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2005年7月19日 (火)

<ジャズ雑感 第3回> セロニアス・モンク/モンク・オーケストラ・アット・タウンホール

レコードをどんな風に並べるのか~モノラル青ラベルの隣がOJCだっていいじゃないか。

DSCN08101 レコード棚 の分類~これはなかなか楽しくも苦しい作業ではある。一言でいうと、あちら立てればこちらが立たず、なのだ(笑) それに・・・強いて言えば(別に言わなくても・・・)その人の「ジャズの聴き方」が、レコードの並べ方にも反映されている・・・ような気もする。つまり 並べ方=本人の探しやすさ=興味の持ち方の強弱=ジャズの好み・聴き方~といっても過言ではない・・・いや、過言だろう(笑)
僕の場合は、なんといっても・・・まず「好きなミュージシャン」のコーナーが必要だ。これは・・・モンク、ミンガス、ドルフィー、ロリンズ、エバンス、ソニー・クラーク、ペッパー、ゲッツ、マリガン、チェット・ベイカー。それにもちろん、コルトレーン、マイルス、パーカーなど。この辺りのジャズジャイアンツは、やはり、それぞれにある時期、集中的に聴きこんでいるので、自ずと枚数も増えてしまっている。「好きなミュージシャン別」だから・・・まあ、「リーダー別」と言えるだろう。ただし、これらのミュージシャンの場合は、彼らが参加したレコードも、できるだけ聴いてきた。要するに、その頃、興味を持っているミュージシャンについては、リーダーアルバム以外もできるだけ買ったりすることになる。そんな盤は、そのリーダーに関係なく、僕のアタマの中では、その興味ミュージシャンのコーナーに分類される。つまり、「そのレコードを買った時の、興味ミュージシャン別」ということになろうか。 
だから、僕の場合は・・・例えば マイルスの「カインド・オブ・ブルー」は ビル・エバンスのところ、「バグス・グルーブ」はモンクのところでないと「まずい」のだ。これを杓子定規に、「いや、カインド~は、マイルスの大傑作だから、やはりマイルスとして分類すべきだ!」などと言われても(誰も言いませんが・・・時々、自分の中のもう一人が言うときもある:笑)・・・それでは、僕の気持ちが「まずい」のだ。まあ簡単に言うと、そのアルバムを聴く場合、どのミュージシャンに力点がいってるか?ということなんだろう。・・・「じゃあ、力点が2人にいっしょくらいならどうするんだ?」・・・実際・・・ロリンズの bluenoteの「vol.2」などは・・・苦しいのです(笑) ロリンズも大好き。モンクも大好き。・・・苦しい(笑) そういう稀なケースの場合・・・これは、リーダーの方を優先してます。
こんな具合だから・・・ブレイキーの「~with thelonious monk」は、やはりモンクのところ。ウエスの「フル・ハウス」は、「ジョニー・グリフィン」。ルー・ドナルドスンの「ルー・テイクス・オフ」は、ソニー・クラークの所に行ってもらうことになる。まあこれらの「特定ミュージシャン」については、それほど問題はない。「特定」なんだから、特別扱いをすればいいのである。それぞれのミュージシャンのLPは、およその録音年代順で並べている。

ところで・・・特定のフェイバリット以外は、どうなるのか? これは・・・基本的に 「楽器別」と「リーダー別」の合成だ。ピアノトリオとかトランペットとかテナー、アルト、ボーカル、などのリーダーの楽器で大別する。僕の中では、気分的に<管が入っているかどうか>が、大きな分岐点だ。ピアノトリオかそれにギターやフルート、ハーモニカなどが入ってる場合を<ピアノもの>としてまとめる。あとは<管入り>だ。1管の場合は(あるいは、一人の管奏者の存在感が圧倒的に大きい場合も)・・・それぞれ<テナー><アルト><トランペット>をカテゴリーとして分けている。<トロンボーン、バリトン、ソプラノ>などは、それほど数がないので、1カテゴリーとしてまとめてしまう。
ああそうだ・・・あと<中編成~ビッグバンドもの>というカテゴリーも一応は作ってある。これら、大枠での楽器別で、大体はカテゴライズできるのだが、もう少しヴァリエーションがある。

僕の場合・・・同じ<テナー>でも、モブレイ、グリフィン、アモンズらの黒人ハードパップのラインと、アル・コーン、ゲッツらの白人系を心理的に「同じ」コーナーにはしたくないのだ。だから、ちょっとだけ音楽スタイル上のカテゴリーとして、「白人系(ウエストもイーストも)」みたいなコーナーもつくってある。主に~アル・コーン、スタン・ゲッツ、ポール・デスモンド、ハル・マクージック などだ。そして、その上の段が、特別フェイバリットの、チェット・ベイカー、アート・ペッパー、スタン・ゲッツ、ズート・シムスなどのコーナーだ。さらにその上の段には、「テナー/ハードバップ系」が踏ん張っている。ピアノがリーダーの場合、普通のピアノトリオやらギター入りカルテットなら、問題なく「ピアノもの」に分類しているのだが・・・管入りのカルテットやクインテットの場合、悩むこともある。例えば、バリー・ハリスのクインテットには、アルト(チャールス・マクファーソン)、ペット(ロニー・ヒリアー)が入っており、2人とも、特に僕の脳髄に、深い印象を残しているとは言えない。こういう場合、「管楽器」を優先して「アルト」や「ペット」のどちらかに、というのも苦しい(笑) かと言って・・・ピアノ(トリオ)のカテゴリー「バリー・ハリス」ではまとめたくない。仕方ないので、「管」コーナー~テナー、アルト、トランペットが終わった後に、ひっそりと並べている。

だいたい、こんな感じなのだが・・・この頃、少しづつ増えてきたオリジナル盤をどう扱おうか?という迷いがある。ミュージシャンとか音楽スタイルに関係なく、ただオリジナル盤だってんで、「特別扱い」はしたくない!という気持ちは強いのだが・・・ちょっとだけ「特別に大事にしたい気分」というのも・・・正直、ちょっとある。でも、「何か思いついた盤」を探す時、「自分にとって探しやすい・見つけやすい並べ方」を、自分なりに試行錯誤して創ってきたんじゃないか・・・。やっぱり、これでいいのだ。リバーサイドの青モノラルラベルの隣にOJCがあったっていいじゃないか(笑) 同じモンクの音楽がはいってるんだから・・・。(注:てなこと言ってますが・・・リバーサイドのオリジナル盤、モンクは・・・これしか持ってないのです(笑) DSCN08163

                                                                                                                                             

Thelonious Monk/~Orchestra At Town Hall(riverside RLP 12-300) モノラル青ラベル

サム・ジョーンズのベースがやけに太くて大きな音量で入っている。特に素晴らしい録音ということもないのだろうが、ベースだけでなく他の管楽器も「分厚い音」に聞こえる。チャーリー・ラウズもフィル・ウッズもやけに「近い」ぞ。これは・・・暑苦しい音と言ってもいい(笑) そうして、この音がモンクの持つ独特の力感によくマッチしている。迫力のモノラル録音だ。リバーサイドってこんな「熱い」音だったかいな? A面3曲目の<Monk’s Mood>が特に好きだ。あの不思議なメロディーが、7人の管楽器奏者たちによって重厚に奏でられる。

これまでにも2度ほど、半日かけて、大規模な並び換えをやってはいる・・・が、レコードは増殖し続けており、タナの許容量をとっくに超えている。僕は、普通の本棚の適当なものを「レコード棚」として使っている。上置き箱も入れて5段。横幅は2個連結で130cmくらいだ。その許容量を超えてからの分は・・・すでにそのタナのすぐ前の床から、レコードを前へ前へと「面見せ」で並べている。だから・・・タナの最下段のレコードは、すぐには取り出せない悲惨な状態だ(笑) 最下段の下の引き出し類は、もうしばらく開けたことがない。その最下段には、モンク、ドルフィ、ミンガス、パーカー、レスター・ヤング、ホウキンス、それにボーカルのコーナーだった。以前の並び換え実行時には、この最下段が隠れていなかったはずだが・・・その時点で、あふれ出す予感もあったので、ここ最下段には~もうむかしに聴きこんで、その頃にはそれほど頻繁にはかけなくなっていた、しかし大好きな特別ミュージシャンたち~のレコードを持ってきたように記憶している。僕の中では、本線でない<ボーカル>を最下段の左端から並べているのは・・・その前に小さいテーブルを置いていて、やや取り出しにくい位置だったからだろう。ボーカルは(今でも)あまり聴かないからだ。さて・・・その後も増え続けているレコードたちは、たいていは、タナ前床置き2段の「面見せ」で、踏ん張っている。それも徐々に徐々に、前方30cmくらいは、せり出してきている。自然とそうなってしまうのだ。2段積みなので、この下になった盤は、ほとんど取り出せない。このままではいかん・・・。わかってはいるのだ。そろそろ「第3次レコード棚、総入れ替え」を敢行すべき時期なのだが・・・結局のところ、その作業は・・・「限られたスペース」の中に、何を残すのかということなのだ。そうして何が前にはみ出るのか、ということなのだ。際限のない取捨選択・・・とても始める勇気がない(笑)

追伸:みなさんのレコード棚並べ方は、どんなですか? よろしければ、そのポイント・分類上の悩みなど、なんでもコメントして下さい。

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