それにしても集まった皆さん、本当によく知っていて感心しっぱなしでした。
九州も凄いんでしょうね。

投稿: D35 | 2006年4月30日 (日) 07:06

今晩は! 早いもので白馬から一週間があっと云う間にすぎてしまいました。

帰宅後毎晩試行錯誤しています。何とか厚みの有る音にならないか悩んでおります。
サウンドパーツ+MC275+C36では確かに厚みは有るのだがバスレフの低域に癖を感じてしまいどうも気に入らんです。
自作SP+石アンプでは厚みに欠ける! 今までそんなに気にしてなかったんだけどあの地下の音を聞いた後では全てが物足りないです。

そうそうドネガンはRegina 285 Swingin Jazz In Hi-Fi です。

BOSEさんのおかげでWAVE盤とカスタムフンタジー盤手元に残そうかと思うようになりました。但し悲しいかな我が家の自作SPではスッキリシャッキリな物は更に音が薄くなるので球のセットで聞くのがベストみたいです。

カートリッジ自体の自分との相性も有るけれど盤その物とのカートリッジの相性も結構有ったりします。実はモノカートリッジ今手持ちのCG25Diと傾向が違う物を物色しています。
今晩も色々試してみようかな!!
それでは

投稿: ワガママおやじ | 2006年4月29日 (土) 23:07

swanさん、あのEP盤ジャケットに感応していただいたようで、ありがとうございます。BOSEさんもよくご存知なフリップ・フィリップス~
>イメージ的に大ブロー派かななんて思っていたのですが
>意外や繊細なプレイ~
まさにその通りです。僕もそう思ってました!事実、JATPなどイリノイ・ジャケーやレスターヤングと一緒になると(特にジャケーに対して・・・だと思う)「負けまい」としてブロウ気味のプレイが多いんです。あれ・・・フィリップスのサービス精神だったのかもしれません(あるいはレスターヤングの方に花を持たせた・・・のかも?)そんなフィリップスは自分のカルテット(ワンホーン)では、それはもう「たゆたう」ような味わいのあるテナーを吹くんです。それで好きになりました。まだまだほんの少ししか彼を聴いてません。これから踏み込みますよ(笑) EP盤入手・・・米にレコード好きな知り合いが・・・という感じなんです(笑) では。

投稿: bassclef | 2006年4月29日 (土) 09:22

BOSEさん、ちょいサタでした。BOSEさん/YOさんネタのGriffin/Way Out(riverside)~よかったですよ。3種の聞き比べとしては・・・ハッキリしたのは・・・ビクター日本盤がちょっと苦しかったことです。グリフィンのサックスやウエアのベースの音の輪郭とかが「にじみ」全体に鮮度が明らかに劣っておりました(ちなみに僕の手持ちは・・・このビクター盤です。トホホ:笑)オリジナルとWAVEでは(このステレオ盤同士の比較では)ほとんど差がなく聞こえました。ベースの音像もビクター盤よりはるかに締まり全体の音もすっきり聞こえました(ビクターの後なので、よけいにWAVEがいい音に聞こえた部分もあるかもしれません)1番目にかけたオリジナル盤とWAVE盤を続けてかければ・・・あるいはもう少し違いが判ったかもしれません。ただ僕の耳には、やはり米オリジナル盤~特にグリフィンのテナーの音色、その艶、ちょっとしたニュアンスみたいな部分において~の方が「色気」があったかな・・・と聴きました。YOさんからの情報もあったかと思いますが、同じ3枚を比べても、機器・部屋の違いもあれば、やはり出てくる音も違うようです。同じグリフィンのthe kelly dancers の方は、オリジナルがモノラルであと2種がステレオだったので、純粋の比較は難しかったかな・・・というところです。ただごく個人的に僕はやはり「ステレオ録音」(特にリヴァーサイド60年頃は)というものが嫌いじゃないなあ(笑)ということが判りました。若い時のロン・カーターのベース音(やや細身だがタイトに締まった音色)もステレオだと左よりから、分かれて聞こえるので、ベースのラインが聴き取りやすいんです。それだけの理由ですが(笑)
モノ盤にモノカートのこと~記事で書いた状況は・・・あくまで「あのモノラル盤」と「あの時のモノ・カートリッジ(型は不明)」での相性みたいな部分もありそうです。宗旨換えまでされなくても(笑)2台のプレーヤーを独立してやれれば一番いいんですけど(笑)それより・・・JOE BURTONのJODAY盤~いきましたか!日本盤で出たソフト路線よりもっとぐぐ~っと「内向」していくピアノになってませんか?僕は好きです。あの時、ワガママおやじさんから情報いただいたtrend盤は・・・カゲモカタチモ見かけません(笑) ではまた。

投稿: bassclef | 2006年4月29日 (土) 08:59

おはようございます。
いやあ、EPやoriginal等希少盤の聴き比べ、カートリッジの比較論・・私ごときには高尚すぎて(笑)
それにしてもbassclefさんはじめ皆さん筋金入りのジャズマニアですね。
本文中にflip phillipsの名前が出ましたのでオッ!となりました。この人も過小評価されているのではないでしょうか。
私も1枚持ってました。(3~4年前に出たdavid stone martin 10inchシリーズの紙ジャケCDですが)
何かイメージ的に大ブロー派かななんて思っていたのですが意外や繊細なプレイで一発で気に入りました。
このCDもバックがH.jones,R.brown,B.richのone hornでgoodです。
それにしてもご紹介のphillipsのEP盤、ジャケだけでも家宝ものですね(笑)
bassclefさんこんな凄いものどこで手に入れられるのですか?

投稿: swan | 2006年4月29日 (土) 06:09

ご無沙汰してます。白馬合宿完結編、いやー凄い、熱い。フリップ・フィリプス、いいですねー。好きです。(以前も書きましたね)右のEPの10インチは最近入手しました。私も左が欲しい!でも高い!しかし、とにかくまずジャケで50パーセント聞かせますね。旧聞になりますが、JOE BURTONのJODAY盤もやっと手に入れました。エリントン盤ですが、同じデザインの赤いジャケもあるようですが、同じ内容なのでしょうか。
ところで、MONO盤はMONOカートだとうそぶいていたのですが、200V導入後、宗旨替えしました。環境、セッティングでかえってSTカートの方がいいかもと思っています。
これからもよろしくお願いします。

投稿: BOSE | 2006年4月29日 (土) 01:41

refugeeさん、コメントどうもです!本当にあの「Ben Webstre meets Oscar Peterson」のモノラル盤では~使ったモノラルカートリッジとあの盤・個体との相性、という要素もあったかもしれませんが・・・一般に言われる「モノラル盤にはモノラルカートリッジ」というのが絶対ではない・・・という特殊な?ケースになったようです。
67camperさんへのコメントにも書きましたが、ニーノさんのこの会は、1年に1度のホントに楽しい集いです。音楽の趣味、オーディオの趣味、それぞれに違いはあるのですが「音楽が好き」ということでは、完全一致のオヤジたちの集いです。
refugeeさんも、またよろしかったら「ニーノ杜」へロックの風を流してください(笑)ロック好きの方も多いようですよ。
それとマイルスのlive around the world・・・さすがrefugeeさんですね・・・鋭い突っ込みを(笑)この会・・・もちろん「vinyl大好き」の集まりでレコード盤がもちろん基本なんですが・・・もっと基本なのが「いい音楽」を楽しむ~ということなんで・・・(笑)他に音源がない、つまり・・・そのお・・・CDがオリジナルの場合、ごくまれにオキテ破りとして(笑)CDから音が出ることがあるのですよ。
今回は、サッチモ~マイルスの「魂の叫び」を!ぜひマイルスを!というペンションオーナーのM氏のご希望もあって、あの流れだったのです。ちなみに僕は後期マイルスには縁がなくて、あのlive演奏も初めて聴きました。

投稿: bassclef | 2006年4月28日 (金) 21:05

67camperさん、真っ先コメントをどうもです。いやあ・・・ほんとに素晴らしい会ですよ。僕のような偏屈な人間が、全く見知らぬ方々と「オフ会」などというものを2年連続で楽しんでしまうのですから(笑)camperさんも、ある種、僕と似たようなガンコさはお持ちだと思います(あのブログを見ると:笑)しかし筋金入りの「ジャズ好き」なことはもう明明白です。またよろしければ・・・ニーノさん「こだわりの杜」にも書き込みなどどうぞ。僕は主に「レコード話題」で参加しております(オーディオに疎いもので)
ドジオン・・・巧いアルトですね。この盤はOJC・LPでガマンしております(笑)fantasyのオリジナル赤盤・・・キレイでしたよ。お見せしたかったくらいです(笑)

投稿: bassclef | 2006年4月28日 (金) 20:49

bassclefさん

オフ会レポート、楽しく拝読させていただきました。
というか、うらやまし~ その場にいたかった~ というのが正直な感想です。
モノラル盤をステレオ・カートリッジで聴いたらウエル・バランスになったって、おもしろいですね。
今度、バランスがちょっと???だと感じたときに試してみます。

ところで、マイルスのLive Around The Worldって、アナログが出てたんですね。

投稿: Refugee | 2006年4月28日 (金) 10:53

素晴らしいオフ会ですね。凄すぎてコメントできません。ドジオンのLPまた探してみます(未聴ですので)、OJCが出てるのですね。bassclefさんのログ拝見するとハイレベルでついていけなくなってしまいそうです。自分には小さい皿とCDはないので、このような会は刺激が強すぎます。皆様、マニアックなんですね〜。

投稿: 67camper | 2006年4月28日 (金) 02:59

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: <ジャズ回想 第4回> ニーノニーノさんのオフ会のこと。:

« <ジャズ雑感 第16回> オスカー・ピータースンとVerveレーベルのこと。 | トップページ | <思いレコ 第10回> ビル・エヴァンス/ポートレイト・イン・ジャズ »