« <ジャズ雑感 第13回>これまで取り上げたレコードのリスト。 | トップページ | <ジャズ雑感 第15回> トロンボーンのバラード、ちょっといいやつ(B面) »

2006年2月16日 (木)

<ジャズ雑感 第14回> トロンボーンのバラード、ちょっといいやつ(A面)

カーティス・フラーとフランク・ロソリーノのことを少々・・・。

トロンボーンの音色には「厳しさ」よりも、どちらかというと「ほのぼの感」というようなものを感じる。僕は、ジャズを聴き始めて長い間、テナーやアルトの咆哮!みたいなジャズの激しい部分に目線を向けていたので、そんな風にのんびり感のあるトロンボーンという楽器を熱心には聴いてこなかった。トロンボーンの音色自体をあまり好きではなかったとも言える。それでもたくさんのジャズを聴き、スタンダード曲をいろいろ覚えていくうちに・・・スロウなテンポで演奏される「バラード」というスタイルを、徐々に好きになってきたようだ。そしてそんな頃、耳にした「トロンボーンのバラード」というものに・・・何かこう特別な「いい雰囲気」を感じるようになったのだ。
そんな「いい雰囲気」を最初に意識したのは・・・あの盤だ。初期のソニー・クラーク聴きたさゆえに入手した Cal Tjader/Tjader Plays Tjazz(fantasy) である。この中のクラーク入りでないカルテットの方に、Bob Collinsというトロンボーン奏者をフューチャーしたバラードが2曲含まれていた。050907_002
I've never been in love before と my one&only love の2曲。これが、なんというか・・・まさにほのぼのしていて聴いてて「いいなあ・・・」と感じたのだ。そうして、ようやく「トロンボーン」という楽器も悪くないぞ、と思い至ったのだ(笑) このチェイダー盤の記事はここ。 http://bassclef.air-nifty.com/monk/2005/09/post_d5c1.html 

それからは、少しづつボントロのLPも集まってきた。そんな中から特に好きなアルバムを何枚か挙げてみよう。

カーティス・フラーの the magnificient trombone of Curtis Fuller (epic) というアルバムが好きだ。_002

dream
two different worldsなど、いい
バラードが詰まっている。
もともと「ぼ~っ」としたトロンボーンの音色だが、フラーの「ぼ~っ」は特に柔らかい肌触りだ。そしてそこに甘さだけでなく、ちょっと「ビターな何か」を感じる。その何かとは・・・侘しさ(わびしさ)みたいな感覚である。

フラーは、スムースなフレイズでアドリヴを切り盛りするというタイプではないと思う。特にバラードでのフラーは、メロディをあまり崩さずに、しかしフレイズのキリを意図的にぶち切ってその音をベンドさせる~クォォオオという風に音を下げて止める感じ~というようなわりとゴツゴツした表現で「ジワジワと」唄い込んでいく・・・。本当に「ジワジワ」効いてきます(笑)
そんな風にフラーという人は、バラードでの「泣き」表現が本当に個性的だと思う。そんなフラーの独特な「唄い回し」については・・・
Mike Berniker という人が裏解説で~dream の1stコーラスでは、フラーはほとんど泣いているかのようにみえる箇所がある(he almost seems to cry)~
実にうまいこと表現している。
それから・・・このレコードでは控えめに入るレス・スパンのギタ-も実にいい。こんな名手がいたのか!と感じ入った。ウエスに似た感じのオクターブ弾きも出てくるが、スパンのギターの音色は、一音一音がとにかく厚い。弦が太いのだろうか・・・厚くて温かい。レス・スパンは、60年前後のクインシー・ジョーンズのビッグバンドでも聴ける。
CBSソニーの1500円盤を何度も聴いているが、いまだに大好きなアルバムである。録音もとてもいい音で入っているように思う。

フランク・ロソリーノ という人もいる。この人は本当に巧い!JJジョンソンも速いパッセイジを軽々と吹くが、音色自体はわりあい軽いように思う。ロソリーノの速いパッセイジの一音一音には、JJよりさらに「キレと重さ」があるように思う。トロンボーンという楽器自体に興味がある方なら、ロソリーノの「巧さ」は凄すぎる世界じゃあないだろうか、と推測する。
ロソリーノ・・・それほど聴き込んだわけじゃあない。チャーリーマリアーノと共演しているベツレヘム盤とキャピトル盤くらいかもしれない。若くて亡くなったとのことなのでレコード自体もそれほど多くないはずだ。そんなフランク・ロソリーノ・・・全く素晴らしいとしか言いようのないアルバムがあるのだ。それがこれだ。

Free For All (specialty)_003

このspecialty というレーベル、西海岸のマイナーレーベルだったとのことだ。よく知られているのは、リー・モーガンの「Dizzy Atmospher」だ。
このレーベルで他に思いだすのは、バディ・コレットの I Love Paris(だったかな?) くらいだ。復刻専門レーベルのVSOPから出てたように思う。

僕の手持ち盤は、センチュリーのGコレクションというシリーズで発売された国内盤である。91年頃出ていたセンチュリーのLPには、なかなか貴重な
ものが多い。たしかラファロ入りのパット・モランやべヴ・ケリーのAudio Fidelity盤もあったはずだ。他にも、むちゃくちゃ地味なピアノトリオものなども、カタログに載っていた。それとセンチュリーの場合、同じタイトルをCD/LPで出していたのだが・・・なぜかLPの方がCDより安い、というタイトルもけっこうあったように記憶している。あれって・・・LP盤を買ったほうがすごくお得感があったのになあ(笑)
それなのに~ベニー・グリーンとソニー・クラークの共演盤(エンリカ原盤)だけは買ったのだが~リアルタイムでは、ほとんど入手してないのだ。今になってみれば・・・全く残念なことだと思う。が・・・これはレコード好きの毎度毎度の出来事である。仕方ない(笑)

さて、フランク・ロソリーノの Free For All (specialty) 
レナードフェザーの裏解説裏解説によると・・・この Free For All というアルバムは、1958年に録音されてはいたが、長い間未発表だったとのことで、ロソリーノはこの盤の発掘前の78年に亡くなったらしい。
フェザーの記事の最後に1986年と表記されているので、86年頃に始めて復刻されたのだろうか。

当時のプロデューサーだったDavid Axelrod の回想がおもしろい。裏解説には~
「ロソリーノも僕もこのアルバムの出来には大喜びだったよ。だって西海岸からの[ハードバップ]アルバムになるはずだったのだから。よくある[西海岸」というイメージからは抜け出したかったんだよ。何週間もかけてパーソネルと曲目を選んだんだ。結果は凄いものだったよ。だから・・・どうしてか判らないが、あれがリリースされなかったことには、もうすごくがっかりしたものだよ」
~みたいなことが書いてある。じっくりと人選したというだけあって、確かにメンツはいい。ロソリーノを支えたのはこの4人だ。
ハロルド・ランド(ts)
ルロイ・ヴィネガー(b)
ヴィクター・フェルドマン(p)
スタン・レヴィ(ds)
なんというか・・・ミュージシャンの相性みたいなものまで、しっかりと考え抜かれているようで、出てくるサウンドが実に「こなれて」いる。
ただ巧い、というだけでなく、品のあるまとまりの良さが感じられる。David Axelrod という名前は全く知らないが、この1958年当時に、
本当にいいアルバムを創ったものよ、と感心してしまう。

まず・・・B面1曲目の stardust これがもう実に素晴らしいのだ!
ピアノがきっかけの和音だけ出すと・・・いきなりヴァース(前奏)のメロディから吹き始める。ヴァースはピアノとのデュエットでルバート風。僕はもうこのヴァースからぶっ飛んだ。端正な輪郭のはっきりしたトロンボーンの音色で
名曲「スターダスト」のあのメロディを~「こうしかない!」」という風に吹き進む。ちょっとしたフェイク(メロディを軽く崩すこと)も抜群のセンスで、あくまでもこの曲の「格調高さ」を守りきっている。そして・・・ロソリーノのトロンボーンは「ぼお~っ」とは聞こえない。スピードの速いクルマのデザインが、箱型から流線型になって(結果として)きたような音色だ。丸みを保ちながら「キレ」がある。メカニックな美しさ、と言ってもいいかもしれない。僕は元来、どちらかというと・・・フラーやベニー・グリーンなど音の「太っい」(ぶっとい)朴訥型のボントロの方が好みだったはずなんだが、このstardust でのロソリーノには・・・何というか・・・彼の「ダンディさ」にすっかり参ってしまったのだ。

ヴァースが終わると・・・案外速いテンポできっちりとベース(ヴィネガー)がキッチリと2分音符をキープし始める。
1コーラス目はベースとドラムだけのバッキング。2コーラス目に入ると、ようやくピアノがバッキングに入ってくる。すると・・・ベースが2分音符を維持しながらも、ピアノのコンピング(和音をいろんなタイミングで弾きこむこと、というような意味合い)の具合からか、すぐにロソリーノが倍テンのノリに持ち込んでいく。ここからのロソリーノのフレイズの見事なこと。よく倍テンになると、勢い余ってフレイズやノリなんかもけっこういい加減になったりするのだが、ロソリーノは崩れない。全く崩れない!これこそ名手だ。本当に巧い。僕の好みでは・・・JJの巧さより、さらに温かみのある巧さ、と感じる。

58年録音だが、音質は相当いい(と思う) specialty は、たしかOJCレーベルの中にも含まれていたはずだ。 OJCはriverside,prestige,contemporary 以外にもこのspecialty や nocturn というマイナーなレーベルの音源も復刻しており、まだまだ他にも聴いてみたい音源がいっぱいあります。OJCを侮るべからず(笑)

このロソリーノの1枚~「トロンボーンのいいバラード」というテーマは、実はこのロソリーノ盤から思い立ったのです。それくらい好きなアルバムである。トロンボーンにはまだまだ名手、個性派がいっぱいだ。とても1回では終われないようだ(笑)
ジミー・クリーブランド、ベニー・グリーン、マシュー・ジー、
それからもちろん JJジョンソンも(笑)
大好きなのです。いずれまた何枚かを取り上げてみたい。

それにしても・・・ジャズには名演がいっぱいだあ!

|

« <ジャズ雑感 第13回>これまで取り上げたレコードのリスト。 | トップページ | <ジャズ雑感 第15回> トロンボーンのバラード、ちょっといいやつ(B面) »

コメント

Yoさん、いやあ・・・レーベル名:Specialty とのご指摘をありがとうございます。こんなに褒めちぎっておいて、その盤の原レーベル名を間違えていたとは・・・お恥ずかしい限りです(笑) Yoさんのコメントを見るまで・・・この20年以上はspecialityだと勘違いしてました。
ところでそのspecialty の数少ないリリースとしてちらっと挙げたバディ・コレットのアルバムは「Jazz Love Paris」というタイトルでした。これもOJCのCDで出てましたね。ベースがレッドミッチェルで、粋な内容で、たしか音もよかったような・・・うっすらとした記憶があります(笑)

投稿: bassclef | 2006年2月22日 (水) 21:28

いわさん、ロソリーノのスターダストをわざわざアマゾンで試聴して注文までされたとのこと・・・光栄なことです(笑) 2曲目のtwilightは・・・今、ジャケ裏を見たら、Victor Feldman作でした。Feldmanは、Contemporaryのリーダー作を何度か聴きましたが、バラード調のいい曲があったような記憶あります。

投稿: bassclef | 2006年2月22日 (水) 21:18

いわ様のコメントを見させて頂き、私もHMVで試聴いたしました。仰るとおり良い感じですね。ところで売られているCDのジャケットとbassclefさんの写真が全く違いますが、オリジナルのジャケはどちらなのでしょうか?それと、レーベルですが、Specialty・・・ですね?・・・すみません揚げ足取るようで申し訳ないです。

投稿: Yo | 2006年2月22日 (水) 17:31

サイトまで紹介していただいて恐縮です。最近、あんまりCDやレコードの事書いていないので。
ロソリーノのStardust、聴いたことがなかったので、Amazonで試聴してきました。いいですねー。Bassclefさんのご紹介のとおり、スピード感ある(でも暖かい)音色ですね。2曲目の2管でやってるバラードのTwilight(誰の曲でしょうか?)も良い感じで、早速注文しました!

投稿: いわ | 2006年2月22日 (水) 10:06

D35さん、またまたどうも!ああ・・・その女性ピアニストは大西順子でしたか。なんか僕の想像したピアノは20年くらい時代がずれてました(笑)
「いわ」さんのブログ~Bonehead はここです。http://iwa.cocolog-shizuoka.com/bonehead/
ボントロ吹きの立場からいつもいい曲、いい盤を紹介されてます。ぜひご覧下さい。
D35さん、ドルフィですか!そういえば最近、聴いてないなあ・・・ドルフィを。何か引っ張り出してこよう!(笑)

投稿: bassclef | 2006年2月20日 (月) 22:07

モンクみたいなピアニストは大西順子です。いわさん大正解!
レコードはsomethin elseから出ているようですが、持ってませんでした。
昨夜ボントロのレコード探してたら、ベニーグリーン、フラー、JJの隣にドルフィーがあって、グリーンを聴いた後にドルフィーのヨーロッパvol.1を聴いたら、すごくゆったりと聴かせる曲があってビックリ。鬼気迫る演奏に轢かれて集めたけど最近遠ざけていただけに、懐かしい友に会ったような感じで嬉しかったです。
いろんな機会を与えてくれるこのプログに感謝です。

投稿: D35 | 2006年2月20日 (月) 21:19

おおっ、いわさん!こちらこそゴブサタです。ボントロ吹きのいわさんにコメントをいただき恐縮です。
>他にもいいプレイヤーはたくさんいるのに、(特に日本では)レコード(CD)も出ないし、雑誌でも紹介されない状態~
う~ん・・・ホントにそうですね。だから・・・「JJが~ダメにした」のではなく、「JJだけを祭り上げた日本のジャズジャーナリズムが~ダメにした」ということですよね、もちろん(笑)
JJの唄心・・・ありますね。僕の持つJJの、こうなんというか「気高い」イメージは・・・あのJJの名曲「ラメント」に集約されてます。いい曲だあ・・・。マイルスの「マイルスアヘッド」、ナベサダの・・・青いシルエットになったジャケのやつ(タクト盤)にもいい「ラメント」が入ってましたね。JJ本人の「ラメント」は、どこだったかな?

投稿: bassclef | 2006年2月20日 (月) 20:47

ごぶさたしています。
トロンボーン・ネタだったので、思わずコメントを書いています。
「J.J.がジャズ・トロンボーンをダメにした」は、ある意味正解だと思っています。だって、J.J.だけがジャズ・トロンボーン奏者だ、という風潮になってしまったから。他にもいいプレイヤーはたくさんいるのに、(特に日本では)レコード(CD)も出ないし、雑誌でも紹介されない状態が(今も)続いています。
J.J.のプレイ自体は、テクニックにばかり目が(耳が)いきがちですが、歌心も十分にあると思います。好き嫌いはあるでしょうけど。
向井さんと競演したモンクみたいな女性ピアニストって、大西順子さんかな?
また良いバラードがあったら紹介してくださいね!

投稿: いわ | 2006年2月20日 (月) 18:00

D35さん、またまたコメントをどうもです。
向井滋春は、僕も80年頃、ライブを見ました。この頃の向井滋春はサンバ調を主に演ってまして、それはもう・・・ノリノリでした。彼のボントロは・・・いわゆるテクニシャンではないように聴きましたが、いつも「決め」のフレーズが素晴らしくて何というか説得力のあるボントロでしたね。D35さんの見た女性ピアニストとは・・・高瀬アキという方かな?髪が長くて体を揺らしながら弾くようなピアノでしたが。
ボントロ~いい楽器ですね。ロソリーノの「スターダスト」には・・・凛とした厳しさみたいなものを感じます。かといって冷たい感じではないんですよ。ボントロ本来の「ほのぼの感」みたいな感じは、D35さんも愛聴(しているであろう)
マンシーニの諸作品でのディック・ナッシュさん。あの「まろやかさ」も好きなんですよ(笑)
いろんなタイプのミュージシャンがいる、ということですかね。

投稿: bassclef | 2006年2月19日 (日) 23:32

swanさん、お久しぶりです。コメントをどうもありがとうございます。swanさん、渋いとこ、聴かれてますね(笑) 
フラーの「マグニフィシャント~」は、僕も長いことCD(ソニー)で我慢してましたが、3~4年前に運良くLP(これもCBSソニー盤:笑)を見つけた次第です。録音もしっかりとしたいい作品だと思います。超スローで演奏されるdream
は・・・絶品です。ロソリーノと共に、ぜひ!

投稿: bassclef | 2006年2月19日 (日) 20:31

ひまじんさん、このFree For All~もう絶対にお勧めですよ。OJCのカタログにも残っているようですね。チャンスあればぜひ聴いてみてください。トロンボーンを吹く方の感想も聞いてみたいものです。ロソリーノ・・・61年にturn me loose(reprise)以降、だいぶ年月がとんで、76、78年(ロソリーノは78年に自殺してしまった・・・)にいくつか録音がありますね。この辺りは未聴です。また聴いてみたいです。

投稿: bassclef | 2006年2月19日 (日) 20:20

ボントロのスターダスト、ちょっと想像できません。聴いてみたい。
このプログやニーノニーノさんのレコードコメント、こだわりの杜の皆さんの書き込みのおかげで、私も随分色んなレコード聴いたり、感じたりと進化?したような気がします。
持ってるだけで聴いた覚えのないレコードがイッパイあって(ホント、もったいない)もっとがんばって聴こうと思いますが、何しろ時間がない。
これ書いてる間にも聴けばいいのに、今も仕事中で、ココにセットがあったらなー、と思いますがダメですね。
ボントロは日本では向井シゲハルが好きで、昔2,3度聴きました。それまでのホワーとしたイメージと違いスピードのあるピアノ(あのモンクみたいな女性ピアニスト、最近また復活したみたい)とのコラボレーションをかぶりつきで聴いた時は興奮しました。
今晩探して、聴いてみます。

投稿: D35 | 2006年2月19日 (日) 18:25

いやートロンボーンいいですねえ。私も以前はC・フラーやJJ一辺倒だったのですが、最近はJ・クリーブランドやL・ブラウン、B・ブルクマイヤーなんかも好きで・・。(勿論B・グリーンやK・ワインディングも)
お薦めのディスク、フラーは長年探しているのですが中古屋でも見かけませんね。(やはり名盤だからでしょうか)
ロソリーノは昔Gコレクションで(新譜)買おうかどうか迷った挙句見送り(悲!)した記憶が・・。スターダストぜひ聴いてみたいです。よーし探すぞー(笑)

投稿: swan | 2006年2月19日 (日) 07:41

ベニー・グリーンとフランク・ロソリーノという、まさに対極にあるトロンボーン奏者が出てくるとはすごいですね。ロソリーノはリーダー作が少ない上に名古屋では見つからないのが難点ですが、国内盤でこんなのがあったのですか?私はCDで輸入盤でしか見たことがありません。50年代のを聞くとテクニックをひけらかすような感じですが、晩年のは渋い感じになってきてまたいいんですね。好きなトロンボーン奏者です。

投稿: ひまじん | 2006年2月18日 (土) 23:32

ああ、Yoさん。わざわざJJ記事の出自を出して探していただいて恐縮です。
>上手すぎてクールなほどなので~
>実に気持ちの良いスムーズなプレイで、呆れるほど上手い~
全くその通りだと思います。JJは巧い。あとはその「巧さ」にどう感じるか、だけですね。”器楽的な感動”という部分もあるだろうし、もっと”味わい”とかいう部分に目を向ける場合もあるでしょうね。思うにJJはキッチリしたタイプの人間だったのかな・・・。曲のアレンジはスッキリしているしほとんど短くまとめる主義のようだし(RCA音源の my fevorite things も驚くほどあっさりしている:笑)・・・その辺の淡白さが・・・マニアの少なさ(多分)に通じているように思います。RCA盤は、録音がいいようです。中編成のJJ盤は、器楽的にもオーディオ的なかなか快感ですよ。僕も少しづつ聴いていきたいJJジョンソンなんです(笑)
*注~RCA音源の my fevorite things と書きまいたが、これはVerve音源の間違いでした。JJ's Broadway(Verve)収録。

投稿: bassclef | 2006年2月18日 (土) 09:07

bassclefさん、JJジョンソンファンの皆さん、すみません。いい加減な思い出し文を書いてしまいました。ちなみに私も決してジョンソン嫌いでは有りません。元文を引っ張り出しました。岩浪洋三氏が「Jazz CDで聴く名盤、名演658」という本の中でDial JJ5の紹介文で「~上手すぎてクールなほどなので、馬耳東風になりがちなのが彼の欠点でもある。ある意味で彼がトロンボーンの人気をなくしたのだ。演奏が悪いわけではなく、実に気持ちの良いスムーズなプレイで、呆れるほど上手い。~」というものです。確かにちょっと太目のペットかなと聞こえるほどピッチもピタッと決るし、歯切れが良い、「ほのぼの感」とはちょっと違いますものね?ロソリーノ・・・聴きたい!!

投稿: Yo | 2006年2月18日 (土) 08:31

Yoさん、こちらにもコメントをどうもです。JJジョンソン~僕もまだ深くは聴きこんでない状態です。エルヴィン絡みでcolumbiaものはわりと聴いていたのですが、「これだあ!」という大好きなテイク(曲)というと・・・なぜかあまり浮かんでこないのです。それでもこのころRCA盤(5~6タイトルはありそうです)を何枚か入手し、いい曲をきっちりと~短めの演奏が多いですが~こなすジョンソンのよさ、にも開眼し始めております。
ロソリーノのあの盤は・・・絶対にお勧めできます。復刻ものがオリジナルですから50年代のヴィンテージ盤はあり得ません(笑)
録音もホントいいですよ。ぜひ!

投稿: bassclef | 2006年2月17日 (金) 23:14

BOSEさん、トウキョウでいろいろいいのを仕入れてきたんでしょうねえ(笑)
センチュリー、ノーマ~ペッパー&ソニークラークなどの発掘音源もあったですね。それにしてもあの渋いラインナップでは、それほどたくさんは売れなかったでしょうね(笑) ロソリーノのモード盤~僕はCDで我慢しております。モードもめったに出ないですね。

投稿: bassclef | 2006年2月17日 (金) 23:07

M54さん、どうもです。おおっ、ソウル・スターリン入手ですか!congratulations! グリーンのバラードもいいですよね。これは<夢レコ>のボントロ特集第2弾には、ぜがひでもベニー・グリーンを登場させねば(笑)
そういえばグリーンの「スターダスト」もたしかあったはずです。
M54さん、レス・スパン・・・参加作案外少ないですよね。またいいのを教えて下さい。

投稿: bassclef | 2006年2月17日 (金) 22:56

メリケンさん、速攻のコメントをいつもありがとうございます。トロンボーンという楽器のあの独特の音圧感・・・いいオーディオで聴くとより味わい深いでしょうね。JJジョンソンのbluenote~エミネントでしょうか。あれ、いろんなセッションが入ってますね。ミンガス入りのセッションが好きなんです。

投稿: bassclef | 2006年2月17日 (金) 22:43

何かの文章で、「ジャズのトロンボーンをダメにしたのはJJジョンソンだ。あまりに上手すぎてトロンボーンの魅力を無くした」・・・と確かこんなだったと思いますが、同感です。やはりトロンボーンは太く、甘くちょっとファジーなところが魅力ですね。フラーは好きで何枚か持っていますが、ご紹介のepic盤は持っていません。bassclefさんの文章を読んでいると本当にそのレコードが欲しくなりますよ。特にロソリーノ・・・聴いてみたいです。

投稿: Yo | 2006年2月17日 (金) 18:06

ご無沙汰しています。ジャズレコードを蒐集しめた頃、センチュリーのGやDコレクションは発売済みで、店を回って買い集めた覚えがあります。ただこのロソリーノ盤は手に入れてません。
ところで、センチュリーとノーマは同じ人がやっていたんでしょうかね。センチュリーの後ノーマから同じようなタイトルが出ていたようにも思いますし。
私も、トロンボーンは敬遠していました。ところが、カーティスフラーから好きになってきて、ロソリーノもキャピトルとモード盤は入手し、結構好きです。ジャケットもほのぼのしつつも粋な感じでいけてますしね。
しかし、bassclefさんの幅の広さというか懐の深さというか、いつも感服しています。

投稿: BOSE | 2006年2月17日 (金) 10:02

ご無沙汰してます。
ボントロ、最近ベニー・グリーンのソウル・スターリン(bassclefさんお薦めの)を購入しました。 僕の好みの黒いフィーリングで気に入ってます。 ボントロというとジミー・ネッパーが最初に思い浮かびます(ミンガス絡みで・笑)が、何といっても『ファイブ・スポット・アフターダーク』のイントロが脳裏によみがえりますね。僕にとってのトロンボーンの入りはフラーってことになりますね! 
話し変わってレス・スパン、ガーランドと演ってますね、僕も好きです。
 
白人系あまり聴かないのですがこのブログの影響で少しずつではありますがレコ漁ってます!  もっと幅広く聴かないといけないな、と思っていますが・・・現実には凄く偏ってます(笑) このブログは勉強になります!

投稿: M54 | 2006年2月17日 (金) 08:21

トロンボーンは、ほとんど聞かないのですが、聞いてみようかなと思います。以前は、何枚か持っていたのですが、ほとんど処分してしまい今、手許にあるのはJJジョンソンのBLUE NOTE盤ぐらいです。お薦めのレコード探してみます。そういえば、吉祥寺の方もトロンボーンをされているみたいですね。

投稿: メリケン | 2006年2月16日 (木) 22:15

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111502/8692412

この記事へのトラックバック一覧です: <ジャズ雑感 第14回> トロンボーンのバラード、ちょっといいやつ(A面):

« <ジャズ雑感 第13回>これまで取り上げたレコードのリスト。 | トップページ | <ジャズ雑感 第15回> トロンボーンのバラード、ちょっといいやつ(B面) »