<思いレコ 第9回> マッコイ・タイナー/today & tomorrow(impulse)
初めてのオリジナル盤はインパルスだった。
分厚いコーティングのジャケット。それから、なんだか変な匂い。これが「輸入盤」というものに対する、僕の最初の印象だ。当時はあくまで「輸入盤」と呼んでおり、「オリジナル盤」というような認識は全くなかった。
いずれにしても、このやけに重いインパルス盤が、僕にとっての最初の「オリジナル盤」だったわけだ。だいぶ後から判ってきたことだが、当時(1972年頃までか?) は、日本のレコード会社が代理店となっていくつかの海外レーベルを「直輸入盤」として販売していたようだ。
riverside(時期的にABC Riverside)~日本グラモフォン(ところで、日本グラモフォン=日本ポリドールなんでしょうか?ご存知の方、ご教示を。)
atlantic~日本グラモフォン?(アトランティックのオリジナル盤を入手したところ、裏ジャケに「逆文字の刻印スタンプ」~imported by Nippon Gramophone と読める~のある盤を持っている。右の写真がそのスタンプだ。)
それに、bluenote~東芝。あとは impulse~キング くらいだろうか。
このキング扱いのimpulse盤は、扱いタイトルの小冊子を持っている。輸入盤なのに、全て「カタカナ」で表記してあるところがおもしろい。
AS1番(great Kai&JJ)からAS100番までとAS 9101番からAS9213番までの200以上のタイトルが載っている。その内、いくつかのものは SR~という型番で日本盤が出ていたようだ。
AS-63番のマッコイ・タイナーのToday & Tomorrow はそんな「直輸入盤」の1枚だった。4つ上の兄貴が大学の生協のレコード売り場で買ってきたものだ。兄貴が言うには・・・その時、有名なコルトレーンの「至上の愛」を買おうとしたら、ジャズ好きの友人が「まだおまえにはコルトレーンは早い。この辺にしておけ」とマッコイを勧めてくれたそうだ。兄貴はちょっと「ジャズ」に興味を覚えた程度だったので、素直に友人の助言に従って、それで今、このマッコイ・タイナーの盤が、僕の手元にあるわけです(笑) それにしても、当時は大学の生協にこんな渋いジャズのレコードまで品揃えしてあったということにも驚かされる。時代的に、大学生が盛んにジャズを聴いていたのだろうか?
《写真下~1972年に手にしたToday&Tomorrow (impulse AS-63) ステレオ盤 オレンジ黒~盤が異様に厚い》
最初、このToday & Tomorrow を触った時・・・とにかく変なニオイがした。ジャケットはインパルス特有のゲイトフォールド、そして分厚いコーティング。ジャケットに使うダンボール自体も厚めなんだろう・・・ジャケットだけでも相当に重い。そして・・・vinyl(盤)がこれまた重い!特に、センターラベルが「オレンジ・黒」の比較的初期の盤は、vinyl 自体もこれまた厚いようで、横から見ても2mmくらいはありそうだ。そうしてその厚さが、けっこう不均等なのである(笑)
「変なニオイ」を嗅ぎながら、それでも何度もこのレコードを聴きました。
A面1曲目は・・・contemporary focus というモードの曲だ。たぶん1963年頃は、なんでもかんでもモードという時代だったのだろう。
モードというと・・・僕がちょっと苦手ないわゆる「新主流派」(bluenoteのハンコックやショーターの流れからのモード手法)のサウンドを想起する方が多いと思う。しかし・・・このマッコイのモードは、新主流派のサウンドとは、なんとなく肌合いが違うのだ。やっぱりエルヴィン、マッコイ、という「コルトレーン的熱いソウル一派」のモード曲は・・・まず「熱い!」それに「くどい!」(笑) 曲のテーマの展開もなんとなく強引というか混沌というか・・・あまりスマートではないのだが、そこら辺りが僕には心地よいのだ(笑)
この曲は、ジョン・ギルモア(ts)~そういえば、ジョン・ギルモアというテナー吹きの「ギザギザしたような・・・乾いた風が吹き始めたかのような」独特のサウンドにも魅かれるものがあった~やフランク・ストロジャー(as)、それにサド・ジョーンズ(tp)が加わった6人編成のセッションの中の1曲だ。そしてその6人セッションのドラムスがエルヴィン・ジョーンズなのだ!
中央やや右の方からエルヴィンの「でっかい鳴り」が響き渡る。シンコペを効かせた4音のイントロ~「ダッ・ダッ・ダッ・ダア~ン」という合わせのところなんかもう・・・エルヴィンの強烈なこと!シンバルの中央付近を叩く「カコ~ン」というような音も混ぜて、そして「グワ~ン」とシンバルを押し(文字通り、押しているのではないだろうか)バンド全体を煽るようにドラムセット全部を鳴らしてくる。この辺りの「合わせ」・・・エルヴィンはたぶん、譜面なんか見てない。出来あがった曲をマッコイがピアノで弾いて、それを即座に身体で吸収してしまったのだと思う。そうして理屈でなく野生の勘で、合間にロールを入れながら、その合わせるポイントよりもほんのわずかに遅らしたような感じで「ドッカ~ン」とくる。これが気持ちいいのだ(笑) きれいにピタっと合わせるだけの後年のフュージョンの「合わせ」なんかとは、もう全く次元が違う。重みが違う。キレが違う。そうしてライド感が違う。エルヴィンが叩けば、そこには必ず・・・ジャズ魂が炸裂しているのだ。
ちなみにラストのテーマに戻る前に、短いベース・ソロがある。ブッチー・ウオーレンだ。この人もいい。ベースの音が本当に重いのだ。ハードボイルドな感じで凄みのあるソロをとる。そしてそのウオーレンがダブルストップ(左手を2箇所押さえて、ベースでも和音を出すこと)でもって「ダッ・ダッ・ダッ・ダア~ン」のフレーズを出してくる。すると・・・即座にエルヴィンが応えるのだ。パッと手が動いてしまったかのような、短いロールから「ドッカ~ン」とシンバルを鳴らし・・・爆発するようなこれも短いソロをとる。そうしてイントロと同じあのリズムパターンを繰り返すと・・・もう管奏者たちはテーマに入るしかない(笑)
高1の時に聴いた時は「ああ・・・これがジャズかあ」という感じに、この曲~contemporary focusからは、それこそ現代的(comtemporary)な感触を得ただけだった。しかし今聴けば・・・エルヴィンの凄さを味わうと共に、いいテーマを持つそしてしっかりと構成されたマッコイの傑作オリジナル曲だと思う。
Today & Tomorrow~A面~B面何度か聴きなおしてみたが~3管6人編成での他の曲もどれもよかった。それにトリオセッションでは、ベースがジミー・ギャリスンなので、「チュニジアの夜」「枯葉」もハードボイルドで悪くない。それとバラードでは「when sunny gets blue」というチャーミングな曲も演っており、一気に聴き通してしまった。マッコイのピアノのプレイだけをとっても、僕はこの頃のマッコイが一番好きだ。マッコイのピアノは、特に高音部でのフレーズに独自の輝きがある。右手のタッチが小気味よいほど鮮やかで、しかも一音一音をしっかりと弾き込んでいるようだ。だから・・・高音での「鳴り」が鐘のように響く。インパルスの録音もそれをよく捉えているように思う。マッコイには同時期に、ピアノトリオ(inception、ballads & blues、 plays Elligton、reaching fourth など)も何枚かあるが、やはり管も入ったこの盤がトリオものとのバランスもよく、一番聴き応えがあるようだ。
ジャズ聴きの最初期に何度も何度も聴いたこの盤なので、思い入れがあるのかもしれないが、その分を差し引いても~マッコイの大傑作だと思う。
ちなみに、このオリジナル盤・・・ジャケットのコーティングは隅の方から剥れ始めているが・・・あの「変な二オイ」はまだ微かにジャケットに残っている。
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コメント
あばちゃんさん、これは興味深いコメントをどうもです!
「日本グラモフォン」なる名前は~
1970年前後の日本盤にけっこう見かけます。
あばちゃんさんはこれはもう筋金入りのジャズ好きのようで、ショウワ47年当時にすでに
《日本グラムフォン・ジャズ・クラブ会員で機関誌を送ってもらってました》とのこと。その機関紙がJazz Matesということでしょうか。それによれば・・・
《扱ってるレーベルは Verve,Atlantic,Vortex
Riverside になっています》とのこと。
う~ん・・・そうだったんですね。
そういえば、手持ちのVerve諸作の古い日本盤(『ヴァーヴ不滅のジャズシリーズ~期』のいくつか(ガレスピー/デュエッツとかバディ・デフランコ/クッキング・ザ・ブルースなど)を見ると発売元が「日本グラモフォン」になってますね。そうしてVerveの日本盤というと・・・その後はほとんどの場合、「日本ポリドール」が発売(製作も)してきたという認識が強いので・・・自分の中ではなんとなく・・・日本グラモフォン→日本ポリドールという変遷でイメージされたようです。
Riversideの日本盤も僕の時代だと・・・「Riverside Jazz Anthology」というロゴがジャケット右上に入ったデザインでその「日本グラモフォン」が、けっこう多くのタイトルを出してましたね。僕の場合は同時期に『輸入盤』を買い始めたので、国内盤よりも、むしろ、abc Riversideの『RS-茶色ラベル』に馴染みがあります。1972年夏に見たネムジャズインの翌日に名古屋で買ったのが、そのabc RiversideのMonk's Music・・・というわけです(笑)
あばちゃんさん、またいろいろと教えて下さい。
投稿: bassclef | 2010年12月14日 (火) 23:06
1969年11月臨時増刊スイングジャーナル
モダンジャズ読本’70の141ページに世界のジャズ
レーベルというのがあって、日本グラモフォンの所に
『バーニーケッセルはイギリスポリドールと契約したので、日本ではポリドールレーベルで出ることになる』
と書かれています。
1972年1月号のスイングジャーナルでは
ヴァーブ、ポリドール、リバーサイドは発売元
ポリドール株式会社になっています。(日本の字はなし)
アトランティックはワーナーブラザーズパイオニア株式会社です。(国内盤と思います)
この時代いろいろゴタゴタしていたのでしょうか?
投稿: あばちゃん | 2010年12月14日 (火) 22:47
昭和44年6月5日発行 Jazz Mates No.6
44年10月5日発行 Jazz Mates No.7 を
持ってますが(日本グラモフォン発行)
日本ポリドールの字は見当たりません。
尚扱ってるレーベルは Verve,Atlantic,Vortex
Riverside になっています。
当時日本グラムフォン・ジャズ・クラブ会員で
機関誌を送ってもらってました。
昭和47年ごろはどうなんでしょう?
当時のスイングジャーナル誌調べてみます。
レコードのあの匂いたしかにありましたね~。
アメリカの匂いと思ってました。
投稿: あばちゃん | 2010年12月14日 (火) 22:07
おおっ、M54さん!うれしいコメントをどうもです!このアルバム・・・案外見かけないようですが、首尾よくゲットとのこと、素晴らしいです(笑)でもぜひ・・・先に「レコード」を聴いて下さいね。その後で僕の拙コメントなど見てもらって・・・「なんだ、あいつの書いてること変じゃん(豊橋弁)」とか、感想・反論コメントなどして下さいよ(笑)
>タイトルはハードバップ的なトリオが今日でモード的なセクステットが明日を意味しているのでしょうかね~?
ああなるほど・・・そうですね、そうに違いないです。全く気がつきませんでした。ちなみに僕もthree flowers、好きな曲です。「白馬レポート」でのvee jay盤リー・モーガンから選んだoff springはM54さんもお好きだとのこと。こりゃあ・・・ジャズ(とジャズの曲、ノリ)の好み・・・相当に近いようですね(笑)ホントにいつかどこかの「ミニ杜」でお会いしましょう!では。
投稿: bassclef | 2006年5月 4日 (木) 12:12
こんばんは。 オフ会で盛り上がってますねー(笑)
今日、やっとToday&Tomorrowを手にしました。 bassclefさんの解説を改めて読み直して聴きましたよー。 セクステットが64年2月・トリオが63年6月でそれぞれ3曲ずつなんですね。 タイトルはハードバップ的なトリオが今日でモード的なセクステットが明日を意味しているのでしょうかね~? bassclefさんの解説の通り、A1のコンテンポラリー・フォーカスが一番新しいさを感じますしコルトレーンぽい演奏になってますね。 二つのセッションの一番の違いはエルヴィンとアルバート・ヒースのドラムスの差でしょうか。 ヒースのドラムが嫌いではないし、きっちりと的確なリズムは素晴らしいです。 しかしエルヴィンのポリリズムって言うのか怒涛のドラミングには圧倒されますし、明日を感じるような気がします(ショーもない私見ですが・笑)。
僕はB3のスリー・フラワーズがお気に入りです。 最後の曲、ホエン・サニー・ゲッツ・ブルーも良い!大好きな曲です!!
曲繋がりで、、ソニー・クリスのジス・イズ・クリス から同曲で今夜は締めます(笑) 明日も仕事なので・・やれやれです! それでは・・また
投稿: M54 | 2006年5月 2日 (火) 22:32
D35さん、こちらこそゴブサタしてました。コルトレーンの
「バラード」・・・やっぱりいいんですよね、あれ。僕などたまに聴くと・・・なぜか知らぬうちに片面、終わってしまうのです。ちゃんと音(音楽)を聴いているはずなのに・・・何か別の全く論理的でない何かを想ってしまっている・・・そんな感じです。こんな風にいろいろイメージさせられる、ということは・・・もちろん音楽が凄いのですが(笑)何かの曲でエンディングの部分・・・それまでじっと堪えていたかのように、エルヴィンが「っどっどっど・ド~ン」と叩くところ、ありますね。あれは凄い(笑)
投稿: bassclef | 2006年4月 4日 (火) 23:30
お久しぶりです。暫く忙しいのと、自分にはあまり縁はない(聴かない)話題でしたので、ご無沙汰してました。
けれどいつも読ませてもらっていました。
インパルス、私にとってはやはりコルトレーンです。
バラードはレコードが擦り切れるほど聴きました。
最近セカンドくらいの輸入盤(オリジとは言えない)手に入れて聞き比べてみましたが、私の耳にはあまり違いは感じませんでした。
けれどあのコーティングジャケットの分厚さは、ありがたいですね?(笑)気持ち音も良く聴こえてきたりして。
エルビンの豪快なドラム、ギャリソンのベース、マッコイの歌うピアノ、みんな好きです。
この所ボーカルばかり聴いてました。
今度の白馬に向けて、インストも聴いて少し選んでみます。
いつもながら、刺激をありがとう。
投稿: D35 | 2006年4月 4日 (火) 19:29
67camperさん、さっそくどうもです。そうです、そうです!meet the Jazztetでした。僕の手持ち盤は、残念ながら米再発(1974年頃か)のピンク色ラベルのうす~い盤です。今、A面3曲目のavalon聴きましたよ。う~ん・・・おっしゃるとおりの急速調にのっかるマッコイのいきなりのソロがいい!フラーも気合入ってます。続けてのバラード、 I remember Clifford~これがまたいい。ファーマーの音色はしっとりして、こういういいメロディの曲では・・・もうテーマを吹くだけで、それだけで充分に素晴らしいですね。ファーマーもまたたくさん聴きたくなってきちゃいました(笑)では。
投稿: bassclef | 2006年4月 2日 (日) 11:59
bassclefさん、おはようございます。
Farmer/Golson meet the Jazztetのことですね。カバー左端のマッコイ、細いね!この時のスーツはもう着れないでしょうねぇ・・・。このLP、フラーを加えた3管のゴルソンハーモニーがもちろん聞き物ですが、A-3のアバロンのマッコイを聴いて欲しいっす。レックスハンフリーズのDSに導かれていきなり急速調のマッコイのソロが始まります。初期のマッコイですが”一杯の清涼剤”という感じで妙に頭に残っています。
投稿: 67camper | 2006年4月 2日 (日) 06:00
おおっ、M54さん、お久しぶりです。マッコイの「グリーティング」これもやはりこちらのジャズ喫茶でもよくかかりましたよ。とても熱気のある盤でしたね。
シャープなマッコイ・・・argoだかcadetのジャズテット~カーティス・フラーがit's all right with me を演ってる盤で、最初期のマッコイが聴かれます。1960年という時代では、ひときわ光る爽やかなピアノを弾いてますね。
投稿: bassclef | 2006年4月 1日 (土) 22:54
すいません。m(__)m ↓ m⇒M54でした。
投稿: M54 | 2006年4月 1日 (土) 09:38
ご無沙汰です。 >fly with the wind~懐かしい盤です。 僕にとっても懐かしい、想いで深いアルバムです。 昔、ジャズ喫茶の4343から大音量で流れてました、よく聴きました。 この曲、ライヴ盤の『グリーティング』でも演ってましてこちらはG・アダムスがバリバリ吹いてます。 マッコイはインパルスのものは大好きです。 スタンダードも僕は好きです。 この盤は持っていません。 早速、探していますが、九州でも見当たりません、気長に探します。 この頃のマッコイは未だスマート(体型が)ですよね、、、音楽的にもこの頃がシャープでいいように思います。
投稿: m | 2006年4月 1日 (土) 09:35
Yoさん、マッコイのfly with the wind~懐かしい盤です。前に夢レコで記事にしたグロッタというジャズ喫茶でも(たぶん77~78年頃に)よくかかりました。弦楽~重奏団が入ってて独特なサウンドの盤でした。メロディがやはりマッコイ流のロマンチシズム溢れており・・・あの盤は~マッコイが本当に自分のやりたいようにやったもの~という感じでしたね。僕も嫌いじゃなく、その証拠に(笑)だいぶ後になってからですが
入手しております。milestoneレーベルもあの頃はパワーがありましたね。
投稿: bassclef | 2006年3月31日 (金) 21:50
>マッコイタイナーは・・・私見では、オリジナル曲がとてもいいのです。
・・・仰るとおりと思います。ballads & bluesも世間の評価の割には私はピンと来ません。コアなジャズファンからは眉をひそめられそうですが、私Fly With The Windが好きなんです。アレンジもマッコイがやっていますね。タイトル曲もジャケを見ながら聴くとそのものです。ロウズのフルートも「風」に感じますし、ストリングスの効果も実に良い・・・絵巻物です。
ところでToday & Tomorrowはどこを探しても無いですね。一度ぜひ聴かせてください。
投稿: Yo | 2006年3月31日 (金) 11:09
Yoさん、味わいのある「匂い」のコメント・・・ありがとうございます。そういえば僕が気に入って使っているアメリカ製の古いスピーカーにも・・・なんか独特な香り(というよりヤニのようなちょっと変なニオイ:笑)があります。キャビネットか接着剤か、それらが混じったものかは判りませんが(笑)
マッコイタイナーは・・・私見では、オリジナル曲がとてもいいのです。メロディがチャーミングだし演奏もいい。だからスタンダード集よりも、[Today~](three flowersというオリジナル曲もとてもいいのです)や[recahing fourth](Blues Backなる実にいい曲が入ってる)の方が「マッコイの個性がよく出ている」と思います。Today & Tomorrow で
「ちょっとアクの強いモード」を、ぜひ味わってほしいです。
ではまた。
投稿: bassclef | 2006年3月29日 (水) 21:05
swanさん、こんばんわ。swanさんのコメントを読むと、もうものすごい年季の入ったジャズ好きだなあ・・・といつも感心してしまいます。67camperさんブログの方で、swanさんの挙げられた、ヘンリーグライムス参加のウオルター・ディカーソンの盤(日本コロムビア)は、僕には全く未知の盤でした。こういう渋い盤を、ちゃんとエサ箱から見つけてくる・・・素晴らしい選球眼です(笑)見習わなくては!僕もなかなか高い盤が買えません。つい安いのをたくさん・・・というタイプなんです(笑)もうちょっと年をとったら、うんと手持ち枚数を減らして「いい盤」ばかりに絞っていけるのかなあ・・・いや、ムリだな(笑)まだまだ聴いておきたいレコードはいっぱいだあ。
投稿: bassclef | 2006年3月29日 (水) 20:52
ご無沙汰です。「匂い」これは「思い出」や「想い」と結びついた時、五感の中で最も強烈な記憶として残るような気がします。アメリカ製のボール紙などの梱包材料、そして木材などは確かに不思議な甘酸っぱいような匂いがしますね。私の場合はアメリカ製スピーカーの内部の匂いや、ギターの匂いにアメリカへの憧れとともに記憶に残っています。インパルスのマッコイ、昔買った「Ballads & Blues」の日本盤の音がとても悪く、それ以来横目で無視してきました(笑)。こういうのを「出会いの不幸」とでも言うのでしょうか? bassclefさんのお勧めは相性が良いのでこの盤また挑戦してみたいですね。
投稿: Yo | 2006年3月29日 (水) 16:00
refugeeさん、お久しぶりです。refugeeさんのブログへは
「ビル・エヴァンスのfantasy盤」の時、おじゃましましたね。
refugeeさんのブログはいつも見ております。ロック英盤だけでなく、
素晴らしいジャズの盤~エヴァンス/portrait in jazzなど~も着々と取り込み中のようでうらやましいです。
マッコイのトリオもの~refugeeさんお聴きのその2枚も、端正なマッコイが聴けますね。それと、67camperさん、swanさんも挙げられた「リーチング・フォース」~この盤は、ベースにもうちょっとアクの強いヘンリー・グライムスを配し、また一味違ういいピアノトリオになってます。なかなかのお勧め盤ですよ。では。
投稿: bassclef | 2006年3月28日 (火) 21:54
おはようございます。
私も齢40を目前にして、そろそろオリジ盤でも・・などと思ったりするんですが、地方にいるとなかなか遭遇する機会がありません。
それと、未だに“安レコ買い”の癖が抜けず(笑)中古屋さんでも1万円あったら1500円の国内盤6枚くらい買っちゃいます。
所蔵LPはジャズ聴き歴18年で750枚位でしょうか。(最近数えてない!)単純に計算すると年40枚弱、月3・5枚買ってることになりました。(結構買ってるなあ・・笑)
それでも好きな50~60年代ものはまだまだ奥が深いというか・・欲しいレコは後をたちません(笑)
その分クルマやゴルフ、競馬、パチンコ、外飲は殆どしませんが。
それにしても結婚以降できなくなった東京出張レコ買いしてみたいっす。
投稿: swan | 2006年3月28日 (火) 06:48
bassclefさん、お久しぶりです。
新しい記事がアップされるたびに拝読させていただいてはいるのですが、なにぶん、JAZZを本格的に聞き始めてまだ5年くらいなもので、なかなか書き込みができませんでした。
この頃のマッコイは、ballads & bluesと plays Elligtonしか持ってないのですが、特に前者は、とても気に入って一時期毎日のように聴いていたことがあります。
このToday and Tomorrowもよさそうですね。
今度買って聴いてみたいと思います。
投稿: refugee | 2006年3月28日 (火) 00:58
swanさん、いつもコメントをありがとうございます。この頃は、67camperさんの方でも、いつもお目にかかれますね。いろんなコメントからも、swanさんがいろんなレコードを聴きこんでいることが判ります。僕の方も聴いた数は相当なもんだと思いますが(笑)ほとんどはもちろん国内盤ですよ。オリジナル盤にちょっとづつ・・・というのは、この4~5年のことです。50~60年代のジャズには、まだまだ聴いてみたい盤がいっぱいありますよね。レコード、CDなんでも、とにかくジャズを聴きましょうね(笑)
好きなもんは・・・やめられん!(笑) では。
投稿: bassclef | 2006年3月27日 (月) 23:10
67camperさん、さっそくのコメントをありがとうございます。[リーチング・フォース]も最高ですね。ベースのヘンリー・グライムスが好きなもんで、8月に<夢レコ>でも取り上げました。http://bassclef.air-nifty.com/monk/cat4265645/index.html
とにかく、この頃のマッコイは・・・爽やかですね(笑)あの鋭いタッチで小気味のいい高音フレーズを弾かれると・・・心地よい風が吹いてきたかのような気持ちよさです。後年、だんだんとクドクなってきますが(笑)それでも新生ブルーノートでのマクリーンとの共演盤では、いいバラードを書いてましたね。[you taught...]
というタイトルだったような・・・。
camperさん、インパルスのオリジもだいぶんお持ちのようでうらやましいです(笑)僕もシャーリー・スコット、少し持ってます。ロン・カーたーが張り切っている「on a clear day」がA面1曲目に入っているアルバムが好きです。(タイトル失念:笑)
投稿: bassclef | 2006年3月27日 (月) 23:02
おはようございます。お久しぶりです。
bassclefさんも67camperさんもオリジナルとは羨ましい・・。当方悲しき国内盤専門人間ですから。(笑)
そういえば最近マッコイの話題あまり聞きませんね。私も60年代初期のマッコイが好きです。
“リーチング・フォース”や“ライヴ・アット・ニューポート”“バラードとブルースの夜”なんかよく聴きますね。
普通のハードバップ盤(F・ハバードとかJ・プリースター等)でもマッコイが入ると演奏がきりりと引き締まる感じがします。
投稿: swan | 2006年3月27日 (月) 07:15
この頃のマッコイいいですね。自分がジャズ喫茶に通いだした頃はマッコイのサハラとかマイルストーン盤がどこでもよくかかっていました。このあたりはどうも・・・という感じでした。
インパルスのマッコイでは、REACHING FOURTHが最も好きですが・・・。この辺のアルバムはすべて国内盤(東芝)です。オリジナがルはキングが輸入してたのですね。国内盤再発は、東芝、コロンビア、ビクターの順で版権が移っていったのでしょう。
自分はインパルスのオリジナルはテリーギブス、ホーキンス、エリントン、グロリアコールマン、ライオネルハンプトン、クラークテリー、シャーリースコット、など結構ありますが、やはりこのコーティングジャケがすばらしいですね。
投稿: 67camper | 2006年3月27日 (月) 03:19