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2005年7月11日 (月)

<発掘レコ 第1回> 小林旭/大いに歌う(コロムビア)25センチ盤

リサイクルショップの楽しみ~恐怖の相対性レコード。ごく稀に「発掘」。

DSCN0796 リサイクルショップには、時々寄るようにしている。ジャズの在庫は、ほとんど期待できないが、ジャンク品のLPやシングル盤の中に、けっこう捨てがたいものがあったりするのだ。価格は、40円とか50円から、せいぜい200円くらいまでが一般的だ。
(ところが最近は、ちょっと古い70年台のロックLPなんかに、やけに強気の値付けをしてくる。ビートルズなら、もう何でも3000円とか。変な知恵がついてきたようだ(笑)) 
そんなリサイクルショップでは・・・しばしば、「魔の相対性理論」を身を持って味わうことになる。

僕の経験では、リサイクルショップのLP盤在庫で、最も多くみかけるのは、ニューミュージック系(アルフィー、オメガトライブ、甲斐バンドなど)とアイドル系(松田聖子、西条秀樹、シブガキ隊、近藤真彦など)です。
この辺りになると、50円でも誰も買いません。何が「カイ」バンドでしょうか(笑) さて、こんなレコード達の群れを一枚一枚チェックしていくと・・・そうですね。およそ10分ほどで、脳髄が「真性ジャンクLPウイルス」に侵されてきます。このウイルスは強力です。よほどの強い意志力がないと・・・やられます(笑) まず、オメガの群れの間にチラッと見えるエポや竹内まりやが気になりだします。エポ、けっこういいし、まりやも悪くないよな・・・100円なら買っとこうかな?てな具合に。それから、僕のような人間には、とにかく「古い」ものが、新しいものより良く見えるんです。近藤真彦や西条秀樹なんかの間に「フォーリーブス」や「にしきのあきら」を発見すると、ちょっと手が止まりかけたりします(笑)
こんな具合だから、「森山良子」「やまがたすみこ」「尾崎紀世彦」などが出てくると、かなりの「価値」を感じ、一度は手が止まります(笑) 本来、自分が全然好みでないタイプでも、100円なら持っててもいいかなあ・・・という感じになるのです。あまりにたくさんの<マイナス100>を見続けると、<マイナス30>でも「いいもの」に感じたりするようです。
実に怖ろしい、相対的「錯覚」です(笑)。

「洋楽」においてはさらに顕著です。一般に・・・リサイクルショップの値付けにおける価値観は、明らかに、洋楽>邦楽です(笑) 
その証拠に、中古LP~邦楽100円、洋楽300円などと値付けに差をつけているショップも多いのです。正直に告白すると、僕は、この値付けに必ずしも反対ではない。50円と300円でもいいかもしれない。(もちろん全てに、ということではないです) 世代的にも、洋楽から音楽にはまってきたので、単純に「かっこいい」という先入観はぬぐえないものがあるのかもしれない。    

洋楽の在庫で多いのは・・・これはもうノーランズでしょう(笑) ABBAも多い。ビリージョエルもあなどれない(笑)  でも・・・オメガ攻めにあった後に見るABBAなんかは、ポップでいいメロディで悪くないじゃん、くらいに思う。ビリージョエルのなんと本格音楽志向の格調の高いことよ!(ビッグヒットを連発させたので、リサイクルショップでは在庫過多だが、ジョエルにはいい曲が多い。”Just The Way You Are”なんて最高!(あのかっこいいサックスのソロは誰なんでしょう?) 
さらに・・・ちょっと古いインストもの(というより軽音楽)が出てくると、さらにココロ惹かれる。ポールモーリアやレーモンルフェーブルまでは、「まあ、やめとこう」とがまんできるのだが、「サム・テイラー」や「シル・オースチン」を
発見すると・・・かなり、危ない(笑) ジャズ好きもある程度までくると、僕はギター好き、オレはアルトだな、と各々の好みが、特定な楽器に分かれてくる。僕の好み~これはもう・・・テナーだ。テナーの音自体が嫌いじゃないので、ジャズメンが演奏する<テナーによるムード歌謡もの>みたいなのも、一応押さえておきたくなる。(笑) さすがに全曲が演歌、というのはちょっと厳しいのだが、この手のLPって、たいてい半分くらいはスタンダード曲が入っているので、好きな曲が何曲か入っていて、ミュージシャンが、松本英彦、宮沢昭なら、うれしく抜き取ることになる。
DSCN0788  右のレコードは、「エース7」というグループ名義による「夜のヒットスタジオ」(RCA)というイージーなタイトルのムード歌謡盤だが、松本英彦や、鈴木勲が入っている。その右側にチラっと見えるジャケは東芝の歌謡ムード盤だが、テナーは宮沢昭だ。

こんな風にして、リサイクルショップで「相対価値盤」を、いろいろ集めてきたが・・・そんな中、真に<発掘レコ>と呼べるのは、これしかないだろう。

DSCN0797≪小林旭/  大いに唄う ≫   (コロムビア AL-182) 
25センチ盤だ。(この場合、10インチと呼ぶのは似合わない:笑)      3~4年前には、コロムビア時代~クラウン時代の全音源が、CD化されたようだ。この時代の25センチ盤には、ジャズとはまた別の「オーラ」を感じる。ちょっと、歪んだオーラではある。(笑) この盤は、残念ながら、退色が進みつつある。僕の「購入リスト」によると・・・95年の9月24日(日)に入手している。

大量のクズ盤の中から、この25センチ盤がチラッと見えた時、もうダレきっていた僕の脳髄のどこかに、「ぱっ」と閃光がきらめいた! これはもう・・・「超」相対性だ(笑)  ただの25センチじゃあないぞ。あの小林旭だ。まだ、小林旭が本格的に再評価される前だったが、何枚かのシングル盤を聴いていたので、「全てを突き抜けたような何か」を感じさせる、どうも気になる存在だった。この盤で、ほとんどの曲を初めて聴いたのだが、中でも<オレに逆らうな>には、本当に驚いた。「~どいつもこいつも・・・オレに逆らう奴は・・・(とタメておいて)ぶっとばすっ!」てな歌詞の唄が、信じがたいほど、堂々と唄われるのだ(笑) オソロシイ歌手である。小林旭は・・・。今でも、時々聴くのだが、そのたびに・・・理屈ぬきに・・・笑い出してしまう。素晴らしい!

一番上の写真は、与田輝雄とシックスレモンズ(コロムビアAL-215)と松本英彦のポリドール盤だ。この頃のデザイン、嫌いじゃあないのです。

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コメント

pink islandさん、再びどうもです。<pink island records>に、こちらの<夢レコ>をリンクしていただき、ありがとうございます。こちらにも、リンクできました。islandさんの「追加コメント」完了です。
追伸:ヘキエキしてるなら、もう買うな・・・とゴカゾクの方から突っ込まれませんか?(笑) 

投稿: bassclef | 2005年7月25日 (月) 08:42

bassclefさん、こんにちは。

早速のご返事ありがとうございました。

>先ほど、リンクやってみました。紹介コメント~「こう書いて!」というのがあれば、<夢レコ>コメントにてお知らせ下さい

ご丁寧に恐縮です。「増え続けるレコードに正直辟易している今日この頃です」これを入れて下さい。いえ、入れなくてもいいです。どっちなんでしょう。

お任せしますので、よろしくお願いします。楽しみにしています。

投稿: pink island | 2005年7月24日 (日) 22:35

pinkislandさん。ごぶさたしてました。islandさんの「ロンドンレコ漁り」今のロンドンの状態では・・・。まさに夢の中の出来事だったように
感じていらっしゃるんでしょうね。
ハードオフでの「自己規制」素晴らしい(笑)
洋楽の日本盤・・・この前、ロバータ・フラックの Killing Me Softly 見つけたので(ピアノの
蓋の部分が開くようになったジャケのやつ)持ってないし、こんな凝ったジャケは、外盤だろうと思って買ってきました。家に帰って、ピアノの蓋開けたら・・・日本語解説書が出てきました(笑) 当時のワーナー?ってジャケにコストかけてたんですね(笑)
僕の方の自己規制は・・・<アイドル女性歌手は買わんぞ>というやつです。でもこの前、
大田裕美をまとめて入手してしまいました。
大田裕美はアイドルじゃあないから・・・などと
言い訳をしながら(笑)
ああ、それから 相互リンクのこと、こちらも、
いつ、お願いしようかなあ・・・と迷ったりしていました(笑)ぜひこちらこそよろしくお願いします。明日にでも、リンクしてみますね。

投稿: bassclef | 2005年7月24日 (日) 00:14

bassclefさん、こんにちは。pink islandです。

ハードオフには不思議な磁場がありますね。

>脳髄が「真性ジャンクLPウイルス」に侵されてきます。

いやあ、ホントそうですよね。10分もレコードを繰っていると、松田聖子とか中森明菜とか同じレコードが次々に出てくると、こうなったらどんなレコードでもいいから買って帰ってやるうって気持ちになってしまいます。

でも、そこは理性で押しとどめて、オリヴィアニュートンジョン止まりにしています(十分犯されている)

ハードオフジャンク品で、洋楽の日本盤は買わないようにしているのが、たった一つのこだわりです。と言いつつ、ポスターに惹かれてEWFのFACESを買ってしまいました。でも、守っていきたいです。

相互リンクお願いできますでしょうか?
よろしくお願い致します。

投稿: pink island | 2005年7月23日 (土) 22:45

いわさん。コメント&トラックバック、どうもありがとうございます。ビリージョエル、ほんとにいい曲、創りますよね。それにしても、あのフィル・ウッズのソロ・・・あのメロは、ある程度、
「きめ」の部分は、用意してあったのかもしれませんね(笑) だとしても・・・あの「唄いっぷりの素晴らしさ」に変わりはないですものね。

投稿: bassclef | 2005年7月13日 (水) 19:43

こんにちは。コメントありがとうございました。やっと普通に座れるようになりました。

Just The Way You Are(素顔のままで)は、私が一番好きな曲です。以前ブログに記事を書いたので、またトラックバックさせていただきました。たいしたこと書いてないですが。
(^^;

投稿: いわ | 2005年7月13日 (水) 13:26

>こんばんは。
 54です。  面白い!!面白い!!
 こんな面白い話久しぶりーって言うか、わが 身に置き換えて笑えます~。
 いつも楽しみにしているのですが今回のは、 大爆笑でした(爆)
 ウン・ウン・あるある! そう言えば、俺も寺 尾聡、買ったなーなんて・・笑
 たまにはホント掘り出し物ありますよね~。
 ところでビリー・ジョエルのアルトはフィル・ウ ッズですよねー! あのソロは最高! あの 曲を名曲から大名曲にしてますね。
 次回も楽しみにしてますから、宜しく、オメガ い(笑)しまーす。
 名前: 54 | 2005年7月11日 午後 09時20分

54さん!面白い、の連発コメント、ありがとうございます。相対の錯覚、というのは、リサイクル屋を徘徊している方には、身につまされる「感じ」だと思います(笑) 「素顔のままで」の
ソロ~フィル・ウッズですか!ああいうポップスでの「決めフレーズ」、ホントに巧いですよね。
小林旭もいいけど・・・ジャズのレコードも、いろいろと繰り出していきますね。ぜひまた、ご意見・コメントも、よろしくどうぞ。

投稿: bassclef | 2005年7月11日 (月) 23:51

レコード探しにリサイクルショップや質屋とかにも行きます。先月まで営業していた古美術店に結構掘り出し物ありました。そこから「日本一早い男星野一義」てレコード買ってきました。まだ聞いてません(嘲笑)。竹内マリア・やまがたすみこ・尾崎亜美なんかはリアルタイムで買ってましたが何故かコンプリートでは無かったのでこの5年ぐらいでヤフオクとかで集めました。恥ずかしながらサムテーラー・シルオースティンなんかは家にも有ります。(多分捨ててないから有ると思う)小林旭の曲で探しているのがかの「さらばシベリア鉄道」これFM放送で20年ぐらい前に聞いたから間違いなく音源は有るらしいがその後一度も聞いた事が有りませんもしかしたらLPに納められていたのかなと思います。私の場合まとものなのは発掘率はかなり低いです。

投稿: ワガママおやじ | 2005年7月11日 (月) 14:13

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